平日初開催となる「やいま石垣さんばしマーケット」(石垣市主催)が22日午後、2日間の日程で石垣港旧離島桟橋に開設された。常設化に向けた社会実験の一環で、出店数は前回(9月21~23日)の20業者から27業者に増加。午後3時の開始から多くの市民や観光客でにぎわいをみせた。
同社会実験は港湾区域内に統一したイメージのテントで八重山産の生鮮加工品を販売する他、加工を体験できるスペースを設置。2年間で実施形態や時間帯、出店候補者などの把握と運営体制の検証を行い、17年度以降の常設化を目指す。
冬場の開催に市商工振興課の天久朝市課長は「天気に恵まれて冬場のイメージは薄いが、いろいろな島産食材が出品されており、観光客の口コミ効果や夜間の観光資源の一つになることも期待できる」と話し、来年1月には常設化に向けた基本構想の検討委員会を立ち上げる考え。
今回、竹富町商工会から初めて出店した小浜島生活改善グループの店「くば屋ぁ」の仲嶺裕子共同代表は「観光客が小浜島に来てくれる足がかりになればと思って出店した。お祭りの出店と違って統一感があり、飲食物が中心の中で物販をどのようにみせていくのか勉強したい」と意気込みを話した。
会場の休憩ブースでは多くの観光客や家族連れが購入した島産食材を堪能。兵庫県から夫婦で訪れたという30代の女性は「天気もよくて気軽に楽しめる。独特の食材が作りたてで食べられるのはうれしい」と感想を述べた。23日は午後3時から午後9時まで開かれる。