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中山氏の推薦決定 自民党石垣支部

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中山義隆氏の推薦を決定した後、会見する砂川利勝支部長ら常任総務会の議員と中山義隆氏(前列左から2人目)=28日午後3時半ごろ、砂川利勝事務所

 来年2月23日に告示される石垣市長選(3月2日投開票)で、自民党石垣市支部(支部長・砂川利勝県議)は28日、県議と市議で構成する常任総務会を開き、現職の中山義隆氏(46)の推薦を正式決定した。市議会議長の伊良皆高信氏(53)は出馬を断念、「一致団結して挙党態勢を築き、必ず勝利したい」と語った。中山氏は29日、市内ホテルで会見し、正式に出馬を表明する。

 常任総務会後、会見した砂川支部長は「議長に引いてもらった。感謝したい。一緒に選挙を戦うという意思表示もしてもらい、これで団結して戦うことができる。市長も初心に返り、新たな決意。必ず勝利したい」と強調、同席した中山氏は「議長にとって重い決断だったと思う。連携を深めたい」と感謝した。

 支部は中山氏と選挙協定を結んだ。中山氏によると、一期目の反省を踏まえ、議員との連携を密にすることなどを盛り込んでいるという。中山氏は近く公明党にも推薦を依頼する。

 市長選に向けて支部は今月4日の常任総務会で市長選の対応を協議したが、中山氏のほか伊良皆氏(53)も出馬したいとの意思を表明。選考委員会(16人)で協議した結果、現職を選定したとの報告を受けた。しかし、これに伊良皆氏らが納得せず、調整が進められていた。

 伊良皆氏は27日、砂川支部長、仲間均幹事長とともに自民党本部で石破茂幹事長と意見交換した結果、石破幹事長から「必ず一本化して保守市政を死守してください」との要望を受け、断念した。

 伊良皆氏は「国においては島しょ防衛が喫緊の課題であり、革新市政に後戻りすることは絶対に阻止しなければならない。石破幹事長からのお願いもあり、今回の混乱を招いた私自らが手を下ろすのが筋。断腸の思いで決断した」と説明した。


一本化に現職、ホッと

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 ▽…29日、石垣市長選への立候補を正式に表明した中山義隆氏。「市議との連携を密にする」などと連携を何度か口にし、一本化を実現した自民党石垣市支部に感謝した。質疑を終了した直後、一期目で実現した核廃絶平和都市宣言に言及。同宣言を提案した公明党への配慮も忘れなかった。

 

 ▽…年末も大詰めを迎え、市内のスーパーでは鏡餅やしめ縄、精肉コーナーなどの前に人だかりができ、正月用品を品定めする姿がみられた。一方、公設市場は観光客が目立ち、地元客はまばら。働いている人たちは「駐車場もなく、市民が来るわけがない」「昔は活気があったのに寂しい」と不満をポツリ。以前のように戻すのは難しいかもしれないが、何らかの取り組みは必要かもしれない。

 

 ▽…年明けから離島高校寮生就学援助奨励金の申請受け付けを始める竹富町。県の離島高校生就学支援制度の運用が厳格化されたことで、アパートから高校に通う生徒は県の支援金を満額受け取ることができるが、満額に届かない寮生の不公平感を和らげようというもので、町独自の取り組みを評価する保護者は多い。

暮れの風景で思い出すのが、やーぬまーる…

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 暮れの風景で思い出すのが、やーぬまーる(家の周囲)の大掃除が終わると玄関や前の道に海岸から運んできた白い砂をまく習慣。「正月がきたー」という気持ちになったものだが最近では少なくなった▼年の瀬の日々は矢のごとし、いざ掃除をしようとしても何から手をつけよう、どのやり方が効率的かと考えるうちに押し迫った。取ってある紙袋や引き出物など、いつか使うかも、捨てるのはいつでもできるという思いから、モノが捨てられなくて困っている▼断捨離(だんしゃり)という言葉を聞いた。新しい片づけ方法なのかと思ったが、そうでもないみたいでモノへの執着を捨て、身の回りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリすることで、ヨガの思想に基づき作られた言葉だという▼「もったいない、まだ使える」というモノを軸とした考え方でなく「自分にふさわしいか」と問いかけることが必要で主役はモノではなく「自分」。モノと自分との関係性を軸に取捨選択する技術だという▼でも断捨離にも賛否両論あり「大切なものまで捨ててしまった」「捨てたはいいが再利用できるのがあったかも」と後悔の声も多いとか▼何かと忙しい年の瀬だが、せめて身の回りだけでも整理整頓し、すっきりとした気持ちで新しい年を迎えたい。(辻本順子)

華麗な音で聴衆魅了 二中吹奏楽部が定演

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年末恒例の二中吹奏楽部の定期演奏会。在校生とOBが15曲を演奏し、会場を盛り上げた=28日夕、市民会館大ホール

 石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部の第32回定期演奏会(同部父母会主催)が28日夜、石垣市民会館大ホールで開かれ、約600人の聴衆が年末の演奏会を楽しんだ。

 3部構成となった演奏会には、OBの高校生も出演。「アフリカンシンフォニー」で幕開けし、「ルパン三世のテーマ」やカラーガードショーで聴衆を魅了。第41回マーチングバンド・バトントワリング全国大会で金賞を受賞した「BaileArdiente」(永遠なる情熱)で締めくくった。

 演奏会では、全国大会の栄光を振り返る映像も映し出されるなど、今年一年の活躍も振り返った。

 同校吹奏楽部・マーチングバンド部父母会の田辺年昭会長は「全国大会で金賞を獲得し、トップレベルの団体に肩を並べることができた。伝統ある定期演奏会が開催できたのは関係者のおかげ」と感謝。仲地秀将教頭は「今年最後を飾る部員たちの発表の場。心に響き、感動的な演奏会に期待したい」とあいさつした。

水ぼうそうが流行 八重山、注意報レベル

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 八重山福祉保健所管内で、水ぼうそう(水痘)の患者が注意報レベル(4.00人)に達していることから、保健所では予防接種や既にかかっている人はなるべく人混みに出ないよう注意を呼びかけている。

 県内では例年12月から患者数が増加し始め、2月から4月にかけてピークとなる。

 郡内では51週(12月16~22日)に8人(定点4.00)の患者が報告されている。

 水ぼうそうは、ウイルスによって引き起こされる感染症で、発疹の出始めは腹や尻、首筋、髪の生え際で発生し、全身に広がっていく。

 症状は赤い発疹から水ぶくれ、かさぶたの順に現れ、約1週間で回復する。

 しかし、免疫の低下した人や1歳未満児、アトピー性皮膚炎のある者は肺炎、肝炎、脳炎、皮膚の細菌感染症などを合併し、重症化しやすい。

 また、妊娠中の女性が感染すると胎児に影響を及ぼす可能性がある。また、出産間近では新生児が重症水痘症になり、命にかかわってくる。

 保健所では、水ぼうそうの予防には予防接種が有効として、接種を呼びかけている。対象は生後12カ月以上で、水ぼうそうにかかったことのない人。

正月準備でにぎわう 鏡もちやしめ縄売れる

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正月に使う鏡もちを品定めする買い物客=29日午後、タウンプラザかねひで

 年の瀬も押し詰まり、今年の最後の日曜日となった29日、石垣市内の大型店やスーパー、公設市場は、正月で使う鏡もちやしめ縄、生け花のほか、正月料理に欠かせぬ豚肉やかまぼこ、鮮魚類などを買い求める客でごった返した。買い物客はきょうとあすがピーク。

 一年で経済活動が最も活発になる時期とあって、市内の目抜き通りは車が数珠つなぎなるなど、交通量も増えている。

 このうち、タウンプラザかねひで石垣店(新垣直哉店長)では、駐車場で車が列をつくるほど大勢の買い物客が引きもきらず、店員らが対応に追われた。

 新垣店長によると、鏡もちやしめ縄、切り花、お歳暮のほか、生鮮食料品では三枚肉や中身汁の具、エビやタコ、大根、ミカンが売れ筋だという。スタッフも総出で、高校生など短期アルバイトも雇って対応している。

 娘の長山清乃さん(45)と買い物に来た伊禮常子さん(75)=石垣市登野城=は「お正月には本島や本土から孫やひ孫など総勢20人余が集まる。楽しいお正月を過ごしたい」と笑顔。長山さんは「あしたもあさっても食材を買いに来ないと間に合わない。気が抜けず、毎日睡眠不足だけど楽しいです」と話した。

高校の寮生を支援 食費を半額補助

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竹富町出身で寮から高校に通う生徒に奨励金が還付されることになった。写真は八重山商工高校寄宿舎

 竹富町(川満栄長町長)は、町内出身の高校生で寮から高校に通う生徒を支援するため、離島高校寮生就学援助奨励金の申請を年明けから受け付け、年度内にも還付する。離島出身高校生の居住費や通学費の一部を補助する県の離島高校生就学支援事業では「食費」が含まれる「寮費」の支給は難しく、寮から高校に通う生徒は支援額を満額受けることができないため、「格差が生じる」と町が独自に取り組んだもので、保護者の負担軽減が期待される。

 2012年度から始まった県の就学支援事業は高校生1人当たり年間15万円を支援するもので、13年度からは24万円に増額されたが、食費は対象外とされてきた。

 食費を含む寮費の取り扱いが課題となり、各高校では13年度から寮費の内訳を明示したことで、県は寄宿費だけを支援対象としており、支援枠が拡大されても寮から高校に通う生徒は費用を満額受け取れない状況となっていた。

 このため、町では離島高校寮生就学援助奨励金交付要綱を制定。 12月定例町議会で予算案が可決され、町出身で寮から高校に通う高校生に1人当たり年間12万円を支給する。

 対象は町出身で県外の高校に通う生徒を含む51人となっており、県の支援費と合わせて一定程度、保護者の負担軽減につながる。

 町教育委員会教育課の浦崎喬課長は「寮生と、アパートから高校に通う生徒で受け取る支援費に格差が生じないように寮生の食費を半分、奨励費として援助したい。県の支援費満額にはまだ足りない部分があるかもしれないが、今後、財政当局と話を詰め、生徒の夢を後押しできるような教育行政を進めたい」と話した。

【石垣市長選】中山氏が出馬表明

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2期目に向けて立候補を表明する中山義隆氏。右は祥子夫人=29日午前11時すぎ、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 石垣市長の中山義隆氏(46)は29日、市内ホテルで会見し、来年3月2日に実施される市長選(来年2月23日告示)に立候補すると正式に発表した。中山氏は「実績、経験、行動力のある市長を目指し、石垣市を日本一幸せあふれるまちにしたい」と決意を語り、新空港アクセス道路や国営土地改良事業など産業のインフラ整備に最優先で取り組む意向を示した。争点についてはさらなる経済振興を挙げた。

 後援会長には東田盛正氏が就任。後援会は近く事務所を構え、中山氏は1月中旬までに与党市議と調整して政策をまとめ、発表する予定。中山氏は28日、自民党石垣市支部(砂川利勝県議)から推薦を受けており、公明党にも推薦を要請し、前回同様の自公体制で選挙戦に臨む考えだ。与党の石垣涼子氏にも支援を依頼する。

 中山氏は会見で消防庁舎の仮庁舎移転、給食センターと食肉センターの建設、火葬場の着工見通し、乳幼児医療費助成の自動償還払い、全幼稚園での預かり保育実施、格安航空会社の誘致による航空運賃の低減などを実績に挙げた。

 出馬を予定している前市長の大浜長照氏(66)との違いについて「国の安全保障や市民の生命財産を守る自衛隊には協力するのが私の考え方」と説明したほか、「観光に対しては国内外の観光客を誘致するためトップセールスをすることができる」と述べ、“若さ”と“行動力”を強調した。

 会見に先立ち、東田盛後援会長、自民党沖縄県第4選挙区支部長の西銘恒三郎衆議が「市が明るく、経済にも潤いが出てきた。団結して中山市政を再度誕生させたい」「経済再生を石垣島からと気概をもつ市長を全力で支える」と支持。砂川県議は一本化までの経緯を説明した後、「何が何でも勝ち抜く覚悟で一致団結したい」と語った。

 中山義隆(なかやま・よしたか)。1967年6月26日、石垣市登野城生まれ。近畿大学商経学部卒。野村証券(株)での勤務を経てUターン。八重山青年会議所理事長、日本青年会議所沖縄地区担当常任理事を経て2006年9月の市議選に当選。09年11月に市議を辞職、10年3月20日の市長選に挑戦し当選した。


今年もきょう1日を残すのみで、明日は元日…

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 今年もきょう1日を残すのみで、明日は元日、それぞれ決意も新たに新年がスタートする。特に子どもたちにとって、正月は楽しい。お年玉に笑顔がいっぱい▼お年玉は歳神様を迎える古来の行事で、御供えした餅のお下がりを分ける「御歳玉」が語源と言われる。子だくさんの沖縄では、餅を配る古来の手法がいい。だが子どもたちからはブラック登録されてしまう▼2014年のあるお年玉相場調査だと、相場はデフレで毎年下がり続けていたものの、アンケートで「新年は増やせそう」と答えた人が7・1%もいたらしい。実感はないが、これもアベノミクス効果だろうか▼「印象的なお年玉エピソード」項目では、小銭のつかみ取り方式にして子どもたちから好評だという回答や、初めて両親にお年玉をあげたという話、さらに「正月は知り合いの子どもに会わないよう、海外旅行に行く」という逃避回答も▼子どもにとっては年に一度の書き入れ時だが、心配なのは親がどれだけ子どものお年玉を把握しているかだろう。調査では心がけの第1位が「親が見ている前で渡す」ことらしい。その場合ある程度把握できるが、最近は「親のいないとき」も増▼かつて正月明けの風物詩だった学校での「子ども貯金」もなくなった。当たり前だが金銭教育は親の責務であり、しっかりと。(黒島安隆)

「40㌔以下で走行を」 ヤマネコの事故防止

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イリオモテヤマネコの事故防止で夜間パトロールを行う竹富町役場の車両(町自然環境課提供)

 国指定の特別天然記念物・イリオモテヤマネコ交通事故防止キャンペーンの一環として、竹富町自然環境課(白保隆男課長)は9月3日から12月24日までの約4カ月間、不定期に夜間パトロールを実施し、夜間走行する車両に減速を呼びかけた。

 パトロール最終日の24日には幼獣も発見しており、同課の與那城博さんは「40㌔以上だとヤマネコを発見するのは難しい」と注意を促している。

 ヤマネコの交通事故は2013年に6件発生、1頭は不明、5頭が死んでいる状態で見つかった。

 このため、町は10月25日に西表野生生物保護センターと共同で「非常事態宣言」を発表。注意喚起のノボリを掲げるとともに、道路の見通しを確保しようと県道の草刈り作業や夜間パトロールを行ってきた。

 今年最後のパトロールとなった24日は美原地区で幼獣も見つかり、與那城さんは「ヘッドライトに照らされても慌てるそぶりをみせず、県道をゆっくりと横断し、やぶに去っていった」と話す。

 また、「パトロールは時速15㌔で走っていたので発見できたが、ヤマネコは体が茶褐色なので、夜間40㌔を超えて走る場合、ドライバーには目視は難しい」と話し、それ以下の走行を呼びかけている。

 同課では、来年度から事故が多発する春季にも夜間パトロールを実施するとともに、目撃情報に基づいて設置している移動式看板で年間を通じ、ヤマネコの輪禍防止へ注意を喚起していく。

「初日の出」予想時刻 玉取崎は午前7時25分

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 元日の朝、郡内各地では、初日の出を拝み、一年の願掛けをする人々や観光客の姿が見られる。

 石垣島では真栄里から平久保にかけての東海岸が初日の出のポイント。市街地ではサザンゲートブリッジからも見ることができる。

 このほか、於茂登岳や野底林道も人気スポット。

 第11管区海上保安本部ホームページの「初日の出予想時刻」によると、初日の出の時間は玉取崎展望台が午前7時25分、於茂登岳が午前7時23分、西表島古見岳が午前7時24分、与那国島東崎が午前7時30分となっている。

 石垣島地方気象台の週間天気予報(30日現在)では、元日の天気は曇りとの予報。

 同本部のHPはhttp://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/。

24時間走に挑戦 八重高陸上駅伝部

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31日午前11時のゴールに向け24時間走のスタートを切る八重山高校陸上・駅伝部のメンバー=30日午前、市中央運動公園陸上競技場

 八重山高校陸上・駅伝部の年末恒例行事「第11回24時間走」が30日午前11時、石垣市中央運動公園陸上競技場でスタートした。部員やOBなど約40人がトラック800周320㌔を目標に、平均1分48秒のペースで1人1周ずつタスキをつなぎ、31日午前11時のゴールを目指す。前回は789周だった。

 陸上部の松田啓人君(2年)が「日ごろ私たちを支えてくれる方々への感謝を忘れず、24時間走り抜こう」と力強く宣誓。

 陸上部の友利誠也主将(2年)は「先輩たちから受け継がれている24時間走に全員が一丸となり、笑顔でゴールしよう」ときっぱり。

 メンバーの疲れが見え始めたころに駅伝部員で周回を重ね、陸上部員はエンドレスリレー(1人100㍍)で稼ぐ作戦。

 友利主将は陸上部の福里尚哉君(2年)がカギを握るとみており、ムードメーカーとしての働きに期待した。

 毎年、気温が下がり、風雨に悩まされる午前6時ごろが疲労のピークとなる。

 スタートに先立ち、顧問の國吉長輝教諭は「ルールを守り、周りの人へ感謝を込めて走ってほしい」と励ました。

きょう年の夜(とぅしぬゆー) 精肉店ごった返す

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正月料理に使う豚肉を買い求める主婦ら=30日午前、市公設市場

 正月が間近に迫った30日、石垣市公設市場は正月料理に欠かせない豚肉や田イモなどを買い求める客でごった返した。

 精肉鮮魚売り場にはこの日、朝から大勢の買い物客が訪れた。年越しそばの具として人気のソーキや正月料理に使う三枚肉は飛ぶ売れ行き。精肉店の店主は「平日の約10倍の肉を仕入れている。年末の3日間で1カ月分の売り上げがあるよ」と話した。

 一方、新石垣空港の開港による観光客の増加で石垣牛の需要が多く、牛肉の供給が追いつかないといううれしい悲鳴も。

年末年始は島外へ 格安航空で脱出組増える

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年末年始を沖縄本島や本土で過ごすため、到着したバスからチェックインカウンターに向かう旅行客ら=30日午後、南ぬ島石垣空港

 南ぬ島石垣空港の開港と格安航空会社(LCC)の就航に伴い、航空運賃が安くなったことから、今年は年末年始休みを利用して、地元から旅行に出かける家族連れが増えている。空の便は5日ごろまで混み合いそうだ。市内の旅行代理店によると、年末年始の航空運賃はこれまで通常運賃より高めに設定されていたが、今年の石垣—那覇間の航空運賃は昨年の同時期と比べて3分の1の価格。連休も重なり、買い物などで気軽に沖縄本島に出かける人が増えているという。

 中央ツーリストやいま支店(宮良久志支店長)によると、今年は石垣|那覇間の航空チケットを購入する人が多く、北海道や京都方面への国内旅行も好調という。

 宮良支店長は「ツアーとしてではなく、航空チケットを購入して正月に旅行に出かける人が多く、直行便を使って本土に向かう人も増えている。新空港効果は大きい」と話した。

 南ぬ島石垣空港では30日、市街地からのバスが到着するたびに大きなバッグを持った夫婦やカップル、友人同士の旅行者が次々とチェックインカウンターに向かう姿があった。

 年末年始を沖縄本島で過ごすという市内の川島奈緒子さん(24)は「年末年始は休みなので、職場の後輩と一緒にアウトレットモールで買い物を楽しんできます。新空港ができてから石垣島から出るのは初めてだ、LCCの参入で航空運賃が安くなり、本土の友人や家族が来やすくなった」と喜んだ。

 この日、空港ではチェックインカウンターでの混雑は少なかったが、テナントで土産品を選ぶ観光客や到着客を待つ人で到着ロビー周辺は終日、混雑した状態が続いた。

【石垣市長選】「ベテランの私に」と訴え 大浜氏が出馬表明

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支持者を前に出馬の意向を表明する大浜長照氏=30日午後5時20分ごろ、後援会事務所

 前石垣市長で国頭村立東部へき地診療所長の大浜長照氏(66)は30日、後援会事務所で記者会見し、来年2月23日告示・同3月2日投開票の市長選に立候補すると発表した。「石垣市をどうにかしてほしいという強い要請を受け、黙ってはおれないという思いだ」と出馬を受諾した理由を説明、「私なら市民の要望に応えられるようなまちづくりができる。やる自信がある。ベテランの私に任せてほしい」と訴えた。

 後援会の共同代表には元教育長の江川三津恵氏、県議の高嶺善伸氏、元自民党石垣市支部長で前市議会議長の入嵩西整氏のほか、元八重山在宮古郷友会長の宮国恵慈氏が就任した。幅広い層を網らした組織を目指すとしており、革新政党への積極的な推薦依頼はしない方針だ。

 大浜氏と国頭村との契約は来年3月末まで。大浜氏は26日に国頭村長と協議し、2月の1カ月間は休暇をとることで合意。臨時の医師の確保にもめどがついているという。

 大浜氏は会見で争点については「安心して住める石垣市、希望の持てる石垣市、力強い石垣市にできるかどうかが重要なポイントになると思う」と述べ、「市民生活に密着した課題をどう解決するか、身近な問題を拾って解決していく力が求められていると思う」と述べた。

 自衛隊へのスタンスについては「不要だと言ったことはない。人命救助や災害救助になくてはならない存在。国の自衛権も認められている。ただ、他国に行かず、日本にとどまって攻められたときに防衛に徹するべきだ」との認識を示した。

 共同代表の一人、宮国氏は「平和と福祉に対する考え方を支持する。この方以外に考えられない。今の八重山、日本の状況をみるとじっとしておれない。今の動きは絶対許せない。残る人生を平和と命の問題にささげたい」と支持を表明した。

 大浜長照(おおはま・ながてる)。1947年10月18日、石垣市登野城生まれ。群馬大学医学部卒。県立八重山病院に勤務し、検査科・呼吸器科医長、内科医長、副院長、院長を経て93年12月に辞職。同年3月の市長選で初当選し、4期(16年)連続当選。5期目を目指した2010年2月28日の市長選で落選した。


2014年の幕開けである。今年は午(うま)年

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 2014年の幕開けである。今年は午(うま)年。元日の初心を大切に、万事;うま;くいきますようにと願いを込めて、みなさんに新年のお慶びを申し上げる▼元日を迎えると、何かなしに気分があらたまる。「一年の計は元旦にあり」といわれるように、目標を掲げ新たな飛躍を期する一歩にしたい。きょうはそのスタートともいえよう▼さて、今年はどんな年になるのだろう。世の平穏は誰しもの願いだが、激動する世界情勢からして例年以上に「平和な年になりますように」と、年賀に込めた人々の思いも多かろう▼つらいご時世、4月からは、消費税率が5%から8%に引き上げられ、負担が家計にずしりとのしかかる。午年は、馬が跳ねるように走ることから「景気や成績が跳ね上がる」といわれている。ぜひそうあってほしいものである▼一度きりしかない人生、時間をむだにするなんて、もったいなくてできない。自分の身近にある本来、最も大切にすべきものに目を向ける心も忘れたくない。いつ何があろうとも、足元の揺るぎない平和を願い、生きている喜びがわくような、そんな一年にしてみたい▼希望の午年。「何となくことしはよい事あるごとし」(啄木)。天下泰平に向けて新年のある夜にみる初夢が、みなさんに多くの幸を与えることを願いたい。(鬚川修)

午のごとく駆ける年に

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■さらなる観光振興を

 2014年が明けた。昨年は南ぬ島石垣空港開港効果で入域観光客の大幅増があり、観光関連業界を中心に八重山の経済が活気にあふれた年だった。今年は開港から1年が経過する。昨年の観光客増が一過性のブームだったのか、昨年に増して観光入域が伸び、しっかりと定着するのかを見極める重要な年となろう。

 2月1日には千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプが始まる。初の1・2軍合同キャンプだ。2月16日には市営野球場でオリックスとの初のオープン戦開催も決まった。これも好調な観光の後押しとなりそうだ。

 長年の役目を終え、新空港開港に伴い閉鎖された旧石垣空港の跡地利用が今後の焦点だ。県立八重山病院と石垣市消防本部の移転が決まっているが、その他の跡地利用はまだ具体化していない。広大な面積に加え、高台という防災的にも好立地なだけに有効活用を期待したい。

 

■期待と不安が交差 

 第1次産業は、昨年は畜産が過去最高値に沸いた。今年も高値は持続しそうだ。さらに今年は、食肉加工の拠点となる新食肉センターが完成し、4月から海外出荷も見据えた近代的な施設として供用が開始される。今後、施設を有効活用するためにも、肥育牛など飼養家畜の増頭が求められる。

 一方、TPP交渉が最終局面を迎え、今年の早い段階で決着しそうだ。国は重要5品目の除外を求め、交渉しているが、最終的に守れるのか未知数だ。守れなかった場合、郡内のサトウキビを中心とする農業が壊滅的な被害を受けるのは確実なだけに、国には、交渉脱退の覚悟で粘り強く交渉してほしいものだ。

 一方、島内の国営土地改良施設を再編整備する国営土地改良事業「石垣地区」が本年度からスタートする。関連事業を含めると総額760億円もの巨大プロジェクトだ。

 島内の五つのダムを連結し、農業用水の再編整備を行うことで、これまでダム水が供給できていなかった北西部地区まで水を送ることが可能になる。

 

■間違いのない選択を 

 今年は選挙の当たり年。3月の石垣市長選に始まり、9月の市町議選、そして11月には県知事選が控えている。特に市長選挙は、向こう4年間の石垣市のかじ取り役を決める重要な選挙。与党側は2選を目指す現職の中山義隆氏(46)で一本化。一方、野党側は前職の大浜長照氏(66)を擁立し、市政奪還を目指す。目立った争点が無く、4年間の中山市政の評価を問う選挙となりそうだ。

 市長選の結果が、市町議選の人選にも大きな影響を与える。県知事選に弾みをつける意味でも、重要な選挙だ。有権者には各候補者の政策や人柄、実績などさまざまな要素を判断し、間違いのない人選をしてもらいたい。

 今年は、1964年6月1日の石垣市と旧大浜町合併から50年の節目の年。市ではこれを記念し「大浜町之碑」の建立を計画。碑文起草委員会を立ち上げ、文案作成に着手している。合併半世紀を考える日にしたい。

愛らしい与那国馬

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2012年3月の海開きではナーマ浜で馬はらしも行われた=2012年3月18日

 今年の干支は午(うま)。馬は家畜のなかでは高い知性を持ち、愛情を込めて育ててくれる人に対し従順な態度をみせる。農耕や作物の運搬、乗用など古くから人間の営みに寄り添ってきた。近年ではスピードやパワー重視、毛並み、見た目などを目的に、品種改良が行われ純血種は少なくなってきたが、日本在来種の馬は北海道の和種馬や長野県の木曽馬、鹿児島県のトカラ馬など8種おり、八重山郡内では与那国馬が日本在来種となっている。

 与那国馬の体高はおよそ110㌢から120㌢と小型。毛色は鹿毛が中心。離島に生息しているため、他品種との交配や品種改良が行われることがなく、種が保存されてきた。希少な日本在来種として1969年3月25日に与那国町の天然記念物に指定された。

 与那国馬は農耕や農作物、薪の運搬、人の移動などに使用されてきたが、農機具の機械化や自動車の普及などにより、活躍の場を失い数を減らしていった。

 日本馬事協会の調査では、1968年には210頭いたが、77年には48頭まで減少。75年に設立された与那国馬保存会(大嵩長史会長)が保存と増殖に取り組み、2012年には130頭まで回復した。現在では、島内の北牧場や東牧場などで飼育されている。

 また、同保存会では、与那国馬にマイクロチップを埋め込み、個体識別などを行い、与那国馬の血統登録などに向けて準備を進めている。

 大嵩会長は「全国の他の地域に比べ、与那国馬は順調に増えており、今後は増殖だけでなく活用についても考えていかなければならない。また、Iターンで島に移住してきた人たちなどの馬主も増加していることから、登録を通しての馬の把握や雑種との交配を防ぐための管理体制の徹底が必要となっている」と話す。

 与那国馬は現在、農耕や運搬にはほとんど使用されていないが、人なつこく、おとなしい性質から主に観光で活用されており、NPOヨナグニウマふれあい広場では体験乗馬や青少年の育成、環境教育、セラピー、各種イベントへの参加などで与那国馬とのふれ合いや周知などに取り組んでいる。

新春インタビュー 外間守吉町長

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新春インタビューに応じる外間守吉町長=2013年12月20日、町長室

 昨年8月の与那国町長選挙で再選を果たした外間守吉町長(64)。3期目の町政に取り組んでいる。まちづくりの指針となる総合計画の見直しや一括交付金の活用、陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に伴うインフラ整備など、今後の町政運営や課題、振興策についてインタビューした。

 

■2013年を振り返って

 2012年末には、後進に身をゆずるつもりでいたので、こうして町長3期目を務めているのは不思議な感じ。

 昨年は選挙をはじめ、自衛隊配備に関する裁判、一括交付金であらゆるメニューを実施できるようにするためのブラッシュアップ、日本トランスオーシャン航空(JTA)の与那国路線撤退など、さまざまなことがあり、忙しい1年だった。

 

■今後の展望

 自衛隊配備で新たな事業が出てくることが予想される。今後の島づくりをどう行っていくか、優先すべきことを町民と話し合い、総合計画に組み込んでいく必要がある。町民の生活向上につなげていきたい。

 一括交付金については、実施できていないものもあり、繰越事業が多くなっている。国や県との調整に苦労しているが、近いうちに満杯になることが予想される一般廃棄物最終処分場に対応するための焼却炉整備や光ファイバー導入に向けた埋設工事の準備、製糖工場の建て替えなども予定されており、しっかりと取り組めるようにしたい。

 また、給食センターの建設などもあり、町の負担分が多いため、補助率をどのように上げていくかが課題となっている。

 このほか、2014年は、八重山村が分村し与那国村が設立されてから100周年を迎えることから、与那国人大会などの大きなイベントを予定している。

 

■農林水産業

 新たな製糖工場の建て替えが2014年から始まり、15年完成が予定されており、サトウキビの増産を期待したい。町内のキビ生産量は、過去10年の平均が4万8000㌧で単収(10㌃当たりの収量)は5・1㌧。新しい製糖工場では、生産量7000㌧、単収を7㌧まで持っていけるようにしたい。

 カジキについては、なかなか高値が付かないため、一定の価格が付くよう、島外でカジキを使った料理や加工品などをアピールするトップセールスを展開し、カジキの認知度を上げ、漁業関係者が安定した収入を得られるようにする。

 

■与那国観光

 150人乗りのJTA機が与那国路線から撤退し、琉球エアーコミューター(RAC)の39人乗りの単独運航になったことで、団体客の受け入れが困難になった。

 南ぬ島石垣空港の開港に合わせ、格安航空会社(LCC)の参入したことにより同空港を発着する航空運賃が安くなり、与那国島まで足を伸ばしてくれることを期待したが、石垣|与那国間の運賃が高いためか、入域観光客数は伸びなかった。

 観光メニューの開発や受け入れ態勢を整備することも大切だが、入ってくる入り口が狭くては観光客増は厳しい。いま一度、ジェット機の就航を要請していきたい。

 

■台湾との交流

 台湾交流会館を建設する計画。3億円ほどの予算を組んでいる。姉妹都市の台湾・花蓮市との交流をまとめた資料や文献などを展示し、子どもたちの教育や今後の相互の交流の発展に役立てるようにしたい。

 

■自衛隊配備について

 昨年の選挙で私が当選したことである程度の結論が出たと思う。今後は地域振興のために何が必要であるか、町民とともに話し合い、考えていくことが必要となってくる。

 

■今年の抱負

 今年は午(うま)年。わが町にも与那国馬がいるので、それにあやかって町全体でどのようにして協働のまちづくりに取り組んでいくか、地域の意見をたくさん取り入れながら、去年よりも今年、今年よりも来年と発展させる環境をつくっていくためにも、いろんな知恵を拝借しながら自衛隊配備に伴うインフラ整備などと並行させながらの島づくりをしっかり立ち上げたい。

県議に聞く 高嶺善伸氏、砂川利勝氏

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高嶺善伸氏

2013年の県議会は、新県立八重山病院の新築や石垣ー波照間航空路線の再開に向けた動きが大きく前進した。2014年もそれぞれの取り組みはさらに進んでいく。開港したばかりの新石垣空港の利活用も含め離島のさらなる発展に期待がかかっている。八重山毎日新聞社は、石垣市区選出の県議会議員で社民・護憲の高嶺善伸氏(63)と自民の砂川利勝氏(50)に昨年の動きを振り返ってもらい、今後の離島振興に対する考えを聞いた。

 

高嶺善伸氏

3市町の課題解決へ 持続的発展の取り組み強化

■2013年を振り返って

 待望の新石垣空港が開港し、いよいよ新空港時代が始まった。新空港開港を八重山景気回復元年と位置づけてきたが、観光客も年間90万人に達する勢い。特に格安航空会社の新規就航で新石垣空港発着の航空運賃が格安となったことは大きな効果。また、離島医療の要である県立八重山病院の移転新築も旧空港跡地利用が決まった。一方で日本にとって沖縄とは何かと考えさせられる年でもあった。国土の0・6%である沖縄に在日米軍専用施設の約74%が集中し、国の安全保障の負担が押し付けられている。過重な米軍基地の負担軽減と危険性除去を求めて、県議会も普天間基地の辺野古移設に反対する決議を全会一致で行い、41市町村と連携して県外移設を政府に訴えてきた。しかし、県選出自民党国会議員や自民党県連が公約を変更し、オール沖縄の自己決定権が懸念される1年でもあった。

■2014年の八重山における課題

 一括交付金を活用した離島振興策を含み、農林水産物流不利性解消事業の拡充、日台、日中漁業協定の早期見直し、漁場の確保と安全操業、TPPから農林水産物を守る取り組みを進めたい。特に昨年は、石油製品輸送費補助事業が拡充され、島々の石油製品価格差で一定の解消が進んだ。今後も引き続き制度の拡充を検討し、価格差の是正に取り組みたい。それから離島住民等交通コスト負担軽減事業は、格安航空会社の就航で競争が発生して適用保留になった。これは、継続すべき事業で、いつでも発動できるように予算を確保して住民の移動権をしっかり守っていきたい。

■新石垣空港の利活用

 東アジアの結節点としての空港機能を最大限に発揮させる取り組みが必要だ。そのためには、国際旅客ターミナルビルの整備を早急に行い、基本的なインフラ部分はしっかり改善していきたいと思う。従来使っている国道、農道も交通事故が発生する可能性が大きいということで、これも含めて空港アクセス道路整備も早期開通に向け取り組んでいきたい。そして八重山でしか体験できない魅力というものの受け皿をつくっていく必要があると考えている。国内外から新空港を経て集まれるような受け皿づくりに取り組みたい。

■新県立八重山病院建設と石垣空港拠点の波照間航空路線への考え

 新県立八重山病院は、旧空港跡地内の病院敷地を広々と確保し、医師、看護師、関係スタッフの確保、地域完結型の診療体制の確立が必要だ。そして、国境医療、医療ツーリズムも視野に入れた先進医療の導入に取り組みたい。3市町の命と健康を守る拠点病院として病院機能を継続できるよう目指したい。波照間空港は、やはり住民の移動権という意味で航空機の就航は必要だ。できるだけ事業者への負担が軽減できるような形で再開のめどを付けたい。老朽化している波照間空港は、就航に合わせて空港ターミナルビルを南の新しい玄関として整備し、地域活性化に寄与できたらと思う。

■2014年の抱負

 八重山3市町との連携、島々の課題解決支援が県議としての役割だ。与那国は、ジェット機が撤退して観光振興、特産品の輸送に支障が出ており、ジェット機が再就航できるよう取り組みたい。そして海抜の低い離島を抱えた八重山圏域を災害に強くするための提言をしていく。これら八重山に関しては、党派を超えて一致でき、逐次、課題を共有して問題解決のために協力して取り組んでいきたい。最後はやはり、新石垣空港。観光客も大分増えているが持続的発展のためにも世界自然遺産登録を進め、八重山圏域の発展に向けた取り組みを強化していきたいと思う。

 

砂川利勝氏

さらに離島苦の解消 政治のあり方は地域密着型

■2013年を振り返って

 離島の課題解決が図られた1年だった。特に、八重山病院の建設や新川団地建設を含む各取り組み、波照間空港の再開に向けた話しが前進した。離島のガソリン価格が下がったというのも大きな成果の一つで、石垣港を経由した竹富町離島の船賃も補助対象となることも決まった。そして農林水産物に関して県が進める不利性解消事業も、輸送費にはかなりの補助が出たし、そこでしっかりと利益は得られた思う。これからも引き続き、農林水産物で良いものを多く作って、外に出していける形をつくることができればと考えている。

■2014年の八重山における課題

 水産に関しては、やはり日台漁業交渉。マグロの漁獲高は、去年と同様だったと聞いている。ただ、一番捕れる先島の北側には漁に一切出ていない。そこで漁ができれば漁獲量も上がると思う。そういった中でしっかりしたルールづくりが必要だ。農林水産は他にもTPPなどいろいろと問題がある。また、石垣市が水族館の建設などいろいろと計画しており、そこも後押ししたい。そしてメインはゴルフ場。石垣に無いのはこれだけだ。このゴルフ場は、公認コースとして整備し、石垣島で大きいトーナメントも開催できればよいと考えている。今でさえ名前は売れているが、もっと有名にするにはそれが一番だ。

■新石垣空港の利活用

 八重山の観光入域者数が増えているのは誰もが認めるところ。その観光客もまだまだ増えてくるので、その受け入れ態勢をしっかり整えるべきだ。2014年は、観光客が増えていくことと、それに対応する施設も当然整備していかないといけない。そして、アクセス道路整備がまだ進んでいないというのが懸念材料だが、県もしっかりと工事に取り組むと明言していたので石垣市も県と協力しながらしっかりやっていただければありがたい。やはり道路が命だ。関係する交通も周辺駐車場も民間含めて整備されてきており、解消されると思う。バスやタクシーもしっかり稼働している。ただ、心配しているのは、交通事故。事故を無くすための取り組みを考えないといけない。あとは、空港周辺の水道整備など、水問題にはしっかり取り組みたい。インフラ整備は絶対に必要だ。

■新県立八重山病院建設と石垣空港拠点の波照間航空路線への考え

 病院建設は、医療の充実も含めながらどんどん具体的になっている。旧空港跡地にできるので、道路もきれいに整備し、交通に支障がないようにやらないといけないと思う。病院と道路は一体化だと思っているので、しっかり造って頂きたい。石垣波照間の空路は、波照間空港の再開ということで運航することが決まった。空と海、両方からいけるような観光の呼び起こし、そして島の緊急時には飛行機は必要だ。ぜひ運航してもらって、離島苦の解消につなげてほしい。離島観光も今以上の勢いが付いてくると思う。

■2014年の抱負

 議員活動も2年目になる。しっかりと市民、郡民の方々から聞いた意見を取り上げて実現させていきたい。政治のあり方は、地域密着型。今までもそうしてきたが、より一層連携を深められたらと思う。事務所も活用して頂き、いろんな意見を聞かせてもらって、それを議会活動に生かしたい。そして与那国。飛行機が小型で、限られた農水産物などの資源を発展に向けてどう結びつけるかが課題だ。離島苦の解消は、保守だろうが革新だろうが一緒。しっかりと課題解決に向けて取り組んでいきたい。お互い意見交換しながら取り組める部分は協調して取り組んでいく。

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