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「お酒を飲んだら運転しないで」

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「春の交通安全県民運動」の開始式でアトラクションを披露するのびのび保育園の卒園児=6日午後、八重山署

 「春の交通安全県民運動」が6日、県内一斉にスタートした。スローガンは「ひとりでも まもるよやくそく みぎひだり」。市交通安全推進協議会と八重山地区交通安全協会、八重山署は同日午後、同署で開始式を行い、小学校への入学を控えたのびのび保育園の卒園児が「大人のみなさんお酒を飲んだら運転しないでください」とかわいらしい声で元気よく訴えた。

 入学・入園シーズンに併せて、通学通園に不慣れな子どもたちを交通事故から守るとともに、飲酒運転の根絶や高齢者の事故防止を図ることを運動の柱として15日まで展開する。

 市推進協の石垣朝子教育長は「交通ルールの順守とマナーアップを呼びかけ、飲酒運転根絶を積極的に推進する。事故の悲惨さを再認識し、交通安全運動を盛り上げてほしい」と中山義隆市長のメッセージを読み上げた。

 前田達史署長は管内の交通情勢を踏まえ「1件でも事故を減らすため息の長い交通事故対策が必要。飲酒運転の検挙者も多く、危険性の認識が浸透していない。通学時間帯や飲酒運転の取り締まりを徹底する」と述べた。

 のびのび保育園の卒園児のメッセージを聞いた石垣教育長は「意識を切らさないよう、くどいくらい順守を訴える。良識ある教師、学校、管理者となるため、事故と真摯(しんし)に向き合わないといけない」と語った。


水難事故防止でWEBカメラ設置 米原海岸

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水難事故防止としてWEBカメラで波の状況などの情報が発信される米原海岸=2014年7月19日

 カメラで得られる米原海岸の映像をインターネットを通じてリアルタイムで把握し、水難事故の防止に役立てようというシステムの構築が進められており、5月にも運用が始まりそうだ。石垣市の一括交付金を活用した米原海岸情報発信システム構築事業を受託するNPO八重山ハザードマップ研究会(十河学代表)が、同海岸近くの民宿にカメラ1台を設置し、米原海岸の情報とともにインターネットで公開するもの。十河代表は「(米原海岸の)情報が事前に共有できれば水難事故も減少する。多くの人々が活用してほしい」と話す。

 米原海岸では、離岸流の発生や台風接近時などの高波で観光客が死亡する事故が相次ぎ、地元住民やマリンレジャー関係者などからカメラの設置を求める声が高まっていた。

 市の事業では、米原海岸の波や風の予報、天候や気温、注意報を一元化した米原海岸情報のホームページ(HP)を同研究会が制作。カメラの映像は同HPで公開する。

 撮影した映像は録画もできる。同研究会では利用者のプライバシーに配慮し、写っている人が特定できるような撮影方法はしないことにしている。

 市観光文化課の大嵩久美子課長は「カメラの設置は水難事故の防止の一助となる。米原海岸の情報発信を一元化させ、水難事故死の海岸というイメージを払拭(ふっしょく)したい」と取り組みを評価。

 十河代表は「最終的な運用方法については近日中に決定する。防災情報の一つとして利用者の役に立てば」と語った。

鳥衝突回避に妙案ないか?

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 ▽…南ぬ島石垣空港で開港後初めてバードストライクで離陸を中断するアクシデントが発生した。過去にはバードストライクで第11管区海上保安本部石垣航空基地の航空機が一部破損する事故もあっただけに、関係者にとって「鳥の衝突回避」は大きな課題となっている。石垣空港管理事務所も対策のために巡回しているが対応は難しいようで妙案はないものか…。

 ▽…郡内の小中高校で7日から、始業式や入学式が始まり、児童生徒が学校生活に胸を膨らませている。八重山高校の入学式では入学許可の際、返事をしない生徒がいて、見かねた1年6組担任の仲里真澄教諭が「大勢の方が皆さんのことを祝福しに来てくれているのに元気がない。もっと大きな声で返事をしよう」と一喝する場面も。高校生としては恥ずかしい指摘。今後の奮起と元気に期待。

 ▽…伊原間中学校は部活動は全員入部制となっている。仲田森和校長と中西梨夏生徒会長は「自分に合った部活を見つけて」と新入生に呼びかけた。一方、新入生8人は入学式で抱負を発表。部活に加え、数学や英語、社会などに頑張りたいと特定科目に照準を絞っている生徒が多かった。全国学力テストや県達成度テストで平均を上回っている同校で今後、どのような学校生活を送るのだろうか。成長が楽しみだ。

なぜ辺野古への新基地建設を阻止するのか。

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 なぜ辺野古への新基地建設を阻止するのか。沖縄が歩んできた戦後70年の歴史を説明しながら、相手の心の奥底に言葉を投げ込む。示された県民の民意を何としても伝えるという情熱が内なる思いを際立たせた▼来県した菅義偉官房長官との初会談で翁長雄志知事は、堂々とした態度でよどみなく自らの思いを訴えた。菅長官は普天間飛行場の危険性除去の観点から「辺野古移設は唯一の解決策。移設の断念は固定化につながる」と従来の主張を強調した▼これに翁長知事は「沖縄県が自ら基地を提供したことはない。銃剣とブルドーザーで強制接収された」「奪って県民に大変な苦しみを与えておいて普天間飛行場の代替施設を沖縄に負担させるのは日本の政治の堕落だ」と政府や県外世論を批判。「辺野古の新基地は絶対に建設できないと確信を持っている」と断念を求めた▼会談は予想通り双方の主張が真っ向から対立する平行線をたどった。民意を尊重する民主国家に生きる幸せをかみしめたいが辺野古移設を強行する政府の方針に変わりはない▼作家で平和運動家だった小田実さんは「政治が本当にひどいときは市民は動くもんだ」と力説した▼子や孫のために新たな負の遺産は残さないとの熱い思い。明日への展望は翁長知事同様、その揺るぎない信念から生まれる。(鬚川修)

まず役所窓口に相談を

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 厚労省が今月1日に発表した1月時点の生活保護世帯は、全国で161万8817世帯となり、過去最多を更新したという。沖縄も2万5802世帯で受給者は3万5199人に増えた。

 さらに石垣市は2009年の628世帯926人が、13年度には866世帯1274人に230世帯余も増加。10年度から4年連続県平均、12年度から2年連続県内11市の平均を上回る保護率で、13年度の受給総額は約18億2000万円に上った。

 これを住民1人当たりの受給額全国ランキングで見ると、12年度は全国約1700の自治体中、沖縄は11市のうち9市が160位以内に入り、石垣市は42万8000円で那覇市や沖縄市に次ぐ79位にランク入りしている。

 このことは安倍内閣の経済政策「アベノミクス」がますます深刻な経済格差を拡大し、さらに観光客でにぎわう沖縄も県民所得が全国最下位の生活実態を裏付けるように、いかに生活に困窮した人が増えているかを示し、それは八重山も同様ということだ。

■生活困窮に7つの支援制度

 こうした中で今月から新たに、生活保護寸前のぎりぎりの生活を強いられる人々を救済する生活困窮者自立支援法がスタート。石垣市は福祉総務課、竹富町と与那国町は八重山福祉事務所にそれぞれ相談窓口が設置された。

 同制度は、いわば正規社員を減らして非正規雇用を増やす企業優先の安倍政治でこのように貧困や格差に苦しむ人々が増えているのに、生活保護などの社会保障制度がぜい弱なため、矛盾にも国のこうした雇用政策・福祉政策の不備を補う形で導入された。

 同支援制度では、前記の役所窓口に設置された▽ひとり一人の支援プランをつくる「自立相談支援」▽家賃相当額を支給する「住居確保給付金」▽就労への第一歩「就労準備支援」▽家計の立て直しの「家計相談支援」▽柔軟な働き方提供の「就労訓練事業」▽子どもの未来をサポートする「子どもの学習支援」▽住居のない人への「一時生活支援」ーの7つの事業がある。

■自立には企業の支援が不可欠

 その中で大切なのは秘密厳守で相談に応じ、自立の第一歩となる「自立支援相談」だ。役所は生活保護申請などのように敷居を高くすべきでない。

 ただ生活困窮からの自立は行政だけでできることでなく、企業の支援が不可欠だ。それは八重山でも非正規雇用の増加などで不安定な収入と低賃金により生活保護や生活困窮世帯が増え、母子家庭はより厳しいはずだからだ。

 その結果これらの世帯は「子どもの貧困」と「貧困の連鎖」に陥り、親の経済力により貧乏な子は進学を断念。富める子はいい大学に行き、いい職業に就くという教育格差で「人財」が育ちにくくなるというのは八重山全体だけでなく、企業の未来も暗くする。

 最近は好調な観光などに支えられて県内でも市内でも、正社員化や賃金アップなどの待遇改善が相次いでいる。生活困窮や生活保護を防ぎ、地元で人材を育てるために、石垣市は非正規と正規雇用の数や賃金格差の実態を調べた上で支援策を講じ、企業は正社員化など待遇改善での後押しが不可欠だ。

 

釈迦の誕生を祝う 桃林寺で子ども花まつり

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釈迦像を乗せた白象の台車を引きパレードに出発する子どもたち=7日午後、市内石垣

 釈迦の誕生を祝う花まつりの前夜祭「子ども花まつり」が7日午後、石垣市石垣の南海山桃林寺で保育園児ら30人余と花園会会員など40人が参加して行われた。

 釈迦が誕生したとき、甘露の雨が降ったという伝承から、参加した子どもたちは花で飾られた白象(びゃくぞう)の背中に乗せられた釈迦像に甘茶をかけ、手を合わせた。

 この後、子どもたちは白象を引いて市内を15分ほど練り歩き、花まつりをPRした。パレード後は、花園会会員が子どもたちに釈迦誕生の紙芝居を披露した。

 8日は花園会会員らが参加して、灌仏会(かんぶつえ)が行われる。

小浜製糖が操業終了 前期上回る3200㌧

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3200㌧の原料を処理した小浜製糖工場(資料写真)

 【小浜】1月24日に始まった竹富町小浜製糖工場の今期操業が4月1日で終了した。原料処理量は3217㌧で前期実績を829㌧上回った。工場では当初、工員の引き揚げによる人員不足で3月25日以降の原料搬入を受け入れない方針を示していたが、農家の要望を受けて工員を確保し、29日まですべての原料を受け入れた。

 町農林水産課によると、平均甘しゃ糖度は15.1度と前期(14.5度)から0.6度上昇。製品歩留まりは13.76%で産糖量は約443㌧だった。

 同工場が全原料を受け入れたことに同課の田代仁課長は「全量の搬入を要望していたため、工場には感謝している。原料も3200㌧と目標の5000㌧に近づいており、今後の増産に向けて取り組みたい」と話した。

 農家の大久研一さんは搬入受け入れを延長した工場の対応を評価しながらも「24日で搬入が止まったら数百㌧の減産になったのではないか。増産を目標にしながらも、原料を受け入れられないという状況があったことに不安を覚える農家は多い」と述べた。

陸自駐屯地施設を着工 与那国町

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安全祈願祭が行われる南牧場=3月11日

 与那国島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に伴い、整備される庁舎や隊舎など駐屯地施設工事の安全祈願祭(与那国駐屯地新設工事安全協議会主催)が8日午後4時から、建設予定地の南牧場で行われる。祈願祭には沖縄防衛局の井上一徳局長、外間守吉町長らが出席する。

 駐屯地施設整備に向け、これまでに庁舎(延べ面積2259平方㍍)や隊舎(同3143平方㍍)、食厨・厚生施設(同1346平方㍍)、整備場(同382平方㍍)、局舎(577平方㍍)など総額87億円余の建築工事が発注されており、今後は久部良、祖納両地区に監視施設と鉄塔の建設が予定されている。

 駐屯地施設工事の着工に配備反対派の田里千代基町議は「住民の安全がまだ確認できず、地域への十分な説明がないまま既成事実をつくらせてはいけない」と話した。

 推進派の糸数健一議長は「建設が計画通り進められ、事故などがないようにしてもらいたい。町の活性化については自衛隊だけに頼るのではなく、島全体で協力し、さまざまなことに取り組んでいくことが必要」と述べた。


3高校で505人が入学 小中はきょうピーク

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小成校長の入学許可の後、くす玉が割れるのを見て笑顔を浮かべる新1年生ら=7日午後、八重山高校体育館

 郡内小中高校の入学式が7日から始まった。県立3高校(八商工定時制含む)では、7日午後2時から各校の体育館で入学式が開かれ、計505人が期待と希望に胸を膨らませ、校門をくぐった。8日は八重山特別支援学校を含む小中34校で入学式が行われる。県立3高校には本年度、八重高228人、八重山農林117人、八重山商工全日制146人、同定時制に14人がそれぞれ入学した。

 このうち八重山高校(小成善保校長)の入学式では、男子106人、女子122人の計228人が緊張の面持ちで入場。在校生や保護者に手拍子で迎えられ、祝福を受けた。

 式で小成校長は入学許可をした後、心がけてほしいこととして①感謝の気持ちを忘れない②凡事徹底に努め、自立する③高い志を掲げ、明確な目標を持つ―を挙げ、「出会いを大切にし、有意義な高校生活を過ごしてください」と式辞。田口貴子PTA会長が「どんな小さいことでもよいので目標を持ち、一歩踏み出してみよう。恵まれた環境を生かして視野を広げてほしい」と祝辞を述べた。

 新入生を代表して友利優花さんが「八重高で心身ともに成長したい。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、良い関係を築いていこう」、喜舎場光(ひかり)生徒会長が「大勢の仲間がいつも側にいるということを忘れず、いろんなことに挑戦してください」と呼びかけた。

 会場には入学を祝うくす玉が準備され、割れた瞬間、緊張していた新入生にも笑顔が広がった。

 式後は歓迎会が催され、尚志会の平田勝男会長があいさつしたほか、在校生の代表と郷土芸能部員らが「ちばり節」で新入生を激励した。

鳥が衝突 離陸中止 新空港では初めて

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離陸を中断して駐機場に引き返したJTA機。右エンジンの点検をする整備士=7日午後6時23分、南ぬ島石垣空港

 7日午後4時33分ごろ、南ぬ島石垣空港を那覇空港に向けて離陸態勢に入っていた日本トランスオーシャン航空(JTA)622便がバードストライクで離陸を中断し、滑走路上で停止した。JTAによると、同便には乗客143人、乗員5人が搭乗していたが、けがはなかった。離陸停止で滑走路は約34分にわたって閉鎖。琉球エアーコミューター(RAC)の機材が着陸できず、6分間上空で待機した。石垣市消防本部空港出張所の化学消防車も2台出動して待機していた。新空港開港後、バードストライクによる離陸停止は初めて。

 JTAや国土交通省大阪航空局石垣空港出張所によると、同便は離陸滑走中にバードストライクで右側エンジンから異音がしたため、午後4時33分に機長が離陸を停止。機体を滑走路からけん引車で駐機場へ運び、午後5時7分までの34分間、滑走路を閉鎖した。滑走路では鳥の羽などが見つかったという。

 駐機場まで機体をけん引する間、乗客は約30分にわたって機内で待機。本紙の取材に乗客らは「火災の心配はないというアナウンスがあったので混乱はなかった」「焦げ臭かった」と当時の状況を話した。

 同便は点検作業のため欠航。JTAでは乗客を後続機に振り替えて対応、空港カウンターでは一時、手続き客で混雑したが、大きな混乱はなかった。

 滑走路の閉鎖で那覇から石垣へ向かっていたRAC705便が午後4時56分から午後5時2分までの間、上空で待機。同便には乗客18人が搭乗、同22分に着陸した。

 石垣空港管理事務所によると、空港では1日5回ほど滑走路周辺道路を職員が車両で巡回。爆音機や陸上競技用のスターターなどで破裂音を出し、バードストライク対策をしている。

希望と期待膨らむ入学式

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 ▽…郡内の小中学校で入学式がピークを迎えた。保護者と一緒に校門をくぐる新1年生は、初めての学校生活にやや緊張気味。式場に入る際には無数のフラッシュを浴び、照れ笑いを浮かべる児童の姿も。家族や学校、地域の見守りで子どもたちの成長にも期待が膨らむ。毎年のことだが、入学式とは本当にいいもの。

 ▽…今年は郡内の6小中学校で1人ぼっちの入学式が行われた。大規模校と違い、小規模校では会場に大勢の地域住民らが参加。アットホームな雰囲気の中、熱烈に歓迎した。初めは緊張した様子の1年生もみんなの励ましに次第に打ち解け、笑顔をみせるように。入退場では握手やタッチをして「頑張れよ」とエール。たくさんの希望を胸に、自分なりの新生活を楽しんでほしい。

 ▽…南西諸島への自衛隊配備に向け防衛省が行った南西地域資料収集整理業務で、石垣島の7カ所が候補地になっていることが分かった。開示された資料は、場所を特定する記述や図表が黒塗りされているが、前後の文章や空港・港湾など公共施設との距離から推測できるという。今後、推測の材料となっている部分も非開示の対象にならないか懸念される。

テッポウユリが開花

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若夏を告げるテッポウユリ=7日午後、真栄里の狩俣ヒデさん宅

 若夏を告げるテッポウユリが各地で咲き出した。純白の花は清楚そのもので、特有の香りを辺り一面に漂わせている。

 テッポウユリは海岸地帯や日当たりのいい山すそなど原野に自生する多年草。地中に球根があり、気温が上がる3月下旬ごろから花茎が伸び、ラッパ状の花を次々と咲かせる。

 郡内ではテッポウユリが自生する群落があり、これからゴールデンウイーク本番となる5月初旬にかけて見ごろを迎える。

「車いすでも安心」 川平公園

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バリアフリー化された川平公園の遊歩道を電動車いすで利用する比屋根和美さんら=8日午後、川平公園

 川平公園のバリアフリー化などを進めるため、石垣市が2008年度から進めている「川平風致公園整備事業」で、14年度までに遊歩道約210㍍の整備が終了した。8日午後、障がい者にとって優しい公園整備を要請していた自立支援センター南十字星の金城太亮代表(35)や比屋根和美さん(54)らが車いすでバリアフリーの状況を確認した。

 整備では勾配を8%以下に設定するとともに、二重手すりも設置。車いすやベビーカーのタイヤがはまりやすかった雨水横断溝のグレーチングは幅を狭め、余分な部分にはふたをした。 市都市建設課では「まだ凹凸があるので、順次整備を進め、安心安全な道にしたい」としている。

 以前は勾配がきつく路面に凸凹もあったため、「電動車いすでは怖かった」という比屋根さんは「歩きやすい」と満足。景色を楽しむ余裕も生まれ、「川平湾は最高」と笑顔。

 改修後に県内外や台湾の車いす利用者を案内した金城代表は「以前は転倒の危険もあったが、歩きやすさを実感している」と語った。

 手動車いす利用者の砂川洋輝さん(45)は「これくらいの傾斜なら何とかいける。障がい者が使いやすいということはみんなが使いやすいということ」と評価した。

「島言葉の継承を」 日本口承文芸学会

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日本口承文芸学会が東京竹富郷友会などと共催した第69回例会の座談会で自身の体験などを語る郷友ら(右から仲本学、前新二三四、瀬戸克、冨野芳江さん)=3月28日、東京都渋谷区の国学院大学

 【東京】昔話や民謡など日本の口伝えの民間伝承を研究する日本口承文芸学会(間宮史子会長)の第68回例会が3月28日、国学院大学渋谷キャンパスで開かれた。今回は長年、東京で郷友会活動をしてきた八重山出身者にスポットを当て、「都市語りの可能性」をテーマに郷友会の古老などの座談会や民俗芸能のデモンストレーションなどが行われた。

 座談会では、東京竹富郷友会の冨野芳江さん、前新二三四さん、2世の瀬戸克会長、東京八重山郷友連合会の仲本学さんらが島言葉や戦争体験、今後の郷友会活動などを語り合った。

 冨野さんは、幼いころ祖父から聴いた歌を披露。「いろんな体験を書いて伝えるべきだと思う。孫たちにも語って聞かせてほしい」と継承を呼びかけた。

 前新さんは終戦当時、竹富島に流れ着いた薬きょうを集めて遊んだことや、子ども1人が事故死したときの経験を語った。瀬戸さんは、父の修さんから伝え聞いた会発足当初のことを語り、仲本さんは幼いころ、戦争マラリアで父を亡くしたことや、その後上京し通った中学校では「君が代が(自分だけが知らず)歌えなかった」と経験を語った。

 黒島出身で聴き耳の会(野村敬子さん主宰)の大川安子さんは、黒島の「フカに助けられた先祖の伝説」や先祖に伝わる多良間真牛の掛け軸を紹介した。

 また、比嘉千都代さんが学生時代に母から教わったという古い手による「鷲ぬ鳥節」を披露したほか、郷友らが「安里屋節」「まみどーま」「山崎のあぶじゃーま」などを披露した。

 狩俣恵一沖縄国際大学教授は「東京における八重山伝承の今日的意義」と題し総括。この中で東京竹富郷友会の90年に及ぶ歩みを振り返りつつ、「島言葉を生活の中に残すのはそう簡単ではないが、自分たちのシマの言葉でつくられた芸能をしっかりと受け継いでいくことで、これが言葉の塊として残る。時代の変化の中で継承のあり方も常に問い返していかなければならない」と語った。

 会では、同大の久野マリ子教授が「うちなーぐちから見える文化と社会」の演題で講演した。

   (黒島安央通信員)

ぴかぴかの1年生 郡内小中33校で入学式

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クラスメートと手を握り、上級生が持つアーチを笑顔でくぐる1年生=8日午前、平真小体育館

 郡内小中学校の入学式が8日ピークを迎え、この日だけで33校で式が行われ、小学校で703人、中学校で513人の新1年生が校門をくぐった。

 このうち、平真小学校(松原範夫校長)では同日午前9時40分から体育館で入学式を行い、新1年生129人が上級生が用意したアーチをくぐって入場し、保護者や地域住民、学校関係者の歓迎を受けた。

 松原校長は「あいさつ、元気、優しさいっぱいで学校生活を過ごし、平真小の立派な1年生になってください」と式辞。石垣市教育委員会の仲山久紀委員長は「頼りになるお兄さんとお姉さんを見習い、6年間勉強とスポーツに頑張って」と激励した。仲大盛秀彦PTA会長や新1年生の保護者代表として西里雅範さんがあいさつした。

 歓迎の言葉では、6年生児童6人が「学校でいろいろなことにチャレンジしてください」と呼びかけた。

 新1年生は「ドキドキドン!1年生」を元気に踊り、これから始まる小学校生活に胸を躍らせた。


石垣島に候補地7カ所

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 防衛省が検討している南西諸島への陸上自衛隊警備部隊の配備計画で、石垣島と宮古島、奄美大島の3島19カ所が候補地に挙がっていることが、同省が赤嶺政賢衆院議員(共産)らに開示した南西地域資料収集整理業務報告書で分かり、共産党八重山郡委員会(石垣三雄委員長)は8日、資料の解析や現地調査の結果から石垣島では7カ所が候補地になっていることが推測されると発表した。これについて防衛省報道部は「開示されているもの以外は出せない」としているが、同省は本年度予算で配備検討のための現地調査費用として約2000万円を確保しており、今後、報告書をもとに具体的な絞り込み作業に入っていくとみられる。

 民間業者に委託した調査業務は、南西地域での部隊配置の検討を目的に2013年9月21日から14年3月14日にかけ、奄美諸島(奄美市、大島郡)、先島諸島(石垣市、宮古島市、竹富町、多良間村)を対象に実施。

 自然公園地域など法令で規制されているエリアを除外し、1次選定で奄美群島217カ所、先島諸島156カ所を抽出。地形、周辺施設、環境条件などを加味し、2次選定で3島19カ所に絞り込んだ。

 調査業務はマップ、個別表、地形図などが作成されているが、開示された報告書では、石垣島と宮古島に関してはエリアを特定できるような記述や図表が黒塗りされている。

 共産党八重山郡委員会は、黒塗りされた前後の文章や空港・港湾などへの距離から場所を推測した。例えば「白保、宮良地域北側(新石垣空港南)」とした場所については、県の「自然環境の保全に関する指針八重山編(陸域)」に同様の記述があることや、北2㌔に空港、西南西7㌔に港があるとの位置関係から特定できる、とした。

 同委は「与那国町に続き石垣市への自衛隊基地建設計画が具体化されつつあることが明らかになった。石垣市は防衛省から状況を確認し、市民に知らせるべき責任がある。場所が決まってからでは遅い」と指摘。

 市は「石垣市への配備についての話はまだ一度も来ていない」(當真政光総務部長)としている

ヤマネコ救えと官民が行動

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 ▽…イリオモテヤマネコの交通事故防止に向けて県道沿いの草刈り作業に汗を流した西表野生生物保護センターの職員と地元のボランティアら。ドライバーの見通しを良くし、ヤマネコが交通事故に遭うのを防ごうという地道な取り組みだ。ヤマネコの生息数は100頭前後と言われる。輪禍は種の ▽…石垣市内の18幼稚園で入園式が行われ、545人が入園した。本年度は石垣市で初めてみやまえ幼稚園で3歳児保育を実施。同園によると、真栄里地域から通う園児もいるという。式では、年齢ごとに園児らが入場して着席。あちこち立ち歩く3歳児が目立つ中、5歳児は落ち着いた雰囲気で

 ▽…9日に行われた与那国町議会の一般質問で、議員の質問時間を知らせる電光掲示板が初めて設置された。一般質問では、議員の質問のほかに当局の答弁や資料を確認するために議会が休憩することがあり、ヒートアップして自身の持ち時間を忘れることも。掲示板設置で時間の有効活用が期待される。

「バードストライク」。鳥が航空機に…

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 「バードストライク」。鳥が航空機に衝突する事故をそう呼ぶ。高速で飛行、滑走中の衝突は、たとえ鳥でも大きな衝撃があり、機体の破損や、エンジン内に吸い込むと最悪の場合エンジン停止を引き起こす▼その事故が7日午後、南ぬ島石垣空港で発生した。那覇空港行き日本トランスオーシャン航空のB737型機の右側エンジンに鳥が衝突し、緊急停止。乗客・乗員にケガは無かったが、空港が34分間、閉鎖された▼今回のケースは同空港開港後、初めてというが、鳥と航空機の衝突は各地で起きており、国土交通省の調査で、2013年には国内で1903件発生。うち66件で航空機が何らかの損傷を受けている▼石垣空港(旧空港含む)でも42件の発生が報告されており、離着陸1万回当たりの鳥の衝突回数は石垣空港で16件、与那国空港では34.6件となっている▼石垣空港管理事務所によると石垣空港では1日5回、職員が車両で巡回し、爆音機などで破裂音を出し、鳥の侵入を警戒しているが、完全に防ぐことができないのが実情のようだ▼だが、国交省の調査で、バードパトロールを導入することで、衝突件数が半減するという数字が出ている。バードストライクを減らし、安全性を高めるためにも、巡回数を増やすなど、地道な対策が必要だろう。(下野宏一)

県道沿いを草刈り 環境省職員とボランティア

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イリオモテヤマネコの交通事故防止に向けて県道の清掃を行うボランティア=9日午前、ユツン川付近の県道白浜南風見線

 【西表】国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの交通事故防止に向けて、環境省西表野生生物保護センターの職員とボランティアら11人が9日、西表島北東部の高那地区とユツン川周辺約700㍍で県道白浜南風見線沿いの草刈り作業を行った。

 県道両側に繁茂している草木を刈り取り、ドライバーが少しでも早くヤマネコに気づくことで事故防止につなげようと同センターが不定期に実施している。

 ボランティアで参加した西表島エコツーリズム協会の森本孝房理事はスコップで道路脇にたまった土砂を撤去し、「道路上に水がたまるとカエルが繁殖し、カエルを食べにヤマネコが道路に出てくる危険性がある」と話した。

市内18幼稚園で入園式

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みやまえ幼稚園の入園式で、「せんせいとおともだち」を歌う3歳児たち=9日午前、同園

 石垣市内の18幼稚園で9日、一斉に入園式と進級式が開かれ、3~5歳児545人が新生活をスタートさせた。

 このうち、石垣市で初めて3歳児保育を導入したみやまえ幼稚園(西原貴和子園長)では、3歳児20人を含む53人が入園、13人が進級した。

 西原園長は園児に心がけてほしいこととして①必ず朝ご飯を食べて登園する②交通事故に気を付ける|を挙げ、「皆さんはお父さん、お母さんたちの大事な宝物。しっかり守ってほしい」と呼びかけた。

 3歳児保育については「初めてのことで不安も多いが、幼い分、伸び幅があるように思う。家族と手を取り合い、子どもたちの成長を見守っていきたい」と述べた。

 担任の園児紹介では、名前を呼ばれた園児が「はい!」と元気よく返事。担任教諭と一緒に「せんせいとおともだち」も歌った。

 息子の琉平君(5)が進級した大塚明さん(47)は「すくすくと大きく育ってもらいたい」と期待した。

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