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八重山病院に歯科口腔外科を

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■口やあご、顔の専門科

 3年後の17年4月開院をめどに移転新築計画が進む県立八重山病院(依光たみ枝院長)に、歯科口腔外科の新設を求める声が急浮上している。これまでたびたび必要性を訴えてきた八重山地区歯科医師会(砂川和徳会長、10医院)が、新病院開院までの設置に向けて昨年暮れから各歯科医院や福祉施設でおよそ3000人を目標に署名運動を行っており、今月中には県知事や県議会議長あてに要請を行う考えだ。

 同科の新設は昨年12月25日に発表された新病院基本構想からは外れ、今年6月をめどに策定される基本計画の中で引き続き検討が進められることになった。昨年5月に移転新築したお隣の宮古病院は既に設置されている。八重山も新病院開院時と言わず、1日も早い開設を求めたい。

 同医師会によると歯科口腔外科は歯だけでなく、舌や咽頭などのがんや交通事故などのけが、口臭症、口内炎など口の中やあご、顔その周辺に発病したすべての病気を診療する専門科だ。

 

■地元で安全安心の診療を

 市内には5カ所の歯科医院に専門の口腔外科医がいるが、開業医にはどうしても限界があり、手術のために沖縄本島に行く八重山郡民の精神的・経済的負担は重い。そこで「地元で安全安心の診療を受けるため」あるいは「地域医療の質を改善し地域完結型の医療のため」(砂川会長)これまで何度も八重山病院に口腔外科の開設を訴えて来たが、現在まで実現していない。

 口腔外科開設のメリットは、簡単な手術は本島に行く必要がないし、現在年1回県が専門医を招いて行っている障がい者の全身麻酔による歯科治療がいつでも受けられる。

 加えて病院内の他の診療医との連携で高血圧や糖尿病、心疾患、腎不全など重い生活習慣病患者などの歯科治療が安全に行えるだけでなく、各種の手術や放射線治療、化学療法の前に歯や歯周病の処置を受けることでその影響や悪化を防ぐことができる。

 さらにこうした専門医の口腔ケアで誤嚥性(ごえんせい)肺炎を予防できるし、何より私たちの健康や身体のバランスに影響するかみ合わせやしっかり食事ができる摂食機能の維持改善のために、ぜひ八重山病院に必要な専門科だ。強く開設をお願いしたい。

 

■新病院建設に懸念も

 これに対し県立病院課は、新たな診療科開設には医師の確保など課題が多くなお検討が必要としているが、依光院長は少なくとも新病院には開設できるよう要望しているという。

 ところで同病院の移転新築に関しては、同病院現場から「スタッフの意見や要望をアリバイ的に聴取する形で計画が外部コンサルタントによって進められている。このままでは誰がどんな責任で、どんな目標で誰のために、どういう病院を造るのか全く見えないまま17年には新病院が開院してしまうかもしれない」と懸念が出ている。

 今年6月には市民意見も公募して基本計画が策定される。県は現場の声にしっかり耳を傾け、市民は開院後悔やまぬよう口腔外科新設など立派な病院づくりに積極的に声を上げるべきだ。


正月のおごそかな気分が抜けて…

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正月のおごそかな気分が抜けて官公庁、学校、民間会社も平常になり、年始の街に喧騒が戻ってきた▼きょうは、旧暦12月8日の「ムーチー(鬼餅)」。サニン(月桃)の葉で包んだ縁起物の「カーサームーチー」を食べて家族の無病息災を祈り、厄払いする。昔から言い伝えられてきた沖縄の伝統行事、家族で感謝して食したい▼ムーチーが家庭や店頭に姿をみせる時期は、沖縄では1年中で最も寒さが厳しくなる「ムーチービーサ」と呼ばれる。だが、今年は何か変。元日から連日のポカポカ陽気が続き、いつもの新年よりもゆったりと時間が流れていく感じだ▼陽気に浮かれて、肝に銘じた“1年の計”があやしくなってはさびしい。スタートダッシュは諸事万端、何事につけて重要なことに違いない。ただ、元気に勢いよく飛び出しても息切れしては何もならない。気分一新、バランスのよい午(うま)年を期待したい▼今年は身の回りを含めて忙しい1年になりそうな気配だが、気になるのは安倍政権の行方である。昨年の強権的な施政からして国民の声に真剣に耳を傾けないうわの空では、足元の平和が危ない▼21世紀は、対話と交流の時代といわれる。安倍首相は念頭会見で、日本の平和主義が不変であることを強調したが、その言葉が偽りでないことを願いたい。(鬚川修)

自主トレに最高の天気

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 ▽…年明けから暖かい晴天が続く石垣島地方。7日は登野城で最高気温23・6度を観測し、3月中旬並みの陽気に。市営第二多目的広場ではプロ野球選手らが自主トレに入っており、「暖かく、すぐ汗をかくので体も動かしやすい」と満足そう。2月1日から始動する千葉ロッテの石垣島キャンプも快晴が続いてくれれば言うことなし。

 

 ▽…母校に役立ててほしいと新成人パーティーの余剰金13万円を寄付した石中60期生のメンバーたち。2次会に使うことも考えたが、「お酒は飲んだらなくなる。何か残るものにしよう」と寄付を思い立ったという。仲田森和校長は「働き場所もあまりないような情勢の中で寄付して大丈夫かと逆に心配になった。若いのに素晴らしい」と称賛。

 

 ▽…旧暦の12月8日は邪気払いと子どもの健康を願う沖縄の伝統行事ムーチー。近年は大型店からの注文が多く、個人は常連客のみとなり、ムーチーを食べる人も少ないとか。それでも、サニン(月桃)の葉に包まれた香ばしいもちを食べ、これからの厳しい寒さをしのぐ“力餅”にしてほしい。

きょうムーチー

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8日のムーチーを前に、もち作りに追われる玉城さんと従業員ら=7日午前、玉城もち屋

 きょう8日は旧暦の12月8日のムーチー。幅5㌢、長さ12㌢程度のもちをサニン(月桃)の葉で包み、蒸したもちを仏壇や火の神に供え、邪気払いや子どもの健康を願う沖縄の行事として知られる。

 石垣市石垣にある創業56年になる玉城もち屋(店主・玉城富子さん)では7日午前、ムーチー作りに大忙し。

 約3000個のもちを作るといい、作業場は早朝からサニンの甘い香りに包まれていた。

 沖縄は5日から「寒の入り」を迎え、2月4日の立春のころの「寒の明け」までを「寒の内」といい、この頃やって来る厳しい寒さを「ムーチービーサ」と呼んでいる。

宮島らが出場報告 全国女子・男子駅伝

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第32回全国女子駅伝と第19回全国男子駅伝の県代表に選抜された宮島萌、識名寧音、落合瑞穂、島袋太佑(右から)=7日午後、石垣市役所

 第32回全国女子駅伝と第19回全国男子駅伝の県代表に選抜された宮島萌(八重山高校1年)、落合瑞穂(石垣中3年)、識名寧音(同)、島袋太佑(大浜中2年)の4人が7日石垣市役所を訪れ、漢那政弘副市長に大会への出場を報告した。八重山からは平安名由莉(大阪学院大1年)も選ばれている。八重山から県代表入り5人は過去最多。

 女子は12日に京都市の西京極陸上競技場を発着点に、男子は19日に広島市の平和記念公園前を発着点に行われる。

 宮島は「6日連絡があり、7区を走ることが決まった。昨年、8区(中学生区間)を走った経験を後輩たちにも伝えたい。慣れない環境だが、気持ちで負けないよう頑張る」、識名は「初めて選抜された。親や指導してくれた先生方に感謝する気持ちで走りたい」、落合は「初めての出場。全国の速い選手の中でどれだけできるか、自分らしく走りたい」、島袋は「まだ出走するか決まっていない。走れるように頑張る」と意気込みを語った。

 漢那副市長は「自分の実力を十二分に発揮し、県代表として頑張ってください」と激励した。

きょう操業開始 石垣島製糖

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快晴の下、キビ刈りに精を出す佐久川賢伴さん=7日午後、宮良のほ場

 石垣島製糖(加納成浩社長)の今期操業が8日から始まるのを前に、石垣市内のほ場では正月明けからサトウキビの収穫作業が始まっている。

 快晴に恵まれた7日は新川、磯辺のほ場ではキビ作農家が手おのやナタを使ってきび刈りに汗を流す姿がみられた。

 このうち、5日から収穫を始めたという佐久川賢伴さん(77)=平得=のほ場では、収穫したキビをトラックに積み込む作業も行われ、佐久川さんは「石糖には一番乗りです」と笑顔で話した。

 石糖によると、今期製糖は生産量が前期実績を2987㌧下回る6万4876㌧と3期連続の6万トン台を見込んでいる。

 収穫面積は1303㌶(前期比16㌶減)、単収(10㌃当たりの単位収量)4・977㌧(前期5・145㌧)で面積減少に加え、7月の台風被害や8月の干ばつが影響し単収減を予想。甘しゃ糖度は14・28度と前期の14・55度には及ばないものの高い糖度が見込まれている。操業は8日から3月28日までの80日間を予定している。

給食に七草がゆ

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七草がゆをほおばる児童ら=7日午後、平真小

 七草の7日、石垣市内の小中学校では七草がゆが給食に出され、児童生徒らが味わいながら一年の健康を祈った。

 七草がゆはもともと、中国の風習で無病息災を祈り、セリやナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの春の七草をかゆの中に入れて食べる。

 この日の雑炊には島ネギやニラ、ホウレンソウなどが入っており、児童らはおいしそうに舌鼓を打った。

 平真小学校3年1組の具志堅陽咲(ひさき)さん(9)は「卵や魚も入っており、とてもおいしい」、登野盛耕大君(同)は「雑炊はあまり好きではないけど、ニラが入っていておいしい」と笑顔。

 担任の宮良しん子教諭は「子どもたち全員が一年間健康で元気よく過ごせたらいいなと思う」と目を細めていた。

夢でない150万入域客 八重山観光新春のつどい

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鏡開きでさらなる観光発展へ決意を新たにした八重山観光新春のつどい=7日夜、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

 「祝90万人達成!めざせ100万人!」ー。2014年八重山観光新春のつどい(同実行委員会主催)が7日夜、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートで開かれ、観光業界や行政関係者が一堂に会し、八重山観光の発展に向けて決意を新たにした。南ぬ島石垣空港が開港した昨年の郡内入域観光客数は当初目標の80万人超となる90万人台が確実視されている。

 主催者あいさつで実行委員長の宮平康弘八重山ビジターズビューロー理事長は「正月は日並びも良く、多くの観光客に来てもらい、素晴らしいスタートが切れた」と新年を喜んだ。また、「東京五輪が開催される2020年は那覇空港の第2滑走路も完成する予定で県内への入域観光客数1000万人、郡内では150万人も夢物語ではなく、150万人を念頭にそれぞれの分野で受け入れ態勢を整えていこう」と気を引き締めた。

 中山義隆市長(代読)、川満栄長竹富町長らの来賓祝辞に続いて、沖縄観光コンベンションビューローの上原良幸会長は「沖縄観光が好調な中、八重山は他地域を上回るほど活況を呈している」と述べた。

 鏡開きの後、大手旅行社の4八重山会の代表者らがあいさつ。「ミヤギマモルライブ」が行われる中、参加者はさらなる八重山観光の発展を願った。


過去最高の6万7千人 11月観光入域客

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八重山の11月の入域観光客が6万7085人と過去最高を記録した(資料写真)

 八重山事務所がまとめた八重山の11月の観光入域客は前年同月を1万3941人(26・2%)上回る6万7085人となり、過去最高を記録した。

 観光入域客の累計は88万191人で、年間90万人突破がほぼ確実となった。

 単月の最高更新は4月以降8カ月連続。前年同月を13カ月連続で上回った。観光消費額は45億7000万円と推計されている。

 好調な観光入域の要因として同事務所は「東京、大阪が引き続き好調で、全体をけん引している」とみている。また、昨年運航がなかった神戸、名古屋直行便からの入域観光客数も多かったとしている。

 入域観光客はすべて国内の空路で、県外直行便が2万1540人で前年比252・5%と好調だった。県内便も4万5545人(前年比102・9%)と伸びた。

 行政区では石垣市が6万6618人(前年比126・0%)、竹富町が8万8617人(同123・7%)、与那国町2437人(同79・3%)だった。

与那国の観光客が減少〜JTA撤退から1年

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JTAが撤退し、単独で運航しているRACのプロペラ機(39人乗り)=2013年1月23日午前、与那国空港

 日本トランスオーシャン航空(JTA)が採算路線見直しを理由に与那国路線から撤退し、琉球エアーコミューター(RAC)の単独運航となってから8日で1年になる。機材の小型化による提供座席の減少などで、観光入域客(県八重山事務所調査)が、昨年の11月時点で前年を3510人(11・8%)下回っているほか、特産品のカジキが積込めない場合が出るなど、町経済に大きな影響がでている。

 外間守吉与那国町長は「観光メニューや受け入れ態勢の充実などに力を入れても、入り口が狭くては観光客増は厳しい」と話し、JTAにジェット機就航の要請を続ける考えだ。

 JTAの撤退に伴い、機体がジェット機(提供座席数150席)からRACの小型機(同39席)となったことで団体客を中心とした観光客が減少。11月時点の入域観光客数は2万6111と前年同月比で3510人(11・8%)減少している。

 また、小型機では与那国特産品のカジキを一度に載せられるのは2匹が限度。荷物が多い場合は制限されることもあり、欠航や遅延で鮮度が落ちると商品にならないという。

 与那国漁協によると、2013年のカジキの出荷量は541本(12年695本)。中島勝治組合長は「12月は水揚げも多く、忘年会シーズンで高値で取引されたが、欠航や満席で載せられない日が何度かあり、そのたびに10本以上の積み残しがあった。2〜4月にかけて漁の最盛期になるので、それまでになんとかしてもらいたい」と訴えた。

 昨年10月の沖縄県議会一般質問で、謝花喜一郎企画部長が、RACの機材購入について計画があることを明らかにしており、外間町長は「団体客や修学旅行の誘致のためにも、せめて50人乗りの飛行機や天候に左右されないようジェット機をお願いしたい」と話す。

 JTAの広報担当は「機材更新の時期に来ており、社内でもどのように取り組むか話し合っている状況」と述べた。

釣り人はマナー守って

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 ▽…新港地区緑地公園で猫の釣り針被害があった。釣り針についたエサを食べたとみられる。公園では、石垣市が南の島の猫アイランド事業で不妊手術を実施し、繁殖させずに自然淘汰(とうた)で公園の衛生環境の改善を図ろうとしているところ。不妊手術を受けた猫は一代限りの命。釣り人はマナーを守って。

 

 ▽…西表島で日本では見ることが珍しい野鳥・ナベコウの飛来が確認された。八重山地区では、過去にもいろんな種類の鳥が迷い込み、野鳥ファンを喜ばせている。このほかにも、強い北風に乗って大陸からチョウが飛来することもある。珍しい種はファンにとって興奮するところだが、オオヒキガエルのように生態系に影響を与えかねない外来種は遠慮願いたいものだ。

 

 ▽…大本小学校の創立56周年記念集会で講話した卒業生の伊良皆高虎さん。小学校時代には第36回全国野生生物保護実績発表大会でカンムリワシやサシバなどの鳴き声を披露し、江戸家猫八さんとコラボした経験も。集会の最後には石垣俊子校長から鳴きまねを頼まれ、「声変わりしてしまってできない」と一度は断るも、アカショウビンの鳴き声をやってみせ、児童らを喜ばせた。

年の初め、初夢の代わりに少し話題を大きく…

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 年の初め、初夢の代わりに少し話題を大きくしてみよう▼現代社会を支えているのはまず「電力」であり、それを生み出すために人間は火力、水力、そして原子力発電などいろいろな工夫を重ねてきた。一方、自動車をはじめとして「交通手段」の発達が世界規模の人的交流を可能にし、その刺激によって人々は豊かな生活を満喫している。この八重山でも日々何十便という航空便が発着する▼ところで、これらの原動力は自然資源に大きく依存していて、石炭も石油も天然ガスも天然ウランも決して増えることはなく、使い続けていけばいずれ必ず枯渇する(原発の場合はその上途方もない危険が伴う)。これが現代社会が抱えている根本条件である▼ならばこの社会を変革して持続可能な社会に導くにはどうすれば良いのか。ここで人類の「知恵」「意志」「夢」が試されるのではないか。もっとも身近な例で言えば、この車社会は果たしてそのままでいいのかが問われるべきである▼思えば車社会は恐ろしい速度で到来した。われわれの少年時、時たまトラックが走り去ると、その排ガスのいい匂いにつられて追っかけていたほどだ。現状を野放しにすればどんな事態が起こるか分からない▼いずれにせよ、今こそ、さまざまなことを考えるべき時がきたのではないか。(八重洋一郎)

またもや痛々しい姿 猫の口に釣り針刺さる

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口元に釣り針の刺さった猫(提供・石垣島しっぽの会)

 新港地区緑地公園で4日、口から釣り糸が垂れ下がっている猫を、石垣島しっぽの会(早川始代表)のメンバーが見つけた。釣り針についたえさを食べたとみられ、口元に約2㌢の釣り針が刺さっていた。同会が5日に捕獲し、動物病院で取り除いてもらった。

 緑地周辺は釣りのポイントとなっているが、釣り針やえさなどを放置して帰る人が後を絶たない。釣り針は猫だけでなく人間にとっても危険。石垣市港湾課は「つり針 捨てないで エサの残りやゴミは持ち帰って下さい」と立て看板で呼びかけているが、マナーは改まっていないようだ。

 しっぽの会によると、この猫は2013年10月に去勢手術を受けた際、肛門から釣り糸が出ているのが確認され、開腹手術で摘出したばかり。このときは釣り針ごと飲み込んでいた。発見が遅れていたら、致命傷になっていたという。今回は軽傷だったが、2度も釣り針の被害に遭った。

 これまでにも別の猫が釣り針を飲み込んだり、足に刺さったりする被害が確認されている。

 しっぽの会は「釣り人が冷凍サンマなどのえさをとられて腹を立てることもあると聞いているが、危ないものは捨てないでほしい。釣り針の放置による被害が後を絶たない。マナーの改善を強く望みたい」と呼びかけている。

 緑地公園では石垣市が12年、関係団体と協力し、猫を捕獲して不妊手術を行う南の島の猫アイランド事業を実施。繁殖を防ぎ、同公園を一代限りの命を全うする場所としている。

回帰材で赤土流出防止 

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実証実験が行われる池原さんの畑を確認する関係者ら=8日午後、市内新川

 火力発電所などで燃焼時に大量に生成される「フライアッシュ」と呼ばれる灰からなる土壌回帰材「SG-1」を用いた赤土流出防止対策の実証実験が今年から5年間、石垣市新川の池原吉剋さん(62)の農地(300坪)で実施される。

 実証実験は、同回帰材を土に混合することで、団粒化を促進し、土壌の浸透性を高め、耕土流出を防止しようというもので、3月までには着手する計画。 琉球環境㈱と沖縄県土地改良事業団連合会、㈱大寛組、琉球大学農学部が「新技術研究開発組合」を設立し、農林水産省の官民連携新技術研究開発事業(事業費3500万)を活用して、八重山で初めて取り組む。

 琉球環境の北畠満取締役によると、SG-1を混合することで赤土の団粒化を促し、多くの作物の生育に適した土壌に回帰し、赤土が農地から流出するのを抑制する。「簡易で経済性の高い方法で農家の負担を軽減できる」としている。

 実証実験ほ場所有者の池原さんは「この実験は冒険ではなく、今後の農業に生かせる実験だと思っている。耕土の流出を食い止め、良い作物ができるようになってほしい」と今後に期待した。 

 市農林水産部の岩下幸司部長は「赤土の流出は市の課題と位置づけていたので、実験を受けた。赤土流出を少しでも防ぎ、さまざまな作付けにも対応できる耕土づくりに向けた試験を開始したい」と期待した。

 期間中、同組合は技術的問題点や混合土壌の安全性の確認などを随時行い、成果を確認する。

石垣島製糖、今期操業がスタート 計画原料は約6万5千トン

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10カ月ぶりに工場に活気が戻った石垣島製糖。今期は6万4000㌧台の原料が予定されている。=8日午後、石糖原料ヤード

 石垣島製糖(加納成浩社長)の今期(2013.14年期)製糖が8日、スタートした。今期は、生産量が前期実績を2987㌧(4.4%)下回る6万4876㌧と、3期連続の6万㌧台となる見通し。面積減少に加え、7月の台風被害や8月の干ばつが影響した。甘しゃ糖度は14・28度の高糖度を見込む。操業は、3月28日までの80日間を計画している。関係者を招いて同日午後、開かれた操業開始式で加納社長は「効率化運転で歩留まりアップにつなげたい」と決意を話した。

 今期製糖計画は、収穫面積が1303㌶(前期比16㌶減)、10㌃当たりの単位収量4.977㌧(前期5.145㌧)で、生産量を前期実績より約3000㌧少ない6万4876㌧を計画。収穫を60%が機械刈り、30%を無脱葉、10%を手刈りで予定している。

 粗糖の生産量は7882㌧(前期比552㌧減)、製品歩留まりは12.15%を目指す。

 操業開始式で加納社長は「今期は過去3年間で最低の6万4000㌧台だが、糖度は14度台でスタートした。効率化運転で歩留まりアップにつなげたい」と今期操業への決意を示した。

 また「TPPはまだ予断を許さない状況だが、工場としては効率化による生産性、品質向上を図り安心安全な製品の供給に努めたい」と話した。

 中山義隆市長、玉城肇県八重山農林水産振興センター所長が来賓あいさつした。

 この後、参加者で乾杯。原料ヤードで、コンベヤーに市長ら3人が原料を投げ入れ、加納社長がお酒で清め、今期操業の安全を祈願した。

 工場には、原料を満載した大型トラックが次々と乗り入れ、約10カ月ぶりに活気が戻った。


子牛価格45万5千円 八重山家畜市場13年セリ

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 JAおきなわ八重山地区畜産振興センター(又吉健夫センター長)はこのほど、八重山家畜市場の2013年セリ実績をまとめた。子牛1頭当たりの平均価格は45万4644円で、前年を7万4000円(19.4%)上回り、過去最高水準の高値を付けた。取引頭数は9067頭、販売総額が38億9280万円で、前年を頭数で174頭(2%)、販売額で6億4985万円(20%)上回った。

 黒島を加えた取引頭数は9962頭、販売額は42億5736万円だった。今年のセリは、口蹄(こうてい)疫が発生した宮崎県や福島県など東日本大震災被災地を中心とした全国的な素牛不足と枝肉価格の上昇傾向を背景に、子牛のセリ値が右肩上がりで上昇。12月のセリで平均価格が51万9247円の過去最高値を付けるなど、11月、12月と2カ月連続で50万円を超えた。

 雌雄別は雄(去勢)子牛の平均価格が48万2410円。12月は54万3259円もの高値を付け、10月から3カ月連続で50万円を超えた。

 一方、雌子牛は、平均価格が41万6960円。雄と6万5000円余のひらきがあるものの、12月には平均が49万円を超え、50万円台に迫った。

 年間を通した最高価格は雄(去勢)が78万7500円(11月)で系統は父・百合茂、祖父・安福久。雌は74万1300円(同)で、系統は父・安福久、祖父・平茂勝だった。

 石垣島和牛改良組合の前津正明組合長(65)は「高値を素直に喜びたい。高値のうちに後継者を育て、削蹄(さくてい)や各種ワクチンの徹底など購買者の需要を満たす牛づくりを行い、しっかりと産地をつくりたい」と話した。

 また、同センターの又吉センター長は「枝肉価格も上がってきている。消費増税が気がかりだが、当面は高値を維持できると思う。初セリも期待できる」と今後の見通しを示した。

【石垣市長選】中山後援会が事務所開き

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中山義隆氏

 2月23日告示、3月2日投開票の石垣市長選で2期目を目指す中山義隆氏(46)の後援会(東田盛正会長)は8日夕、運動の拠点となる事務所を石垣市平得の旧ゲオ店舗に構え、事務所開きを行った。東田盛会長が「後援会の役割は票を集めること。ここを拠点に動いていこう」と結束を呼びかけた。中山氏は「経済の回復基調、市民生活の向上の動きをここで止めるわけにはいかない」と決意を語った。

 事務所開きには大勢の支持者が詰めかけ、弁士のあいさつに拍手と指笛で応じ、2期目の当選に一致団結して取り組むことを確認した。

 全員で必勝を祈願した後、東田盛会長が「市長はトップセールスでパワフルに動き回り、国、県とのパイプをつくった」と実績を高く評価。選対本部長に就任する予定の自民党石垣市支部長の砂川利勝県議は「4年間で国、県、そして自らの力で物事を大きく前進させた。自信と誇りをもって実績を訴えよう。勝利に向けて一致団結することが大事。国境離島だからこそ保守の政治をする必要がある」と語気を強めた。

 中山氏は、新空港の開港効果や安倍首相の経済政策を背景に地元経済が回復基調にあるとしたうえで「この流れを止めるわけにはいかない。前の政権に戻って立ち止まったり、バックしたりすることがあってはならない」と強調。「自公との信頼関係があったから予算もいただくことができた。政治は経済と密接に結びついている。ぜひ4年間のかじ取りを任せてもらいたい。全力で走り回る」と訴えた。 

 仲井真弘多知事や自民党の県選出国会議員らのメッセージも読み上げられた。

 最後は、石垣市支部青年局長の箕底用一市議の音頭で、2期目の勝利に向け「頑張ろう」を三唱して気勢を上げた。

学校存続は島の悲願

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 ▽…来年度から児童数がゼロとなり、42世帯67人が暮らす鳩間島で小中学校の存続が危ぶまれている。数年ごとに廃校の危機に直面している同校だが、廃校は島の衰退につながりかねない事態だけに公民館や郷友会も児童確保に奔走している。関係者からは「出張所と職員住宅をつくって、小学生を持つ親を配置してほしい」との声も。

 

 ▽…9日午前3時ごろ、石垣島近海で地震が発生し、西表島船浮では震度4を観測。石垣島でも震度3を観測したが、深夜だったため、熟睡して地震に気づかなかった人も少なくない。今回は津波の心配はなかったが、万一のことを考えると怖い。大地震だった場合、停電で暗闇の中を避難せざるを得ない。懐中電灯やラジオなど防災グッズは大丈夫か。

 

 ▽…6年余りにわたり、石垣市人権擁護委員を務めた唐真佑子さんに法務大臣から感謝状が贈られた。伝達式で唐真さんは、女子中学生から人権に関する相談を手紙で受け、アドバイスした事例を紹介。その後、解決に向かったらしく、「身近な人に話すことが大切だと感じた」としみじみ。

元日の恒例行事といえば初日の出に初詣が定番…

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 元日の恒例行事といえば初日の出に初詣が定番となっているが、大浜集落では、各期別が集いタスキリレーする「新春期別駅伝」が元日朝の恒例行事となっている▼長距離自慢の人が、同級生と1人対複数のリレーで勝負したのが始まりとされ、今年で38回を数えた。コースも以前の国道から、公民館前を発着点に大浜小学校の外周などを回る、8区間約6㌔のコースに変更され、定着している▼今年も、各年代の期別に加え、スポーツ少年団や家族、小学校教職員、青年会を含め、総勢17チームが出場。40歳を境に一般と壮年に分かれ、一周約800㍍をタスキリレーした▼その光景は見ていて楽しい。ぶつけ本番の参加者が多く、大きなおなかを揺らし、息も絶え絶えにタスキをつなぐ様は、初笑い物だ。その参加者に、沿道の住民が「頑張れ」「もっと走れ」と応援やげきを飛ばす。毎年恒例の風景だ▼ただ、問題もある。駅伝終了後に公民館で表彰式を兼ねた懇親会が行われるが、そこで盛り上がり帰宅時間は遅れがち。家でニントゥ(年頭)のため帰りを待つ家族はカンカン。最初の「やーむんどぅ(家庭騒動)」の元にも▼ただ、これも一年最初の恒例行事として過ぎてしまえば一つの思い出。良くも悪くも新春駅伝は大浜地域元日朝の風物詩だ。(下野宏一)

野底マーペーで千本突き 初日の出に新年の決意

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初日の出を拝みながら千本突きを行う屋比久流空手道八重山拳法王道会総本部道場の門下生たち=1日午前、野底マーペー頂上

 屋比久流空手道八重山拳法王道会総本部道場(玻名城哲夫会長)恒例の野底マーペー登山と滝修行が1日に行われ、門下生20人が決意を新たにした。

 野底マーペーの頂上で初日の出を見た後、千本突きなどの稽古を行い、それぞれ新年の抱負を発表した。

 マーペーのふもとで滝修行も行い、身を清めるとともに精神を鍛えた。

 終了後は父母ら手作りのだんご汁に舌鼓を打った。門下生からは「今年も参加できて良かった。これからも頑張りたい」との声が聞かれた。

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