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高値傾向いつまで続くか…

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 ▽…八重山家畜セリ市場で取引された子牛の年間平均価格が59万8172円の過去最高を記録した。畜産農家にはウハウハの一年となったことだろう。一方で「高値傾向がいつまで続くか、怖い面もある」と先行きに不安を抱く人も。今のうちから、優良な母牛を確保し続ける体制の構築など先を見据えた対策が必要だ。

 ▽…年末恒例の「オヤケアカハチ~太陽の乱~」公演には大勢の市民が訪れ、メンバーの熱演に盛んな拍手を送った。パンフレットには15~16世紀の八重山の歴史、オヤケアカハチの逸話、関連史跡、公演に懸けるメンバー一人一人の思いなどが書かれており、それだけでも楽しめる内容に。主催者によると、今回が最後の公演となるメンバーは10人。感動の舞台を後輩が受け継いでいってほしい。

 ▽…サッカーU-22日本代表の石垣島合宿を前に手倉森誠監督のサッカー教室が開かれた。手倉森監督は今合宿で代表が行うトレーニングを実施し、参加した中高校生に「東京五輪の世代はこの年代。今のうちに戦術を刷り込む」と将来を期待。意欲的な参加者が多かったと評価し、「世界のトップを知り、目指すところを見定め、現在位置から何を取り入れるか考えることだ」と意識を高めるようアドバイス。


今年も残すところあと10日。やり残した

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 今年も残すところあと10日。やり残したことが多いアッという間の一年を振り返ると、ため息が出るばかりだ▼人間生きていれば悩みは尽きないしストレスも多い。今月から事業所に「ストレスチェック」を義務付ける制度がスタートした。精神疾患を診断するのではなく、自身のストレスの状態を知り、うつ病などの予防やメンタルヘルス対策に自ら取り組むのが狙いだという▼子育てや介護などストレスの原因は多様だが、やはり仕事に関わるものが多いようで、厚労省の調査では過労による若者のうつ病も増えており昨年度、精神疾患にかかったための労災申請は過去最高の1456人、そのうち過労自殺が未遂も含め99人もいるというから驚く▼県内では過去1年間で月の時間外、休日労働時間が100時間を超える過重労働者が「いた」と答えた企業は全国より2.3ポイントも高いというから人ごとではない▼長時間のパソコン作業での首や肩の凝り、片頭痛、不眠など心身ストレスによる現代病も急増しているようだ。「まさか自分が」「私は大丈夫」と思っている人も多いと思うが、ときには自身の心の健康に目を向けてみる必要も▼「こころの耳」というメンタルヘルス関連のホームページに自分で試せるストレスチェックがあるので試してみるのもいいのでは。(辻本順子)

南さん、大岩さんが体験報告 「女性の翼」第32期生報告会

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海外セミナーの報告を行った大岩晶子さん(左)と南苗子さん=20日午後、石垣市健康福祉センター

 八重山「女性の翼」の会(岡田啓子会長)の県女性海外セミナー「女性の翼」第32期生研修報告会が20日午後、石垣市健康福祉センターで開かれた。南苗子さん(県退職教職員共済会八重山支部)と大岩晶子さん(県看護協会)が10月5日から6日間視察したマレーシアやシンガポールの様子を報告した。

 二人は行政・医療機関や学校、観光施設を視察し、報告会では、マレーシアの医療ツーリズムやイスラム教の教義にのっとった食品などの規格を管理するハラル制度、シンガポールの学習環境などを紹介した。

 報告会終了後は市スポーツ推進員の宮良妙子氏を講師に体操教室もあった。

迫真の演技で観客魅了 ダイナミックな舞台に大拍手

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演劇現代版組踊「オヤケアカハチ~太陽の乱~」公演で、一糸乱れぬ演技を披露するメンバーたち=20日午後、市民会館大ホール

 演劇現代版組踊「オヤケアカハチ~太陽の乱~」公演(やいま浪漫の会主催)が20日の昼夜2回、石垣市民会館大ホールであり、メンバー66人の迫真の演技が観客の心を打った。

 舞台は長田大主がアカハチを討伐するシーンから始まる。500年前の首里城や当時の八重山の状況、新聞記者が伊波南哲を訪ね、アカハチについて取材をする様子など、過去と現在を行き来しながら、アカハチの歴史をひもといた。

 討伐シーンは緊迫した雰囲気の中、アカハチ役の米澤琉平君(八重高3年)と長田大主役の屋宜爽治君(八商工3年)が迫力ある演技で観客を魅了。

 リズミカルなダンスや郷土芸能なども織り交ぜ、盛んな拍手を受けた。舞台上ではバンドメンバーがダイナミックな生演奏でメンバーの演技をもり立てた。

 米澤君は終了後、「活動を通してたくさんのことを学び、成長できた。夢に向かって突き進むメンバーの希望の姿があった。この活動がこれからもずっと続いていってほしい」とあいさつした。

フルスト原に大勢の市民 十数年ぶりに遺跡説明会

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フルスト原遺跡の出土品に見入る子どもたち=20日午後、同遺跡

 国指定史跡フルスト原遺跡説明会(石垣市教育委員会主催)が20日、現地で開かれた。説明会の開催は十数年ぶり。約150人の市民が参加し、市教育委員会の学芸員から遺跡の概要や調査の成果、整備方法について聞くとともに、土器や中国産陶磁器などの出土品に見入っていた。

 フルスト原遺跡は1978年に国史跡に指定。集落遺跡で石塁(石積の囲い)遺構が連結している。市教委は92年から発掘調査・保存修理事業を行っている。これまでに15基の石塁が確認されており、このうち7基を復元するとともに、芝張、見学路の設置など約4000平方㍍にわたって整備している。

 説明会では学芸員らが、石塁は、14~16世紀にかけて集落が形成された際に屋敷を囲う石積として使用されてきたことや、その後、周辺地区の墓地となったことを紹介した。

 遺跡の一角では中森式土器やピロースク式土器、カムィヤキ(陶器)などの出土品を展示し、参加者が熱心に見入っていた。

 石垣市宮良の宮田桂子さんは「日ごろ、遺跡の周辺を通っているが、どういう遺跡なのか分からなかったので興味があった。説明してもらったので、これからは知人を案内できる」と感想を話した。

 市教育委員会文化財課の古堅博之課長は「説明会を通してフルスト原遺跡の現況を知ってもらうことができた。多くの人に見学に来てもらいたい」と述べた。

目指せ!東京五輪 プロのトレーニング体験

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市内の小中高校生を対象に開かれたサッカーU-22日本代表の手倉森誠監督のサッカー教室=20日午後、サッカーパークあかんま

 リオデジャネイロ五輪出場を目指すサッカーU-22日本代表の手倉森誠監督のサッカー教室(石垣市主催)が20日、サッカーパークあかんまで開かれ、小中高校生150人余りが参加した。手倉森監督は「みんなの年代が東京五輪を担う世代。味方にいいプレーをさせることを意識してほしい」などと呼び掛け、U-22代表でも行うトレーニングでスキルアップを図った。

 教室は、午前中は小学生向け、午後は中高校生向けに行った。

 中高校生たちは六角形に置いたコーンを敵に見立て、さまざまなパスの受け方やマークの外し方をトレーニングし、トラップなどの基本的な技術の重要性を確認。最後に試合を行って、この日学んだ技術を実践した。

 八重山高校サッカー部の高木正信主将は「プロのトレーニングを体験できた。普段の練習に取り入れたい。技術も必要だが、サッカーは頭脳を駆使するスポーツだということを再認識できた」と語った。

 石垣第二中学校サッカー部の宮里培(つちか)主将は「難しいトレーニングだったが、楽しめた。トラップの大切さやボールをもらう前にパスコースを決めることなど勉強になった」と話した。

 終了後、監督は「学んだことをゲームで表現できていた。成長と可能性を感じた」と述べた。

子牛の平均価格、過去最高に 前年大きく上回る約60万円

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 八重山家畜市場で2015年の1年間に取引された子牛(黒毛和種)の平均価格が、前年の50万1600円を大きく上回る過去最高の59万8172円を記録したことがJAおきなわ八重山地区畜産振興センターのまとめで分かった。年間の取引頭数は8125頭(前年8103頭)、販売額は48億6014万円(同40億6446万円)に達した。同センターによると、全国的な子牛不足と枝肉価格の上昇が背景にあり、畜産関係者は「高値傾向はしばらくは続く」とみている。(~面に関連)

 同センターによると、15年の子牛平均価格は1月に53万円台でスタート。その後上昇し、6月に60万円台に。7、8月は50万円台に落ち込んだものの、9月から60万円台を維持、12月には70万円近くまで上昇した。

 雄雌別の平均価格は雄(去勢)63万6433円、雌54万5722円。最高価格は雄(同)が96万3360円で、父・美津照重、祖父・百合茂の系統。雌は93万2040円で父・第1花国、祖父・安福久だった。

 黒毛和種以外の子牛や成牛を含めた年間総取引頭数は9042頭、販売総額は51億7602万円。11月で今年のセリを終えた黒島家畜市場の実績を加えると、それぞれ9806頭、55億8852万円となった。

 石垣島和牛改良組合の佐久盛繁組合長は「今年は非常に良かった。全国的には素牛不足や畜産農家の高齢化などの課題があるが、八重山では若い畜産農家も増えており、将来に希望が持てる。ただ、上場頭数が減っているのが課題。母牛の増頭を推進する必要がある」と話している。

 同組合は組合員に対して▽1農家1増頭(母牛)▽飼養管理の徹底による子牛の1日1㌔以上増体▽出荷前の削蹄完全実施−などを求めている。

島々の特産品が全国へ進出

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 ▽…竹富町物産観光振興公社の設立は、町内の特産品販売業者に追い風となりそうだ。販路拡大だけでなく、町商工会や観光協会との連携で小規模事業主を支援することになっており、新規事業者の増加も期待される。一方、生産した商品の出口を担う販売店の「島土産」。今後は空と海の玄関口で売り上げを伸ばす工夫が求められる。島の思いを込めた特産品が満を持して全国に進出する。

 ▽…登野城小学校の新校舎建設事業は入札不調で若干遅れていたが、12月定例市議会で工事請負案件が可決されたため、近く着工する見通しだ。旧校舎があった場所はすでに更地となっており、児童たちは運動場に設置された仮校舎で学校生活を送っている。新校舎の建設を今か今かと待ちわびていることだろう。

 ▽…21日に八重山高校で講話した諸見里明県教育長は今回、このためだけに来島。「やる気を持った生徒が一人でもいてくれたら」と期待を寄せた。高校1年の時に父親が他界したのを境に無気力になり、勉強も手につかなくなったという諸見里教育長。やる気のスイッチを入れ、必死に勉強した結果が今につながっている。最後は自分との勝負だということを自ら証明した。八重高生たちには講話を人生の糧にしてほしい。


車は増えても、イベントや雨の日を除き、市内…

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 車は増えても、イベントや雨の日を除き、市内は交通渋滞することはない、と思っていた。ところが、今年は730交差点や八重山郵便局の周辺、サザンゲートブリッジ交差点などでの工事と渋滞が目立った▼雨水対策や下水道などの整備で重要な事業だが、工事区間が次から次へと変わり、期間が長引いた。交通指導員はもちろんいるが、付近の人々は大変だっただろう。特に八重山郵便局はかなり影響を受けたようだ▼南ぬ島石垣空港が開港して以来、観光客は大幅に増えた。同時に台湾からのクルーズ船客も増え、シーズンになるとレンタカーも激増している。離島では珍しく石垣市では人口も増え、さらに核家族化で車両台数は大幅に増えている▼懸念されるのは、交通渋滞が引き起こすドライバーへの心理的影響だ。個人差はあるが、イライラする人もいるし渋滞を避けることで、近くの道路の交通量が増加することがある。商業を営む人は、客足にも影響する▼そこで考えてほしいのは、目抜き通り交差点での工事など、状況によっては交通量の少ない夜間に行ってほしいということ。都市部ではよくあるが、八重山ではほとんど行われていない▼夜間工事は確かにコストが高くつく。予算の問題もあるだろう。だが主要交差点で工事が集中すれば、市民への影響も大きい。(黒島安隆)

二中吹奏楽部が金賞

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県吹奏楽アンサンブルコンテストで金賞に輝いた石垣第二中吹奏楽部=21日午後、同校校長室

 第40回県吹奏楽アンサンブルコンテスト(主催・県吹奏楽連盟、朝日新聞社)の中学の部が19、20の2日間、うるま市石川会館で開かれ、石垣第二中学校吹奏楽部(黒島清花部長、メンバー8人)が金賞に輝いた。九州大会に派遣される推薦4枠には惜しくも届かなかった。

 中学の部には96チームが出場し、27チームが金賞。石垣第二は金管八重奏の編成で「ティーチ、ティール」を演奏した。

 黒島部長(3年)は「マーチングバンドで全国出場できなかった悔しさを出し切る思いでアンサンブルに出場した。九州大会には出られないけど、金賞を取れて楽しく演奏できた」と話した。

4年ぶりの全国大会で銀賞 マーチングバンド

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第43回マーチングバンド全国大会で銀賞を獲得した平真小学校マーチングバンドレインボー=21日夕、南ぬ島石垣空港

 19、20日にさいたまスーパーアリーナで開かれた第43回マーチングバンド全国大会(日本マーチングバンド協会主催)で銀賞を獲得した平真小学校マーチングバンドレインボー(前津海乃〈かの〉部長、部員28人)は21日夕、南ぬ島石垣空港で、学校関係者や保護者らの出迎えを受けた。

 4年ぶりの全国大会を終え、前津部長は「結果は銀賞だったが、皆さんの応援のおかげで楽しく演奏・演技することができてよかった。来年2月の虹色コンサートに向けて練習を頑張りたい」と感想。

 父母会の前津秀一郎会長は「大会を通して子どもたちも保護者もチームワークが強くなった」と述べ、顧問の慶田盛文教諭も「子どもたちは力を全部出し尽くした。感謝の気持ちを忘れることなく、練習を重ねていきたい」と保護者らに礼を述べた。

 松原範夫校長は「大舞台での堂々とした演奏に感動した。多くの人たちの支えのもとで全国大会に出場することができ、それに応えるように頑張ってきたと思う」と部員らをねぎらった。

竹富町 物産観光振興公社設立

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竹富町物産観光振興公社の設立株主総会で説明を行う上勢頭保代表取締役社長(中央奥)=21日午後、石垣港離島ターミナル会議室

町ブランド作り目指す

 

 竹富町内の小規模事業者に対する経営強化と特産品の販路拡大を目的とした㈱竹富町物産観光振興公社(株主28人、資本金1500万円)が21日、設立された。来年2月をめどに土産物屋「島土産」の空港店と離島ターミナル店の運営について竹富町商工会から移管を受け、両店舗の売り上げを2019年度までに年間合わせて8524万円に引き上げることが目標。同公社の代表取締役社長に就任した町商工会の上勢頭保会長は「増加した観光客に島々の商品を効率的に販売し、竹富町ブランドを作りたい」と決意を述べた。

 公社設立株主総会は同日午後、石垣港離島ターミナル会議室で開かれ、町内事業主の株主27人が出席。公社定款や予算、事業計画を審議した。資本金は個人株主が210万円、竹富町観光協会が10万円、竹富町が300万円、町商工会が980万円。

 事業展開は2016年度から本格化させる計画。町商工会の全国展開支援事業を活用して新たな特産品の開発を進め、島内外の産業まつりや離島フェアなどにも出店する。加工や製造に必要な機器を導入して事業主に貸し出す支援も行う。外国人観光客に対応できる職員2人の雇用も決めた。

 同公社の登野盛龍取締役(30)は「同公社を通じた商品の販売展開はビジネスチャンス」と強調した。

 町商工観光課の東金嶺肇課長は「行政も公社と協力体制を構築する。公社の専門的な取り組みで中小企業の育成に期待したい」と語った。

 プレオープン中だった島土産の離島ターミナル店は同日から正式にオープンした。

 代表取締役社長以外の役員は次の各氏。

 ▽取締役=屋宜靖、池村兼信、久貝由美子、金城良二、寒原義輝、登野盛龍▽監査役=河合正憲、金城学

オリジナルデコレ完成

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思い思いにデコレーションケーキを作る八重山農林高校アグリフード科の生徒たち=21日午後、同校農産加工室

 クリスマスを前に、八重山農林高校アグリフード科恒例のケーキデコレーション実習が21日午後、同校農産加工室で行われた。ケーキ実習を通して、菓子類の基本的な製造原理や方法を学ぶのが目的。同科の3年生22人が参加、桃やミカン、キウイなどの果物、市販の菓子をトッピングし、世界に一つしかないデコレーションケーキを完成させた。

 クマのキャラクターやチョコレートでデコレーションを行った小濱美海さんは「みんなと違ったものを作りたかった。カラフルでかわいいいケーキができて良かった」、ココアパウダーなどを使った渡久山義樹君は「去年はオーソドックスなケーキだったが、ことしは材料がそろっていたので、楽しくケーキ作りができた」とそれぞれ感想を話した。

 完成したケーキは生徒たちがそれぞれ自宅に持ち帰った。

登小、年明けに着工

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1月に新校舎建築工事に着手する登野城小学校。旧校舎跡には広大な更地が広がる=21日午後

2017年3月に完成予定

 

 登野城小学校の校舎新増改築事業は、12月定例石垣市議会で計7億6658万円の工事請負契約案件が可決され、来年1月に着工する見通しとなっている。

 市教育委員会によると、本年度は5棟のうち普通教室棟(3階建て)、渡り廊下棟(4階建て)、普通教室・特別教室棟(4階建て)の3棟の建築工事に着手、新年度に残り2棟の工事を発注する。2017年3月の完成、同年4月の供用開始を予定している。

 新校舎の建築工事では、新校舎完成後の仮設校舎解体まで行うことになっている。

 旧校舎(3階建て)は1979年に建設されたもので、耐力度調査で危険建物と判断されたため、新耐震基準に合致した新校舎を建設する。延べ床面積は4365平方㍍から5378平方㍍に拡張される。

 新校舎は職員室などをエントランスホール脇に配置して児童の登下校の見守りができるように設計されている。

課題多いが常設望む声も多し

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 ▽…平日開催にもかかわらず多くの観光客や家族連れでにぎわった「やいま石垣さんばしマーケット」。旧離島桟橋で行われており、以前は漁業者の祭典「ハーリー」の会場でもあったため、関係者は「桟橋は昔から人が集まる場所。こんなに最適な場所は他の地域にはない」と話す。港湾区域ということもあり常設化には課題もあるが、常設を望む声も多い。

 ▽…自衛隊配備に関する要請で市役所を訪れた石垣島への自衛隊配備を止める住民の会のメンバー。若宮健嗣防衛副大臣が来島した際に説明した内容以外の情報がなく、不安を募らせている。要請終了後、漢那政弘副市長から「よい正月を」と声をかけられても「不安でよい正月を迎えられそうにない」と素直には応じられなかった。

 ▽…来年3月に静岡石垣音楽交流事業の音楽祭が開催され、静岡県オーケストラスクールの団員50人以上が訪れる。同スクールの松本進代表が昨年3月に観光で石垣島を訪れた際、初めて会った地元の人との交流がきっかけで、同事業が始まったという。人との出会いは、ささいなきっかけも大切にしていきたいものだ。


翁長県政に対する政府の予算措置の姿勢が

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 翁長県政に対する政府の予算措置の姿勢が注目された2016年度沖縄振興予算は、3350億円となることが決まった。24日に閣議決定される▼名護市辺野古の新基地建設に反対し、政府と対立する翁長雄志知事就任直後に161億円減額された15年度予算からは一転し、10億円の増額となった。夏の概算要求3429億円には届かず、翁長県政発足後、2年連続で概算要求を下回った▼政府は新基地建設をめぐり法廷闘争などで激しく対立する翁長知事へのけん制を含め当初、3001億円をベースに大幅減額の姿勢を示していた。その最中、島尻安伊子沖縄担当相は翁長知事の政治姿勢が沖縄振興に影響があるかと問われ、「全くないとは考えていない」と発言▼予算編成が大詰めを迎えた時期に、基地問題と振興策は「リンクしない」という従来の政府見解を自ら放棄する問題発言を行い、来年度の沖縄関係予算に影響する可能性を示唆していた▼最終的に前年度から増額となった背景には、来年1月の宜野湾市長選や6月の県議選への影響と、夏の参院選で改選を迎える県選出の島尻沖縄担当相の立場が厳しくなることを考慮したとみる向きもある▼安倍政権の本音と建前を国民はどう見るのか。国民不在の政治が続けば政権は長くは持たない。それが歴史の教訓である。(鬚川修)

「雇用の質」高める努力を

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■県内景況、過去最高

 日本銀行那覇支店はこのほど12月の県内企業短期経済観測調査(短観)結果を発表したが、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業で前期(9月)より1ポイント多い45と2期連続で過去最高を記録。景況感は15期連続プラスが続いているという。

 特に好調な観光を背景に消費が好調を持続。プラス70の小売業を最高に運輸、サービス、建設資材、卸売り、飲食店・宿泊、リースの各業種がいずれもプラス50を超えたという。

 しかも同支店側によると、「全国的には輸出産業を中心に中国経済の景気失速の影響が出始めているものの、観光が好調な沖縄は絶好調を維持。県内景気が減速する具体的な材料は見当たらず、好景気は今後も持続していくだろう」と分析している。

 一方で雇用人員判断DIは過去最低の34となり、景気は好調だが人手不足が深刻という現状が浮き彫りになっている。これは正社員を希望しても非正規で働かざるを得ないなどの雇用のミスマッチが大きな要因だが、この好調な景気を機会に企業側に「雇用の質」を高める努力が求められる。

■2人に1人が非正規雇用

 確かに好調な景気を背景に沖縄の有効求人倍率は、10月時点で求人数が初めて1万人を超える1万399人に達するなど0.89倍と3カ月連続で復帰後最高を更新、失業率も4.9%まで改善した。八重山も9月時点で1.18倍と那覇の1.06倍をしのぐ県内五つのハローワークで最高値を記録した。

 これは企業の求人が仕事を探している人を上回っていることを示すものであり、同時に八重山経済も新空港開港以来、好調な観光に支えられ、好景気が持続していることを示している。

 沖縄の「雇用の質」については、非正規労働者が全国平均38.2%、15歳~34歳の若年は35.3%に対し、沖縄は全体が44.5%、若年は50.4%と全国一高く、さらにシングルマザーも半分以上が非正規と全国最悪だ。その結果高卒の2人に1人が3年以内に離職し、さらに賃金は全国平均が31万4000円に対し、沖縄は24万3000円と7万円以上も安い低水準にある。

 夫婦ともに非正規の家庭も少なくなく、結局それが「子どもの貧困」「貧困の連鎖」の悪循環になっている。

■雇用「量」から「質」へ

 そのため県も、雇用政策をこれまでの「量」から「質」に転換し、沖縄労働局と共に企業に正社員化などの待遇改善を求めている。

 これに対し企業側も人手不足を背景に正社員化したり、賃金をアップしたり、それなりに「質」の改善に努めているが、求人と求職条件が合致しないなどミスマッチでなかなか人手不足を解消できていないのが現状だ。

 中小・零細企業が多い沖縄では、企業側が人件費抑制や景気動向を見るため、安価で使い勝手がよい労働力として非正規労働者を、一方では繁忙期の雇用の調整弁として利用する傾向が強いが、こうした企業経営者の意識が変わらないと、加えて行政の支援もないと非正規の正社員化など雇用の「質」は改善できないし、人手不足解消も県内景気も持続は厳しいだろう。

公園面積の縮小を承認 あんぐん公園の整備着手へ

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あんぐん公園の面積縮小について意見を交わした石垣市都市計画審議会=22日午前、市水道部会議室

 石垣市都市計画審議会(我喜屋隆会長・委員14人)が22日午前、市水道部会議室で開かれ、市内真栄里の「あんぐん公園」の面積縮小を承認した。市都市計画課では都市計画変更後、用地取得を経て17年度から公園内のお宮の改修や石積み、トイレ、園路などの整備に着手する考え。

 同公園は真栄里公民館の豊年祭(オンプール)の会場となっている「安居(あんぐん)御嶽」の周辺広場。

 1977年に0.46㌶を公園区域として都市計画決定したが、公図と筆界がずれており、一角に建造物があることからこの日の審議会では現状に合わせて都市計画を0.40㌶に縮小することを決めた。

 委員からは「トイレの管理について地域と調整するべきだ」「今後、各地域の御嶽のある公園の整備をどのようにしていくのか」と意見もあった。

 同課では今後、都市計画の変更に向け県と協議し、来年1月下旬には都市計画決定の告示を行う。

福元(白保中1年)、全国へ 女子形で準優勝飾る

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2015年度第2回全国中学校空手道選抜沖縄県予選大会の1年女子個人形で準優勝し、来年3月の全国大会出場を決めた白保中1年の福元円花=20日、うるま市具志川総合体育館(福元美紀さん提供)

 2015年度第2回全国中学校空手道選抜沖縄県予選大会(県空手道連盟主催)が20日、うるま市の具志川総合体育館で開かれ、沖縄剛柔流上地道場拳秀館の福元円花(白保中1年)が1年女子個人形で準優勝し、2016年3月に北海道北広島市で行われる15年度文部科学大臣旗争奪・はまなす杯第10回全国中学生空手道選抜大会への出場権を獲得した。

 準決勝に進んだ福元は、得意のクルルンファを演武。力みで硬かったものの、うまくまとめ仲地聖羅(剛柔流心治館)に3―2の僅差で勝利。決勝では新屋乙葉(同)の切れのある演武に、1―4で敗れ、惜しくも優勝はならなかった。

 福元は「期末試験などで忙しかったが、時間をみつけて練習できた。準決勝は得意の形で臨んだ。緊張で力が入ったが、関節蹴りが決まり、勝ててよかった。決勝は相手の切れ味とスピードが上だった。筋力不足が敗因。全国までに体をつくり、一つでも多く勝てるように頑張る」と振り返った。

 結果は次の通り。

 ◆1年女子・個人形

 【2回戦】▽福元円花(拳秀館)5―0三木さつき(劉衛流香織龍鳳館)

 【準々決勝】▽福元(拳秀館)5―0金城空逢(武聖館玉那覇道場伊江分場)

 【準決勝】▽福元(拳秀館)3―2仲地聖羅(剛柔流心治館)

 【決勝】▽福元円花(拳秀館)1―4新屋乙葉(剛柔流心治館)

全国大会初出場で銀賞 石垣クラウンイーグルズ帰島

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第43回マーチングバンド全国大会に初出場し、銀賞に輝いた石垣クラウンイーグルズマーチングバンドの皆さん=22日夜、南ぬ島石垣空港

 19、20日にさいたまスーパーアリーナで開かれた第43回マーチングバンド全国大会(一般社団法人日本マーチングバンド協会主催)で銀賞を獲得した石垣クラウンイーグルズマーチングバンド(谷口智行団長、団員17人)が22日夜帰島し、南ぬ島石垣空港で保護者たちが出迎えた。

 同バンドは初出場で「With passion in your heart~熱い思いを胸に~」を堂々と演奏。金賞を目指したが、惜しくも届かなかった。

 谷口団長は「銀賞に終わったが、団員たちは笑顔だった。石垣島のこともアピールできてよかった」と振り返り、「来年も全国に出場したい。今後は2月の定期演奏会に向けて頑張っていきたい」と語った。

 大嶺貴子さん(八重高2年)は「精神面を成長させることができてよかった。来年は絶対に結果を残し、報告したい」、黒島麻衣さん(大浜中2年)は「今回分かったことや課題を今後に生かし、来年はもっといい演奏をしたい」と話した。

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