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読者の皆さんは、新聞社に整理記者という…

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 読者の皆さんは、新聞社に整理記者という職種があるのをご存じだろうか。多種多様な情報が詰められた新聞に接しても、それを製作する整理記者を知っている人は少ないように思われる▼編集部と通信社から出稿される多くの記事や写真の中から、どれを第1面のトップに据え、社会面の読み物は、4段扱いにするのは、どの記事をボツにするのか。その日のニュースの量などを念頭において価値判断する▼そして記事にふさわしい正確で魅力的な見出しを考え、読者の視覚に訴えるようなレイアウトに頭をめぐらす。仕事は地味だが、与えられた役割は大きく、紙面の最終確認者である責任は重い▼最初の読者である整理記者は、ニュースの”料理人“であり、”演出家“であると表現される。編集部の記者が日々の地道な努力で書いた記事を、生かすも殺すも整理記者次第といえる▼仕事をする上では広く浅く、もの事を知りなさいともいわれる。ニュースの価値は動き、その日その日によって違ってくる。どんなニュースに接しても、価値判断がスムーズにできるであろうということから出た言葉なのだろう▼読者に新聞を読ませたい。記事の内容を含めて第一歩となるのが、目に飛び込み引きつける新鮮な見出しである。その見出し物語については次回で紹介したい。(鬚川修)


市長選、4年前の対決再び

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■攻守所を変えて再戦へ 

 全国から注目された沖縄の今年初の市長選である名護市長選は19日、現職が大勝し、地元市民は日米両政府が押し付ける米軍普天間飛行場の辺野古移設に明確に「ノー」と沖縄の誇りを示した。名護市に続き3月には任期満了に伴う石垣市長選挙が行われる。

 八重山は同市長選に続き9月には石垣市、竹富町、与那国町3市町議会の議員選挙、さらに11月には知事選挙があり、郡民にとって今年は八重山の未来を決める大きな選択の年だ。政治家の皆さんにはわかりやすい明瞭な政策を提示してもらい、私たち有権者も各候補者の政策にしっかりと耳を傾け、誤りのない選択をしたい。

 まず3月2日に投開票が行われる石垣市長選は、昨年暮れに保守与党側から現職の中山義隆氏(46)、革新野党側から前職の大浜長照氏(66)がそれぞれ出馬を表明。今回は4年前の前回と同じ顔合わせで攻守所を変え、現職の中山氏に前職の大浜氏が挑む一騎打ちの構図がほぼ決まった。

 

■争点は中山市政の評価

 しかし従来なら今ごろ活発な選挙戦も今回は両陣営とも動きが鈍い。候補者決定が両陣営とも大幅に遅れ、来月23日の告示まであと1カ月に迫った今なお政策発表もなく、選挙態勢づくりがずれ込んでいることが原因だ。

 ただ事務所開きは双方とも年明け早々に済ませており、政策発表と同時に選挙戦は一気に加速する。

 前回の選挙は5期目を目指した大浜氏の長期政権と多選の弊害が争点となり、世代交代による市政刷新を訴えた新人の中山氏が、約5千票の大差で20年ぶりに保守市政奪還を果たした。

 今回の選挙は、それから4年間の中山市政の評価が最大の争点となる。

 石垣市の経済回復につながった開港プロモーションなど数々の新空港関連活動をはじめ、危険家屋である消防署の仮庁舎への移転、給食センター・食肉センターの新築、新火葬場の来年度以降の着工、建設業界が大きく期待する総額770億円に上る国営土地改良事業着手や預かり保育の全園実施、給食費の一部無料化など中山市政は、ハード・ソフト面で数多くの実績を残した。これを有権者がどう評価するか。

 

■「右傾化」の是非も争点

 さらに中山市政誕生で急速に台頭した「右傾化」を有権者がどう評価するかも今回の争点のひとつだ。

 革新側には「自衛隊配備は与那国の次は恐らく石垣だろう」と安倍政権下でさらに加速する右傾化に危機感は強く、これが難航する人選の中で大浜氏再登板の大きな要因となった。今回の選挙はこうした右傾化の流れを是認するか歯止めをかけるかも問われる。

 前回公明党の支持と、さらに若者層の掘り起こしで大勝した中山氏。以後保守陣営は石垣市で各種選挙に連勝して勢いづいている。これに対し大浜氏は、今回保守の一部を陣営に取り込んで雪辱を期す。カギはこれら保守層や若者層をどれほど取り込めるかだ。

 両陣営には、悲願の新空港開港で回復した経済をさらにどう発展させるかの経済振興策や産業振興策など、明確な対立軸とマニフェストを求めたい。

ブルッと冷え込み 西表大原12.5度

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厚手の上着を着込み、寒そうに歩く人たち=21日午後、730交差点

 八重山地方は21日、大陸からの高気圧の張り出しに伴う寒気の影響により西表島大原で午後2時36分に12.5度を観測。また、石垣市伊原間で12.7度、登野城で13.1度の今季最低気温を記録するなど、郡内各地で平年を2.6度から3.4度下回る厳しい寒さとなった。

 市内ではこの日、厚手の上着を着込み、ポケットに手を入れて寒そうに歩く人の姿がみられた。

 石垣島地方気象台によると、22日はさらに冷え込み、最低気温は12度前後の予報。

 その他の最低気温は次の通り。

 ▽石垣市盛山12.6度、波照間島13.8度、与那国島13.2度

641万人余で過去最高 13年の県内観光客

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 【那覇】県文化観光スポーツ部が20日に発表した2013年の入域観光客数は、国内外合計で前年比57万7900人(9.9%)増の641万3700人で、過去最高となった。国内外ともに最多の入域を記録した。円安に伴う旅行需要の増加、新石垣空港の開港を含む国内外航空路線の拡充、台風接近の減少などを背景に、これまで最高だった08年の604万5500人を大幅に上回った。

 国内は、前年比40万3800人(7.4%)増の586万2900人。客数が最も多い東京方面が292万1300人で前年実績を上回り、スカイマークの成田路線拡充で石垣方面への旅行需要も高かった。

 全体的には、円安や景況感の上向きが旅行需要を高め、昨年に比べて3連休が多かったことも旅行需要を高めた。これらの動向に加えて、格安航空会社(LCC)の誘客効果、新石垣空港開港による石垣発着路線の増加が客数を押し上げた。

 国外は、17万4100人(46.2%)増の55万800人。客数の約半数を占める台湾は、23万5600人となり、台北石垣路線の拡充などで集計以来初めて20万人を超えた。

 全体的には、訪日旅行需要の高まりに加え、既存路線の増便や新規参入、チャーター便増加が大きな要因。さらには、タイなど開拓市場からの入客も増えた。

 14年の見通しについて県は、国内は「回復基調にある景気や円安の影響などで沖縄への旅行需要は継続する」とみている。国外は「那覇空港の新国際線ターミナルビル、那覇港旅客船ターミナルビルの供用開始で、これまで以上に増加する」と見込んでいる。

八重山署跡地、6年間も進展なし 

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沖縄銀行が石垣市から購入した八重山署跡地=20日=。新市役所庁舎の建設場所が決定した後、計画が具体化しそうだ

 八重山署跡地の石垣市有地(2770平方㍍)は2008年に沖縄銀行に売却されて以降、具体的な動きが進展していない。沖銀は同地に支店建設を計画しているが、道路をはさんで隣接する市役所の新庁舎建設計画の動向を見極めているものとみられる。

 同跡地について市は購入者を公募。2者が入札した結果、沖銀が落札した。契約の際、3年以内で建設工事を完了させることを条件としたほか、7年間の転売禁止や10年間の買い戻し特約をつけた。

 同跡地を管理していた市港湾課によると、3年後の11年3月、同社から内部事情を理由に建設完了期限延長の承認願いを受け、承諾。今年3月で延長の3年を迎えるが、同社からさらに1年延長の要望があり、現在調整を進めている。

 沖縄銀行は詳細な事情を明らかにしていないが、新市役所庁舎の建設場所が決まるまで期限を延長したい考えのようだ。市は庁舎建設について14年度で建設場所を決定する予定。

 市役所が現地での建て替えなら沖銀も従来通り計画を進めるとみられるが、移転の場合にどう対応するか判断を迫られることになりそうだ。

余剰地に児童福祉施設や消防出張所など計画 県と石垣市

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団地建て替えのイメージ

 新川地区の団地群の建て替えを計画している県と石垣市は21日までに、新川真喜良地域の居住機能再生に向けた基本的な考え方をまとめ、老朽化した公営住宅の居住機能の向上、余剰地を活用した地域活性化、地域防災機能の向上を目標に掲げた。余剰地には児童福祉施設、公園、消防出張所などを計画している。市はホームページで公表し、住民意見を募っている。県、市は住民や関係団体などの意向を踏まえ、今年3月までに新川地域居住機能再生計画を策定する。

 建て替え対象は県営の新川、真喜良、真喜良第2、市営新川の4団地(計530戸)。2016年度ごろから順次、建設に着手する予定だ。

 基本的考え方によると、沿岸地域にある県営真喜良と県営真喜良第2を、防災の観点から県営新川団地、市営新川団地の敷地約8㌶に集約。建て替え後の新団地は津波災害などの一時避難所として活用する。高層化が想定されるが、景観に配慮した計画にするという。新団地は全戸バリアフリー。

 移転後に更地となる真喜良第2団地跡地では▽児童館などの児童福祉施設▽公園▽消防西出張所(仮称)、真喜良団地跡地では▽地域活性化に資する施設▽民活による商業・観光施設の導入―を検討する。

 防災機能に関しては新団地に避難する経路、未整備の都市計画道路を検討。さらに雨水排水機能を向上させ大雨時の冠水対策も図る計画だ。

 計画の基本的考えは市のホームページや市役所、市立図書館、市健康福祉センターで閲覧できる。意見の募集は2月18日まで。問い合わせは市都市建設課(87―9007)、県住宅課(098―866―2418)。

船浮港を増築へ 八重山土木事務所

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係留スペースが狭く、港湾使用に支障が出ているため、増築される予定の船浮港=2013年4月21日

 【船浮】県八重山土木事務所は2014年度から、西表島船浮港の増築事業に着手する。14年度で実施設計を行い、早ければ15年度から整備工事に着手する方針で、地元から要望が強かった係留スペースの拡張や貨物船を接岸する船尾岸(斜路)が整備される見通し。船浮公民館の井上吉晴館長は「船浮地区最大の要望であり、早期着工を願っている」と述べ、港湾整備に一定のメドがついたことを喜んだ。

 町によると、船浮地区は13年12月末現在、20世帯38人が在住。ほぼ全世帯で船舶を所有し、遊漁船など約25隻が港を利用する関係で係留スペースが狭く、港湾使用に支障が出ているのが現状。

 また、干潮時には大型の貨物船が接岸しても岸壁が高く、荷物を降ろすことができないことから、貨物船の接岸が満潮時に限定され、民間・公共工事の資材搬入にも影響が出ている。

 このため、八重山土木事務所では14年度にも実施設計を行い、早ければ15年度から物揚げ場や係留施設の拡張のほか、岸壁を海に向かって傾斜させることで潮の干満に関係なく貨物船から貨物の出し入れが可能な船尾岸などの整備を図りたい考え。

 港湾整備に一定のメドがついたことに、井上館長は「船浮は陸の孤島で船がなければどうしようもなく、船を車代わりに使っているため早急に整備してほしい」と工事の前倒しを切望する。

 また、地域住民からは「係留施設が狭いために一時的とはいえ、浮桟橋に船舶を係留していることがあり、白浜港への急患搬送に支障が生じることが懸念される。浮桟橋の管理を役場にお願いできないか」との要望も上がっている。

 これに町建設課の東船道博昭課長は「浮桟橋は基本的には係留施設ではないということを公民館にお願いしているが、係留施設が狭いために守られていない部分があるかもしれない。その点は地域の協力をお願いするしかない」と理解を求めた。

双方これからが勝負

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 ▽…2月23日の告示まで残り1カ月となった石垣市長選。告示後の1週間は短く、前哨戦が重要になる。両陣営とも後援会や支持グループの事務所が確保され、これからが勝負。事務所の様子を探って「動きがいい」「動きが悪い」との評価する声もちらほら。双方とも相手の取り組みが気になるようだ。

 

 ▽…「民間はいつ倒産するか分からない。行政で交流の受け入れ窓口を」と十数年前から話していた請福酒造の漢那惠子さん。現在はJAおきなわ八重山支店がかけはし交流の受け入れ窓口となっているが、当時は漢那さんが個人で奮戦しており、岩手県北上市と石垣市の友好都市提携は長年の悲願でもあり、限定生産の泡盛にはその思いも込められている。

 

 ▽…記念すべき第1回大会が行われた石垣島ペタンク大会。フランス発祥の球技スポーツで、コート上のサークルを基点に、目標球をめがけて金属製のボールを投げ合うことから、カーリングのイメージに近い。芝の性質など、コートの特徴によって球が転がるのを見極めるが、これが難しい。大会は3人一組のチーム戦なので、仲間とともに次大会は参戦してみてはいかが?


昨年暮れ、安倍首相に対し仲井真県知事が…

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 昨年暮れ、安倍首相に対し仲井真県知事が「驚くべき立派な内容に140万県民を代表して感謝する」と述べた際、多くの人々が自分は何も感謝などしていないと憤激したに違いない▼それが今回の名護市長選に具体的に現れた。すなわち名護市民は辺野古移設そのものを辺野古埋め立てを承認した知事の判断に拒否を突きつけたのだ▼知事は辺野古移設推進派を全力応援し、その結果に対し「承認したから今からどうこうできない」とか「辞任は考えていない」などと自分の判断の誤りとその敗北を認めようとしない▼知事は「基地はもうごめんだ」「いったい日本は沖縄を何と思っているのだ」という沖縄の人間の基本的感情をくみ取ることができず、札束でほっぺたをはたけば沖縄は黙るとの日本政府の意図の代行者となり果てたのだ▼仲井真知事がそのまま居座り続けると、例えば防衛省が知事の承認を盾に測量などを開始し住民がそれに抵抗し、そして知事の要請により沖縄県警が出動し住民と対峙(たいじ)する。つまり沖縄人同士が争い、その隙に防衛省が移設作業を進めるという事態が起こり得るのだ▼知事よ、あなたはテレビでみせたように車椅子を要するほどの病身だし、思考力も判断力も低下しつつある。今が退任の潮時ではないか。(八重洋一郎)

年度内に協議会設立へ 八重山広域圏

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「八重山広域圏図書館事業推進協議会」の設置に向けた第5回準備会で、会則案について話し合う参加者たち=22日午後、市立図書館

 県立図書館八重山分館閉鎖後の図書館サービスの在り方について考える「八重山広域圏図書館事業推進協議会」の設置に向けた第5回準備会が22日午後、市立図書館で開かれ、年度内にも実現させる方向性が示された。同分館の存続を求める会(大田静男代表世話人)の会員4人と竹富町の担当職員2人が参加した。

 今回は前回に引き続き会則案の組織や事業、任期などの項目について、諸案対照表で3市町や求める会の案を比べながら協議した。

 次回の開催はまだ決まっていないが、今回話し合った内容を整理して会則にまとめ、年度内に協議会を立ち上げる方向で進めていく。

アカハチ男子、準優勝 第28回沖縄市バレーボール祭り

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第28回沖縄市バレーボール祭りでCクラス準優勝に輝いたスポーツ少年団アカハチ男子=(同チーム提供)

 

 第28回沖縄市バレーボール祭り(沖縄市バレーボール協会主催)が18日、沖縄市民体育館を主会場に開催され、八重山からCクラス(3、4年生)に出場したスポーツ少年団アカハチ男子が準優勝に輝いた。大会には12チームが出場した。

 結果は次の通り。

 ◆Cクラス(3、4年生)

 【予選リーグ】

       15-10

アカハチ 2 12-15 1美東

       15-9

 

       8-15

アカハチ 2 15-9 1美原

       15-7

 【決勝】

       7-15

アカハチ 1 15-9 2安慶名

       7-15

 

海保音楽隊がコンサート 石垣第二中とジョイント

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プロの演奏で観衆を魅了した海上保安庁音楽隊=22日夜、石垣市民会館大ホール

 海上保安庁音楽隊&石垣第二中学校ジョイントコンサートin南ぬ島2014(石垣海上保安部主催)が22日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、約700人の市民が訪れた。

 同音楽隊は、02年に石垣中学校吹奏楽部とのジョイントコンサートを石垣で初開催して以来、12年ぶり2度目のコンサート。

 プログラム1部では、同音楽隊が行進曲「ウルヴァリンの誇り」や映画「LIMITOFLOVE海猿」のテーマ曲などを披露。第2部では石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部が「ルパン三世のテーマ」や「小さな世界」などで会場を盛り上げた。

 ジョイントステージでは「島人ぬ宝」と「アメリカンシンフォニー」を披露し、会場からは大きな拍手が送られた。

 コンサートに訪れた新本当儒(まさみち=登小6年)くんは「小学校のころにティンパニーをやっていて、プロの演奏はすごいと思った。音楽隊の演奏は楽しい」と喜んだ。

2013年、補導少年1560人 

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 2013年1年間に八重山署管内で補導された少年の数が1560人に上り、前年と比べ479人(44.3%)増加していることが八重山署のまとめでわかった。なかでも中学生の喫煙が、308人と前年の102人から3倍に増加。少年全体でみても喫煙が前年比478人増の805人と、補導総数を押し上げる最大の要因となった。同署では「不良行為は他の犯罪の被疑者や被害者につながる危険性がある。少年補導員や関係機関と協力し、街頭補導に今後も力を入れる」と話した。

 同署によると喫煙補導が急増した背景は、地域から情報提供のあった少年がたむろする場所の重点的なパトロールや、特に放課後から夕暮れ時の街頭補導に力を入れたことを挙げ、「地域から情報が寄せられたことが大きかった」と分析している。

 また中高生の深夜はいかいは、高校生でわずかに減少したものの、依然として多く、中学生が210人(前年比79人増)、高校生が333人(同27人減)だった。

 補導状況を月別で比較すると、新学期を迎える4月ごろから増えはじめ、夏休み期間中の8月に204人とピークとなり、9月から減少する傾向にある。

 補導された場所は路上が6割、公園や海岸が3割となっている。

 なかには1人で55回補導された少年もおり、同署では「このような少年は親や学校などと連携して、立ち直りなどの支援を進めたい」と話した。

【石垣市長選】前哨戦が本格化 現職中山氏、前職大浜氏

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 現職の中山義隆氏(46)と前職の大浜長照氏(66)が出馬を予定している石垣市長選(3月2日投開票)は23日、2月23日の告示まで1カ月を切る。両陣営とも予定候補者の正式決定が異例の年末にずれ込んだため、前哨戦は盛り上がりに欠けているが、両陣営とも告示までの取り組みを重視。懇談会などを開催したり、街頭に立って呼びかけるなどして支持拡大を図っている。

 今選挙では大きな争点は見当たらず、中山市政4年間の評価が問われることになる。これを踏まえ、両陣営がどのような政策を打ち出してくるかが焦点となりそうだ。中山氏は2月の早い段階で発表を予定、大浜氏は中山氏の後にするとみられる。

 中山陣営は「日本一幸せあふれる石垣市づくり」を引き続き掲げ、今回は「若さ」「行動力」に加え「実績」もPR。中山氏は「新しいマニフェストに大きなビジョンを掲げたい」と期待感をもたせている。

 大浜陣営は「子どもたちも、若者も、高齢者も笑顔かがやく石垣市をいっしょにつくりましょう」がスローガン。取り組みについて大浜氏は「政策発表のときに言う」と話し、現職とは違うカラーを打ち出したい意向だ。

 中山陣営は後援会のほか、自民党石垣市支部が730交差点に、八重山維新の会が八重山博物館南方に事務所を構える。

 大浜陣営も後援会、勝手連が真栄里の支持者宅に、同級生有志が具志堅用高記念館西側に事務所を構える。  政党の支持は、中山氏が自民党県連から推薦を得た。公明八重山連合支部長の大石行英市議、幹事長の平良秀之市議が自民党石垣支部の旗開きに出席、自民支持者とともに市長選勝利に向けて「頑張ろう」をしており、今選挙でも自公体制を継続する可能性が高い。中山氏は22日、「一両日中に公明党に推薦を依頼したい」と話した。

 大浜氏は従来の保守支持者を巻き込んだ「市民党」を掲げており、革新政党の推薦を受けないとみられる。政党を前面に出した戦いを展開しない方針だが、後援会幹部が公明党に水面下でアプローチ。大浜氏は「関心をもっている。タイミングを選んで、しなければならないことはやる」と話している。

 一方、市長選と合わせて行われる市議補選について両陣営は「市長選にプラスになるような人材」の擁立を目指している。

 市選管は30日、選挙事務説明会を市役所会議室で行う。

アーサ採りは早い者勝ち

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 ▽…市内各地の海岸で、冬の風物詩・アーサ採りに精を出す人々が増えている。採れたてのアーサはすまし汁や天ぷらにして食され、寒さが厳しいこの時期のアーサ汁は格別だ。白保海岸で採っていた地元の女性は「昔はアーサがたくさんあったが、最近は少なくなった。この時期に1年分を採らないと食べられなくなる」と手を休める間もない。アーサ採りも早い者勝ちのよう。

 

 ▽…NECが社会貢献活動の一環として行っている「ティーチャーズ・サイエンス・ラボ」で講師を務めた理科教育研究フォーラムの松延康代表。日本テレビ系列の「世界一受けたい授業」にも出演しており、軽快なトークと楽しい実験で教員らを科学の世界に引き込んだ。24日には小学生向けの教室も開かれる予定で、より面白いユニークな授業に期待。

 

 ▽…2月2日の「いしがき教育の日」の行事で、明治大学文学部教授の齋藤孝氏の講演が実現する。教育学が専門の齋藤氏は「声に出して読みたい日本語」などの著作で知られ、テレビにもよく出演する有名人。定例記者懇談会で中山義隆市長も「よく実現した」と感心することしきり。


発症すると下痢や嘔吐(おうと)などを…

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 発症すると下痢や嘔吐(おうと)などを引き起こすノロウイルスが日本各地で猛威を振るっている▼静岡県浜松市では給食に出された食パンを感染源として、小学校15校で児童や教職員の集団感染が発生。1000人近い児童が下痢や嘔吐の症状を訴え学校を欠席。学校閉鎖を余儀なくされた▼このほかにも全国各地の飲食店や宿泊施設などで集団感染が報告され、京都市伏見区の総合病院では院内での集団感染で高齢者4人が死亡する事態にまで至っている▼過去に八重山でも石垣市内の中学校の生徒が修学旅行先で集団感染したケースがある。また、昨年8月には八重山病院で入院患者らの集団感染が発生。幸い、いずれも重症化には至らなかったが、いつ、どこで感染するか分からない▼ノロウイルスは、感染者の嘔吐物や便からの飛沫(ひまつ)感染が主。ウイルスは目に見えず、感染力が強い。しかも、感染者は発症しなくても一週間程度、ウイルスを出し続けるようで、完全に防ぐのは至難の業だ▼八重山福祉保健所によると、一番の予防は手洗い。流水とせっけんで手首までしっかり手を洗うことが大切。万一、発症した場合は、徹底した殺菌消毒が必要だ。郡内ではインフルエンザの警報も発令された。流行を予防するためにもまず、手洗いだ。(下野宏一)

県がインフル警報発令 手洗いやうがいの徹底を

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 県健康増進課は22日、1月13日から19日までの八重山管内のインフルエンザ患者報告数が1定点(医療機関)当たり30.33人に上り、警報基準値(30人)を超えたとして、インフルエンザ警報を発令した。郡内では平真小学校(松原範夫校長)で学級閉鎖が出ており、今後感染が拡大する可能性がある。同課では「せきやくしゃみをする時に口と鼻を押さえるせきエチケットや、手洗い、うがいをしっかり行ってほしい」と呼びかけている。

 県内では八重山のほか、那覇市が55.56人と最も高く、南部37.57人、中部32.60人、宮古24.00人、北部が19.80人。県全体では36.74人となっている。

 石垣市内では、平真小3年生のクラスで児童28人中15人が欠席し、22日から24日までの3日間、学級閉鎖となっている。松原校長によると、19日の学習発表会から徐々に感染者が増え、3年生と5年生が多い傾向だという。「兄弟間で広まっているケースが見受けられる。手洗いやマスクの着用など呼びかけているが、厳しい状況。今後も予防策を徹底していきたい」と話している。

 竹富町と与那国町は13日から19日までの報告数はゼロとなっている。

 同課では予防策として①せきエチケット②食事の前や帰宅後の手洗いとうがい③バランスの良い栄養摂取と十分な睡眠④室内の換気と適切な湿度⑤不要不急の外出を避ける⑥予防接種を早めに受ける—ことや、インフルエンザにかかった場合に▽医療機関を受診して治療を受ける▽安静にして休養を取る▽会社や学校を休むようにする—ことを呼びかけている。

 予防に関する問い合わせは八重山保健所(82-4891)。相談受け付けは午前8時30分から午後5時15分。

理科の苦手意識なくせ 八島小でNEC

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NECの「ティーチャーズ・サイエンス・ラボ」で、講師の松延康さん(左)の話に聴き入る教師ら=23日午後、八島小

 石垣市内の小学校教師に理科への苦手意識を解消してもらおうとNECが23日午後、八島小学校で「ティーチャーズ・サイエンス・ラボ」を開いた。教師ら約30人が参加した。

 同ラボは社会貢献事業の一環として2011年にスタート。全国各地で活動を展開している。

 この日は、理科教育研究フォーラムの松延康代表が講師を務め、実験器具の管理のポイントや、実験アイデアなど紹介した。

 松延代表は蒸気で満たしたアルミ缶を逆さにして水面につけ、外部の大気圧でつぶす実験などを披露、教師らも実験を体験した。

 松延代表は「空き缶つぶしは外に衝撃がいかないので安全。学校でもぜひやってみてほしい」とアドバイスした。

 24日には同校の4年生を対象にした科学実験教室も行われる。

長包の貴重な資料石垣市に 八重瀬町教委から寄贈

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「汗水節」の資料を寄贈した八重瀬町教委の金城隆雄教育長(左)と仲本薫さん(右)。資料を受けた三木健さん(中央)=23日午後、八重瀬町

 【八重瀬】八重瀬町教育委員会は23日、石垣市出身の作曲家、宮良長包が作曲した「汗水節」の楽譜を含む戦前の資料を石垣市教育委員会に寄贈すると発表した。楽譜は現在、一般的に歌われている楽曲とは曲調が異なっていることが新たに分かるなど貴重な資料となっている。

 県内で広く愛唱されている「汗水節」は、旧具志頭村(現八重瀬町)出身の仲本稔が作詞した楽曲。同町教委が進める資料収集事業で同町立具志頭歴史民俗資料館が7点を所蔵していた。

 資料は、戦前の県が学校、官庁用に配布するためガリ版印刷した楽譜と歌詞から成る2枚の書面。仲本さんの長男、薫さんの意向で7点のうち、1点が市教委に寄贈された。

 戦前の汗水節関係資料は戦災でほとんど焼失し、同町にとっても貴重なもの。長包関係者にとっては、楽譜に関する資料が少ない中で重要なものになる。

 資料は、宮良長包生誕記念音楽祭実行委顧問の三木健さんが市教委に代わって受け取り、後日、届ける。八重瀬町で行われた贈呈で三木さんは「この曲がこの地で大切にされていることに敬意を払いたい。石垣市でも大事にしていきたい」と感謝した。

 八重瀬町教委の金城隆雄教育長は「仲本が胸に秘めた思いを内外に伝えていきたい」と述べ、同音楽祭監督を務めた大山伸子さんは「作曲直後の資料で、今後、検証してどう演奏するかも検討していきたい」と感慨深く語った。

 また、歌詞に関する資料は、歌詞中の文言が一部異なることも分かり、薫さんは「元歌への理解と協力をお願いしていきたい」と述べた。

八重山病院に口腔外科を 障がい者等歯科治療推進協

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八重山病院の歯科口腔外科の開設を求める意見書を採決した協議会=23日午後、八重山合同庁舎3階会議室

 八重山地区障がい者等歯科治療推進協議会が23日、医療機関や行政、福祉施設の職員ら14人で設立。同日午後、八重山合同庁舎3階会議室で第1回会議を開き、八重山病院で障がい者などが受診可能な歯科口腔(こうくう)外科の早急な開設を求める意見書を採決した。近く、沖縄県病院事業局長へ提出する。会長には八重山福祉保健所の東朝幸所長が選出された。

 同協議会は、八重山地区の障がい者等に対し、必要な歯科治療が地域で受けられる「地域完結型」の体制を構築するのが目的。

 この日の会議では、障がい者歯科に関する課題や歯科治療、ケア体制などについて意見が交わされた。

 八重山管内の障がい者(成人)の歯科検診結果について同保健所は「歯磨き状況が悪く、要治療者が多い。若い世代の喪失歯が多く、必要な治療を行わず、歯を失う人が多い」と報告した。

 八重山では現在、市内に5カ所の県障がい者歯科地域登録医院があるが、出席した委員から「既存の歯科医院に障がいを持つ人々の来院が増えると、処置に医師が追いつかない。治療方法にも限界があるので口腔外科の新設が望ましい」との意見が出た。

 このほか、八重山病院の歯科口腔外科設置に関するアンケートで、回答者の9割が同科を必要としていることも報告された。

 出席した県立八重山病院の大嵩純道事務部長は「科を新設しても地域のバックアップがないと継続的に維持できない。新病院の基本計画のなかで議論したい」と説明。東会長は「八重山病院に歯科口腔外科の開設に向けた課題はたくさんあるが、協議会として意見書を提出し、治療とケアの充実を強く求めたい。今後も問題解消に向けて議論を重ねたい」と話した。

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