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石垣市は9億1100万円 一括交付金配分

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沖縄振興会議と沖縄振興市町村協議会に参加した中山義隆石垣市長、川満栄長竹富町長、外間守吉与那国町長(右から)=1日午後、県市町村自治会館

 【那覇】2016年度の沖縄振興特別推進交付金の配分額を石垣市9億1100万円、竹富町4億7100万円、与那国町2億7900万円とすることが1日に那覇市内で開かれた沖縄振興会議と沖縄振興市町村協議会で決まった。

 中山義隆石垣市長は「好調な観光や子育て支援に活用したい」、川満栄長竹富町長は「子育ての負担軽減や高速船の減額などの執行率を高めたい」と述べた。一方、外間守吉与那国町長は町の財政状況や地元受注業者の不足から「インフラ整備などはまだだが(町の)負担額などから執行が難しい面がある」と課題を示した。

 同交付金の総額は前年度と同額の806億円。前年度に引き続き、県と市町村で5対3の割合で配分した上で、市町村事業を考慮した必要額として県分から市町村分へ10億円を繰り入れた結果、前年度と同額の県分494億円、市町村分312億円とした。

 市町村分のうち、沖縄振興に貢献する事業や沖縄の特殊性に起因する事業などに割り当てる特別枠の40億円を差し引いた基本枠272億円から市町村ごとの割当額を決めた。割当額は事業の進捗(しんちょく)などを勘案して年度途中でも調整していく。

 特別枠の40億円は16年度に採択する特別枠事業のうち、次年度以降も継続する事業へ優先的に配分する。


あす新八重山病院起工式 旧石垣空港跡地内

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石垣市消防本部から見た新八重山病院の建設地(中央から奥。右側は石垣空港線)。3日に起工式が行われる=1日午後

 新八重山病院建築工事の起工式が3日午前10時から石垣市真栄里の旧石垣空港跡地内で行われる。建築工事は昨年9月と同年11月の入札が不調となり、同年12月の3度目の入札で落札業者が決まり、着工に向けて業者が準備を進めてきた。着工時期がずれ込んだものの、県病院事業局では、当初の予定通り2017年度中の開院を目指すとしている。

 県病院事業局県立病院課によると、建物工事は建築、空調、電気、衛生で発注総額は99億6905万円。内訳は建築(4工区)64億4652万円、空調13億7499万円、電気13億2134万円、衛生8億2620万円で、それぞれJV(共同企業体)が請け負う。

 敷地約4万平方㍍のうち1万平方㍍に鉄筋コンクリート造り地上5階建てを整備。延べ床面積は2万3200平方㍍。病床数は302床。内科や外科、脳神経外科、歯科口腔(こうくう)外科など23の診療科目がある。

 起工式は、請負業者で組織する工事施工協力会が主催。関係者ら約100人の出席を予定している。

9年目のキャンプ始動 千葉ロッテ

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雨のため、千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプは屋内練習場でスタート。1・2軍合同でランニングする選手ら=1日午前

 千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが1日、市中央運動公園野球場を主会場にスタートした。20日まで。昨シーズン3位でクライマックスシリーズにも出場したロッテは惜しくも優勝は逃しており、伊東勤監督は「ことしこそは日本一を奪還して(優勝した6年前に行った)水牛パレードを実現させたい」と意気込みを述べた。キャンプ初日は雨に見舞われたものの、投手陣は早速ブルペン入りし、昨年自己最多の8勝を挙げた大嶺祐太投手は38球を投げ込んだ。

 ロッテの石垣島キャンプは9年目。13、14日には台湾のプロ野球チーム、ラミゴ・モンキーズを迎えて交流戦を行う。

 キャンプは屋内練習場を使って1・2軍合同でランニング、ストレッチでウオーミングアップした後、投手と野手に分かれてトレーニング。野手は打撃練習と守備練習で汗を流した。大嶺翔太選手や伊志嶺翔大選手は初日から居残りで打撃投手やマシンを相手に打撃練習を繰り返した。

 キャンプ初日は雨のち曇りの天候で、気温は20度と平年並み。会場には約600人の市民やファンが訪れた。

 キャンプインセレモニーでは、千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会会長の中山義隆市長が「暖かい石垣島で体を鍛え、来年の春にはチャンピオンフラッグを掲げて戻ってきてほしい」と激励。伊東勤監督は「2月のキャンプでは、他球団と試合する前に選手同士でポジションを争わなければならない。皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい」と話した。

気がかりな不発弾磁気探査

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 ▽…昨年末に県道石垣空港線(アクセス道路)で整備を進める中で見つかった不発弾の安全化処理が行われた旧空港跡地。処理現場近くでは3日午前10時から、新県立八重山病院建設工事の起工式も予定されており、今後、周辺の磁気探査も行われる。旧空港跡地の磁気探査では「100㍍進めば(不発弾が)1個見つかる」という状況で、病院建設で一体何個の不発弾が見つかるのか…。

 ▽…県などが主催する外客インバウンド連絡会には、石垣市観光交流協会の会員らが出席した。外国人観光客の誘致、受け入れについて業界全体で情報を共有化しようとセミナーを兼ねたものだが、対象が50人と限定的。クルーズ船で来島する台湾人観光客らに関わる人には多く、もっと幅広く参加してもらってはどうか。

 ▽…県母子保健大会で大会長賞を受賞した富永順子さん。2年前、会長を務めていた市母子保健推進員協議会も団体で受賞しており、今回で2回目となった。これまで子育て便利帳の作成や、協力事業の「ルーキーママの集い」で手作りおもちゃをプレゼントするなど、市の母子保健事業に大きく貢献。推進員のなり手が減っていることが課題といい「これを機に…」と期待も。

老朽化した石垣市役所の新庁舎を、どこで

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 老朽化した石垣市役所の新庁舎を、どこで建て替えるのかを問う住民投票が7日に行われる。沖縄本島で暮らす郷友たちはふるさとの行く末を心配し、投票結果を注目している▼美崎町の現庁舎敷地での建て替えか、それとも高台の旧空港跡地への移転がよいのか、いずれか一つを選択する。これまでに双方の場所を推す団体が市当局に要請したり、新聞紙上などでも議論が交わされてきた▼1日にスタートした期日前投票で現庁舎を選択した40代の男性(大川)は「移転すると市役所周辺への影響が大きいと思う。防災対策も可能ではないか」と主張したという▼これに対し、旧空港跡地を選んだという90歳の女性(新川)は「子や孫の将来を考えると、津波の心配がない高台がよい」との考えを示している▼それぞれが理由を挙げての主張だが、ここで重要視すべきは東日本大震災の教訓から学んだ危機管理意識を持っての判断ではないだろうか。自然災害の恐ろしさを目の当たりにした経験から得た想定外と言わせない安全への飽くなき追求である▼新庁舎の建設場所は、大切な市民の命に関わる問題でもある。どの選択が後世に禍根を残さないのか。打算にとらわれずよくよく考え、石垣島の未来を担う子や孫たちの命の安全、安心を守るためにも大切な一票を行使してほしい。(鬚川修)

「球春」の2月を迎えて

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■住民投票に行こう

 申(さる)年は明けたと思ったらもう2月だ。八重山高校の甲子園出場は夏の楽しみに持ち越されたが、1日からは千葉ロッテがキャンプインし、球春が訪れた。9年目のことしは地元出身の大嶺兄弟をはじめ各選手の頑張りで石垣で2度目となる「日本一」のパレードを見たい。天候に恵まれ、実り多いキャンプになることを願う。

 今月は7日に石垣市のまちづくりを左右する市庁舎の建設位置を問う住民投票が行われる。選択肢は「現在地」と「旧石垣空港跡地」の二者択一。津波や地震の防災面と国から財政支援がある費用面から旧空港跡地の高台に移転新築するか。あるいは移転となると中心市街地が衰退すると商店主らに不安が根強いことから、現在地で建て替えて従来通り市役所を核にしたまちの発展を進めるかが焦点。

 期日前投票も始まっているが、幸い市民の関心はまずまずだ。石垣市のまちづくりの方向性を決めるために積極的に投票しよう。投票率が50%を切るようならその有効性は検討が必要だ。

■自衛隊は企業でなく「軍隊」

 石垣島への自衛隊配備は先月、予定地周辺の3公民館がそろって反対を決めたことで市民の反自衛隊感情の強さも明らかになった。防衛省は直ちに配備をやめるべきだ。辺野古新基地のようにまた自衛隊配備も強行するのか。

 それにしても石垣島自衛隊配備推進協議会の「自衛隊は大企業」のたとえや、3市議と八重山建産連会長が防衛省に要望した自衛隊配備と引き換えの石垣市のインフラ整備は、その感覚に驚いた市民は少なくないだろう。

 いくら住民受けのいい「災害救助」を強調しても自衛隊の本質は、有事となれば一般住民も巻き込んで殺し殺される戦争集団の「軍隊」であり、決して企業でも災害救助隊でもない。

 反対派の「観光は平和産業」に対し自衛隊推進派は、「沖縄本島やハワイも基地はあるが、観光客はいっぱいではないか」と反論するが、それは「平時」だからだ。その証拠に2001年の米同時テロの際は本島に米軍基地があるだけで八重山も観光客が激減する甚大な風評被害を受けたではないか。

 自衛隊推進協や建産連も、本音では有事を全く想定していないためにそういう発想なのだろう。それなら自衛隊配備も必要ないはずだ。さらに推進協には市商工会長や建設業協会支部長らが役員に名を連ねているが、それは個人参加なのか組織参加なのか。

■3市町の実態はどうか

 沖縄の子どもの貧困率は29.9%で約3人に1人が貧困状態にあることが県の実態調査で分かった。全国の貧困率は16.3%、約6人に1人だが、沖縄はその2倍で極めて深刻だ。

 都道府県単位の貧困率調査は初めてであり、県では16年度から独自に30億円の基金を創設。さらに国も同年度に10億円を予算計上しており、国・県が本格的に貧困対策に動きだす。

 八重山の実態は見えにくいが、その状況を把握したうえで実情に即した対応をしっかりと取るべきだ。現在3市町がそれぞれ行っている児童生徒の就学援助も、まず十分周知されているか支援漏れはないか再点検が必要だ。

外国語への対応能力を クルーズ船受け入れで

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外客インバウンド連絡に出席した観光関連事業者ら。クルーズ船受け入れの課題について確認した=2日午後、ホテル日航八重山

 観光関連業界全体で情報を共有化し、増加傾向にある外国人観光客のさらなる誘致や受け入れ態勢の強化を目的とした外客インバウンド連絡会(主催・県、沖縄観光コンベンションビューロー)が2日、石垣市内であった。市観光協会の会員らが出席し、外国語対応能力やWi-FI(無線LAN)の整備などの課題を再確認した。

 県が2014年度に石垣港で2度、クルーズ船などを利用して上陸した外国人観光客を調査し、調査票338票を回収してまとめたところ、乗客らの80%が旅行全体に満足したと回答する一方、具体的な項目への満足度は▽Wi-FI(25.9%)▽滞在時間(26.7%)▽外国語対応能力(34.5%)▽入港時の歓迎演出(34.6%)▽両替の利便性(34.8%)−の順に低かった。

 下船後の活動では▽自然・景観地観光(71.9%)、ショッピング(70.2%)、料理(60.8%)の順に多かった。

 連絡会では、クルーズ船受け入れの県外事例、中国の異文化理解と語学研修に関するセミナーもあり、クルーズ船について説明した。帆足(ほあし)千恵氏(株式会社やまとごころ九州支部代表)は、増加傾向にある個人旅行、滞在型観光に対応するシャトルバス、タクシー、レンタサイクルなど交通手段の確保を挙げた。

不発弾を無事処理 市消防が一時避難

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不発弾の処理現場。手前の筒内に不発弾があり、円すい状の処理壕の中で信管取り外しと信管爆破処理が行われた=2日午後8時10分ごろ、旧石垣空港跡地

 昨年12月に旧石垣空港跡地で見つかった不発弾(米国製50㌔爆弾)の信管取り外しと信管爆破処理が2日夜、現地で行われ、午後10時36分、作業を無事完了した。

 不発弾は県道石垣空港線(アクセス道路)の整備に伴い発見されたもので、不発弾周辺に直径3㍍、深さ6㍍の処理壕を設置して作業を行った。

 避難は処理現場から半径166㍍以内。避難対象世帯はなかった。市消防本部は避難範囲に入っているため、午後8時40分から消防車両約13台を一時的に市中央運動公園第二多目的広場北側に移動。消防への通信機能を維持するため、2人は庁舎内に残った。

 作業は同日午後8時55分に始まり、陸上自衛隊第101不発弾処理隊が9時37分に不発弾の前後についている2個の信管取り外しを終了。午後10時24分には信管の爆破処理を終えた。

 旧空港跡地は1943年に旧海軍飛行場として建設され、戦時中に爆撃を受けており、2014年1月と3月にも不発弾(250㌔爆弾と50㌔爆弾)が相次いで見つかっている。


観光産業の人材育成、確保を タイ人留学生ら受け入れ

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インターンシップについて調整する田島正幸学務部長(右端)ら麗澤大学のスタッフとNPO法人八重山美ら島塾の玉城信夫理事長ら=1月28日、麗澤大学(NPO法人八重山美ら島塾提供)

 外国人観光客に対応できる人材の育成に取り組んでいるNPO法人八重山美ら島塾(玉城信夫理事長)は、石垣リゾートグランヴィリオホテル(西條綱寛支配人)と連携し、5日から麗澤大学(千葉県柏市)のタイ人留学生ら5人をインターン(実習生)として受け入れることになった。観光産業の人材育成・確保につなげようと企画。市が検討している施策の方向性とも合致しており、インターン受け入れの制度化につなげたい考えだ。

 今回のインターンシップ(就業体験)は、同大外国語学部の山川和彦教授が、クルーズ船で石垣市に来島する台湾人観光客と地元とのコミュニケーションに関心を持ち、美ら島塾が市の外国人観光客向け観光人材バンク事業として行っている外国語講座を取材したのがきっかけで実現する。

 実習生はタイ人4人と日本人1人。タイ人学生らは5日から3月中旬までリゾートバイトも兼ねて実習を積む。同大によると、グローバル実習としての単位の取得も可能という。

 受け入れ先のグランヴィリオが片道の渡航費のほか寮、食事などを提供する。

 西條支配人は「石垣で働いてもらうことで、石垣に興味を持ってもらい、将来も働いてみたいと思うようになってもらいたい」と話し、玉城理事長は「麗澤大学もロッテマリーンズも同じ千葉。今後の産学官民の連携のきっかけにしたい」と意気込む。

 タイからの留学生を担当する山川教授は「日本を訪れるタイ人旅行者は年々多くなっており、タイ人が石垣に来る日も遠くない。タイ人留学生のインターンシップが情報発信になれば」と期待する一方、「いろんな国・地域の学生たちが石垣に集まり、観光や地域について考える合宿につなげたい」としている。

投票めぐる動き活発に

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 ▽…石垣市役所の新庁舎建設位置について大浜、宮良に続いて白保が旧空港跡地での建設を市に要請した。明石も同様の決議を行っており、公民館単位での決議・要請が相次いでいる。現在地建設を求める美崎町自治公民館はすでに市や市議会への要請・請願を終えて地域住民に投票を呼びかけており、投票日を前に住民投票をめぐる動きが活発になっている。

 ▽…石垣市民会館中ホールで3日午後1時半から同5時まで行われた沖縄離島ICTシンポジウム。基調講演、ICT活用事例、パネルディスカッションと盛りだくさんの内容だったが、平日の日中ということもあってか、参加者は多くなかった。曜日や時間を工夫すれば、もっと多くの人が来場したのではないか。せっかくの機会なのに、もったいない。

 ▽…節分にちなみ、豆まきや恵方巻のかぶりつきなどのパフォーマンスを行ったルーキーの平沢大河と成田翔。両選手ともU―18日本代表に選ばれたこともあり、一緒のチームでプレーできることについて「すごく心強かった」と平沢。2軍スタートの成田だが、「早く1軍の舞台でプレーしたい」と意欲十分。

イノシシ7頭仕留める 県猟友会

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犬を伴い、内離島に向かう県猟友会竹富町地区のメンバー=1月30日、白浜港

 【西表】県猟友会石垣地区(安田喜禮地区長)と同竹富町地区(河合正憲地区長)の懇親共猟が1月30日、内離島で行われ、約30人が猟銃を携え、犬6頭とともにイノシシを追った。ことしのイノシシは海岸線に集中。追い込んだイノシシが海沿いの洞穴に入り込み、とり逃がす場面もあったが、7頭を仕留めた。

 この日最大の35㌔のオスを仕留めた津嘉山彦さんは「すべての命に敬意を払うことが猟の精神。厳しい規則を順守しながら、会友全員だけでなく、犬までもが強い信頼関係で結ばれているからこそ猟の成功がある。犬には最初に獲物を食べてもらっている」と話した。

 会友である竹富町自然環境課の與那城博主任は「行政側からも外来種であるイノブタとの混血個体を除去する活動を応援し、世界自然遺産の登録に向けて、在来種の保全に力を注いでいきたい」と話した。

(西部通信員)

“どこにいても勝負できる” 沖縄県シンポ

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「離島のくらしが今より豊かになる」をテーマに意見を交わすパネリスト=3日午後、石垣市民会館中ホール

 ICT(情報通信技術)を活用した離島の活性化について考える沖縄離島ICTシンポジウムin石垣島(県主催)が3日午後、石垣市民会館中ホールで行われた。講演や事例紹介、意見交換を通してICTの利活用の可能性を探り、「ICTを活用すれば、どこにいても勝負できる」などの意見があった。

 意見交換は、鯨本あつこ氏(離島経済新聞社主宰)を司会に、石垣島でICTを活用して仕事をしているデザイナーら4人が「離島のくらしが今より豊かになる」をテーマに意見を交わした。

 アプリなどの開発を行っている十河学氏(合同会社パワナ代表)は「場所はどこにいても関係ない。ICTと何かを組み合わせることが大事。観光と組み合わせたアプリなどをつくってみたい」と意欲。

 フリーランスデザイナーの福澤伸太郎氏は「ICTを活用すれば、島にもともとあるものが大きな力になるのではないか」と期待した。

 勝眞一郎氏(サイバー大学IT総合学部教授)は、離島で活躍するフリーランスのデザイナーなどの特徴として▽マーケットを確保していること▽コミュニティーをつくっていること▽質を落とさないこと|などを上げ、「それらが欠けると、ネットでの競争は厳しい」とアドバイスした。

 石垣市商工会の平田睦事務局長は「竹富、与那国はインフラ(超高速通信基盤)が弱い。インフラが強くなれば、ICTを活用した産業が生まれてくるのではないか」と提起した。

 ICTを活用した地産地消システムや無人飛行機・ヘリによる一斉防除などの事例も紹介された。

新八重山病院が起工式 旧石垣空港跡地

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起工式でくわ入れを行う翁長雄志知事(中央)ら=3日午前、新八重山病院建設地

 新県立八重山病院建築工事の起工式が3日午前、旧石垣空港跡地内の建設地で行われ、翁長雄志知事らが工事の安全を祈願した。県病院事業局によると、不発弾がないかどうか調べる磁気探査を実施した後、建設工事が始まる。当初予定していた昨年10月の着工から約3カ月ずれこんだが、県は2018年3月末までの開院を目指すとしている。

 新病院は鉄筋コンクリート造り地上5階建て。敷地面積は約4万平方㍍、延べ床面積は2万3200平方㍍で、それぞれ現病院の1.6倍、1.4倍の広さ。診療科目は新たに歯科口腔(こうくう)外科が加わって24となる。病床数は302床。

 旧空港跡地は戦時中、旧海軍飛行場だったため、不発弾が見つかる可能性が高く、磁気探査を敷地内で着工前に行うほか、開院までには新病院の建物から300㍍の範囲内でも行い、不発弾による影響を回避する。

 起工式には翁長知事や3市町長、病院、施工業者ら100人が出席。翁長知事は「改築を機に、患者ニーズの多様化に伴う機能の充実という課題を解消し、今後の医療需要の変化にも柔軟に対応し、大規模災害にも対応できる施設を整備する。完成後は八重山圏域の中核病院としてこれまで以上に医療の充実に貢献できる」とあいさつ。

 伊江朝次病院事業局長は「必要とされる医療を安定的、継続的に提供できるよう経営の健全化に引き続き取り組む」と述べた。

保護区には市民の協力が必要

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 ▽…石垣市が国内初の星空保護区に向けて動きだした。一括交付金を活用して島内の暗さや光害(ひかりがい)、星空に影響を及ぼす外灯や照明設備について調査する。国際ダークスカイ東京支部の越智信彰代表は開発や外灯のLED化などで光が広がっていることを危惧。外灯や看板照明も空を照らすのではなく、照らし方を改めれば市街地でも星空を楽しめる。保護区には市民の協力も必要だ。

 ▽…石垣市の新庁舎建設位置を問う住民投票が迫る中、期日前投票所の双葉公民館には市民が次々と投票に訪れている。当初は市民の関心の低さから投票率の低下が懸念され、市議会では周知不足を指摘する意見が相次いでいたが期日前投票は順調に推移しているようで、投票当日の有権者の動向に注目したい。

 ▽…6、7の2日間、本島を舞台に繰り広げられる第39回沖縄一周市郡対抗駅伝。八重山チームは34人の精鋭で勝負に挑む。大会初日となる6日のスタート時刻は午前7時。1、2区を走る選手は午前3時に起床して準備する。その後の選手も同4時から同5時の起床。しかも、ほとんどの選手が仕事や学校を終えて、5日の夕方に石垣から飛行機で本島入りするという強行軍。八重山を背負い、過酷なレースに挑む選手たち。健闘を祈る。

中高校の卒業式が間近だ。大勢の子どもたち…

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 中高校の卒業式が間近だ。大勢の子どもたちが、進学や就職への期待を胸に学びやを後にするが、高校のない与那国町や竹富町の生徒は、親元を離れて進学する▼近年はいくつになっても幼い若者がいる。一般的な常識が通じない人も時折見かける。その中で竹富、与那国両町の子どもたちは、いち早く「自立」を迫られる。中には中学卒業を機に、一家で石垣市内や本島に転居する家族も▼早い独り立ちを心配したり、仕送りなどそれぞれの事情を抱えながら引っ越しを決断しているが、不思議なのは高校の誘致運動が、町内でもなかなか起きないこと▼地域が過疎化していく大きな要因は教育、医療福祉、雇用、住居だろう。その中でも特に教育環境は密接な関係にある。ところが、「高校までは地元で」という声をなかなか聞かない。多くの町民が早い「自立」を自ら経験しているからだろうか▼だが子どもの中学卒業に合わせ、転居する人は後を絶たない。医療問題だとすぐに声は上がるが、「高校分校を誘致しよう」という話はあまり表面化しない▼竹富、与那国両町は先に話題になった「消滅自治体」論で、その恐れがある町に挙げられた。離島県の離島郡は常に過疎の問題と向かい合う。振興策で校舎改築も必要だし、教育環境整備は重要だ。そこにもうひとつ、高校進学問題に目を向けよう。(黒島安隆)


「PAC3受け入れる」 危機管理対策本部で中山市長

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北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、対応方針を確認する石垣市危機管理対策本部のメンバー=4日午後、庁議室

 衛星打ち上げと称する北朝鮮の弾道ミサイルに対する中谷元・防衛相の破壊措置命令を受け、中山義隆市長は4日夕、石垣島に配備が検討されている地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の部隊について2012年12月の前回同様、受け入れる方針を明らかにした。

 中山市長は、同日午後4時に設置された市危機管理対策本部で「正式な依頼が来たら受け入れる。その旨の準備をしてもらいたい」と部課長らに指示した。

 対策本部では、市の対応として日本政府にミサイル発射を中止させるよう強く要望するとともに、万一に備えて国・県などと十分な協力体制を構築し、市民に対して迅速に情報を提供することも確認した。

 中山市長は記者団に、配備先について「前回と同じ南ぬ浜町への展開になるだろう」との見方を示した。

島内10カ所で夜空の暗さ測定 国内初「星空保護区」認定へ

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石垣市が星空保護区としての認定を目指すことになった石垣島の星空。中央は夏の天の川=2015年6月15日午前0時ごろ、南ぬ浜町(星空ツーリズム社・石垣島提供)

 国際ダークスカイ協会(本部米国)が世界で最も美しい星空が見える場所を認定する「星空保護区」で、石垣市は国内初の認定を目指すことになり、本年度中に島内10カ所で夜空の暗さを測定するなどの調査を行い、申請準備を行うことになった。認定には光害(ひかりがい)の原因となる外灯や照明などの規制に関する条例が必要で、市観光文化課の大嵩久美子課長は「調査結果を踏まえて段階的に進める。国内初の認定で観光地のステータスを上げたい」と話している。

 国内の夜空を保護する取り組みを行う同協会東京支部(代表・越智信彰東洋大学准教授)によると、星空保護区は世界55カ所で認定。国内では申請が行われたケースはない。

 同支部によると、認定を受けるには、光害対策型の照明や色温度が低いタイプの照明などの基準が必要。「南の島の星まつり」による星空イベントの開催などで住民に星空の重要性の啓発や周知活動を行うことも条件となる。

 越智代表は石垣島の星空や自然環境などを高く評価しており、「日本から初めての申請は石垣以外にない。国内初の認定をめざし、星空の価値を高めてほしい」と期待する。

 同課では、観光客が星空を楽しむ「星空ツアー」の需要が高まり、観光資源として認知度も上昇していることを背景に調査を実施。事業費は一括交付金の星空資源向上事業(130万円)を活用。

 大嵩課長は「どんな条例が望ましいかワークショップなどを含めて検証が必要。国内初の認定は観光資源の強化につながる」としている。

【住民投票】「現地」か「旧空港跡地」か

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左から、旧空港跡地を推す大浜公民館の當山信佳館長と現庁舎敷地を推す美崎町自治公民館の武内憲治館長

 石垣市役所の新庁舎建設位置を問う住民投票が7日に行われるのを前に、現庁舎敷地を推す美崎町自治公民館の武内憲治館長と旧空港跡地を推す要請決議を真っ先に行った大浜公民館の當山信佳館長にインタビューし、それぞれの候補地を推進する理由や住民投票の意義、理想とする新庁舎などについて聞いた。(上地矢寸志記者)

【美崎町自治公民館の武内憲治館長】

「人・物が行き交う現状が効率的」

■現状が効率的

 旧空港跡地に限らず、新しい場所に庁舎を移して周辺インフラを整えるよりも、港を中心に経済や物流の流れが確立されている現状で、まちづくりを進めるほうが効率的だ。

 「市役所はやはり近くがよい」というお年寄りも多い。市民の約7割は海岸線近くに住んでおり、市役所だけが高台に移転していいのか。震災時には被災地の中心で指揮を執るべきだ。

 美崎町の再開発について市側は、庁舎の建設位置が決まった後で考えると言っているが、移転するとなった場合、移転先の開発を優先して美崎町の再開発が放置される懸念もある。

■差し戻しに無駄多い

 なぜ、住民投票を実施するのか。市議会が主体的に決めるべきことだ。新庁舎建設計画策定委員会の答申を差し戻して住民投票を実施するのは時間的にも費用的にも無駄が多い。

 住民投票条例に投票率に関する事項がないことも疑問だ。旧空港跡地に新庁舎を持っていこうとする(議会側の)意図があるように思える。

■「新たな」市役所を

 用事を済ませに行くだけの市役所の在り方は古いのではないか。買い物や食事など家族で気軽に行けるような場所として新しい庁舎を建設してほしい。高層階に展望フロアを設け、観光客も気軽に行けるランドマークタワーにすることも含めて考えた方がいい。

 

【大浜公民館の當山信佳館長】 

「広さ十分、車社会へ対応が容易」

■旧空港に十分な広さ

 緊急防災・減災事業を活用せずに現庁舎敷地で建て替えることは市民に大きな負担。震災時の液状化を指摘する意見もあり、現庁舎敷地はいずれにしても好ましくない。

 旧空港跡地を中心にした将来のまちづくりについては考えていないが、旧空港跡地は十分な広さがあり、車社会への対応が容易だ。現在の美崎町は市役所の庁舎がまちづくりの阻害要因にもなっている面もある。

■策定委答申に疑問

 地域意見交換会の中でも広報誌を使ったアンケートでも高台を支持する意見が圧倒的。策定委員会の答申には民意が反映されていない。策定委員は各団体の代表で組織されているが、団体の意見をとりまとめているのかも疑問だ。

 これまでは高台移転で当然だという認識が市民の中にあったので庁舎建設の話題は盛り上がりに欠けていたのではないか。策定委員会が高台移転とは異なる答申をしたので、ここにきて一気に庁舎建設の話題が盛り上がり、各公民館も旧空港跡地を推す決議をしていると感じている。

■「低層」望む

 現庁舎敷地だと6階建ての庁舎が想定されているが、高層階になると中が見えない、閉鎖的な行政運営になるのではないか。今後の超高齢化社会を見据えて広々とした低層フロアで、開かれた行政運営を図る市役所を望んでいる。

主婦層を企業の救世主に

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 ▽…八重山では有効求人倍率が1.0倍以上で推移している。雇用情勢は好調とも思われるが、ミスマッチは常態化。これには主婦の力が必要なのかもしれない。郡内男女別の求職者数は6割が女性という結果になった。年齢別では35~39歳が約17%で最も多い。ハローワーク八重山は働きたいという主婦層が増えたと分析。雇用ターゲットを主婦層に向ければ企業の救世主になるかもしれない。

 ▽…福岡ソフトバンクからロッテに入団したジェイソン・スタンリッジ投手(37)。ロッテが昨シーズンのクライマックスシリーズで敗れたソフトバンクからの移籍に、会見では福岡の主軸打者をどう抑えるかの質問も。スタンリッジ投手は「アイデアはあるがここでは言えない」と話し、「一つ言えるのはソフトバンクを倒すということ」と決意を述べた。

 ▽…幼稚園教育実践報告会でひがわ幼稚園の外間世代子教諭は、園児が「大きな栗の木の下で」を方言で歌っている音声を紹介。園児だけでなく島外出身の保護者も方言に対する関心が高まったという。一方、園児から「方言歌が楽しすぎて最初の日本語の歌詞が思い出せない」と言われたといい、「想像もしていなかった課題。教え方のバランスを考える必要がある」と頭を抱える場面も。

北朝鮮の“長距離弾道ミサイル発射騒動”

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 北朝鮮の“長距離弾道ミサイル発射騒動”がまた勃発した。週明け8日から25日の間に発射されるミサイルが上空付近を通過するとして、防衛省が石垣市と宮古島市に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備を決めたのだ▼4年前の2012年4月にも同じルートで発射が通告され、防衛省は近海にイージス艦、那覇、宮古、石垣にPAC3を配備。大規模な迎撃態勢を展開した▼石垣では約450人(与那国にも約50人)の自衛隊員と多数の軍事車両やヘリなどが約3週間も滞在。初のPAC3配備は物々しい厳戒で市民にさまざまな波紋を広げた。結局北朝鮮のミサイルは発射直後に空中爆発して失敗。「大山鳴動して鼠一匹」の騒ぎに終わった▼当時識者は、北朝鮮ミサイルの予想軌道がPAC3の射程から大きく外れていることで住民の危険除去の意味を否定▼その上で「防衛省は北朝鮮のおかげで部隊の訓練と宮古、八重山に自衛隊配備の地ならしができたと感謝状を贈りたいほど喜んでいるはずだ」と揶揄(やゆ)していた。そういう姑息(こそく)な思惑の配備が今回も一方的に許されていいものか▼前回市民から「そういうものに巨額の税金が使われるのはおかしい」と疑問があったが、加えてその受け入れが事実上市長の一存で決められているのも疑問だ。(上地義男)

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