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5島七つの郷友会が結束

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在沖竹富町郷友会連合会の結成大会であいさつする役員ら=28日夕、真玉橋公民館

 【那覇】沖縄本島で活動する竹富町の5島七つの郷友会で構成する「在沖竹富町郷友会連合会」の結成大会が28日夕、那覇市の真玉橋公民館で開かれ、役員改選で初代会長に波照間島郷友会の佐事安夫氏を選出した。佐事会長は「竹富町の郷友会はこれまで交流がなく、お互いのことをよく知らなかった。これを契機にさまざまな交流をしていきたい」と抱負を述べた。連合会は新年度に総会を開催し、年間事業計画を決定して本格的な活動をスタートさせる。

 同連合会は文化や活動の交流を通して他の島への理解を深め、会員の親睦と竹富町の発展に寄与する目的で結成された。小浜島出身で在沖八重山郷友会連合会会長の入川博明氏を委員長に昨年7月、各郷友会の会長らによる結成準備委員会が組織され、これまでに9回の会議で議論を重ねて今回の結成にこぎつけた。

 結成大会では、入川委員長が結成までの経過報告を行った後、会則と役員を原案通り承認した。大会後は祝賀会が開かれ、竹富町の川満栄長町長らが来賓祝辞で連合会の結成を祝福した。

 連合会は在沖波照間郷友会(慶田本正二会長)、在沖西表郷友会(古見輝夫会長)、沖縄竹富郷友会(板井ルミ子会長)、沖縄本島在黒島郷友会(我那覇常允会長)、在沖西表島上原地区郷友会(下地勝彦会長)、西表東部パナリ郷友会(舟浮俊郎会長)、在沖小浜郷友会(真栄里悟会長)で構成している。

 役員は次の各氏。

 ▽会長・佐事安夫(波照間)▽副会長・古見隆二(西表)、大山基(竹富)▽事務局長・大石直樹(小浜)▽会計・仲原るり子(波照間)▽監査・前新健千代(竹富)、本底広彦(東部パナリ)▽顧問・大盛永意(小浜)、入川博明(同)


「まちづくりの起爆剤に」

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10月にオープン予定の複合商業施設「石垣島ヴィレッジ」の完成予想図=一般社団法人Mプロジェクト提供

 一般社団法人Mプロジェクト(新川義弘理事長)は今年10月、石垣市美崎町の金城商店跡地に飲食と物販をメーンとした複合商業施設「石垣島ヴィレッジ」をオープンする。

 総事業費は約2億円。4月に着工する。21店舗が入居し、最大約200人の収容が可能。60~90人の雇用と初年度は5億円の売り上げを見込んでいる。

 28日午前、沖縄県振興開発金融公庫八重山支店で会見した新川理事長は「石垣市のまちづくりの起爆剤となる施設にしたい」と語った。

 石垣島ヴィレッジは、スペインなどで定番な食堂とバーが一体となった飲食店「バル」を石垣島風にアレンジした「島バル」をコンセプトとし、店内はカウンター形式。物販ではクラフトやヒーリングショップなどのサービス店舗を展開する。

 同石垣島事務局では、5月に島内外の事業所を対象とした一般公募形式でテナントの入居者説明会を開催する。

 同施設は市有地約394平方㍍を借地。建物は鉄筋コンクリート造り3階建て。テラスを含む延べ床面積は940平方㍍。完成すれば、美崎町で最大級の複合商業施設となる。

 設計は名護市庁舎などを手掛けた建築家のまちやまあおに氏が担当。施設管理は㈱海南ファミリー&パートナーズ(尹泳斗代表取締役)が行う。

 新川理事長は「飲食・サービスを通して美崎町で地元や観光客がつながり、石垣島を発信する場にしたい」、尹代表取締役は「この施設で八重山のよさを出し、一流を提供したい。第2、第3のプロジェクトにも取り組みたい」とそれぞれ語った。

「フルスト原」崖下に公園 石垣市

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フルスト原遺跡の崖下にあるコンクリート柱と説明版。右側のトンネル壕を遺跡と勘違いする観光客もいるという=18日午前

 国指定史跡フルスト原遺跡の崖下約3000平方㍍に、駐車場を備えた公園広場が、2015年度に整備されることになっている。市が一括交付金を活用した大浜地区歴史遺産活用事業として整備するもので、観光客ら来訪者のアクセス環境を改善するほか、フルスト原と周辺の井戸や御嶽を歴史遺産として活用する考え。地域からも「フルスト原遺跡の近くには駐車場が必要だ」との声が挙がっていた。

 市教育委員会文化財課によると、フルスト原遺跡は標高25㍍の石灰岩丘陵上にあり、崖下の「カンドウ原」と呼ばれる場所には、600年前から利用されていたと考えられる降り井戸や大浜村の象徴だったとされる大底御嶽など貴重な歴史遺産もある。 

 今回の事業では、これらの遺産とフルスト原遺跡を連結した空間として駐車場や説明版、通路などを備えた公園を整備。﨑原公園内の津波石までのルートは散策路として活用したい考え。事業費は4125万円。

 現在、フルスト原遺跡の崖下には、国指定を記念したコンクリート柱と説明版があり、崖下から遺跡にアクセスするルートもあるが、樹木や雑草に覆われている。

 近くの住民によると、カーナビゲーションの案内で崖下を訪れ、説明版隣にあるトンネル壕(ごう)を遺跡と勘違いして中に入っていく観光客もいるという。

 市は公園整備に併せ、樹木を伐採して通路を確保、ロープを付けるなどの対応を取る。通路は遺跡内となっているため、階段など工作物を設ける場合は文化庁などとの調整が必要なため、本格的なアクセス路の整備は16年度以降になる見通しだ。

 大浜公民館の大島克博館長は「公園整備の話は具体的には聞いていないが、ぜひ必要。地域としては喜ばしい。観光バスが公民館前に駐車しているが、そこからフルスト原遺跡までは遠い。遺跡の近くに駐車場が必要だ」と話している。

ドルで参加料

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 ▽…本社主催の駅伝大会が昨年12月で40回の節目を迎え、市内のホテルで記念式典と祝賀会が開催された。式典では第1回大会からの順位や区間賞などを掲載した冊子も配られた。冊子によると、1966年の第1回大会は9チームが出場。参加料は一般が5㌦、高校生が2㌦で白保がダントツで優勝している。祝賀会で乾杯の音頭を取った県マスターズ陸上競技連盟八重山郡の嵩本安意支部長は「新聞社がいち早く取り上げてくれることで、練習も頑張れた」と感謝を語った。

 ▽…急勾配と蛇行が続く野呂水地区の県道改良工事が10年がかりで完了し、大幅に改善されて開通した。旧道は道路の両脇に木々が茂っていたため道幅も狭く暗い印象があったが、新道は歩道も整備されて幅員も広くなり、車で市街地から名蔵方面に向かう際は運転中でも正面に名蔵湾を望めるロケーションも備えている。

 ▽…石垣市教育委員会が1年4カ月を費やし、作成した中学校の副読本「八重山の歴史と文化・自然」。写真資料が多用されており、パラパラとページをめくるだけでも楽しい。「一般人は買えないのか」の質問に「中学生と関係者のみの配布を考えている」との回答。八重山の情報を網羅する内容となっており、一般人にも重宝しそう。ぜひ検討を。

近年、「八重山はひとつ」というあいさつを…

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 近年、「八重山はひとつ」というあいさつをよく耳にする。あらゆる会合で多用しているのが川満栄長竹富町長。28日に那覇市内で行われた在沖竹富町郷友連合会の席でも使った▼N(中山石垣市長)H(外間与那国町長)K(川満町長)は心をひとつにし、八重山発展のために頑張ると八重山郷友連合会の連携と支援を求めた。たしかにNHKは仲良しトリオに見える▼3市町が開催するマラソン大会にそろって参加したり、海開きを持ち回り開催するなど、ほほ笑ましい光景も見られる。年長のHをご意見番として、公務のあと、私的に酒も酌み交わしているようだ▼首長が仲良しなのは、結構なこと。隣接市町の状況がよく分かるし、統一行動もしやすい。実際、観光キャラバンや各種要請行動も行っている。ただ、そのほかの統一事業を検討、実施するまでには至っていない▼先日、那覇市内で「消滅自治体」のテーマで講演があった。人口の減少で将来、自治体運営が成り立たなくなるところが相次ぐという内容で、候補に竹富、与那国の両町が含まれていた。行政運営が困難になり、石垣市に吸収される可能性がある▼自治体消滅に危機感を持つ人は少ない。財政難で国は先に市町村合併を推進した。次は自然消滅を背景にした合併だ。NHKの危機感の有無が大事だ。(黒島安隆)

八島マリンズ女子が頂点に 小学生バレー交流大会

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第1回南城市小学生バレーボール新人交流大会で優勝した八島マリンズのメンバー=30日午後、南ぬ島石垣空港(同チーム提供)

 第1回南城市小学生バレーボール新人交流大会(南城市小学生バレーボール連盟主催)が29日、知念小学校体育館で行われ、招待を受けて出場した八島マリンズ女子が優勝を飾った。最優秀選手に八島の下地加奈子が選ばれた。

 大会は8チームが熱戦を繰り広げ、八島の上地みか監督は「自分たちのイメージ通りの試合運びが出来た。全国大会出場がかかる6月のファミリーマートカップに向け良い結果が残せた」と話した。

 結果は次の通り。

 【予選】

 ▽八島2-0馬天女子

 ▽八島2-0船越

 【準決勝】

 ▽八島2-0馬天男子

 【決勝】

八島2 21-6 津嘉山0

    21-17

大会の節目を盛大に祝う 八毎日駅伝記念祝賀会

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八重山毎日駅伝競走大会の節目を祝う記念式典および祝賀会で表彰状を受け取る大嵩孝成さん=29日午前、ホテル日航八重山

 昨年12月に40回目を迎えた八重山毎日駅伝競走大会の節目を祝う記念式典および祝賀会(主催・八重山毎日新聞社)が29日、市内ホテルで行われ、大会運営に携わってきた5団体、役員、監督、選手72人が表彰を受けた。

 本社の黒島安隆社長は、これまでの郡内の陸上競技事情に触れながら「当駅伝大会は変わらずに熱い戦いをみせてくれている」と述べ、今後の大会運営に協力を求めた。

 八重山郡陸上競技協会の西里幸晴会長は「毎日駅伝が長距離ランナーを育てる唯一の大会。駅伝王国八重山にまで発展した」と喜びを語った。

 20歳で同協会に入り、大会の総務に携わってきた古見弘一さん(64)は「当時は記録を高校生にお願いして車の中で計算させていたが、車に酔ってしまい集計作業が遅れることもあった」と思い出を振り返った。

 祝賀会は、第1回大会からの様子をスライドショーで紹介。白保青年会の余興なども会場を盛り上げた。

 表彰者は次の通り。

 【団体】

 ▽石垣市交通安全母の会▽東運輸㈱▽川平公民館▽伊原間公民館▽野底小学校

 【役員】

 ▽新城永浩▽石垣実旺▽石垣正一▽上地和浩▽上野善仁▽請盛真一郎▽大嵩孝成▽大濵善正▽柿本隆春▽古見弘一▽佐久川勲▽嶋英忠▽嵩本安意▽玉城学▽唐真清昌▽長浜啓英▽仲盛広伸▽西里勝重▽西里正永▽西里幸晴▽野田純一▽野原泰正▽福里喜四郎▽東舟道博昭▽松島かず代▽米盛英三郎▽平田誠▽高木健▽兼島英樹▽長浜信夫▽玉城哲哉▽山田武洋▽大浜敦史

 【監督】

 ▽田島政之▽上勢頭保▽仲田森宏▽前里信光▽吉見武浩▽大屋盛丈▽慶田城用允▽田村秀光▽武内孝則▽平良雅樹▽仲得長政▽宇根信夫▽嵩原督▽王滝志隆▽東金嶺等

 【選手】

 ▽村松稔▽阿利義三▽大嶺高輝▽眞榮田千恵子▽城間哲夫▽仲村渠隆雄▽崎田則男▽宮良貞好▽平良敏治▽川上重信▽川満金七郎▽宮良長忠▽天久朝仁▽平田直樹▽狩俣敏則▽細工修▽桃原康人▽大嶺保勝▽伊良部善正▽亀川栄健▽赤嶺丈▽島尻勝人▽根路銘均▽富樫研一

ソラシドが那覇便就航 「運賃安く」利用客が感心

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石垣—那覇路線で29日から運航を開始したソラシドエア機=29日午後、南ぬ島石垣空港

 ソラシドエア(スカイネットアジア航空、SNA、髙橋洋代表取締役社長、本社宮崎市)は29日、石垣—那覇路線に参入した。ボーイング737—800型(174席)で1日2往復4便の運航を行っており、初日は688人が利用した。

 同社は新規就航を記念して4月26日から6月30日まで、28日前予約の運賃を4800円に設定。このほかの14日前で7000円、3日前で8200円。当日購入可能チケットは、県の沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業が適用され、1万500円となっている。

 ソラシドの運航は、一部座席を全日空(ANA)がANA便として販売する共同運航方式のコードシェア便。これに伴い、ANAは石垣—那覇間を8往復16便から6往復12便に減便した。

 70代の地元男性客は「離島の人にとっては運賃の低減以外に望むことはない」、会社役員の男性(37)は「スカイマークの撤退でどうなるか心配していたが、ソラシドが入ってきたので安心した。増便してもらえるとありがたい」と話した。

 就航日のセレモニーで、髙橋社長は「那覇に参入して6年目で石垣に足跡を記すことができた。少しでも安く、安心して利用できるようにしたい」とあいさつ。中山義隆市長は「九州南部でプロモーションを行い、客の掘り起こしをしていきたい」と述べた。


2週間ぶり正常化 与那国町議会

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 【与那国】与那国町議会(糸数健一議長)の3月定例会は30日、糸数議長と大宜見浩利副議長が16日以来2週間ぶりに出席し、正常化した。本会議前に糸数議長は「自分のために議会の空転が続いたことをおわびする」と陳謝した。

 外間守吉町長は「正常に戻って安堵(あんど)している。正副議長が議会を運営するのが一番望ましい」と話している。

 町議会では、2月22日に実施された与那国島への「自衛隊基地建設」の民意を問う住民投票の結果をめぐり、与野党が対立。

 16日の本会議で野党側は、駐屯地への給水施設整備に向けた測量設計委託費670万円を盛り込んだ簡易水道事業特別会計予算の委託費を削除する修正動議を提出。

 これに対して、与党側は「住民投票で民意が示された」として野党側を批判。糸数議長らは「野党多数のままでは何もかも否決されかねない」として17日に辞表を提出していた。

 野党の田里千代基町議は正副議長の出席について「2週間も出席せず、議会を混乱させたことは大きな問題。本会議でしっかり説明し、謝罪すべきではないのか」と述べた。

 この日の本会議は2015年度町国民健康保険特別会計など総額6億2180万円規模の特別会計予算案6件をいずれも全会一致で原案通り可決した。

 与党の前西原武三町議は法事のために欠席した。

カジキ、港にズラリ 与那国

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与那国島のカジキ漁は冬場の最盛期も終盤。久部良漁港には毎朝、カジキが並ぶ=22日午前

 【与那国】カジキ漁が終盤を迎えている。久部良漁港には連日、町漁協(嵩西茂則組合長)の組合員が水揚げしたカジキが並び、職員らが出荷の準備に追われている。同漁協によると、カジキ漁は11月から翌年3月までがピーク。多い日は20—30本が揚がるという。

 町漁協によると、今年のカジキの水揚げは3月15日までの2カ月半で、585本合わせて44.4㌧、取引額は4098万円。前年同期を58本(11.0%)合わせて4.9㌧(12.4%)、490万円(13.6%)上回っている。

 カジキは箱詰めし、1日4便運航している与那国発の航空機で出荷。1便に積載できる最大の箱数は90㌔詰めで4箱、180㌔詰めで2箱。約9割は熊本県に出荷され、委託業者によりセリにかけられる。

 現在、与那国発着の空の便は混み合っており、重いダイビング機材を持った観光客が乗り込む場合には、貨物の積載量が制限される場合もあり、同漁協では船便で送ることもある。

野呂水の新県道が開通 石垣港伊原間線

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蛇行した道路線形と急勾配が改善された県道石垣港伊原間線(野呂水)。関係車両で渡り初めを行った=30日午前

 石垣市野呂水の県道石垣港伊原間線の蛇行した道路線形と急勾配を改善する道路改良工事がこのほど完了し、30日から供用が始まった。一部の用地取得が難航し、2004年度の着工から10年をへて開通した。市街地と名蔵や川平など観光地の拠点を結ぶ重要な幹線が改良され、観光振興や地域活性化につながる-と期待されている。

 野呂水地区の同県道は線形が不良で急勾配区間が長いうえ、歩道もなかったため、県が車両と歩行者の安全で快適な通行を確保できないとして改良事業を進めてきた。

 県八重山土木事務所(添石清包所長)によると、改良部分の道路は延長2.5㌔。歩道を含む幅員は11㍍で路肩も整備された。旧県道の幅員6.4~7.5㍍より広くなった。総事業費は12億5000万円。

 名蔵側の旧県道には「フサキビーチ」や「唐人墓・観音堂」を示す道路案内標識がそのままあるため、同事務所では改良道路への移設作業を進めるとともに、旧県道を補修して道路の安全性を高めた上で市に移管する予定だ。

 同日午前には開通式があり、同事務所や石垣市など関係者が出席、供用開始を祝った。

 添石所長は「石垣港から名蔵、川平を経て伊原間を結ぶ重要な幹線道路が改良されたことで、産業・観光振興に寄与するものと期待している」とあいさつ。中山義隆市長と黒島健新川公民館長が祝辞を述べた。

 続いて、関係者がテープカットを行った後、同公民館役員らが市指定無形民俗文化財「南風ぬ島カンター棒」を披露して道路の安全を祈願、八重山署のパトカーを先頭に関係車両が渡り初めを行った。

次は夜に

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 ▽…太陽の回りに輪ができる「日暈(ひがさ)」が石垣島地方で観測された。お昼時のまちなかで「おー!すごい!」「何あれ~」と声を上げ、空を仰ぐ通行人。携帯電話やスマートフォンなどでしきりに写真を撮り、観光客も「感動した」と喜んでいた。4日には皆既月食もある。次は夜の天体ショーが楽しめそうだ。

 ▽…年度末に官公署で行われている退職者への辞令交付式。退職者には後輩や労働組合などから花束や記念品が贈られるが、記念品の定番はグラウンドゴルフのクラブ。退職後も元気にスポーツを楽しみ、健康を維持してほしいという意味合いのようだが、近年では再任用制度もあって退職予定者の要望を事前に聞いて、品物をプレゼントする団体も増えているようだ。

 ▽…天川公民館運営の天川学童クラブが閉所した。利用者不足で運営費が確保できないという。地域外からは利用を要望する声もあるが、公民館運営の学童クラブでは受け入れは難しいようだ。共働きの親にとって安心して子どもを預けられる学童クラブの存在は大きい。なんとか継続し、学童クラブを利用したい待機児童の問題も解消できないだろうか。

きょうから4月。官庁をはじめ学校、会社…

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 きょうから4月。官庁をはじめ学校、会社でも新しい年度が始まった▼新入学や社会人としての第一歩を踏み出していく若い人たちが、力強く成長していくのを象徴する季節でもある。ピカピカの新1年生には心ときめく学業の始まり、社会に旅立つ新入社員もさぞ希望に胸を躍らせていることだろう▼迎えた新年度、学校や職場では人生を左右する出会いが待っているかもしれない。学校で子ども同士と先生と。社会では尊敬する先輩たちとの出会い。それぞれが人生の門出にふさわしい素晴らしいスタートを期待したい▼今年も多くの企業で入社式が行われる。輝くフレッシュマンたちの登場で各社は新鮮な気分に満ちるだろう。希望あふれる新入社員には、心に誓った初心を忘れず、その期待に応えてほしい▼平和な時代に育った若い人たちには夢が膨らむ春だが、4月1日は県民にとって忘れてはならない日でもある。70年前のこの日、兵力に勝る米軍が怒とうの勢いで沖縄本島に上陸し、約3カ月にわたる悲劇的な沖縄戦が始まった。戦後70年の時の流れが、沖縄戦の悲惨さを忘れさせようとしている▼権力に安住すると、外が見えなくなる。安倍晋三首相は国会答弁で自衛隊を「わが軍」と発言し問題視された。右傾化が進んでいる中では「戦争の愚かさ、平和の尊さ」を強く訴え続けねばなるまい。いまの安倍政権の政道は危険な進路になってはいないか。危惧の念を禁じ得ない。(鬚川修)

2015年度を迎えて

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■「わが軍」が海外に出兵

 4月に入り、官公署や企業などは新たな会計年度の2015年度がスタートした。そこで重要案件がめじろ押しの国、県、3市町の新年度を展望した。

 昨年7月に憲法9条を骨抜きに閣議決定された集団的自衛権行使の安保法制は、早ければいよいよ7月の今国会で成立。安倍首相の「わが軍」自衛隊は、皮肉にも不戦を誓う戦後70周年の節目に、世界のどこにでも出兵できるようになる。さらに原発も福島事故の反省もなく再稼働を始める。今、安倍政権の暴走を止めなければ、「こんなはずではなかった」になりかねない。

 名護市辺野古の新基地建設も正念場だ。国の理不尽な強権に屈するか、はね返すか県民の覚悟が問われている。

 さらに計画通り建設が進めば来年4月、八重山でも戦後71年目で初の軍事基地となる自衛隊基地が与那国にできる。島の未来に依然不安は拭えておらず反対住民の役割はまだ必要だ。

 石垣市は観光産業に決してプラスになると思えない自衛隊配備を、自らあえて受け入れることは避けるべきだ。

■生活困窮相談と地方創生

 「子どもの貧困」や「貧困の連鎖」が深刻化する中で、生活困窮者自立支援法も新たにスタートした。全国の役所に相談窓口の設置が義務付けられ、生活に困った人は同窓口で相談すれば状況に応じて住居手当や就労訓練、子どもの学習などで支援が受けられる。

 加えてひとり親や障がい児のいる世帯には5千円程度のガソリン券を交付する県事業も6月から始まる。八重山3市町はこうした制度や事業が十分に生かされるようしっかり周知したい。

 県の支援で波照間の航空路も8年ぶりに10月から再開される。近年は過疎が深刻だけに島の人々は航空路再開を活性化の呼び水として生かしたい。

 一方で本年度からは地域活性化を後押しする国の地方創生事業も本格化。石垣市は国派遣の内閣府職員を企画部長に迎え、他の市町村と同様、年度内に5ヵ年の総合戦略を策定する。

 並行して14年度補正で確保した1億7000万円の予算で、地域消費喚起や生活支援のため1万2000円の商品券を1万円で購入するプレミアム商品券発行や旧正花火大会などの事業を展開。石垣市が総合戦略のテーマに掲げた若者が安心して子育てできる産業と雇用創出のまちづくりにつなげる。

■大型事業がめじろ押し

 3市町はそれぞれ多彩な事業を計画しているが、竹富町の人々には何と言っても町単独の船賃低減事業は朗報だろう。これが一括交付金の良さだ。

 さらに本年度は760億円の巨大プロジェクトである国営石垣島土地改良事業をはじめ136億円の県立八重山病院新築、27億円の与那国製糖工場建て替え、14億円の登野城小改築、7億円の新火葬場建設など大型の公共事業がめじろ押しで業界の期待は大きい。

 的確な事業執行と地元業者優先発注で好調な観光と共に地域経済を盛り上げたい。懸念は人手不足だ。 

 賃金は上がらず物価は値上がりが続き、一部の富裕層を除く大多数の国民の暮らしがさらに厳しさを増す中、この国は確実におかしな方向に進んでいる。一人一人が平和で最低限の暮らし確保にしっかり声を出すべきだ。

太陽に二重のリング

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太陽の周りに二重のリングができた「日暈」現象=3月31日午後1時ごろ、石垣市大川

 太陽の周りに輪ができる「日暈(ひがさ)」と呼ばれる現象が3月31日午後、石垣島地方で確認された。この日の日暈は輪が二重にでき、石垣島地方気象台の職員は「日暈は石垣島地方でも年に何度か観測されるが、二重に見えるのは珍しい」と話した。

 この日の八重山は石垣市盛山で27.1度、市内登野城で26.3度、西表島で26.9度、与那国島で25.9度の最高気温をそれぞれ観測。25度を超える夏日の下、市民や観光客が陽光と大気中の氷の粒がみせる天空の現象を仰ぎ見たり、写真に収めたりしていた。

 同気象台によると、日暈は上空の高い所にある氷の粒の中を太陽の光が通る際に屈折してできる現象。


男子A、島尻・川満組がV バド・ダブルスランキング大会

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 2014年度バドミントンダブルスランキング大会(八重山バドミントン連盟主催)が3月29日、大浜中学校体育館で行われ、Aクラスは男子で島尻巧・川満起史ペア、女子で吉本奈美・石垣裕美ペアがそれぞれ優勝した。

 Bクラスは男子で本底航平・川奈優輝ペア、女子で石野亜里沙・大濵桃子ペア、Cクラスは男子で大浜中の石塚美南海・青木文次郎ペア、女子で宮良亜美・仲間楓ペアがそれぞれ制した。

 結果は次の通り。

 【Aクラス】

 (男子)

 ▽①島尻巧・川満起史②石垣裕貴・石垣美昭③知念成希・久保田智晶

 (女子)

 ▽①吉本奈美・石垣裕美②後浜瑠衣・仲村尚紗③前田華奈子・山田はるな

 【Bクラス】

 (男子)

 ▽①本底航平・川奈優輝②天久隆市・具志堅洋喜③安里隆・宮良康吉

 (女子)

 ▽①石野亜里沙・大濵桃子②平田莉星・與世山洋加③髙宮春花・譜久村笑奈

 【Cクラス】

 (男子)

 ▽①石塚美南海・青木文次郎(大浜中)②仲井間慎・桃原結(大浜中)③砂川隼人・尾辻翔(石垣中)

 (女子)

 ▽①宮良亜美・仲間楓②五島栞・何盛英恵③黒島美咲・東盛希

転入転出手続きで混雑 市役所窓口

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転入・転出手続きが増え始めている石垣市役所1階ロビー=3月31日午後

 年度末と年度始めの異動シーズンを迎え、石垣市役所1階ロビーは転入・転出の手続きをする人たちで混雑し始めている。例年、1、2日に混雑のピークを迎えるため、市は両日、臨時の記帳台を設けるとともに、手続きの終了時刻を通常の午後5時15分から午後6時に延長して対応する。昼休み時間帯も手続きを受け付ける。

 市市民課によると、転入・転出手続きは通常、1日当たり50件未満だが、3月25日ごろから100件以上に増え、同30日には約200人が手続きをした。

 1、2日は例年、通常の4、5倍に当たる200~250件の転入・転出手続きがあり、午前10時~正午、午後2時~3時30分ごろに混み合う傾向。仲間典登交付係長は「混雑時には手続きに20分ほどかかる場合もある。ピーク時を避けて手続きをしてほしい」と呼び掛けている。

天川学童クラブが閉所 天川公民館

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3月31日で閉所となった天川学童クラブ=3月31日午前、天川公民館

 天川公民館(島尻寛雄館長)が運営する「天川学童クラブ」が3月31日で閉所した。利用者の減少で補助金交付の対象外となり、運営が厳しくなることから閉所を決めた。保護者からは「共働きなので子どもを預かってもらう場がなくなっては困る」と継続を求める声がある。島尻館長は「現状では学童クラブを続けるのは厳しい。行政が運営し、公民館を使用する旨の要請があれば受けたい」と話した。市児童家庭課は「今は何とも言えない」としている。

 天川学童クラブは2014年4月1日に小学1~3年を対象に天川公民館で開所。石垣市が補助金を交付して民間が運営するクラブとして6カ所目。公民館では初めてだった。

 開所当時は、利用者11人が登録していたが、夏休みに半減し、現在は4人にまで減っている。

 利用者が減った要因について島尻館長は「最初の利用者はほとんどが1年生。夏休みに入るころには友だちも増え、放課後も子どもたち同士で遊び、学童クラブを利用する機会が減ったのでは」とみている。

 市内児童家庭課によると、利用者が10人未満だと学童クラブの補助金交付の対象外となる。

 補助金は年間で約120万円。学童クラブの利用料は1人1カ月5000円。現在は4人が利用しており、運営する同公民館の収入は月2万円。これに対し、指導員2人の人件費は月8万円で、さらに光熱費などもかかる。

 同公民館が15年度も学童クラブを運営する場合、補助金がないため、利用料収入以外すべて公民館の負担となる。公民館側は、学童クラブの利用を呼び掛ける文書を八島小学校などに配布したが反応がなかった。

 一方、地域外からは10件ほど利用の要望があったが、「地域以外の人を受け入れるのは難しい」とした。

「これからは地域のために」 石垣市

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花道で職員から激励を受ける退職者ら=3月31日午前、石垣市役所

 石垣市では教育委員会、消防本部を含め17人が3月31日付で退職した。市役所会議室で行われた退職者激励会に参加、在籍した部課の職員から花束を受け、ねぎらいを受けた。

 定年、勧奨などの退職者は市長部局9人、市教委7人、消防本部1人。

 激励会では、退職者を代表して企画部長の嘉数博仁氏、建設部長の石垣雅好氏、会計管理者の新盛三修氏があいさつ。「皆さんの協力で楽しく仕事をさせてもらった。石垣市が幸せいっぱいになるよう活躍を期待する」などと述べた。

 中山義隆市長は「これからは家族、地域のためにこれまでの経験を生かしてもらいたい」と激励した。

離島診療所の泣きどころ

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 ▽…竹富町立竹富診療所の常駐医師が確保された一方で、黒島診療所は退職のため、常駐医不在となった。両診療所では医師が退職するたびに後任の医師確保に担当課が四苦八苦する状況が続いている。今回の竹富は地域住民の人づてで確保できたようだが、黒島の医師不在が長期化するようならトップセールスも必要では?

 ▽…最高気温が25度を超える夏日が続く石垣島地方。待ちに待った中央運動公園の市営プールの利用がスタートし、初日から50人以上の子どもたちが利用。照りつける日差しの下、元気に泳ぐ子どもたちは「気持ちいい」とはしゃいでいた。街中では観光客も半袖と短パン姿で夏を満喫。週間天気予報では週末も夏日となる見込みで、ビーチや行楽地は多くの人でにぎわいそうだ。

 ▽…1日の石垣市の年度始め式は、中山義隆市長の音頭で部課長らが市民福祉の向上に向け、拳を突き上げて「頑張ろう」を三唱して締めくくった。「頑張ろう」は選挙のときの定番だが、年度始め式で行われるのは初めてとみられる。今年の市役所は違うというところをきっと見せてくれるのだろう。

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