Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 17257 articles
Browse latest View live

JAおきなわ石垣牛 枝肉初セリ、幸先良いスタートに

$
0
0

JA石垣牛の初セリに参加する購買者ら。高値で競り落とした=8日午前、八重山食肉センター

 JAおきなわ八重山地区本部畜産振興センター(大城政良センター長)の石垣牛枝肉初セリが8日午前、㈱八重山食肉センターで行われ、15頭が取引された。販売総額は1929万円で、キロ当たりの平均価格は前年の2523円を13.8%上回る2927円の高値が付き、最高は3460円だった。肥育農家にとって幸先の良いスタートとなる一方、購買者からは「需要に追い付いていない」とあらためて増産を求める声が上がった。

 石垣牛は昨年1年で684頭が販売され、平均単価2392円、販売総額6億8911万円の実績があった。

 初セリでは15頭のうち12頭が歩留まりと肉質の等級(最高A5)でA4以上と格付けされ、上物率は前年を13ポイント上回る80%。15頭の平均体重は436.5㌔で、1頭当たりの平均価格は128万6026円だった。

 最高のキロ単価がついた小波本牧場の小波本英良代表(46)は「これからも頑張ろうというスイッチが入った。今後もおいしい石垣牛を一生懸命つくる。飼料の草はすべて自分でつくったものを使っており、かわいがって育てれば結果はついてくる」と今後の生産にも意欲的。

 石垣牛肥育部会(準会員含め36人)の仲大盛吉幸部会長は「肉質もセリ値も今までの初セリでは一番良いのではないか。目標の1000頭に近づけるよう生産者としても努力していきたい」と話した。

 購買者のうち、金城冷凍食品美崎町店の金城幸喜店長は「消費者においしい石垣牛を届けていきたい」と決意を新たにする一方、「供給が需要に追い付いておらず、増産してもらいたい。そうすれば価格も安定し、消費者に届けやすくなる」と要望した。

 セリ開始前にはセレモニーがあり、大城センター長、中山義隆石垣市長らがあいさつ、増頭対策に触れた。(価格は税抜き)


早くも交通渋滞が気がかり

$
0
0

 ▽…「八重山の海びらき」が南ぬ浜町の人工ビーチで開催されることが決まった。人工ビーチへの移動手段はサザンゲートブリッジしかなく、関係者は早くも交通渋滞にヒヤヒヤだ。人工ビーチの先には現在、外航クルーズ船の新バースが建設中。今後は一般や大型車両の交通量の増加が確実となる。市は港湾計画に伴って、橋を新たに架ける案も検討しているが、もはや渋滞は待ったなしの様相だ。

 ▽…マイナンバーの個人番号カードの交付が今月下旬から始まるが、郡内では通知カードが4300通ほど返還されている。中でも1町多島の竹富町では町内に住所があっても事実上、町外に住んでいる住民もおり、担当者も悩んでいる様子。行政手続きの簡素化に向けたマイナンバー制度がどこまで浸透するのか。今後の展開が気になるところ。

 ▽…ICT機器の活用に向け、2014年度から配置されているICT支援員。機器ごとにマニュアルを作るなど、教員の入れ替えにも対応できるように先を見据えた対策も行っている。支援員の美差善久さんは「ICT機器はあくまでツール」と話し、教員が活用して指導の工夫や改善に役立てることで学力向上につながることを強調。今後も連携を密にし、同じベクトルで児童生徒を支えてほしい。

逆風に強い凧(たこ)を揚げよ。時代は逆風…

$
0
0

 逆風に強い凧(たこ)を揚げよ。時代は逆風が吹いている。2016年正月。本島在住の著名なジャーナリストから、年中のほほんと趣味の凧揚げに興じている不連続線子に叱咤(しった)賀状が届いた。心したいと思う▼一般的に言えば凧は風に逆らっては、揚がらないどころか壊れてしまう。風は気まぐれでピタッとないでしまったり、突然吹き荒れたり、石垣島ではなじみの台風など多彩▼そこで実際の凧作りや凧揚げでは風力を予測し見極めることが大事。凧揚げ当日は、無風時でも揚げたいので、その場合は軽量に仕上げた凧を糸を小出しにしながら歩くか走るかで風を生み出して揚げる。強風では頑丈に仕上げた凧の横骨を曲げ風をうまく側に逃がすようにして揚げる。突風にあおられ凧がグルグル回りだす時は尺(糸目)の結びを直し、尻尾を付け足して揚げる▼要するに凧揚げは、風に逆らわず受け流すことが肝要で風の動きを読み取り風と仲良くすることが絶対条件▼南西諸島では近年、外国からの脅威を理由に武器を備えようとの動きが活発化している。先のジャーナリストが憂う逆風のことだと思うが、くれぐれも隣国の風を読み誤らないように常々頭を冷やして臨みたいと思う▼きょうは新春凧揚げ大会。島の平和な凧揚げ光景に武力は似つかわしくない。(仲間清隆)

海びらきTシャツ 3観光協会青年部が募集

$
0
0

海開きTシャツのデザイン募集を呼び掛ける市観光交流協会青年部の山内昌一郎部長(右)と竹富町観光協会青年部の仲里一也部長。中央は竹富町マスコットキャラクター「ピカリャ~」=9日午後、市観光交流協会事務局

 石垣市観光交流協会と竹富町観光協会、与那国町観光協会の青年部は「日本最南端!八重山の海びらき」で関係者やスタッフが着用する海びらきTシャツのデザインを決める「Tシャツデザインコンテスト」を行う。ことしで4回目。

 「夏の訪れが感じられるようなデザイン」がテーマ。ペンやクレヨン、絵の具などの単色でA3サイズに描く。パソコン制作の場合はPDFで応募。応募資格に制限はない。1人1点まで。応募期間は15日から2月20日午後5時まで。郵送の場合も20日必着。審査は2月22日に行い、最優秀賞の作品をTシャツのデザインに採用する。

 9日午後、市観光交流協会事務局で記者会見した同協会青年部の山内昌一郎部長は「八重山の海をイメージしたデザインにしてほしい」と呼び掛けた。

 問い合わせは市観光交流協会青年部事務局(82―2809)。

北海道から雪20㌔

$
0
0

雪に触って大喜びの海星小の児童たち=9日夕、同校運動場

 海星小学校(﨑山麻希校長)に9日夕、北海道の雪20㌔が届き、児童が同校運動場で触ったり、雪合戦をしたりして楽しんだ。同校保護者の船倉栄(ひさし)さん(44)=北海道上士幌(かみしほろ)町出身=が児童らに楽しんでもらおうと、北海道で牧場を経営する父、重信さん(68)に送ってもらったもの。

 船倉さんが雪をクーラーボックスから出すと、子どもたちは大はしゃぎ。触ったり投げ合ったりしているうちに、あっという間になくなった。

 初めて雪を見たという5年生の名嘉文望(あやの)さん(11)は「冷たくてちょっと手が痛かった。触ることができてうれしかった」と笑顔。2年生の石垣勇磨君(8)は「以前触ったことのあるフワフワした雪とは違って少し固かった。雪を投げるのが楽しかった」と感想を語った。

 船倉さんは「喜んでもらえてよかった。大人になって雪を見た時にきょうのことを思い出してほしい」と話した。

マイナンバー個人カード

$
0
0

交付される個人番号カードの見本(総務省ホームページより)

 マイナンバー制度で個人番号カード交付が今月から始まるのを前に、全国の自治体の一部で8日、試験的に職員を対象に個人番号カードの交付を実施した。郡内3市町では竹富町と与那国町で早ければ今月下旬から交付が始まる見込み。石垣市の交付時期は決まっていない。配達時の不在などで返還された通知カードは3市町で合わせて約4300通に上り、窓口で預かっているという。

 個人番号カードは住民が総務省に郵送やインターネットを使って申請。その後、総務省から自治体に個人番号カードが届き、自治体が交付通知を住民に発送する。通知を受けた住民は窓口で個人番号カードを受け取ることができる。申請方法を記した書類は通知カードとともに住民に送付されている。

 3市町では8日までに、総務省から個人番号カードは届いていない。

 住民に配達されずに返還された通知カードは3カ月程度、市町村窓口で保管することになっているが、町外に役場がある竹富町では保管期間の延長も検討している。返還されている通知カードは石垣市が4日までに3819通、竹富町は8日までに約300通、与那国町は4日までに201通。

人工ビーチで海びらき 南ぬ浜町

$
0
0

八重山の海びらき会場として利用されることになった南ぬ浜町ビーチ=9日午後

 八重山ビジターズビューロー(YVB、高嶺良晴理事長)はことしの「日本最南端!八重山の海びらき」を3月19日に開催し、会場を現在整備中の南ぬ浜町ビーチ(仮称、新港地区)の一部とすることを決めた。人工ビーチは7月に一部供用開始する見通しだが、これを待たずに初めて利用される。高嶺理事長は「今回の海びらきを通して、石垣島で初めてオープンする人工ビーチをPRしたい。夏場観光の目玉になる」と話している。

 海びらきを石垣市で開催するのは3年ぶり。会場の人工ビーチは昨年5月の石垣島トライアスロンでスイム会場に設定されていたが、悪天候でスイム競技が中止となったため、今回の海びらきで初泳ぎが実現することになる。

 YVBによると、一部供用開始前の開催となることから、海びらきのイベントは開催時間を通常よりも短縮する方針。余興やアトラクションの内容は開催直前まで調整する。

 イベント終了後、人工ビーチは一部供用開始まで利用禁止となる。

 市観光交流協会青年部の山内昌一郎部長は「中心市街地に近いビーチは利便性がよく、集客のメリットが大きい。新しい観光商品だ。夏場のトップシーズンまでに(完成が)間に合ってほしい」と期待した。

 同ビーチは当初、供用開始を3月末としていたが、7月に変更。同ビーチの緑地側では現在、トイレやシャワー室、管理棟の整備が進んでおり、3月25日までに完成する予定。

十数年ぶりに正月休みに県外に家族で旅行に出かけた…

$
0
0

 十数年ぶりに正月休みに県外に家族で旅行に出かけた。ニュースで見ていた年末年始の空港の混雑、高速道路の渋滞も久しぶりだった▼観光地や空港で外国人観光客の姿を多く見かけた。やはり手には多くの荷物、流行語大賞にもなった「爆買い」の勢いはいまだ衰えていないなと思う。そういえば昨年は石垣も台湾や中国からの観光客が急増し、大いに話題になった▼都会とは規模が違うが外航クルーズ船が寄港する日は商店街やスーパー、ドラッグストアは本当ににぎやかで、その日は買い物に行くのを控える地元客も。もっと“ウエルカムンチュ”にならないといけないのだが▼爆買いによる経済効果は一部施設に限られ、外国人客の増加で独特の行動やマナーの問題、案内表示や通訳など受け入れ態勢の課題は多く、実際には「痛しかゆし」の話もよく聞く。今年の寄港も138回と昨年の82回を大幅に上回る見通しだ▼これからの観光は買い物など「モノ消費」から歴史や文化を踏まえた体験型の「コト消費」に変わる傾向にあり、その土地ならではの質の高いものが求められるという▼島の観光資源に加え、地域の魅力や素材の発掘、新たな需要に応えるサービスを供給していけるか、それと同時に島の景観や文化、アイデンティティーを失わないよう地域全体で見直す必要が。(辻本順子)


自衛隊配備計画めぐり臨時総会 反対が大勢占める

$
0
0

自衛隊配備計画に対して、ほぼ全会一致で反対を決めた嵩田公民館の臨時総会=10日夜、嵩田公民館

 石垣島への自衛隊配備計画をめぐり、候補地に決まった平得大俣近くにある開南(川平重治館長)、嵩田(金城哲浩館長)、於茂登(嶺井善館長)の3公民館は10日までに臨時総会を開き、地域住民の意向を確認。開南と嵩田は反対が大勢を占め、於茂登は全会一致で反対することを決めた。防衛省は20日、おもと農村多目的集会施設で3公民館を対象にした意見交換会を開くとしていたが、於茂登は場所の提供を拒否することも決めた。このため、3公民館では意見交換会の開催場所を含めて12日に今後の対応を協議していく。

■開南公民館

 開南の臨時総会は8日夜、同地区内であり、全18世帯のうち、16世帯の住民が出席。総会は約2時間にわたり、防衛省に対する質問項目や計画の問題点などを話し合った。最終的には世帯代表による無記名投票で反対11、賛成5で反対が多数を占めた。

 川平館長によると、地域住民からは「賛成することでメリットはあるのか」「補償はどうなっているのか」といった質問があったという。川平館長は「賛成する人もいるので公民館としてどう動くかは決まっていない」と話した。

■嵩田公民館

 嵩田の臨時総会は10日夜、同公民館であり、全32世帯のうち18世帯が参加。約1時間にわたって意見を交わしたものの賛成意見はなく、世帯代表の挙手で採決した結果、17世帯が反対し、1世帯は意思表示がなかった。公民館では委任状の8世帯を含めて26世帯が反対としている。

 総会では候補地決定の過程が開示されていないことへの不満や子育て環境への影響を懸念する声が挙がり、金城館長は「純農村地帯に大規模な施設ができることで生活圏が壊れかねない。『断固反対』という意見もあり、集落を二分することなく、ほぼ全会一致で決議できてよかった」と話した。

■於茂登公民館

 於茂登では10日夜、公民館で臨時総会を行い、議決権のある20歳以上48人のうち委任16人を含めて38人が出席し、全会一致で反対することを決めた。

 住民からは「尖閣問題を想定した配備で、基地があると必ず狙われる」「自然豊かでのどかな島がいい」などの意見があった。

 同集会施設で予定されていた防衛省の意見交換会にも「反対だから説明を聞く必要はない」「賛成の余地があるということになりかねない」として反対することを決めた。

 また、「候補地に近い地域が第一歩として反対すれば、島全体に広がっていくのでは」と期待する声もあった。

■配備推進協 3公民館長に配布を依頼

 自衛隊の活動紹介する冊子

 石垣島自衛隊配備推進協議会(三木巌会長)が「石垣島への自衛隊配備の魅力」と題した冊子を作成し、防衛省が候補地として選定した場所に近い開南、於茂登、嵩田の3公民館長に地域住民への配布を依頼していたことが分かった。12月中旬ごろに三木会長が持参したという。

 冊子は「部隊配備は、住民の命と平和な暮らしを守り抜きます」として各部隊の役割や災害救助活動を紹介しているほか、「自衛隊は、石垣島全体をさらに活性化できます」「自衛隊員500|600人が勤務できる大企業」とPR。

 さらに「地元住民とのつながりを大切にしています」としてボランティア活動や地域行事への参加などの実績を紹介している。

 3公民館長は直接住民に配布していないが、於茂登公民館と開南公民館で臨時総会の場で提供。於茂登では「いいことしか書いておらず、一方的」「中立の立場をとるべき館長が受け取ること自体おかしい」との意見を受け、回収した。

“はしご乗り”に観衆沸く

$
0
0

出初め式ではしご乗りを披露し、今年1年の火の用心を願う市消防団員。中央は女性団員の竹内さん=10日午後、市消防本部構内

 石垣市の消防出初め式が10日午後、市消防本部構内で開かれ、市消防や市消防団、女性防火クラブが今年1年の防災活動に向けて決意を新たにした。アトラクションでは県内で唯一行われる「はしご乗り」があり、消防団員が高さ約6㍍のはしごの上で次々にポーズを決めて観客を沸かせた。大工嘉広消防長は「消防職員や団員、自主防災組織と一丸となって市の火災予防に尽力したい」と述べた。

 「はしご乗り」では、昨年7月に入団した竹内真穂さん(27)=八島=が女性団員として初めて単独技に挑戦。はしごの最上部で体を横に倒す「藤下がり」を披露。竹内さんは「緊張したけど練習通り決まってよかった。女性団員は10人と少ないが、私が活躍して増員させたかった。女性目線でこれからも頑張りたい」と意気込んだ。

 式典では、市消防職員や市消防団員、女性防火クラブの会員ら約100人と消防車両16台が行進。火災時の通報や避難誘導、人命救助表彰などが行われた。中山義隆石垣市長は式辞を述べた。

 まきら保育園幼年消防クラブの太鼓やこどもエイサー会によるエイサー、AED48isgのAED普及ソングもあった。市消防職員は交通事故車両に閉じ込められた2人を救助する訓練を披露した。最後は、市消防職員と消防団員による一斉放水で締めくくった。

 表彰されたのは次の各氏。

 【石垣市長表彰】

 ▽火災における早期通報等に関する功績=久貝幸司、泉水朝太▽水難事故における人命救助に関する功績=中村美穂

 【県消防協会表彰】

 ▽県消防協会特別表彰(内助の功)=何盛由美子

 【県消防協会八重山地区支部賛助会員表彰】

 ㈱大知企画コンサルタント、請福酒造㈲、郷土料理磯、㈲仁開商事、八重山電気工事業協同組合、先島交通㈱

「目標達成の気概が大切」 八重山の陸上、関係者が討論

$
0
0

「陸上王国・八重山の復活を目指して」と題したシンポジウムで福島大陸上部の川本和久監督の講話を聞く参加者ら=10日午後、石垣市商工会ホール

 「陸上王国・八重山の復活を目指して」をテーマに講演やパネル討論を行う本年度の地域活性化事業人材育成黒潮塾(八重山広域市町村圏事務組合主催)が10日午後、石垣市商工会ホールで開かれた。福島大学陸上競技部の川本和久監督が基調講演した後、川本監督と八重山の陸上関係者がパネル討論した。

 川本監督は「足が速くなる方法」をテーマに講話し、体の真下に足が来た時、走路に最も力が伝わると説明し、実演を交えて壇上から走り方をアドバイス。

 そのうえで、「具体的な目標を数値化し、口に出すことで成長する。人間は足りない部分を自然と埋めようとする」という持論を紹介し、目標を絶対に達成するという気概を持つ大切さを強調した。

 八重山の子どもたちの長距離の練習については「練習で試合より速いスピードで走っていない。300㍍などで試合以上の速度を体感していないと試合でスピードが出る走りはできない」と指摘した。

 パネル討論では、石垣島アスリートクラブの新谷敦史代表、石垣第二中陸上部の阿利義一監督、八重高陸上部の大江隆喜監督、日本陸連のトレーナー、砂川祐輝氏らが八重山郡体育協会の玉城学会長のコーディネーターで八重山陸上界の現状と課題などについて意見交換した。

新春凧揚げ大会 工夫凝らした凧、大空舞う

$
0
0

家族連れでにぎわう2016年新春凧揚げ大会=10日午前、南ぬ浜町

 石垣市教育委員会主催の2016年新春凧揚げ大会が10日午前、南ぬ浜町(新港地区)で行われ、家族連れなど大勢の人たちが新春の大空に舞う凧に夢を託して楽しく過ごした。競技には3部門合わせて48組が出場し、出来栄えや仰角を競った。

 大会開始時刻の午前10時はうす曇り、東の風4.6㍍と絶好のコンディション。開会式で石垣朝子教育長は申(さる)年にちなみ、「良いことにご縁(猿)がありますように」と願った。

 ことし還暦の舟浮宣吉(のりよし)さん(59)ら5人は「申」をかたどった自由だこや「祝還暦」の文字を書き入れたアヨーを揚げ、舟浮さんは「ことしはみんな引退の年だが、60歳はまだまだ若い。ことしもいい年にしたい」と話した。

 アーチェリーをしている高原弥士(みきと)君(平真小6年)は、自分の名前とアーチェリーの的、矢を描いた凧を両親とともに作って持参。「2月に沖縄で大会があるので5位以上に入り、良い成績を残したい」と決意を新たにした。

 根原精昌さん(96)=美崎町=は、小学校入学を控えるひ孫3人の名前を書き入れたピキダーと高校受験に臨むひ孫2人の名前を入れた八角を作ってひ孫らとともに参加し、「ひ孫たちがみんな元気よく羽ばたけるように」と期待。

 竹骨90本でピキダーを作製した譜久盛福男さん(70)=新川=は「昨年末、息子には長男、娘に次男が生まれた、その記念に1カ月かけて作った。骨が多いので紙が破れにくく何年ももつ」と話した。

 競技の結果は次の通り。

 【ピキダー】▽最優秀賞=与儀守二▽優秀賞=花城圭太▽優良賞=譜久盛いちや▽奨励賞=小禄大生

 【八角】▽最優秀賞=大濵安翔▽優秀賞=請盛拓真▽優良賞=西原智章・智穂▽奨励賞=江幡英樹

 【アヨー】▽最優秀賞=請盛帆南▽優秀賞=金城長孝▽優良賞=石垣第二中6期3年5組(代表・舟浮宣吉)▽奨励賞=高原弥士、諸見真弥

 【シャクシメー】▽最優秀賞=名蔵中学校2年生(代表・松本優美)

 【自由凧】▽最優秀賞=橋本佳奈穂▽優秀賞=金城裕衣▽優良賞=石垣聖真

 【ファミリー賞】砂川暎音 【八重山青年会議所賞】根原風羽

【石垣市青年団協議会賞】小禄直人

【八重山凧愛好会賞】

長濵慶潤

やり方に工夫が必要?

$
0
0

 ▽…石垣市教育委員会主催の新春凧揚げ大会で恒例となっているお菓子のプレゼント。シャクシメーに取り付けたかごからお菓子が落ちてくるという凧揚げ大会にふさわしい企画だが、やり方には工夫が必要のよう。すばしっこい小学生たちに、幼稚園児以下の子どもたちはかなわない。お菓子にありつけず、泣きだしてしまう子も。

 ▽…大勢の市民が訪れた消防出初め式の様子を、目を細めて式を見ていた市消防本部の大工嘉広消防長。3月末での退職が決まっている。2011年4月に消防長に就任し、市役所に隣接した旧消防庁舎から日本たばこ産業跡地への仮庁舎移転、そして旧空港跡地へと2度の引っ越しに携わった。消防長として臨む最後の式に「県内で一番狭かった庁舎から一番広い庁舎で開催できることは感慨深い」としみじみ。

 ▽…センバツ甲子園出場校発表を控えた八重高野球部。10日の父母会主催の餅つきでは、又吉海智捕手が母、尚子さん(56)と親子餅つきを披露するなど終始、和やかな雰囲気だった。なかでも活躍したのはマネージャーの与那覇弥君。もちをつく時に「よいしょー」というかけ声を響き渡らせ、選手顔負けの元気ぶり。チーム全体の活気がうかがえた。

地域の子育て向上を

$
0
0

初めて開かれた「こそだてフェスタ」で多彩なアトラクションを楽しむ大勢の親子連れ=10日午前、市健康福祉センター検診ホール

 NPO法人てぃんくる・やいま(黒島竹子会長)は10日午前、石垣市健康福祉センターで地域の子育てを向上させるイベント「こそだてフェスタ」を初めて開き、多くの親子連れが多彩なアトラクションを楽しんだ。黒島会長は「子育て支援を必要とする子どもや各家庭のニーズに合った団体や機関があることを知ってほしい」と呼びかけた。

 会場では、子育て支援を行う市内の12団体がパネル展示を行ったほか、要支援児とコミュニケーションを図るブースなども開設。

 検診ホールの舞台では、市子どもセンターや子育て支援センター「こっこーま」、八重山高校演劇部などがお遊戯やダンス、歌絵本などを披露して会場の子どもたちを楽しませた。

 市児童家庭課の運道徹課長は「核家族化が進み、地域の子育てが重要視されている。イベントを通して子育てについて理解を深めてほしい」と話した。

平得公民館種子取祭 五穀豊穣と村の繁栄祈願

$
0
0

平得公民館の種子取祭で、「種子取節」を奉納する平得婦人会=10日午前、大阿母御嶽

 ことしの五穀豊穣(ほうじょう)と地域住民の繁栄や無病息災を願う平得公民館(田村秀光館長)の種子取祭が10日午前、大阿母御嶽などで行われ、伝統の「カタバル馬」などを奉納した。

 五穀の種子伝来の地とされる多田浜御嶽で、神司らが早朝からユーニガイ(世願い)を行った後、午前9時半ごろからは大阿母御嶽前で奉納踊りを披露。婦人会の「種子取節」に続き、老人クラブの「木遣(や)り~ヨイシンヨイシン~」、平真小学校マーチングバンドレインボーの演奏、各班の芸能、青年会の余興などがあった。

 最後には「カタバル馬」があり、平得愛馬会(新本新市会長、会員13人)のメンバーらが大阿母御嶽前で馬を軽やかに走らせ、観客を楽しませた。

 田村館長は「ミルク世果報の神を迎えることができた。ことしの豊年と地域住民の繁栄、無病息災を願いたい」とあいさつした。


豪華な花金

$
0
0

 ▽…市内宮良で建設中のみやら子宝保育園で行われた餅まき。餅に加えてお金とお菓子がまかれるなど太っ腹だ。“現金”の振る舞いを聞きつけてか、地域の子どもから大人まで約150人が参加。紙に包まれて振る舞われたお金は500円玉や100円玉が豊富。気になる金額は「おめでたいので花金は1万円以上」(宮良實守理事長)とか。子どもより大人が張り切るのも理解できる。

 ▽…陸上自衛隊配備計画で臨時総会を開いた候補地付近の開南、嵩田、於茂登の3公民館。地域が二分する恐れもある中で採決に至り、大勢は反対という意思を示した。国防は国の専権事項とはいえ、近隣住民の大勢が反対する中で配備計画を進めることができるのか。反対派にとって3公民館の採決結果は大きな追い風となるが、推進派にとっては大きな痛手になりそうだ。

 ▽…八重山署に寄せられた2015年の110番通報は7355件と14年より218件増えた。同署地域課の船道安広課長によると、八重山は「路上寝込み」をはじめ、「酒を飲んでのケンカ口論」、「酒を飲んで騒いでいる」など飲酒がらみの通報が多いという。「酔っぱらって帰らない」などの通報もあるといい「現場に行かないと分からない。事態が急変する場合もあるので」と話した。

今年4月から電気を自由に小売りできる

$
0
0

 今年4月から電気を自由に小売りできる「電力自由化」が始まる。全国で複数社が販売参入を表明。一般家庭が地域の既存電力会社以外の参入企業から自由に電気の供給を受けられるようになる▼これまで電力は国内10の電力会社が、各地域の一般家庭への電力供給を一手に担い、一般家庭は地域の電力会社以外に電力供給の契約先がなく、一社独占状態▼その価格はコストに利益を上乗せした「総括原価方式」が取られ、電力側は確実に一定の利益が出る仕組みとなっている▼その価格設定の仕組みが2011年3月に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の事故を発端に明らかとなり、電力自由化に拍車がかかった▼電力自由化に伴い参入を表明しているのは大手家電や携帯電話、スーパーなど多業種。従来料金よりも数パーセント安い価格での提供や他商品と電気とのセット販売、ポイント制など、新たなサービスも提起され、消費者が自身の生活スタイルと合わせた契約先を選択できるようになる▼だが、電力の安定供給面やトラブルへの対応などを不安視する見方もある。また、材料の高騰や市場原理で価格が逆に高くなる可能性も否定できない。離島の八重山で電力自由化がどこまで進むのかは不透明だが、自由化への備えは必要だろう。(下野宏一)

岩手・石垣かけはし交流協「交流さらに深めたい」

$
0
0

新会長に選出された浦崎さん(左)と発足当時から5年間、会長を務めた高木さん=10日夜、南の美ら花ホテルミヤヒラひるぎ・美崎館

 石垣・岩手かけはし交流協会(高木健会長)は10日夜、南の美ら花ホテルミヤヒラひるぎ・美崎館で「第6回総会」を開き、役員改選で浦崎肇氏を新会長に選出した。浦崎さんは「先輩たちがつないできた岩手とのかけはし交流を継続し、さらに深めていけるよう取り組んでいきたい」と決意を述べた。

 2011年1月10日の発足当初から5年間、会長を務めた高木さんは「これまでに東日本大震災や南ぬ島石垣空港の開港、石垣市と岩手県北上市との友好都市締結などいろいろなことがあり感慨深い。浦崎さんが新会長として新たなステージを演出してくれると期待している」と笑顔をみせた。

 16年度は、石垣島マラソン大会での岩手県選手団の受け入れや東日本大震災追悼・復興祈念式、ニトベギクの植栽、岩手県視察などを計画している。

 石垣市と岩手県の交流は、1993年に大冷害に見舞われた、同県の水稲のオリジナル品種の種苗増殖を石垣市で実施したのをきっかけにスタート。これまでに産業やスポーツ、教育など多方面で交流が続いている。東日本大震災発生後は、約7000万円の義援金を集め、被災者を支援した。

 会長以外の役員は次の各氏。

 ▽顧問=中山義隆、高木健▽副会長=照屋武美、漢那恵子、宮平康弘▽事務局長=田村秀光▽事務局次長=山内昌一郎▽書記会計=砂川政美▽監査員=池間義則、上地義男

大陸から飛来物 バルーンに中国語の文字

$
0
0

中国から飛来したと思われるバルーン=11日午前、石垣市桃里

 赤と黄色のバルーンに中国語の文字が書かれたノボリが10日午後6時30分ごろ、石垣市桃里の大嶺商店北方の約50㍍先の歩道で見つかった。

 バルーンは伊野田漁港の上空を東側から飛来。同地域に住む男性(76)が車で国道390号線を白保から伊原間方面に走行中に目撃。落下して街路樹に絡まっているのを交通事故を心配して取り外した。中には気体がわずかに残っている状態だった。

 男性は「最初はパラグライダーだと思った。中国語(の文字)を見て、中国から飛んできたものだと思う」と話した。

 八重山商工高校で中国語を教える石垣麗子教諭によると、「五福臨門大吉大利(ウフリンメン・ダジダリ)」と書かれた中国語の文字は、長寿や豊かさ、健康など五つの幸福がもたらされる意味。同バルーンは「中国では一般的に結婚式やお年寄りのお祝い事で用いられる」と話した。

 バルーンとの類似物は2012年1月と2月に伊野田と竹富町黒島の海岸でも相次いで発見されている。

二中女子が初の準優勝 二中男子は4位と健闘

$
0
0

第47回琉球放送旗中学校新人バレーボール大会で準優勝の快進撃をみせ帰島した石垣第二中学校女子バレーボール部=11日夜、南ぬ島石垣空港

 第47回琉球放送旗中学校新人バレーボール大会(県バレーボール協会主催)は最終日の11日、名護市の21世紀の森体育館で男女の決勝リーグを行い、男女そろって4強に残る快進撃を続けた石垣第二は女子が2勝1敗で準優勝に輝き、男子は3敗で4位となった。今大会での女子の準優勝は初。両チームは今大会の結果を弾みにして、2月に行われる第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会県大会で2位以上に入り、九州大会行きの切符を手にしたい考えだ。

 最終日、女子は松島(那覇地区)と与那原(島尻地区)に連勝して2位。男子は西原東(中頭地区)と名護(国頭地区)に敗れた。

 女子の川満愛優主将は「対戦相手の応援に負けず、自分たちから声を出して楽しめた。目標はあくまで優勝。満足せずに2月の県大会に向かいたい」と振り返った。

 女子の西新田雄平コーチは「今大会は夏に向けてのスタートだ。明日からまた夏の県総体宮古島大会で結果を残せるように頑張りたい」、仲盛賢也監督は「目の前の1点1点に集中していた。八島マリンズや保護者らの支えの力があって残せた結果だ」と述べた。

 男子の黒島涼平主将は「4強に勝ち残ったチームのサーブや声だしが自分たち以上だった。明日の練習から学んだことを生かしたい」と気持ちを新たにした。

 糸数靖監督は「6人しかいない男子チームだが、4強以上を目標に8月から取り組んできたことが結果に表れた。4強チームはしっかり準備を整えていた。浮き彫りになった課題の克服に生かしていきたい」と語った。

 11日夜、空路、帰島した選手を保護者や学校関係者など約50人が出迎えた。

Viewing all 17257 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>