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センター試験始まる

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八重山地区では111人が受験した大学入試センター試験=18日午前、八重山高校

 2014年度大学入試センター試験が18日から2日間の日程で、全国693会場で一斉に始まった。

 今年の全国の志願者数は前年より1万2672人少ない56万672人。県内は前年より188人少ない6323人。八重山地区では、試験会場の八重山高校で111人が初日の試験に臨んだ。2人が欠席した。

 初日は地理歴史・公民、国語、外国語の3教科。一昨年に地理歴史と公民で配布ミスなどのトラブルがあり、昨年から地歴と公民の冊子を一つにして配布している。

 午前9時ごろには受験者が控室から試験を受ける教室に移動。諸注意の後、試験官から問題と解答用紙を受け取り、午前9時30分から試験を開始した。受験者たちは緊張した面持ちで問題に取り組んだ。最終日の19日は午前9時30分から、理科、数学が行われる。


波照間製糖が操業開始

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圧搾機にサトウキビを投入して操業の安全祈願する西村社長ら関係者=18日、波照間製糖

 【波照間】波照間製糖(西村憲社長)は18日、新工場での操業を開始した。

 圧搾開始式では、西村社長が「いよいよ新生波照間製糖のスタート。無事故、安全と増産を祈ろう」とあいさつ。今期最初のサトウキビを西村社長をはじめ関係者が圧搾機に投入して、操業の安全を祈願した。

 今期の収穫面積は202㌶、単収5・3㌧、生産量は10734㌧(前期10656㌧)で前期並み。初日の甘しゃ糖度は15・3度(同14・1度)と前年を上回り、高品質の黒糖を生産できる見込み。

 新工場では原料処理能力が向上し、操業期間は約80日と短縮される。順調にいけば操業は4月中旬までの見通し。

「118番」の適正利用を

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「118番の日」にちなみ観光客らに118番の正しい利用を呼びかける海保関係者ら=18日午前、石垣港離島ターミナル

 「118番の日」の18日、石垣海上保安部(赤津洋一部長)は石垣港離島ターミナルで、海の緊急通報ダイヤル「118番」を周知するため、市民や観光客に県内の海保の連絡先などが書かれたポケットティッシュやパンフレットなどを配布し、適正な利用を呼びかけた。

 同海保によると、管内に関する昨年1年間の通報件数は9246件で前年に比べ163件減少。このうち、有効通報件数は227件(前年比8件増)で、残りの9019件は間違い電話などだった。

 広報活動には、海保職員のほかに海上保安協会八重山支部(辻野ヒロ子支部長)の女性部、海保キャラクター「うーみん」も参加。「118番」の適正な利用を呼びかけた。

 同海保の赤津部長は「八重山は新空港の開港で観光客の増加とともに海洋レジャーも増大している。万一、事故が起こった時には118番に速やかに通報してほしい。間違いも多いので正しく利用してほしい」と話した。

 また、会場では18日まで海保の救助活動の様子や海岸に漂着したごみの状況などを写真で紹介する「海上保安パネル展」も開かれた。

カンムリワシ 保護数が過去最多28件

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カンムリワシの幼鳥

 2013年のカンムリワシ保護件数が28件と過去6年間で最高だったことが、環境省石垣・西表自然保護官事務所のまとめで分かった。このうち、交通事故件数が16件で10年の17件についで2番目に高くなっており、石垣自然保護官事務所の本田師久保護管は「1月から3月の間は昨年巣立ちした幼鳥が餌を採るために道路上に出没する時期で交通事故も多くなる傾向にある」として運転者に注意を呼びかけている。

 国の特別天然記念物に指定されているカンムリワシは、交通事故などによるケガや衰弱した状態などで発見された場合、自然保護官事務所が保護し、回復後に野生復帰させている。

 石垣島での保護件数は08年の9件から10年には20件に増加、12年には11件と下がったが、13年は17件に上昇。西表島では08年の2件から13年には11件と増加傾向にある。

 このうち、交通事故による保護件数は石垣島で08年の4件から10年には14件を記録。11〜13年は7〜9件で推移。西表島では08年は1件だったが、10年の3件以降、上昇傾向にあり13年は8件の交通事故があった。

 石垣自然保護官事務所管内における過去6年間の交通事故後の状況は、野生復帰できたのは17羽に留まっており、発見時にすでに死んでいた個体が18羽、治療中に死んだ個体が8羽などとなっている。月別の事故発生状況は1月から3月が1・83羽〜1羽、4月と12月が0・83羽で、ほかの期間は0・5羽を下回り、12〜4月期に事故が集中する傾向がある。

 石垣自然保護官事務所では事故防止を呼びかけるとともに「交通事故の場合、事故当事者による通報が迅速な回収、救護を可能にし、命を救える可能性が高まる。故意でない限り罪に問われないため、今後の対策を考える上でも極めて重要な情報となるため事故発生時には連絡をお願いしたい」としている。

2月から電子カルテ導入 八重山病院

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電子カルテ導入を前に実際に自動再来受付機を使ってシミュレーションを行った八重山病院=18日午後、同病院入り口付近

 県立八重山病院(依光たみ枝院長)は2月1日から従来の紙のカルテ(診療録)を電子化した「電子カルテ」を導入する。同システムの導入で、医師らが端末上で患者の情報を共有し、事前に診察内容を把握できることから、診療効率の向上が期待される。また、患者のIDと薬品、電子カルテをバーコードで確認することで、患者や薬品の取り違え防止などへの効果も期待できる。依光院長は「診療効率を高めることで、患者への負担を軽減し、質の高い医療サービスを提供できるようにしたい」と話した。

 これまで同病院では、患者が紙のカルテを持って各科を回り、診察する医師も受け取ったカルテの初見で診察を始めていた。

 電子カルテを導入することで、医師らが端末上で患者の情報を共有するとともに患者の診察内容を把握し、準備することができるようになり、診察時間の短縮につながる。

 また、点滴などの薬品を扱う場合、患者が身につけるID入りリストバンドと薬品、電子カルテをバーコードで確認する3点チェックで薬品の取り違えなどを予防することができるほか、受け付け後にカルテを探す時間を省くこともできる。

 導入に先立ち同病院では18日、院内で電子カルテ対応のシミュレーションが行われ、病院関係者やボランティアらが、診察券を自動再来受付機に入れ、画面で予約状況や診察時間などを確認し、直接、担当科で診察の順番を待つまでの行程を実践した。

 依光院長は「システムに慣れるまで多少時間がかかるかもしれないが、診療効率がアップすることで患者への負担を軽減し、質の高い医療サービスの提供ができるようにしたい」と話した。

 電子カルテの導入で、診察の際には保険証とデータの入った診察券が必須。当日に予約のない一般外来患者の受け付けは窓口係で対応する。

 電子カルテ導入による大幅なシステム変更で、稼働からしばらくの期間は受け付けから会計までに時間がかかることが予想されるため利用者に理解を求めている。

ペットを家族の一員として暮らす人が増えた…

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 ペットを家族の一員として暮らす人が増えたと感じる。ペットの存在も変化し、犬も以前は庭で番犬が多かったが今では家の中で飼われ、おしゃれな首輪や服を着たワンちゃんも珍しくない▼子どものように犬をかわいがっている友人もいて、もし愛犬が死んだら大丈夫だろうかと心配になる。石垣では死んだペットを火葬し遺骨を手元に遺すことはできず、クリーンセンターでごみと一緒に焼却するしかないという▼本島には火葬をする民間業者があり、依頼するには航空便で発送し猫が約3万円、大型犬だと5万円以上かかるという。どうしても遺骨がほしいと本島まで日帰りで火葬に行った知人もおり施設を望む声も聞かれる▼捨て犬、捨て猫ゼロを目指し活動する「石垣島しっぽの会」が現在、建設が計画される市の新火葬場にペットの火葬施設も併設してほしいと署名活動を展開、要望書を市に提出するようだ▼しっぽの会は「採算面など課題は多いが動物愛護や管理に関する法律面からも民間ができないことを行政が手助けしてほしい」と望む▼ペットを飼う人が増えている反面、捨て猫、犬は後を絶たず殺処分は県内でも最悪レベル、公園や道には犬の落とし物が放置されるなど飼い主のマナーも問われる。もっと動物を飼うための制度や仕組みづくりをすべきだと思う。(辻本順子)

ほめ言葉は子どもに良薬

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 ▽…19日の児童虐待防止講演会で、講師の長田クリニック院長、長田清氏は子どもの自尊心を育むにはほめることが大切だと強調した。親や大人はとかく、子どもに対し注意や小言をいうのが常。頭ごなしは一番悪い例で、子どものやる気を失わせるとか。論より証拠、ほめ言葉が多ければ、子どもはいくらでも伸びるもの。

 ▽…石垣小学校の4学年PTAが2分の1成人式に合わせて行ったマグカップづくり。加那原里奈さん家族は4人全員で参加する予定だったが、兄の誠人君(14)が中体連のソフトテニス大会出場のため来られなかった。それでも「家族全員で節目を祝いたい」と誠人君の分まで作る姿に、ほのぼのとした家族の絆を感じた。

 ▽…石垣市が19日開催した市民協働サロンでは冒頭、五輪マークの色の配置を問うクイズが出された。真ん中は黒。あと四つの輪を色塗りするもの。よく目にするはずなのに、参加者は「ここは何色だろうか」と思いのほか悪戦苦闘。全問正解は5グループのうちわずか1グループだった。見ているようで意外と見ていないのかも。

 

「子や孫に伝えたい」〜島野菜料理に挑戦

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高西さん(中央)から指導を受けながら島料理作りに取り組む参加者ら=18日午前、まるたか農園

 八重山グリーン・ツーリズム食と地域の交流促進推進協議会(池村多喜美代表)の「グリーン・ツーリズム学級」が18日、まるたか農園で開かれ、参加者が島野菜料理に挑戦した。

 同学級は石垣市教育委員会の社会教育学級の一環。「食や文化を通して都市と農村の交流」をテーマに、これまで星座観察会や島野菜おやつ作り、クラフトを使ったカゴ作りなどさまざまな体験活動を行ってきた。

 今回は、まるたか農園の高西タマ子さんを講師に、島野菜を使った米みそ汁やクーブイリチー、ジーマミトーフ、豊年祭などに作られるあえ物「スー」、赤飯など薬膳料理を作った。

 参加者はかまどから立ち上る煙に苦戦しながらも、高西さんからの指導を受けながら料理を完成させた。

 池村代表は「各種行事の料理を出来合いもので済ます家庭もあるが、子や孫に伝統的な料理を伝えていくためにも一人でも多くの人に広めていきたい」と話した。

 

「ゆんたくカフェを」第1回市民協働サロン

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石垣市が企画した第1回いしがき市民協働サロンに参加する人たち。公共施設のあり方について意見交換した=19日午後1時半すぎ、市民会館会議室

 市民とともに公共施設のあり方を考えようと石垣市は19日、第1回いしがき市民協働サロンを市民会館会議室で開いた。公募した市民20人と各施設を担当する市職員5人が意見交換し、「各施設に市民ボランティアやファンをつくってはどうか」などの提言があった。

 市民協働のまちづくりの一環として初めて開催。参加者は5グループに分かれ、市役所や健康福祉センター、市民会館、平得公民館の4施設について自由に討議し、まとめた。会議ファシリテーター普及協会石垣支部のメンバーが進行役を務めた。

 話し合いの結果、▽各施設にボランティアやファンをつくる▽スタッフの一部をボランティアにする▽ゆんたくカフェ(情報マップなど)をつくる▽利用料減免のためのボランティア制度を設けるーなどの意見が多かった。

「美しい八重山の継承を」八重山JC

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2014年活動について抱負を述べる我喜屋伸将理事長(左から3人目)ら役員=19日午後6時すぎ、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

 八重山青年会議所の2014年理事長を務める我喜屋伸将氏ら役員が19日夕、市内ホテルで会見し、七つの委員会の基本方針を発表した。我喜屋理事長は「美しい八重山の継承」をスローガンに掲げた。

 今年は環境改善委員会(石垣聡委員長)を新設。サンゴ礁など海の自然環境について勉強会や講演会を開催し、環境改善に向けた提言をまとめ、石垣市に提出する計画。

 地域創造委員会(當銘翔委員長)は、市の旧空港跡地利用基本計画について住民意識調査などを通して市民意見を集約する。

 このほか、政治参加推進委員会(砂川直毅委員長)は市長選立候補予定者の公開討論会、経済振興委員会(三木誠委員長)は新たな経済振興策の模索、青少年育成委員会(粟盛卓委員長)は水中ロボット製作事業、人材育成委員会(国仲恵亮委員長)は富士登山事業、総務委員会(田村健次委員長)は広報活動などに取り組む。

 我喜屋理事長は「八重山には海や空など自然のほか、人と人とのつながり、伝統文化など数多くの美しいものがある。これらを次世代につなげていけるよう地域のために頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 会見に先立ち、総会で基本方針について承認を得た。会見後は新春祝賀会を開いた。

 理事長以外の役員は次の皆さん。

 ▽筆頭副理事長=前里喬史▽副理事長=根間斎、平得脩一郎、吉田貴紀▽専務理事=桃原用壮

「注意1秒ほめ一生」〜長田クリニック院長が強調

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講演する長田クリニック院長の長田清氏

 児童虐待防止講演会「思春期の子どもとは、解決志向でうまくいく!」(沖縄県主催)が19日午後、石垣市健康福祉センターで開かれた。NPO法人おきなわCAPセンター代表理事の長田清氏(長田クリニック院長)が講師を務め、「子どもは注意してもすぐ忘れるが、ほめられたことは一生忘れない。注意1秒ほめ一生の心構えが大切」と強調した。

 長田氏は、日米の10代女性について日本では「自分はモデルみたいに細くないし、きれいじゃない」と否定的にとらえているのに対し、アメリカでは「私はモデルじゃないし、太っていたってそれこそ私の個性」と肯定的にとらえていると紹介、自尊心を育むためには自分のことをどれだけ好きになれるかが重要であると説明した。

 日本で自尊心が育ちにくいことについて「問題を直そうとするあまり、欠点ばかり注意する」「悪いことを改めさせようと必死になり、ほめることを忘れる」「ほめてもすぐにしかるから効果がない」と指摘、その結果として「子どもが自分の感情よりも親の感情や価値観を優先させてしまうようになる」と話した。

 長田氏は「怒ること、注意することはコミュニケーションの一つだが、上手に伝えるテクニックが必要。注意することは短く、ほめることを何倍にもすることで子どもの自尊心を育て、長所を伸ばしていける」とアドバイスした。

 講演には、保護者や教師ら子どもに関わる人たち170人余が参加。グループに分かれて、自身のラッキーな体験や思いがけなく助かったことなどを話し合うワークショップも。

 長田氏は「楽しいことを話し合うと自然とテンションが上がり、盛り上がる。コミュニケーションをよくするテクニックとしても使える」と述べた。

初の200万人大台を突破

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南ぬ島石垣空港を利用する観光客ら=2014年1月1日。13年は、乗降客数が大台の200万人を突破した

 2013年の1年間に南ぬ島石垣空港で発着する飛行機を利用した乗降客数は、過去最高の206万9027人を記録したことが石垣空港管理事務所の速報値で分かった。これまでは06年の195万8374人が最高だったが、これを5・7%上回り、初めて200万人の大台を突破した。

 石垣空港と与那国空港を加えた13年の入域観光客数は同年11月で88万191人。石垣空港の12月の降客は7万4621人で、観光客が含まれる割合となる同月の混在率を乗じると、年間の入域観光客数が93万人を突破するのは確実な情勢となっている。

 石垣空港では6月14日からピーチが関西、7月10日からスカイマークが那覇、神戸、成田、9月13日からピーチが那覇の路線でそれぞれ就航した。これにより低価格運賃が実現、利用しやすい環境ができた。

 このほか3月7日の開港時には韓国からチャーター便が就航、台湾からも2社が夏場の期間に運航した。

 13年の乗降客数は1月から前年を上回るペースで推移。3月は19万4239人(前年同月比25・7%増)と伸び、観光シーズンの8月は23万6584人(同52・3%増)、9月は21万2764人(同51・6%増)と大きく伸びた。

 乗降客数の内訳は国内線205万3401人、国際線1万5626人。全体では前年から27・7%(44万8863人)増えた。

 空港には1日当たり80便余の発着があり、着陸回数は1万3116回で、前年より2054回の増。

 積んだり、降ろしたりした荷物は一般貨物で1万8061㌧(前年比2・4%増)、郵便物で414㌧(同6・1%増)となった。

観光客への影響懸念

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 ▽…水牛車観光営業所の早期移転を求める看板32枚が竹富島に設置された。ベニヤ板で作られ、派手な文字が書かれた看板は赤瓦屋根の木造家屋がならぶ集落景観にはそぐわず、眉をひそめながら看板の設置作業を見守る観光客も。同島は伝統的な集落景観が観光客に人気で八重山観光の一翼を担っているだけに、郡内全体の観光への影響も踏まえ、早期解決が望ましいが…。

 

 ▽…23日から始まる日台漁業委員会は、石垣島北方の三角水域でマグロはえ縄漁の操業ルールが確立されるかどうかが焦点。仮にルールができないと、4月以降も台湾漁船が占有する状態が続き、多勢に無勢の地元漁業者は泣き寝入りを余儀なくされる。そんな事態だけは避けなければならない。

 

 ▽…高等教育機関等誘致可能性調査事業の第3回検討委員会では、委員から「大学を探す際の宿泊先選びや支援策など環境整備も必要」「何かあって帰郷した人の再学習ができるような機関だと良い」など多様な意見が上がった。以前のように廃校にしないためにも委員や市民らの意見を生かし、良い方向につなげてほしい。

「あなたも、世界中の言葉を話せます」。…

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 「あなたも、世界中の言葉を話せます」。ふた昔ほどの話だが、竹富島で知り合った研究者が自信たっぷりに話した▼携帯電話のような端末機器に向かって話すと、その言葉が某大学のコンピューターに送られ、解析ののちに希望する国の言葉に変換されて届くという。リアルタイムの翻訳システムだ。仕組みはシンプルで、実現すれば便利だと思った▼その後、研究者と再会することもなく、話を忘れていた。ところが2年ほど前に、それに似たインターネット国際電話サービスが始まったと聞いた。しかしあまり話題にもなっていない。実用域にまだ達していないのだろう▼翻訳システムには膨大なデータが必要で、さらに方言や個人のアクセントが影響する。かつて音声入力ワープロソフトを導入したことがあるが、社内で正しく認識させることはできなかった▼翻訳システムはまだ時間を要するのだろうが、昨年末に聴講したニューヨーク市立大学の教育担当ディレクターの講演では、コンピューターが記事を書いていると聞いた▼例えば地震を感知し、自動的に文章を書いて新聞社に送るのだという。確かに省力で合理的だろうが、これほど怖いものはない。コンピューターは賢く便利だが、人間の能力を超えるものではない。(黒島安隆)

大会2連覇を決意 市郡対抗駅伝大会

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第37回沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会結団式で力強く健闘を誓った仲村渠隆雄選手=20日夕、市中央運動公園陸上競技場

 沖縄県知事杯第37回沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会(沖縄陸上競技協会主催)に出場する八重山選手団(玉城学団長)の結団式が20日夕、市中央運動公園陸上競技場会議室で行われた。第36回大会で八重山は3年ぶり2度目の総合優勝を飾っており、今回は2連覇が懸かっている。

 大会は奥武山陸上競技場と国頭村役場を往復する全30区間292.4㌔㍍のコースで25、26日の2日間にわたり、県内14市郡の健脚を競う。

 仲村渠隆雄選手が代表して「2連覇を勝ち取るため、一般、高校生、中学生と一本のたすきをつなぎ、全力を尽くす」と力強く宣誓した。

 島尻勝人監督は「プレッシャーもあるが、選手の顔ぶれや表情を見ていると連覇できる」、柿本恵子女子監督は「今年は都道府県駅伝に4人選ばれた。今年こそは女子の力で勝ったと言えるように頑張る。今大会で八重山だけが、挑戦できる2連覇。これを女子の力で勝ち取る」と闘志を燃やした。

 八重山郡体育協会・八重山郡陸上競技協会の玉城学会長は「現段階での八重山最強メンバーがそろった。前回大会は292.3㌔を走って、2連覇のかかった国頭郡とわずか21秒差で勝利した。1秒の積み重ねが優勝につながるという意気込みでたすきをつなぎ、八重山の誇りを胸にしっかり走ってほしい。大会まであと5日。きついと思うが、粘り強い走りを期待する。奥武山で昨年のように歓喜の輪をつくりたい。八重山は強い。健闘を祈る」と激励した。


海びらきTシャツ、デザインを募集

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「日本最南端!八重山の海びらき2014」をPRする竹富町観光マスコットキャラクターの「ピカリャ~」と町観光交流協会の西表晋作部長、市観光交流協会の請盛真実副部長(左から)=20日午前、町観光協会事務局

 「夏だ海だTシャツだ♪Tシャツデザインコンテスト」—。石垣市観光交流協会青年部(宮里安一部長)と竹富町観光協会青年部(西表晋作部長)は3月16日に西表島トゥドゥマリの浜(月ヶ浜)で開かれる「日本最南端!八重山の海びらき2014」のTシャツデザインを募集している。

 Tシャツデザインの募集は昨年から行っているもので、最優秀賞に選ばれた作品は海びらきのスタッフTシャツや当日、配布される「初泳ぎの証」のデザイン画として採用される。

 20日午前、町観光協会事務局で会見した西表部長は「今年の海びらきは前夜祭も企画しており、ぜひ、西表島に泊まりながら海開きに参加してほしい」とPRした。

 Tシャツのデザインテーマは「夏の訪れが感じられるようなデザイン」となっており、海開きと分かる文字を入れる。Tシャツの前面、または背面のA3サイズまで単色デザインで応募期間は22日から2月21日まで。

 応募資格はなく、1人1点まで。パソコン制作の場合はPDFで応募。25日に審査委員会を開き、最優秀賞1点を選出する。

 申し込み、問い合わせは市観光交流協会青年部(82—2809)、町観光協会青年部(82—5445)まで。

安全祈願し、今期操業開始 小浜製糖工場

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竹富町小浜製糖工場の今期操業開始にあたり原料のサトウキビをコンベアに投入するJA八重山地区本部の山田本部長(中央)ら=16日午後、同製糖工場

 【小浜】JAおきなわが管理運営する竹富町小浜製糖工場の製糖開始式が16日、工場でJAや生産者、公民館役員らが参加して開かれた。

 農家を代表して小浜島サトウキビ生産組合の大盛武組合長が「キビ刈り応援隊として毎年来てくれる皆さんに感謝している。高齢の島なので、若い皆さんの力を頼りに育ててきたサトウキビ一本一本大事に、また、けがのないよう最後までよろしくお願いします」とあいさつ。

 JAおきなわ八重山地区本部の山田惠昌本部長が「黒糖という小浜島の特産品作り、食品作りをまかされているという責任と誇りを持ち、衛生面にも気を付け、働いてほしい」と激励した。

 出席者を代表して、山田本部長らが圧搾機にキビを投げ入れ、お酒で安全祈願し、今期操業を開始した。

 同工場では今期、収穫面積約60㌶、5067㌧の収量を見込んでいる。(小浜通信員)

水牛観光事業所の移転を 竹富島

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公民館や住民の会が設置した水牛車観光事業所の早期移転を求める看板の前を通過する水牛車=20日午後、竹富保育所前

 【竹富】竹富公民館(大山榮一館長)と竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会(成田佳代会長代理)は20日午後、まちなみ館で、同館隣接地に営業所を置く水牛車観光事業所の早期移転を求める決起集会を開催した。集会後、同公民館と同会では水牛車の観光コース沿いに32枚の看板を設置。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている島の景観を損なうことを懸念する声も上がる中、約40人の参加者らは「移転が完了するまで闘う」と気勢を上げた。

 同営業所は保育所や小中学校がある文教地区に2008年に移転、水牛の排せつ物など衛生面への影響やプレハブが町並みの景観を損ねていることなどが問題となっており、同年7月には同社や公民館、町役場など関係4者が移転協定書を締結。移転に向けた協議を続けてきたが11年7月以降、協議が途絶えている。

 この日の集会には約40人が参加。大山館長のあいさつの後、顧問を代表して阿佐伊孫良さん、内盛正基青年会長、上勢頭立人保育所保護者代表、内盛正亀小中学校PTA会長がそれぞれ、同営業所関連の事故や営業実態を非難し、営業所移転を求める意見を発表した。

 続いて、「竹富島のうつぐみの精神を結集し、移転が完了するまで闘う」と営業所移転を求める決議・声明文を採択した後、ガンバロー三唱で気勢を上げた。

 集会後、公民館役員らはまちなみ館前や同営業所が使用している水牛車観光コース沿いに同営業所の早期移転を求める32枚の看板を設置した。

 看板設置について大山館長は「景観を損なう点で観光面へのダメージもあるかも知れないが、島の将来を考えると島内外にアピールしなければならない」と話し、同営業所代表者は「公民館と協議中のためコメントは控えたい」としている。

地元漁船の操業確保を 23日から日台漁業委員会

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八重山漁協に水揚げされる本マグロ=2013年4月25日=。マグロ漁本格化を前に日台間のルールづくりが求められている

 昨年4月10日の日台漁業取り決めで設定された共同利用水域(法令適用除外水域)をめぐり、日台は23日から2日間、台北市内で第3回日台漁業委員会を開き、マグロはえ縄漁の操業ルールについて話し合う。4月から本マグロ漁が本格化することから、水産庁は「周知期間を考えると、今回の会合がギリギリの機会」としており、地元漁業者の操業を確保するルールづくりができるかどうか、交渉の成り行きが注目される。
 石垣島北方に拡大して設定された三角水域は地元マグロはえ縄漁船の漁場となっているが、昨年4月10日の日台漁業取り決めで日台両方の漁船が操業できるようになって以降、台湾漁船に占有される状態が続いている。
 台湾漁船が1マイル(1.852㌔)間隔で操業しているため、地元マグロはえ縄漁船が入り込む隙間がないためだ。地元漁業者によると、同海域で操業すれば漁具被害などのトラブルは避けられないという。このため、南方での操業を余儀なくされている。
 東京で昨年12月26日に開かれた前回交渉で日本側は、漁船の間隔を4マイル(約7.4㌔)とする案を提示したが、合意には至っておらず、今回の交渉でこれに代わる案を提示するとみられる。詳細は明らかになっていないが、操業区域を分けるか、操業時期をずらすなどの案が検討されてきたようだ。
 八重山漁協会議室で10日、地元漁業者とルール案について意見交換した水産庁資源管理部の枝元真徹部長は「3、4月がデッドライン。できるだけ早く解決したい」と話していた。
 交渉は21—22日に漁業者間会合など、23|24日に第3回日台漁業委員会を予定。日本側からは交流協会、水産庁、外務省、漁業者ら約35人が出席し、八重山からは八重山漁協の上原亀一組合長、マグロはえ縄漁業者を代表して仲田吉一さんが参加する。
 上原組合長は「今回で何とかまとめたい。最低限、三角水域の範囲で日本の漁業者が操業できる環境にしたい。これは譲れない」と話している。

一日も早い改善を

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 ▽…港湾整備が予定されている船浮港。西表島で道路が開通しておらず、白浜港から船舶で渡らなければならない陸の孤島だけに、世帯数よりも船舶数が多い。係留スペースが足りないことで港湾使用に支障がでており、さらに大型貨物船も満潮時以外には接岸できない状況では地域住民の生活にも支障が生じるため、来年度以降の整備とはいえ、一日も早い改善を望む声も。

 

 ▽…石垣市が八重山署跡地の市有地を沖縄銀行に売却して6年がたつ。3年以内の建設完了が契約だったが、市港湾課と沖銀は2回目の延長を調整中だ。今回は1年の延長。沖銀は、14年度内に市が予定している庁舎建設場所の決定を待っているようだ。跡地は市役所に近いというのが最大のメリット。市庁舎が移転すれば、計画の見直しもありそう。

 

 ▽…楽天トラベルアワードのレジャー部門でリゾートインラッソ石垣が2年連続の金賞を獲得した。このほか石垣島から2施設も入賞。しかし、シティー・ビジネス部門やプレミアム部門、お客さまアンケート賞などでは入賞はなかった。南ぬ島石垣空港の開港に伴い観光客が増えたが、2014年も観光景気を維持・向上させるためにも課題などを見いだし、改善していくことが必要なようだ。

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