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貴重な人材は早めに確保を

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 ▽…企業の人材定着率を底上げするためハローワーク八重山が動いた。非正規社員を正社員化へ推進。人材の固定化と人手不足の解消につなげる狙いだ。事業主を応援する助成金の活用でミスマッチの解消も期待。郡内企業はこの好機を見逃さず、成長する機会として相談してほしい。非正規社員のフットワークは軽く、離職は早い。貴重な人材は早めに確保しないと後の祭りに。

 ▽第21回沖縄県立武道館小学生柔道大会で優勝した神山琉星。170㌢76㌔の体格は、もはや小学生とは到底思えない。一緒に練習している小学生では相手にならず、いつも居残って中高生や大人を相手に練習。小学校卒業後は南風原中で日本一を目指す。中学で親元を離れることについて母親の直美さん(34)は「本人は頑固な性格でやると決めたら譲らない。けがだけが心配。3年間やり続けてほしい」と話した。

 ▽…八重山商工高校定時制課程の後期卒業式で、最年長の本若いずみさん(47)は答辞の中で「自分で自分をほめたい」と涙ながらに語った。10代に囲まれて接し方が分からない中、学業もついていけず、「2年間は本当に大変だった」と振り返る。仕事を二つ抱えながらも両立させ、見事卒業を果たした本若さんは同年代にとってまさに“希望の星”だ。


世の中、難しいことも多々あるが人生の旅で…

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 世の中、難しいことも多々あるが人生の旅で人は誰しも心身共に健康で毎日を過ごしたいと思う▼日ごろの健康チェック。「あの時、ああしていれば良かった」と後悔しないためにも「私は大丈夫」という自信過剰は禁物。あらゆる病気に通ずることだが早期発見、早期治療が最も大切であることを忘れたくない▼左党の皆さんには耳の痛い話かも知れないが先日、酒は飲めるが顔が赤くなる人が大量に飲酒を続けると、80歳までに5人に1人が食道や喉のがんになるという日本人研究者らの研究成果が欧州医学誌で発表された▼赤くなる人は酒を分解する力が弱く、分解途中に生じる発がん性物質が長く体内に残るためとみられる。今回の研究成果は、がんの確率を詳しく算出したのが特徴という▼病気への不安、勝手な思い込みはよくないが正しい理解は重要である。病は突然なるものではなくその伏線がある。自分の健康は自分で守る日ごろからの自己管理の徹底が大切なのだろう▼がんや生活習慣病の予防でよく言われるのが「笑い」の効用である。笑うことで脳が刺激され、免疫力も向上する。笑顔ができない会社の雰囲気は社員の健康によくない。健康を損ねては何もできず、健康こそ人生を豊かにする”資本”であることを肝に銘じたい。あなたの貴い人生のために。(鬚川修)

春3月に思うこと

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 ■観光、好調にスタート

 

 寒暖の差が激しかった冬から、草木が勢いよく芽吹く春3月の弥生の月を迎えた。卒業式や人事異動の発表で別れと旅立ちのシーズンだが、それはまた新たなよき出会いのシーズンでもある。さらに3月は新年度のまちづくりを方向づける予算議会や日本全国に南国の早い夏の到来を告げる海開きなどがあり、やはりせわしい。

 2013年の開港以来、八重山に好景気をもたらしている「南ぬ島石垣空港」は、今月7日で開港満3年を迎える。昨年は観光客が若干落ち込み、新空港開港による勢いに陰りが心配されたが、今年1月の観光客は過去最高の6万8000人余が訪れ、それはどうやら台風による一過性だったようだ。

 しかし楽観は禁物。今年も役所と業界の官民で誘客に努め、125万人の目標達成で好景気を持続したい。

 11日は東日本大震災5年となる。同震災の教訓は、住民投票で市役所新庁舎の「高台移転」につながった。役所だけでなく市民の大半が住む海岸近くの低地帯の津波対策も急ぐべきだ。それは竹富町や与那国町も同様だ。

 さらに福島事故の反省は全く見られず、次々原発を再稼働させる安倍政治にはやはり強い違和感を覚える。

 

 ■“戦争法”今月から効力

 

 昨年7月、違憲反対を押し切って数の力で成立した安保関連法が今月29日施行される。これにより“戦争法”が効力を発揮し、日本はいよいよ「戦争する国」に踏み出すことになるのだ。

 その第1弾として安倍首相は、南スーダンPKOの「駆け付け警護」に武器使用の権限を付与の予定だ。しかしそれは参院選を控え国民の反発で選挙に影響する恐れがあるため、選挙に不都合なことは常に先送りする安倍政権の姑息(こそく)な常とう手段で、今回も参院選後まで先送りされる見通し。

 これに対し民主、共産などの野党5党は同法の「廃止法案」を共同提出。さらに今月は参院選を控えて民主と維新が合流。さらに共産も1人区の候補を取り下げるなど野党側は共闘を模索しているが、ぜひ実現し「安倍一強」政治に緊張感を持たせるべきだ。

 もし“戦争法”を廃止できないままさらに参院選で自民が圧勝し憲法改正となれば、日本も欧米や中東などと同様、戦争やテロが“日常”の国になり沖縄・八重山は辺野古新基地や自衛隊配備などで常に標的になりかねない。

 自衛隊配備論争では「自分の国は自分たちで守るべきだ」の勇ましい声があるが、それは自他ともに子や孫の未来を危うくするものとしか思えない。

 

 ■「障害者差別解消法」施行へ

 

 ところで新年度の4月から公的機関も民間のバス・タクシーなどの交通機関やコンビニ、外食産業、ホテルなどの事業者も障害を理由にサービス提供を拒否するなどの差別扱いを禁止。さらに国や地方自治体には車いす利用者の移動の手助け、視聴覚障がい者への読み上げ・筆談といった「配慮」を義務化し、民間事業者にも努力義務を課す「障害者差別解消法」が施行される。

 障がい者の期待は高いが、しかし施行直前の今なお周知が進まず、その影響が懸念されている。八重山は大丈夫だろうか。役所は利用の多い事業者などを優先して周知徹底を望みたい。

陸上 トップ選手、練習を公開

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バトン練習をする(左2人目から)高瀬慧、高平慎士、ケンブリッジ飛鳥、藤光謙司=1日午前、市中央運動公園陸上競技場

 リオ五輪に向け2月24日から、石垣島で強化合宿を行っている日本陸上競技連盟の男子短距離の練習が1日午前、報道陣に公開された。

 練習にはテレビや新聞など23社約50人の報道陣が詰めかけ、リオ五輪で出場が決まっている4×100㍍リレーの選手らに注目が集まった。

 この日は市中央運動公園陸上競技場でバトンパスの練習が行われ、選手たちは三つのグループに分かれて4×50㍍リレーでバトンワークを確認。終わると、映像や画像でチェックする光景も見られた。

 東洋大学の合宿で2月15日から石垣島で練習している桐生祥秀選手は「体の状態はいい感じ。石垣島に来て、天気が悪く思うような練習ができなかった。世界室内選手権(17日~アメリカ)でいい結果を出して五輪につなげたい」と話した。

 高瀬慧選手は「この3日間、バトン練習を多めに取り組んだ。各選手の癖が把握できたり、意思疎通が図れた。チームとしてかなりいい練習ができていると思う」と述べた。

 石垣島の印象について「天気は悪かったが、練習環境はすごくいい。ホテルの対応もよくて、練習にしっかり打ち込める。食べ物もおいしくて毎日、八重山そばを食べてます」と笑顔をみせた。

 日本男子4×100㍍リレーは2015年5月の世界リレー大会で3位に入り、リオ五輪の出場を決めている。当時の出場メンバーは大瀬戸一馬、藤光謙司、桐生祥秀、谷口耕太郎。同合宿は4日まで行われる。

「不注意火災に気をつけて」 春の予防運動

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防火パレードで火災予防を呼びかけるあまかわ幼稚園の園児ら=1日午後、ユーグレナモール

 「無防備な 心に火災がかくれんぼ」を統一防火標語に春季火災予防運動が1日、全国一斉にスタートした。石垣市消防本部(大工嘉広消防長)では同日午後、同本部で出発式を行ったあと、ユーグレナモールをパレードし、幼年消防クラブに所属しているあまかわ幼稚園の園児37人と石垣市女性防火クラブのメンバー約20人が、市民に火災予防を訴えた。

 同本部によると、2015年の火災発生件数は27件。負傷者は2人で損害額は2848万6000円。内訳は建物12件、車両5件、林野3件、その他7件。出火原因の1位はごみ焼きと無断火入れだった。

 出発式で大工消防長は「火災は人の不注意によるものが多い。つい、うっかりをなくすことが大事。火災予防を市民に広く呼びかけ火災の減少、被害の軽減を図りたい」とあいさつした。

 石垣市女性防火クラブの西表直子会長は「火災警報器を設置していない家が多く、危機感を持ってほしい。この時期は乾燥していて火災が起こりやすい。早めに設置してほしい」と訴えた。

 県消防協会八重山地区支部の田場由盛支部長は「時代の移り変わりとともに、消防の果たす役割も複雑化、高度化、多様化している。消防団を中心とした地域防災力の充実強化などが重要になる」と述べた。

 新垣能一団長は「石垣市から火災がなくなるよう、しっかり広報していきたい」と決意を示した。

3高校卒業式 新たな飛躍、希望を胸に

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在校生や保護者らがつくる花道を笑顔で通り抜ける八重山商工高校の卒業生たち=1日午後、同校

 県立高校の卒業式が1日、各校で一斉に開かれ、八重山高校、八重山商工高校(定時制含む)、八重山農林高校の計463人が誇りと希望を胸にそれぞれの学び舎を巣立った。各校では、保護者や在校生らが体育館から校門まで花道をつくり、記念撮影をしたり、花束を渡したりして卒業生を祝福。さまざまな思い出をかみしめながら卒業生を送り出した。

 このうち八重山商工高校(真栄田義功校長)は午前10時から同校体育館で第47回卒業式を開き、男子76人、女子59人の計135人に卒業証書が手渡された。

 真栄田校長は式辞で「逆境は最良の教師」などのことわざを紹介し、「行き詰まった時や苦しい時こそ自分を成長させるチャンス。オンリーワンの発想力を持って必要とされる人材になってほしい」と呼びかけた。

 金城角栄生徒会長(2年)は「不安になった時は八商工の生活を思い出してほしい。先輩方から学んだことを忘れず、よりよい学校にしていく」と送辞。

 卒業生を代表して宮良優花さんが「家族や先生、地域の方々への感謝を忘れず、商工生としての誇りを胸に旅立ちます」と誓った。

 式後は生徒会主催の祝賀セレモニーも行われ、スライドショーやビデオレターなどで3年間を振り返った。

 4月から山形県の天童市内の運送会社でトラック運転手として働く田場由哉(ゆうや)君(18)は「まずは長く続けることを目標に頑張り、経験を積みたい。後輩には進路先を早く決めて残りの高校生活を楽しく過ごしてほしい」とエール。

 広島県の小井手ファッションビューティー専門学校に進学する宮城蓮さん(同)は「卒業は寂しいが、4月から頑張るぞという気持ちの方が強い。洋服を作るパタンナーになるために頑張りたい」と目標を語った。

5年後の結果が楽しみ

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 ▽…八重山家畜セリ市場内で2日開催された県の種雄牛に関する説明会では、小浜産の候補牛が優れているとの報告があった。枝肉重量などの審査項目6部門のうち5部門でトップ。今後、精液を母牛に種付けし、生まれる子牛を育てて枝肉の成績をみる現場後代検定が行われることになっており、5年後の結果が楽しみ。

 ▽…日本やスイスで音楽活動を行っているバイオリニストの河村典子さんが2014年度の「児童・生徒の平和メッセージ展」で最優秀賞に輝いた増田健琉君の詩に感動し、来島。2日に健琉君と初対面し「詩が呼んでくれた」と喜んだ。地元の子どもたちとのコラボについては「合唱団の定演でできなかったとしても別の形でしたい」と、強い思いをのぞかせる。順調にいくことを願うばかりだ。

 ▽…「食と農林漁業大学生アワード2015農林水産大臣賞」の副賞として石垣島で農業研修を行っている帯広畜産大学の学生3人。㈲やえやまファームの農場でパインやミニトマトの収穫、石垣牛やアグー豚の飼育体験なども予定され、酪農家を目指す曽田春奈さんは「農作業の体験が楽しみ。現場の農家の声をしっかり聞いて将来の夢に役立てたい」と話した。

下地美満が2連覇達成 友寄愛加理は準優勝

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第32回小学生テニス選手権大会グレード1の女子シングルスで2連覇を果たした下地美満(右)と準優勝の友寄愛加理=2日、市中央運動公園テニスコート

 第32回小学生テニス選手権大会グレード1(県テニス協会主催)が2月27、28日、奥武山テニスコートで開催され、女子シングルスの決勝は八重山対決となり、石垣市から出場したエムジョイテニスクラブの下地美満(八島小5年)が2連覇を達成、サクセスナンバーワンの友寄愛加理(大本小5年)が準優勝した。下地と友寄はダブルスではタッグを組み、優勝した。

 2人は、5月に大分県で行われる第34回全国小学生テニス選手権大会九州地域予選大会の出場権を獲得した。

 結果は次の通り。

 ◆女子シングルス

 【1回戦】▽玉城美空(クニナカTS・新川小3年)6-4保久盛【2回戦】▽友寄愛加理6-0玉城美空▽下地美満6-0山城【3回戦】▽友寄愛加理6-0嘉数▽下地美満6-0小松海遥(クニナカTS・宮良小4年)【準決勝】▽友寄愛加理8-0廣渡▽下地美満8-2新城【決勝】▽下地美満2-0友寄愛加理

 ◆女子ダブルス

 【1回戦】▽上沼美桜・小松海遥3-6友寄百茶・大湾優衣【準決勝】▽下地美満・友寄愛加理6-0友寄・大湾 【決勝】▽下地美満・友寄愛加理8-2廣渡・當眞


「八重山音楽・芸能館」建設を 八重山音楽協会が市に要請

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 八重山音楽協会の大浜勝彦会長ら8人は2日午後、石垣市役所を訪れ、市に「八重山音楽・芸能館」の建設を要請した。芸能館の建設は市文化協会や映像工場など計74団体も要請しており、対応した漢那政弘副市長は市役所庁舎の跡地利用に触れ、「人が多く集まる施設を、相談しながら造っていくことになると思う。今後検討していきたい」と述べた。

 同協会によると、市民会館大ホールは利用頻度が高いために予約が取りづらく、中ホールは芸能や音楽などの発表を行う際、音響や照明などが十分ではないなどの問題点がある。

 同協会などは、郷土芸能をはじめ音楽関係など幅広く活用できる本格的な設備を備えた芸能館を求めており、大浜会長は「300~500人規模でステージ機能や音響、照明など優れた機能を持ち、低価格で市民が利用できる施設が必要」と訴えた。

 映像工場の黒島剛代表は「庁舎の跡地利用や再開発を期待している市民も多い。ぜひ前向きな検討を」と求めた。

 漢那副市長は「庁舎が移転した後の空洞化が一番心配。むしろもっとたくさんの人が集まるように跡地利用について考えていきたい」と答えた。

増田君の「平和の詩」楽曲に 「空はつながっている」

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増田健琉君(前列左2人目)をはじめ家族との対面を喜ぶ河村典子さん(同3人目)=2日夕、増田さん宅

 2014年度の「児童・生徒の平和メッセージ展」(県主催)で最優秀賞に輝き、沖縄全戦没者追悼式でも朗読された真喜良小学校4年(当時3年)の増田健琉(たける)君(10)の平和の詩「空はつながっている」に曲が付けられ、いしがき少年少女合唱団(砂川富貴子指揮者)が今秋の定期演奏会で披露する見通しになった。2日には、増田君の詩に感銘を受けたバイオリニストの河村典子さん(62)=静岡県富士宮市=がスイスの音楽仲間に作曲を依頼して完成した作品を手に増田君を石垣市内の自宅に訪ね、「会いに来られてよかった。この詩が生み出された環境を感じられてよかった」と語った。

 河村さんはスイスと日本を行き来しながら音楽活動を行っている。健琉君の詩には14年に出合い、スイスの音楽仲間、ワルター・ギーガーさんに作曲を依頼。昨年12月に完成した。

 初対面で緊張した様子の健琉君は「会えてよかった。自分の詩が歌になり、それが同年代の子たちに歌われるかもしれないということはうれしい。世界中に広まっていってほしい」と話した。

 母親の乃どかさん(41)は「時がたっても詩への思いを持ち続けてくださったことはありがたい。曲が長く広く伝わり、世界がいい方向に向かうきっかけになってくれれば」と目を細めた。

 河村さんは1日には指揮者の砂川さんに会い、河村さんと、夫でコントラバス奏者の白土文雄さん、ウクライナ人ピアニストのアレーナ・チェルニーさんとのコラボレーションを打診。

 砂川さんは「未知数ではあるが、こんなチャンスはなかなかない。日程を調整して実現できるようにしたい。早速4月から練習に取りかかりたい」と前向き。河村さんは「楽器と子どもたちの声がどう交わるのかまだ分からないが、曲ができたことが祝福されて熟していってほしい」と期待する。

観光客数、目標を上方修正 2020年度までに150万人

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新空港開港以降、110万人を超えている入域観光客数。市は2020年度までの目標を約150万人とする予定だ=2月21日午後、川平湾

 石垣市は2日までに、2010年8月策定の観光基本計画で設定した2020年までの入域観光客数の目標を、100万人から約150万人に上方修正する一部改定案をまとめた。150万人は、過去最高を記録した2014年の111万6313人より約26%増。目標達成には人材不足の解消、年間を通じた入域客数の平準化など課題も山積する。市は現在、同案のパブリックコメントを実施しており、18日まで市民意見を受け付ける。

 市の入域観光客数は新空港開港以降に大幅に伸び、14年から2年連続で110万人を超え、20年には約137万人まで増加することが予想される。

 150万人の目標値は、1000万人観光を目指す県の沖縄観光推進ロードマップで石垣島や周辺離島の需要予測が152万人(うち海外クルーズ24万人)と見込まれていることを踏まえて設定された。このうち、クルーズ船では15年の19万9888人から1.2倍の24万人以上、南ぬ島石垣空港国際線では7728人から10.4倍の8万人としている。

 150万人の受け入れについて一部改定案は、島内宿泊は可能としつつ、夏場や週末に入域客が集中する状況を緩和することがこれまで以上に求められるとしている。

 平準化に向けた取り組みとして▽季節を活用した旬のコンテンツの発掘・育成▽情報発信の一元化と通年化−を挙げている。

 深刻になっている人手不足については「観光産業全体としての人材育成に向けた取り組みや観光に特化したインターンシップ(就業体験)プログラム、教育機関の誘致なども視野に、人材の確保に努める必要がある」としている。

 石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長は「客室について新たに(増築・新築に)手をつけているところもあるので、後は人材の確保が課題になるだろう。冬場の入域客数が少なく、年間を通じた平準化も必要だが、これも人材がいないとできない」と指摘している。

若い人たちの発想に期待

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 ▽…石垣市とユーグレナ、自由が丘商店街振興組合、産業能率大学の4者が3日、産官学連携の協定を結んだ。今後、産官学で地域振興と人材育成に取り組む。産業能率大学ではことし4月に入学する学生が石垣産コーヒーのブランド化、商品開発に向けた取り組みを開始することにしており、若い人たちの発想に期待したい。

 ▽…1952年に結成された米国婦人福祉協会(AWWA)。沖縄が本土復帰をした72年以降、県内の福祉施設などへバスなどの寄付を続けてきた。石垣入りした1日には市内のホテルで歓迎レセプションもあり、中山義隆市長とも交流を深めた様子。3日の市長表敬で通訳を務めたシルビア麻衣子さんは「市長さんは英語ができるのよ」と通訳せず、中山義隆市長は「半分くらいは分かったかな」と苦笑い。

 ▽…労働条件の不明示や内容不足などが目立つ郡内の事業所。八重山労働基準監督署は「雇用主と労働者が口約束で労働契約を結ぶケースは依然としてある」と指摘する。島特有の「なんとなく」という雰囲気は労働契約には禁物。労働者に後ろ指をさされないよう、事業所には早急な改善が求められる。

隔世の感がある。竹富町黒島の「牛まつり」…

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 隔世の感がある。竹富町黒島の「牛まつり」のことだ。先月末に行われたこのイベントに、島内外から3500人が参加、多彩な催しを楽しんだ▼実は24年前の初回開催に参加した。港に着くと、4㌧トラックが待っていた。牛の香りが漂う荷台に乗って会場へ向かった。トイレもなく、係員に聞くと、「あの辺でしてください」とやぶを指さす▼船会社がイベントをバックアップし、素朴な島の青年らの手作りイベント感満載。もちろん楽しく一日を過ごしたが、畜産農家をちょっぴり体験したような思い出で、その催しが内外に広く知れ渡るようになると当時は思えなかった▼それがここまで成功したのは、歴代実行委員の知恵と実行力、島ぐるみ取り組みの成果だろう。牛との綱引き、牛1頭が当たる抽選会などどこにもない企画だ。もちろんその裏には、予算が足りずに手弁当で泣いた実行委員もいるはずだ▼黒島の牛まつりの成功は、竹富町内各島を刺激し、影響を与えた。小浜島のちゅらさん祭りや鳩間島や西表船浮の音楽祭などで、島の手作りイベントとして定着した▼しかし、町の最大人口と面積を持つ西表は、行政関連以外のイベントは安定化しない。意欲のある人はたくさんいると思う。一丸となって企画してほしい。(黒島安隆)

与那原光子さんカジマヤー 「百二十歳までガンドゥで」

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カジマヤーを祝福され、笑顔をみせる与那原光子さん=1日、与那国町祖納

 【与那国】数え97歳のカジマヤーを迎えた与那原光子さん(96)の長寿を祝うパレードが1日午後、祖納集落内で行われた。町内でカジマヤー祝いが行われるのは12年ぶり。風車で飾られたオープンカーに乗った与那原さんの長寿にあやかろうと、沿道には大勢の町民が集まり、与那原さんの手を取って祝福したり、花束を贈ったりした。

 与那原さんは石垣市宮良出身。旧姓宇保。与那国に来たのは戦後間もないころのことで、左官業の与那原真吉さんと所帯を持った。

 夫の真吉さんは67歳で死去したが、与那原さんは若いころは炎天下の工事現場で働いて子どもたちを育てあげるなど、働き者として知られる。80歳になっても民具づくりに用いるクバの葉を山へ取りに行っていたという、元気印を張りつけたようなおばあちゃんだ。

 子供6人、孫20人、ひ孫18人に恵まれた。

 パレードは集落内を巡る約2㌔のコースで行われ、与那国小学校児童の鼓笛隊が先導。町役場前通りでは車を止め、外間守吉町長が町づくりへの貢献をたたえて頌状を贈った。

 パレードの日が誕生日となった与那原さんはカチャーシーのしぐさをして祝福に応え、沿道からは「百二十歳バギィン・ガンドゥ・キィワレー(百二十歳まで元気でね)」と声を掛けられると、手を振ってにこやかな表情をみせた。

 出身地の宮良からも知人や親戚らが大勢駆け付け、孫らが棒踊りで景気を付けたほか、「めでたい節」の踊りなども披露した。

 島ならでは祝福の光景をカメラに収めようと沿道に立つ観光客の姿も見られた。(田頭政英通信員)

移住促進など22事業を答申 市の地域創生総合戦略

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中山義隆石垣市長に答申する市総合戦略策定委員会の前津榮健委員長(右)=3日夕、市長室

 石垣市総合戦略策定委員会の委員長を務める前津榮健沖縄国際大学法学部教授は3日夕、市役所で中山義隆市長に会い、子育て支援の人材育成支援事業や移住・定住を促進する南ぬ島移住・定住プロジェクトなど22事業を盛り込んだ「石垣市地域創生総合戦略案」を答申した。市は4日からパブリックコメントを実施し、3月末に策定する。

 前津委員長は「人口増加のためにも定住してもらい、出生率を上げていくことが重要。生活しやすい環境づくりが大切」と述べ、中山市長は「石垣市の地域創生のビジョンをしっかり持って、日本一幸せなまち石垣市をつくりあげていきたい」と応じた。

 同委は昨年7月に発足し、▽新たな産業や安定した雇用を創出▽新たな人の流れをつくる▽若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる▽交流の促進、自然環境の保全|の4項目を基本目標に、市民や庁舎内からの提案を基にした22事業について意見を交わしてきた。

 答申に先立ち、第6回委員会が同日午後、石垣港港湾ターミナルで開かれ、答申に盛り込まれた事業のうち、砂栽培農法による「葉物野菜の生産推進」では「新しいものだけでなく、パインやマンゴーなど既存の作物をどう活用していくかも重要」との指摘が出た。

 若い世代の出会いの場を創出する「婚活ツアー事業」については「カップルになったペアに、石垣市への移住・定住の支援はできないか」、待機児童の解消を目指して子育て支援の人材を確保する「潜在保育士の再就職支援」では「十分な保育士を確保できるのか」などの意見があった。


老朽化した機器を新調 竹富診療所

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竹富診療所を支援する会が寄付金で購入した自動分割分包機。左は石橋興介医師=3日午後、同診療所

 【竹富】竹富町立竹富診療所(所長・石橋興介医師)で、薬を袋詰めする自動分割分包機が老朽化していた問題で、同診療所を支援する会(島仲彌喜代表)は新たな分包機1台を寄付金で購入し、3日午後、同診療所に贈った。竹富公民館の上勢頭篤館長は「多くの人の善意に感謝している。不具合のない機械で安心安全に薬を受け取ることができる」と感謝した。

 旧分包機は昨年5月ごろから袋を閉じる機能に不具合が生じていた。同型の分包機は2012年9月にメンテナンスサービスが終了しており、故障した場合、修理することができないため、町は「財政が厳しいので2016年度に県のへき地診療所整備事業を導入して購入する」との方針を示していた。

 支援する会では「地域住民の健康に関わる重要なこと。何かあってからでは遅い」として、ことし1月上旬に島民や郷友会、インターネットなどを通じて寄付を募り、2月2日までに県内外の313人から238万2000円が寄せられた。

 新たな分包機は約200万円で購入。内蔵のパソコンに事前にデータを入力しておくと、患者の名前を入力するだけで指定の薬を分包することができる。服用する時間帯も袋に印字される。

 支援する会は残った寄付金を診療所の備品購入に充てることなどを検討している。

 町は、新たな分包機が整備されたことを受け、同事業で別の医療備品を購入することを検討している。

 贈呈式で、島仲代表は「多くの人に協力してもらい、感謝している」、石橋所長は「皆さんの気持ちに応えるためにも、島の人たちに健康を守っていきたい」とそれぞれ述べた。

 診療所を利用している内盛勇さん(90)は「地元で安心して暮らせるのは診療所のおかげ。分包機が新しくなってうれしい」と話していた。

住民目線の議論で結論を

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 ▽…平得大俣地区への自衛隊配備計画に反対している開南、嵩田、於茂登公民館の各館長が石垣市議会の知念辰憲議長に同地区への自衛隊配備計画の中止を求める陳情書を提出した。市議会は7日の本会議で総務財政委員会に付託して審議する見通しで、議員の対応にも注目が集まる。住民目線の議論で適切な結論を導いてほしい。

 ▽…石垣島まつりに合わせて開かれる全国のやいまぴとぅ大会は幅広い年代が楽しめそうなイベントがめじろ押し。八重山2世らと地元の若者との語らいは、学力向上をテーマにしたシンポジウムの30分後に開く計画で、事務局は来場者がそのまま語らいに流れることを狙う。だが、シンポは市民会館大ホール、語らいは中ホールか商工会ホールを予定しており、会場が別。誘導の工夫が必要かも。

 ▽…石垣島生まれを誇りに思っているという水球男子日本代表の棚村克之選手。高校生のころには叔父の知花順常さん(50)の勤務する運輸会社で引っ越しのアルバイトをしたこともあるという。知花さんは「次男の英行と2人で大型冷蔵庫を軽々と運んでいた」と当時を振り返る。元日本代表の英行さんも石垣島生まれ。知花さんは「長男の隆行(30)だけが東京生まれ。そのせいかあまりスポーツが得意ではないみたい」と苦笑い。石垣生まれはスポーツ万能?

先日の本紙に市内の女性専用健康体操教室…

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 先日の本紙に市内の女性専用健康体操教室・カーブス石垣平得店(小西伊都子店長)から、石垣市社会福祉協議会に60㌔余の食料品が寄贈された記事があった▼各家庭で必要とされない食品や調味料などを募り、それを食べ物に困っている方々に届ける「フードドライブ」をカーブスが全国の教室で展開しており、石垣平得店は2010年から7度目の寄贈という▼記事は目立つものでなかったが、しかし今の日本は格差拡大で、かつての“1億総中流”が“総下流”に転落。「子どもの貧困」などが大きな問題になっている折だけに目を引いた▼これに似た活動として県内では、社会福祉協議会などが支援する民間の「フードバンク」や「子どもフードバンク」「子ども食堂」などがあり、着実に支援の輪は官民で広がっている▼それだけ沖縄は非正規労働者や母子世帯が多く、「貧困」が深刻ということだ。その点八重山は分かりづらい。しかし貧困が多いから支援する、少ないからしないとはならないはずだ。こうした「食のユイマール」などでセーフティーネットを築くべきだ▼米大統領選では1%の富裕層に富が集中する「格差社会」に怒りが噴出している。低賃金で生活困窮を強いられる日本の非正規労働者も参院選に向け、もっと怒りをみせるべきだ。(上地義男)

今市議会の焦点、自衛隊配備

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■反対決議無視し強行の構え

 石垣市の3月議会が始まった。今議会の焦点は自衛隊配備問題であろう。誘致と中止を求める両請願が審議される。建設予定地に隣接する開南や近郊公民館が建設計画反対を決議した。しかし防衛省は「同島内の平得大俣の東側にある石垣市の市有地および周辺をはじめとする住民の理解と協力が得られるよう同市を含め関係自治体の意見を踏まえて情報提供に努める」(仲里利信衆議院議員への回答)と反対決議を無視し強行する構えを示している。

 沖縄防衛局は全住民を対象とした説明会開催を石垣市と調整していくという。南西諸島への自衛隊配備計画は自衛隊の空白地を埋めるためというが、背景には中国の海洋進出や尖閣諸島領有権問題がある。だが防衛省は仲里議員が自衛隊配備の理由である緊急事態や危険性については「趣旨が明確でないためお答えできません」と木で鼻をくくった回答をしている。

■石垣島でも戦闘の可能性

 共産党の赤嶺政賢衆議院議員の質問に真部政府参考人は石垣島に配備されるのは警備部隊、地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊が主部隊であると答弁した。八重山防衛協力会の冊子によるとミサイル(誘導弾部隊)は配備されても発射訓練は八重山ではできない。国内の演習場が狭いためアメリカで行っていると記している。発射訓練や操作など専門的な技術を磨くならアメリカの方が条件は整っているはずだ。屋内射撃場も石垣市に設置する必要性はない。本土で十分に対応できる。

 ミサイルの射程圏内で真部参考人は地対艦100㌔以上といい、八重山防衛協力会冊子では約100㌔とある。魚釣島と石垣島の距離は170㌔である。尖閣有事の際、石垣島配備のミサイルは届かない。ともあれミサイルの射程範囲は八重山一円である。

となれば当然、石垣島での戦闘も想定される。日米合同の「離島奪還作戦」はそのためだ。訓練の模様はインターネット上で陸自広報ビデオが流れている。

 このような大規模な作戦が実施されれば、郡民に逃げ場などない。「国民保護計画」などで市民を守るというが「離島奪還作戦」を見る限り幻想でしかない。自衛隊配備は尖閣危機感をあおるこじつけでしかない。

■誘致派、水面下で活発に工作

 防衛省は「自衛隊部隊誘致に関し八重山防衛協会と適宜意見交換会を行っている」(糸数慶子参議院議員への回答)という。2月11、12の両日、秘密裏に部隊配置説明会を市議も関与して開催している。

 15日には開南有志の会主催の非公開説明会が山根寿一自衛隊沖縄地方協力本部長や森浩久沖縄防衛局企画部長らが出席し開催された。自衛隊と誘致派は水面下で活発な活動や工作を行っている。このままでは市民を対立させるだけである。石垣市への自衛隊配備の必要性は全くない。波風を立てるべきでない。

 市議会では八重山防衛協会や国防議員連盟に属している与党議員が多数を占める。市議の使命は「国防」ではない。「市民の生命財産を守る」ことである。市民の生存権にも関わる重大な問題であり拙速は許されない。中山市長は2013年、自衛隊統合演習の際、地対艦ミサイルの石垣島への機動展開計画についてPAC3とは違い、違和感がある。地対艦ミサイルは攻撃用と拒否した。市長発言の真価と政治家としての姿勢が問われる。

自衛隊配備計画中止を 3公民館、市議会に陳情書

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知念辰憲市議会議長に平得大俣への自衛隊配備反対の陳情書を提出した於茂登公民館の嶺井善館長、開南地区の川平重治館長、嵩田公民館の金城哲浩館長(左から)=4日午前、市議会議長室

 平得大俣地区への自衛隊配備計画に反対している開南公民館の川平重治館長と嵩田公民館の金城哲浩館長、於茂登公民館の嶺井善館長は4日午前、石垣市議会の知念辰憲議長に同地区への自衛隊配備計画の中止を求める陳情書を提出した。

市議会は7日の本会議で総務財政委員会に付託し、審議する見通し。

 3公民館は来週にも中山義隆石垣市長に要望書を提出し、同地区への配備反対の意思表示を防衛省に対して行うよう求める考え。

 陳情は①市への説明なしに一方的な現予定地選定の反対②地域特産や畜産への影響による後継者不足と地域衰退③有事の際で標的となる恐怖と不安④市民の飲料水や河川の水質と水脈への影響⑤自然環境や希少動植物への影響の懸念⑥台湾中国からの観光客の減少―などを訴えている。

 知念議長に陳情書を手渡した嶺井館長は「この問題で地域住民の関係もギクシャクしている。新空港建設問題みたいになる」と話した。知念議長は「皆さんが納得できる結論が出るように議論したい」と述べた。

 陳情書提出後、川平館長は「一人でも多くの議員がこの問題を理解してよく考えて審議してほしい。われわれは大事な局面を迎えている」と訴えた。

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