Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 16833 articles
Browse latest View live

健康を守るには各分野の協力が

$
0
0

 ▽…八重山地区健康おきなわ21推進会議が開かれ、各機関の取り組みなどが報告された。喫煙対策では、「郡内の禁煙認定店舗が49店しかなく、少ない」との指摘がある一方、居酒屋などでは禁煙にすることで客足が減ることを懸念する声もあった。地域の健康を守るためには各分野の協力が大切だが、生活がかかっている部分もあるため理解を求めていく必要がありそうだ。

 ▽…春休み期間中に八重山青年会議所(JC)がスマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)を使ったクイズラリーを実施する。十数年前に八重山JCが実施していた「石垣島ラリー」を復活させようと検討した結果、スマホを使った取り組みに発展。「10年前には考えられないイベントになった」と根間斎理事長。

 ▽…ことしも、カーブス石垣島平得店の会員らが持ち寄った食料品が市社協に寄付された。家庭で余っている食べ物を集めて寄付する米国発祥の「フードドライブ」という取り組み。市社協によると、車を持っていないなどの理由で満足に買い物ができない「買い物難民」の高齢者は市内にもいるという。こうした人たちに喜ばれる支援だ。参加した同店の会員約100人の中には「家に置いてあると食べてしまうので持ってきた」という会員も。


元日に群馬県で行われた全日本実業団駅伝…

$
0
0

 元日に群馬県で行われた全日本実業団駅伝で、犬がコース上に飛び出して選手が転倒した。このことで警察は、飼い主を犬をつなぎ止める義務を定めた市の条例に違反した疑いで書類送検し、話題になった▼レースではないが、石垣市では放し飼いの犬が自転車やバイクを追いかけ、驚いて転倒するケースもある。筆者は、名蔵白水地区で十数頭の群れに襲われ、ものすごい恐怖を覚えたことがある▼かつて市内では、モラルの低い飼い方をする人がいた。犬は番犬、畜舎や畑で放し飼いにし、自宅で飼っていても鳴き声がうるさいからと言って、夜放すということもあった▼放された犬は群れではいかい、病気になったから、子どもが生まれたからといって、名蔵や崎枝地区などで捨てるケースも。捨てられた犬が野犬化し、子牛などを襲って死亡させたことも何度もあった▼ところが近年は、街中で、はいかい犬を見ることが少なくなった。家畜が襲われたという話も聞かない。人や家族のように深い愛情をもって犬に接する市民が増え、愛犬家が呼びかけて、譲渡会が定期的に行われるようになった▼やがて犬の発情期が来る。うるさいからと放してはならないし、愛犬家はまずしないだろう。現在は何か事故が起きた場合、飼い主の責任が問われるのである。(黒島安隆)

「カジキ特売」大盛況

$
0
0

通常の3割引きでカジキを販売した与那国町漁協の「第13回おさかなフェア」=21日、久部良漁港内の同漁協セリ場

 【与那国】通常の3割引きでカジキを販売する町漁協(嵩西茂則組合長)の「第13回おさかなフェア」が21日午後、久部良漁港内の同漁協セリ場で開かれた。「カジキ特売」ののぼりが掲げられた会場には町民が長い列をつくり、クロカワカジキ1・7㌧が1時間半ほどで完売する盛況ぶりだった。

 この日販売した刺し身用の切り身は1㌔1500円。1㌔600円の骨、1㌔800円の尾の部位、1㌔1600円のはらごなどもあった。

 「十六日祭」の23日を控えた時期ということもあり、70代の女性は「墓参りの供え物に使う。石垣の親戚に送りたい」と話し、やっと手に入れた切り身の塊をうれしそうに両手で抱えていた。土産物として買い求める観光客の姿もいた。

 嵩西組合長は「水揚げは順調。最近は1本100㌔前後のカジキが1日に10~15本揚がっている」と話していた。

(田頭政英通信員)

アンパル調査など幅広い発表 八重農

$
0
0

生徒たちが日ごろの研究成果を発表した八重山農林高校の農業クラブプロジェクト発表大会=25日午前、同校体育館

15グループが成果報告

 

 八重山農林高校(渡久山修校長、生徒283人)の本年度第2回校内農業クラブプロジェクト発表大会が25日、同校体育館で開かれ、分類Ⅰ「生産・流通・経営」、分類Ⅱ「開発・保全・創造」、分類Ⅲ「ヒューマンサービス」の3分野で15グループが日ごろの研究成果を発表した。

 同大会は6月にうるま市で開かれる第64回県学校農業クラブ連盟大会(同連盟、県高校文化連盟主催)の派遣グループの選抜も兼ねており、各分野から優秀賞2組を選出した。

 分類Ⅱで優秀賞に選ばれた島袋光貴君(グリーンライフ科2年)のグループは名蔵アンパルに生息する生き物などについて研究。

 環境省のレッドリストで近い将来、野生での絶滅の危険性が高いとされる絶滅危惧ⅠB類に分類されている「ミミモチシダ」の栽培にも挑戦。昨夏の台風で空調が故障した影響で枯れてしまったが、胞子体まで栽培することができ、今後の繁殖に向けた可能性をうかがわせた。

 優秀賞は次の通り。

 【分類Ⅰ】

 ▽放牧肥育に関する研究=上江洲真生、平得永弥、與那城安晶(以上フードプロデュース科1年)▽バニラプロジェクト新たな取り組み~実現させるぞ!八重山の新産業~=宮城はづき、与那覇日和(以上アグリフード科3年)

 【分類Ⅱ】

 ▽校内で生産された豚の加工品開発について=野原心、前盛紀香(以上フードプロデュース科2年)▽名蔵アンパルの調査~ぼくらのアンパル物語(ストーリー)~=島袋光貴、友利悠斗、玻座真里陽、平得永大、世持勝吉(以上グリーンライフ科2年)

 【分類Ⅲ】

 ▽小さな島の大きな挑戦!~もちきび加工品への挑戦~=前津美沙希、照屋こはる、西里アリス、野原秀斗(以上アグリフード科2年)、嶺井千裕(ライフスキル科2年)▽草花を活用した保育園との交流=石垣絵利奈、喜友名美波、仲間綾音(以上ライフスキル科3年)

3氏、態勢構築急ぐ

$
0
0

県議選告示まで3カ月

 

 任期満了に伴う県議会議員選挙は27日に5月27日の告示日まで3カ月となる。石垣市区(定数2)では、新人の次呂久成崇氏(41)と市議の前津究氏(43)、自民党公認の現職、砂川利勝氏(52)が出馬を表明。革新系の次呂久氏と前津氏は2月までに事務所開きを終え、支持拡大に向けて各団体への働きかけを本格化させている。砂川氏は3月上旬にも事務所開きを行い、自公を中心とした地盤固めを展開していく見込み。

 次呂久陣営では25日に連合沖縄八重山地域協議会と八重山地区労働組合協議会が労組政策推進会議を立ち上げて今後の支持体制を確認。政策協定に向けた調整を進めていく。

 前津陣営は革新系支持団体からの推薦に向けて働きかけを行っており、竹富・与那国町議の支持を得て離島に地盤を確保。市内での支持拡大に向けた活動を展開していく。

 砂川陣営は早々に郡内の自民党県連3支部から推薦を取り付けて自民公認を得ている。3月上旬にも事務所開きを行った後、自公路線を中心に地盤固めを図っていく。

 今選挙は革新系から4期16年にわたって県議を務めてきた高嶺善伸氏(65)が勇退の意向を示したことで、次呂久、前津の2氏が出馬を表明。革新票の行方が注目されている。

 一方、市議の知念辰憲氏(60)は出馬に消極的ながらも、2004年の県議選では告示1カ月前に保守系の現職市議が出馬、当選した経緯もあるため、衆院・参院選の動向も含めて状況をうかがっている。

情報を共有して対策を打つ

$
0
0

 ▽…1件の重大事故があれば、29件の軽度な事故や300件のニアミスが隠れているという「ヒヤリハット」。誤飲や溺水、窒息などは、起こったときには子どもの命を奪ってしまう可能性が大きいだけに、情報をすぐに共有して対策を打つことが不可欠だという。「誰が悪かったのか」と責任を追及するのではなく、「何が起きて、どうすれば次を防げるのか」を考えることが大事。

 ▽…県高野連から2015年度優秀部員として表彰を受けた真玉橋樹君。4月から中央大学に入学し、準硬式野球を始める。就職休みの間、大学の野球部に体験入部。八商工の練習で鍛えていたはずだが、短時間に集中して行う同大野球部の方法は体力的にきつかったという。もっと大変だったのがご飯の量だったとか。「まずは食べることに慣れないと」と気を引き締めていた。

 ▽…アルコール問題の相談に対応する職員の研修会が開かれた。アルコール依存症の当事者に対し、説教や問いただすような対応ではなく、優しく愛情をもって接することが大切との説明もあったが、時には依存者を手助けしないことも重要とのこと。講師を務めた善平康照氏は「冷たい対応かもしれないが、本人に依存症を自覚させるためには必要」と話す。対応の判断・切り替えが難しそうだ。

今の格差社会と戦争に突き進む「安倍政治」…

$
0
0

 今の格差社会と戦争に突き進む「安倍政治」をみていると、子や孫の未来はどうなるだろうと、このところつくづく不安を感じている▼首相が別の人だったらそうでもないだろうが、なぜか安倍首相の政治手法には、かつて日本はこういう形でいつの間にか、ずるずると戦争に突入したのだろうと「戦争再び」に言い知れぬ恐れを感じる▼しかも、それは辺野古新基地建設強行や離島の宮古、八重山にも自衛隊を押し付ける手法にも表れており、沖縄は中国脅威論の最前線基地として、真っ先に戦火に巻き込まれる恐れは強い▼辺野古の連日の座り込みは高齢者が目立つが、そこにはかつての「沖縄戦」のように子や孫が再び戦火に巻き込まれないよう戦争につながるものは一切排除したいとの強い思いがある。八重山も同様に、自衛隊配備など戦争のリスクはすべて排除したい▼所得格差も心配だ。沖縄は賃金が正社員の半分近くしかない、雇用が不安定な非正規労働者が、全国最悪の4割超もいる。それは結婚をためらう低賃金の若者や生活困窮の子育て世帯がそれだけ多いことを示し、貧困は決して人ごとではない▼幸い「子どもの貧困」は、国や県の支援で光明が出てきたが、貧困対策の基本は何といっても所得の底上げだ。それには企業経営者の協力が絶対不可欠だ。(上地義男)

八重山勢、組み合わせ決まる 県高校野球

$
0
0

県高校野球組合せ

 【北中城】3月20日に開幕する第63回県高校野球春季大会(県高野連主催)の組み合わせ抽選会が23日午後、北中城村立中央公民館で行われた。八重山商工高校は3月20日午後2時半から沖縄セルラースタジアム那覇の第2試合で那覇工業と対戦。八重山農林高校は同21日午前11時半から宜野湾市立野球場の第2試合で沖縄工業と対戦する。

 昨年の県秋季大会で初優勝した八重山高校は第1シードで、2回戦からの登場になる。

 大会には61校が出場し、北谷公園野球場を主会場に行われる。順調に進むと、決勝戦は4月2日。


環境省、外来生物の教材を作成 石垣島で防除の普及啓発で

$
0
0

中学理科授業に活用できるようにと作成した教材をPRする人たち=26日午後、石垣自然保護官事務所前

 環境省那覇自然環境事務所は26日までに、石垣島に生息する外来生物の防除に関する普及啓発を目的とした環境教育プログラムの一環として、中学校の理科授業で容易に活用できる教材を作った。外来生物を含む石垣島の身近な動植物について写真をふんだんに使ってわかりやすく解説。同事務所石垣自然保護官事務所は近く、環境省のホームページから入手できるようにする予定だ。

 同事務所は5年前から伊原間中学校(仲田森和校長)で同プログラムを実施し、エコツーリズムや環境教育を行う「ふくみみ」(大堀健司代表)が業務を受託。教材は、「ふくみみ」はこれまでの成果を踏まえて同校の理科教諭上原徹哉氏と連携して作成した。

 石垣島で身近に見られる動植物、石垣島版の動植物分類と食物連鎖、石垣島の外来生物、ウミショウブの生活史、マングローブの生活史など9教材を電子書類のPDFやパワーポイントにまとめた。

 大堀代表は「他校での授業でも取り扱いやすく、新任の理科教諭でも使えるようにした。これを入り口にして石垣島の自然や外来生物に関心を持ってもらいたい」、上原教諭は「私自身、すごく勉強になった。教材が理科への理解、興味、関心の窓口になってくれれば」と期待する。

 八重山地区小中学校長会の会長を務める仲田校長は「身近な自然を取り上げており、足元から学習ができる。他の学校でも取り入れてもらえるよう、県八重山教育事務所にも提案したい」と話している。

 原口梨沙自然保護官は「他の学校にも広がり、先生たちが自分たちで授業ができるようになることを期待している」としている。

 教材に関する問い合わせは石垣自然保護官事務所(82—4768)。

市新庁舎、旧空港跡地に正式決定 敷地面積は現地の1.9倍

$
0
0

跡地利用基本構成図案

 石垣市は26日までに、新庁舎の建設位置を旧空港跡地とする基本計画を正式決定した。同跡地で計画する新庁舎の敷地は、現地の1.9倍に当たる2万1294平方㍍。同跡地47万8000平方㍍の約9割は国、県の所有となっていることから、市は今後、建設位置を確定するため、国・県との協議、調整を急ぐ考え。位置を確定した後、実施設計に入る予定だ。

 市が2012年3月にまとめた空港跡地利用基本計画では、県が整備を進めている新空港アクセス道路(県道石垣空港線)に面するエリアを公共施設などの市民サービスゾーンと位置づけている。

 15年4月にまとめた利用計画検討業務報告書では、同ゾーンは12.2㌶。すでに市消防本部が移転したほか、八重山病院も移転新築されることになっている。

 新庁舎の建設位置も、交通のアクセスや利便性の観点からアクセス道路沿いになる可能性が高い。

 新庁舎建設に向け、市は今月下旬に修正する予定の地域防災計画で、津波浸水予測範囲外の高台への移転を位置づけた上で、国の支援(地方交付税措置)が受けられる緊急防災・減災事業債を活用する予定だ。

 市企画政策課では、12月には実施設計を終えて事業債の申請をしたいとしているが、建設位置が決定しないと実施設計ができないため、早急に国・県と調整していくことにしている。

 自治体庁舎の建設に際しては、国・県の公有地は無償での譲渡・貸し付けができないことから、市は購入を予定しており、4月以降の補正予算で対応する。

 基本計画は25日の臨時庁議で決定された。

パブコメ募集は繁忙期?

$
0
0

 ▽…地域防災計画素案と第3次男女共同参画計画案のパブリックコメントを実施している石垣市。パブリックコメントは各計画を市民に周知し、意見してもらおうと各地方自治体が取り組んだもので、新庁舎の建設位置を含む新庁舎建設基本計画もパブリックコメントを終えて策定したばかり。年度末とあってパブリックコメントも繁忙期?

 ▽…地区小学校社会科教育研究会の勉強会で実践内容などについて説明した玉川大学の寺本潔教授。八重山の観光について「市民が観光客にメニューを提示する着地型観光を増やしていかないと発展しない」と断言。周りの観光資源を地元住民が知り、生かしていくことの大切さを指摘した。研究代表者の田本由美子さんは「八重山の魅力を捉え直し、新たな授業実践に挑戦してほしい」と期待。

 ▽…石垣市健康福祉センターで27日開催された市グッジョブ連携協議会主催の「わくわくワーク」には、大勢の親子連れが参加した。早い人では申し込み開始1時間半前の午前8時から訪れ、整理券を入手。午後の受け付けにも長い列ができ、スタッフも大忙し。協議会の担当者は「予想外の反響」とうれしい悲鳴を上げていた。

自家用に加えてレンタカー、宅配車などの…

$
0
0

 自家用に加えてレンタカー、宅配車などの業務用車両が増えた昨今、幅員の狭い島の道路事情での自転車利用は都度、緊張を強いられている▼大阪のような自転車専用道路が設けられていれば安全に走ることもできるが、島の車道での自転車通行は、後方から接近し追い越していく数多い車に気を使わなくてはならず疲れてしまう▼先日、年初の国道ヤラブ並木の芽摘み作業を行った。時節柄、それほど伸びていない。その分、距離を伸ばすことができた。いつもは芽摘みに熱中するあまり、周りを注視する余裕がなかったことをあらためて知った▼メンバーが芽を摘むために車道側に出ると、往来の車から「危ないので車道を背にしての作業は気を付けて」との声。歩道では、通学を急ぐ中学生が自転車にまたがったまま私たちが通り過ぎるのを待っている。「あれっ、自転車は車道走行のはず」とお互い顔見合わせて譲り、走り去るのを見送った▼今回は芽摘みが少なく談笑しながらの作業。しばらく進んだ所で歩道上に自転車走行OKの標示を見つけた。いつからだろう。でもこの標示では車道を通行している自転車からは見にくい▼せっかくなので許可歩道には県が一部で計画中の歩行者用色付きラバー舗装を参考に自転車走行OKの色付き目印線を描けないか。(仲間清隆)

卒業演奏で有終の美 登小器楽ク思い出コンサート

$
0
0

第1部でアニメメドレーなどを披露する登野城小学校器楽クラブのメンバー=27日夜、市民会館大ホール

 登野城小学校器楽クラブ(前本彩花部長、部員38人)の第28回思い出コンサート(同実行委員会主催)が27日夜、石垣市民会館大ホールで開かれた。1年間の総まとめのコンサートで、6年生にとっては最後のステージ。満席の会場は1曲ごとに大きな拍手を送った。

 同クラブは昨年、第40回県吹奏楽アンサンブルコンテストで金賞、第55回県吹奏楽コンクールで銀賞を獲得している。

 コンサートは3部構成で計16演目。校歌で幕開けし、ジェイポップやアニメのメドレーなどを披露した。

 同クラブのOB・OG、カラーガードクラブ、部員以外の6年生と2年生、PTA、教職員、石垣クラウンイーグルズも出演し、コンサートに花を添えた。

 前本部長(6年)は「仮校舎で練習場所がない中、差し入れや練習場所の確保など支えてくれた人たちに感謝している。後輩には県吹奏楽で金賞を取り、九州に行ってほしい」と話した。

学力アップへ取り組み確認 地区学力向上推進委

$
0
0

学力向上に向けた取り組みや、実践発表などが行われた八重山地区学力向上推進実践報告会=27日午後、八重山合同庁舎

 八重山地区学力向上推進実践報告会(八重山地区学力向上推進委員会主催)が27日午後、八重山合同庁舎で開かれ、学力向上推進に向けた取り組み状況の報告があったほか、富野小中学校と大本小学校の実践発表や、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の赤堀博行氏の講演があった。

 同地区では「幼児、児童生徒一人一人の『確かな学力』を向上させ、『生きる力』を育む」のテーマで、地区別ブロック型研究会や研修会の実施、読書活動の充実などに取り組んできた。

 八重山教育事務所の棚原広幸指導主事は成果として▽全国学力テストで小学校の算数Aが全国平均正答率を上回るなど全教科で全国水準に達した▽各種授業改善研修会を開催し、関係教科の指導力向上と授業改善に向けての支援ができた|などを挙げる一方、▽中学校の各教科部会の活性化と内容充実▽学級活動や道徳を基盤とした学級経営の充実▽校種間連携の推進|などを課題とした。

 大本小の実践発表では、同校5年の当銘由羅、大江みちる、川奈巧君の3人が野鳥観察や、野鳥保護のためにしている取り組みなどを紹介し、「課題から目をそらさずに自分たちで調べ、考えることが大事。この伝統を下級生にもつなげていきたい」と述べた。

 赤堀氏は「確かな学力、健やかな体を支える道徳性の養成」の演題で講話。道徳教育の重要なポイントとして▽目標や重点内容項目の明確化▽重点内容項目に関わる具体的な指導の機会、時期の明確化▽道徳教育の全体計画などの作成|などを挙げ、「児童生徒自らが時と場に応じて望ましい行動が取れるような内面的資質を高める指導が大切」とアドバイスした。

かき揚げの取引に期待 食材見本市で好評

$
0
0

好評を博した石垣市産地協議会のブース=2月18日、大阪市のATCホール(石垣市産地協議会提供)

 石垣市の水産加工施設整備で加工品づくりなどソフト事業を担う市産地協議会(会長・中山義隆石垣市長)は18日から2日間、大阪市内で開催された西日本最大級の食材見本市「第13回シーフードショー大阪」(大日本水産会主催)に加工品を出展したところ、もずくとソデイカのげそを使ったかき揚げに引き合いが多く、八重山漁協が現在、真空パックにした原料をサンプルとして送る準備を進めている。

 石垣市と八漁協などで構成する産地協議会は加工施設の稼働に向け、これまで水産物を使って加工品開発を進めてきた。シーフードショーにはかき揚げのほか、ハーブソルト入りのレトルトツナフレーク、マンボウフレーク、もずくを練り込んだそばなどの加工品を展示、試食してもらった。

 同協議会によると、商談に訪れた200社のうち50社がかき揚げの取引を希望したという。かき揚げはもずく、ソデイカ、ニンジン、タマネギ、ニラに小麦粉を入れて味付けをしてカラッと揚げたもの。八漁協は、加工場内でかき揚げのたねを真空パックにして冷凍させる作業を行っており、商品パンフレットとともにサンプルとして希望業者に近く発送することにしている。

 加工施設は3月までにはすべての機器類が整備され、4月からは本格稼働する予定だ。

 加工部門を担当する八漁協の田中俊継市場販売課係長は「フードショーでは手応えを感じた。かき揚げについてはツナフレークとともに加工品の軸になるのではないか」と期待する。

 フードショーでは、神経締めを施したメバチマグロやアカマチ(ハマダイ)など生ものも用意。八重山漁協鮪船主会の具志堅用治会長らが刺し身にして提供した。

 加工施設では生ものを加工して出荷することも可能となっており、具志堅会長は「生のマグロは全国では珍しく、おいしいとの反応があった。これを販路拡大につなげたい。この先が楽しみ」と話している。


沖夢紫ここまでになるとは…

$
0
0

 ▽…これまで菓子の原料として扱われてきた紅芋「沖夢紫」。ANAインターコンチネンタル石垣リゾートが沖夢紫をメーンにした13種類の料理を開発した。石垣島で生産される沖夢紫を一手に引き受けて加工している石垣島薬草研究会の運道和直代表も「ここまでになるとは思わなかった」とびっくり。味を楽しみにしている。

 ▽…新たな地域観光の目玉として「ヘルスツーリズム」を取り上げた琉球大学観光産業科学部の荒川雅志教授。観光に健康を組み合わせるスタイルだ。勉強会に参加した関係者からは「離島には医療従事者が少なく、確保が難しい」との意見も。荒川教授は「多様化する観光市場について探り、オンリーワンの商品を創り出すことが重要」と指摘。「健康」は観光地としての石垣島の将来像を探るヒントになるか。

 ▽…1日の八重高の卒業式で13年皆勤者として表彰される城間大賀君(18)と迎実岬君(同)。城間君は「ちゃんとご飯を食べることを心がけていた」、迎君は「早朝講座のための早起きはきつかった」とそれぞれ振り返った。二人ともまだ進路先は決まっていないが、城間君は検査技師、迎君は教師になる夢を追いかけている。13年間で培った忍耐力や粘り強さを今後にも生かしてほしい。

きょうから3月だというのにマンゴーの開花…

$
0
0

 きょうから3月だというのにマンゴーの開花が遅れている。街中で民家の庭先の木の開花がみられず、気をもんでいる人も多いだろう▼筆者の実家の庭で大木化したマンゴーの古木も開花の気配すらない。昨年は数十個の実を着け、収穫を楽しみにしていたが、台風ですべて落下。「ことしこそは」と期待していたが見事に裏切られそうだ▼通常、マンゴーの開花時期は、早い木で1月後半。例年、この時期には満開しているだけに、ことしは1カ月以上の遅れだ。原因は、昨年11月から続く、異常気象の影響だとみられているが定かではなく、30年以上マンゴーを栽培するベテラン農家も「これだけ遅れるのは初めて」という▼露地栽培で開花が望めそうにない中、ハウス栽培のマンゴーは開花の兆しがみえ始め、ほ場によりバラつきはありそうだが、3月中旬には最盛期を迎えそうだという▼心配される作柄は、開花遅れが影響し「不作」の見込みがある一方、「開花最盛期が寒気に当たらないので着果が良くなる」(農家)と、平年並みから「豊作」の見通しもある▼いずれにしてもマンゴーはパイナップルと並ぶ八重山を代表する夏の味覚だけに、作柄は気がかりなところだ。農家によると、開花は遅れても例年通り7月には収穫のピークを迎えるという。(下野宏一)

3高校演劇で初の合同公演 「演劇に興味持って」

$
0
0

八重山3高校初の合同公演で、観客を笑いの渦に巻き込んだ枕投げのシーン=2月28日午後、市健康福祉センター

 八重山高校演劇部(新城結唯部長、部員7人)と八重山商工高校演劇同好会(兼元亜門会長、部員1人)、八重山農林高校演劇部(小濵美海(みなみ)部長、部員1人)の初の合同公演が2月28日の昼夜2回、石垣市健康福祉センターであり、市民多数が部員らの熱演と笑いあふれる演劇を満喫した。八重高演劇部の定期公演「SHOW☆革vol.6」に八商工、八重農が参加して実現した。八重農は3年生の小濵部長(18)のみの出演で来年度以降の存続が危ぶまれており、小濵部長は「この公演を機に、演劇部に入ってくれる後輩がいたらうれしい」と期待している。

 上演作品の「修学旅行(畑澤聖悟作)」は、平和学習のために修学旅行で沖縄に来た青森の女子高校生たちを描いた内容。他愛のないけんかがエスカレートし、枕投げ合戦に発展するなど、コメディーの要素を含みながら、戦争や平和についても考えさせられる作品。

 高校生最後の公演に小濵部長は「大人数で舞台に立つことができ、とてもうれしかった。新1年生や今の中学生たちには演劇に興味を持ってほしい」と期待。八重農演劇部顧問の浜比嘉律教諭は存続の危機に「不安はあるが、悲観はしていない。小濵さんがつくってくれた雰囲気を継ぎつつ、新しい演劇部をつくることも可能。担い手になりたい人は一度のぞいてみてほしい」と呼びかけている。

 現在、1年生部員しかいない八重高の友利光里前部長(3年)は「2年生がおらず、1年生がリードしないといけないのは大変だが、部長を信じてついていけば大丈夫。自分たちなりに頑張っていってほしい」とエール。

 公演を見た大浜中学校郷土芸能部2年の嵩原並生(みみ)さん(14)は「初めて見たが、予想外に面白かった。演劇にも興味が湧いた。部活動の選択肢の一つになった」と語った。

移設のサンゴ順調に成長 台風や海藻類の被害も

$
0
0

サンゴの移設状況などが報告された石西礁湖における航路整備技術検討委員会=2月29日午後、ホテル日航八重山

 沖縄総合事務局石垣港湾事務所(濵口信彦所長)は2月29日午後、竹富南航路しゅんせつ工事に関連した環境保全について専門的な立場から助言を受ける「第9回石西礁湖における航路整備技術検討委員会」(委員長・津嘉山正光琉球大学名誉教授、委員6人)を市内ホテルで開き、工事箇所から移設したサンゴが順調に成長する一方、台風や海藻類による被害が出ていることなどが報告された。

 サンゴの移設は2011年度から取り組んでおり、竹富島の南西に移設したサンゴ群集が既存のサンゴ群集と結合して大型化しているほか、竹富島と小浜島の中間点付近の移設場所ではミドリイシ類のサンゴが増えていた。

 工事による汚濁流出などの被害は確認されていないが、昨年は相次ぐ台風の襲来により、波で巻き上げられた海底の砂にサンゴが埋没したり、海藻類に覆われたサンゴが白化したりしていた。

 委員からは「(今後は)台風の被害を受けやすい場所や海藻類の被害が出ている場所を避けて移設してはどうか」などの意見があった。

移住・定住で新部署設置へ 施政方針で市長が表明

$
0
0

2016年度施政方針演説を行う中山義隆石垣市長=2月29日午前、石垣市議会議場

 中山義隆石垣市長は2月29日に開会した市議会(知念辰憲議長)3月定例会で2016年度施政方針演説を行った。3月中に策定する市地域創生総合戦略に基づき、都市圏から石垣島への移住・定住を推進するための専門部署を新たに設けて地方創生の取り組みを加速させる方針を表明。サンゴの養殖・移植やサメ駆除などの自然環境保護や漁業保全の活動を新たな観光プログラムとして創出する事業にも取り組む考えを示した。

 庁舎移転については「旧空港跡地での新庁舎の設計を行うとともに、現庁舎跡地の有効利用について庁内で検討体制を立ち上げ、美崎町再開発の取り組みとの連携を図る」と述べた。

 旧空港跡地については「土地区画整理事業の導入に向けて地権者との合意形成を図りながら土地利用計画を進める」としており、旧空港跡地の新八重山病院東側を南北に通る幹線道路の整備に着手する考え。

 陸上自衛隊配備計画については「防衛省から必要な情報の提供を求めつつ、市民にその情報をオープンにしながら議論を進めたい」と従来通りの考えを示した。

 観光資源の一つとして「星空」を取り上げ「国内初の星空保護区認定に向け、光害(ひかりがい)の対策や啓発活動に取り組み、星空に対する世界基準の評価獲得を目指す」としている。

 第1次産業の振興では「パイン加工施設の実証結果を基に農産物の新たな特産品開発を行う仕組みづくりを推進する」と述べた。緊急優良母牛推進事業では120頭を導入するとともに、100頭規模の肥育牛舎を建設する。

 待機児童解消に向けて「16年度は新たに6カ所の民間保育所を整備し、17年度末における待機児童ゼロの実現を図る」とした。生活困窮者支援については就労支援に加え、生活困窮世帯・生活保護世帯の中学生を対象に無料学習支援を実施。介護サービス施設がなかった北部地区に小規模多機能型居宅介護事業所の整備を進める考えも示した。

 市内では教員採用試験対策講座がなく、小中高校に勤務する臨時教職員は島外で受講せざるを得ないため、「新たに島内で教員採用試験対策講座を開設し、教員の育成を図る」と述べた。

Viewing all 16833 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>