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新商品、観光客に好評 竹富町商工会

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南ぬ島石垣空港でチャレンジショップを開いた農家民宿マナの石原孝子代表ら=25日午前

 竹富町商工会(上勢頭保会長)は25日、南ぬ島石垣空港到着ロビー前で新商品のチャレンジショップを開いた。出店したのは西表島古見の「農家民宿マナ」(石原孝子代表)で、春ウコンを使ったスイーツなど6種類の試食とアンケートを行い、観光客から好評だった。

 チャレンジショップは八重山地区商工会広域連携協議会(会長・我喜屋隆石垣市商工会長)の2014年度地域内資金循環等新事業開発検討事業で実施したもの。総事業費は約200万円。

 同民宿ではウコンを使った新たな料理を提案しようとシフォンケーキやプリンを製造。ローゼルのジャムやお茶などの試食・試飲も行った。

 石原代表は「ウコンは錠剤や粉末などをお酒と関係して飲む機会が多いが、お酒を飲まない女性にも受け入れられやすい新しい食品を提案したい」と意気込みを話した。

 町商工会の石川雄大経営指導員は「空港内のテナントにも商品を置けるように商品開発を進め、将来的には地域の経済循環、地域振興につなげてほしい」と述べた。


4月から資源管理へ 今年7年目

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27118.産卵期の保護区域.jpg

 産卵期に保護区を設定して全ての魚種を禁漁にする八重山漁協資源回復管理委員会(砂川政信会長)の取り組みが4月から3カ月間、石垣島・西表島の周辺海域5カ所で始まる。今年で7年目。5月から6月にかけてはナミハタの産卵期に合わせ、ヨナラ水道にも保護区を設ける。一方、毎年、レジャー船の違反などが報告されてることから、同委員会と研究機関は、一般への周知を強化していく考えだ。

 資源管理は2008年からスタート。県水産海洋技術センター石垣支所によると、資源回復の具体的な効果を確認できるデータはないが、「明るい兆しはみえている」(秋田雄一研究員)という。

 石垣支所によると、これまでの標識放流調査から、保護区周辺ではイソフエフキやヒレグロハタなど複数の種が産卵していることが判明、種によっては産卵場から最大7.5㌔移動することも分かっており、「保護区には、周囲約7.5㌔に生息する魚の保護効果がある」としている。

 ヨナラ水道で産卵するナミハタについては、オスが10日間、産卵海域にとどまることが分かったため、昨年から禁漁期間を6日間から10日間に拡大。今年は5月1~15日、5月30~6月13日を設定する。

 資源管理は、漁業者の自主的な取り組みで行われており、資源回復には一般の協力が不可欠。ただ、保護区設定を知らなかったり、漁業者のみを対象としたものと勘違いしたりして釣りをする人がいるほか、目印のブイにつけている点滅灯の盗難被害も報告されている。

 このため、石垣支所などはポスターや資料を作成した。石垣市や竹富町、漁協の他、マリンレジャー事業所などに配布し、協力を求めることにしている。

手ぶらでは

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 ▽…一括交付金を活用して1冊にまとめられた八重山探検隊レポート集。入嵩西千鶴子隊長は「話しを聞きに行くのに手ぶらでは行けない」と手土産代や離島への旅費など出費は大変だったと振り返った。1000部作成され市内の各小学校に配られる。寄贈を受けた伊野田小学校の西原貴和子校長は「大人でも読みたい内容。ぜひ販売もしてほしい」と要望。

 ▽…石垣市の公立・認可保育園の2015年度保育料は、各階層平均で現行より1000~2500円の引き上げとなる。最高額は4万9600円で、現行の最高4万1600円を8000円も上回る。一方、幼稚園の利用料は、預かり保育料を加えても最高で1万5500円。昼食はないが、今後、割安感のある幼稚園に流れるケースが出てくるかも。

 ▽…県障がい者歯科治療歯科医師派遣事業の実施体制などについて意見を交わした八重山地区障がい者歯科治療推進協議会。「障がい児は?」「一般の歯科診療所に行くことができない障がい者の申し込みは?」と、質問が相次いだ。事前申込制で県の担当課や診療所を通して予約する体制だが、潜在的な需要も見込まれる。周知徹底ときめ細かな対応が必要となりそうだ。

与那国町議会の正副議長が辞職届けを提出し…

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 与那国町議会の正副議長が辞職届けを提出し、26日で10日間が経過した。その間、与党議員人1人も含め与党3人全員が本会議を欠席する異常事態が続いている。25日までだった会期は4月10日まで16日間、延長されたが、正常化のめどは立たないままだ▼この事態を受け、町当局は、条例関係を31日に専決処分し、新年度予算については一部を暫定予算として組み直し、専決処分することを検討している。住民生活への影響を避けるため、必要な措置だ▼正副議長の辞職届け提出には、野党議員への不満があるようだ。同議会は与野党3人ずつの同数。改選後の議長選挙で同数となり、与党の糸数健一氏が議長を引き受けた経緯がある▼だが、その後の議会で住民投票条例など陸自配備関連議案の可否を野党が主導を握り、新年度予算案に対しても、陸自関連予算を削除した修正案を上程したことが、正副議長が辞職届けを提出する引き金となったようだ▼だが、事情はどうあれ、議会には行政のチェック機関としての責務がある。議会に出席しないことは、その責務を放棄することになる。まして3月議会は、新年度当初予算等を審議する重要な議会▼議会のいざこざが住民生活に影響を及ぼすことがないよう、双方が歩み寄り、早急な議会正常化が必要だ。(下野宏一)

石垣島まつり 今年は11月7、8日開催

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今年の日程などを確認した石垣島まつり実行委員会のメンバー=26日夕、市役所会議室

 石垣島まつり実行委員会(会長・中山義隆市長)は26日午後、市役所で第3回実行委を開き、今年の第51回まつりを11月7日から2日間、新栄公園を主会場に開催することを決めた。今後、内容を詰めていく。

 この日は第50回まつりの収支決算書案を承認。予算額1309万円に対し決算額は1087万円だった。

運賃は割引で片道4000円

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 【那覇】石垣拠点航空路開設検討協議会(会長・謝花喜一郎県企画部長、委員6人)は26日、県庁で第4回の会議を開き、石垣-波照間、石垣-多良間の2路線で第一航空㈱(大阪府)が10月から運航する基本計画を策定した。

 運賃は、両路線と距離がほぼ同じ粟国路線を参考に普通運賃で片道7300円、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の離島割引で同4000円を想定している。航空券の販売は8月開始の予定。

 基本計画は県、竹富町、多良間村、第一航空㈱が策定。6月の次回会議で各路線1日2往復の運航ダイヤを決め、7月に事業計画を国へ届け出る。

 計画によると、同社は国から75%、県から25%の補助を受けてDHC-6-400ツインオッター(19人乗り)2機を購入、両路線で飛行テストを行って運航に備える。

 今後、両町村は継続的な運航の実現に向け、地元住民の利用促進と需要喚起策、第一航空は運航計画の策定とコストの縮減、県は就航に向けた支援などの取り組みを進める。

 同社は波照間空港でのチェックインや保安検査、手荷物積載などの旅客ハンドリング業務を予定していることから、竹富町には雇用の確保についても協力が求められている。

 同社は現在、アイランダー(9人乗り)を3機保有し、那覇-粟国島、那覇沖永良部島、沖永良部島徳之島で就航している。

八重山から3件 名木・名所百選

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上から「西表小中学校のセンダン」「ネバル御嶽の亜熱帯海岸林」「竹富島のデイゴ並木」

 「西表小中学校のセンダン」がおきなわの名木百選、石垣市川平の「ネバル御嶽の亜熱帯海岸林」と「竹富島のデイゴ並木」が県の美ら島おきなわ名所百選にそれぞれ認定された。県八重山農林水産振興センターが26日、公表した。

 同農林水産整備課によると、おきなわの名木百選は県が2002年度から県内各地の巨樹巨木を審査して認定。14年度は「西表小中学校のセンダン」のみを認定した。

 美ら島おきなわ名所百選は11年度から実施。県民の推薦・投票後に選考委員会で決定しており、14年度は郡内から2件を含めて5件を選んだ。

 

【西表小中学校のセンダン】

 西表小中学校のセンダンは植栽されて100年以上経つと言われている。児童生徒や卒業生、教職員の思い出の詰まった樹木。同校120周年記念誌や職員通信のタイトルでも「センダン」の名称が使われ、学校のシンボルとして親しまれている。

【ネバル御嶽の亜熱帯海岸林】

 ハスノハギリをはじめ、クサミズキ、フクギなどの高木やリュウキュウガキ、コミノクロツグなどの低木で亜熱帯海岸林の特徴が保存されていることから、1978年には県の文化財(天然記念物)に指定されている。

【竹富島のデイゴ並木】

 竹富港から集落までの町道沿い約650㍍にわたって63本のデイゴが連なり、デイゴヒメコバチの被害で花が咲かなかった時期には地域住民が寄付金を募って薬剤注入を行い、近年は3~5月に満開のデイゴを咲かせている。

事故防止にセンターポール 交差点、意識しやすく

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 通称4号線と交差する市道縦1号線に設置されたセンターポール。「交差点注意」と一時停止を求めている=24日午後、石垣市登野城

 通称・気象台西通り(市道縦1号線)の2カ所に、「交差点注意」と呼びかけるセンターポールが26日までに設置され、ドライバーの注意を喚起している。設置された2カ所には一時停止線が設けられているが、幅員が広いことから優先道路と勘違いして交差点に進入するケースがあるため、石垣市が一時停止の徹底を目的に設置した。道路中央線にポールをたてる交通安全対策は市内で初の試み。

 設置したのは、砂川冷凍総合食品東側の4号線との交差点と、国道390号との交差点。

 気象台西通りでは停止線と一時停止の標識、赤色のカラー舗装などで注意を促しているが、土地に不慣れな観光客も多く利用しており、4号線の交差点では2014年6月、幼児1人を含む4人が乗ったレンタカーが一時停止をせずに直進して普通乗用車と衝突し、5人が軽傷を負う事故が発生している。

 両交差点は事故の危険性が高いとして地域から信号機設置の要望も出ている。付近の住民からは「子どもも多く利用する交差点なので、信号機の設置を要望しているのに」との不満も。

 ただ、信号機の設置については県公安委員会が、交通事故の頻度などを考慮し、優先順位を付けて設置を進めており、気象台西通りではまだ設置の予定がない。

 このため、市と八重山署が協議し、視覚に訴える効果を見込んでポールを設置した。

 4号線をよく利用するという40代の男性は「4号線が優先道路だが、気象台西通りとの交差点ではいつ車が飛び出してくるか分からず、ブレーキに足をかけて注意していた。気象台西通りを通ってみたところ、交差点を意識しやすい」とセンターポールの設置を評価。

 市すぐやる課の宮良信則課長は「今後も危険な箇所には、対応していきたい」としている。

 八重山署交通課の与那覇長次課長は、管内の人身事故の約5割が交差点で発生していることを挙げ、「両交差点以外でも、標識に従い、事故防止に努めてほしい」と呼びかけている。


平均1000~2500円アップへ 子育て新制度

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 4月からスタートする子ども・子育て新制度に伴い、石垣市は26日までに、公立・認可保育園の2015年度月額保育料を決定した。市町村民税の所得割額に応じ、生活保護世帯を含め12階層に区分、3歳未満(3号認定)は0~4万9600円、3歳以上(2号認定)は0~3万2600円の範囲で設定した。市児童家庭課によると、各階層平均で現行から1000~2500円のアップとなる。小学校就学前の子どもが2人以上いる世帯では第2子が半額、第3子以降が無料。

 市が設定した保育料は、公費負担の給付金が支給される公立・認可・小規模・事業所内(地域枠)の保育園が対象。

 これらの保育園は、給付金と利用者負担の保育料で運営され、給付金については国4分の2、県4分の1、市町村4分の1の割合で負担する。

 保育料は、国が公定価格で基準を定めており、公定価格より低く設定すればするほど市町村負担が増える仕組み。

 市は公定価格や県内10市の保育料を参考に保育料を設定した。国が定めた8階層を独自に12階層に細分化して利用者負担の軽減に努めたが、県内他市と同様、現行保育料を上回ったという。

 新制度では年齢区分も、現行の3歳児未満、3歳児以上、4歳児以上の3区分から、3歳児未満、3歳児以上の2区分に変更される。

 就労形態によって保育時間も変わり、週120時間以上就労する保護者の場合で最長11時間、64時間以上120時間未満の就労では最長8時間となっている。

 市は4月中旬以降、入所が内定した保護者に対し、入所決定とともに保育料を通知する。

 保育料については9月、2015年度の市町村民税額に基づく保育料に改定される。

翁長知事の作業停止指示に不服審査請求や…

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 翁長知事の作業停止指示に不服審査請求や執行停止申請で対抗し、ボーリング調査を続行する国の理不尽で不条理なごり押しに「どこまで沖縄をばかにするのか。負けてたまるか」とあらためて知事支援に思いを強くした県民は多いだろう▼首相らは本土の人々向けには、「沖縄の気持ちに寄り添い」「ていねいに説明して理解を求め」「粛々と計画を進める」と殊勝なことを言いながら、現地でやっていることは全く逆だ▼知事との面談を拒絶して沖縄の民意を一切黙殺。問答無用で海上保安部や警察を使って暴力的になりふり構わず作業を強行しているというのが国のいう「沖縄の気持ちに寄り添い粛々」の実態だ▼沖縄では常軌を逸した主権侵害がまかり通っているが、辺野古の新基地建設も「米国の利益優先」の主権侵害であり弾圧だ。本土のメディアはこうした沖縄の実態を全国の人々に誤解なくきちんと伝えるべきだ▼恐らく今後は双方で訴訟合戦となり、沖縄は強大な国家権力を相手に困難な戦いを強いられることになるだろう▼人間は弱いもので力の強い長い物に巻かれがちだ。しかし人生に何度かは長い物に抵抗も必要だ。特に今回はウチナーンチュの尊厳を守り、国の理不尽な沖縄差別をここで止めるために、「この期に及んで」の圧力にも屈せず、新基地断念まで声を上げたい。(上地義男)

新学年度を前にして

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■脱力して子どもを見守ろう

 木々が芽吹く季節—。やがて新学年度が始まる。新しい学年・学級、新しい学校に子どもたちばかりか親もおのずと胸高まり夢を語っていることだろう。ことに、初めてわが子を入学させる、あるいは上級学校に進学させる親は希望の中にも一抹の不安を抱いているのではないだろうか。ここは脱力して対話ムードに入ってほしい。

 力が入り過ぎると、どうしても親は意のままに子どもを操縦しようとする。これでは子どもの自主性を損なってしまい、教育の基本である「自ら」考え・行動する子—が育っていかない。これは何も親に限ったことではなく担任にも言えることである。

 いま一度、「親」という漢字を見てみよう。立っている木に登って遠くにいるわが子の様子を注意深く見守る|こう分析される親の姿を表す。接近し過ぎず子どもを見ることが大切である。その方が子どもの全体像がよく見えるものである。

 近年は少子化ということも手伝ってか、大事に育てる|が高じ、子どもを引き寄せ過干渉で自立心を奪っている親が多い。また、過剰なまでの反応で担任に何かと注文を付けるモンスターペアーレンツと呼ばれる保護者がいる。そのことは結局、反作用として子どもにはね返り子どもの自律心を損ねることになる。対話の姿勢を崩してはいけない。

■自発的精神があっての「学び」

 親は子女が満6歳に達すると、その最初の4月から小学校に入学させる義務を負う。これを受けて子は学校生活をスタートさせる。希望すれば大学までの16年間学び続ける。長い学びの道のりだ。その間、「人格の完成」をめざす。人間として持って生まれた性質を円満完全に発達させなければならない。いわゆる「人格の陶冶(とうや)」である。親も教員もこのことを抜きにしての指導はない。

 学び続けるには、自主的精神に充ちた心身ともに健康な子|が基礎にある。人が育っていくには、自立心、自律心、自主的精神などの語彙(ごい)で表される「自ら考え行動する」がいかに大切であることか。親や教員は自己の半生を振り返りつつ教育にあたりたい。

■学力は「人格陶冶」の一部分

 学びには、ドリル学習のような技能・訓練的な要素を多とする学習と、経験や興味関心から物事の真理を追究する思考性を主とする学びがある。これらは対立する学力の概念ではなく連関もしくは補完し合うものである。共に能動的なものがあって究められる。

 子どもは未発達な存在である。すべての時、場面で自ら学ぶ姿勢を持っているかと言うとそうではない。それゆえに親や担任の悩みや苦労が尽きない。そこを水先案内人となって教え導きたい。つまり、学力を付けることも人格陶冶の内ということだ。

 おおよそ多くの子どもは優劣の差がそれ程あるわけではない。また、その子らしい特性を持っているものだ。

 太陽光線は色彩を持っていない。光線が物体を照射することにより客体は色彩を放つ。客体に内在されていた色彩が表出され特性が現れる。親、担任が光線になることを願う。

新城剛絵画展を開催 4月にシンポジウムも

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新城剛絵画展開催の経緯などを説明する妻の知子さん(右)ら=27日午後、大浜信泉記念館

 画家の新城剛(しんじょう・ごう)(本名・あらしろ・つよし)さんが44歳で急逝して今年で25回忌を迎える。その画業を再評価しようと、命日の7月2日から5日までの4日間、石垣市民会館中、展示ホールで絵画展(同実行委員会主催)が開かれることになった。

 新城さんは1947年、石垣市登野城出身。琉球大学美術工芸科を卒業し、第10回沖縄県芸術祭美術展で奨励賞(81年)、スペイン美術賞展で優秀賞(83年)などを受賞した他、第41回沖展出品作「夜籠」(89年)で2度目の沖展準会員賞に輝き、審査員も務めた。県内の中堅画家として将来を嘱望されていたが、91年に海難事故で急逝し、早すぎる死を惜しまれた。

 同展では、初期の「新緑」「みどりの街」など緑色を主にした有彩色の作品や、八重山の風土や祭祀(さいし)をモチーフにした「アカマタ」シリーズなど50点前後の作品を展示。パンフレットも作製し、同展で無料配布する。

 また、同展に先立ち、4月27日午後6時半から、大浜信泉記念館でシンポジウムも開く。画家の大浜英治さんと宮良長明さん、同実行委員会の石垣博孝委員長、新城さんの長女、高良音絵さんがパネリスト、大田静男さんがコーディネーターを務める。同展、シンポジウムとも入場無料。

 27日の会見で知子夫人(68)は「新城剛の生きてきた証をどうすれば伝えられるか、娘と一緒に昨年から準備を進めてきた」と述べ、「新城剛という人物を思い起こし、一人でも多くの青少年が心を揺さぶられるような機会になれば」と期待した。

 石垣委員長は「八重山の美術関係者やほかの文化活動の刺激になれば幸い」と述べた。

 実行委では200万円を目標に寄付金を募っている他、新城さんの作品を所蔵している人の情報提供を呼びかけている。問い合わせは実行委事務局の砂川さん(090—7447—0607)、高良さん(83—4588)。

引っ越しシーズンピーク 運送業者ら書き入れ時

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荷物をコンテナに運び込む運送業者の作業員ら=27日午前、市内登野城のアパート

 国や県職員の人事異動に伴い、石垣市内の公務員宿舎や賃貸住宅では、引っ越し作業がピークを迎え、運送業者がソファやテーブル、家電製品などをコンテナに次々と積み込む姿がみられた。

 八重山港運㈱では、アルバイトを含む約40人が各グループに分かれ、引っ越し作業に従事。1日に10件以上こなす日もあるという。 市内の運送業者によると、3月は島内からの転出、4月1日から1週間くらいは島外からの転入に伴う引っ越し作業で、スケジュールが埋まっているという。他の業者は「1年で最も忙しい書き入れ時だが、お客さまの大事な荷物をしっかりと目的地へ届けたい」と話した。

民泊に付加価値を 石垣島田舎体験プロジェクト

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地元の食材を使った商品開発で長命草入りのそば作りに取り組む石垣島田舎体験プロジェクトの会員ら=2014年8月26日、石垣島観光事務所内

 観光庁の「観光地ビジネス創出の総合支援事業」を受託し、新しい旅行商品の創成に取り組んでいる石垣島田舎体験プロジェクト実行委員会(成底正好実行委員長)は、民泊体験に付加価値を付けるため、ピパーチや長命草など5種類のハーブを使った生麺・乾麺商品「命草めん」とハーブをブレンドしたお茶を開発。2015年度での商品化・販売を計画している。生産量は現在調整中。成底実行委員長は「商品開発で付加価値を付けた石垣島の民泊をPRしたい。この流れを一過性で終わらせず、継続できるかが今後の課題」と語った。

 これは27日午前、市役所議員協議会室で沖縄総合事務局や石垣市、同実行委の担当者など9人が参加して開かれたクロージング会議で報告された。

 同事業は地域の魅力ある観光資源を生かした旅行商品化の取り組みを推進し、観光地の自主財源の確保と担い手の育成、自立型経営でビジネスにつなげる取り組み。

 同実行委では「田舎のおもてなしで心のぜいたくを味わう旅in石垣」をテーマに、約700万円の支援を受け、12年度から取り組んでいる。

 同実行委によると、八重山の入域観光客数の増加に比例し、民泊の受け入れ人数も増加。13年度は30人、14年度は57人を受け入れた。

 島内で受け入れ可能な件数も現在の90件から今後は150件に拡大し、年間400人規模の民泊受け入れを目指す。また、外国人観光客の受け入れも強化する方針。

ハーブフェスタ継続へ 「産業振興につながる」

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2日間で延べ約9000人が訪れたハーブフェスタ。来年も開催される方向となった=2月8日、石垣市健康福祉センター

 「命草NUCHIGUSA」をテーマに2月7日から2日間、石垣市健康福祉センターでハーブフェスティバルin八重山を初開催した八重山地区ハーブフェスティバル実行委員会(会長・中山義隆石垣市長、委員16人)は27日、市役所で最終の会議を開き、「産業振興につながる」として継続する方向性を確認した。今後、フェスタの内容、組織体制、運営方法などを検討していくことになる。

 フェスタには予想の2500人を大きく上回る約9000人が来場。実行委は「当初計画を超える大きな成果を上げることができた」とする事業報告をまとめた。

 委員からは「八重山の自然の素晴らしさ、健康都市をPRできる」「今回が始まり。継続して開催すれば地域振興につながると確信する。命草をブランドにしたい」などと継続を望む意見が相次いだ。

 実行委を支えたワーキンググループへのアンケートでも、回答したメンバー(22人)の8割超が「また参加したい」と答え、農林水産業への効果についても「ある」とした。

 「命草」についてどのようなブランドにしていきたいか聞いたところ、「健康」「安心・信頼」「品質」「伝統」「親しみ」の順に多かった。

 中山市長は「来年も開催してもらいたいという声をたくさんいただいた。命草は産業振興の柱になる可能性がある。しっかり育てていきたい。継続する方向で進めたい」と述べた。

 事務局長を務めた岩下幸司農水部長は「今回は一括交付金を活用できたが、次回は協賛金なども考えないといけない。フェスタの内容が多岐にわたるので、体制を組み直し、竹富、与那国を含めてやってもらいたい」と要望した。

 フェスタの収支決算は予算額765万円に対し、決算額は600万円だった。


きょう最終運航 スカイマーク

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28日に最終運航を行い、29日から撤退するスカイマーク機=27日午後、南ぬ島石垣空港

 スカイマーク(SKY)は28日、石垣―那覇路線での運航を終え、29日に南ぬ島石垣空港から撤退する。2013年7月10日の新規参入の際、同路線の普通運賃を5000円、21日前予約を3900円に設定、既存航空会社も引き下げに踏み切った。その後、運賃は徐々に上昇したものの、SKYの普通運賃は1万円を超えることはなく、路線全体の低価格運賃が定着した。参入から撤退まで1年9カ月。八重山の観光や住民にどんなインパクトを与えたのか。(比嘉盛友記者)

■100万人時代

  「スカイマークの参入がなかったら、八重山観光の100万人時代はなかっただろう」

 1968年から47年間、宿泊業に携わり、八重山観光を見続けてきた宮平康弘氏(68)はSKYの功績を高く評価、八重山観光が「第3時代」に入ったととらえている。

 第1時代は、1967年の南西航空(現日本トランスオーシャン航空・JTA)の就航。第2時代は89年のエアーニッポン(現全日本空輸・ANA)の参入による2社競合。「競争意識が働き、八重山観光が伸びた」という。

 そして新空港開港後のSKYの乗り入れ。「2社体制と3社体制ではまったく違う。競争に火がついた。これまで考えられなかった運賃が実現し、観光客100万人の時代に大きな功績を残した」と振り返る。

 石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長も「運賃が高いので行けないという層が来るようになった」と客層の広がりを実感した。

 ■「元に戻らないか」

  石垣空港ではスカイマークの撤退後、ソラシドエア(スカイネットアジア航空)が参入するが、ANAとの共同運航で増便も減便もない。運賃もSKY参入時の衝撃はない。

 当日運賃は3社が1万6850円と足並みをそろえ、県の沖縄離島住民等交通コスト低減事業が再度適用され

ことに。県の負担で片道1万500円となり、SKYの現行当日運賃9900円を上回る。

 宮平氏は「ソラシドはANAのパートナーカンパニーなので、実質的に3社体制が崩れ、以前の2社体制に戻るのではないか」と懸念。

 年間160回ほど島外に出張するという会社役員の男性(39)も「元に戻るのではないか。那覇路線は仕事の生命線。当日運賃が1万円を超えるときつい。搭乗前の割安運賃も今後、続くかどうか」と不安げだ。

 少年野球チームの監督(41)は「SKYが入ってから全体的に安くなり、派遣費の保護者負担は3泊4日で1万5000円から2万円の軽減につながった。これに慣れてしまったので、4月以降の運賃が高く感じるだろう」と話した。

通学の安全面だけでなく、集落の幹線として国道…

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 通学の安全面だけでなく、集落の幹線として国道大浜バス停から大浜中学校正門までの縦通りが拡幅された。できたら、この道路をそのまま延伸、旧空港跡地を横切らせ、石垣市の浄水場前を通り新川観音堂方面へ抜ける道へ接続してくれるとありがたい▼同じく国道と交わる南大浜の沖縄電力前通りを延伸し、やはり旧空港跡地を横切らせて運動公園北側を通る市街地外周環状線に結べば旧空港跡地の利活用計画がより見える形で具体化できるかもしれない▼この案は本欄の思い付きでなく大浜公民館の次呂久栄重前館長たちがすでに要請を始めていて後任の役員たちにも継続して陳情するよう申し送りしている大構想▼この接続が実現すると現在、東部市街地へは迂回を余儀なくされている救急車や消防車などの緊急車両の移動もスムーズになる▼加えて旧空港跡地は国、県、市有地がほとんどなので道路計画時に上下水道、電気、電話などのインフラ共同溝を埋設することで景観に優れた新市街づくりが可能になる。跡地には先行して県立総合病院が新築される。周辺に新しい計画市街地が誕生することを夢見たい▼市は、新年度人事で国からの出向者を企画部長に迎えたいとの思惑だが観光旗振りは言わずもがな、新しい街づくりに意欲ある方だとなおいいな。(仲間清隆)

夢膨らむ歴史遺産ロード

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 ▽…フルスト原遺跡の崖下に駐車場を兼ねた公園が整備される。公園予定地に隣接する農道を遺跡側から大浜公民館向けに通ってみると、道路沿いに降りる井戸があり、御嶽がある。さらに国道390号線を横断するとまた御嶽があり、その先には津波石がある。周辺一帯をうまく活用すれば、歴史遺産ロードになること間違いなし。

 ▽…沖縄公庫の中小企業資金として郡内最大の融資で10月に美崎町にオープンする「石垣島ヴィレッジ」。複合商業施設の建設で美崎町の周辺企業も活性化し、企業の投資需要も旺盛さを増してきた。一方、民間企業による美崎町の“再開発”に対し、方向性が定まらない美崎町再開発基本構想と市役所庁舎の移転計画。民間主導で進む美崎町は今後も急速に変化していく見通しだ。

 ▽…スカイマークの那覇—石垣線の運航が28日で終了した。格安航空運賃で八重山の観光客増に貢献してきたが、最終日はセレモニーもなく、寂しい光景だった。せめて「また復活して」とエールを送るようなことができなかったのか悔やまれる。官民一体となった行動ができなければ企業だけでなく、千葉ロッテのキャンプなども撤退しかねない。

「石垣島で元気もらった」

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ちむぐくるのメンバーと握手を交わし、別れを惜しむ相馬農業高校の生徒ら=28日午前、南ぬ島石垣空港

 東日本大震災・福島原発事故被災者、避難者支援ネットワーク「ちむぐくる」(浦内克雄会長)の招きで、23日から石垣島を訪れていた福島県立相馬農業高校の生徒5人と引率教諭1人が28日午前、全日程を終え空路、福島へ帰った。

 生徒たちは滞在期間中、県立石垣青少年の家に宿泊しながら、カンムリワシの放鳥や野鳥観察、ヨットクルーズ、シュノーケリング、八重山農林高校の生徒たちとの交流を楽しんだ。

 空港には、ちむぐくるのメンバーも駆けつけ、一緒に記念写真を撮るなど別れを惜しむ姿も。

 浦内会長は「ちむぐくるの事業は今回が最後となるが、皆さんに会えてとてもよかった。皆さんが福島の復興に貢献する人に成長することを期待している」とあいさつした。

 同校の大久保拓海君(2年)は「シュノーケルやカンムリワシの放鳥など福島では体験できないことがとても楽しかった」と感謝の言葉を述べた。

発信器付きのウミガメを放流 黒島研究所

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位置情報などが把握できる発信器を取り付け放流されたアオウミガメ「マッサン」を見送る人たち=28日、黒島

 【黒島】ウミガメについて学ぼうと黒島研究所(若月元樹所長)が長期休暇や大型連休に実施している「ウミガメ勉強会」が28日に開かれ、追跡調査のため、人工衛星で動向を把握できる発信器を装着したアオウミガメを黒島の海岸から放流した。受信できた位置情報は30日以降、同研究所のホームページで随時公開される予定だ。

 追跡調査は、早稲田大学とブリヂストンの助成で実現した。放流されたアオウミガメは、この日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説にちなみ、「マッサン」と名付けられた。

 この日は、同勉強会の初日。参加者はウミガメの生態や発信器を使った調査について説明を受けた後、マッサンの甲羅の大きさや体重を測定した。

 マッサンは、80㌔以上あるオス。同研究所によると、大きなオスに発信器を取り付けることで、八重山近海の交尾海域を探る狙いもあるという。

 通常、研究等で実施される追跡調査がリアルタイムで公開されることは珍しく、亀田和成研究員は「調査研究を広く一般へ啓発する目的の助成を受けることができたので、この機会にウミガメの生態や調査研究活動に関心を持っていただけたらありがたい」と述べた。

 大阪から旅行で訪れて参加したという家族連れは「こんな貴重な調査に立ち会えて幸せ」と喜んでいた。

 同勉強会は、4月5日まで連日開催される。

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