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小浜製糖も操業開始 郡内5工場、製糖ピークへ

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手刈りで収穫され、搬入されたサトウキビ。次々と処理されていく=11日午後、JAおきなわ小浜製糖工場

 郡内5製糖工場のうち西表、波照間、石垣に続き、JAおきなわ小浜製糖工場が8日から今期操業を行っている。7日から刈り取り、翌日から圧搾をそれぞれ開始した。天候不良により原料不足に悩まされていた石垣島製糖も10日から工場を稼働させている。与那国は20日に操業を開始する。今後、郡内5工場は製糖のピークを迎える。

 小浜製糖によると、今期は収穫面積67.3㌶、10㌃当たりの単位収量6114㌔、生産量4115㌧を計画。糖度は15.1度、産糖量は580㌧で14.10%の歩留まりを見込む。

 長雨の影響で効率的な刈り取り作業ができず、一日当たりの原料は予定の40~45㌧を下回る30~35㌧と不足気味。糖度も12・6度と上昇していない。新盛和広工場長は「天候の回復を望みたい」と話している。製糖終了は4月15日を予定。

 一方、小浜島での収穫は、刈り倒し機が1台のみでほとんどが手刈り。同工場は「農家が高齢化し、刈り取り作業が重労働となっているため、機械化が必要」として、小型ハーベスターの導入に向け、関係機関と調整している。


3公民館、苦渋の採決 禍根残す恐れも

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平得大俣東側への陸上自衛隊配備計画について開かれた嵩田公民館の臨時総会=10日夜、同公民館

 「賛否が割れ、地域がぎすぎすした雰囲気になることが一番怖かった」と振り返る於茂登の嶺井善館長。「全会一致」で結論を得たことに安堵(あんど)する。ほぼ全会一致だった嵩田の金城哲浩館長も「小さい集落で意見が分かれることだけは避けたかった」と口をそろえる。その一方で反対11、賛成5と意見が割れた開南の川平重治館長は「賛成する人も反対する人も両方いるので公民館として動くのは難しい」と頭をかかえる。小さな集落での組織決定は地域を二分することにつながりかねず、その難しさを露呈した。

■臨時総会

 陸上自衛隊配備候補地に決まった平得大俣近くの開南、嵩田、於茂登の3公民館は20日に防衛省が開く意見交換会を前に地域住民の意向を確認し、質問事項をまとめようと8~10日に相次いで臨時総会を開いた。

 各公民館によると開南は18、嵩田は32、於茂登は28世帯。採決方法はそれぞれ異なり、開南は無記名投票、嵩田は挙手で大勢が反対。於茂登は口頭で全員の意思を確認し、全会一致で反対を決めた。

■さまざまな意見

 総会では住民から「勝手に決めて勝手にやる(配備する)のか。徹底して反対する決意が必要だ」(於茂登)、「『断固』反対にしてほしい」(嵩田)と反対意見が相次いだ。

 嵩田では▽候補地決定の過程における説明不足▽生活圏の侵害▽子育て環境の悪化・後継者のUターン阻害を懸念▽パイン・マンゴーのイメージ悪化|など具体的な反対理由を挙げた。

 開南では配備することによるメリットを尋ねる住民もおり、配備を望む住民もいる。嵩田では1人の男性が「賛否の意見は無い」と意思を示さなかった。

 また、「市役所の建設位置で住民投票をするぐらいなら、より重要な自衛隊問題で住民投票を行うべきだ」(嵩田)と陸自配備問題での住民投票を求める意見もあった。

■求められる説明

 3公民館長が地域内で意見が割れることを危惧したように、賛否が分かれる陸自配備計画に対して、公民館の採決は地域に禍根を残す恐れがある。

 また、市内の各地域公民館では役員の確保が難しい面もあり、6年間にわたって役員を務めてきた嶺井館長は「こんな問題が持ち上がってしまうと後任も役員をしたがらない。どうしたものか」と頭をかかえる。

 陸自配備問題で賛否が割れれば小規模集落は地域コミュニティーの存続すら危うくなりかねず、防衛省や石垣市には十分な説明と住民の声を丁寧に拾い上げていくことが求められそうだ。

与那国町人口1500人割り込む 統計史上初のマイナス

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 【与那国】2015年の町の年間平均人口は1489人となり、統計が残る1920年以降、初めて1500人を割り込んだことが町の月別人口動態表で分かった。15年は5月を除く全月で1400人台後半が常態化した。ことし3月末には陸上自衛隊沿岸監視部隊150人規模の配備により、1600人余に増える見込みだが、短期的な歯止め策にすぎず、町には中長期を見据えた対応が求められてくる。

 町が各月末でまとめている人口は、14年12月に1500人を割り込んで以降、ことしに入っても回復せず、転入者の多い5月に1503人になったものの、6月以降、再び1400人台後半で推移した。

 15年は転入162人、転出160人とわずかに社会増となる一方、出生数12人に対し死亡数21人と自然減が多く、産業振興による若い世代の定住促進が引き続き大きな課題となっている。

 ことし3月末以降、自衛隊員150人が配備されれば、人口は1600人余に増える見込み。外間守吉町長は「当面それ以外に(人口増対策は)ないだろう」と期待するが、根本的な解決策につながるかどうかは疑問符がつく。隊員の人口に占める割合は約9%になる。このまま住民が減り続ければ、隊員の人口比率が大きくなる事態も想定される。

 上地常夫総務財政課長は「全国の離島と同様、人口減少に歯止めがかかっていないのが悩み。長命草に続くものをブランド化、産業化するなどして、人口を増やす定住促進策を講じる必要がある」としている。

野犬は全て飼い主に原因

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 ▽…バンナ公園付近で野犬とみられる犬の群れが目撃された。野犬が生まれる背景には飼い主のモラルやマナーに問題がある。同公園ではリードなしで飼い犬と一緒にウオーキングする市民の姿もみられる。こういったマナー違反の繰り返しが放し飼いや捨て犬、野犬につながっていくのかもしれない。

 ▽…明石小学校の体育館が昨年10月下旬に完成し、児童たちが体育学習などに使っている。濵崎雅彦校長によると、11月4日にはお披露目会を行い、館内探検やゲームなどを満喫。同29日には2年ぶりとなる学習発表会も行われ、地域住民を喜ばせた。濵崎校長は「“明石のシンボル”として建つ体育館が通勤時に右手に見える。とても感動的」と感慨深げ。

 ▽…現火葬場から道路を挟んで南側の隣接地で石垣市が建築工事を進めている新しい火葬場。外壁や赤瓦が見え始め、4月から供用が始まる。新火葬場は現火葬場の「隣接地」という表現になっているが、現火葬場南側の道路は字の境界になっているため、住所は現火葬場の「登野城」から新火葬場の「大川」に引っ越すことに。

石垣島の未来を決定づける陸上自衛隊の配備…

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 石垣島の未来を決定づける陸上自衛隊の配備計画について、候補地に決まった平得大俣近くの開南、嵩田、於茂登の3公民館が反対することを決めた▼開南は反対が多数を占め、嵩田は態度を保留した1人を除き全員が反対の意思表示。於茂登は全会一致の決定であり、3公民館が配備反対で足並みをそろえた▼静かな農村地帯に突然湧いた問題。住民からは「平和な島に基地ができると今後が心配だ」「できてしまえば後から何が入ってくるか分からない」「断固反対の意思を国に突きつけるべきだ」と反対の声が相次いだという▼計画について中山義隆市長は、本紙の新春インタビューで「市民の皆さんに情報をオープンにした議論と、市民の代表でもある議員の声を聞きながら判断したい」と述べている▼一方、配備に関しては、石垣島自衛隊配備推進協議会が「石垣島への自衛隊配備の魅力」と題した冊子を作成。「自衛隊は、石垣島全体をさらに活性化できます」「自衛隊員500人~600人が勤務できる大企業」とPRして配備を推進している▼沖縄が学んだ基地問題の教訓の一つは金は一代、基地は末代である。今回の3公民館の重い決断は、責任ある世代が子や孫に引き継ぐ石垣島の未来はどうあるべきかを考えての、禍根を絶つ重要な意思表示と理解したい。(鬚川修)

好景気持続できるか

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■好調続く八重山観光

 県経済は好調が続いているが、同様に八重山経済も観光にけん引されて好調が続いている。日銀那覇支店は県経済について、今後も減速する具体的な材料が見当たらないとして今年も好景気が持続するとの見方だが、それは八重山もほぼ同様だろう。

 観光は初の中国を含めたクルーズ船の増加で引き続き好調が見込める上に、建設関連も昨年からスタートした総事業費760億円の大型プロジェクトの国営土地改良事業に続き、今年は100億円の八重山病院や7億円余の登野城小の校舎改築、高齢者などの福祉避難所兼ふれあい交流施設工事などの公共事業が相次ぐからだ。

 まず八重山経済をけん引する観光は、新空港開港前71万人が、2013年3月の開港後は94万人、112万人と一気に100万人を突破。3年目の昨年は目標の120万人を達成できず、前年並みもやや厳しいがそれでも11月現在で104万人と好調を持続した。

■4年目の今年が正念場

 この結果ホテルや土産、飲食業、レンタカーなどの観光関連業界に加えて農水産業も子牛や石垣牛が過去最高の価格を記録するなど活況を呈した。雇用も「質」の面で問題はあるものの、大幅に改善された。このように新空港開港後八重山経済は好調だが、その一方で不安や課題も見えてきた。

 特に観光は、新空港開港の勢いに昨年は若干ブレーキがかかったが、その要因がスカイマークの撤退と5個も襲来した台風の影響だけなのか、その他にも要因があるのか、しっかり分析した上で業界としての対策が必要だ。その意味では新空港開港4年目の今年は今後を占う正念場といえよう。

 業界内では夏場のホテル不足対策や冬場の観光商品開発の必要性が指摘されているが、業界から要望の強いゴルフ場は必要性に駆られてアンパルの自然を壊すことがあってはならない。

 台湾からのクルーズ船も昨年は、国内観光客の落ち込みを補う過去最高の84回寄港で約20万人を運んだが、今年は中国から初の34回を加えて138回に大幅増となる。それだけに南ぬ浜町で18年前半に完成予定のクルーズ船ターミナルは、もっと前倒しするなど受け入れ態勢整備は急務だ。 

■正社員化で人材育成を

 その観光消費額は新空港開港の13年580億円、14年653億円と増え、昨年も11月時点で600億円を維持した。しかし市内に相次いでいる大型商業施設同様その大半が郡外に流出する“ザル経済”だ。観光客1人当たりの消費額のアップと地元還元率をいかに高めるかが真の豊かさへの課題だ。

 八重山病院は建設業界の人手不足と建築資材の高騰を要因に2度も入札不調があったが、同様に人手不足は観光はじめ各業界で深刻化している。雇用の安定化のために各業界や企業は正社員化で人材育成を図るべきだ。

 経済の活性化で人口が5万人目前に増加し商業施設への投資も活発な石垣市だが、一方で建築単価の高騰は銀行が融資に慎重でアパートが不足するなど好景気持続の不安要素だ。各業界と行政でそれぞれの課題を整理し、今年も好調を持続できるようにしたい。

バンナ公園に野犬の群れ 保健所が注意呼び掛け

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野犬とみられる数頭の群れ=12日午前、バンナ公園西口であい橋付近

 12日午前、バンナ公園西口の「であい橋付近」で、首輪がなく野犬とみられる8頭の犬の群れが確認された。いずれも中型の雑種とみられる。

 八重山保健所によると、群れは10頭以上おり、名蔵や桃里でも目撃情報がある。昨年11月末には名蔵白水で子ヤギが襲われ、農具小屋の番犬2頭も咬傷(こうしょう)被害に遭っており、家畜や人が襲われる危険性もあるため、八重山保健所では注意を呼び掛けている。

 保健所ではワナを仕掛けているが、警戒心が強く、活動範囲が広いため、捕獲が難しい状況。生活環境班の川﨑克主幹は「棲家が分かれば、一斉に捕獲できる」として、棲家に戻る夕方ごろの目撃情報を求めている。

 また、飼い犬が被害に遭う恐れもあるため、保健所では人目の届くところで飼うよう呼び掛けている。

 野犬の目撃情報などは八重山保健所(82—3243)。

18日から石垣で強化合宿 なでしこジャパン

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キャンプ概要を発表した(左から)大宮アルディージャの松本大樹強化本部長、浦和レッズの山道守彦強化本部長、県文化スポーツ部の大城壮彦統括監、県サッカー協会の具志堅朗会長、FC琉球の山川一郎代表取締役=12日午後、県庁

 【那覇】Jリーグのチームなどが県内各地でキャンプを行う「沖縄サッカーキャンプ2016」が、18日から石垣市でキャンプインするサッカーの女子日本代表(なでしこジャパン)を筆頭に本格的に始まる。12日、県やFC琉球、新規参加チームの関係者らが県庁で概要を発表した。

 なでしこジャパンは26日までの9日間、サッカーパークあかんまで2月に大阪で開幕するリオデジャネイロ五輪のアジア最終予選に向けて強化合宿。2月14日から19日までは、本島の中城村吉の浦公園ごさまる陸上競技場でキャンプし、最終予選を勝ち抜くメンバー20人を絞り込む。

 沖縄サッカーキャンプは、県が進めるスポーツツーリズム推進事業の一環。県によると、昨年度は17チームがキャンプを行い、9億7200万円の経済効果があった。

 本年度は12日現在、昨年12月23日から30日まで石垣市でキャンプしたU-23日本代表を含む過去最多の21チームがトレーニングを予定している。今回は浦和レッズと大宮アルディージャなど7チームが初めて沖縄でキャンプを行う。

 概要説明で県サッカー協会の具志堅朗会長は「沖縄キャンプでは選手たちの素晴らしいプレーをみることができる。子どもたちにとっては大きな刺激になると思う」と話した。


16年観光客125万人 YVBが目標値設定

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観光客で混雑する南ぬ島石垣空港。YVBの執行運営委員会は今年の入域観光客数目標値を125万人にすることを確認した=2015年9月23日(資料写真)

 八重山ビジターズビューロー(YVB、会長・中山義隆石垣市長)は12日午後、市商工会館ホールで執行運営委員会(高嶺良晴委員長、委員20人)を開き、今年の八重山入域観光客数の目標数値を125万人とすることを確認した。同運営委は今後、昨年の入域客数の実績を参考にしながら中山会長に提案する方針。委員からは賛否両論があったが、高嶺委員長は「今年の観光を前向きにとらえる数値にしたい」として目標値を設定した。最終的には中山会長が決定する。

 目標値は、県八重山事務所が今年の観光入域客数予測として算出した①台風の影響が昨年並みの場合(119万1631人)②同影響が昨年の半分の場合(122万3014人)③同影響がない場合(125万4207人)の3パターンを参考に設定した。

 県によると、125万人が来島した場合の観光消費額は663億円以上を見込んでいる。

 一方、YVBは昨年の目標値を120万人に設定。実績は約110万人に留まる見通しで、委員からは「昨年の目標値を達成できていない。数字を追いすぎている」などの慎重論や、「外的要因がなければ現実的な数字。チャレンジすべきだ」などと賛同する意見があった。

 高嶺委員長は「好調な八重山観光の勢いを持続させ、現状の上積みに努力したい。正式決定ではないが、会長の判断材料にしたい」と述べた。

4月から供用開始へ 石垣市新火葬場建築工事

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外壁や赤瓦などが出来上がってきた石垣市の新火葬場=12日午後

 石垣市が現火葬場隣接地で建設中の新しい火葬場は建築工事が順調に進んでおり、12日までに外壁や赤瓦など施設の外観が出来上がってきた。新しい施設は延べ床面積1405平方㍍。鉄筋コンクリート造り一部2階建てで年度内の完成予定、4月からの供用開始を目指している。新施設の運営について市環境課(慶田盛伸課長)では、市火葬場運営検討委員会(委員長・川平永光会長)の答申に沿い民間企業に委託する方向で作業を進めている。

 現火葬場は1968年に整備され、老朽化が進んでいたため市は2011年度から新火葬場の整備に着手。基本構想や設計、位置選定などを経て昨年5月に着工した。工事費は4億9356万円。

 火葬施設の使用料は「市内」「市外(八重山地区)」「その他(八重山地区以外)」の3分類。市内の場合は12歳以上の遺体で現在の1万2000円から県内他市町村と同程度の2万3000円に引き上げられる。

 昨年12月の石垣市議会定例会で市火葬場の設置・管理に関する条例を審議した際、仲嶺忠師氏の指摘を受けて「手術肢体など人体の一部」と「死産児」については、当初案から使用料を引き下げ、死産児は市内で8000円(当初案1万円)、八重山地区で1万2000円(同1万5000円)、その他は里帰り出産時も考慮し、当初案の3万円から1万5000円にした。

 肢体についてもその他で当初案の2万円から1万円に使用料を引き下げた。

海底送水管を整備へ 16年度から2年間かけ更新

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2017年度までに新たな送水管の敷設が計画されている西表東部第1区のルート(竹富町水道課提供資料)

 竹富町は、1974年から75年にかけて整備され、老朽化した西表東部第1区(西表島東部ー新城島ー黒島)の海底送水管総延長約13㌔を2017年度までに更新整備する。昨年10月から既存ルートや海底の状況、深度、潮流などの調査を行っており、これが完了し次第、16年度から2年間かけ送水管を更新する。総事業費は約21億5638万円が予定されている。

 同送水管は敷設から40年以上が経過。過去には海底部で漏水も発生し、修繕工事で対応してきたが、老朽化が著しいため送水管を更新する。

 管の材質も、これまでの特殊鋼管から特殊ポリ管に変更。サビに強く、柔軟性があることから耐用年数の延長が期待されている。

 工事は16年度に西表島ー新城島上地間の5811㍍と同上地ー同下地の597㍍。17年度は同上地ー黒島間の6637㍍で送水管を更新する。

 町水道課の前泊正人係長は「新城ー黒島間は距離が長く、漏水もあった場所なので潜水調査などでしっかり調べ、安心して送水ができるようにしたい」と述べた。

 町では18年度から29年度までに▽西表東部ー小浜▽石垣ー竹富▽西表上原ー鳩間-の3カ所で海底送水管の更新整備を計画しており、17年度までの更新事業を含めた総事業費は約46億879万円に上る見通し。

高値続出の黒島初セリ

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 ▽…黒島、八重山両家畜市場で13日に行われた初セリ。セリ価格を表示する電光掲示板に注目が集まった。黒島では1頭目から85万2000円のセリ値となり、生産者も「1発目から80万を超えたのでびっくりした」(船道哲志黒島肉用牛生産組合長)というほど。両市場では、高値が出るたびにどよめきと拍手が湧き起こった。

 ▽…配布が大幅に遅れていた中学校の副読本「八重山の歴史と文化・自然」の印刷と製本がこのほど完了し、来年度には全中学生のもとに届きそうだ。市教委によると、昨年3月30日に完成を発表したが、その後、誤字・脱字などが見つかり、執筆者に最終チェックを依頼。学校指導課の宮良永秀課長は「遅くなったが、納得した形で出せてよかった。自信作」と胸を張る。存分な活用に期待。

 ▽…石垣市自治基本条例の見直しについて答申した同条例審議会の宮良清盛会長。中山義隆市長への答申終了後、記者から「審議中、市役所新庁舎の住民投票について自治条例に関連した意見は出なかったか」と問われ、「意見はなかった。見直し時期が住民投票が話題になる前だったので」と答えた。住民投票について同条例は「投票結果の尊重」を明記。見直し時期が遅かったら議論はあったのか。

初代王者に白保A 個人は成底六段制す

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第1回宮良、白保、大浜字別囲碁大会で盤面に集中する出場者=10日午前、宮良公民館(大会実行委提供)

 第1回宮良・白保・大浜字別囲碁大会(同実行委員会主催)が10日午前、宮良公民館で開かれ、団体戦初代王者に白保Aが輝いた。個人戦は成底長俊6段=宮良A=が優勝した。

 大会は3地域から団体戦に4チーム、個人戦に20人が出場。団体戦は各チーム総当たりで行われ、白保Aと宮良Bが9勝で並び、大将同士の決勝戦で白保Aが制した。

 結果は次の通り

 ▽団体=①白保A(9勝)②宮良B(同)③宮良A(7勝)④大浜A(3勝)▽団体戦全勝(3勝)=米盛守(白保A)、成底長俊(宮良A)、仲道正義(宮良B)▽個人戦=①成底長俊(宮良A)②長田英良(大浜A)③仲道正義(宮良B)

親子で新春凧揚げ楽しむ 名人招き、凧作り教室も

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上原公民館の新春凧揚げ大会に参加した親子ら=10日、上原港北岸壁広場

 【西表】上原公民館(崎枝啓翹館長)は10日、上原港北岸壁広場で新春凧揚げ大会を行った。4年目を迎えたことしは、例年より穏やかな天候で風はやや弱めだったが、参加者は海からの風に乗せて自作の凧を揚げて楽しんだ。子どもたちが絵を描いた凧はあっという間に空高く舞い上がり、八重山伝統の八角やピキダー、シャクシメーなども大空を彩った。

 前日の9日には凧揚げ大会実行委員長の前大敏夫さんや地域の〝凧作り名人〟の平良健市さんがういばるデンサ会館で子供たち向けに凧作り教室を開いており、10日に早速揚げる子どもの姿もみられた。

 前大委員長は「昨年より多くの人が参加してくれて大会が盛り上がってきている。ぜひ上原連合での大会を実現させたい」と笑顔で話した。

 その後、ういばるデンサ会館前で子ども会による餅つきや、大人も参加してのグラウンドゴルフ大会があった。

 結果は次の通り。(敬称略)

 〈凧揚げ〉▽子ども=①義元あやね②大谷ねね③崎枝凜子④村田いるむ▽一般=①義元得明②仲島隆史③前泊真理

 〈グラウンドゴルフ〉▽一般=①西里行広②本村清吉③前大敏夫▽女子=①安慶名喜美子②川満ミエ③冨里澄子▽中学生=①石田うみ②義元けんや③三盛月▽小学生=①村田海渡行②崎枝成琉③砂川和音(曽根田容子通信員)

石垣島マラソン4988人がエントリー 県外ランナーが増加

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第14回石垣島マラソンの最終エントリー数などを発表し、大会をPRする大会長の中山義隆市長ら=13日午後、市役所庁議室

 24日に市中央運動公園陸上競技場を発着点に開催される第14回石垣島マラソン(石垣市など主催)の最終エントリー数は、過去最高だった前回大会より71人少ない4988人となった。大会長の中山義隆市長は「コースが変更になり交通事情が心配だが、周知徹底を図り、観光の一翼を担える大会にしたい」と述べた。

 今大会は、参加人数が増加傾向にあることを考慮して、県道など幅員の広い道路を使用したほうが大会運営がスムーズにいくとして、フルマラソンと24㌔のコースを変更した。

 いずれも石垣島を西回りに巡るコースで、フルは中間地点付近の三和交差点を空港方面に向かう県道新川白保線(通称・リースン道路)を直進して国道390号に入る。24㌔は名蔵交差点を石垣島製糖方面ではなく、県道石垣浅田線に入り、バンナ公園南口を通るコース。

 今大会のエントリーは県内ランナーが昨年より240人減ったものの、県外は183人増えた。海外からは台湾が前回より45人減って25人。中国11人、マカオ9人、米国8人、香港7人などとなっている。


クラマドガイ6000年前に西表島に生息 半化石の年代測定

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分析に使用したクラマドガイの殻=2015年8月21日(小菅丈治さん提供)

 国際マングローブ生態系協会主任研究員の小菅丈治さんと東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授はこのほど、西表島東部の仲間川や前良川のマングローブ林で見つけた化石になる前のクラマドガイの年代測定を初めて行い、4500~6000年前の西表島沿岸に生息していたことを明らかにした。

 クラマドガイは干潟ではなく、水深2~10㍍付近の海底に生息する特徴があり、小菅さんらは測定結果から西表島のマングローブ林は内湾の浅い海底だったと推定できる根拠を得たとしている。研究は宇流麻(うるま)学術研究助成基金を得て実施。今後、論文として結果を公表する予定という。

 小菅さんによると、クラマドガイはフィリピン以南に分布する熱帯性の二枚貝の一種。薄い殻を持ち、大きさは15㌢程度。西表島のマングローブ林周辺では、クラマドガイの古い貝殻は見つかっているが、生きた貝は確認されていない。

 年代測定の結果から、発見場所は当時は水深のある内湾だったが、海水面の変動や、土砂の流入によって徐々に埋め立てられ、干潟へ変化したと推定されるという。

 小菅さんによると、八重山諸島の海岸には、現在生息していないオオジャコやセンニンガイなど熱帯系の貝類の古い殻が見つかっており、かつて熱帯に近い環境条件が備わっていたが、その後絶滅したと考えられるという。

 小菅さんは「この研究は過去の西表島の浅い海の広がりや島の大きさなどについて推定する新しい根拠となる。今よりも熱帯色が強かった海の状態についてさらに理解を深められると思う」と期待している。

陸自候補地に反対「農村地域を破壊」あす防衛省宛て抗議文書

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陸上自衛隊の配備計画にどう対応するか協議する3公民館の役員ら=13日夜、於茂登公民館

 石垣島への陸上自衛隊の配備計画で防衛省が候補地に選定した平得大俣東に近い開南(川平重治館長)、於茂登(嶺井善館長)、嵩田(金城哲浩館長)の3公民館長ら役員21人が13日夜、於茂登公民館で今後の対応を協議し、石垣島への自衛隊配備そのものの是非ではなく、3地区に近い候補地への配備に反対することを確認した。15日、防衛省宛ての文書を石垣市に手渡す。突如、候補地として発表されたことに対して抗議する内容も盛り込む。

 防衛省が市を仲介して20日に於茂登公民館で予定していた説明会については於茂登、嵩田が臨時総会で候補地への配備に反対することを決定したことから、3公民館連名では開催を求めることはできないとの方針を決め、市側に伝えることにした。

 候補地への配備に反対する理由として出席者からは「純農村地帯のど真ん中に持ってくると、農村地域の環境が破壊される。後継者も育っており、今後も農村地域として発展させたい」との意見があった。

 説明会については「石垣島への配備は市全体に関わること。市全体を対象に別の場所で行ってもらうべきだ」「3公民館が説明会を求めた場合、条件闘争と思われる」「3公民館だけが振り回されている」と声が上がった。出席者の一人は「市民一人一人が自分のこととして考えてもらいたい」と要望した。

願うは好天

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 ▽…昨年末に石垣島合宿を行ったサッカーの男子日本代表は13日、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたUー23アジア選手権で北朝鮮を下し、好発進を切った。14日には、なでしこジャパンの石垣島強化合宿参加メンバーが発表され、人気の顔ぶれを選出。キャンプ地石垣島の高評価を期待したいところ。まずはなでしこがキャンプインする18日には、天気が好転することを願わずにはいられない。

 ▽…明るい選挙啓発ポスターコンクールで公益財団法人明るい選挙推進協会長・都道府県選挙管理委員会連合会長賞を受賞した石垣中学校の當間理桜さん。その快挙も素晴らしいが、石垣第二中学校の運道夏樹さんの作品には投票を呼びかけるスマートフォンの画面が描かれており、中山義隆石垣市長も「この発想は若い皆さんだからこそ」とポスターに見入っていた。

 ▽…たった一人の受験生、金城勇気君を応援するために祖納集落の十山御嶽に遠征した「くぶら子供会」のメンバー。「みんなは一人のために」を体現する活動だ。集落を走る駅伝にも取り組んで景気付けを行い、勇気君が臨もうとしている中学校生活最後の挑戦を後押しした。力走に対して贈られた「勇気兄ちゃん頑張れ」の声援は、そのまま受験会場まで届きそうだ。

「産地は沖縄」と自信を持てるのは、サト…

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 「産地は沖縄」と自信を持てるのは、サトウキビやパイン、ゴーヤ、マンゴーだと思うが、温暖化に伴い、他県でもこれらの栽培が増えた。さすがにキビを本格的に生産する農家はないが、マンゴー生産地5位に北海道が入ったのには驚く▼宮崎産のマンゴーが1個1万円の値が付き、ブランド品として報じられ、沖縄の生産者を驚かせた。その後生産地は九州をはじめ、北海道や静岡、愛媛、高知、和歌山、愛知など各県に大きく広がっている▼産地トップはもちろん沖縄だが、生産量は宮崎県とあまり差がない。また宮崎は、ゴーヤ生産に関しても沖縄を猛追している。ゴーヤ生産は総量の31%が沖縄だが、宮崎は15%まで伸ばした。さらに鹿児島が14%▼ゴーヤは、ビタミンが豊富なことで知られているが、沖縄観光が人気を集めることに比例して健康食野菜として着目され、群馬や茨城でも生産量が増えている。時期になると、他県のスーパーに並ぶ光景も見慣れてきた▼最近では、沖縄のライバル・宮崎県が新たに主力果物のミカンの代替作物として、ラン科の熱帯植物「バニラ」の量産化、普及を急いでいると報じられた▼バニラは八重山農林高校で栽培研究が進んでいるが、農家への普及計画などはない状態。国産品は市場に流通しておらず、成功すればブランド化のインパクトは大きい。(黒島安隆)

大儀見、熊谷も参加

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 日本サッカー協会が発表した女子日本代表(なでしこジャパン)の石垣島強化合宿参加メンバーには、昨年まで石垣島で3年連続、自主トレを行った大儀見優季(フランクフルト)、熊谷紗希(オリンピック・リヨン)も選ばれた。

 石垣島合宿は18日から26日までの9日間、サッカーパークあかんまで行われる。石垣島では大儀見ら代表メンバーが個人的に合宿を張ることはあったが、代表全体でのキャンプは初めて。

 13日に行われた男子最終予選のU|23日本代表戦をテレビ観戦し、緊張感で気が引き締まったという佐々木則夫監督は、ワールドカップ(W杯)2015カナダ大会での反省点を基に、戦術をはじめ、チームとして意識のすり合わせを行う考えだ。

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