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石垣牛を堪能

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石垣牛を一斉に焼く参加者=26日午後、市総合体育館

 石垣島マラソンの交流会を兼ねた石垣牛まつり2014が26日午後2時半から総合体育館南側広場とメインアリーナで開かれ、大勢のランナーや市民でにぎわった。

 会場ではテントと焼き台が用意され、JA石垣牛肥育部会が焼き肉用の石垣牛と島産野菜を販売。参加者は材料を買い求め、思い思いに石垣牛のバーベキューを堪能した。

 滋賀県からマラソンに出場した兼子脩平さん(22)と福井亮祐さん(22)は「レース後の石垣牛は格別においしい。来年も完走後、石垣牛を食べたい」と笑顔だった。

 家族で会場を訪れた仲間明香さん(37)=登野城=は「石垣牛とビールでマラソンの疲れも吹き飛ぶ。地域貢献になるので来年も開催してほしい」と話した。娘の唯ちゃん(八島小5年)も「肉が軟らかくておいしい」と舌鼓を打った。

 メインアリーナでは舞台イベントが行われ、岩手県北上市の岩崎鬼剣舞保存会や地元の芸能団体がマラソンで疲れ切った人々を楽しませた。


エイサーと三線に「謝謝」  石垣島マラソン

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台湾の国旗を手に完走を喜ぶ台湾からの参加者=26日午後、石垣市屋内練習場

 台湾からはランナー22人が出場し、日本最南端のマラソン大会を満喫、石垣牛にも舌鼓を打った。このうち、新竹(シンチュ)市のマラソンクラブチーム「RUN RUN RUN」はフルと23㌔合わせて男女6人が参加。

 リーダー役の馮至正(フォン・ツーチェン)さん(32)は「初出場のメンバーが大半で、アップダウンが多くて辛かった。沿道からのエイサーや三線の応援にとても感謝している。ありがとう。来年も出場したい」と話した。

 石垣島の美しい景色も評判で、メンバーらは「海の色がとても気に入った。台湾より湿気も少ないので、走りやすい環境がうらやましい」と興奮気味に語った。

ランナーに拍手と声援 石垣島マラソン

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選手に声援を送りながらハイタッチを交わす少年オリオンズのメンバーら=26日午後、ベスト電器石垣店前

 過去最多の4251人が出場し、フル、23㌔、10㌔の3コースで行われた第12回石垣島マラソン大会。午前中は雨が降る厳しいコンディションに見舞われる場面もあったが、コースの沿道や軒先では大勢の市民が傘を差しながら選手に声援を送った。昼前には雨もやみ、最高気温も正午すぎには21度まで上がり、ランナーは市民の声援を受けながら思い思いにマラソンを楽しんだ。

 大会は午前9時の号砲で23㌔とフルマラソンの部が市中央運動公園をスタート。車両の通行が封鎖された公園周辺の道路には大勢の市民が駆けつけ、「ガンバレー」と出場者を送り出した。

 10㌔コースではジョギング感覚で出場するジョガーも多く、記念写真を撮りながら走る選手や着ぐるみで観客を楽しませる選手もおり、仲間同士で和気あいあいと談笑しながらにぎやかに市街地を1周。

 23㌔とフルマラソンのランナーは前半、雨に悩まされながらも給水ポイントで水分を取り、バナナや黒糖で栄養を補給。ボランティアと談笑しながら、沿道の拍手に手を挙げて応えるランナーもいた。

 このうち、市街地のベスト電器石垣店前では新川小学校の少年野球チーム、オリオンズの子どもたちが太鼓を叩きながら選手を応援。儀間忠弘監督は「毎年、練習の合間には選手を応援するようにしている」と話し、大塚百音さん(新川小3年)と中村天陽君(同)もそれぞれ母親が出場しており、「ガンバレー」と熱心に声援を送っていた。

 宮良橋では八重山凧愛好会のメンバーらがたこを揚げて選手の目を楽しませる場面もあり、各集落のコース沿いでは砂糖天ぷらや黒糖を選手に配る市民もおり、大会を通して温かい交流の輪も広がった。

山中、久保田が初V 石垣島マラソン

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第12回石垣島マラソンで号砲を合図に一斉にゲートから飛び出すフルと23㌔の参加者ら=26日午前、石垣市中央運動公園陸上競技場

 第12回石垣島マラソン(石垣市など主催)が26日、市中央運動公園陸上競技場を発着点にフルマラソン、23㌔、10㌔の各部門で開催された。大会には県内外から過去最多の4251人が出場。思い思いに石垣路を走り、計3919人が完走した。完走率は92%。フル男子では初出場の山中裕司(42)=埼玉県=が2時間34分43秒、同女子は久保田文(49)=竹富町=が3時間00分58秒で初優勝を飾った。石垣島地方気象台によると、午前9時の気温は17・4度、北北西の風1・4㍍。午後0時39分に最高気温が21度まで上がった。スタート直前に雨が降ったものの、その後、雨も上がり、時折、青空ものぞくまずまずのコンディションとなった。

 フルの部は、男子の山中が序盤から飛び出し独走態勢。2位に7分以上差をつけゴール。女子は久保田が8㌔過ぎにトップに立つと、そのまま独走し、大差で喜びのゴールテープを切った。

 23㌔男子は岩永浩明(30)=熊本県=、同女子は田村あすみ(31)=岐阜県=が初出場で初V、10㌔男子と同女子も初出場の浅田敏彦(34)=兵庫県=、砂川夏澄(18)=石垣市=がそれぞれ初優勝した。

 大会はフルに1632人出場し、1521人が完走。完走率は93%。23㌔には1162人出場、1002人が完走、完走率は86%、10㌔は1452人が出場、1396人が完走し、完走率は96%だった。

 フル、23㌔ではモデルの道端アンジェリカさん、10㌔は石垣市出身で福岡ソフトバンクホークスの嘉弥真新也投手がスターターを務め、大会を盛り上げた。

 今大会で地元勢上位入賞者のうち、10月に開催される岩手県の北上マラソンへ派遣される選手は後日発表される。

先が見えない跡地利用

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 ▽…旧石垣空港が閉鎖され、10カ月余りが過ぎた。滑走路など空港本体の撤去作業は2015年度に完了する予定。八重山病院の移転新築や石垣市消防本部の移転のほか、具体的な跡地利用が気になるところ。周辺住民からは「さら地にした後、新港地区のように何年も放置されないか心配」と不安の声も聞こえてくる。

 

 ▽…感染性胃腸炎とインフルエンザが増加傾向にある。周囲にも感染者がいるが、子どものいる家庭の割合が多いようだ。子どもが学校や幼稚園で感染し、さらに家庭内で拡大する。感染者の一人は「胃腸炎が治ったと思ったら、今度はインフルエンザにかかってしまった」とげっそり。ダブルパンチを受けないよう手洗いの徹底を。

 

 ▽…27日開催された第17回石西礁湖自然再生協議会では、ダイビング業者からはアンカーもサンゴにダメージを与えているとの報告があった。ピーク時には1日200―300カ所でアンカーを降ろすと推測し、月だと単純に6000―9000カ所になる。「係留ブイの議論もしてほしい」と切実に訴えていた。

装飾と演出でこうも変わるのかと感心する。…

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 装飾と演出でこうも変わるのかと感心する。香港名物の水上レストランのことだ。真っ黒に汚れた昼間の湾を見ると、なかなか食欲なんて生じない▼ところが夜になるときらびやかな明かりがつき、怪しくキラキラと光るボートで沖合のレストランに向かう。いつの間にか臭い臭いにも慣れ、派手な造りと豪華な料理で多くの客を魅了している▼さらに決してきれいとはいえない街も、夜になると一転して高層ビルが美しい光を放ち、その光景は百万ドルの夜景と言われる。弱点を逆転の発想で魅力に変えてゆく人々のパワフルさには舌を巻く▼石垣島を訪れる多くの観光客が自然豊かで美しいという。だが冬場に船で島の沖合に出ると、臭い。北風で時には街全体から悪臭がする。下水道整備がかなり進められているのに、臭いはあまり変わらない▼優れた自然のもとにいると、居住区の環境にやや鈍感になりがちだ。しかし臭いに敏感な観光客も大勢いる。これまで街を散策して不快感を覚えた人も少なくないだろう▼環境が悪いと、それを克服しようと必死に努力する。だが石垣市はどうだろうか。街づくりに定期的な臭い指数調査はどうか。悪臭の原因を突き止め、改善を図るのも大事だ。これも観光地の重要な要件だろう。(黒島安隆)

感染性胃腸炎が増加 手洗い徹底呼びかけ

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 13日から19日までの1週間に感染性胃腸炎の患者報告数が前週の26人から31人に増加しているとして、八重山保健所は手洗いの徹底など注意を呼びかけている。

 感染性胃腸炎は強い感染力があり、下痢や嘔吐(おうと)、腹痛などの症状を伴う。学校や福祉施設など人が多く集まる場所で感染が拡大するおそれがある。

 保健所では①食事前やトイレの後の手洗いの徹底②下痢などの症状がある場合は調理や食品を取り扱う作業をしない③加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べる|などの予防対策を呼びかけている。

全体として回復せず 石西礁湖

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 石垣島と西表島の間に広がる国内最大のサンゴ礁海域の石西礁湖は全体として顕著な回復傾向がみられないことが、環境省那覇自然環境事務所の調査で分かった。八重山合同庁舎で27日に開催された第17回石西礁湖自然再生協議会(土屋誠会長、108人)で同事務所が報告、「衰退傾向にあり、(新たなサンゴ礁の)加入が期待できない場所で再生を進める必要がある」とした。

 同事務所が2010年から35地点で行っている調査によると、北側では被度が高いが、衰退している傾向があり、逆に南側は被度こそ低いが、回復傾向にあるという。サンゴ全体の被度は成長が早く影響も受けやすいミドリイシ属に依存しているという。

 石西礁湖は1998年の大規模な白化、2006年の台風13号、07年の白化、08年ごろからのオニヒトデ大発生などの影響で衰退しているものとみられる。

 同事務所はサンゴ群集の移植事業を行っており、2005年度から12年度までに計2万8000個の種苗を移植。2―5年後の生存率は40―20%となっており、「自然条件下に近い状態で育っているのではないか」としている。13年度は6000―1万個の移植を予定している。

 石垣市も漁場再生を目的に、八重山漁協が禁漁海域に設定している5カ所のうち、3カ所で2000個を移植する予定だ。

 協議会ではほかに陸域対策、普及啓発、学術調査、海域対策の各ワーキンググループ、生活・利用に関する検討部会から取り組み状況の報告があった。

 学術調査グループはオニヒトデ大量発生と栄養塩の関係を調べている。


北海道から援農隊 きょう与那国へ出発

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与那国島のキビ作農家を応援するため、石垣島入りした北海道の援農隊=27日夕、南ぬ島石垣空港

 与那国島でサトウキビの収穫や製糖工場で働く北海道の援農隊(藤野雅之代表世話人)のメンバー10人が27日夕、南ぬ島石垣空港に到着した。30日の操業開始を前に28日、フェリーで与那国入りする。援農隊は今年で39年目。他県からの参加者を加えた総勢約30人が公民館などに寝泊まりし、3月20日ごろの操業終了まで農家のキビ刈り取りを支援する。

 藤野さんは「景気が良くなり、他の働き口があるからか、説明会への参加者は昨年より少ない20人程度だった。東北や北海道で建設業関係が人材を集めている影響もある」と述べた。

 援農隊に過去7回参加しているという大場康晴さん(27)は「毎年参加し、いつもの顔触れに会うのも楽しいし、島の助けにもなっている感じがする」と話した。

 地元に在住し約10年間、援農隊に参加している萱野浩美さん(44)は「例年に比べて参加者が少ない。ほとんどがリピーター。もっと多くの人に参加してほしい」と呼びかけた。

 JAおきなわ与那国支店の佐藤志織さん(52)は「今季は収穫量約3600㌧を見込んでおり、昨年より少しいいのではないか」と話した。

ヤマネコ幼獣事故死 今年早くも2頭目

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車にひかれ、死んだイリオモテヤマネコの幼獣(提供・環境省西表野生生物保護センター)

 西表島干立の県道白浜南風見線で、国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの幼獣の死体を発見したとの連絡が25日、観光客から西表野生生物保護センターにあった。同センターが翌日、死体を回収し、交通事故死と判断した。ヤマネコの交通事故は過去最多の6件発生した昨年に続き、今年も1月に入ってすでに2件発生しており、同センターは「異常事態」としてドライバーに注意を促している。

 同センターによると、22日午後8時ごろ、車を運転中の観光客が車両にひかれた直後とみられる死体を発見。道路脇に移動させ、翌日の夜にセンターを訪ねたが、不在だったため連絡が遅れたという。

 センター(0980―85―5581)は24時間いつでも対応できる態勢を取っており、ヤマネコを目撃したり、発見したりした場合は至急、連絡するよう呼びかけている。

 事故死したヤマネコは体重1620㌘、体長44㌢で、生後3カ月程度。下あごが二つに割れ、乳歯も折れていた。口から大量に出血した跡もあり、路上には血痕が残っていた。胃には、事故前に食べたと思われるものが詰まっていたという。死体は、死因を究明するため鹿児島大学農学部獣医学科に搬送される予定。

 竹富町が22日、事故発生場所の真横に移動式の注意喚起看板を設置したばかり。翌日にパトロールを実施していた。町は27日、行政無線で非常事態宣言中であることを住民に伝え、パトロールをしていくことにしている。

 センターは「特に夜間は十分周囲に注意し、ヤマネコの急な飛び出しがあっても、事故を避けることができくらいまで減速して運転してほしい」と話している。

滑走路の撤去作業始まる 旧石垣空港

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滑走路の撤去工事が進められている旧石垣空港南側=27日午後

 南ぬ島石垣空港の開港に伴って閉鎖された旧石垣空港滑走路の撤去工事が10日から始まった。撤去工事は2015年度までを予定しており、本年度中に南側滑走路約450㍍を撤去した後、14年度からはアクセス道路や八重山病院の移転新築が予定されている旧空港西側の撤去工事を優先させる。工事が完了すれば八重山の玄関口として57年間にわたって市民や観光客に親しまれてきた旧空港が姿を消す。

 旧空港跡地への移転新築が計画されている八重山病院については、当初、18年度完成を予定していたが、仲井真弘多県知事が「少なくとも1年強は手前に寄せたい」と前倒しに言及しており、新県立八重山病院整備基本構想検討委員会でも17年4月の運営開始を目指している。

 南ぬ島石垣空港アクセス道路の工事は、用地買収が済んだ地区から14年度に着工する予定となっている。

 撤去工事では14年度に北側滑走路、エプロン、15年度にターミナル地区、駐車場なども撤去する計画。

 県八重山土木事務所河川都市港湾班によると、旧空港周辺に汚泥や赤土などが流出しないよう防止措置を施し、重機で滑走路のアスファルトやコンクリートを破砕・撤去し、さら地にしている。

 旧空港では、昨年11月に旧到着ターミナルビルが解体され、ゲートラウンジや管制塔などの取り壊し作業も進んでいる。

 旧空港の総面積は約49万5000平方㍍。国有地63.5%、県有地30%、市有地2.1%、民有地4.4%の内訳。

メリット生かす好機

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 ▽…石垣―台湾高雄間で琉球海運が6月14日から貨物船を運航する。九州―那覇―宮古―石垣の既存航路を台湾にまで延ばすもの。石垣からは一方通行となっているが、海外と直接つながる唯一の海路。地元には輸出するメリットがあり、何とか生かしてもらいたい。

 

 ▽…石垣島製糖(加納成浩社長)は28日、初荷の粗糖1500㌧を千葉県の新東日本製糖向けに出荷した。粗糖は29日まで2日間をかけ、琉球海運㈱が運航する砂糖運搬船「栄球丸」に積み込まれるが、その間、粗糖を運ぶ8台の大型トラックが石糖と石垣港との間をピストン輸送。そのたびに沿道は粗糖の甘い香りが漂いそう。

 

 ▽…県の出先機関による八重山地域農林水産業成果発表会には大勢の関係者が参加した。5項目の発表の中には、「マグロの鮮度管理の取り組み」に関する発表もあり、マグロの身の「ヤケ」を防止するため、漁業者から聞き取り調査を行っているとの報告もあった。「ヤケ」の発生頻度は30%を超えるため、早めの情報収集と防止策の確立が急務となっている。

前回に続き、日常の仕事のすべてが読者と…

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 前回に続き、日常の仕事のすべてが読者と直結している整理記者の仕事の一端を知っていただきたい▼読者に記事を読ませる。整理記者が日々悪戦苦闘するのがニュースの価値を的確簡潔に表現し、読者に伝える見出しである。新聞を広げたとき、記事本文を読む意欲を引き出す役割があり、うまい見出しは新聞の魅力のひとつ▼1932(昭和7)年5月9日、神奈川県大磯町で結婚に反対された大学生と資産家令嬢の心中事件があった。第一報を報じた東京日日新聞(現・毎日新聞)の整理記者は2人の思いをくんで「純潔の香高く 天国に結ぶ恋」という見出しをつけて人々の涙を誘った▼この見出しは心中事件を象徴する名文句となり、同名の映画や歌が制作公開されて人気を博した。今も語られる一世を風靡(ふうび)した整理記者の活躍である▼新聞の見出しは「よい」か「悪い」かのほかに「うまい」かどうかの世界がある。定型を外して紙面にアッと目を引く「遊び見出し」と呼ばれるものがあるが、これも同一紙面の中で多用すると新聞の質を落としかねない▼人権を侵害する言葉を使ってはならず。整理記者の腕の見せどころは、新聞の評価を左右する見出しのつけ方といっても過言ではない。見出し楽しやむずかしや。たかが見出し、されど見出しである。(鬚川修)

どのような交流を展開するか

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■20年前の種もみ大きく結実

 岩手県北上市と石垣市のかけはし友好都市締結式が25日、石垣市民会館で行われ、高橋敏彦北上市長と中山義隆石垣市長が提携書に署名。岩手県の種もみ緊急増殖事業で始まった相互交流は、20年の時を経て事業を主導した当時岩手県農政部長だった、故・高橋洋介さんの故郷である北上市との友好都市提携という形で大きく結実した。

 石垣市の姉妹都市提携は愛知県岡崎市、北海道稚内市、台湾蘇澳鎮、ハワイ・カウアイ郡、徳島県上板町に続いて6番目。北上市は宮城県柴田町、米国コンコード市、中国山門峡市に続いて4番目となる。この締結に感慨ひとしおの関係者は少なくない。

 今後両市は、現在のマラソン大会などの交流に加え、農業や商工観光、教育など各面で官民挙げてさらなる交流が装い新たにスタートする。

 石垣市と岩手県の交流は、双方とも種もみ事業やかけはし交流を知らない世代が増える中、これを次世代にどうつないでいくかが課題。それが今回北上市という交流の“拠点都市”ができたことで、同市を中心に次世代につなげるさらなる交流の深まりと広がりが望めるようになった意義は大きい。

 

■9万3千人の工業都市

 ところで新たな姉妹都市となった北上市は、人口9万3千人余の東北では数少ない人口増を続ける、岩手県内で有数の“元気印”の中核都市。かつては典型的な農業地域だったが、その後取り組んだ企業誘致に成功。今では北上牛や二子イモなどが特産の農業に加えてトヨタや東芝、シチズン、明治製菓、ヤクルトなど自動車と半導体産業を主に180社以上が立地する東北有数の工業都市となっている。

 さらに石垣市同様、「鬼剣舞(おにけんばい)」など独特の伝統芸能も豊富で、8月には3日間にわたり「北上みちのく芸能まつり」が催され、最終日には1万発の花火大会もあるようだ。その北上市とどのように交流を展開するか。

 高橋市長と中山市長は、今回両市のケーブルテレビが提携したことを引き合いに、今後ライオンズクラブやロータリークラブをはじめ商工団体、農業団体など各種団体の提携をバックアップするなどして交流を促進。そのうち教育関係では当面小中学校の相互交流を検討していく意向が示された。

 

■交流の在り方再構築を

 米国コンコード市と姉妹提携している北上市は、遠距離で旅費もかさむということもあるのか5年ごとに訪問団を派遣しており、こうした相互派遣など具体的な交流の在り方は今後両市で検討されることになる。

 そこで石垣市に提案したいのが、この機会に岡崎市や稚内市などほかの姉妹都市も含めて交流の在り方を、委員会を設置するなどしてすべて見直してはどうかということだ。

 現在の姉妹都市交流は記念事業や祭りへの参加など形式的な面が強く、徳島県上板町などのようにほとんど交流がないところもある。せっかく縁あって姉妹都市の契りを結んだのだから、ともに「市民の顔が見える」交流で互いの良さを学び、それぞれのまちづくりや活性化に生かしていきたい。

赤土流出みられず 新石垣空港建設工法委

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今後のモニタリング結果を事後調査検討委員会で確認することを申し合わせた新石垣空港建設工法モニタリング委員会

 県八重山土木事務所は28日午後、八重山合同庁舎会議室で第8回新石垣空港建設工法モニタリング委員会(委員長・上原方成琉球大学名誉教授、委員7人)を開き、2012年度モニタリング調査報告と13年度モニタリング調査内容を確認した。建設工事が完了し、赤土流出や地下水への影響が見られないことから、今後のモニタリング結果は事後調査検討委員会で確認していくことになった。

 同委員会は新石垣空港整備事業にかかる赤土流出防止対策や地下水保全対策、滑走路下の空洞対策工モニタリング調査結果について専門的な立場から助言を行うもの。

 この日の会議では12年度モニタリング調査報告と13年度モニタリング調査内容を確認した後、空洞内への地震計設置や道路トンネルの点検を参考にした空洞対策工の維持管理計画案について意見を交わした。

 地下水の水質分析ではこれまで21項目で調査していたものを今後は10項目で実施。空洞対策工への地震計設置など13年度のモニタリング調査内容の説明があり、委員からは「開港に伴い、油分や重金属類が検出されないか注意してほしい」と要望があった。

 上原委員長は「公共資本の維持管理や、モニタリングは石橋をたたいて渡る気持ちで取り組んでほしい。今後、委員会は開かれなくても各委員で事後調査についてもフォローしてほしい」と述べ、事後調査への協力を求めた。

 八重山土木事務所では、地下水の水質分析については今後のモニタリング調査結果を事後調査検討委員会で確認。空洞対策工についてはモニタリング調査を継続し、同委員でもある岩盤工学を専門とする渡嘉敷直彦氏に報告し、指導・助言を得るとしている。


粗糖1500㌧を初出荷 石垣島製糖

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初荷の粗糖を砂糖運搬船「栄球丸」に積み込むのを見守る関係者ら=28日午前、石垣港

 今月8日に今期操業を開始した石垣島製糖(加納成浩社長)は28日午前、構内で初荷式を行い、24日までに搬入されたサトウキビから生産した粗糖1500㌧を千葉県の新東日本製糖に向け出荷した。初荷の粗糖は29日まで2日間かけて琉球海運㈱(山城博美社長)が運航する砂糖運搬船「栄球丸」に積み込まれる。同船は29日午後3時に石垣港を出港。2月4日に千葉県の新東日本製糖で荷揚げする予定。3月下旬までの今期操業期間内に7882㌧の粗糖を6回に分け、出荷する計画。

 午前9時から行われた初荷式では同社の加納社長が「従業員が精いっぱい作った製品なので、丁寧に扱い、安全に運んでほしい」とあいさつ。8人の運転手を代表して波照間督伸氏が「農家が手塩にかけて作ったサトウキビからできた粗糖を安全に運ぶのがわれわれの使命」と安全宣言を行った。

 この後、乾杯と運転手全員によるタッチ&コールで安全運転を確認した後、「初荷」ののぼりを掲げ、粗糖を満載した8台の大型トラックが石垣港に向け次々と出発。港に接岸し琉球海運㈱の貨物船「栄球丸」に粗糖を積み込んだ。

 琉球海運の山城社長は「サトウキビは島の大事な基幹作物で、経済波及効果も大きい。沖縄の宝を千葉まで安全に届けたい」と述べた。

 石糖は今期原料生産量として6万4876㌧、歩留まり12.1%で、7882㌧の粗糖生産を見込んでいる。

 27日現在の製糖実績は原料搬入量が1万7882㌧(計画比27.6%)、甘しゃ糖度14.2度。天候に恵まれ、計画通りの搬入ペースとなっている。

インフル流行拡大 八重農でも学級閉鎖

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 インフルエンザの患者数が定点当たり30人の警報基準を超え、22日に警報が発令された八重山保健所管内の第4週(20日~26日)の定点調査で、患者数が警報基準の2倍以上に当たる66人に達し、流行が急速に拡大していることが28日分かった。

 先週の平真小学校に続き、八重山農林高校(本村博之校長)の生活科学科2年生のクラスで生徒21人のうち6人の感染が確認されたことから、同校は27日~29日まで学級閉鎖の措置を取った。

 本村校長は「生徒には手洗いとうがいを徹底し、部屋の換気をよくすることや少しでも体調が悪かったら病院で受診するように呼びかけた」と話した。

 保健所によると、管内の年齢別の患者数は5-9歳が71人で最も多く、0-4歳が50人、30-39歳17人、10-14歳35人となっている。

石垣台湾間航路6年ぶり 琉球海運、6月14日から運航へ

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石垣発台湾高雄行の航路で6月14日から運航する「みやらびⅡ」(琉球海運提供)

 石垣発台湾高雄行の航路開設を計画している琉球海運㈱(山城博美社長)が6月14日から運航を開始することが28日分かった。博多—鹿児島—那覇—宮古—石垣の既存航路を台湾まで延伸するもので、毎週土曜日に石垣港を経由する。台湾航路は2008年6月の有村産業の倒産で途絶えて以降、6年ぶりに復活するが、石垣から台湾への一方通行となる。

 使用する貨物船は「みやらびⅡ」(全長168㍍、1万184㌧)で積載量は9500㌧。トレーラーで約160台分、コンテナ約320個分を積むことができる。

 日本からはIT関連機器、自動車部品、農産物などが輸出され、台湾からは食料の原料関係が輸出される見通しという。石垣港では毎週土曜日の午前11時~午後2時の間に入港、午後6時ごろの出港を計画している。

 同社によると、同ルートは1週間の運航が計画されているため、台湾高雄からは直接、那覇に向かうことになる。28日、中山義隆市長を訪問した山城社長は「船はあるので、軌道に乗れば逆の方向(高雄発石垣行)も出てくるのではないか」と話した。

 石垣での積み込みも可能なことから、山城社長は「八重山には泡盛、黒糖、もずくなど品質の良いものがある。高雄に近い香港では沖縄の食材が人気で、八重山の黒糖は評判がいい。安定的に供給できるようになればコストも下がる。島の活性化につなげてほしい」と期待した。

 石垣市は6月25日に台北で行われる世界フードショーに、日本側の一員として参加する予定。貨物船の運航に合わせ、どのような品目にニーズがあるか調査を兼ねて出展したい考えだ。

23年ぶり4人が新入団 北部地区の防災強化へ

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入団の意志を確認した4人の新団員(前列)と団員ら=27日夜、明石公民館

 石垣市消防団(新垣能一団長)が27日夜、明石公民館で開いた「消防団の活動に関する地域説明会」で、明石地区に住む20代から30代の男性4人が入団の意志を固めた。1991年以来、23年ぶりの新団員となり北部地区の水難事故の捜索や火災の初期消火への迅速な対応に期待が掛かる。新垣団長は「地域を守るため今後の活躍に期待したい」と喜んだ。4人の入団で野底、大里、平久保を含む北部地区を管轄する第8分団は22人に、市消防団は86人(定数100人)となる。

 説明会には市消防団と住民、公民館関係者10人が参加し、消防団の活動概要や訓練内容が説明された。

 市消防団の高齢化が進んでいる状況を説明した長浜光則副団長は「若い新入団員の増加で積極的な活動を行い、活性化を図ってほしい」と訴え、吉川詞剛館長は「災害はいつ起こるか分からない。北部地域を守るために団員の存在は不可欠だ」と呼びかけた。

 同地域では過去に、観光客の水難事故や野焼きによる原野火災、北側の平久保では2006年に住宅が1戸全焼する火災も発生。範囲が広い北部地区の団員増強が求められていた。

 第8分団の辻輝明分団長は「団員間のコミュニケーションを密にし、訓練に取り組めばいざというときに役に立つ。北部地域は北部の人で守るという気持ちを持ってほしい」と話す。

 入団を決めた伊波誠さん(36)=農業=は「説明を聞き、地域のために活動したいと決めた。まずは地域の消火栓の位置などを確認し、消防団で勉強したい」と意気込んだ。

 眞榮城玄鉄さん(33)=農業=は「団員がとても少ないと新聞で知った。明石で育ってきたので地域に協力し貢献したい。団員として家族や周囲の人々を助けたい」と話した。

 新垣団長は「北部の若者が地域災害の減災に貢献できることに期待。今後は白保や宮良地区への増員に取り組みたい」と安堵(あんど)の表情をみせた。

 市消防本部の大工嘉広消防長は「増員は非常にありがたい。地域のリーダーとしても今後の活躍に期待したい」と喜んだ。

”混在率”とは?

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 ▽…94万2900人の2013年入域観光客数を発表した県八重山事務所。その数字の根拠として、入域客に観光客が含まれている割合「混在率」が大きくかかわっているが、現在、統計情報を計算するときに使用されている混在率は新空港開港前の実地調査を基にしている。開港後は格安航空会社の参入など観光形態も変わっていることもあり、改定に向けた早急な調査が必要では?

 

 ▽…母校の八重山農林高校に同窓会の余剰金を寄付した「錦会」の松山洋会長ら。久しぶりの母校とあって思い出話に花を咲かせた。同窓会では卒業以来という顔ぶれもあり、顔と名前が一致しない人もいたとか。同校の本村博之校長は自身の経験から「同窓会/懐かしさより/あなた誰」という川柳を紹介、笑いを誘った。

 

 ▽…2013年の八重山入域観光客数が94万人を超えた。昨年は1月~3月6日まで旧空港だったこともあり、年間入域観光客数100万人も間近とみられるが、課題は既存路線の維持と拡充。特に格安航空会社の参入で全体的に航空運賃が低減されたことで観光客が来やすくなっている面もあり、路線の維持に向けた地元の取り組みが求められている。

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