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設計業務など次々発注 沖縄防衛局

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久部良地区に建設が予定されている陸上自衛隊沿岸監視部隊の庁舎(イメージ図)

 与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に向け、沖縄防衛局は第4四半期(1~3月)で久部良に建設を予定している宿舎の測量や土質調査、建築・土木・設備設計など、新たに6件の発注を計画している。同地区の町有地を借地使用している農業生産法人㈲南牧場の大嵩長史代表取締役は「補償に関してもまだ交渉中だが、周囲で建設が進めば自分たちがいくら反対しても押し切られかねない」と、危機感を表した。防衛局では年度内の用地取得を目指しており、配備計画が急ピッチで進みそうだ。

 沖縄防衛局では、昨年12月に駐屯地の施設新設に伴う建設設計業務など7件を発注。現在は敷地造成工事や橋の新設工事の一般競争入札の手続きを進めるなど、着々と部隊配備計画が進行している。

 与那国防衛協会の金城信浩会長は「一日も早く配備してもらいたい。そのためにも工事がスムーズに行えるよう、町にも協力を呼びかけていきたい」と述べた。

 防衛局と町は昨年6月、年間賃貸料1500万円で、配備が予定されている町有地を賃貸する仮契約を結んだが、配備予定地の南牧場は現在、㈲南牧場が町から賃借しており、本契約を結ぶ条件として同牧場への賃貸契約解除と「防衛省が関係者と協議し、所有物件なども補償すること」を明記している。

 配備計画では、本年度中に用地を取得し、2014年度以降に敷地造成、工事を実施する方針。

 敷地面積は久部良の駐屯地・監視所が約25㌶、祖納の監視所が約1㌶の計約26㌶。

 久部良の駐屯地・監視所では、2階建ての庁舎(延べ床面積・約2000平方㍍)や隊舎(約3000平方㍍)、局舎(約600平方㍍)、訓練施設(約500平方㍍)、全天候型400㍍トラックのグラウンド、空自レーダーパット1基などの整備が計画されている。


青年の心意気に感謝

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 ▽…12日の新川字会の総会では、旗頭持ちのメンバーが昨年11月、鹿児島県まで竹を切り出しに行ったことが話題に。「個人負担で行っている」と助成を求める声が挙がり、入嵩西会長も「必要なものには出す」と回答。長老の一人が「青年の意気込みに感謝したい。素晴らしい働きだ。拍手をしたい」と発言すると、感謝の拍手がわき起こった。

 

 ▽…八重山高校の生徒たちの文武両面の活躍が目覚ましい。PTAの派遣費が大幅に不足し、補充するための造成公演が12日、あった。新空港開港で格安航空会社が参入し、航空運賃が値下がりしているにもかかわらず、不足する事態になったのはそれだけ生徒が頑張っているということ。地域全体で生徒たちを支えながら、さらなる活躍に期待したい。

 

 ▽…八重山郡内ではインフルエンザの患者数が増加傾向にある。特に多くの人が集まる場所で感染するケースがあるという。また、今回は昨年の仕事納めから今年の仕事始めまで最大で9連休となった年末年始で、帰省や旅行などに出かける人も多かったのかもしれない。感染を予防することも大事だが、拡大させないことも重要。マスク着用などによるせきエチケットを心がけてほしい。

ひと昔前の話だが、ある交差点で物損事故を…

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 ひと昔前の話だが、ある交差点で物損事故を起こした。すぐに携帯電話で110番通報した。しかし動転していたため、事故現場を伝えるのに手間取った▼そのときまで、緊急通報を本島の県警本部が対応していることを知らず、場所を伝えるのに地元の人しか分からない「元の○×商店の前」と話したが、冷静になると、「よく通じた」と思った。司令室で電話を受けた人が八重山出身だったのか、勤務経験があったのかと思う▼先日、八重山を含む県内37市町村が、嘉手納町のニライ消防に県消防共同指令センターを設置し、119番通報の受理、指示を一括して行うというニュースがあった。救急無線をデジタル方式に移行する2016年5月までに実施する見通しらしい▼通信指令業務を共同で行うことで人員や財政の効率化が図られ、また最先端機器の導入で通報場所の特定が大きく向上するものとみられる。センターでは約35人が業務を行う▼心配なのは地理に詳しくない通信指令員が通報を受けたとき。例えば市浄水場の「上原」地区は、西表の「上原」と間違えかねない▼もちろん、このような状況を考慮して共同指令センターは、通報者とセンター、地元消防との3者通話も可能としているようだ。しかし運用に当たっては地元消防で通報内容を聞けたほうが良い(黒島安隆)

新春の空に凧揚げ 80組が出来栄え競う

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多くの家族連れが参加した新春凧揚げ大会=12日午前、八島町新港地区

 2014年新春凧揚げ大会(石垣市教育委員会主催)が12日、八島町新港地区で開かれた。朝から晴れ渡り、絶好のたこ揚げ日和。ピキダーやシャクシメーなどの伝統だこが青空に色鮮やかに舞った。たこの出来栄えなどを競う競技には子どもからお年寄りまで80組が参加。会場には約500人の市民が訪れ、それぞれの思いを託しながらたこ揚げを楽しんだ。

 玉津博克教育長は「今年は好天に恵まれ、幸先いいスタートを切ることができた。子どもたちが午(うま)年のように元気で、学力と生きる力を育むことのできる一年になることを願い、たこを大空へと羽ばたかせてください」とあいさつした。

 競技では、ピキダーや八角、アヨーの伝統凧の部、シャクシメーの部、自由凧の部で出来栄えと揚がった角度を競った。

 また、連だこで参加した石垣小学校は児童らが将来の夢を書いた411枚のたこが空高く舞い、2月に創立50周年記念式典が行われる海星小学校も50枚の連だこを揚げた。

 最後は空高く揚がったシャクシメーからお菓子が振る舞われ、子どもたちが空から降ってくるお菓子に大喜びだった。

 競技の結果は次の通り。

 【ピキダーの部】  ▽最優秀賞=石垣広美▽優秀賞=黒島慧進▽優良賞=林明輝

 【八角の部】

 ▽最優秀賞=石垣廣乃▽優秀賞=長間陸▽優良賞=大濵安綺

 【アヨーの部】

 ▽最優秀賞=橋本茉奈穂▽優秀賞=石垣陽菜▽優良賞=玉城保吉

 【シャクシメーの部】

 ▽最優秀賞=西原智章・智穂

 【自由凧の部】

 ▽最優秀賞=浜端昌子▽優秀賞=平田杏梨▽優良賞=翁長梨乃▽奨励賞=小禄大生▽ファミリー賞=友寄美蘭▽八重山青年会議所賞=海星小学校▽石垣市青年団協議会賞=石垣小学校▽八重山凧愛好会賞=柴山慶大

多彩な演目に会場沸く 八重高の派遣費造成公演

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八重山高校派遣費造成公演のフィナーレでモーヤーを踊る生徒たち=12日夜、市民会館大ホール

 八重山高校(本成浩校長)の派遣費造成公演(同実行委員会主催)が12日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、会場を訪れた保護者や生徒らが多彩な演目を楽しんだ。

 同校は昨年8月の全国高等学校総合文化祭に生徒55人が出場。全国高等学校総合体育大会陸上の八種競技で前三盛敦貴君(3年)が4位に輝くなど、文化、スポーツ両面で活躍した。その一方でPTAの派遣費が大幅に不足し、公演を開くことになった。

 公演は2部構成で行われ、1部はダンス同好会のダンスで幕開け。軽音楽部や吹奏楽部の演奏、空手部やカラーガード部の演舞、放送研究部の朗読などが次々に繰り広げられた。

 2部では演劇部が「嵐のしのぎ方」、郷土芸能部が「今日(きゅう)が日(び)ば 黄金日(くがねび)ば」をそれぞれ披露。演劇部は親友の死に直面し、心を閉ざした少女がお盆の時期に石垣島でホームステイをし、交流の中で立ち直っていくストーリーを熱演。

 フィナーレは出演者全員が舞台に上がり、モーヤーで締めくくった。

団員がはしご乗り披露 石垣市の消防出初め式

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2014年石垣市消防本部の出初め式。県内唯一石垣市だけで行われている「はしご乗り」を披露する消防団員=12日午後、市中央運動公園

 石垣市消防本部(大工嘉広消防長)の2014年消防出初め式が12日午後、市中央運動公園で開催された。県内で唯一石垣市だけで行われている消防団員によるはしご乗りや建物の4階で火災が発生したことを想定した消火救助訓練も披露された。式典では、火災の早期通報や人命救助などで功績のあった個人、団体、永年勤続消防団員合計14個人、6団体に感謝状が贈られた。

 出初め式では、消防救急車両を先頭に消防職員、消防団員、女性防火クラブの行進、紹介に続き、中山義隆市長が「近年日本を襲った2度の大災害で消防の重要性がより高まった。自助、共助、公助を基本に地域に密着した取り組みを行っていきたい。防災活動への認識が高まり、昨年までに26地区で自主防災組織が設立された。市民救急ステーションの登録事業者も100件に上っている。今後も消防体制の充実強化を図りたい」とあいさつ。仲井真弘多知事(代読)、伊良皆高信市議会議長が祝辞を述べた。

 幼年消防クラブのエイサーやAED48isgの歌とダンスが披露された後、消防職員が建物の4階で発生した火災を想定し、逃げ遅れた人を助け出す消火救助訓練を本番さながらに実施した。

 また、消防団員によるはしご乗りでは、男女7人の団員が青空の下、5・5㍍の高さで鮮やかな技を披露した。最後は職員、団員の一斉放水で、締めくくった。

 会場では女性防火クラブがぜんざいを振る舞い、はしご車の試乗コーナーには親子連れが列をなしていた。

 表彰を受けたのは次の通り。

 【石垣市長表彰】

 ▽火災の早期通報、初期消火、人命救助に関する功績=柳沼誠、知念あゆみ、高田慎也、高田哲也、神津高広、大城秀樹、田中祐介、田中ともみ

 ▽捜索活動、人命救助に関する功績=渡辺賢一

 ▽救急、水難救助に関する功績=玉吉秀庸

、山本貴之

 ▽消防団永年勤続表彰(20年)=浦崎尚子、若林敦子

 【沖縄県消防協会会長表彰】

 ▽内助の功=大浜明美(大浜善洋第5分団長夫人)

 【沖縄県消防協会八重山地区支部長表彰】

 ▽㈱沖縄ゲンキ乳業、陸運総合㈱、沖縄協同ガス㈱八重山事業所、㈲やえこん、照屋建設㈱、オキジム㈱八重山支店

八重高1が男女V 地区高校駅伝

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トップでゴールに飛び込んだ男子優勝、八重高1のアンカー本底曜=12日、石垣市白保の八重山地区高校駅伝コース

 2013年度男子第45回・女子第29回八重山地区高校駅伝競走大会(県高校体育連盟八重山支部主催)が12日午前、八重山地区高校駅伝コース(白保給油所前発着点、5区間、21.0975㌔)で行われ、男子5チーム、女子2チームで健脚を競った結果、男女とも八重山高校1が制した。男子2区の田原明宗(八重高1)、5区の本底曜(同)が区間新記録を樹立した。

 優勝した男子の八重高1の田島魁人主将は「一人一人がベストな走りをしようと臨んだが、総合タイムが悪かった。練習の成果を出せなかった。今月末の県新人大会まで残りわずかだが、しっかりと練習し、個人タイムを縮め、5位内入賞を目指す」と話した。

 女子を制した八重高1で助っ人として出場したバレー部の川門南美主将は「緊張したが、タスキをつなぐことができてよかった。タイムが目標記録よりも悪くて、悔しい。長距離はバレーにも必要。部活にも生かしたい」、ハンドボール部の古見唯主将は「(駅伝出場の)声を掛けてくれてありがたい。タスキをつなげるか不安だった。思うような記録が出せなかった。3月末のハンドボール県大会に向けて体力をつけたい」と話した。

 結果は次の通り。

 ■男子

 ①八重山高校1(1時間15分12秒)②八重山商工7(1時間18分50秒)③八重山高校2(1時間19分01秒)④八重山商工8(1時間22分36秒)⑤八重山農林高校(1時間37分17秒)

 【区間賞】

 ▽1区(6㌔)=田島魁人(八重高1)20分44秒▽2区(4.0975㌔)=田原明宗(八重高1)14分18秒※区間新▽3区(3㌔)=辰島悠介(八重高2)10分43秒▽4区(3㌔)=後上里勝志(八商工7)11分20秒▽5区(5㌔)=本底曜(八重高1)16分55秒※区間新

 ■女子

 ①八重山高校1(1時間34分41秒)②八重山農林高校4(1時間56分21秒)

 【区間賞】

 ▽1区(6㌔)=古見早夏(八重高1)24分48秒▽2区(4.0975㌔)=張本美嶺(八重高1)19分10秒▽3区(3㌔)=川門南美(八重高1)13分46秒▽4区(3㌔)=古見唯(八重高1)15分19秒▽5区(5㌔)=與世山倫可(八重高1)21分38秒

【石垣市長選】大浜後援会が事務所開き 返り咲き目指す

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大浜長照氏

 2月23日告示、3月2日投開票の石垣市長選で返り咲きを目指す、前市長で国頭村立東部へき地診療所長、大浜長照氏(66)の後援会(入嵩西整、江川三津恵、宮国恵慈共同代表)は12日夕、国道バイパス沿いで事務所開きを行った。入嵩西共同代表が「市民の手に市政を取り戻そう」と呼びかけ、仕事の都合で出席できなかった大浜氏は電話で「市民の声を反映させる石垣市にしていきたい」と決意を語った。

 事務所開きは隣接の駐車場で行われ、大勢の支持者が集まった。弁士のあいさつに「よし」と声を上げ、「市民党」の立場で活動していくことを確認した。

 入嵩西代表は「今回は政党抜き、イデオロギー抜きの市民党の一員として戦う決意をした。行政は常に透明性を確保しなければならないが、中山市政は不透明だ。うそつきの政治家がいたら、石垣市は発展しない」と強調した。

 江川、宮国両氏は「大浜さんは平和と民主主義の砦(とりで)。命と健康も守ってくれる」と手腕に期待、笑顔かがやく石垣市民の会会長の高嶺善伸県議も「長照さんなくして新空港の着工はなかった。新空港時代にもう一度先頭に立ってもらおう。県立病院の建て替えでも県と連携してつくれるのは長照さんしかいない」と訴えた。

 大浜氏は「年末に帰省したとき、皆さんの真剣なまなざしと激励で出馬を決断した」として新空港を活用したまちづくり、超高齢化対策、防災対策などに意欲を示した。「この4年間は羅針盤を失った船のように漂流した。私は古い人間だが、16年間の経験で何が問題か理解している。混迷する石垣市を立て直すため、皆さんと共に力を結集したい」と語った。

 最後は、平地ますみ事務局次長の音頭で「頑張ろう」を5回繰り返した。


役所だけ高台移転は疑問

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■14年度中に選定

 築44年を経て老朽化が著しい市庁舎の建て替え計画を進める石垣市は、4月からスタートする2014年度中に建設位置の選定を迫られているが、市民の間から出ている「明和の大津波や東日本大震災を教訓に、役所は災害時の司令塔として旧空港跡地などの高台に移転すべきだ」という“高台移転論”には率直に言って疑問を禁じ得ない。

 それは役所の職員だけ安全安心な高台に移って、果たして美崎町をはじめとする新栄町や浜崎町、八島町などの埋め立て地や真栄里、白保、伊原間など海岸線に沿った低地に住む大多数の市民を見殺しにするのかとも言われかねない、そういう津波や地震から守る十分な防災対策を講じることができるかどうか不安や疑念が生じるからだ。

 役所(職員)と市民は生きるも死ぬも一緒の運命共同体として、高台に移転するならみんな一緒に移転し、低地に残るなら一緒に残って一蓮托生(いちれんたくしょう)の気概で危機管理することが、お互いあるいは市内にいるすべての人々の命と安全を守れるというものだろう。

 確かに役所職員も家族がいて、防災対策をおろそかにするはずはないは一理だ。しかし危機管理や防災対策に万全過ぎるということはない。役所と市民が運命共同体の同じ目線で対策に当たることでより万全が期せるはずだ。

 

■市民意見19日締め切り

 石垣市は3月までに基本構想を策定するため、今月19日まで建設場所を美崎町の現在地とするか、旧空港跡地の高台に移転するかなど同構想への市民意見を募っている。これらの意見を受けて市は14年度に基本計画を策定して建設位置を決定。基本設計や実施設計を経て17年度には工事に着手の計画。

 役所の立地は市の街づくりや防災対策の根幹をなすものであり、それだけに市民は積極的に声を出すべきだ。

 市のヒアリングに対して、現庁舎が立地する美崎町住民からは「市庁舎が移転することになれば中央商店街は空洞化し、周辺の商工業者にとって死活問題になる」と不安を訴え、現在地での建て替えで活性化を求めている。

 これに対し「現在の場所は津波の危険が高いし、埋め立て地のため地震のときは液状化の危険もある。役所は災

 

■防災対策は運命共同体で

 こうした声を受けて石垣市は、基本構想案に現地建て替えと移転建て替えの二つのパターンを提示。現地建て替えは津波被害を避け、周辺住民の避難場所とするため建物を中高層とし、液状化対策も示している。

 果たしてそれで津波や地震被害を防ぎ、避難救助など司令塔としての役割を果たすことができるか疑問も付く。理想は役所だけでなく市民も一緒にすべて高台に移転させることだが、それは一気には不可能だ。ならば現在地で市民の防災対策にどう万全を期すかだ。

 一人の犠牲者も出さぬよう、やはり役所と市民が運命共同体としてハード面、ソフト面で先例の災害に学ぶべきを学び、危機管理に当たるべきだ。

2000年に制定された国民の祝日の一部…

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2000年に制定された国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動させたハッピーマンデー制度以前は、成人の日といえば1月15日だった。中高年にはその思いが強いだろう▼現在は、1月の第2月曜日が成人の日である。県の発表によると今年、八重山3市町では石垣市で515人(前年比156人減)、竹富町44人(同2人減)、与那国町20人(同2人増)が晴れて大人の仲間入りを果たした▼20歳を迎えた若者たちは、一人前の社会人としてこれからの人生を歩んでいく。めでたくもあり、緊張もあると思う。成人者の権利である選挙権も与えられ、石垣市では3月2日投開票の市長選で最初の一票を行使することになる。有権者として一票の重みを自覚し、自由な意思に基づく投票を望みたい▼人の人生の中で20歳は一番エネルギーにあふれ、夢をみる世代である。友人との付き合いにおいては、同世代のみでは視野がおのずから狭まる▼若者らしく広く外へ目を向け、さまざまな文化を吸収して海外で活躍、古里へUターンするもよしである。自分を磨くチャンスを世界の舞台でみつけてほしい▼時代を担う意欲を持った若者の力が、八重山の未来を築くことになる。社会の一員としての義務と責任、大きな可能性を秘めた新成人の門出を祝福したい。(鬚川修)

尖閣あいさつに変化

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 ▽…尖閣諸島開拓の日式典で式辞を述べた中山義隆市長。尖閣をめぐる情勢について「緊張状態」と発言した。この後、政府に毅然(きぜん)とした対応を求める内容が続くかと思われたが、外れた。琉球の歴史を持ちだして交流の重要性を強調、非核平和都市宣言と核廃絶平和都市宣言に込められた平和への思いに言及するなど、昨年のあいさつに変化をつけた。

 

 ▽…高校生ビジネスプラン・グランプリで、151校、1546プランの中から見事優秀賞に選ばれた八重農畜産部。東京で行われた発表会では多くの投資家が参加し、高校生の独創性に目を光らせたという。上江洲安志部長は「商品化はもう目の前」と話す。商品化が実現すれば、八重農の6次産業化に弾みがつく。今後の取り組みに注目だ。

 

 ▽…15日に新工場の落成式が行われる波照間製糖工場。石垣波照間間の船便は冬場、荒天で欠航が相次ぐため、町職員は14日のうちに波照間入りして式典の準備を行う予定だったが、この日も欠航となったことで式典準備の段取りも変更。15日は「高速船」か「フェリー」を検討しているが、天候に大きく左右されるだけに好天を祈るばかり。

八重山高校フットサル部九州大会へ

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2014タッサダルポンチ沖縄県予選で優勝し、九州大会出場権を獲得した八重山高校フットサル部=14日午後、同校校長室

 八重山高校フットサル部(謝敷真也監督、加屋本勇貴主将、部員11人)が12日に豊見城市のフットサルティーダイン沖縄で開かれた2014タッサダルポンチ沖縄県予選(同施設主催)で優勝し、2月の九州大会出場権を獲得した。加屋本主将は「九州大会の戦いはすでに始まっている。練習を重ね、九州制覇を狙う」と力強く語った。九州大会(㈱スポーツリンクアンドシェア主催)は福岡市のディノフットサルクラブで開かれ、九州沖縄の各地で開催の予選を勝ち上がった8チームで争われる。

 同部は2011年10月に同好会としてスタートし、継続的な活動と12年9月の九州フットサル施設連盟選手権8強などの実績が認められ、本年度から部に昇格した。

 フットサルには高体連などの公式戦がないため、社会人チームと対戦するなどしながら各施設が主催する大会に出場している。

 県予選は、ビギナークラスよりも上位のオープンクラスで、競技志向の高いカテゴリーに分類される。出場は社会人5チーム、高校3チーム。

 八重高は予選リーグを2勝1分(勝ち点7)の1位で通過し、決勝トーナメントに進出。準決勝は社会人のFC JIRORAMOを2―2(PK3―2)で退けた。決勝はNAHA ASOBOWA FSC(那覇高)と対戦し、2-2で両者譲らず、PK戦にもつれ込んだが、3―2で下して栄冠を手にした。

 加屋本主将は「優勝の実感はなかったが、時間が経つにつれて誇らしく思えてきた。どこも強豪で、きわどい試合ばかりだった。日ごろからPKの練習も積んできたおかげ」と振り返った。

 県予選には八重山商工も出場。予選リーグは1勝2敗(勝ち点3)で3位となり、敗退した。

売り上げ5億円突破 ゆらてぃく市場

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売り上げが5億円を突破したJAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場=14日午前

 オープンから3年目を迎えたJAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(幸喜英信店長)の2013年度売り上げが13日の時点で、目標の4億8700万円を上回る5億429万8319円(13日現在)となり、5億円の大台を突破した。同市場の幸喜店長は「生産者の努力のおかげ」と喜び、3月までの1年間でどこまで伸ばせるか期待している。

 同市場によると、昨年の南ぬ島石垣空港の開港に伴う観光客の増加で来客数が増えたことや、生産農家による夏場の熱帯果樹の増産と多品目生産への取り組みなどが売り上げ増の要因という。

 オープン初年度の11年度は27万人の来客で3億6726万円の売り上げ、12年度は31万人で4億8892万円と、いずれも右肩上がり。会員数も当初の300人から現在は515人に増えている。

 幸喜店長は「生産者の農業に対する意識が変わり、農業に取り組む若者の姿も光っている。多品目に取り組む生産者が増え、年中販売する人も多い。本年度は夏場の熱帯果樹の売り上げが大きい」と好調の理由を説明した。

 週3回利用しているという登野城に住む女性(64)は「商品が新鮮で、葉野菜などが長持ちするのが魅力。品ぞろえも豊富」と話し、石垣に住む男性(54)は「珍しい野菜などが多く、生産者の顔が見えるのが気に入っている。地産地消につながるので売り上げアップはうれしい」と喜んだ。

「東アジアと交流を」 尖閣諸島開拓の日式典

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尖閣諸島開拓の日式典に参加する人たち=14日午後3時すぎ、市民会館中ホール

 「尖閣諸島開拓の日」の14日、石垣市は市民会館中ホールで式典を開催した。中山義隆市長は、尖閣諸島をめぐる情勢が「緊張状態」にあるとして、中国や台湾など近隣諸国との交流を展開すべきだとの考えを示した。

 1月14日は、日本政府が1895年(明治28年)に固有の領土として編入することを閣議決定した日。市議会が2010年12月20日、同日を定める条例を制定している。

 式典で中山市長は、尖閣諸島3島の国有化以降の情勢を「中国の領海侵入や領海侵犯の事案が発生し、尖閣上空に防空識別圏を設定するなど、緊張状態にあるものの、琉球には台湾、中国との交流がある。今後も東アジアや近隣諸国との交流を積極的に展開し、非核平和宣言や核廃絶宣言に盛り込まれた平和への思いを国内外に発信したい」と述べた。

 これに先立ち、古賀辰四郎氏の開拓に謝意を示し、尖閣列島戦時遭難事件を忘れてはいけない歴史と紹介した。

 安倍晋三首相からメッセージが寄せられ、西銘恒三郎衆議が「中国公船の侵入や防空識別区の設定など力を背景にした現状変更の試みを断じて容認せず、冷静かつ毅然(きぜん)とした態度で対応する。領有権をめぐる問題は存在しない。いかなる妥協も行わない方針を貫く」と代読した。

 このほか仲井真弘多知事(呉屋幸一県八重山事務所の代読)、伊良皆高信市議会議長、八重山市町会副会長の川満栄長竹富町長、民主党副代表の原口一博衆議、日本維新の会の儀間光男参議、みんなの党の佐藤正夫衆議があいさつした。

中山氏9人、大浜氏7人

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 現職の中山義隆氏(46)と前職の大浜長照氏(66)が立候補を予定している石垣市長選(2月23日告示、3月2日投開票)では、市議会議員21人の動きも注目されている。現段階で与党は12人のうち9人が中山氏、野党と中立系は9人のうち7人が大浜氏をそれぞれ支持している。

 与党は自民党石垣市支部に所属する仲間均、伊良皆高信、上門孝子、仲嶺忠師、石垣亨、内野篤、砥板芳行、我喜屋隆次、箕底用一の9氏が中山氏を一枚岩で支えると表明。同支部は、後援会事務所とは別に730交差点前で支部事務所を構えている。

 野党は革新系の大浜哲夫、池城孝、石垣三雄、宮良操、前津究、長浜信夫氏に保守系の小底嗣洋氏を加えた7人が大浜氏を支援する。

 与党では公明石垣の大石行英氏と平良秀之氏、1人会派の石垣涼子氏、中立系では松川秀盛氏、知念辰憲氏が対応を決めていない。

 公明は前回の市長選で初めて自民党と連携、中山氏も近く推薦を依頼する。ただ、米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、公明党県本が反対し、名護市長選での自主投票を決めた。中山氏が事実上、辺野古移設を容認しているため、影響を指摘する声もあるが、公明関係者は「辺野古移設問題だけで石垣市長選の対応を決めることはないだろう」と話す。

 一方、大浜氏は昨年11月30日の市観光交流協会創立50周年祝賀会でのあいさつで、創価学会の池田大作名誉会長の先見の明をたたえる発言をするなど、公明支持者を取り込みたいとの思惑がある。関係者には「名護市長選で反対する現職が勝てば、石垣市長選にも良い影響が出るのではないか」と期待する見方もある。

 態度を決めていない他の議員は「まだ両氏のスタンスがはっきりしないので」「政策を見極めてから判断したい」などとしている。


3月までに整備着手 西表製糖

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現在の工場で最後の操業を行っている西表糖業の製糖工場=12日午後

 竹富町内3製糖工場の施設更新を進めてきた町農林水産課(野底忠課長)は3月までに、西表製糖工場の改築に着手し、12月までの完成を見込んでいる。これで小浜、波照間に次いで町内3製糖工場は新しくなる。町は2010年度から県含みつ糖製糖施設近代化事業を導入、西表製糖工場の完成で総額約68億円をかけた事業が完了する。

 町内で稼働する波照間、小浜、西表島の製糖工場は施設の老朽化が進んでいたため、町は小浜島から順次、整備に着手。波照間島製糖工場は15日に落成式が行われ、18日から操業が始まる。西表製糖は年度内に整備工事の入札を行う。

 小浜製糖は、総事業費16億円をかけて1日当たり従来の原料50㌧を処理できる施設に更新、波照間製糖は26億円で原料処理量を100㌧から130㌧に拡大した。西表製糖も当初予算額26億円で80㌧から100㌧に増やす計画だ。

 西表糖業(金城一夫代表)で、現施設での最後となる操業は、昨年末から開始、3月中旬には終了する。町は操業が終わり次第、工事に着手したい考えで、工事契約に向けた作業を進める。

 工場の従業員らは「施設が新しくなるのはうれしいのだが、小浜も波照間も改築しており、このような工場は、もうなくなっていくのかと思うと少し寂しい」「昔はもっと煙突が高かった」などと感慨深げに話していた。

チケットは早めに

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 ▽…ロッテとオリックスのオープン戦のチケットがいよいよ販売される。プロ野球ファンにとって待ちに待ったイベントだが、気がかりも。さまざまなイベントで前売り券を購入する人が少なく、島外ファンでチケットが完売し、地元の人が観戦できない事態も想定されるため、早めのチケット購入を。

 

 ▽…建設に向け基本構想が策定されることになった新八重山博物館は、古くなっている以上に狭いのがネックとなっている。収蔵品は敷地内のプレハブにも収まらず、民間の倉庫も借りるほど。観光資源としても有望だが、最大の課題は建設費の捻出。前回のように構想倒れに終わっては意味がない。

 

 ▽…約26億円の総事業費をかけて完成した竹富町波照間製糖工場。工場見学では最新の設備を備えた中央制御室や製品の詰め場のほか、通称「ニシ浜」を眺めることができる工場管理室に感嘆の声が上がった。川満栄長町長は「サトウキビの作りがいがありますね」と農家の生産意欲を刺激した。

若いころ、今はほとんど古典となったとさえ…

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 若いころ、今はほとんど古典となったとさえ言える宇沢弘文著『自動車の社会的費用』(岩波新書)を読み深い印象を受けた▼車の便利さと、それが社会や自然におよぼす負荷を論じたもので、その新鮮な鋭い視点に目からうろこであった。何しろ当時は日本経済絶好調で、毎年成長率が10%を超え、車は作るはしから飛ぶように売れていたのである▼本書には敏感な危機感に裏打ちされた緊密な論理が展開されていて誠に予言的であった。その後、日本社会は公害問題に揺れ、排ガスの影響の深刻さに悩まされるようになる▼先般の報道によると、中国は世界第1位の車生産国となり、新車販売数も2千万台を超え、米国の1560万台を上回っている。そしてさまざまな微小粒子物質による大気汚染がまん延し、日常生活に重大な危険をもたらしている▼また米国ロサンゼルス市などの広々とした典型的車社会では市民たちは実に快適な毎日を享受しているが、市の面積の半分近くは道路や駐車場などであり、市の対面している海岸の沖には常時、排ガスが上昇して固まった厚い雲が漂っている▼そんな状況下、地球には毎年何千万台という新車が加わるのだ。何か不気味である。車はその利用法をもっと厳しく検討されなければならないのではないか。(八重洋一郎)

9.2㌔はW井本が連覇 子午線マラソンに100人以上出場

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強風のなか、一斉にスタートする第13回西表島子午線マラソンの出場者=13日午後、西表子午線ふれあい館前

 【西表】第13回西表島子午線マラソン(西表小中学校PTA体育部主催)が13日、西表子午線ふれあい館のモニュメント前を発着点に行われた。9.2㌔コースでは西部地区の中学生たちが熱い戦いを繰り広げ、俊足で知られる小学生も参戦した結果、男女とも2年続けて井本優良君、井本留奈さんが優勝した。優良君は昨年より約2分タイムを縮めた。

 体が飛ばされそうになるほどの強風の中、同校や近隣校の児童生徒、西表保育所の子どもたち、教職員など100人以上が参加。

 西表校生徒会長の真謝航太朗君が「走った後のそばとぜんざいを楽しみに頑張ります」と選手宣誓した後、東経123度45分の子午線にちなんで、12(午後〇)時34分56秒の号砲でスタートした。

 3.2㌔コースでは保育所の子どもたちが保護者と一緒に走るなど、小学生に交じって頑張っていた。

 最終ランナーは西表校の宮良光次郎先生。たくさんの児童が伴走して応援しながらのゴールとなった。

 完走後は西表校体育館で温かい鶏そばとぜんざいでマラソンの疲れを癒やした。

 白浜集落の平林勇太さんがマラソン参加者のために早朝釣り上げた28キロのガーラ(ロウニンアジ)の天ぷらも提供され、参加者はおいしそうに頬張っていた。

 結果は以下の通り。

 〈9.2㌔〉

 ▽男子①井本優良(36分19秒)②川満玲生(36分32秒)③東好希、三盛旭(41分06秒)▽女子①井本留奈(41分50秒)②平良雅(45分51秒)③仲里桜(45分52秒)

 〈3.2㌔〉

 ▽男子①石田うみ(12分06秒)②鈴木乃偉(13分54秒)③山下青海(14分24秒)▽女子①川満幸奈(15分10秒)②久貝優月(15分20秒)③下地雪妃(15分32秒)

 〈最年長賞〉

 ▽女子=渡久山初枝

 〈最年少賞〉

 ▽男子=廣澤大志▽女子=長澤すず

(曽根田容子通信員)

意見交換で細部調整 USIOプロジェクト

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商品のデザインについて意見交換した東郷専務(右)とデザイナーの鈴木さん=15日午前、石垣の塩

 石垣島の産品をリデザインする「USIO Design Project(ウシオデザインプロジェクト)」(石垣市主催)は14日からデザイナーが来島し、業者や生産者との意見交換を始めた。21日まで行われ、色や文字の変更など細かな部分を調整して4月以降の販売開始を目指す。

 同プロジェクトは島の加工食品、工芸品、農水産物などの特産品を新たな視点で見直し、石垣島・八重山地域独特の文化と魅力を再発見するのが目的。

 昨年12月に審査会が行われ、「石垣の塩」や「石垣島のパインアップル」など10産品に431点のデザインが寄せられ、10点が選出された。

 「石垣の塩」のパッケージをデザインしたIDEA N DESIGN(アイデアアンドデザイン)=千葉県=の鈴木智也さんは実際に塩づくりも体験、「ネットの情報だけでなく、実際に触れて話を聞くことで、イメージにも変化が出てくる。素晴らしいデザインになるようブラッシュアップしていきたい」と話した。

 ㈱石垣の塩の東郷得秀専務は「島にいる自分たちとは違った視点のアイデアでとても新鮮。多くの人に受け入られるようなデザインになることを期待したい」と述べた。

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