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新空港の悪夢再現避けよ

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■「琉球決戦」想起させる訓示

 航空自衛隊は1月31日、尖閣諸島などの防衛強化のため、那覇基地に51年ぶりと言われる航空団「第9師団」を新たに編成し、F15戦闘機部隊2隊(40機)を配備した。式典では若宮健嗣防衛副大臣が「国防の最前線という地域・任務に真摯(しんし)に向き合うことで、領土、領海、領空を確実に守り抜くことが可能となる」と訓示した。

 若宮防衛副大臣の訓示は、詩人高村光太郎が沖縄戦の最中に書いた「琉球決戦」を想起させる。高村は「琉球や、まことに日本の頸動脈、万事ここにかかり万端ここに経路す。琉球を守れ、琉球に於いて勝て。全日本の全日本人よ。琉球のために全力をあげよ。敵すでに犠牲惜しまず、これ吾が神機の到来成り。全日本の日本人よ、起って琉球に血液を送れ」と記している。

 高村の「日本の頸動脈」と若宮防衛副大臣の「訓示」は同一基盤に立つものであろう。「血液」は送られず、沖縄県民の普天間基地の県外移設も、どこも受け入れない。沖縄は犠牲を強いられるだけだ。

 石垣市の自衛隊配備計画の賛成反対の運動も活発化している。基地建設予定地の三公民館が反対を表明し、防衛局の説明会も拒否した。

■市議会議長は軽率な行動慎め

 これに対し建設関連10団体で構成する八重山建設産業団体連合会(黒嶋克史会長)が防衛省を訪ね、「外国船の領海侵犯対応、災害時における対応への期待」を表明。①水源地の増設②海水の淡水化施設③浄水場整備水産資源の開発④産業廃棄物処理場の建設⑤川平半島周回道路の建設⑥各地区災害時避難場所などの6項目を要望したという。

 防衛省に要望したのは自衛隊誘致を前提とした「特定防衛施設周辺整備交付金」を狙ってのことであろう。「防衛施設の設置または運用により生じている影響の軽減などを図るため、特定防衛施設関連市町村が行う公共施設の整備、またはその他の環境の改善、開発の円滑な実施に寄与する事業に対し、交付金を交付することにより、関係住民の生活の安定および福祉の向上に寄与することを目的とする」(防衛省平成25年行政事業レビューシート) 防衛省への要望が自衛隊の宣撫工作に沿った誘致活動であるのは一目瞭然であろう。要望には知念辰憲市議ら2人も同行した。「石垣市自治基本条例」第2項は「議員は市民全体の代表者としての品位と責務を忘れずに、常に市民全体の福利を念頭におき行動しなければならない」とある。知念議員は議長である。島を二分する重大な問題で軽率な行動は慎むべきだ。

■市の「情報が不足」は疑問

 1月27日「八重山大地会」が自衛隊配備計画の情報公開を求めたのに対し、漢那副市長は「市役所としても情報が足りず、判断の段階ではない」と述べている。中山市長は昨年6月、配備先選定で調査に協力すると述べ、沖縄防衛局の森部長は「詳細は市の担当者と調整して行いたい」と語った。市の協力なくして選定はできなかったはずだ。説明に疑問を感じる。

 防衛省は三公民館の反対を受け、配備先候補地周辺や市民の理解と協力が得られるよう適切な情報提供に努めたいと述べている。

 新石垣空港建設で白保公民館が二分し住民が激しい対立した悪夢の再現があってはならない。三公民館の意見を尊重し、静かな生活環境のためにも石垣市への自衛隊配備計画は断念すべきだ。


粗糖900㌧を初出荷 長雨の影響で遅れる

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「一心丸」に積み込まれる粗糖。甘い香りが漂った=5日午前、石垣港

 昨年12月19日に今期操業を開始した石垣島製糖㈱(松林豊社長)は5日、製品化した粗糖(分蜜糖)900㌧を初出荷した。当初は1月15、16日の初出荷を計画したが、長雨による影響で十分な原料を確保できなかったため延期した。製糖終了日も当初の3月30日から4月中旬に修正した。

 今期のサトウキビ生産量は7万8343㌧、粗糖生産量は9417㌧を見込んでいるが、同社によると、操業開始以降の製糖期間40日のうち24日しか工場が稼働しておらず、圧搾量は1日当たり880㌧の計画量の47%にとどまっている。初出荷量も計画の1500㌧を下回った。

 初出荷された製品はトラック8台で石垣港に運ばれ、琉球海運㈱の「一心丸」に積み込まれた。6日に出港し、同日出荷分と合わせて1250㌧(約2億円)を北九州市の関門製糖㈱に荷揚げする。

 初荷式が同日午前、石垣島製糖会議室で行われ、松林社長は「気候のせいにしてもしょうがない。農家が作ったサトウキビを間違いなく製品にする。来週から天候も良くなるとの予報もあり、前向きに進んでいきたい」とあいさつ。トラックの運転手を代表して真栄里昌伸さんが安全運転を宣言した。

「日本のおもてなし学びたい」 タイ人留学生ら5人

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インターンで石垣市を訪れている麗澤大学のタイ人留学生ら=5日午前、石垣市役所

 石垣市で観光業などを学ぶ麗澤大学(千葉県柏市)のタイ人留学生ら5人が5日、石垣リゾートグランヴィリオホテル(西條綱寛支配人)でインターンをスタートさせた。NPO法人八重山美ら島塾(玉城信夫理事長)が同ホテルと連携して受け入れているもので、約2カ月にわたってホテル業務などを学ぶ。

 インターンはタイ人4人と日本人1人。タイ人のサナンゴン・ナッティナンさん(22)は「石垣島の文化や日本のおもてなしを学びたい」、シラーカム・ポーンナパーさん(22)は「石垣のいいところをいっぱい広めていきたい」とそれぞれ話した。

 5人は同日午前、市役所に中山義隆市長を訪問。中山市長は「石垣市は海外からの観光客も増えているので、留学生を受け入れることで外国人に対応できる人材を育成できる」と歓迎した。

黒島診療所に常駐医師 4月1日から赴任の予定

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地域医療振興協会の吉新通康理事長(左)に黒島診療所の指定管理受託を要請する川満栄長竹富町長=1月29日、同協会(町提供)

 10カ月余りにわたって常駐医師が不在となっていた町立黒島診療所について、竹富町は5日、医師が確保できる見通しになったことを明らかにした。公益社団法人地域医療振興協会(吉新通康理事長、東京)に同診療所の指定管理受託を要望し、4日に同協会の常任理事会で承認されたことによるもので、医師は4月1日に赴任する予定。黒島公民館の玉代勢肇館長(65)は「急患が発生した時には船やヘリコプターで搬送しなければならず、時間がかかってしまう。常駐医師がいればすぐに対応できるので島民も喜んでいる」と話している。

 町健康づくり課によると、同診療所は昨年3月31日に常駐医師が退任した後、医師が確保できず、石垣市内から医師が週に1、2回往診して対応していた。

 町では医師確保に向け、関係機関に協力を要請。1月29日に川満栄長町長が同協会を訪問し、「離島での医師確保が厳しい状況。協力をお願いしたい」と診療所の指定管理受託を求めた。

 同課の佐加伊勲課長補佐は「常駐医師が確保できる見通しとなり、黒島の皆さんの不安も解消できる」と述べた。

 黒島で民宿を営む40代男性は「観光客も訪れるので、島に医師がいるのはとても安心」と話した。

今後が楽しみ

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 ▽…地区学校音楽発表会で透き通る高音の歌声と息の合った伴奏を披露して会場を沸かせた波照間小6年の慶田盛海君と伊東太郎君。同校の新崎今日子教諭によると、昨年12月上旬、ミュージシャンのおおたか静流(しずる)さんが波照間島に来た際、投宿先に行って指導してもらったことも。将来は慶田盛君はオペラ歌手、伊東君はピアニストか保育士になりたいようで、今後が楽しみだ。

 ▽…光害(ひかりがい)や照明について講話を行った国際ダークスカイ協会東京支部の越智信彰代表と照明デザイナーの岡安泉氏。光害の防止を呼びかける越智代表とは対照的に照明をつくる立場の岡安氏は「仕事上、クライアントから要望があれば(夜空への)影響は考えないかもしれない。生活があるので…」と苦笑い。国内で夜空を守る建築や照明の整備基準の理解が広がってほしいと話した。

 ▽…第2クールがスタートしたロッテキャンプ。6日から新外国人のヤマイコ・ナバーロ内野手、ジェイソン・スタンリッジ投手が練習に合流した。フリー打撃に立ったナバーロからは、バックスクリーン最上部を直撃する超特大弾も飛び出しファンを驚かせた。ナバーロは「ファンが喜んでくれたのはうれしい。もっと喜ばせたい」と話し、伊東勤監督は「センターを中心に基本に忠実に打っていた。一安心した」と満足そう。

葬祭場の駐車場は先着順に誘導され鍵をつけ…

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 葬祭場の駐車場は先着順に誘導され鍵をつけたままの縦列駐車が基本。後続の車も整理してくれる。先日も進入後、係員に「すぐ出られるように向きを直してね」と声をかけて斎場へ。戻ったら前に車が止まっていた▼「こちらもすぐ戻られます」と係員。ベンチで待つことに。前の車の主が戻りエンジンをかけようとしたがかからない。係員に代わったがかからない。そのうち車から出てきた主が上下のポケットをまさぐりだした。何かを捜しているようだ▼突然思い出したのか、近くにいた知人に「どうも鍵を家に忘れてきたようだ。取りに戻りたいので家まで乗せてくれないか」と▼これには周りの人々があぜん。「鍵がなくてどうして斎場まで来たのかね」「見たとこ普通だが、ぼけが始まったのかな、タクシーで来て、自分の車に似た車を見て勘違いなさったのでは」と臆測が飛ぶ▼こちらも焦った。前の車が動かない限り私の車も動けない。待つこと十数分、主が戻りエンジンをかけると何事もなかったように走り去った▼係員の話では前の車はリモコンキーでエンジンはボタンでかけるという。主は家でエンジンをかけたものの寒いので防寒着を取りに戻ったがその際に鍵を玄関に置き忘れたとのこと。島は車社会、トラブル防止にも広い駐車場は必需。(仲間清隆)

多彩な出店、24業者集う

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パッションフルーツオイルの抽出実演に見入るやいまさんばしマーケットの来場者ら=6日午後、旧石垣港離島桟橋

 「島の美味(おい)しいと島素材・島の手仕事があつまるマーケット」をテーマにした「やいまさんばしマーケット」(石垣市主催)が6日から2日間、旧石垣港離島桟橋で開かれている。12、13日も実施する。時間はいずれも午後3時から午後9時まで。

 同マーケットは常設化に向けた社会実験として、港湾区域内に統一したイメージのテントで八重山産の生鮮加工品を販売するほか、加工体験スペースを設置し、検証を行っている。

 今回は24業者が出店。石垣牛のハンバーガーなど島産食材の加工品をはじめ、パッションフルーツや月桃の葉のオイル抽出実演コーナーもあり、来場者らは思い思いに楽しんでいた。

PAC3、石垣島に到着

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一般車両に交じって市役所通りを走行し、配備先の南ぬ浜町(新港地区)に向かうPAC3=6日夕、730交差点

北朝鮮ミサイル迎撃態勢

 

 

 北朝鮮の弾道ミサイル発射実験に備え、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が6日午後4時すぎ、石垣港に到着、PAC3の発射機2台とレーダーなどを搭載した車両数十台が市役所通りを通って南ぬ浜町(新港地区)に移動した。

 発射機2台は2012年の前回同様、南ぬ浜町南側の突端付近に配備され、周囲にフェンスなどを設置する隊員の姿が確認された。

 配備部隊の詳細について防衛省は明らかにしていないが、中山義隆石垣市長は「前回と同様程度と聞いている」と述べており、数百人規模とみられる。

 石垣市は同日午前、危機管理対策本部(本部長・中山義隆石垣市長)を開き、発射通告期間も通常通りの業務を行う一方、午前7時半の発射時刻前から職員を配置することを確認した。市は同日から市役所3階に自衛隊の詰め所を設置、連携を密にしている。

 中山市長は「市民には常日頃の生活を送ってもらい、全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴った場合はコンクリートの建物に避難するなどの対応をとってもらいたい」と記者団を通して呼びかけた。

 市はホームページで市民向けの安全対策情報を提供している。


きょう初の住民投票

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【写真上】美崎町にある現市役所敷地=5日午後
【写真下】県道石垣空港線の整備が進められている旧空港跡地=6日午後

今夜10時ごろ大勢判明

 

 「現庁舎敷地」か「旧空港跡地」を選択する石垣市の新庁舎建設位置に関する住民投票が7日、行われる。建設位置をめぐっては、港を中心としたまちづくりの推進を求める現地派と防災面や緊急防災・減災事業を活用できる高台派で意見が割れており、7日の投票結果が新庁舎の建設位置を決める大きな判断材料となる。開票は7日午後8時30分から市総合体育館メインアリーナで行われ、早ければ開票から1時間で大勢が判明する見通し。

 市が住民投票を行うのは初めて。

 1日に双葉公民館で始まった期日前投票は6日に終わり、1月30日現在の有権者数3万7661人(男1万7661人、女1万8894人)の9.69%に当たる3650人(男1833人、女1817人)が投票を済ませた。

 市選挙管理委員会によると、これまでの選挙で行われた期日前投票では、2014年9月の市議選では当日有権者数3万7197人の24.38%に当たる9070人、同年3月の市長選では当日有権者数3万7253人の30.90%に当たる1万1511人がそれぞれ投票しており、今回の住民投票者数は両選挙を大幅に下回った。

 また、1日当たりの期日前投票者数は今回の住民投票では608.3人。同年12月の衆院選での527.9人と同年11月の県知事選での424.0人をいずれも上回った。

 7日の投票は市内21カ所の投票所でいずれも午前7時から。終了時刻は、午後6時の会場と午後7時の会場がある。

 投票所は次の通り。(まる数字は投票区)

 ▽午前7時~午後7時=①登野城公民館②登野城小学校③大川公民館④石垣小⑤石垣中⑥新川小⑩平真小⑪大浜小⑬白保小⑲真喜良小⑳真栄里公民館21宮良小

 ▽午前7時~午後6時=⑦名蔵公民館⑧川平小中学校⑨富野小中学校⑫川原小⑭伊野田集落センター⑮伊原間中⑯兼城公民館⑰明石公民館⑱平久保小

緊急速報の警戒音にドギマギ

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 ▽…北朝鮮の長距離弾道ミサイルは7日午前9時42分ごろ、先島上空を通過した。落下物など異常も確認されず、南ぬ浜町に展開されたPAC3は微動だにしなかった。PAC3のすぐ前の航路では、ミサイル通過時にも通常通り船舶の往来。多くの人が普段通りの生活を送っていたと思うが、消防庁が出した緊急連絡の警戒音にはドキッとさせられたのではないか。

 ▽…明石小の創立60周年記念集会であいさつした11期生の照屋朝春さん(62)。小学生時代は裕福ではなく、ノートは1年に1冊しかもらえず、靴も1年後に足のサイズが大きくなるのを見越してぶかぶかのものしか買ってもらえなかったという。「セミやトンボ、コウモリなど動く物は何でも食べた」とも。そんな照屋さんの「一生懸命勉強し、残さず食べ、運動を頑張れ」は説得力があった。

 ▽…多くの来場者でにぎわった白保ゆらてぃく祭り。この日は朝から太陽が顔をのぞかせ、久しぶりに晴れたが最低気温は盛山で11・8度。屋外舞台で薄手の衣装で踊る演者に観客からは「寒そう」との声も。関係者は「昨年の豊年祭は台風の影響で悪天候だったので、ゆらてぃく祭りは晴れてよかった。寒さなんて何でもない」と笑った。

きょうは旧正月。ひと昔ほど前は糸満出身者…

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 きょうは旧正月。ひと昔ほど前は糸満出身者やウミンチュの多い地域では船に大漁旗が飾られ、にぎやかで友人に「お正月が2回あっていいねー」とうらやんだものだが、新正月が定着し旧正月を祝う地域は少なくなった▼旧正月の行事では黒島で伝統の大綱引きが催される。県内でも黒島だけに残っており、島びとが健康で豊かな世になりますようにという祈りが込められ、島を挙げて盛り上がる▼石垣市では97歳カジマヤーと85歳を迎えたお年寄りの長寿を祝うショーニンヨイ(生年祝い)が行われる。1950年から続く石垣ならではの行事で、今年は85歳が264人、97歳は45人が市長から頌状と記念品を受ける▼式には家族とともに足腰がしっかりしたお年寄り多数が晴れやかな表情で出席するのだが、一昨年、着物姿でバイクに乗って会場に現れたおばあちゃんには驚いた▼元気な高齢者がいる一方、市の65歳以上は約9300人。2018年には高齢化率が21%を超え超高齢社会となる。認知症、末期医療の在り方と高齢者ケアの課題は多く、今後の医療や福祉施設の充実は不可欠▼介護されず自立して生活できる健康寿命の延伸が重要だし健康で長寿を迎えてこそ「あやからしたぼーり」と言える。歳を重ねても心豊かに暮らせる環境づくりを地域全体で考えることが必要だ。(辻本順子)

緊張走るも、異常なし ミサイル通過、「非常に迷惑」

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Jアラート(全国瞬時警報システム)の内容を確認する中山市長(中)ら=7日午前9時40分すぎ、石垣市役所

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験に備え、航空自衛隊の地対空誘導弾(PAC3)が配備された南ぬ浜町(新港地区)の現場では、全国瞬時警報システム(Jアラート)の起動直後、約45度の角度で北側に向けられたPAC3は微動だにしなかったが、隊員2人と車両1台が動く様子が確認されるなど緊張が走った。一方、PAC3のすぐ前の航路では船舶が行き交う日常の光景が広がり、市民生活に影響はなかった。

 弾道ミサイルが通過した後、陸自や海上保安庁が石垣島や周辺離島を上空から調査、異常は確認されなかった。石垣市は同日午前10時48分、「石垣島地方に異常などは確認されなかった」と安全宣言を行った。

 中山義隆市長は、北朝鮮のミサイル発射実験が今回を含め過去3度、南西諸島向けに行われたことについて「非常に迷惑。市民の不安も高まる。今後、このようなことが一切ないよう政府は北朝鮮に毅然(きぜん)とした態度で臨んでもらいたい」と述べた。

 市は同日午前6時半から防災担当職員ら十数人を配置、市役所に詰める自衛隊員と連携して情報収集に当たった。

コスタ号が今季初寄港 クルーズ船

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今年初寄港したコスタビクトリア号から下船して大型バスで島内観光に向かう中国人観光客=7日午前、石垣港F岸壁

 コスタクルーズ社(イタリア)の外航クルーズ船「コスタビクトリア号」(総㌧数7万5166㌧、乗組員778人)が7日午前、石垣島に今年初めて寄港した。この日は中国人観光客を中心に乗客2081人が乗船。上陸客はバスによる島内観光や市街地での買い物を楽しんだ。中国人観光客の受け入れについて市観光文化課の大嵩久美子課長は「定期で訪れる台湾人観光客と客層が違うので不安はある。ニーズ調査で体制を整えてリピーターの獲得につなげたい」と考えを示した。

 コ号は同日午前8時45分ごろ、石垣港F岸壁に着岸。岸壁では市主催の歓迎アトラクションが行われ、石垣クラウン・イーグルス・マーチングバンド(谷口智行団長)の演奏で上陸客を迎えた。同日午後6時ごろ、那覇に向けて出港した。

 船は香港発着で石垣や那覇、台湾の基隆(キールン)を周遊。石垣には9月21日まで18回の寄港を予定。

 香港から訪れた男性(45)は「初めての石垣島は空気がきれい。市街地観光を楽しみたい」と笑顔をみせた。

 一方、貨物用のコンテナが並ぶ同岸壁内には島内観光用の大型バス29台が待機。約1100人余りがバスを利用した。

 東運輸(㈱)の担当者は「窮屈な岸壁だが、事故を起こさないようにやるしかない。運転手もフル出勤させて対応。春先や夏場の団体客と予約が重なればバスが足りない」と悲鳴を上げた。

 石垣市観光交流協会の高倉大事務局長は「中国人観光客の消費額は大きいので地元企業に循環させたい。マナー面も懸念されるが、この機会に周知させるきっかけをつくりたい」と話した。

八重山郡、総合3位 市郡対抗駅伝最終日

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沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会でゴールテープを切る仲村渠昌彰=7日午後、奥武山陸上競技場

 【那覇】県知事杯第39回沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会(沖縄陸上競技協会主催)は最終日の7日、国頭郵便局から那覇市の奥武山陸上競技場までの14区間128.3㌔で行われ、八重山郡は7時間36分39で4位。2日間トータル17時間02分48で総合3位となり、前年から一つ順位を上げた。総合優勝は那覇市で16時間45分30、2位は国頭郡で16時間51分28だった。

 大会は午前7時に国頭郵便局をスタートし、前半5区間62.2㌔、後半9区間66.1㌔の128.3㌔で競われた。途中、後半27区でコースの誘導ミスがあり、同区の全走者の記録が参考記録となった。

 八重山は前半スタートの17区で7位と出遅れたが、19区の三ツ岩森之が順位を三つ上げ、4位で前半のレースを終えた。後半も7位スタートとなり、28区まで一進一退の7位でタスキをつないだが、29区の川島海斗、30区アンカーの仲村渠昌彰がそれぞれ二つずつ順位を上げ、3位でゴールした。

 総合成績に島尻勝人監督は「2回走った4人がよく頑張ってくれた」と話した。

 最終日の結果は次の通り。

 【2日目総合】

 ▽①那覇市(7時間25分36)②国頭郡(7時間28分20)③沖縄市(7時間36分02)④八重山郡(7時間36分39)

 【前半】

 ▽17区(12.1㌔)=⑦川満晃弘(42分24秒)▽18区(10.2㌔)=⑤大城理樹(35分34秒)▽19区(10.6㌔)=③三ツ岩森之(36分29秒)▽20区(12.5㌔)=⑤長尾蓮(44分30秒)▽21区(16.8㌔)=⑦下地将平(56分33秒)

 ▽①沖縄市(3時間28分19)②国頭郡(3時間29分23)③那覇市(3時間31分11)④八重山郡(3時間35分30)

 【後半】

 ▽22区(5.9㌔)=⑦識名寧音(22分28秒)▽23区(3.1㌔)=14内原悠子(13分23秒)▽24区(5.0㌔)=③落合瑞歩(19分34秒)▽25区(2.3㌔)=⑩山本風彩(9分18秒)▽26区(6.4㌔)=⑩石川めぐみ(26分42秒)▽27区(10.3㌔)=⑥田福真志(36分33秒)▽28区(9.1㌔)=④入口魁史(33分07秒)▽29区(12.6㌔)=②川島海斗(41分51秒)▽30区(11.6㌔)=③仲村渠昌彰(38分13秒)

 ▽①那覇市(3時間54分25)②国頭郡(3時間58分57)③八重山郡(4時間01分09)

旧空港跡地が圧倒的多数 現地に4倍以上の大差

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住民投票の結果、石垣市役所の新庁舎建設位置として圧倒的多数を占めた旧石垣空港跡地=2015年11月15日

 石垣市の新庁舎建設位置を問う住民投票は7日、投開票が行われ、「旧空港跡地」は1万1895票、「現庁舎敷地」は2655票で4倍以上の票差がつく圧倒的な結果となった。当日有権者数は3万7848人、投票者数は1万4700人で投票率は39・05%だった。結果を受けて、中山義隆市長は同日夜、「旧空港跡地での建設が圧倒的な票数を取ったので、住民の意思はしっかり表れたと思う。新庁舎基本計画策定委員会の意見も勘案し、庁内の議論を重ねて決定したい」と述べ、2、3日中にも建設位置を決定する考えを示した。(8、9面に関連)

 住民投票の結果を踏まえ、市は数日中にも庁議を開いて建設位置を含む新庁舎基本計画の原案を策定し、地域説明会やパブリックコメントを実施。3月定例会に上程する新年度予算案に基本設計費などを盛り込む。

 投票率は40%に届かなかったものの、4倍以上の大差の結果は新庁舎の建設位置を決める大きな判断材料となりそうだ。

 結果を受けて中山市長は報道陣の取材に「石垣の場合は明和の大津波を経験しており、東日本大震災も含めて防災や津波被害に対する意識と緊急防災・減災事業を使って建設費用を安く(抑えられる)と考える人が多かったのかと思う」と答えた。

 投票率については「40%に届かなかったのは少し残念だ。通常の選挙と違って(候補者や運動員がいなかったこともあり)盛り上がりに欠けた感もある。庁舎の建設位置を決める大変重要な投票だったので、50%以上の高い関心の中で住民投票を実施したかった」と述べた。

 新庁舎の建設位置については港を中心としたまちづくりの推進を求める現地派と防災面や緊急防災・減災事業を活用できる高台派で意見が二分。新庁舎基本計画策定委員会(委員長・神谷大介琉球大学工学部准教授、委員19人)では「現在地」を答申したが、答申前に市議会が「策定委の議論に民意が反映されていない」として住民投票の実施を決めた。


信じがたい深夜の飲酒補導

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 ▽…2日続けて発生した少年らによる集団飲酒。7日には男子高校生(17)を含む5人、8日は男子中学生(15)ら3人が飲酒したとして補導された。八重山署は石垣市は県内では少年の飲酒補導は少ない方だとする一方で、これから卒業式シーズンなどで増えるのではないかと懸念する。それにしても、深夜の午前3時過ぎに中学生が酒を飲んで出歩いているなんて信じがたいことだ。

 ▽…旧正月恒例の黒島の伝統行事・大綱引きが8日行われ、多くの人でにぎわった。この日の八重山地方は朝から晴れ渡り、西表島で20・2度の最高気温を観測。大綱引きに参加した人は「寒い日が続いていたのでカイロを準備していたが、必要なかった」と話し、額に汗を浮かべながら伝統行事を楽しんでいた。このまま暖かい日が続いてほしいもの。

 ▽…イリオモテヤマネコ発見50周年を記念して竹富町やまねこマラソン大会の出場者に贈られるメダルが完成した。2013年の20回大会の節目にも同様のメダルを作成。その際はデザインにオスの足形を使用したが、今回はメスの足形を使用。イリオモテヤマネコの繁殖と竹富町の人口増の願いが込められているという。

北朝鮮が7日午前9時31分ごろ、人工衛星…

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 北朝鮮が7日午前9時31分ごろ、人工衛星と称する「長距離弾道ミサイル」を南に向け、発射。ミサイルは五つに分離し、その一つは南西諸島上空を通過し、太平洋上に着弾したようだ▼この発射に備え、防衛省は6日午後、市内南ぬ浜町(新港地区)南側に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備。不測の落下物に備えたが、破壊措置の対応はなかった▼ミサイル発射は当初、北朝鮮が国際海事機関に「8~25日」で通告。その後6日に、発射期間が「7~14日」に前倒しされ、通告初日に発射された▼石垣市は、全国瞬時警報システム(Jアラート)でミサイル発射の情報を受け、防災無線で全市民に通知した。7日は日曜日で学校、大半の企業が休みで通学、通勤がなかったことで、住民生活への影響、混乱はなかった▼PAC3の石垣市配備は、2012年12月に続き2度目。そのたびに多数の自衛隊員と車両が島に入り、物々しい迎撃態勢が敷かれた。住民の生命財産を守る緊急措置として致し方ない面もある▼だが、今回は石垣市に具体的な自衛隊配備計画が持ち上がっているさなかだけに、迷彩色の自衛隊車両が一般道を通行する異様な光景が市民の目にどう映ったのだろうか。8日に北朝鮮の14日までのミサイル発射通告が解除され、PAC3も撤収される。(下野宏一)

商店街対策をどうするか

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■市長、近日中に正式決定

 あらかじめ予想された結果だった。石垣市の新庁舎建設位置を問う住民投票が7日行われ、旧石垣空港跡地への高台移転が有効投票数の約8割を占める大差で圧倒的な支持を集めた。

 ただ投票率が39・05%と低調だったことは、この機会に各面から石垣市のまちづくり論議を活発化させるための市の情報提供が十分だったか気になるが、しかし大差の結果は市民の意思が十分に示されたと見るべきだろう。

 これを受け中山市長も、新庁舎基本計画策定委の「現在地での建て替え」の答申も勘案。近日中に建設位置を決定する方針だが、恐らくこのように大差での住民投票の結果を無視し覆すことはできないだろう。

 これにより石垣市の今後の課題は、旧空港跡地一帯でどのようなまちづくりをするのか、美崎町自治公民館が強く懸念する市役所移転後の商店街への悪影響をどう防ぎ、どう発展させていくか。さらにあらためて低地帯の防災対策をどうするかに移ることになる。

■防災と財政負担が決め手に

 旧空港跡地の高台移転が圧倒的な支持を集めたのは、かつて八重山を襲った明和の大津波と5年前の東日本大震災に加え、同震災を教訓に役所が高台に移転新築する際は国が高率補助する防災・減災事業の存在がある。

 築46年の老朽化した現在の市役所は海に面した埋め立て地に立地。地震や津波が発生した場合即座に津波に襲われ、さらに建物は液状化で倒壊の恐れがあり防災面で危険性は少なくない。

 加えて現在地で建て替えれば建設費は全額市負担で67億円要するが、高台に移転新築すれば国の防災・減災事業で建設費64億円のうち25億円は、その後国が何年かかけて地方交付税で補填(ほてん)。市の負担は実質39億円に減ることが明らかになって以降、隣接の大浜をはじめ各公民館が旧空港跡地の「高台移転」を相次いで決議するなど、急速に大きな支持を得ることになった。

 確かに緊縮財政の市にとって25億円の助成は大きく、加えて仮庁舎建設の必要もない財政面の恩典は大きい。

■役所跡地どう活用するか

 役所の旧空港跡地への移転で商業施設が集積する同一帯は、那覇のおもろ町のように”新都心”に発展の期待が高い。一方で「現在地での建て替え」を訴えた美崎町など現在の商店街は、歴史的に市役所や港と共に発展してきただけに「役所移転後美崎町などのまちがどうなるのかイメージできない」と商店街衰退への不安は強い。

 市は今後旧空港跡地一帯のまちづくり指針と、役所移転後の美崎町などの今後のまちづくりに対し、役所跡地をどう活性化に活用するかなど新たな対応策を早急に示すべきだ。移転先の開発を優先して美崎町などの再開発が放置され置き去りにされてはならない。

 加えて市は、「役所だけ安全安心の高台に逃げた」と言われないよう低地帯の住民も同じようにすべて高台に移転させるか、あるいは津波の避難ビルを拡充するなど万全な防災対策を提示すべきだ。そして当面八島、新川、真喜良、大浜、白保、野底の各小学校など低地帯にある小中学校は、高台移転など早急に対策が示されるべきだ。

309人の生年を祝う 石垣市が旧正恒例の行事

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中山義隆石垣市長にあやかりの杯を授けるカジマヤーの下地ツルさん(中央)=8日午後、市民会館大ホール

 石垣市は旧正月の8日午後、市民会館大ホールで生年祝式典を開き、数え97歳のカジマヤーのお年寄りと85歳のお年寄り合わせて309人の生年を祝った。同日午前には、中山義隆市長が式典に参加できない97歳のお年寄り宅5軒を訪ね、頌状と記念品を贈った。

 市は1950年から毎年、旧正月に生年祝いを実施している。市内にはことし97歳が45人、85歳が264人おり、式典にはそれぞれ10人、123人が出席。

 中山市長は97歳のお年寄り10人に頌状を手渡したあと、下地ツルさん(96)=登野城=からあやかりの杯を受けた。

 中山市長は「すべての市民が高齢者を見守り、支え合うユイマールの島を目指し、高齢者に優しいまちづくりを今後も推進したい」と式辞を述べた。

 石垣混声合唱団の市歌斉唱や八重山民俗舞踊保存会大浜治子舞踊研究所の「鶴亀節」「あさどや節」、2015年度とぅばらーま大会チャンピオンの前津伸弥さんの独唱もあった。

 下地さんは「こんなに多くの人たちの前で祝ってもらうとは思わなかった」と喜び、「嫁と一緒に毎日3度の食事を取り、毎日ではないが歩いたりもしている」と健康の秘訣(ひけつ)を話していた。嫁の和子さん(77)は「(ツルさんは)自分で階段も上るほどで健康そのもの。読書が好きで、何度も新聞を読み返し、座っているときは編み物もしている」と話した。

250人が山野を快走 第1回トレイルラン

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伊原間公民館から海岸向け出発する参加者たち=6日午前、伊原間公民館前(大会事務局提供)

 山野を走る第1回オーシャンビュートレイルラン&ウオーク(主催・総合型地域スポーツクラブ歩きニスト、県)が6日午前、伊原間公民館を発着点とする平久保半島東コースで行われ、島外の176人を含む250人が参加した。参加者は海の景色や牧場内の自然を楽しみながら力走した。

 歩きニスト(原田耕助会長)が県の健康力アップ推進モデル事業を導入して開催した。コースの70%以上が未舗装というトレイルランの条件を満たした石垣島初の大会。

 トレイルランの30㌔、20㌔、12㌔、6㌔、ウオークの12㌔、6㌔の各コースがあり、海岸沿いにある国指定天然記念物の津波石群「バリ石」や根を多く張り巡らせる「千本ガジュマル」もコースに組み込んだ。

 結果は次の通り。

 ▽30㌔男子=①長塚淳(2時間26分32秒)②齊藤邦彦(2時間40分50秒)③稲垣泰斗(2時間44分45秒)▽同女子=①伊藤千裕(3時間23分00秒)②原田詩子(3時間30分01秒)③西村小百合(3時間40分50秒)▽20㌔男子=①出口善崇(1時間33分39秒)②牧浦土雅(1時間38分42秒)③青木亮輔(1時間39分16秒)▽同女子=①小川美喜(1時間55分35秒)②平山幸恵(1時間57分07)③小山田江美(2時間03分07秒)▽20㌔ペア=①島田衣美(1時間47分31秒)②池永和美(2時間18分38秒)③長弘めぐみ(2時間25分25秒)▽12㌔男子=①富崎義明(55分37秒)②新垣理貴(1時間12分09秒)③米田昭彦(1時間21分44秒)▽同女子=①Tenebruso Molly(1時間07分37秒)②中尾聡子(1時間08分56秒)③友寄三保子(1時間15分49秒)▽12㌔ペア=黒野ひかり(1時間29分30秒)②後藤美紀(1時間33分26秒)③糸木浩之(1時間35分14秒)▽6㌔男子=①大城角栄(30分02秒)▽同女子=①平木千夏(53分04秒)②砂川理江(1時間08分58秒)

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