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新工場は順調に稼働 西表製糖

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順調に操業が進み、原料ヤードにサトウキビが積み上げられている西表製糖工場=3日午後

 【西表】3月19日に操業が始まった竹富町西表製糖工場は1日までに12日間操業し、合わせて1000㌧を超える原料を処理した。同工場を運営する西表糖業㈱によると、操業開始から10日間の原料処理実績では、前期の旧工場(1日の処理能力80㌧)が686㌧だったのに対し新工場(同100㌧)は858㌧と1日当たり約17㌧増加し、順調に稼働している。平均糖度は3日までに16度(前期15・16度)と高い状態だが、これから気温が上がることで低下も懸念されている。

 町内では、昨年1月に新工場で稼働した町波照間製糖工場が操業直後に機械トラブルがあったため、「西表製糖工場は大丈夫なのか」と工場への問い合わせも多く、順調な滑り出しに農家や関係者は胸をなで下ろしている。

 同工場の大嶺誠管理課次長は「操業前に試験運転や調整を繰り返していたので圧搾も落ち着いている。操業後、最大で1日108㌧を圧搾しており、予想以上に順調だ」と話した。

 町農林水産課は同工場整備工事の遅れに伴う農家支援の一環として、波照間島と小浜島から刈り倒し機3台を西表島に輸送。オペレーターも配置し、西表島にある1台と合わせて4台で刈り取っている。

 刈り倒し機の導入で農家の負担も軽減されているようで、「1人当たり1日1㌧」と言われる刈り取り作業も1人で1日1.7~1.8㌧刈り取る農家も出ている。多い場合には1軒の農家で10人近くが刈り取りに当たっていることから、18~20軒の農家で合わせて1日100㌧超を搬入することもあるという。

 今後の気温上昇で刈り取り作業員の負担が増加することから、同課では4月から刈り取り作業員の雇用1人につき1日500~2500円を段階的に支給することにしており、支給基準などについて西表島さとうきび生産組合と調整を進めていく。

 大嶺次長は「作業員の不足が心配だったが、刈り取り機のおかげで順調に進んでいる。気温が上昇する5月以降の黒糖の品質と刈り取り農家の熱中症などが心配だ」と懸念する。


あなたの話し言葉、変よと家人が言う…

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 あなたの話し言葉、変よと家人が言う▼定年後、村の方言を話す機会が増えたこともあって、ヤマトフツ(共通語)でしゃべっているつもりの会話の端々に方言が交じり相手に通じているのか気になるらしい▼例えばこうだ。方言のみだと「ぶがろーりたさ(お疲れでしょう)んめーま(少し)かたんごーりゃー(横になられては)」を「お疲れでしょう、少し傾かれたら」と真顔で言っているという。少し傾いては変じゃない。相手は、何度どう傾いていいのか分からず休息どころではないはずよとの由▼われ知らず使っている方言交じり言葉は数多く、きいやま商店の歌うドゥミンガセを強調した「どぅみんがひみり(思いっきり力強く)」を「どぅみんがしてご覧」、「○○ゆ みーくい(誰それに会ってくる)」を「○○を見てくるね」▼奇声を発し騒ぐ若者たちへ「んがまはーぬ(うるさいわよ)」の意で「んがまさい」。語尾の「さい」交じり言葉は数多く「あっぱりさい(かわいい)」「ほーがさい(変てこ)」「おーまさい(あーいやだ)」「ゆっくさい(欲張り)」など▼小説「オキナワの少年」で方言を交えて日本語表記の可能性を期待され芥川賞を受賞した東峰夫の例もあり、スマフツ(村の共通語)もいいと思いますがやはり「ほーがさい」ですか。(仲間清隆)

八重農バニラ”レギュラー”商品抑える

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 ▽…八重農アグリリサーチ部が栽培したバニラが初めて商品化。6年の歳月をかけてバニラ栽培からバニラビーンズの活用法を模索してきた同部は「バニラジェラート」の発売にこぎつけた。商品を開発した企業側も完成品に自信をみせ、店内のショーケースに並んだ新商品は“レギュラー陣”を抑えて売れ行き好調。スタッフは「当日で完売するかも」とバニラ効果に満足顔だ。 

 ▽…石垣島天文台の来場者数が2年連続で1万人を突破。前年を125人下回ったが、前勢岳林道の土砂崩れで1カ月半も閉館にならなければ、前年を上回っていた可能性も大きい。今後は4月23日にこと座、8月13日にペルセウス座、10月22日にオリオン座、11月18日にしし座、12月15日にふたご座の流星群などの天体ショーがめじろ押し。八重山の星空人気はさらに高まりそうだ。

 ▽…毎年5月3日に開かれる鳩間島音楽祭。今年はリニューアルしたステージで開かれるが、実行委員会や町企画財政課の担当者は音楽祭以外にも同施設の活用を図りたい考えで「観光客誘客に向けて月1回のイベントを」と企画しているようだ。民家の庭先ではじまり、地域の一大イベントとして定着している鳩間島音楽祭の今後の展望に期待。

真庭高(岡山県)の吉田さんに優秀作品賞

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吉田静梨奈さん(中央左)とともにフォーラムに出席し、漁具などについて説明した平良正一さん(中央右)=28日午後、東京大学弥生講堂一条ホール(平良さんの家族提供写真)

 第13回聞き書き甲子園(同実行委員会主催)のフォーラムが3月28日午後、都内で開かれ、石垣市伊原間の元漁師、平良正一さん(89)の人生について発表した岡山県立真庭高校(同県真庭市)の吉田静梨奈さん(2年)が優秀作品賞に選ばれた。

 同フォーラムは「第13回海・川の名人」(公益社団法人全国漁港漁場協会主催)の名人選考で認定した人を高校生がインタビューし、自然と関わるさまざまな職種の名人から知恵や技、生きざま、考え方を学ぶもの。吉田さんは昨年11月に平良さんのもとを訪れ、インタビューしていた。

 平良さんは宮古島出身。11歳のころに母親と弟の3人で石垣島に渡ったが、生活が苦しく、糸満の漁師に売られ、厳しい労働条件のなか漁業にいそしんだ。20歳のころには戦争も体験し、23歳で結婚。半農半漁の生活を続け、10年ほど前に漁師を引退した。

 吉田さんは「さまざまな困難を乗り越えてきた平良さんの話を聞くことができ、とても勉強になった。平良さんのことをもっと多くの人に伝えていきたい」と感想を述べた。

 一緒にフォーラムに出席した平良さんは「小学校は2年生ぐらいまでしか通えず、読み書きもできなくて学もなかったが、人間やれば何でもできるということを若い人たちに伝えられてうれしい。海人としても最高の誇り」と喜んだ。

2年連続1万人突破 石垣島天文台来場者

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 石垣島天文台(宮地竹史所長)の来場者数は昨年度、1万2790人(前年1万2915人)となり、2年連続で1万人を突破した。2006年3月の供用開始から9年間の累計では7万9574人となり、今年の黄金週間には8万人を超える見込み。

 同天文台へのアクセスルートとなっている前勢岳林道が昨年5月の大雨で土砂崩れが起き、約1カ月半通行止めとなったため、同天文台も閉館を余儀なくされたが、ほぼ平年並みの来場者数となった。

 宮地所長は「石垣島が星空の島として人気が高まっており、石垣島天文台が紹介された旅行雑誌や新聞記事の切り抜きを持ってくる来場者も増えている」と話す。昼間や悪天候時でも利用できる4次元デジタル映像(4D2U)を上映する「星空学びの部屋」も人気で、満席の日も多かったという。

 VERA石垣島観測局には2754人が訪れた。

 天体観望会は土日祝日の毎夜2回(30分)開催。星空学びの部屋の上映は開館日の午後3時から1回(30分)で、いずれも電話予約が必要。88—0013。

 

皆既月食楽しむ

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多くの市民らが訪れた皆既月食の観望会=4日夜、南ぬ浜町

 NPO八重山星の会と県立石垣青少年の家の観望会「皆既月食を見てみませんか」が4日夜、南ぬ浜町で開かれ、80人余の市民や観光客が月が赤黒く変色する天体ショーを楽しんだ。

 観察会は午後6時半から始まり、天体望遠鏡やカメラを持った市民らが次々と会場に集まってきた。

 曇り空で月がなかなか姿をみせないため、しびれを切らして帰る人もいたが、子どもたちが「雲よ、どけー!」「お月さん顔をみせて」と呼びかけていると、午後9時すぎに赤黒く変色した月が姿を現し、観望会に「感動的だ」「待っていたかいがあった」と歓声が上がった。

 星の会が準備した天体望遠鏡を覗きこんだ市民らは「こんなに赤くなるんだね」「初めて見た。すごい」と感想を述べた。

 家族旅行で東京から訪れた藤田慶君(府中第1小学校3年)は「とてもきれいだった。また見たい」と喜んでいた。

 星の会の通事安夫会長は「なかなか雲が晴れなくてだめかと思ったが、皆さんに皆既月食をみせることができてよかった」と話した。

民宿支援サイトを開設 竹富町

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「島旅島宿—八重山めぐり—」PR用のパンフレットと同サイト

 竹富町内にある民宿の予約状況を確認できる専用のウェブサイト「島旅島宿—八重山めぐり—」(http://shimayado.jp/)がこのほど開設された。町内7軒の民宿が掲載されており、町商工観光課の東金嶺肇課長は「掲載する民宿を増やしていきたい」と意気込みを話した。

 同サイトは町観光誘客受け入れ事業の一環で整備。町観光協会が町の委託を受けてサイトの開設や民宿との調整を行った。予算は約500万円。

 民宿ごとの紹介やクーラーの有無、インターネットの接続環境、タオルや入浴環境などが記載されている。同サイトをPRするパンフレットも作製し、町観光協会など関係機関で配布している。

 東金嶺課長は「町内では日帰りの周遊型観光が主体。宿泊滞在型観光を進めていく上で民宿泊を支援できるように取り組みたい」と話し、掲載する宿泊施設数を増やしていく考え。

 同課によると、2014年度に実施した宿泊施設調査では、町内153軒のうち78軒は独自のホームページ(HP)や大手旅行サイトなどを通して予約できるが、インターネットで予約できない宿泊施設も多いという。

 掲載されているのは竹富島の「新田荘」、西表島の「カンピラ荘」「農家民宿マナ」、小浜島の「だいく家」、黒島の「しま宿 南来」、鳩間島の「マイトウゼ」、波照間島の「星空荘」。

ステージをリニューアル 鳩間島音楽祭

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リニューアルされた鳩間音楽祭のステージ=3月31日、鳩間島コミュニティーセンター前広場

 【鳩間】毎年5月3日に開かれる鳩間島音楽祭のステージがリニューアルされ、今年から幕屋根付きの新ステージで開かれる。竹富町が一括交付金約6400万円を活用して整備。音楽祭の実行委員長を長年務めた加治工勇さん(61)は「毎月イベントを行って有効に施設を活用していきたい」と意気込んでいる。

 新ステージは建築面積約70平方㍍の鉄筋コンクリート造平屋建て。音響室や倉庫、雨天時に対応できる80平方㍍の幕屋根も設置した。落成式・祝賀会は18日、鳩間島コミュニティーセンター前広場で開かれる。

 新ステージの柱には鳩間小中学校の児童生徒らがれんがを使ってマンタや魚、ミンサー模様を描いており、加治工さんは「立派な施設ができて喜んでいる。幕屋根も日よけや雨天対策になる」と喜んだ。

 これまで使われてきた鉄骨製のステージは公民館が主体となって整備したもので、同施設整備事業に伴い、昨年の音楽祭終了後に解体・撤去された。

 鳩間島音楽祭は1997年5月3日に民家の庭先で始まったのがきっかけで最近では、人口40~60人の島に1000人前後の観客が集う音楽祭として定着。島おこし奨励賞やふるさとイベント大賞奨励賞、地域再生大賞優秀賞などを受賞している。


一石二鳥に期待

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 ▽…石垣市が、ふるさと納税(寄付)の40%に当たる特産品を返礼として贈ることにしている。現行の2倍となる還元率40%は、他の自治体と比べても引けを取らない高さ。市は、勝負できるとみている。返礼の特産品に期待して寄付する人も多く、魅力ある特産品をそろえれば寄付者の増加が予想される。自主財源の確保と特産品の振興の一石二鳥に期待。

 ▽…米原海岸で清掃活動を展開した海LOVEネットワーク。ごみ袋約200袋分の中身は、漂着ごみや海岸利用時に捨てたと思われるペットボトルなどの燃えないごみが大半。なかには飲料用サーバーやプラスチックのバケツも。発泡スチロールなどの漂着ごみを資源化する取り組みは推進されているが、それ以外は最終処分場に行き着く。長年悩まされている漂着ごみを全般的に資源化する効果的な方法、ありますか?

 ▽…與那國久枝こっこーまやいまっ子踊り教室の修了式が5日開かれ、7人に修了証が手渡された。與那國師匠によると、例年3月に行っているが今年は都合が悪く、当初は見送る予定だったという。それが中学3年生から「学校の卒業証書よりも教室の修了証がもらいたい」と言われ続け、開くことに。子どもたちの成長を見守り続けて来た與那國師匠にとって最高の言葉になったのでは。

「えーこれだけで3000円超えるの?」…

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 「えーこれだけで3000円超えるの?」と買い物かごを見る。4月に入り食料品の値上げラッシュの波が押し寄せている。牛乳やヨーグルト、バターなど乳製品や調味料類と必需品だけに相次ぐ値上げは財布にこたえる▼昨年4月に消費税が8%に引き上げられ、税込み価格が予想以上に高いと感じることもあるのだが商品自体が値上がりしているように思う▼価格は据え置きで内容量を減らす「隠れ値上げ」、特売の回数を減らしたり特売価格を上げたりする「裏値上げ」という言葉もよく耳にする▼日銀の「生活意識に関するアンケート」では、増税後財布のひもを締めた人に増税がいつまで支出に影響しているかを尋ねたところ「現在でもなお支出を控えている」という答えが75.3%で、衣服や履物類、外食や旅行を控えているという▼景気は上向いているというが飲食店を営む知人は「材料費がこんなに上がると… 価格に転嫁するわけにもいかず、どこまで我慢できるだろうか」とこぼす。こればかりは経営努力だけでは限界があるようだ▼先延ばしにはなったが、また消費増税が待っている。収入が伸び悩む中家計は細る一方。「これ以上家計を刺激されるのは困る」というのがホンネだが、自分で節約するしか方法はないのか。暮らし向きに明るい光の差す日はくるのだろうか?(辻本順子)

米原海岸にごみどっさり

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海LOVEネットワークの清掃活動で、ごみを回収する人たち=5日午後、米原海岸

 海LOVEネットワークが主催するビーチクリーンが5日午後、米原海岸で行われ、市民や富野小中学校の児童生徒ら約100人がごみ袋約200袋分を拾い集めた。

 同ネットは毎月5日に米原海岸で清掃活動を実施。この日は、飲料用などのペットボトルのごみが45袋と最も多く、漁業用プラスチック製のブイが41袋、発泡スチロールなど燃えないごみも多かった。

 同ネットの中川久美子事務局長は「米原海岸は観光客や地元の人々の利用が多い。私たちの活動を見た利用者がごみを捨てない意識を持ってほしい。自然が残る米原の海をきれいにしてほしい」と呼びかけた。

 収集されたごみは参加者が分別。後日、市環境課が回収する。

監視員の設置必要 米原海岸乱獲防止策

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富野小中学校の児童生徒に米原海岸での乱獲について現状を説明する若松上席自然保護官(右)=5日午後、米原海岸

 環境省石垣自然保護官事務所の若松徹上席自然保護官は5日午後、米原海岸の清掃活動に参加していた富野小中学校の児童生徒や保護者に対して臨時の説明会を開き、「米原海岸に住む生き物の乱獲が問題視されている。このままでは米原の海に生き物がいなくなる。採取ではなく観察し、みんなで海を守ってほしい」と呼びかけた。

 乱獲防止策について若松氏は「監視員の設置や地元住民による捕獲禁止の周知徹底が必要だが、個人のモラルの問題。みんなの海としての意識を持ってほしい」と強調した。

 参加した宇佐美優唯(ゆい)さん(13)は「米原の海で捕獲しないでほしい。採っても海に戻してもらいたい」と話し、永尾英敏君(15)は「地元の海から生き物がいなくなるのは困る。生き物に対する思いやりを持ってほしい」と訴えた。

 説明会では、クマノミやイソギンチャク、サンゴの生態や、オニヒトデや海水温の上昇、赤土や生活排水の流出によるサンゴの白化現象なども紹介した。

拾い主と伊良湖で対面 石垣島沖から投流の椰子の実

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やしの実をミス八重山から受け取る河合さん(中央左側)と、宮崎さんから受け取る浜田さん(同右側)=愛知県田原市伊良湖町の伊良湖シーパーク&スパ(東愛知新聞社提供)

 【愛知】渥美半島・伊良湖岬を舞台にした島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」を再現するやしの実投流の返還式が4日、田原市伊良湖町の伊良湖シーパーク&スパで行われ、投流者と拾い主が対面を果たした。

 27回目の投流となった昨年6月1日、伊良湖岬に流れ着くことを願いながら石垣島沖からやしの実102個が放たれた。

 このうち、浜田真吾さん(39)=田原市=と河合秀樹さん(73)=豊橋市=のやしの実が、8月8日に長崎県西海市で宮崎裕美さん(34)、8月17日に和歌山県串本町で米山良一さん(80)によって海岸で拾われた。

 式では、拾い主の宮崎さんが浜田さんに、欠席した米山さんに代わってミス八重山の2人が河合さんにやしの実を返還した。

 浜田さんは「夢を買ったようなもの。拾ってくれる人に会えるなんて」。河合さんは「奇跡だと思いました」と驚きと感動を語った。

 やしの実は、これまでに3012個が流され、122個が日本各地に流れ着いている。(東愛知新聞社提供)

水族館基本計画を策定 事業費は約80億円

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石垣市が3月までに水族館建設推進基本計画を策定した水族館の内観イメージ

 石垣市は3月までに水族館建設推進基本計画を策定し、ホームページ上で公表している。マンタやサンゴ、ウミガメ、シュモクザメの海として各展示水槽を設けるなど、海域の自然環境を疑似体験できる機能を盛り込んでいる。事業費が80億円近くと莫大(ばくだい)で具体化するめどは立っておらず、基本計画では国・県・民間企業に積極的に協力を呼びかけるなどして事業費を確保した後、基本設計、実施設計と進めていく、としている。

 計画は施設整備の基本方針に▽観光振興▽教養・学習施設▽地域交流▽調査研究▽種の保存−を据え、これに見合った機能を想定。陸域の自然環境を疑似体験できるコースも設定した。施設構造は地上3階建てを想定。

 11候補地から選定した6候補地をモデル地とし、最も評価の高かった桴海地区で事業費や施設配置などのシミュレーションを行った。

 概算工事費は79億5000万円、維持管理費は6億8800万円と試算。年間入場者数を50万人に想定し、入館料や売店・食堂などを合わせた年間収入を7億7000万円と見込む収支計画も出した。

 桴海地区はあくまでも事業費を試算するためのモデルケース。具体的な建設候補地については事業費の確保にめどがついた段階で検討する必要があるとしている。施設が大規模で取水工事もあることから、周辺住民との合意形成の重要性、八重山漁協との調整の必要性も指摘している。

ポイント制を導入 石垣市ふるさと納税制度

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石垣市が返礼品として用意している特産品の一覧。これをさらに充実させ、カタログも作成する

 石垣市はふるさと納税制度で、1万円以上寄付する人たちへの返礼品の還元率を現行の20%程度から一律40%に引き上げてポイント制を導入するなど、改善に向けた準備を進めている。還元率の見直しについて担当の企画政策課は「他の自治体の還元率を参考に、競争力をもたせる割合に設定した」としている。特典品の開拓・カタログ作成、手続き時間の短縮も進め、今夏から実施する予定だ。

 ふるさと納税は制度改正により、1月から実質2000円の負担でこれまでの2倍の返礼品を受けられるようになり、4月以降は控除に必要な確定申告が不要となっているため、寄付者の増加が予想され、自治体間競争も激化するものとみられている。

 市は今回の見直しで、ネット上で納税する寄付者に対応するため顧客データ管理システムを導入。新規顧客に対してID(身分証明書)を付与、1万円以上の入金額の40%に当たるポイントを与え、ポイントを使って返礼品カタログから特典を選んでもらう仕組みをつくる。

 顧客データ管理システムにより、手続きの迅速化が図られ、入金から特典発送までの期間を最大3週間短縮し、寄付から数日後には返礼品が届くようにする。

 特典品は現在、16点だが、これをさらに充実させ、専用カタログを作成して特産品をPR。自主財源の確保のほか、特産品の振興にもつなげていく考えだ。

 市にふるさと納税で入った寄付金は2012年度から順に138件1196万円、210件918万円、263件1344万円。市は、まちづくり支援基金として▽伝統文化の保存継承▽教育・少子化▽環境保全▽福祉▽地域コミュニティー活動―など六つの事業に活用している。

【ふるさと納税】

自治体に対してふるさと納税(寄付)すると、寄付額のうち2000円を超える部分について原則、所得税・個人住民税から全額控除される制度。1月から納税枠が2倍となっている。4月以降は、五つの自治体までの納税については確定申告する必要がない。


はえ縄漁、実習生に太鼓判

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 ▽…八重山漁協で6日、第1善幸丸が今期初の本マグロを水揚げした。モハメド・ルトフィさんとプライト・ノさんは3年間の実習生として乗り込んで1年8カ月。「何でも勉強です」と話し、日本語も上達している。船長の名嘉全正さんは二人の働きぶりを「まじめ」と評価。八重山漁協が受け入れているインドネシアからの実習生は15人。そんな彼らがマグロはえ縄漁を支えている。

 ▽…八重山南風堂が経済産業省のがんばる中小企業に選ばれた。紅芋の沖夢紫を使った商品が人気。テレビで紹介されると品薄状態に。原料の沖夢紫の生産も追いつかず、うれしい悲鳴だ。同社の喜屋武松信常務は「他の島内産材料を生かした商品開発も考えている」と話す。まだまだいろんな食材や伝統料理がある八重山。大ヒット商品につながるものが出てくるかもしれない。

 ▽…水難事故や生き物の乱獲など多くの課題を抱える米原海岸にライブカメラが導入され、夏場のハイシーズンを前に運用が開始されそうだ。水難事故防止策としてリアルタイムで海岸の様子を確認できるシステムを開発している地元のNPO団体は「水難事故の防止がメーンだが、使い方は多様」と乱獲の抑止効果にも期待。今シーズンは米原海岸の無事故に期待。

いま、名蔵湾を通ると気持ちがよい。県道…

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 いま、名蔵湾を通ると気持ちがよい。県道植栽マスの花が満開、道行く人を癒やしている。サルビアやマリーゴールド、ベゴニアなど2万鉢を植えたという▼国道バイパスに設置してあるコンクリート製花壇と同じ県のフラワークリエイション事業らしい。八重山ではコンクリート製花壇は違和感を覚えるが、じか植えは実に自然で美しい。県は「人の多い黄金週間まで持たせたい」という▼行政はインフラ整備は一生懸命だ。素晴らしい道路ができ、華やかに開通しても、すぐに雑草に覆われる。その弁明はいつも「予算がない」。近年は台風などで歩道の植栽木が倒れると、植栽マスをコンクリートで埋めるケースも目立つ▼確かに道路の維持管理費は昔から少ない。雑草刈りも、効果的な時期を選んで実施していると聞く。少ない予算でのやりくりは、相当に厳しいものがあるだろう。しかし、他に維持管理を充実させる方法はないのか▼空き缶拾いをすると、美しく手入れされた植栽マスと、雑草で荒れ放題のところでは、ごみの量も極端に違う。花が咲き乱れていれば、道行く人の心も優しくなる▼県が歩道の植栽マスに花を植えたケースは、ほとんど記憶にない。最近は市も運動公園周辺で花を咲かせている。花が嫌いな人はあまりいないし、必ずボランティアも増える。それを期待したい。(黒島安隆)

クロマグロ初水揚げ 八重山漁協

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今期初の水揚げとなった本マグロ。乗組員のモハメド・ルトフィさん(右)、プライト・ノさんも大喜びだった=6日午前、八重山漁協

 

 八重山漁協の本マグロ(クロマグロ)漁は6日午前、今期初の水揚げがあった。漁協によると、本マグロ水揚げ量は13年に146本30・50㌧、14年は162本30・85㌧と推移。初水揚げは例年4月20日以降だが、今期は早いという。豊漁が期待される一方、日台漁業取り決めで設定された石垣島北方の三角水域(共同利用水域)では今期も、はえ縄漁船が操業を自粛するなど影響が出そうだ。

 今期第1号は、マグロはえ縄漁船の第1善幸丸(名嘉全正船長、乗組員3人)が石垣島南方約40㌔の海域で釣り上げた体長2.32㍍、重量265㌔の大物。水揚げ後、東京都内の水産会社に空輸された。

 インドネシアの実習生として同船に乗り込んで1年8カ月になるプライト・ノ(20)さんは「去年は17本揚げ、335㌔の大物もあった」、モハメド・ルトフィさん(20)は「今年もいっぱい釣ってパパ(船長)を喜ばせたい」とそれぞれ笑顔をみせた。

 2013年の日台漁業取り決めで設定された三角水域は、今年3月の日台漁業委員会で北東側に拡大され、与那国島の北方にも同様の水域が新たに設けられたが、日本側が強く求めていた漁船の間隔を4カイリ(約7.4㌔)離す操業ルールの全水域適用は認められなかった。

 名嘉船長は「2年間、北方水域では操業していない。台湾漁船の縄が太いので、からまったら被害を受ける。はえ縄漁船は台湾漁船がいるところには行けない」と取り決めの撤回を求めた。

 

「ちぎれたロープかと…」 石垣港離島ターミナル

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石垣港離島ターミナル近くで見つかったエラブウミヘビ=5日午前(本原正将さん提供)

 5日早朝、石垣港離島ターミナル近くで体長約60㌢のエラブウミヘビがアスファルトに横たわっているのが見つかった。石垣市登野城の自営業、本原正将さん(39)が西表島に行くために同ターミナルへと歩いていて発見、「ちぎれたロープが捨てられている。不届き者がいるな」と思って近寄ると、エラブウミヘビだった。

 このエラブウミヘビは生きた状態で見つかり、本原さんが素手でつかんで海へ放した。

 本原さんは発見したときは「なぜ、こんな所にウミヘビが」と不思議に思い、近くの船員に尋ねると「産卵は陸上でするというからな」に得心がいった様子。弁当などを配達にきた業者や同ターミナル内の店舗従業員のなかには、駆除用にほうきを取りに戻る人も。

 エラブウミヘビは有毒で、動物愛護管理法で人の生命、身体、財産に害を加える恐れがある動物として特定動物に指定されている。海岸の岩場に卵を産むなど、陸上でも活動できる。

渡航費助成、3回から2回に 難病患者助成事業

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 沖縄本島や本土などで通院治療を余儀なくされている難病患者らを対象に渡航費を助成している石垣市は本年度から、助成回数をこれまでの3回から2回に減らし、付き添い同行者も小児慢性特定疾患のみに限ることにした。助成対象となる疾患の拡大に伴い、今後、利用者の増加が見込まれるとして、市では「より多くの利用者が公平に利用できるようにしたい」(健康福祉センター)と理解を求めている。

 市難病患者等渡航費助成事業は渡航費として往復1万円(片道当たり5000円)までを助成するもので、2012年10月からスタート。

 対象は、厚労省が指定する特定疾患治療や小児慢性疾患治療の各研究事業で医療受給者証を受けている市民と、がん患者で市以外の医療機関での通院治療が必要な市民。

 このうち特定疾患は1月、56種類から110種類に拡大、夏以降には300種類となる予定。小児慢性疾患も1月、514種類から704種類になった。市内では2月3日現在、特定疾病医療受給者が302人、小児慢性特定疾病医療費受給者が72人おり、このうちそれぞれ87人、49人が島外で治療を受けている。

 これまでは年間3回まで助成を受けることができ、同行者も対象だったが、助成事業開始以降、利用者が増加している上、対象疾患も拡大したことから、市は予算の範囲内で対応するとして回数を減らすなど見直しを行った。

 市の渡航費助成費は15年度当初予算は180万。14年度は当初予算で50万円を計上したが、利用者が多く、最終的には計228万円となった。

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