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波照間で観測史上最大100.5㍉

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 八重山地方は6日、前線の通過の影響で曇りや雨の天気となり、波照間空港で6日午前7時40分までの24時間雨量が1月の観測史上最大となる100.5㍉を記録するなど郡内各地で激しい雨が降った。

 1時間最大降水量は伊原間で同日午後2時57分までに20.5㍉、波照間空港で同3時2分までに19.5㍉、南ぬ島石垣空港で同2時59分までに19㍉をそれぞれ観測した。

 気象台によると、八重山地方は昨年12月21日から前線や前線通過後の寒気、南からの湿った空気などの影響で17日間連続の降雨となり、今後も雨の予報が続く見通し。

 降り始めから6日午後4時20分までの他地域の総雨量は次の通り。

 ▽波照間73.5㍉、登野城45.5㍉、南ぬ島石垣空港で42.5㍉、大原41.5㍉、伊原間41㍉、川平37.5㍉


「夢や目標しっかりと」

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新春お楽しみ会でジャンボかるた取りを楽しむ白保小学校の児童たち=6日午後、同校体育館

 郡内のほとんどの小中学校と県立学校で6日、始業式が行われ、子どもたちが1年の締めくくりとなる3学期を迎えた。校内には久しぶりに児童生徒の元気な声が戻った。

 このうち白保小学校(石垣静枝校長、児童110人)では、石垣校長が「一年の計は元旦にあり」ということわざを紹介し、「夢や目標をしっかり持ち、育てていく一年にしてほしい」とあいさつ。

 児童会役員の前里愛衣さん(6年)は「3学期はとても短く、あっという間に過ぎていく。やり残すことがないよう一日一日を大切に過ごしていこう」と呼びかけた。

 始業式後は体育館で新春お楽しみ会が開かれ、児童会が企画したジャンボかるた取りを満喫。全学年を8グループに分け、それぞれの代表が会場中央のかるたを目指して走り、見つけては歓声を上げた。

 最上級生の西玉得安希君(12)は「最後の学期なので、みんなで力を合わせていい学級にしたい」、迎里愛夏さん(同)は「4月には中学生になる。苦手な数学を特に頑張りたい」とそれぞれ抱負を語った。

新たに刈り倒し機1台導入 農家の負担軽減へ

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新たに導入したさとうきび刈り倒し機=6日午後、西表大原

 【西表】西表さとうきび生産組合(山城富正組合長)は4日、さとうきび刈り倒し機を新たに1台導入し、西表大原で収穫作業を行っている。同組合では2014年度に国の「さとうきび農業機械等リース支援事業」を活用し、事業主体の県農業協同組合からすでに刈り倒し機1台のリースを受けており、手刈りで1人当たり1日約1㌧だった収穫が1.5~2倍になったという。今回のリースで刈り倒し機は2台となり、山城組合長は「収穫のさらなるスピードアップと、農家の負担軽減が期待できる」としている。

 西表島東部の収穫面積は約140ヘクタールで今期の生産見込み量は8504㌧。このうち、58.8%に当たる5000㌧を刈り倒し機で収穫する見込み。新たに導入した刈り倒し機は現在、試運転中で今週中に本格的に稼働する予定。

 同事業は、リースによって農業機械の導入を支援することにより、効率的で持続的なさとうきびの生産体制の確立に向けた地域の取り組みを支援する目的。小浜島と波照間島でも同事業を導入している。

 リース期間は7年で総事業費は約1062万円。費用の負担は国6割、県2割、JA1割、竹富町1割で、町の負担額は約106万円。

 西表東部のさとうきび農家、水野友樹さん(36)は「さとうきび農家は高齢化が進み、手伝う人も年々、減ってきている。機械化を進めることで負担軽減を図り、将来にわたって安心してさとうきびを生産できるようにしてほしい」と述べた。

 町農林水産課では今後の機械化に向け、集中脱葉施設を整備してハーベスターを導入するのか、刈り倒し機を増やしていくのかなど、西表島のさとうきび収穫形態の将来像について農家や同組合、西表製糖工場と検討していく考え。田代仁課長は「収穫作業の負担軽減が竹富町の課題。地域ごとで話し合って対応していきたい」と述べた。

26の国・地域から来訪

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2015年に26の国・地域から外国人観光客が訪れた黒島研究所。来訪者の国旗を掲示している

 【黒島】2015年に黒島研究所(若月元樹所長)を見学に訪れた約1万人の観光客のうち、海外からは26の国・地域から訪れた。展示の解説文に英語を加える作業を行うことに関連して、英語圏からどれぐらいの観光客が来ているか把握しようと昨年1月1日から見学者に尋ねて調べたもので、当初は10カ国程度と予測。調査の結果、フランスが圧倒的に多かったことから、フランス語の表記も検討している。

 若月所長は「フランスからの観光客はテロ発生以降も衰えなかった。八重山の各観光地でこの結果を活用してもらえれば」と話す。

 中国・台湾からは春節のころ以外はほとんど来ていなかったことも分かった。

 同研究所は来所した観光客の国旗を館内に掲示。自分の暮らす国の国旗を見て喜んだり、記念撮影をする人もいた。ことしは早速、元日に米国からの観光客が訪れた。

 2015年に同研究所を訪れた観光客の国・地域は次の通り。(来訪順)

 韓国、米国、フランス、イギリス、スイス、中国、オランダ、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、オーストラリア、インド、台湾、オーストリア、香港、イタリア、ロシア、イラク、モンゴル、スペイン、トルコ、カナダ、ポーランド、ノルウェー、フィリピン、チェコ

(黒島通信員)

住民投票、来月7日実施で調整 新庁舎建設位置

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新庁舎の建設位置が焦点となっている石垣市役所。住民投票は2月7日実施の方向で調整されている=6日午後

 石垣市は、新庁舎の建設位置を現庁舎敷地と旧石垣空港跡地から選択する住民投票を2月7日に実施する方向で調整している。南風野哲彦企画政策課長が6日、市議会の新庁舎建設に関する調査特別委員会(伊良皆高信委員長、8人)で「2月上旬を予定している」と答弁した。中山義隆市長は、8日に招集する臨時議会で、住民投票に必要な経費を追加する一般会計補正予算案を提案する際、発表する予定だ。

 投票日まではわずか1カ月しかなく、市は候補地に関する情報をわかりやすく比較表などにまとめ、ホームページや、フェイスブックやラインなどのソーシャルメディア、新聞、ラジオなどさまざまな媒体を通して情報提供をするとともに、投票を呼び掛けていく考えだ。

 市は当初、新庁舎建設基本計画策定委員会(委員長・神谷大介琉球大学工学部准教授、委員19人)の答申後に住民説明会の開催を予定していたが、市議会で住民投票の実施が決まったため、「答申の内容を説明すると混乱が想定される」として行わないことにしている。

 これに対し、特別委は▽現地▽旧石垣空港跡地▽現八重山病院ーの3案から現地に選定した策定委の答申と、市議会で可決された二者択一(現地か旧空港跡地)の住民投票の内容を広く周知すべきだとして、住民説明会を開催するよう議長名で中山市長に要請することを決めた。市は要請を受けた段階で対応を検討する。

 投票は、選挙管理委員会(辻野ヒロ子委員長)が公職選挙法に準じて実施することになる。8日の臨時議会で投票日が決まれば、市選管は委員会を開き、投票所や投票・開票時間、期日前投票などの内容を決定する。

こだわりの一品、大好評

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 ▽…県のアグリチャレンジ普及推進事業で完成した農産物加工品ギフトのカタログ展示会と試食会が7日、県八重山合同庁舎であった。県八重山農林水産振興センター農業改良普及課が、石垣島から6業者8商品と多く採用されていることから、地元で開催した。どれも、こだわりの一品。試食した県職員に好評だった。

 ▽…西表島の世界自然遺産登録に向け、竹富町は野生動植物の保護規制などを強化する方針。2013年に同島を含む「奄美・琉球」が暫定リスト入りしてから3年が経過し、具体的な動きが見られるようになってきたが、07年に暫定リスト入りし4年後の11年には登録が決まった小笠原諸島に比べ、取り組みの鈍さが気がかり。最短で目指す18年の登録に果たして間に合うか?

 ▽…八重山農林高校アグリフード科の餅つき会は午前中から各学年で分担して準備を行い、学年ごとに餅をついた。昨年経験した3年生は手慣れた様子でもちをつきあげたが、初めての1年生はきねをぶつけ合ったり、臼をたたいたりと、トラブル続出。学科改編3年目のことしは全学年がアグリフード科として勢ぞろい。取材陣にも百パーセント農高産の出来たてのもちが振る舞われた。

時代の流れで消えた施設がある。代表的な

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 時代の流れで消えた施設がある。代表的なのが銭湯と映画館だ。昔は年越しそばならぬ年越し風呂に行き、身を清めて桃林寺で除夜の鐘をついた。自家用車がほとんどない時代で、観音堂は遠かった▼雨水利用で水道事情が悪かったころ、ゆーふるやー(銭湯)は、公衆衛生上も大事な施設だった。汗をかいても風呂に入らない子どもが多く、皮膚疾患もかなりあった。風呂につかれば疲れも取れ、あかを落とした子は、皮膚疾患がうそのように治った▼ところが各家庭に水道管が敷設され、シャワーを自由に使えるようにになってからは、銭湯も次々と廃業、漁船乗組員らのためにと新川で1軒、銭湯の灯を守っていたが、それも時代の流れで廃業し、ついに八重山から銭湯がなくなった▼一方、映画館も複数あって、週末ともなると客が長蛇の列をつくって隆盛を極めた。だがテレビの放映やビデオの影響を受けて閉館、関係者が映画館の再興を目指したものの、実現できなかった▼現在、映画館は都市部でシネマコンプレックス(複合映画館)方式が主流だが、スマホやタブレットを使ったネット映画配信が人気を集め、映画界は苦戦を強いられている▼正月は市の主催でシネマイベントが開かれて映画フアンを喜ばせたが、ネット社会の中で再び映画館が開館する日が来るだろうか。(黒島安隆)

今年1年の交通安全祈願 冨崎観音堂に100人集う

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交通安全地蔵に向かって参拝する中山義隆市長、前田達史署長、野原裕佳交通安全協会長ら(左から)=7日午前、冨崎観音堂

 八重山地区交通安全協会(野原裕佳会長)は7日午前、石垣市新川の冨崎観音堂で交通安全祈願を行い、八重山署や石垣市交通安全推進協議会など関係団体約100人が本堂と交通安全地蔵に今年1年の交通安全を願った。

 野原会長は「皆さんの願いが通じて、1件でも交通事故が減ることを期待し、心新たに交通安全活動に取り組みたい」とあいさつ。

 八重山署の前田達史署長は「昨年は4件の死亡事故、111件の人身事故があった。ドライバーや歩行者の交通安全に対する意識を高めることが重要」と述べた。

 この後、交通安全広報駅伝を実施。舟蔵公園から八重山署までの14区間5.1㌔を参加者が安全運転を呼びかけながらタスキをつないだ。

 全区間を走り抜いた中山義隆市長は「今年1年の安全を願いながら走った。24日の石垣島マラソンに向けいい練習になった」と笑顔をみせた。


「交通安全の願い込め」 今年も手作りマスコット

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交通安全マスコット

 石垣市交通安全母の会(宮良和美会長)は、7日の祈願式で今年の交通安全マスコットを披露、関係者に配布した。

 今年は帽子をモチーフにしたマスコット。「右見て左見て、もう一度確認。事故防止(帽子)」に掛けて交通安全の願いを込め、同会員が800個を手作りした。4月に小学校に入学する新1年生に配布される。

 マスコットはペットボトルのふたと、会員が家から持ち寄った布の切れ端を再利用し、昨年夏ごろから作製。宮良会長は「物も大事に、命も大事にする心を持ってほしいと思いを込めた」と話した。

中尾さんが写真集寄贈 「八重山の豆蔵」市教委に

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市教育委員会に写真集を寄贈した中尾さん(左)=7日午後、市教育委員会

 NPO法人花と緑の石垣島の会員・中尾裕さん(73)=石垣市白保=が7日午後、石垣市教育委員会に八重山のマメ科の植物の写真をまとめた写真集「八重山の豆蔵」29冊を寄贈した。写真集は市内の全小中学校に配布される。中尾さんは竹富町や与那国町、郡内の県立学校、海星小学校にも寄贈する。

 写真集は、大濱晧文化振興基金助成事業を活用し、昨年12月に出版。ネムノキやヤエヤマシタンなど87種類のマメ科の植物が96㌻のフルカラーで紹介されている。

 長崎県出身の中尾さんは定年後、2003年に石垣島に移住。島内を散策中に見つけた大きなモダマに興味を持ったことがきっかけでマメ科の植物を調べ集めるようになった。中尾さんは「今回は87種を載せたが、まだ多くの種類がある。子どもたちに身近な植物のことを知ってほしい」と話した。

 石垣朝子教育長は「マメ科の植物にこんなに多くの種類があるのに驚いた。写真集は子どもたちへのすてきなお年玉」と感謝した。

 同写真集はNPO法人花と緑の石垣島で発売。定価2050円(税込み)。問い合わせは事務局の真謝さん(090−6865−6267)。

竹富町自然環境保護条例改正へ 2月に各地区で住民説明会

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相良川上流を視察する町自然保護審議会のメンバーら(町自然環境課提供写真)

 【西表】世界自然遺産登録に向け竹富町は、野生動植物の保護規制などを強化する自然環境保護条例の改正案を、今年9月定例町議会に上程する方向で準備を進めている。希少動植物や外来種のリストを作成し、規制内容を厳しくするなどして登録に必要な保護を担保する考え。2月には町内各地区で住民説明会を開催する予定だ。

 「奄美・琉球」の世界自然遺産登録は、西表島と沖縄本島、奄美大島、徳之島の4島からなっており、環境省那覇自然環境事務所では「調整に時間が必要」とし、最短で2018年の登録を目指している。

 町自然環境課によると、町内では昆虫採集のために樹木を伐採したり、植生群を根こそぎ持ち去るなど、一部の愛好家による動植物の乱獲が確認されているという。

 同課の新盛勝一課長は、町離島振興総合センターで開かれた2015年度第2回竹富町自然保護審議会(会長・横田昌嗣琉球大学理学部教授)で「世界遺産登録には、永続的な自然環境保護の担保が必須条件となっている。早期の条例改正の必要性を感じている」と説明。

 審議会では、大見謝川などで現場視察も行い、希少動植物の採取現場や外来植物の繁茂状況、イリオモテヤマネコのふん、足跡を確認している。

農産物加工品こだわりのギフト商品に カタログ「南の島・青い空物語」

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カタログ商品を製造・販売している農産物加工業者の人たち=7日午後、県八重山合同庁舎

 県営農支援課がアグリチャレンジ普及推進事業の一環としてギフト商品の卸会社(㈱Nico Okinawa)や、農産物加工業者らと進めてきたギフト商品づくりで、県内17業者の23商品を集めたカタログ「南の島・青い空物語」が完成し、石垣島から6業者8商品が採用されている。商品カタログは、昨年12月1日から今年11月末までの1年間有効。県は農産物加工品をギフト商品として定着させ、農家らの6次産業化を促進したい考えだ。

 同事業では6次産業化に取り組む農家らを支援する目的で商品開発の支援、加工機材整備の支援の他、農家らが開発した商品と販売業者とのマッチングを行ってきた。販売強化に必要な商品の仕様書も作成されているため、今後、小売り・卸売業者らとの取り引きもしやすくなるという。

 カタログ商品は、それぞれストーリー性を持たせ包装にもこだわっている。

 石垣島ギフト商品の展示会と試食会が7日、八重山合同庁舎で行われ、県庁職員らがこだわりの味を堪能、早速注文する職員もいた。

 麦みそと油みそがカタログに掲載された石垣島食品さと家(平久保)の下里恵子さん(68)は「代々受け継がれてきた味を作っており、勇気を出してエントリーした。思いがいっぱい詰まっている」と話した。

 オクラも使用してノンオイルソースを作った八重山の味つたえ隊のメンバーの一人、平安山盛子さん(75)は「商品にならないオクラがいっぱいあるので利用したいと考えたソース。いろんなものに使えるので、人気が出るとありがたい」と期待した。

 カタログは県八重山合同庁舎、農産物加工業者、㈱Nico Okinawa(0980―48―2086)に置かれている。

 カタログに掲載された石垣島ギフト商品は次の通り。

 ▽「一年中楽しめる冷凍完熟マンゴー」2個・4個セット(Patio石垣島)▽「受け継がれる、麦味噌・油味噌セット」(石垣島食品さと家)▽畑人の宝石セット(川平観光農園)▽ノンオイルの島ソースセット(八重山の味つたえ隊)▽自然を詰め込んだハーブティーセット(ガーデンパナ)▽石垣島のハーブシロップ2種(グリーンズファーム)▽庭のハーブティー4コセット(同)▽石垣島のハーブシロップとハーブティーセット(同)。

進むサンゴの苗作り 教育旅行の高校生ら挑戦

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移植用サンゴの苗づくりを行う大阪府立和泉高校の生徒たち=2015年11月28日、石垣市総合体育館サブアリーナ(八重山漁協観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班提供)

 八重山漁協観賞用漁業部会サンゴ養殖研究班は、移植用サンゴの苗づくりプログラムで一度に100人以上の受け入れを可能とする体制を確立し、昨年11月28日から2日間、関西から訪れた教育旅行の高校生延べ310人を対象に同プログラムを実施した。今年も受け入れが決まっており、同研究班は「商業ベースに乗せていきたい」と意気込んでいる。

 同研究班の小林鉄郎さんらメンバー3人は2008年1月、漁業権に基づきサンゴの採捕を行い、試験養殖を開始。09年4月からは、県知事の特別採捕許可を得て崎枝湾でサンゴ養殖を本格化させた。

 この間、観賞用サンゴの養殖技術の確立に取り組んできたほか、島内の小学校への出前授業や各種イベントへの参加などを通して陸域で行う苗づくりプログラムのノウハウを蓄積。平得の事務所にある大型の水槽で約300株を育苗する設備ができ、プログラムをサポートする人材も確保できるようになったという。

 昨年11月、石垣市総合体育館サブアリーナで大阪府立和泉高校の生徒を対象に行った苗づくりでは、2日間で2時間半のプログラムを計4回実施した。

 生徒たちはサンゴに関するクイズ、養殖・移植の活動紹介を通してサンゴについて学んだ後、サンゴの苗となる5㌢程度のミドリイシを移植用プレートに接着剤で固定する苗づくりを行った。

 これらの苗は、研究班がプレートに活着するまでの1~2カ月間、水槽で育てた後、移植されることになる。小林さんは「米原海岸などサンゴの成長をみてもらえる場所に移植したい」としている。

 プログラムに参加した生徒から「サンゴの苗づくりをして、サンゴがちゃんと生きているんだなって実感した」「2カ月たったらどうなっているか楽しみ」「自分の植えたサンゴが大きくなって、海をきれいにしますように」などの感想が寄せられた。

どう出るか住民投票結果

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 ▽…石垣市新庁舎の建設位置に関する住民投票を2月7日に実施することを発表した中山義隆市長。「投票率50%以上」を求めているが、自治基本条例では「投票結果の尊重」が明記されている。新庁舎建設計画策定委員会がすでに現地建て替え案を答申している中、住民投票で旧空港跡地が大勢を占めた場合、中山市長は難しい判断を迫られることになりそうだ。

 ▽…石垣牛枝肉の初セリが8日、八重山食肉センターで行われ、購買者の一人が「びっくりした」というほど高値がついた。生産者には喜ばしいことだが、消費者に届ける側の購買者からは「あまり高くなってしまうと消費者が買えなくなり、石垣牛離れを起こすことになるのではないか。早く増頭して価格を安定させて」との声も。

 ▽…110番標語で442点の中から1位に選ばれた仲道大翔(ひろと)君。表彰式に参加した母親の真樹さん(38)は「(大翔君は)作文などは全然書けないが、俳句が得意」と述べるとともに、「(標語は)夏休み前に学校で作った。(作ったことを)本人も忘れていた」と突然の朗報に驚いた様子。感謝状が贈られた石垣中学校は全校生徒の2人に1人が標語を応募したことになるほどの頑張り。

正月3日の県紙「辺野古新基地阻止へ始動」

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 正月3日の県紙「辺野古新基地阻止へ始動」「初日の出に決意新た」を見て新石垣空港建設のことを思い出した▼今から21年前の2005年元旦、新空港建設が順調に進むよう当時の大浜長照市長や山田隆一新空港早期建設郡民の会会長ら約50人が、カラ岳の予定地で「初日の出祈願」を行ったのだ▼建設場所をめぐって難航した新石垣空港は、30年余の長い曲折を経て翌06年10月着工し3年前の13年に開港。結果は観光客が開港前の2倍近い110万人余も訪れる大活況だ▼米軍普天間飛行場も、日米特別行動委(SACO)で全面返還が決まったものの、20年経た現在沖縄の民意を無視し、名護市辺野古移設を強行する安倍政権の暴挙で双方の対立は激化の一途だ▼元旦恒例の辺野古の浜の「初興し」は、夜明け前から延べ700人が集まり、年越しコンサートや踊りで「今年は基地問題にとどめを刺す年にしよう」(稲嶺進名護市長)と誓い合ったという▼新空港は当初の保革対立が、途中から双方が立場を超えて結束したのが今の活況に実を結んだ。沖縄振興の妨げの米軍基地も、宜野湾市長選や参院選で県民が保革を超え再び総意を示すことで縮小できる。政権のアメとムチで県民同士が対立して利するのは、その政権と県内の一部政治家と経済人たちだ。(上地義男)


懸念される「型」の崩れ

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■合同練習で「型」守れ

 今年の正月は暖冬で観音堂、桃林寺は初詣の人たちでにぎわった。旗頭を立て新年をことほぐ公民館もあった。ただ、新年に旗頭を立てるという習慣や伝統がないだけに市民からは「なぜ正月に旗頭か」という声も聞かれた。青年たちの意気込みや思いつきだとすれば伝統文化の面からも検討すべきだ。

 昨年は県指定無形文化財技能保持者に、八重山古典舞踊19人、八重山伝統舞踊11人が追加認定された。本土や本島を拠点に活躍する三線7人、舞踊3人も認定された。八重山芸能の広がりをみることができる。

 これだけの広がりともなれば型の崩れが懸念される。それを防ぐには合同練習が必要だ。

 芸術が精神のおもむくまま自由に表現するものだとするなら、伝統技能保持者は芸術家ではない。型を守るひとたちである。技能は日々の鍛錬でしか型の崩れを止めることはできない。それだけに日々精進が求められる。

■若手の新しい潮流に期待

 石垣市民会館が開館して八重山の古典芸能も大きな変化をみせた。音響や舞台など近代設備を備えた施設での公演は、それに見合うように村芝居風の芸能を昇華しやがて全盛期を迎えた。それには実演家たちのたゆまぬ研さんと故・森田孫榮、宮城信治氏らの厳しい指導や批評があったことも忘れてはならない。

 今日、新聞社主催や後援による古典民謡コンクール、芸能の夕べ、郷土芸クラブ、本島における八重山舞踊のコンクールなど芸能人口のすそ野が広がり、一見華やかに見えるが、型の崩れなど問題も多い。厳しい指導者や批評家がいなくなったことも質の低下や粗忽(そこつ)さが目立つ要因であろう。

 昨年は若手実演家たち70人余による「かしなり ぬきなり」公演が流派を超えて実現した。かつての流派間の厳しい対立からは想像できない新しい潮流として高く評価される。若手が切磋琢磨(せっさたくま)し閉鎖的な八重山芸能界に風穴を開け、他の分野にも波及をもたらしてほしい。

■「躍番組」にも挑戦を

 八重山には多くの「躍番組」が残されており、それにも果敢に挑戦してほしい。そのためには実演家、郷土史家、演出家らの協力体制が必要だ。

 大和芸能の謡や仕舞などの研究もすべきではないか。多くの謡本が残されている。「躍番組」には多くの仕舞が演じられている。大和芸能が八重山の芸能に影響を与えたことが推測できる。今は演目でしか知ることのできない「志手名節」や「心中節」(吉田)は伊江島で演じられており、参考にしながら復元に挑戦してもらいたい。

 八重山博物館所蔵の浄瑠璃「ひらがな盛衰記」が昨年、東京で翻刻され、文弥節でうたわれ復元した。今年はその発表会が開かれるという。また昨年は、イギリス在住の琉球古典芸能研究家のロビン・トンプソン氏によって約150年前の首里系の「赤馬節」が歌われたと県紙が報じた。

 八重山の「工工四」成立以前に首里で楽譜となった「赤馬節」は、おそらく欽定工工四ではないかと思われるが、それに記載されている八重山関係の節歌と、現在の八重山古典民謡を比較することでその相違や当時の歌唱法をたどることができるかも知れない。

 八重山芸能研究は、本土や海外にも広まりつつある。地元の実演家や郷土史家に課せられた課題は大きい。地元の奮起を促したい。

砂だらけの園舎が復旧 台風被害のひがわ幼稚園に支援続々

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台風21号で被害を受けた後、ひがわ幼稚園には絵本や本棚、ラジカセプレーヤー、電子ピアノなどが贈られて復旧した。右は外間世々子教諭=2015年12月24日、同幼稚園

 【与那国】昨年9月の台風21号で園舎の窓ガラスが割れ、雨風とともに海岸の砂が吹き込むなど大きな被害を受けたひがわ幼稚園(東迎和芳園長4人)に、島内外の有志がラジカセプレーヤーや折り紙、絵本、本棚、ファクス機能付き電話機などを贈り、同幼稚園では広範な支援に感謝している。

 同幼稚園は海岸沿いにあり、園庭の約50㍍先に風波を遮る護岸があるものの、同台風で園舎の天井板が剥がれたほか、ピアノやパソコン、教材などが使用不能となった。金魚を飼っていた水槽も投げ出される被害に。

 同台風後、島内にある実家の後片付けを手伝うために石垣市から帰省した野嵩樹(すなお)さんらが、応急措置としてベニヤ板でふさがれた同幼稚園の窓や園舎に積もった海岸の砂、暴風雨にさらされた末に散乱した教材などを目の当たりにし、自らも所属する1969(昭和44)年生の町出身のグループ「ミッタ会」の会員や島外の知人に惨状を伝えて支援を呼びかけた。

 これをきっかけに、同幼稚園には「今、何が必要か」といった問い合わせの電話が掛かるようになり、外間世々子教諭は「教室は手が付けられない状態だったが、野嵩さんらの素早い対応で助かった」と感謝している。

 支援は思いがけないところにも及び、野嵩さんの妻の寿美さんが勤務していたことのある豊見城市内の幼稚園や知人の文具店からも絵本や教材が届いた。同幼稚園で教育実習を行ったことのある那覇市内の元実習生からは電子ピアノが贈られた。(田頭政英通信員)

石垣中部国際便運航再開3周年祝う

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石垣中部国際便の運航再開3周年を記念してANAやYVBの関係者に見送られて機内に向かう観光客=8日午後、南ぬ島石垣空港

 全日本空輸(ANA)と八重山ビジターズビューロー(高嶺良晴理事長、YVB)は8日午後、南ぬ島石垣空港で石垣中部国際便の運航再開3周年を記念したセレモニーを行った。

 同便は2013年1月8日に運航を再開し、ボーイング737−800(167席)を主要機に1日1往復運航。3年間の輸送実績は25万3000人、搭乗率は68・5%だった。

 ANAの菅隆宏石垣支店長は、4年目の運航に向けて「少子化で減少する国内観光客に対して中部国際空港に来る海外客を新たなターゲットにし、中部路線に大型機材の投入を検討している」と明かした。

 YVBの高嶺理事長は「中部圏域から石垣への入域客数は多い。羽田や関西に続いて誘客に力を入れ、国内観光客の掘り起こしを図りたい」としている。

 セレモニーは中部国際空港と石垣空港で行われ、両便の搭乗者に関係者が「八重山ミンサー織ミニポーチ」を配布。石垣空港では竹富町のマスコットキャラクター「ピカリャ~」、中部国際空港では石垣市のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」がそれぞれ出発便を見送った。

 石垣から搭乗した愛知県豊明市の舟崎洋輔さん(74)は「3泊4日の団体ツアーを利用して初めて来島した。中部からの直行便で石垣島が近い場所になった」と喜んだ。

花きなどを初出荷 地区園芸協議会

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初荷を載せたトラックを万歳三唱で送り出す関係者ら=8日午後、磯辺のパイン集荷場

 園芸作物7部会で構成する八重山地区園芸協議会(兼浜秀雄会長、150人)は8日、JAおきなわ八重山地区本部のパイン集荷場で2016年初出荷式を行い、オクラやゴーヤ、インゲン、ピーマン、花きなど合わせて321㌔を島外に送った。今年は出荷量367㌧、販売額2億7000万円を計画するが、昨年暮れからの雨などで作物の植え付けや生育に影響が出ており、生産者は天候の回復を願っている。

 今年から冬場の需要を開拓しようとピーマンの出荷も開始。2月下旬からはカボチャの出荷が始まり、5月上旬までに西表島を含め計200㌧を予定する。このほかオクラ110㌧、ゴーヤ70㌧、インゲン10㌧、花き7万本などを計画する。

 兼浜会長によると、長雨の影響でオクラやゴーヤ、インゲンの植え付けが遅れているほか、カボチャも昨年12月の低気圧による強風で苗が折れるなどの被害があったという。

 兼浜会長は「天気には早く回復してもらいたいが、その間に天候をみながら肥培管理をしっかりやれば、これまでの影響を若干修正できると思う」と話した。

 出荷式には生産農家やJA職員、行政関係者らが出席。主催者らがあいさつした後、トラックを酒で清め、万歳を三唱をして送り出した。

石垣市新庁舎建設位置2月7日に住民投票 結果踏まえ決断

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石垣市議会臨時会で市役所新庁舎の建設位置に関する住民投票を2月7日に実施すると発表する中山義隆市長=8日午前、議場

 石垣市は市役所新庁舎の建設位置に関する住民投票を2月7日に実施する。中山義隆市長が8日午前、市議会臨時会で発表した。中山市長は議会終了後、「住民投票は大きな節目。多くの市民に投票してもらい、結果をしっかりと受け止めて判断したい。投票率は50%以上ほしい」と述べ、投票結果を踏まえ、新年度予算案を上程する市議会3月定例会までに建設位置を決断する考えを示した。

 同住民投票条例では投票率に関する規定はない。ただ、新庁舎建設基本計画策定委員会(神谷大介委員長、委員19人)が現地建て替え案を答申していることから、建設位置の最終決定には一定の投票率に基づく結果が必要として、中山市長は「投票率50%以上」を挙げたとみられる。

 一方、同条例を提案した市議会新庁舎に関する調査特別委員会の伊良皆高伸委員長は投票率について「自治基本条例では、市民、議会、市長は住民投票の結果を尊重しなければならないとしており、投票率にかかわらずに結果を尊重すべきだ」と指摘した。

 住民説明会の実施について中山市長は「住民投票まで1カ月を切っており、地域ごとの説明会は難しい」と述べ、「広報いしがき」2月号や市ホームページなどで情報の周知を図るとしている。

 本会議では、伊良皆委員長が「住民投票の効力を最大限に発揮させるため、地域住民説明会の開催が必要不可欠だという結論に至った」と報告。宮良操氏も「積極的に市民に情報を提供し、住民説明会を行って積極的に投票率向上を図るべきだ」と指摘した。

 住民投票は即日開票を予定している。期日前投票や投票時間、投票所、開票所については市選挙管理委員会(辻野ヒロ子委員長、委員4人)が14日の定例会で決める。

 この日の臨時会では一般会計当初予算に住民投票に関する予算約1028万円を追加し、総額271億6646万円とする補正予算案を全会一致で可決。美崎町自治公民館(仲間重昭館長)が提出した現地建て替えを支持する請願は新庁舎に関する調査特別委員会に付託、継続審議となった。

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