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市がプール開き

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利用が始まった市営プールで水泳を楽しむ子どもたち=1日午後

 石垣市中央運動公園水泳プールの本年度利用が1日始まった。石垣島地方はこの日、登野城で最高気温が26・8度まで上がるなど、4月下旬並みの陽気となり、春休み中の子どもたちなど50人以上が訪れ、水しぶきを上げた。

 午後からは開所式を行い、プールを管理しているコーエー警備保障(杉本佳英代表)のスタッフと市職員が清めの塩で無事故と安全を祈願した。杉本代表は「無事故で子どもたちにけがをさせないように取り組みたい」とあいさつした。

 スイミングクラブ・ST石垣島WAVEの又吉克海君(15)は「この日をとても楽しみにしていた。きょうは夏のように暑いのでプールの水が気持ちいい」と笑顔をみせた。

 プールの利用は9月30日まで。料金は小中学生が1時間100円、高校生と一般が200円。利用時間は土日祝日と夏休みが午前10時~正午、午後1時~同7時。それ以外の平日は午後1時~同7時。火曜日は定休日。


資源ごみが山積み 最終処分場

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一般廃棄物最終処分場に搬入されたものの、処理ができず山積みになった缶類=1日夕、同処分場

 石垣市の一般廃棄物最終処分場は1日、管理委託業者との契約期間が3月31日で満了したため、受け入れ(計量)以外の処理業務を行えなかった。市環境課によると、本年度の委託業務は、3月30日の入札で別の業者が落札したが、契約期間は5月から。4月の業務について市は例年、前年度の委託業者と随意契約を結んで対応してきたが、1日までに契約に至らなかったという。同課は「別の業者との随意契約の見通しが立ったので、2日以降は通常運転になる」としている。

 前年度の委託業者との契約は昨年6月1日から今年3月31日まで。1日の業務については市の依頼で搬入されるごみの受け入れのみを行ったが、契約に基づく業務ではないため、賃金の支払いなどが今後課題となる可能性がある。

 同業者は「本来なら、随意契約を完了してから入札を執行すべきだ。契約満了日まで具体的な相談・交渉もせず、入札を執行した行為は行政の怠慢、おごりだ」と批判した。

 1日に搬入されたごみは分別などの処理ができず、場内は缶類など資源ごみや粗大ごみが山積みとなった。

 ごみ回収業者は「最終処分場に不法投棄をしているみたいで変な感じだ」と話した。

「己を律し職務に励め」 教育事務所

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黒島一哉所長から辞令を受け取る新規採用教職員ら=1日午後、八重山教育事務所

 本年度の新規採用教職員の辞令交付式が1日午後、八重山教育事務所であり、黒島一哉所長が31人に辞令を手渡した。

 冒頭、2月28日に石垣市内の小学校教諭が起こした飲酒運転事故の犠牲者に全参加者が黙とうをささげ、冥福を祈った。

 黒島所長は「県民、児童生徒の期待を決して裏切ることのないようにしっかり、己を律して職務に励んでもらいたい。皆さんは教育のプロ。プライドとポリシーを持ち、仕事に精進してほしい」とあいさつした。

 新規採用者を代表して登野城小学校の金城淳(すなお)教諭が「教育に待ったなしといわれるように、日々の授業を大切にし、目の前の子どもたちに情熱と愛情をたっぷり注ぎます」と誓った。

 本年度の新規採用教職員は小学校教諭14人、中学校教諭8人、養護教諭4人、事務主事5人。

3市町で年度始め式

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「頑張ろう」を三唱して決意を新たにする石垣市の職員=1日午前、玄関ピロティ

 八重山3市町は1日、人事異動を行うなど人心を一新して2015年度の業務をスタートさせた。同日午前、年度始め式を行い、各首長が「住民の福祉の向上に全力で取り組んでもらいたい」と訓示した。

 石垣市は同日、児童家庭課に子ども政策係(4人)、企画部に地方創生係(2人)をそれぞれ新設した。7月ごろには内閣府から派遣される職員を企画部長に配置、年内の地方版総合戦略策定を目指す。同戦略では、子育て政策を柱に据える予定だ。

 子ども政策係は、子ども・子育て新制度に伴うもの。同制度に基づき策定された支援事業計画(5年間)の着実な実行を目指す。

 年度始め式は午前10時半から玄関ピロティで行われ、中山義隆市長は「好調な経済、石垣市の発展を維持するために知恵を出し、汗をかかなければならない。各課で数値目標を掲げ、実現に全力を尽くしてもらいたい。今年は市民が生活の豊かさを実感できる年にしたい」と述べた後、自ら音頭を取り、「頑張ろう」を三唱した。

中華航空が運航再開 運休から4カ月ぶり

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158人の乗客を乗せて到着した中華航空のB737-800機=南ぬ島石垣空港

 中華航空(本社台北)は1日、台北―石垣路線の運航を再開した。2014年12月6日以来、約4カ月ぶり。当面、10月24日までの運航を予定している。B737―800(158席)を使用。1日から水・土曜日の週2往復運航。利用客は3泊4日と4泊5日の日程で八重山に滞在できる。

 

 中華航空沖縄支店の井上孝太営業部長は「夏場の石垣島への送客は問題ない。今季の平均搭乗率は95%を目指したい」と意気込む。

 また、島内の観光施設の課題としてWi-Fiスポットの環境整備を挙げ、「外国人観光客が現地情報をSNSで瞬時に発信できるのは魅力。観光客が石垣島をPRしてくれる。石垣市の協力が今後の通年運航にもつながる」と話した。

 1日の運航再開第1便では団体客108人と個人客50人で満席158人を乗せて到着。南ぬ島石垣空港国際線ターミナル入り口では、石垣市と同観光交流協会の職員が観光パンフレットを配った。

 初めて石垣島に訪れた林雨錡(リン・ユチ)さん(23)は「台湾は物価が高く低所得者は悩まされている。日本語がしゃべれる利点を生かし、自然豊かな石垣島への転職を考えている。今回は島の文化を感じたい」と話した。

9カ月ぶり常駐医師着任

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1日付で竹富診療所に着任した石橋興介医師と新地麻里香看護師=1日午後、同診察所

 【竹富】昨年6月末から常駐医師が不在となっていた町立竹富診療所に1日付で石橋興介医師(35)=福岡県出身=が着任した。同診療所では常駐医が不在だった9カ月間、沖縄地域医療支援センターから派遣された医師が週3回代診を行っていたが、夜間は医師が不在となるため住民から不安が出ていた。竹富公民館の上勢頭篤館長は「島をあげて石橋医師の着任を喜んでいる」と話した。看護師の新地麻里香さん(26)=読谷村出身=も同日付で着任した。

 町健康づくり課によると、同診療所は常駐医の退職で後任の確保が難航し、2009年4月から11年4月までの2年間、昨年7月から今年3月までの9カ月間、不在となっていた。

 石橋医師は岩手医科大学卒。沖縄日赤病院を経て福岡県内の医療機関に勤務していた。学生時代から旅行で郡内を訪れており、「離島医療は医師を志したきっかけの一つ。(医師や看護師の)研修受け入れも積極的に取り組みたい」と意気込む。

 また、内科出身のため、「外傷などの外科診療に対して不安もある。勉強し直しながら、地元の消防団との連係を密に取っていきたい」と話した。

 上勢頭館長は「(常駐医が不在だと)夜間は医師がいないため、不安に思う島民もいた。常駐してくれる医師がいてくれて非常に安心だ」、大山榮一前館長も「島を挙げて歓迎したい」と喜んでいる。竹富診療所医師着任

市レベルで全国一の徴収率

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 ▽…石垣市税の2014年度徴収率が過去最高の94%を超える見通しとなっている。中でも滞納繰越分の徴収率は50%超。市レベルで全国最高の徴収率になる見込み。税負担の公平性を確保する観点から徴収を強化したことが奏功した。今後も滞納繰越分の圧縮に努める一方、滞納を発生させない納期内納付の徹底を推進するという。

 ▽…米原海岸に生息する生き物の乱獲が止まらず、地域住民は海域保護を訴えている。環境省が看板を設置したものの、効果は上がらず、住民は「(看板を見ずに)素通り状態」と指摘する。行政機関の担当者は米原海岸での乱獲情報を得ているが「具体的な対策については時間が必要。昔と比べて米原の自然は劣化している。何とか防ぎたい」と話す。乱獲する人々に生き物の声なき声を聞いてほしい。

 ▽…イワサキクサゼミの鳴き声とともに、初夏の陽気に包まれた八重山地方。2日午前10時には最高気温が25度を超え、グラウンド・ゴルフを楽しむ人々も「暑い」「日差しが強い」と汗だくになってプレーを楽しんでいた。まだ4月になったばかりで、暑さと高温はこれからが本番。熱中症にならないためにもこまめな水分補給を心がけたほうがよさそう。

大浜集落西側の標高約25㍍の石灰岩丘陵上…

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 大浜集落西側の標高約25㍍の石灰岩丘陵上に位置し、石塁(せきるい)遺構(石積み)の復元などが進められている国指定史跡「フルスト原遺跡」の崖下で本年度、公園広場が整備されるという▼市が一括交付金を活用し、遺跡と周辺の井戸や御嶽とを連結する空間として、約3000平方㍍で駐車場や説明版、通路などを整備し、観光客ら来訪者のアクセス環境を改善するという▼同遺跡は、1978年の国指定。15世紀後半に活躍したオヤケアカハチの居城と考える説もあるが、それより100年ほど前から遺跡が存在していたことが分かっており、大浜村の歴史を知る上で貴重な史跡だ▼市教育委員会文化財課によると現在、同遺跡では確認されている15基の石塁遺構のうち、7基が復元され、自由に見ることが可能だ。今後は、復元する部分と石積みの痕跡だけを残す部分とに分けて、整備を進めるという▼崖下には大浜集落で古くから使われていた降り井戸や御嶽、トンネル壕(ごう)など貴重な歴史遺産もある。少し歩けば崎原公園内に、大津波の力を示す巨大な津波石もある▼今回の整備で同遺跡周辺のアクセス環境が改善されることで、遺跡一帯が観光コースとなる可能性も。大浜地域にとっては、遺跡を活用した活性化に期待が高まりそうだ。(下野宏一)


八重山勢初の3位に 全国小学生ソフトテニス

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第14回全国小学生ソフトテニス大会で沖縄本島の選手とペアを組んで八重山勢初の3位を勝ち取った石垣ボレーズの吉川洋一朗(右)=3月31日、千葉県白子町サニーテニスコート(石垣ボレーズ提供)

 第14回全国小学生ソフトテニス大会(日本ソフトテニス連盟主催)が3月29~31日、千葉県で開かれ、沖縄本島の選手とペアを組んで小学4年以下複に出場した石垣ボレーズの吉川洋一朗(大浜小4年)が、八重山勢初の3位入賞を果たした。小学6年女子単では吉川小百合(大浜)が9位に食い込んだ。

 結果は次の通り。

 ◆男子・小学4年以下ダブルス

 【予選リーグ60】

 ▽宮城天音・吉川洋一朗(沖縄)4—1岡本啓秀・江川優那(和歌山)▽宮城・吉川4—0久松怜真・門脇陽彩(茨城)▽宮城・吉川4—0工藤紅亜・清川匠夢(青森)▽宮城・吉川4—0渡部峻史・沖野京梧(広島)

 ▽結果=①宮城天音・吉川洋一朗(沖縄)4勝

 【予選リーグ81】

 ▽阿利駿・野原裕太(沖縄)1—4高橋響・岡田侑也(北海道)▽阿利・野原0—4井田隆誠・河合優輝(群馬)▽阿利・野原0—4小笠原凰太・鈴木輝(静岡)▽阿利・野原0—4坂本晃基・木内陸人(和歌山)

 ▽結果=⑤阿利駿・野原裕太(沖縄)5敗

 【5位トーナメント】

 ▽1回戦=阿利駿・野原裕太(沖縄)0—4上田健心・柳川篤士(富山)

 【決勝トーナメント】

 ▽1回戦=宮城天音・吉川洋一朗(沖縄)4—3雨宮陸・天野友貴(山梨)

 ▽2回戦=宮城・吉川4—0大和昌生・本田健登(東京)

 ▽準々決勝=宮城・吉川4—3山岡洸輝・松田義明(奈良)

 ▽準決勝=宮城・吉川1—4外山陽翔・遠藤一(愛知)

 ▽結果=③宮城天音・吉川洋一朗(沖縄)

 ◆女子・小学6年シングルス

 【予選リーグ60】

 ▽吉川小百合(沖縄)3—0鈴木唯香(新潟)▽吉川2—3沖田真輝(京都)▽吉川3—0秋葉はるか(鳥取)

 ▽結果=①吉川小百合(沖縄)2勝1敗ゲーム差2

 【予選リーグ70】

 ▽新城結(沖縄)0—3寺川愛美(大阪)▽新城0—3内海まどか(茨城)▽新城2—3入澤麻耶(新潟)

 ▽結果=④新城結(沖縄)3敗

 【4位トーナメント】

 ▽1回戦=新城結(沖縄)0—3尾崎七海(和歌山)

 【決勝トーナメント】

 ▽1回戦=吉川小百合(沖縄)3—1野上莉来奈(青森)

 ▽2回戦=吉川0—3内潟侑杏(石川)

 ▽結果=⑨吉川小百合(沖縄)

 ◆女子・小学5年ダブルス

 【予選リーグ105】

 ▽加那原里奈・平得倖菜(沖縄)4—3永橋舞雪・赤川日向(大阪)▽加那原・平得4—2森川智晶・重綱莉歩(岐阜)▽加那原・平得4—0太田琴葉・馬場南(山梨)▽加那原・平得3—4千葉望愛・丹治小雪(宮城)

 ▽結果=②加那原里奈・平得倖菜(沖縄)3勝1敗ゲーム差0

 【予選リーグ122】

 ▽髙嶺心萌・仲本こころ(沖縄)4—0高橋想空・石橋沙希(青森)▽髙嶺・仲本0—4西村心那・丸本菜那(広島)▽髙嶺・仲本4—0本吉美那・山寺凛(神奈川)▽髙嶺・仲本4—2平川優里愛・堺千花(長野)

 ▽結果=②髙嶺心萌・仲本こころ(沖縄)3勝1敗

 【2位トーナメント】

 ▽1回戦=加那原里奈・平得倖菜(沖縄)1—4岡本ないる・石井日菜子(佐賀)、髙嶺心萌・仲本こころ(沖縄)1—4増子紫苑・幸坂理子(茨城)

 ◆女子・小学4年生以下ダブルス

 【予選リーグ181】

 ▽國仲真白・平得晶子(沖縄)0—4澤井萌々子・山住茉央(京都)▽國仲・平得0—4内田真愛・清水千里(鳥取)▽國仲・平得0—4松原愛佳・奥谷真織(福井)▽國仲・平得0—4三森亜紀・高橋椛(群馬)

 ▽結果=⑤國仲真白・平得晶子(沖縄)4敗

 【5位トーナメント】

 ▽1回戦=國仲真白・平得晶子(沖縄)1—4羽田優・加藤侑良(山梨)

搭乗客100万人突破 ANA石垣路線

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 全日空(ANA)の2014年度の石垣発着便は3月28日で100万人を突破した。ANAは新石垣空港が開港した2013年3月7日から1年1カ月近い14年4月3日にも100万人を達成しており、今回は初めて年度内に到達した。

 ANAの石垣路線は那覇と宮古、羽田、中部、関西、福岡を結ぶ6路線。

 3月28日の中部便で、14年4月1日からの搭乗者の合計が100万2168人となった。その間の平均利用率は69.8%。最も利用率が高かったのは中型機で運航している東京便の84.7%で、21万5066人が利用した。那覇便の利用率は71.0%で、55万8954人が搭乗した。

「タコチュー」さよなら 老朽化、33年の役目終える

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重機で撤去されるタコチュー=3月30日、市中央運動公園(濵元建設興業提供)

 石垣市中央運動公園にあるタコの形をした滑り台、通称「タコチュー」が3月30日、老朽化のため撤去され、33年間の役目を終えた。同じ場所には新たな遊具が設置されることになっており、早ければ黄金週間にお披露目される。

 タコチューは1982(昭和57)年1月に設置。当初はブランコ、ロープウエー、シーソーなども併設していたが老朽化で順次撤去。タコチューだけが残った。

 市都市計画課によると今回の撤去・新設は公園施設長寿命化対策支援事業によるもので、市内の公園を対象に安全基準に達しなかった遊具で実施。同工事を担当する濵元建設興業によると、10日には新たな遊具が届き、4月中には設置工事を終えるという。

 タコチューの撤去作業に当たった重機オペレーターの新城泉さんは「子どもがじっと見ていたので、やりにくかった」と苦笑い。

 小学生のころ、いとこ同士でよく遊んだという砂川雪子さん(37)は「昼間は滑る面が熱くて滑れなかった。壊すのが分かっていたら、子どもを連れてもう一度遊びたかった」と懐かしそうに語った。

 当時、同課でタコチューを担当した大浜孫優さん(66)は「子どもが喜ぶように、人気のあったたこ八郎をイメージしてはちまきを描かせた」と振り返った。

 同型の滑り台を設計・設置している東京の前田環境美術によると、1970年ごろから全国に約400基作られ、2011年にはデンマークにも設置されている。同社の担当者は「(運動公園内のタコチューは)恐らくうち(同社)で設計したもの。自治体によっては青や黄色のタコもある。古いものは勾配が急であることなどから、現在の安全基準では厳しい点もある」と話した。

石垣市税徴収率94% 過去最高を記録

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 現年度分と滞納繰越分を合わせた石垣市税の2014年度徴収率は、過去最高を記録した13年度の92.1%を約3ポイント上回る94%の見通しとなっている。市納税課によると、6月上旬には確定する。

 徴収率は3月末時点で92.4%に達しており、5月末までの出納整理期間を加えると、94%を超える見込み。

 滞納繰越分の同年度徴収率も前年度の45.4%から50%に上昇しそうだ。3月末時点では49.6%となっており、同時点で振り込まれたものが4月に入金されてくるため50%超になると予想している。

 同課によると、滞納分の徴収率が50%を超えるのは、全国でも市レベルでは例がないという。

 滞納分の対応について市は、給与や預貯金の差し押さえを行うなど、徴収を強化している。

海の生物、受難続く 米原海岸

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乱獲が相次ぐ米原海岸の生き物。なかでも、カクレクマノミやイソギンチャクの乱獲が相次いでいる=3月28日午後、米原海岸

 西表石垣国立公園海域公園地区内で捕獲が禁止されている米原海岸では、依然としてカクレクマノミやイソギンチャク、サンゴなどの乱獲が止まらない。3月27日、市自然環境保全条例に基づく希少野生動植物保全種と保護区案を石垣市に答申した市自然環境保全審議会(渡辺賢一会長)の島村賢正委員は「海岸線を含めた海域の保全は急務。陸と海の問題は一体で、市が保護区の策定も行うべきだ」と危機感を抱く。地域住民も「このままでは、米原の海に生き物がいなくなる」と訴えている。(砂川孫優記者)

 米原海岸は熱帯魚やサンゴなどを自然の状態で観察できる海岸として地元客や観光客など多くの人を魅了。ハイシーズンには、東西に約2㌔も広がる海岸線はシュノーケリングや海水浴を楽しむ人々でにぎわう。

 同海岸では以前から海の生物の乱獲が深刻化。海水浴を楽しむ利用者に交じって海中の生き物を網やバール、ハンマーを使って捕獲する姿を地元住民が相次いで目撃しており、捕獲者の増加が生態系に与える影響を懸念する声が高まっている。

 長年、米原の海を観察している50代男性は「米原の海に生息するイソギンチャクや熱帯魚が次々に消えていく。サンゴも根こそぎ採られ、採られた跡が残る。営利目的の可能性が高い」と指摘し、「(2014年4月に)捕獲禁止が新聞で報道された後も、(人が)次から次へと来る。注意してもいたちごっこ」と肩を落とす。

 ボランティアで見回りや声掛け活動を行う花城康志さん(51)は「捕獲している人には注意して、生き物を海に戻すように声掛けをしている。常駐する監視員がいないので限界。5年後には米原から生き物がいなくなる。石垣市が条例化し、厳しく対処してほしい」と求めた。

 石垣市自然環境保全審議会では、魚類・甲殻類の保全種・保護地区の指定の検討を求める内容を付帯意見として盛り込んだ。

 島村委員は「米原の海の生物が個人業者の売買対象になっていることは聞いている。海域は漁業権が発生して難しい部分もあるが、海も守らないといけない。今後は陸・水域双方の保全を求めたい」と話した。

成長の糧になる交流に

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 ▽…八重山商工と稚内大谷の野球部が2日夜、夕食を取りながら交流した。八商工の選手が大谷の選手に「沖縄っぽい顔だね」と声を掛けると、伊志嶺吉盛監督が「お前が言うか」とやじるなど和やかな雰囲気だった。稚内は国内最北の市。冬場は雪に閉ざされる環境を知った八商工の選手は「(石垣は)一年中野球が出来る恵まれた環境」と実感。プレー以外での交流が選手たちのステップアップにつながっているようだ。

 ▽…各単位老人クラブへ会員の拡大を積極的に呼びかけている石老連は、2000人余りの会員を持つ大所帯だ。高齢化社会に突入している石垣市だが、お年寄りが持つ熟練の「技」や「舞」は趣味のクラブを通して発表され、まだまだ現役だ。「生きがい」や「居場所づくり」として石老連の役割は大きく、その土台は加盟する地域の単位老人クラブ。特色ある老人クラブの魅力をどう発信するかに注目だ。

 ▽…平久保半島東側にある多良間田跡について、多良間村が土地所有者の石垣市から借り上げ、復元を計画したことがあるが、埋蔵文化財保護法が壁となって実現しなかったという。復元すれば生産遺産を破壊するおそれがあるため。手をつけるのは無理だとしても、現存すると言われる畝や導水路の跡は、せめて見えるようにしてもらいたいところ。

石垣市新川の児童養護施設「ならさ」…

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 石垣市新川の児童養護施設「ならさ」(田盛広三施設長)が、今年8月に開所10周年を迎える。最初に計画した場所で猛烈な反対に遭い難産の末に誕生した施設だけに、建設に奔走した社会福祉法人「紺碧の会」の翁長克子理事長らの感慨もひとしおだろう▼同施設には現在、地元を主に沖縄本島や宮古も加えた2歳から18歳までの男子18人、女子7人の計25人が入所している▼それまでは親の虐待や離婚、死別、育児放棄などで養護の必要があっても、地元に施設がないためやむなく沖縄本島や宮古の施設に入所していた。そこで翁長氏らが建設を計画、2005年8月県内8番目の施設として開所にこぎつけた▼これまでに53人が高校を卒業し同施設を巣立った。この間子どもたちは父母の愛に恵まれないつらい過酷な境遇の中、何度かくじけそうになったこともあっただろう。それを施設の職員らに励まされ、仲間同士励まし合い、今年は4人が巣立った▼10周年を迎える翁長理事長らの今後の願いは、施設を離れる子どもたちの自立支援。というのも高校卒業後は自活となるため、頼れる親族がいない子どもたちは進学や就職の入学金や家賃、家財道具購入などの費用工面が障壁▼沖縄市の施設では自立支援会が発足。法人や賛助会員を募り支援が始まった。(上地義男)


菅官房長官は沖縄に配慮を

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■国の対応はまるで専制政治

 八重山民謡に「やぐじゃーま節」がある。

 「やぐじゃーま」とはカニの名称で、その句一節に「うふつみゆ、かなちみゆ ぷちゅる ぱたら かかれぬ しんさ」(大爪を鉄のように硬い爪をぷちぷちと折られるこの辛さよ)がある。この歌は王府時代、専制政治のなかで、農民たちがカニを擬人化してやり場のない怒りの境遇を歌ったものといわれる。

 辺野古新基地建設に対する日本政府の対応をみていると、この歌のように沖縄の訴えるすべを全てもぎ取ってしまう専制国家に見えてくる。

 先月23日、翁長知事が、岩礁破砕を理由に辺野古の新基地建設作業の一時停止を防衛局に指示した。ところがその指示効力を30日、林芳正農水相は一時的に止めると30日発表した。

 その理由として普天間飛行場の代替施設建設が大幅に遅れ、普天間飛行場周辺住民に対する危険性や騒音による損害。日米両国間の信頼関係への悪影響による外交・防衛上の損害を挙げた。

■閣僚はいるが政治家がいない

 翁長知事は沖縄防衛局の不服申し立てを同じ政府組織の農水省が審査する対応に「公平、公正に行われたか理解できず残念。今後の対応は専門家と相談の上対応したい」と述べた。翁長知事の停止指示効力を林農水相が無効にするであろうことは予想されたことだ。

 安倍首相の訪米を前に、効力が有効となれば日米関係の悪化が懸念される。そのうえ内閣の意思不一致にもなりかねないという判断もあっただろう。菅官房長官は「水産資源保護法を所管している農林水産大臣が判断することはある意味当然のこと。問題ない」と述べ正当性を主張している。

 しかし、農水相の行政不服審査法は国民の権利救済が目的であり、国が国民と同じ立場の事業者を主張することに、法律専門家からも疑問の声が挙がっている。このような事態を招いたのは政治が全く機能していないからだ。閣僚はいるが政治家はいないといってよい。

 1日、外務省は仲井真前知事の知事公室長を務め、基地問題を担当した又吉進氏を参与に任命した。だれもが反対派への対抗かというのも無理もない。又吉氏には県民が知事、衆議院選挙で示した辺野古新基地反対に水を差す国の旗振り役を演じないことを願う。

■やぐじゃーまの怒り爆発?

 ところで政府は2日、山口俊一沖縄北方相が翁長知事と会談し、これまで、知事との会談を避けていた管官房長官が宜野湾市のキャンプ瑞慶覧の米軍基跡返還で来島するのを機に会談をするという。閣僚が知事と会談するのは、知事指示効力停止に対する県民の反発や、強硬姿勢に対する県民世論への配慮からであろう。

 政府が工事をさらに強行すれば、知事や県民の反発はますます激しくなるだろう。

 菅官房長官には、ヤグジャーマカニの怒りが爆発し、コザ暴動のようにならないような、沖縄への配慮と実のある会談を願っている。

少年アカハチなど8強

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4回からマウンドに立ち、力投を見せた少年アカハチの島袋栄太投手=3日午後、第2多目的広場

 第19回JTA旗先島地区学童軟式野球交流大会(県野球連盟主催)が3日、石垣市中央運動公園野球場を主会場に開幕した。初日は1回戦8試合を行い、八重山勢は少年荒鷲、少年アカハチ、少年スネーク、少年武蔵、宮古勢は鏡原・伊良部少年野球部、南ファイターズ、東少年ヤンキース、上野オリオンズがそれぞれ8強入りした。大会は5日まで行う。

 結果は次の通り。

 【1回戦】

(中央運動公園野球場)

宮良赤馬

1000101-3

301101×-6

少年荒鷲

(宮)伊良部大-新城

(少)波照間、石垣-石垣、東

▽本塁打=波照間(少)

▽三塁打=伊良部大(宮)

▽二塁打=新城2(宮)

鏡原・伊良部

07301-11

00010-1

白保轟

(五回コールド)

(鏡)神里-高里

(白)仲宗根、大浜、西玉得-西玉得、仲宗根

▽本塁打=伊計(鏡)

南ファイターズ

0000002-2

0000001-1

真喜良サンウェーブ

(七回特別ルール)

(南)新里-国吉

(真)内間-前田盛

少年アカハチ

3100102-7

0000000-0

久松シーホークス

(少)西表、島袋-砂川

(久)島尻、新里-狩俣

▽二塁打=前津真南

 (第2多目的広場)

東少年ヤンキース

88554-30

00003-3

上原ストームズ

(東)佐和田、下地、野原-下地、佐藤

(上)笹原、池田-井本

▽本塁打=野原、下地(以上上)

▽三塁打=野原(上)

▽二塁打=笹原(上)、佐和田、野原(以上東)

城辺ベースボールクラブ

00000-0

11113×-7

少年スネーク

(城)盛島、砂川剛-仲間、与那覇、盛島

(少)大城-赤池

▽本塁打=照屋

少年オリオンズ

00000-0

5400×-9

上野オリオンズ

(少)金城、具志堅-平野

(上)来間、宮国-下地

▽本塁打=来間 

平一レンジャーズ

000010-1

00220×-4

少年武蔵

(平)平良律-下地

(少)比嘉、山城、舟道-菅原

「イヌ・ネコ捨てないで」 八重山保健所

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職員に保護され、抑留されている雄の成犬=2日午後、八重山保健所

 春先は犬や猫の繁殖シーズン。生まれた子犬や子猫が捨てられるケースや引っ越しに伴ってペットを捨てる飼い主が増える傾向がある。八重山保健所では「飼い主は最後まで責任を持ち、捨てないでほしい」と呼びかけている。

 石垣市内では昨年4月から約2カ月間に捨て犬11頭と捨て猫1頭を確認。ほとんどが生まれて半年もたたない個体だったという。同保健所では、繁殖期で増えすぎて飼えなくなったり、引っ越し先の事情で飼えなくなったりして捨てている可能性があるとみている。

 今年3月には、同保健所の犬舎前の木に雄の成犬がロープでつながれたままになっているのを職員が発見して保護している。

 同保健所生活環境班の浅岡佑太主任は「放し飼いをさせないことも大事だが、出産の計画がなければ避妊や去勢手術をすることも重要。猫についても室内で飼うようにしてもらいたい」と話す。

 動物の遺棄は「動物の愛護および管理に関する法律」で100万円以下の罰金が科せられる。保健所での犬の抑留期間は5日間。期限を過ぎると、南城市の動物愛護管理センターに送られ、譲渡や殺処分などの措置が取られる。

 同保健所では2014年度、犬131頭を捕獲・引き取り、猫29頭を引き取っている。

会員増加で底辺拡大を 11人を表彰

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石垣市老人クラブ連合会の定期総会で議案を審議する会員ら=3日午前、石垣市老人福祉センター

 石垣市老人クラブ連合会(石垣實勇会長、36単位老人クラブ、会員2255人)の定期総会が3日午前、石垣市老人福祉センターで開かれ、前年度の収支決算報告や本年度の予算案、事業計画などを承認した。石老連の活動に貢献した11人に対する表彰状の贈呈も行った。

 石垣会長は「会員の協力により年間事業を行えたことに感謝。高齢化社会を迎えた近年、各単位老人クラブが会員の増強を図り、底辺拡大に取り組んでほしい」と協力を求めた。

 本年度の事業計画にはゴーヤ品評会や市老人ゲートボール大会、石老連趣味のクラブ発表会や同グラウンドゴルフ大会の開催を盛り込んだ。

 表彰者を代表してあいさつした大仲進さん(川平老人クラブ)は「表彰状を励みにもう一度クラブ活動に精進し、会員相互の『和』を高めたい」と語った。

 中山義隆市長の代理で出席した漢那政弘副市長は「市内の高齢者の増加に伴い組織率は減少している。会員の拡大には行政も協力したい」と述べた。

 表彰を受けたのは次の各氏。

 當銘文(川原老人クラブ)、村山弘子(大川老人クラブ第2寿会)、新城敏子(登野城老人クラブいやまし会)、崎山未子(同)、石垣弘子(同)、崎山初恵(石垣老人クラブ尚寿会)、本部靖夫(同)、黒島トミ子(同)、西表美津子(同)、仲宗根弘子(白保老人クラブ)、大仲進(川平老人クラブ寿会)

タラマダー跡、石垣市が調査へ

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1989年の多良間田跡。畝が確認できる=石垣市市史編集課提供

 琉球王府時代に多良間島の人たちが平久保半島に渡り、稲作を行っていた場所とされる「多良間田(タラマダー)跡」について、石垣市は本年度、資料収集など基礎的な調査を行うことにしており、中山義隆市長は「どのような状況になっているか確認し、保存できるか調査したい」としている。10月には石垣―多良間間の航空路線が再開することになっており、市と多良間村は今後、多良間田跡を交流につなげたい考えだ。

 市史編集課によると、多良間田は平久保半島東側の崎山川(サキャンガーラ)に近い市有地内にある。海側のリーフの割れ目は多良間口(タラマフツ)と呼ばれており、そこから船を入れていたのではないかとみられるという。

 「多良間田」の表記は1752年編さんの「宮古島記事」に登場。同記事は、多良間の人たちが稲作や材木確保のために平久保村に渡っていたことを紹介するなど、多良間田の由来を記している。

 その時点ですでに伝承となっていることから、多良間の人たちが米を作っていた時期は1752年よりさらに前とみられる。

 現在は草木に覆われて見えなくなっているが、市史編集課が1989年に撮影した写真から畝の跡が確認できるほか、2011年3月に発行した「石垣島の風景と歴史」では導水路の跡も残っていると紹介している。

 このため、多良間の人たちが稲作をしなくなって以降、地元の人たちが利用していたことがうかがえるという。

 約200世帯で構成する八重山在多良間郷友会の山城吉博会長は「10月には多良間路線も再開されるので、多良間田を活用して親島との交流がより親密になるとうれしい」と市の調査に期待。

 多良間村の伊良皆光夫村長は「多良間田で島の子どもたちに体験学習をさせ、若い人たちにはサバニをこいで平久保に渡るという体験をさせたい。多良間田が石垣市との交流のきっかけにできれば」と話している。

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