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八重農グループが入賞 低炭素杯2015

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低炭素杯2015で赤土流出防止の取り組みを訴えた八重農環境工学部と小学生の共同研究グループのメンバー=13日午後、東京ビッグサイト

 【東京】低炭素排出社会構築への取り組みを競う「低炭素杯2015」(同実行委員会主催)が13日から2日間、東京ビッグサイトで開催され、八重山農林高校の環境工学部と共同研究の小学生グループ5人は学生部門でセブンイレブン記念財団最優秀地域活性化賞に輝いた。

 同グループのテーマは「高校生による美ら島プロジェクト 沖縄の願い、豊かな自然を未来へ残せ!〜赤土流出を防ぎ、自然環境保全への取り組み〜」。発表では、赤土流出の実態や防止対策、環境絵本の作成などの取り組みを写真で紹介。最後はビギンの「島人の宝」を歌い、「この島の環境は私たちが守る。みんなで広げよう低炭素社会」と訴えた。

 リーダーの新城弘樹君(グリーンライフ科2年)は「大きい大会は初めてで緊張した。4分という短い時間の中で精いっぱい発表できた」、知花萌香さん(ライフスキル科2年)は「石垣島の環境が壊れてきていることを知らない人がいっぱいいる。ふるさとが少しでもよくなるようにしたい」とそれぞれ話した。

 低炭素杯は5回目。全国1730団体の応募があり、同グループは「学生部門」のファイナリスト8校に残っていた。

 新城君と知花さん以外のメンバーは次の3人。

 ▽與那城礼さん(アグリフード科2年)▽大城智聖君(平真小1年)▽田渕鈴夏さん(真喜良小6年)


初の紅白戦に熱い視線 千葉ロッテキャンプ

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市民や島外からのファンなど3000人が見守る中、行われた千葉ロッテの紅白戦=14日午後、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズは14日午後、石垣市中央運動公園野球場で今キャンプ初の紅白戦を行った。地元出身で内野手の大嶺翔太、宮古島出身で外野手の伊志嶺翔大、投手の川満寛弥もそろって出場し、開幕1軍入りに向けて伊東勤監督にアピールした。会場には、市民や島外からのファンなど3000人が訪れ、プロ選手のプレーに熱い視線を送った。

 この日は、最高気温が22・6度まで上がる晴天となった。投手の大嶺祐太の出場はなく、試合は1軍の紅組が2軍の白組を5ー2で下した。

 川満は、白組先発で登板。一回裏に打者3人を凡打に抑える上々の立ち上がりをみせ、二回を投げて被安打、失点ともにゼロ。与四球1の好投をみせた。

 紅組の翔太は、観衆の大きな拍手を受けながら三回表の守備で今江敏晃に代わり三塁で出場。安打を放ち、ヒットエンドランで二塁に進塁するなど機動力でもアピールした。

 伊志嶺は、四回表の紅組守備から左翼に入り、1打数無安打に終わった。

 試合は、2点をリードされた紅組が五回裏に二死満塁から加藤翔平の中前打で同点とし、七回裏には根元俊一とドラフト1位の中村奨吾の安打などで逆転。八回裏にも1点を加えて勝利した。

 紅白戦2日目は、15日午後12時50分から同球場で行われる予定。

 また、紅白戦終了後に1SHGAKI26が主催する選手のサイン会も開かれる。

 先着300人に当日午前10時から三塁側入り口の同ブースで整理券を配布する。

石垣市で6件の報告

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 【那覇】県はこのほど、2013年度の高齢者虐待状況を発表した。65歳以上の高齢者が家族や親族などから虐待を受けた報告件数は、石垣市で前年より1件多い6件、竹富町と与那国町はなかった。県全体では150件の報告があり、前年より26件増加した。

 虐待を受けていた高齢者は、県内で152人に上り、うち女性が116人で76・3%を占めた。虐待を受けた相手を複数回答でみると、息子からが最も多く72人、次いで配偶者38人、娘31人の順で、嫁からは最も少ない1人だった。

 虐待の種類(複数回答)は、身体的虐待が89人、心理的虐待87人、経済的虐待52人、放棄・放任22人。被害者は124人が同居、28人は別居だった。

 住宅型有料老人ホームと特別養護老人ホームでは1施設ずつで介護施設職員合わせて4人による虐待があった。虐待を受けたのは合わせて22人で、すべて認知症だった。被害は「65〜69歳」から「100歳以上」まで幅広い年齢層に及んだ。虐待の種類(複数回答)は介護・世話の放棄・放任17人、身体的虐待11人、心理的虐待は7人だった。

修学旅行への対応学ぶ

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八重山地域のグリーン・ツーリズム研修会で学びを深めた参加者ら=13日午後、県八重山合同庁舎

 八重山地域の農山漁村の活性化に向けた「グリーン・ツーリズム研修会」(県村づくり計画課主催)が13日午後、県八重山合同庁舎で開かれた。研修会では修学旅行客の民泊受け入れなどを行っている石垣島田舎体験プロジェクト実行委員会副委員長の砂川拓也氏が講師を務め、雨の日の修学旅行客の受け入れなどについて事例を紹介しながら講演した。

 砂川氏は、沖縄らしい交流教育活動について記載してある手引書をもとに講演。雨の日の修学旅行客受け入れには「貝殻を集めておき、子どもたちの想像力を生かした物づくり体験も良いと思う」と勧めた。

 雨の日の修学旅行客への対応について、参加した約20人の同プロジェクトメンバーらは「国立天文台に連れて行っている」「指笛講習会も喜んでもらえている」とそれぞれの取り組みを紹介し合いながら理解を深めていた。

 ほかにも、食品衛生・品質管理コンサルタントQSCサポートの屋比久善昭氏が食物アレルギーの予防と緊急時の対応について説明し、ハザードマップ作りや危機対応に関するワークショップも行われた。

 また、同課では2013年度グリーン・ツーリズム支援事業で、グリーン・ツーリズムに取り組む農林漁業者の資質向上を図るため「グリーン・ツーリズム研修プログラム」と「沖縄らしく交流教育活動を行うための手引書」を作成。同課ホームページで配布している。

本番に向けリハーサル 「ばがー島 八重山うた」

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リハーサルフィナーレで「みるく節」を歌う出演者たち=14日午後、北とぴあつつじホール

 【東京】15日に東京都北区の北とぴあさくらホールで開かれる八重山古典民謡コンクール40回記念東京公演「ばがー島 八重山うた」(八重山毎日新聞社主催)を前に14日午後、つつじホールで出演者が総合リハーサルを行った。

 第1部の座開きで斉唱する「鷲ぬ鳥節」や「鶴亀節」「目出度節」、独唱「夜雨節」「古見ぬ浦節」などをそれぞれの出演者が披露し、感覚をつかんだ。

 八重山古典民謡保存会本部の金城英皓会長は「初めての合同リハーサルで合うかどうか心配だったが、安伴師匠の残した工工四を基に会員たちがしっかり勉強しているだけあって一糸乱れぬ演奏ができ、安心している。本番は最高の舞台になると思う」と意欲。

 東京八重山古典民謡保存会の東玉盛靖修会長は「これだけの大きい公演を東京でするのはこの先もないかと思う。それだけにしっかり成功させたい。関東地域での八重山古典民謡の普及に影響することを期待している」と語った。

シャワー室など整備へ石垣市 新港地区人工海浜

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南ぬ浜町(新港地区)の人工海浜地区。写真奥の300㍍がまず整備される=2日

 石垣市は14日までに、南ぬ浜町(新港地区)の人工ビーチに整備する、シャワー室やトイレを備えた付帯施設の実施設計を発注した。4月以降に着工し、来年3月までに完了させる予定だ。これと並行してビーチ用の砂を入れるなど300㍍の海浜を整備、付帯施設完了以降に供用開始することにしている。

 市街地周辺でシャワー室などの施設を完備した海水浴場は、ANAインターコンチネンタルが管理する真栄里ビーチのみ。南ぬ浜町の人工ビーチができると、市街地に最も近い海水浴場となり、多くの人たちに利用されそうだ。

 市港湾課によると、付帯施設は鉄筋コンクリート平屋建ての1棟。施設内にシャワー室、トイレ、ロッカー、管理室を配置する。延べ床面積は約250平方㍍を計画する。

 市港湾課によると、人工海浜は5月24日の石垣島トライアスロン大会のスイム会場として使用されるため、まず150㍍を整備。その後、さらに150㍍延ばす計画だ。人工海浜地区は延長1㌔㍍に及ぶが、300㍍で部分的な供用開始を目指す。

 新港地区は港湾施設などが整備中のため、玉城広文課長は「一部供用開始に備え、人工海浜の管理方法を検討していきたい」としている。

イノシシ被害防ぐ”対柵”を

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 ▽…鳥獣駆除を終えた沖縄県猟友会八重山地区は、昨年11月15日の狩猟解禁日から野底や崎枝地区で共猟を実施。延べ160人の参加者でイノシシ17頭を仕留めた。例年より多く、大きさも50㌔から70㌔級と大物の当たり年。一方、行政は農作物のイノシシ被害を食い止めようとあの手この手で策を講じているが、決定打に乏しい。「猪突(ちょとつ)猛進」させない”対柵”が急務だ。

 ▽…浦崎唯昭副知事と中山義隆石垣市長らが16日、スカイマーク本社で石垣—那覇など先島路線の存続を要請した。中山市長によると、再建すれば再開したいと期待の持てる回答があったという。要請では「地域一体となった取り組みを行い、利用率の向上を図っていく」としており、再開された場合、どのような方法で実現していくか注目。

 ▽…イリオモテヤマネコ公開シンポジウムでは、竹富町が試験的に設置したヤマネコの道路侵入防止ネットについて川満栄長町長が参加者の質問に「効果が高ければ全路線に整備したい」と答えた。県道白浜南風見線は県内でも最も長い道路で延長53㌔。全区間に設置すると、多額の費用がかかる。研究者からも「全路線は必要ないのだが…」との声がチラホラ。

先日、「夢は牛のお医者さん」という映画を…

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 先日、「夢は牛のお医者さん」という映画を見た。新潟の過疎の町で、廃校寸前の小学校に「新入学生」として入学した子牛を児童が育て、その中の女子に芽生えた獣医師への夢を追いかけた映画▼一人の女子を20年余も撮影し続けたものだ。動物にかける深い愛情と、経済動物としての理解など、相反する畜産教育を見事に描いていた。先行の宮古島上映で好評だったと聞いており、観賞後は爽やかな気分▼ところが八重山の現実は厳しい。牛の数は約3万頭で、県内の畜産どころとして知られているが、そのお医者さんがなかなか育たない。八重山獣医師会には35人の会員がいるが、純粋の地元出身獣医師はわずか3人。移住して開業している人が2人、残りの大半が県や団体勤務▼医学部と同等の難しさのため入学試験になかなか合格しない。現在、男女2人が難関を突破、資格取得を目指して大学で勉強している▼この状況はなにも畜産だけではない。13日の本紙に琉大医学部に離島・北部枠で2人が合格したと載っていた。関係者間では、宮古地区の学力が高く、枠を独占する可能性があるとの危機感もあった▼学校でも、地元出身の教師が少なくなった。採用試験に合格しない。事態は深刻だ。学力向上、人材育成は当然のことだ。親は子どもに対し、夢と目標を持たせてほしい。(黒島安隆)


観衆3300人が歓声 翔太、伊志嶺ら活躍

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3300人の観衆がプレーを見守った千葉ロッテマリーンズの紅白戦第2戦=15日午後、市中央運動公園野球場

 千葉ロッテマリーンズの紅白戦第2戦が15日午後、市中央運動公園野球場で開催され、1軍の紅組と2軍の白組が対戦、大嶺翔太と伊志嶺翔大が1軍で途中出場した。この日も14日の第1戦に引き続き晴天に恵まれ、気温も前日より1.7度高い24.3度まで上昇。会場には初戦を上回る今キャンプ最多の3300人(主催者発表)が詰めかけた。

 大嶺翔は五回裏、1番加藤翔平の代打で出場、その後、今江敏晃に代わって三塁の守備位置に入った。打撃は2打数2三振、守備ではゴロを一つ難なくさばいてみせた。

 伊志嶺は八回裏、1死から左翼線に二塁打を放ち出塁した角中勝也の代走として出場。清田の右飛球からタッチアップで三塁を奪った。

 白組は初回、無死満塁で4番の井上晴哉が左翼線への適時二塁打を放ち、5番金澤岳の中堅への犠飛、6番三木亮の右翼への適時打で一挙4点を先制。

 紅組は二回裏、4番ハフマンの死球、5番角中の振り逃げ、6番清田育宏の中前打で無死満塁をつくると7番青松敬鎔の中前2点適時打で追い上げ。

 五回に紅組は、3番今江が左翼前で2死一塁とし、ハフマンの左翼線への二塁打の間に生還し1点差に詰め寄ったが及ばなかった。

 六回裏には途中から白組三塁手に入った新入団の香月一也が、清田の放った三遊間への打球に果敢に飛びつき捕球、一塁でアウトにすると、会場からは歓声が上がった。

 石垣島キャンプは15日が第3クール最終日。17日からは第4クールに入り、練習日は残すところ4日間となる。

先島路線復活に手応え スカイマーク

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 中山義隆石垣市長、下地敏彦宮古島市長、県の浦崎唯昭副知事らが16日、3月29日に石垣—那覇路線など先島路線からの撤退を予定している東京都内のスカイマーク本社を訪ね、路線存続を要請した。

 中山市長によると、井手隆司代表取締役会長らが対応し、「再建のために採算の悪いところはいったん止めるが、沖縄から先の路線は重要だと思っているので早めに復活させたい」と答えたという。

 中山市長は「八重山、宮古の路線に強い思いを持っており、一日も早く経営を再建して再開してもらいたい」と期待した。

 要請では、同社の参入で航空運賃の低減が実現し、離島振興に大きく寄与したと評価。「観光誘客や地元利用のさらなる促進に向け、地域が一体となった取り組みを行い、利用率の向上を図る」とした。

設立10周年で決意新た ちゅらネットが記念式典

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ちゅらネットの10周年記念式典で子どもたちから花束を贈られる平良智恵美さん、大城みゆきさん(右から)ら=15日午前、双葉公民館

 障がい児らの育児を支援する施設として「ちゅらハウス」を設立し、2014年6月で10周年を迎えたNPO法人ちゅらネット(宇根眞利子代表)は15日、双葉公民館で記念式典を開き、宇根代表は「優しさと思いやりの心を忘れずに笑顔で頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 同ネットは現在、市内で3施設を運営、放課後デイサービスのほか発達支援や移動支援、共同生活援助、相談支援など9事業を展開している。

 宇根代表はあいさつで「障がいのあるなしにかかわらず、一緒に過ごせる場ができたことをうれしく思う。常に利用者の立場に立った支援を提供し、地域で必要とされる施設を目指したい」と述べた。

 施設の運営に尽力したとして琉球大学教授の古川卓、元八重山特別支援学校教諭の上原均、10年勤続職員の大城みゆきと平良智恵美の4氏に感謝状を贈った。

 このうち大城氏は「一番の支えは子どもたちの笑顔。宇根代表やスタッフの支えの感謝の気持ちでいっぱい」、平良氏は「子どもたちとともに私自身も成長できたらと思う」と話した。

 式典後の祝賀会では、施設を利用する子どもたちが踊りなどを披露した。

満員の観客、やいま歌堪能 150人が華麗な舞台

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八重山古典民謡コンクール40回記念東京公演で「鷲ぬ鳥節」を斉唱する出演者たち=15日午後、北とぴあさくらホール

 【東京で松井弥恵子記者】八重山古典民謡コンクール40回記念東京公演「ばがー島 八重山うた」(八重山毎日新聞社主催)が15日午後、東京都北区の北とぴあさくらホールで開かれ、八重山、那覇、東京、東海の出演者総勢150人が多彩な八重山芸能を繰り広げた。会場には開始前から郷友らが長蛇の列をつくり、満席となった。観客は演目ごとに盛んな拍手を送り、最後は出演者と一緒にモーヤーに熱狂、盛り上がった。

 公演は2部構成で行われ、第1部は出演者全員による斉唱「鷲ぬ鳥節」「鶴亀節」「目出度節」で座開き。「蔵ぬぱな節」「まるまぶんさん節」「揚古見ぬ浦節」などが続いた。幕あいには東京の会員が「繁昌節」など4曲を歌い、盛り上げた。

 第2部の幕開けを飾った「赤馬節」では、秀風会本盛秀八重山民俗舞踊研究所の衣装の華やかさと出演者104人の息の合った斉唱に会場から歓声が上がった。

 「大本山崇び」では、光扇会宇根由基子八重山民俗舞踊研究所が厳かに舞い、喝采を浴びた。「鳩間節」(正調、早調子)では東京在の勤精舞の会と紀翔の会が息の合った踊りを披露。八重山古典民謡箏曲澄韻会、黒島スマ子箏曲研究所、當山規子箏曲研究所、徳八流森田佐知夫太鼓道場も賛助出演し、舞台に花を添えた。

 4保存会から選抜された29人は独唱で堂々と伸びやかな歌声を披露、観客から「ありがとう!」の掛け声や指笛が送られた。フィナーレの「六調節」では観客も出演者と一緒にモーヤーを舞い、一体となって盛り上がった。

 八重山古典民謡保存会本部の金城英皓会長は「大成功に終わり、ホッとしている。今後も八重山古典民謡の保存と継承に切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張っていきたい」、公演開催地ということもあり、中心となった東京八重山古典民謡保存会の東玉盛靖修会長は「観客があれだけ入るのはめったにないことで本当にうれしい。今後も気持ちを新たに発展していきたい」と力強く語った。

推計以上に生息か イリオモテヤマネコ

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100〜109個体の推計値以上に生息している可能性が分かったイリオモテヤマネコ=2013年5月(資料写真)

 西表島内に100〜109頭生息していると推定されている国の特別天然記念物イリオモテヤマネコが推計値より多く生息している可能性のあることが分かった。標高200㍍以上の山地部に生息するヤマネコは、これまで低地平野部の5分の1の密度と考えられていたが、琉球大学と林野庁がヤマネコの自動撮影調査を行ったところ、山地部でも平野部とほぼ同等の頻度でヤマネコが撮影された。琉球大学研究員の中西希氏が15日の公開シンポジウムで発表した。

 ヤマネコの生息頭数は環境省が1974年以降、10年おきに生息状況等総合調査で推計してきた。直近の調査(第4次)は2005〜07年に実施され、生息数は100〜109頭とされている。

 同調査では西表島内を山地部と低地部、不適地(住宅地・農地)に区分。1㌔平方㍍当たり低地部では0.30〜0.56個体、山地部では0.12個体が生息しているとの計算で生息数を推計している。

 琉球大学と林野庁の自動撮影調査は03〜11年にかけ、これまでヤマネコの生息情報が得られていない場所を中心に19地域、190カ所で実施。全体の75.3%に当たる143カ所でヤマネコが確認された。

 確認頻度を内陸山地部と沿岸低地部で比較したところ、山地部は月に0.31〜0.33回、沿岸低地部は0.24〜0.30回の頻度で確認された。

 中西氏は「内陸山地部でも親子のヤマネコを確認しており、山の中でも出産・育児しているようだ」と述べ、同大理学部教授の伊澤雅子氏も「山の中は生息密度の濃淡があると予想されるが、個体数はいままでの推計値より多くなると思う。山の中の調査密度をもう少し増やしていかないといけない」と話した。

【陸自住民投票】賛否二分 住民投票まで5日

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左から住民投票を成功させるための実行委員会・上地国生委員長と自衛隊に賛成する会・金城信浩会長

 【与那国】22日に投開票される与那国島への「自衛隊基地建設」の民意を問う住民投票まで残り5日となり、賛成派、反対派の両グループが戸別訪問や説明会を開くなど運動は過熱している。八重山毎日新聞社は16日、自衛隊に賛成する会の金城信浩会長(71)と、住民投票を成功させるための実行委員会の上地国生委員長(72)に①有権者に訴えたいこと②レーダー基地の電磁波③中学生の投票権④相手側の票が多かった場合の対応—を聞いた。

 

【自衛隊に賛成する会・金城信浩会長】

■国境の島を守る自衛隊 健康被害、基準守れば問題ない

 ①反対派はレーダー基地の問題、米軍も与那国島にやってくることなどを挙げているが、住民投票のテーマは「自衛隊基地建設」について民意を問うのものであって、他の要素を加えるのは問題のすり替えだ。そこを踏まえたうえで投票してほしい。

 自衛隊が配備されることで、国境離島の与那国島を守れる。自然災害や急患の際も迅速に対応することが可能。町民にとっても、配備に伴うインフラの整備をはじめ、必要とされる各種店舗ができ、雇用創出・人口増などが期待できる。

 今年3月には500人ほどの工事関係者が来島する予定となっており、町内での消費も増える。また、160人の隊員と家族合わせて約200人が移り住むことで、人口や小中学校の児童生徒数も増加する。

 税収についても約3000万円が試算されており、地域経済の活性化につながる。

 ②国が基準を上回っていないということを説明している。全国各地のレーダー基地でも問題になっていないので、基準を違反するとは思えない。反対派は逆に問題を大きくすることで、住民の不安をあおっているように感じる。

 ③議会で決まったことなのでしかたないが、同意はできない。学校でのいじめや仲たがいの原因になる可能性もあり、中学生以上が参加する実例が全国に飛び火することも懸念される。

 中学生に対して積極的に投票を呼びかけることはしないが、その保護者にしっかり説明し、家庭内で自衛隊配備について一緒に考えてもらうようにしていきたい。

 ④住民投票に法的拘束力はなく、中谷元防衛大臣も「予算も計上しているので、予定どおり遂行する」と発言している。町側が協力的な対応ができなくても、結果にかかわらず配備に向けた動きは進むと思う。

 

【住民投票を成功させるための実行委員会・上地国生委員長】

■電磁波で健康被害懸念 経済発展どころか衰退に

 ①自衛隊が入ると紛争が起きた際に与那国が標的にされる。2005年の市町村合併の住民投票で自立の道を選んだのだから、自衛隊に頼らず、台湾など周辺諸国との交流を通して東アジアの玄関口として発展していくべきだ。レーダー基地が設置されることで健康被害が懸念され、明確な説明や補償もないまま造らせるわけにはいかない。

 前回の町長選は47票差で敗れたが、150人の自衛隊員が入ってくると選挙を左右する力になる。自衛隊に都合のいい町長や議員が誕生する可能性があり、合法的に自衛隊の島になりかねない。

 ②さまざまな研究で電磁波が体に与える影響が報告されている。建設予定地は、一番近い住宅から180㍍程度しか離れておらず、特に影響が出やすいと言われる子どもたちの健康被害が心配。携帯電話基地局の電磁波でも鼻血や視力障害などの被害が報告されており、自衛隊のレーダーが携帯電話基地局より低いレベルの電磁波とは考えられない。

 防衛局はどのようなレベルのレーダーが配備されるか開示していない。子どもを持つ親としては子どもの健康や命が一番大事。引っ越す人も出てきて久部良集落に人がいなくなる可能性もある。漁業の中心となる久部良から人がいなくなれば、地域産業の一つが失われる。町経済の発展どころか衰退になりかねない。

 ③子どもたちだって自分のことを考えている。自分の健康や命を守る権利は子どもたちにだってある。その意思を尊重すべきだ。

 ④レーダーによる健康被害などをポイントに建設の差し止め訴訟などを考えている。また、昨年の12月議会で建設予定敷地内の町道廃止案が否決されており、町道があれば立ち入り禁止区域を必要とするレーダー基地の建設はできない。町道を廃止させないよう強く呼びかけていく。

安心呼ぶ県の登録制度

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 ▽…石垣市内で16店舗、竹富町内で5店舗が登録している「おきなわ食材の店」。県内で208店舗が登録する中、隣の宮古島市では39店舗と取り組みは進んでいる。観光客の中には一部の地元産品に対し「原材料が分からないから怖い」「何が入っているのか説明がない」と購入をためらう人もおり、県が勧める登録制度は有効な対策になりそうだ。

 ▽…第42回マーチングバンド全国大会カラーガード部門で金賞を受賞した八重高カラーガード部。昨年の銀賞の悔しさをバネに練習に打ち込んだ。2年生にとっては2月の全国大会が最後の大会となり、7月のダンスフェスティバルが引退公演となる。小春香部長は「郷土芸能部などと違い、演技をするのに高さの制限があるため依頼が少ない」といい、「出演依頼があればどこへでも行きます」とPR。

 ▽…初来島したFC琉球の薩川監督は、現役時代の15年間で約5億円を「足」で稼いだとJリーグのバブル期を振り返った。「アカデミーで八重山からJリーガーが誕生してほしい」とエール。重要な練習に対しては「小学生時代の基礎技術」と断言。「よい指導者が今後の選手生活を左右する」と指導者の質にも提言。熱の入った言葉には、監督の八重山の子どもたちに対する期待の表れを感じた。


日本最西端に位置する与那国島は、どのよう…

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 日本最西端に位置する与那国島は、どのような島づくりを目指すのか。国境の島への陸上自衛隊の監視部隊配備の賛否を問う注目の住民投票が22日に実施される▼揺れる島は今、「自衛隊と共に築く島の発展」「島を守り過疎化を止め、発展する島へ」「平和な島こそ、島民の誇り」「島の活性化はみんなの知恵で」というのぼりなどが乱立。配備をめぐり島が二分され賛成、反対両派の運動が日に日に過熱している▼住民投票は、対象者の一人一人の判断によって行われるのが本来の姿。島では地縁、血縁のしがらみが強く、不正行為が心配されている。今回は島の将来を担う中学生も対象。大人たちには、お手本を示す上でも自らの意思で投票するという規範意識も問われよう▼自衛隊配備の賛否は、家族や親族間でも意見が対立し、人々の心を暗くしている。それでも決めなければならない。しかし今を良くするあまり、その後が悪くなっては取り返しがつかない▼国防を担う自衛隊を配備し、島の発展を目指すのか。それとも住民の知恵で自立ビジョンを策定して、未来に託すのか。その選択は後世にも重い意味を持っている▼与那国島の将来のあるべき姿とは。先見の明での判断が必要な時ではないだろうか。対象者には国境の島百年の計で悔いのない選択をしてほしい。(鬚川修)

年1度は健康チェックを

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■46%が「危険な飲酒」

 これは去る12日の本紙記事の見出しだ。八重山保健所が飲酒と健康に関するアンケートを実施したところ男性の約16%%に依存症の疑いがあり、46%が同予備軍の危険な飲み方をしているというのだ。

 沖縄はかつて長寿県と呼ばれたほど長命の人が多い半面、65歳未満で若くして亡くなる「早世」も全国ワーストだ。「健康いしがき21」のデータでは石垣市も男性は全死亡者の27%、女性も10%が65歳未満で早世し、男女とも全国ワースト10内にある。死因はがんをトップに脳血管や心疾患、肝疾患が続き、飲酒によるアルコール性肝疾患の死亡率は沖縄が全国ワーストだ。

 そのため県は健康づくり指針に生活習慣病対策と併せて「早世の予防」を目標に掲げ、「長寿おきなわ」復活のカギとして▽検診率の向上▽肥満の解消▽適正飲酒ーの3つを挙げている。

■全国ワーストの肥満

 特に沖縄の肥満は全国ワーストだがさらに八重山は県平均が男性44・4%、女性31%に対し竹富町は男性35%、女性27%で男女とも低いが、与那国町は男女とも48%台、石垣市は男性47・6%、女性36・3%といずれも県平均を上回っている。

 しかも肥満はあらゆる生活習慣病の温床として高血圧や糖尿病、心臓病、脳卒中など命にかかわる重大な病気につながるものだが、それが20代から年齢を重ねるにつれて比率が上昇しており、肥満対策は県だけでなく、八重山にとっても大きな課題だ。

 石垣市ではこうした生活習慣病の発症・重症化予防や早期のがん発見のため、特定健診やがん検診に力を入れ、さらに軽運動教室などの対策も講じているが、その割に肥満などは思うような成果は出ていないのが現状。

 その中で特定健診は13年度は47%台と全国や県平均を上回る成果を出しているが、受診者は高齢者に多く、働き盛りの40ー50代は4人に1人と少なく、さらにその後の健診に対する保健指導も30%台で伸び悩み、具体的な健康対策は急務の課題。

■那覇市は職場に助成制度

 健康づくりは各市町村の医療費や介護費に直結するだけに、本土では健康診断や健康運動へのモチベーションを高めるため現金や賞品を贈る自治体まで出ている。岡山県総社市は40歳以上の全員が特定健診を受けた国保世帯に1万円を支給しているほか、現金10万円や旅行券、特産品が当たるポイント事業も開始。岩手県遠野市は商店街と提携してがん検診受診者が買い物ポイントをもらえる事業、宮崎県高鍋町は特定健診受診者に信金の定期金利を上乗せする事業を行っているという。

 県内でも那覇市が職場ぐるみで健康づくりをする事業所に、一括交付金を使って健康器具購入や健康教室の講師費用などで10万円ー30万円を助成。本年度は3社に助成し、21キロの減量に成功した人もいるという。

 石垣市も13年度の国保財政は2億6千万円の赤字となっており、年に一度は健診をけるなど、あの手この手で各種検診の受診率向上や健康づくりへモチベーションを高め、一歩でも二歩でも「健康長寿」を前に進めたい。

八重山が団体戦勝ち越し 先島親善バドミントン

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 バドミントンの第33回先島親善大会(宮古バドミントン協会、八重山バドミントン連盟主催)が14日、15日の両日、宮古島市の総合体育館などで開かれ、11複6単2混合複の19種目で争われた団体戦は八重山が宮古に12−7で勝ち、通算成績を17勝16敗と一つ勝ち越した。個人戦では10部門のうち9部門を制し、圧勝した。
 結果は次の通り。
 【団体戦】
八重山12−7宮古
 〈一般男子複〉
 ▽比嘉栄也・石垣裕貴(八)1−2新垣正貴・島尻昌也(宮)
 〈同女子複〉
 ▽吉本奈美・石垣明日香(八)(不戦勝)
 〈30代男子複〉
 ▽与世平一起・高良佑平(八)0−2仲宗根健・富元喬裕(宮)▽大濱康男・知念成希(八)2−0翁長正道・友利英彰(宮)
 〈同女子複〉
 ▽加勢本孝子・比嘉尚美(八)2−0砂川浩子・本村真理(宮)▽石垣美昭・比嘉尚美(八)(不戦勝)
 〈40代男子複〉
 ▽石垣美昭・国仲邦雄(八)2−0下地勝・多良間雅之(宮)▽大泊智明・塚本勇(八)(不戦勝)
 〈同女子複〉
 ▽石垣恵子・宮城恵子(八)2−0池間孝佳子・友利京子(宮)▽石垣恵子・比嘉尚美(八)0−2松本理絵・安井睦美(宮)
 〈50代男子複〉
 ▽安里隆・上地洋一(八)0−2浜川勝・永松才易(宮)
 〈混合複〉
 翁長清也・宮城恵子(八)0−2奥平翔・神谷奈央子(宮)
 〈一般男子単〉
 ▽石垣裕貴(八)2−0下地誠弥(宮)▽川満起史(八)2−1島尻昌也(宮)
 〈同女子単〉
 ▽石垣明日香(八)(不戦勝)
 〈30代男子単〉
 ▽新本保明(八)0−2富元喬裕(宮)
 〈同女子単〉
 ▽加勢本孝子(八)(不戦勝)
 〈40代男子単〉
 ▽比嘉景紀(八)0−2翁長正道(宮)
 〈混合複プラス90〉
 ▽宮本宜之雄・吉本奈美(八)2−0下地忠正・儀間恵子(宮)
 【個人戦】
 〈男子の部〉
 ▽一般複=①石垣裕貴・石垣美昭(八)②川満起史・翁長清也(同)
 ▽成年複=①知念成希・比嘉景紀(八)②山里正人・池田書人(宮)
 ▽壮年複=①上地洋一・国仲邦雄(八)②下地恒彦・立津吉広(宮)
 ▽一般単=①石垣裕貴(八)②比嘉景也(同)
 ▽成年単=①大濱康男(八)②洌鎌弘幸(宮)
 ▽壮年単=①石垣美昭(八)②上地洋一(同)
 〈女子の部〉
 ▽一般複=①石垣恵子・石垣明日香(八)②加勢本孝子・吉本奈美(同)
 ▽成年1複=①松本理絵・池間孝佳子(宮)②友利京子・安井睦美(同)
 ▽一般単=①石垣明日香(八)②伊波亜耶乃(宮)
 ▽成年1単=①石垣恵子(八)②比嘉尚美(同)

金賞土産にがい旋 八重高カラーガード部

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第42回マーチングバンド全国大会カラーガード部門で金賞を受賞した八重山高校カラーガード部=16日午後、南ぬ島石垣空港

 八重山高校カラーガード部(小濵春香部長、部員19人)が15日に神奈川県民ホールで開かれた第42回マーチングバンド全国大会のカラーガード部門で金賞を受賞した。同部の全国大会出場は5年連続5度目。前回は惜しくも銀賞となり、生徒たちは悔しさをバネに、放課後の練習に加え、休日は市総合体育館で朝8時から夜9時まで13時間の猛練習を積んできた。 大会には過去最多の38チームが出場した。同部は16日夕帰島した。

 同部には専門的な指導者がいない関係で、海外でもカラーガードの指導経験がある石井美恵氏(愛知県)に指導を依頼。同氏が1月9~14日まで6日間滞在し、演技構成もアレンジを加え、練り直した。

 全国大会まで1カ月を残し、構成を練り直したことに小濵部長は「不安はあったが、練習すれば大丈夫という自信はあった」と振り返り、念願の金賞受賞について「達成感で胸がいっぱい。少しでも父母会などに恩返しができたらと思って演技した」と喜びを語った。

 初めて全国の舞台を踏んだ宮良舞花さん(1年)は「来年は自分たちの番。先輩たちの成績以上の結果を残したい」と感想。引率した父母会の江郷下智美さんは「宿舎などで手具を使った練習ができない中、自主的にイメージトレーニングをする子どもたちを見て、舞台に出た瞬間、涙があふれた。大舞台で臆することなく演技した子どもたちを誇りに思う」と話した。

「八重山からプロ選手を」 FC琉球石垣クラブ説明会

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FC琉球石垣の説明会でクラブの指導方針などを説明した関係者ら=15日夜、市健康福祉センター検診ホール

 プロサッカーチームアカデミークラブとして4歳から15歳までの子どもたちが活動するFC琉球石垣(尹泳斗代表)は15日夜、石垣市健康福祉センター検診ホールでクラブ説明会を開き、トップチームを指揮する薩川了洋(のりひろ)監督らクラブ幹部が指導方針などを説明した。

 説明会には、保護者や高校生ら約50人が参加。薩川監督は「石垣島からJリーガーを輩出するためには、才能ある子どもたちに的確なアドバイスと努力を促す指導者が必要。FC琉球石垣で子どもたちの可能性を伸ばし、八重山からプロ選手を誕生させたい」と語った。

 FC琉球は石垣島を選手育成の重要なマーケットとして位置付け、今後はトップチームのコーチや選手を派遣して技術向上を図る予定。

 國學院久我山高校サッカー部の総監督でFC琉球の強化を担う李済華テクニカルダイレクターは「レベルの高い選手を育てるのは上手な指導者が必要。このクラブでスキルアップする実感を味わわせたい」と述べた。

 尹代表は「八重山の子どもたちの技術が向上する環境を整えたい。小学生の時に勝った負けたは関係ない。中学、高校と次のステップに進めさせることが大事」と呼びかけた。

 問い合わせは同クラブの田神さん(87—0708)。

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