【与那国】工事関係者の出入りで満席状態が続き、年末年始にはさらに航空需要が高まることから、琉球エアーコミューター(RAC)は29、30の2日間、与那国空港発着路線で計16便の臨時便を39人乗りの機材で運航する。日本トランスオーシャン航空(JTA)も来年1月4、5の2日間、那覇や石垣から与那国に入るチャーター便3便を145人乗りの機材で就航させることになった。
町によると、島内には自衛隊施設関連工事の作業員ら500人超が滞在。主に航空路で出入りしているため、予約がとりにくい状態が続いている。町民が島外で急な用事があるときでも搭乗が困難になっており、日常的な足としての機能が確保できず、地域生活に大きな打撃を与えているという。町民から不満が出ていた。
年末年始には島外在住の出身者の帰省や工事作業員の一時帰宅などに現行の運航便数では需要に対応できないことが想定されるため、町は臨時便や増便などを2日付で島尻安伊子沖縄北方担当大臣らに要請していた。
RACは現在、与那国|石垣間で3往復6便を運航しているが、臨時便で6往復12便に増便する。このほか、那覇発与那国行、石垣発那覇行でそれぞれ1便運航する。
JTAのチャーター便は、工事を請け負う業者の貸し切り。1月4日は那覇発与那国行1便、5日は同1便と石垣発与那国行1便を運航し、正月を那覇や石垣で過ごす従業員の足を確保する。