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さんばしマーケット出店数増え、27業者 平日でも多くの人出

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休憩ブースで飲食を楽しむ来場者ら=22日午後、旧離島桟橋

 平日初開催となる「やいま石垣さんばしマーケット」(石垣市主催)が22日午後、2日間の日程で石垣港旧離島桟橋に開設された。常設化に向けた社会実験の一環で、出店数は前回(9月21~23日)の20業者から27業者に増加。午後3時の開始から多くの市民や観光客でにぎわいをみせた。

 同社会実験は港湾区域内に統一したイメージのテントで八重山産の生鮮加工品を販売する他、加工を体験できるスペースを設置。2年間で実施形態や時間帯、出店候補者などの把握と運営体制の検証を行い、17年度以降の常設化を目指す。

 冬場の開催に市商工振興課の天久朝市課長は「天気に恵まれて冬場のイメージは薄いが、いろいろな島産食材が出品されており、観光客の口コミ効果や夜間の観光資源の一つになることも期待できる」と話し、来年1月には常設化に向けた基本構想の検討委員会を立ち上げる考え。

 今回、竹富町商工会から初めて出店した小浜島生活改善グループの店「くば屋ぁ」の仲嶺裕子共同代表は「観光客が小浜島に来てくれる足がかりになればと思って出店した。お祭りの出店と違って統一感があり、飲食物が中心の中で物販をどのようにみせていくのか勉強したい」と意気込みを話した。

 会場の休憩ブースでは多くの観光客や家族連れが購入した島産食材を堪能。兵庫県から夫婦で訪れたという30代の女性は「天気もよくて気軽に楽しめる。独特の食材が作りたてで食べられるのはうれしい」と感想を述べた。23日は午後3時から午後9時まで開かれる。


陸自石垣島配備候補地に市有地12㌶余 周辺公民館情報開示求める

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防衛省が示した配備先候補地

 石垣島への陸上自衛隊配備計画をめぐり、防衛省が選定した配備先候補地にかかっている市有地が4筆約12.4㌶余あることが、八重山毎日新聞社の調べで分かった。同省が示した円内に入っている市有地の面積は分かっていないが、円内の大部分を占めている。仮に市が配備計画を容認すれば、同省の用地確保がスムーズにいく可能性がある。

 防衛省が公表した配備先の地図を参考に公図や登記簿などで調べたところ、楕円にかかる土地は市有地4筆(山林3筆、畑1筆)、県有地1筆(山林)。私有地では主に3筆(畑)が入っている。

 市有地4筆のうち山林1筆(3250平方㍍)の全部、山林1筆(7338平方㍍)の大部分、畑1筆(6367平方㍍)の一部、山林1筆(10万6711平方㍍)の半分近くがそれぞれ円内に入っている。県有地は一部。

 候補地については選定の経緯、地番や具体的な面積など詳細が明らかにされていないため、住民が不安を募らせており、候補地に近い3公民館の館長らは、防衛省が情報を開示すべきだと訴えている。

 石垣市の當真政光総務部長は22日、同省沖縄防衛局に説明会を開催するよう申し入れ、日程を調整する考えを伝えたことを、要請に訪れた石垣島への自衛隊配備を止める住民の会に伝えた。當真部長によると、11日に閉会した12月議会の翌週に連絡したという。

 これに対し、住民の会は「全住民にかかわる問題。近隣公民館に矮小化して、住民への説明は済んだというのでは困る。市民全体への説明会を求めてほしい」と注文をつけた。

U−22日本代表ら石垣島入り 空港で関係者ら出迎え

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大勢の市民の出迎えを受けるサッカーU−22日本代表メンバーら=22日午後、南ぬ島石垣空港の到着ロビー

 サッカーU−22日本代表のメンバーやスタッフら36人が強化合宿のため22日午後、空路石垣入りした。23日から30日までの8日間、サッカーパークあかんまで午前と午後、トレーニングに励む。

 南ぬ島石垣空港の到着ロビーには、サッカー関係者や子どもたち、居合わせた観光客など約50人が選手らを出迎えた。

 合宿は来年1月12日にカタールで開幕するリオデジャネイロ五輪の最終予選を兼ねたU−23アジア選手権に向けたチームの強化が目的。

 18日に発表された21人の代表メンバーのうち、南野拓実(ザルツブルク)ら7人を除く14人と、残り2人の代表枠を争う10人のバックアップメンバーが参加する。

 石垣市観光文化スポーツ局の大得英信局長は「芝や施設など完璧ではないが、精いっぱい努力して整えてきた。選手の皆さんにはいいコンディションで練習してほしい。(合宿中の)天候だけが気がかり」と話した。

2年後の活躍に期待

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 ▽…ことしは八重山高校野球部と石垣中学校野球部の県制覇をはじめ、全国大会でも結果を出す子どもたちが目立った。2年後の2017年には県民体育大会が先島開催となり、八重山はメーン会場として陸上競技、サッカー、軟式野球などが開催される。ことしの県民大会は八重山は総合では14位中12位の結果。玉城学会長は「ことし活躍した子どもたちが2年後もさらに活躍してくれれば、いい結果が出せる」と期待を込めた。

 ▽…竹富小中学校で毎年恒例の凧作りが行われた。今回は連凧作りに挑戦し、参加した子どもたちが型紙を使って同じ形の凧紙を何枚も作る作業に追われた。講師を務めた富本衛(まもる)さんは「きれいに揚げるためにはきちんと形をそろえることが重要」と話した。どんなふうに揚がるか。1月5日の凧揚げ大会が楽しみ。

 ▽…都市公園として都市計画に位置づけられている宮鳥、宇部、安居の各御嶽。亜熱帯都市公園としての整備構想が持ち上がり、拝殿の改修・整備も検討されているが、御嶽の現状を変更するには地域公民館との調整だけでなく、神司や氏子との調整が不可欠。御嶽は地域のつながりや信仰の拠点でもあるため、慎重な対応が求められそうだ。

親子で連凧作り こぼし子供育成会

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連凧作りに挑戦する参加者=23日午前、竹富小中体育館

 【竹富】こぼし子供育成会(藤井幸吉会長)の「連凧作り教室」が23日、竹富小中学校体育館で開かれ、児童生徒や地域住民ら50人以上が参加した。児童生徒らは冬休み中も凧作りを続け、1月5日に島内の牧草地で同育成会が開く凧揚げ大会で揚げることにしている。

 これは同育成会が年末年始を前に開いている恒例行事。民具作りを行っている富本衛さんが講師を務め、6月の「若夏石垣島全国凧揚げ大会」で石川県の凧愛好会から学んだ連凧の作り方を指導した。

 参加者は型紙に沿って紙を切り、竹ひごに合わせて慎重にのり付けした。上勢頭伶陽(りょうや)君(小6)は「来年は申(さる)年なので凧に猿の絵を描く。連凧がどんな風に揚がるのか楽しみ」と話していた。

 富本さんは「親子凧づくりを通して、凧揚げの伝統を受け継いでいってほしい」と述べた。

3部門9入賞作を発表 石垣島フォトコンテスト

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「絶対的石垣島・島旅フォトコンテスト」の島旅部門で1位になった田中祥平さんの作品「はてるま&ブルー」

 八重山在住者や観光客などが交流するフェイスブック上のコミュニティー「絶対的石垣島」で募った写真から選ぶ「絶対的石垣島・島旅フォトコンテスト」(同事務局主催)の入賞作品が23日午後、石垣市内のダイニングバーで発表された。

 6日から13日の間に寄せられた31点の中から同コミュニティーの会員の投票で選んだ。応募された写真は、NPO八重山フォトバンクシステムやコンテストを協賛した竹富町観光協会のパンフレットやポスターに利用されることになっており、この日は同協会への作品データ提供式も行った。

 同フォトコン事務局長の東浜妃敏さんは「コンテストを通して、景観や自然の良さを再認識してほしい」と話した。

 入賞者は次の通り。

 ▽島旅部門=①田中祥平「はてるま&ブルー」②仲宗根政司③奈良輪俊昭、伊東さおり▽とっておき部門=①chiyomi「雪降る海」②山田秀樹③荻谷正人▽懐かしい島旅部門=①荻谷正人「虹の彼方に」②Mamiko Irie③大澤由香、奈良輪俊昭

「八重山大地会」を結成 ペンの力で陸自配備反対へ

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八重山大地会の結成集会に参加した人たち=23日夜、大浜信泉記念館

 文化的な活動の視点から石垣島への自衛隊配備を阻止しようという「八重山大地会(ヤイマ・ウフジィーカイ)」が23日夜、結成され、大浜信泉記念館で集会が開かれた。約25人が参加、運動方針などを確認した。

 世話人は代表の八重洋一郎氏ら5人。投稿活動のほか、情報公開制度や公開質問などを通して正確な情報を収集し、その提供や提言などを通して、運動体である石垣島への自衛隊配備を止める住民の会と連携する。

 八重氏は「私は八重山民謡を優しき革命歌と呼んでいる。八重山の精神文化は自衛隊配備阻止を大きく下支えすることができる」とあいさつ。住民の会の共同代表の一人、上原秀政氏は「戦争体験者の先輩方が蓄積してきたことを無駄にしたくない。陸自施設は絶対に造らせない」と述べた。

 参加者からは「離島は周囲が海なので自衛隊が来ても絶対守れない」「市役所を包囲するくらいの行動を起こさないといけない」などの意見が相次いだ。

運転代行業者大忙し 忘年会で利用客が殺到

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運転代行の依頼を受けて利用客の車に乗り込むスタッフ=22日午後11時過ぎ、石垣市民会館前

 忘年会シーズン真っただ中の市街地で、運転代行業者がフル回転で利用客を自宅に送り届けている。石垣市内では現在、運転代行業約7社が合わせて約15台で営業。週末には、ほぼ全社に電話で運転代行依頼が殺到。依頼は飲食店が閉店する午前0時前後に集中し、客を迎えにくる代行運転業者の車がひっきりなしに見られ、午前3時ごろまで営業している業者も多い。

 このうち、運転代行南ぬ島の比嘉貞治代表(36)は「今シーズンは例年に比べ今月中旬から忘年会帰りの利用客が増加している。週末は通常より1・5倍多い依頼があり、若い女性の利用も増えている。“飲んだら乗るな”という市民の意識が高まっている」と話す。

 観光客の利用も伸びており、今後はホテルとの提携を模索するなど、業者間の競争が激化しそうだ。


市内3カ所の御嶽整備 宇部(平得)、安居(真栄里)は拝殿改修

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上から真栄里の安居御嶽、平得の宇部御嶽、石垣の宮鳥御嶽

 石垣市は字石垣の宮鳥御嶽、平得の宇部(うぶ)御嶽、真栄里の安居(あんぐん)御嶽の改修・整備に向けた市亜熱帯都市公園整備構想を作成、事業化に向けて地域との調整を進めている。宇部御嶽と安居御嶽では拝殿(お宮)の改修も検討。宮鳥御嶽の拝殿は市の有形民俗文化財に指定されているため、外周のブロック塀を石積みに整備する構想となっている。

 3カ所の御嶽は都市計画上の都市公園と位置づけられており、市は各御嶽を公園として整備する方向で2013年度の沖縄振興特別交付金(一括交付金)事業で473万円を投じて同構想を作成。

 宇部御嶽は拝殿の改修とトイレの設置を検討。御嶽内の高木を残したまま、園路や石積みも整備する計画。安居御嶽も同様の内容で、地域の要望に沿って西側に高木を配置、豊年祭で活用できるように倉庫やあずまやも整備する内容。

 このうち、安居御嶽の整備に向けて、市都市計画審議会(我喜屋隆会長、委員14人)は22日に公園区域の縮小を決定。これを受けて市は年明けに県と調整し、19年度の事業化に向けた取り組みを進めていく。

 同課の鹿川栄伸施設係長は「まだ構想の段階だが、地元公民館や地権者をはじめ、御嶽の神司や氏子とも調整を図り、要望に沿って事業化を図っていきたい」と話した。

何のための議論だったのか…

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 ▽…2014年10月から8回にわたって議論を重ねてきた石垣市新庁舎建設基本計画策定委員会。住民投票が行われることに「何のための議論だったのか」と不満が相次いだ。中山義隆市長は▽策定委員会の答申▽住民投票の結果・投票率—を踏まえ総合的に判断するとしており、民意が直接示される住民投票の結果だけでなく、投票率も注目されそうだ。

 ▽…3市町長らが21日から2泊3日の日程で行った購買者訪問は、ハードスケジュールだったようだ。佐賀、長崎、鹿児島の購買者を、ジャンボタクシーでの移動に次ぐ移動で訪ねた。JAおきなわ八重山地区本部の照屋武美本部長は「3市町のトップもいるので、もう少しゆとりがあってもよかった」と申し訳なさそう。

 ▽…名蔵小中学校近くの横断歩道に押しボタン式の信号機が設置。名蔵の東側には南ぬ島石垣空港やアオサンゴ大群落の白保、西側には名蔵アンパルや川平湾などがあり、同校前の県道は東西を結ぶ道路として観光バスやレンタカーの往来が激しい。渡り初めの準備をしている間もスピードを出して走る車両がみられた。信号機設置で交通安全意識が高まることを期待したい。

2015年も残り7日で終わる。今年はどんな…

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 2015年も残り7日で終わる。今年はどんな年だったのだろうか? 新聞をめくっていくと良くも悪くも印象に残るできごとが多かった▼戦後70年の節目の年に与那国町では陸自部隊配備の「賛否」を問う住民投票で賛成派が多数を占めた。一方、石垣市でも自衛隊配備計画が具体化。住民に賛否の声が挙がっており、来年、選択が迫られる▼竹富町の50年来の懸案事項「役場移転」も住民投票の結果「西表大原」で決着。石垣市の新庁舎建設位置も来年2月上旬の住民投票に委ねられることに▼明るいニュースもあった。県高校野球で八重山高校、県中学野球で石垣中が県制覇。八重高は実力での選抜出場は逃したものの、21世紀枠に県、九州地区から推薦を受け、来年1月29日の発表が待たれる。石垣中は全国大会出場を決めた▼大型台風が相次いで接近。台風15号は石垣市で71㍍、台風21号は国内観測史上4番目となる81・1㍍の瞬間最大風速を記録。甚大な被害をもたらせた。与那国では災害救助法が適用された▼観光はスカイマークの撤退などがあったが、好調を維持。活気も継続している。子牛のセリ値も過去最高価格を付けた。主だったものを列挙したが、来年に続くできごとが多く、申(さる)年の干支の如くにぎやかな一年が期待できそうだ。 (下野宏一)

きょうクリスマス 洋菓子店は書き入れ時

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クリスマスケーキ作りに大忙しのスタッフ=24日午後、メームイ製菓本店

 25日のクリスマスを前に、石垣市内の洋菓子店では、デコレーションケーキ作りや来客の対応に追われるなど、書き入れ時を迎えている。

 生クリームいちごサンドが人気メニューというメームイ製菓本店(金城栄作代表)=新栄町=では、23日から4、5人態勢で仕上げに取り掛かっている。

 金城代表は「昨年までは4~5号サイズが売れ筋だったが、今年は5~6号サイズが売れており、9号サイズ(6000円)も出ている。景気が少しずつ回復してきているのかもしれない」と話す。

マンタ公園にサンタさん 子どもたちにプレゼント

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サンタクロースからプレゼントをもらった子どもたち=24日夜、市内八島町のマンタ公園

 クリスマスイブの24日夜、市内八島町のマンタ公園に3人のサンタクロースが現れ、集まった子どもたちに一足早くプレゼントを手渡して喜ばせた。

 これは社会人軟式野球チームの「食事処美ちゅら」(島尻高樹監督)が、「クリスマスにもっと子どもたちを笑顔にしたい」と昨年から温め、練り上げた企画。

 島尻監督は「思った以上に集まってくれ、子どもたちの笑顔で逆に幸せをもらった。来年はもっと数を増やしたい」と継続したい考え。子どもたちは次々とサンタからプレゼントを受け取り、約20分で170個のプレゼントが渡された。

 ソーシャルネットワークサービスで「サンタが来る」情報が広がり、イルミネーションでクリスマスの雰囲気が演出された公園に多くの子ども連れが集まった。

県指定無形文化財保持者認定を祝う 

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県指定無形文化財保持者認定を祝福された(左から)八重山古典民謡の仲宗根充、八重山伝統舞踊の喜舎場慶子と堀切トキさんら=19日夜、サザンプラザ海邦

 【那覇】那覇市文化協会八重山芸能部会(仲宗根充部会長)は19日夜、ことし9月に県指定無形文化財保持者に認定された八重山古典民謡の仲宗根充さんと比屋根孝子さん、八重山伝統舞踊の堀切トキさんと喜舎場慶子さんの祝賀会を那覇市内で開き、会員らが認定を祝福した。

 仲宗根さんは「私はまだまだ未熟。今後も芸の道に精進したい」、堀切さんは「保持者として伝統舞踊の普及・発展に頑張りたい」、喜舎場さんは「今後も伝承者育成に力を入れたい」とそれぞれ述べた。

 祝賀会の石垣文男実行委員長は「部会から4人の保持者が誕生したことは素晴らしいことだ。これからも八重山古典民謡と伝統舞踊を国内外に広めてほしい」と激励した。

 比屋根さんは、伊是名島で公演があり、祝賀会を欠席した。

基本計画案を答申 市新庁舎建設基本計画策定委

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石垣市新庁舎建設基本計画の原案を答申した策定委員会の神谷大介委員長=24日午前、市長室

 石垣市新庁舎建設基本計画策定委員会(委員長・神谷大介琉球大学工学部准教授、委員19人)は24日午前、新庁舎を現在地に建て替える同基本計画の原案を中山義隆市長に答申した。建設位置については、来年2月上旬に住民投票が行われる見込みで、中山市長は「委員会の答申を重要な意見として尊重させてもらい、住民投票の結果や投票率を踏まえて総合的に判断したい」と述べた。住民投票に向けた地域説明会は行わず、市の広報誌で新庁舎の建設位置に関する情報の周知を図るとしている。

 市は今後、2月上旬までに住民投票を実施し結果や投票率、今回の答申を踏まえて建設位置を判断する。その後、パブリックコメントや地域説明会を実施して基本計画を定め、市議会3月定例会に2016年度設計関連予算を諮る。

 答申の付帯意見には「液状化などにより庁舎が孤立しない対策の検討」「被災時における業務継続計画・初動対応マニュアルの策定」「十分な駐車スペースの確保」などが盛り込まれた。

 答申後、神谷委員長は「建設位置の選定で全会一致にいたらず、委員に投票という重責を負わせてしまったが、多くの人の協力で結論に至ることができた」と述べ、市側に防災面の対応を求めた。住民投票には「市民が対立、分裂するような状況は生み出してほしくない」と要望。

 中山市長は「委員の皆さんには1年以上にわたり議論していただいた。答申を重要な意見として参考にさせてほしい」と述べ、住民投票に向けた説明会には「各地域で説明会を開くことは時間的に難しい。現在地と旧空港跡地のメリット・デメリットなどの情報を市広報誌で周知したい」と述べた。

 また、同日午前、石垣港ターミナルで開かれた第8回委員会では、各委員から「住民投票が決まり、何のための策定委員会の議論なのか」「答申前に住民投票を行うことを決めるのは手順が違う。大変残念だ」と住民投票への不満も挙がった。


九州の購買者、子牛購入に意欲 7団体長がトップセールス

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九州の購買者を訪問した3市町、関係団体のトップら=23日午前、鹿児島の水迫畜産(JAおきなわ八重山地区本部提供)

 八重山3市町、JAおきなわ八重山地区本部(照屋武美本部長)、石垣島和牛改良組合(佐久盛繁組合長)など7団体の長が21日から2泊3日の日程で九州を訪れ、ニーズ調査を兼ねて八重山・黒島家畜セリ市場の大口購買者を訪問、トップセールスを行った。参加者によると、購買者に規模拡大の計画があるなど引き続き、子牛購入に意欲があることを確認、子牛の増頭対策などの必要性をあらためて実感したという。

 トップセールスは2013年以来。九州で和牛を生産する8社を回り、今年一年の購買に感謝するとともに要望などを聞いた。8社はことし1年間、八重山・黒島家畜セリ市場で計3575頭を購入、全体8755頭(黒毛和種)の41%を占めている。

 購買者からは、子牛の上場頭数の増を求める意見のほか、上場前のワクチンや削蹄(さくてい)の義務付けなどを求める声が寄せられた。全国では素牛生産農家の高齢化に伴い、今後も子牛の増産が見込めない状況にあるという。

 佐久盛組合長は「子牛を増頭し、安定的に供給できるようにならないと市場の魅力は失われると感じた。毎月のセリで800頭を上場できるようにしたい」と話した。

 中山義隆市長は「まとまった数がないと別の市場を回らなければならないということだった。行政、JA、組合がそれぞれ役割を明確にして対応し、購買者が参加したくなるような市場をつくっていきたい。行政としては増頭事業の枠を広げたい」としている。

 生産農家に対し、照屋本部長は「一定の生産規模がないと、事業の効率化、コスト削減につながらない。事業も導入できない。高値のうちに規模を拡大し、経営感覚をもった生産を」と要望した。

 ワクチン接種や削蹄の義務付けについてJAは、生産組合側と協議して対応を検討することにしている。

対策は万全

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 ▽…JAおきなわ八重山支店で行われた強盗対応訓練。年末で窓口が混雑して開始時刻が大幅に遅れる事態が発生。ようやく登場した犯人役の署員の演技は、じらされた影響か、いつも以上に緊迫感があった。犯人を追って逃走車両にカラーボールを投げる場面では石垣島一周駅伝大会与那国チームのエースでもある職員の長尾蓮さんが猛追。車が発進する前に追いつくなど同支店の対策は万全のようだ。

 ▽…石垣市民の希望出生率2・47人と、転出者を上回る転入者を目標に策定作業が進められている市総合戦略。子ども1人を大学卒業まで育てるには、2000~3000万円の養育・教育費が必要といわれ、2・47人の子どもを育てるには年間200万円以上が必要となる。目標達成には子育て世代の収入増や負担軽減も必要では?

 ▽…八重山で初めて中小企業無災害証第5種(金賞)を受賞した㈱紫電舎。03年の第4種に続く受賞となった。同社は現在も無災害記録を更新しており、2015年10月までで1万767日間と約30年近く無災害。県労働基準協会八重山支部の宮良博文支部長は「台風被害の復旧作業など危険な業務での無災害は素晴らしい」と賛辞を贈った。

先日、NHKのBSプレミアムで映画「ランボー」…

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 先日、NHKのBSプレミアムで映画「ランボー」を偶然見た。その翌日には琉球朝日の報道ステーション「戦後70年の天皇誕生日陛下の平和と沖縄への強いこだわりのわけ」を興味深く見た▼ランボーは、「ベトナム戦争」の悪夢に苦しむ帰還兵を通して今なお続くアメリカの“戦争の傷”を描いたシルベスター・スタローンの大ヒット作品だ▼沖縄は70年前の大戦で日本の「捨て石」となり、20万人余が命を落とした。戦後はそのベトナム戦争の最前線基地として約10年間若き兵士たちが次々とベトナムに出撃。この間基地の街は死の恐怖から狂ったように酒を飲み、暴れまくる米兵犯罪が後を絶たず、こうした悲惨な歴史が沖縄の反基地と平和運動の原点だ▼番組で陛下は戦後世代が大多数に触れ、「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって大切」と風化を懸念▼苦難の歴史を歩んだ沖縄に対し「沖縄の人々の気持ちを理解するよう努めてきたつもりです」「沖縄の人々が幸せになることを念じています」と特別な思いを語っていた▼こうした陛下の平和と沖縄への思いを安倍首相と菅官房長官はぜひ考慮すべきだ。しかし残念ながら首相らはその思いに逆行して戦争法制定、辺野古新基地建設、自衛隊配備を強行している。(上地義男)

スマホを置き本を取れ 

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■読書の機会を失うな

 「読書好きでも本読まず」―本紙は八重山商工高校の読書アンケート結果を大きく取り上げた(11月12日付)。今どきの高校生の生活実態が見えて興味深い。

 「読書が好き」と答えた生徒は50%。その一方、「9月に本を1冊も読んでいない」と答えた生徒は63%。本を読まない理由として▽時間がない40%▽興味がない25%▽読みたい本がない24%—が上位。

 また、生活の中でよく利用しているものは「音楽」「SNS」「TV」が圧倒的に多い。「本」はラジオを除けば最下位。

 これらのことから生徒たちは本当に「読書が好き」と言えるだろうか。あるいは読書は素晴らしいもの|という認識があるだろうか。  

 スマホは若者たちの間になくてはならないモノとなっている。ラインやツイッター等でつながり合うために片時も手放せない、いわゆる依存症ともなっている。スマホに関わる時間を読書に向けたい。読書から得られることは多い。いつまでも新鮮な感動として残る。人間への理解を深めてくれる。人格陶冶(とうや)だ。大人になる直前の生徒たちだからこそ、この静かな感動を味わってほしいのだ。

■スマホの特性を認めつつも

 情報源としてのスマホ活用もある。スマホは、いつ、どんな場所でも情報を得られ生活に役立てることができる。豊富な資料を得て勉強にも活用できる。ネットは第二の産業革命だ。産業や生活を飛躍的に発展させた。だが、こんな調査も残る。

 大学の授業で、読書習慣のある学生と、ない学生をグループ分けし同じ題を設問。これを小論文にまとめる調査実験をした。その結果、読書習慣のない学生は、ネットにあふれる情報をまとめただけ。読書習慣のある学生は、ネットを足掛かりに文献をたどって独自の意見を展開した。

 論文は自分の考えを論述するものである。ネットで検索しまとめることを、自分の考えのように誤解してはいないか。そこからは創造性や独創性は生まれない。何よりも独自の思考力を失った若者に魅力を感じない。今、伸び盛りにある若者が己の思考力をおざなりにしてはもったいない。この時期に読書をしなければせっかくの伸び代を狭めてしまう。調査実験はそんなことを言っているのではないか。

■「ONE BOOK」の尊さ

 書物―紙に文字を刻み文化の集積を図る代物。かつて、書物は権力と英知の象徴であり、その所有はある特定の階級にしか許されなかった。幸い、わが国は江戸時代中期には版元(出版プロデューサー)が出現し庶民に娯楽として本を提供した。今で言う「貸本屋」である。そのことが今の出版文化につながる。

 ノーベル平和賞を受賞したマララさんは、本のない地域の子どもたちに「one  book、one  pencil 」—をと訴える。私たちは先人の努力があって本を読む機会に恵まれている。否、恵まれ過ぎていると言ってもよい。本に渇望している子どもたちのことを考えるならば、「興味がない」「読みたい本がない」とか言えるだろうか。また、「時間がない」ならばつくればよい。「いつだって読書日和」だ。

前田島が高校女子準V 小2女子は桐生3位

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2015年大阪城杯冬の陣に出場した左から當銘凛、桐生千空、前田島光里、大道あかり=23日、大阪市中央体育館サブアリーナ(極真会館沖縄県支部石垣道場田福雄市責任者提供)

 空手の2015年大阪城杯冬の陣・第21回オープントーナメントグランドチャンピオン決定戦第2次選考会(極真会館関西総本部主催)が23日、大阪市中央体育館サブアリーナで開催され、八重山から出場した前田島光里(八重高1年)が高校1・2年生女子の部で準優勝、桐生千空(平真小2年)が小学2年生女子の部で3位入賞を果たし、来年6月に行われる全日本大会の出場権を手に入れた。

 結果は次の通り。

 ▽高校1・2年女子準優勝=前田島光里(八重高1年)

 ▽小学2年女子3位=桐生千空(平真小2年)、1回戦敗退=當銘凛(川原小2年)

 ▽小学5年女子ベスト8=大道あかり(八島小5年)

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