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「依存症の疑い」16% 20代女性は4割も

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 飲酒する男性の10人のうち1、2人に依存症の疑いがあり、10人のうち4、5人が依存症につながりかねない危険な飲み方をしている−。県八重山保健所が飲酒と健康に関するアンケートを初めて行ったところ、飲酒する男性の15.9%が依存症の疑いあり、46.0%が「危険な飲酒」をしていることが分かった。女性では、こうした「問題飲酒」をしている割合が20代で39.6%に上った。保健所では「適正飲酒や酒害に関する普及啓発、問題飲酒の早期発見と早期介入が必要だ」としている。

 沖縄県のアルコール性肝疾患による死亡率は、2011年度のデータで男性が10万人に対して12.6人と全国平均(6.6人)の約2倍。女性も全国平均の0.8人から1.1人と上回っている。

 このため、県は「健康おきなわ21」の重点項目の一つにアルコール対策を盛り込んでいる。

 調査は昨年6月から9月にかけ、県警安全運転学校八重山分校で運転免許証を更新する20~60代の男女を対象に実施。問題飲酒を早期に発見する目的で世界保健機関(WHO)が作成したアンケート用紙「オーディト」1829枚を回収、このうち質問項目すべてに回答のあった1460枚をデータにまとめた。

 アンケートの結果、男性は84.2%が酒を飲むと回答。1回で飲む酒の量は適正と言われる2ドリンク(20㌘=ビール500㍉㍑、泡盛0.5合、缶酎ハイ350㍉㍑、ワイングラス2杯に相当)が23.7%で、残り76.3%が適正飲酒量を超えた。

 6ドリンク以上を飲む頻度、飲み始めると止められなかった頻度、飲酒のため前夜のことを思い出せなかった頻度など10項目を点数化したところ、依存症と疑われる割合が15.9%、依存症の予備軍と言える危険飲酒をしている割合が46.0%だった。

 一方、女性は52.8%が飲むと回答。このうち適正飲酒を超えていたのは49.4%と半数。依存症の疑いが3.0%、危険な飲酒が20.2%となり、20代がそれぞれ4.7%、34.9%と高くなった。

 女性は男性に比べて依存症や肝疾患につながりやすい上、妊娠や出産への影響も懸念されることから、保健所では母子保健指導と連携した取り組みの必要性を指摘する。

 保健所の担当者は「詳細な分析をしてどの年代にどのようなアプローチができるか検討していきたい」としている。

 県内では各保健所でも同様のアンケートを実施したか実施中。今後、他地区と比較しながら、地域特性があるかどうかもみていくことにしている。


人材確保にあの手この手 市内事業所

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求職者の目を引こうと賃金アップをPRする求人票=6日午後、八重山公共職業安定所内

 2013年3月7日の南ぬ島石垣空港の開港以降の好調な観光に伴い、ホテルや飲食などの業界を中心に従業員を求める求人数が大幅に増加し「人手不足」が深刻化しているのを受け、石垣市内の事業所には、賃金の引き上げのほか、アルバイトやパートから正社員での募集に転換する動きが広がっている。「雇用条件をよくして求職者を惹きつけたい」と人材確保にあの手この手で対策を講じているようだ。

 新空港開港後、求人数が求職者数を上回る傾向が続き、昨年5月から求人側に賃金値上げの動きが出ているが、依然として人手不足の解消には至っていない。

 八重山公共職業安定所(下里勝則所長)が発表した八重山管内の雇用状況によると、14年10~12月期の月間有効求人数(月平均)が1058人に対し、月間有効求職者数(月平均)は1001人で、求人数が求職者数を上回っている。就職件数は248件で前年同期から62件減った。

 昨年は大手コンビニの進出があり、今年は大型電化製品店やベビー・子ども用品店の新規出店が計画されるなど、求人数が増える見通し。同所は「好調な観光の流れが求人を後押しするも、人手不足は引き続き顕著。雇用の供給過多状態にある」と分析する。

 市内のあるホテルでは昨年からアルバイトやパートなどの賃金を100円上げたほか、給与を2万円アップして正社員を募集しているが、男性経営者(32)は「早急に人材を求めているが応募がない」と悲鳴。「雇用条件を変えながら求職者を惹きつけたい」と人材確保に苦労している。

 正社員化で人材確保に努めているという市内居酒屋の男性経営者(35)は「正社員の雇用は、働き手が一定の収入を確保でき、店側は安定雇用につながるのがメリット。飲食店の正社員として責任感を持たせることで働く側の意識も変わる。人手不足の解消は、業界が雇用条件を見直すことが最善策ではないか」と指摘する。

 下里所長は「人手不足を打開するため各企業が正社員化の条件見直しや正社員雇用の動きで求職者の定着を図っている。この流れを推し進めたい」と話している。

早めに周知を

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 ▽…子ども・子育て支援制度の導入で幼稚園・保育所の保育料が値上がりとなる竹富町。保育所の料金改定は認定子ども園になってからだが、幼稚園は新年度から一律、値上げとなる。所得によって保育料の額も変わるため早めの周知が必要だが、新制度への移行も周知できていない現状があり「保護者が戸惑うのではないか?」と不安の声も。

 ▽…3月19日から操業が始まる西表製糖工場。刈り取り作業員を確保する面から農家は操業開始日を早めに明確にするように求めていたが、1カ月前となってようやく決まる状況に「遅すぎる」と憤りの声も。すでに刈り取り作業を断られた農家もあり、役場職員の一人は「職員で援農隊を組むべきでは?」という意見も出ている。

 ▽…八重山高校3年の騠橋信之介君と長谷部郁さんが琉球大学医学部医学科に現役で合格を果たした。3年前に後期試験で合格した新村真人君以来の快挙。2人とも1年のころから琉大が第1志望だったといい、夢をかなえたいという強い気持ちが実を結んだ。長谷部さんは「推薦でなければ厳しかったかもしれない。後輩には推薦も一つのチャンスとして挑戦してみてほしい」とエール。

スカイマークの3月29日の石垣路線からの…

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 スカイマークの3月29日の石垣路線からの撤退で高騰が心配されていた石垣—那覇間の航空運賃はほぼ据え置かれることになった。運賃高騰は好調な八重山観光に水を差すばかりか、飛行機を利用する郡民の負担増となるだけに、関係者も“安堵(あんど)”だろう▼日本トランスオーシャン航空は10日、石垣那覇間に3月29日から6月30日まで、搭乗3日前から前日までの「特便割引」を追加設定し、片道8000円〜1万1500円で国土交通省に届け出た。3月29日から新規就航するソラシドエアは搭乗3日前までの特売りはあるが、それ以後は普通運賃だ▼航空業界では、国交省の通達で新規航空会社を保護・育成するため、同一条件下で新規航空会社が設定した運賃を既存航空会社が下回らないよう求められている▼JTAの今回の価格設定は、この通達に「風穴」を開けたもので、利用者から高く評価され、歓迎されよう▼新規航空会社の参入で、利用者にとっては利便性が高まり、航空運賃も引き下げられた。これを考えると新規を保護・育成するため、一定の保護措置は必要だろう▼だが、それが適正な価格競争を阻害し、利用者が不利益を被ることがあってはならない。新規航空会社にも参入する地域の実情を踏まえた運賃設定が求められよう。(下野宏一)

定期演奏会で多彩なステージ 石垣クラウンイーグルス

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第3回定期演奏会で息の合った演奏を披露する石垣クラウンイーグルス=11日夕、市民会館大ホール

 石垣市内の中高校生らでつくる石垣クラウン・イーグルス・マーチングバンド(谷口智行団長、団員12人)の第3回定期演奏会が11日夕、市民会館大ホールで開かれた。

 ステージは3部構成で、1部では全団員が「ひまわりの約束」などの映画音楽や「えんどうの花」、アメリカンポップス、和田アキ子メドレーなど幅広いジャンルの楽曲で息の合った演奏を披露した。

 カラーガードショーやマーチングなどもあった。OB4人も賛助出演した。

 同バンドは、中学でマーチングバンドを経験した高校生らの受け皿として5年前に結成。八重山の産業まつりや宮良長包音楽祭などにも出演している。

「おにぎり」きょうから販売 高校生考案のヘルシーメニュー

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13日から市内のココストア全店で販売される、おにぎり部門入賞4作品。

 昨年、石垣市内の高校生を対象に行われた「ヘルシーメニューコンテスト」(八重山保健所主催)のおにぎり部門で入賞した4作品が、13日から市内のココストア全店で販売される。

 販売されるのは、最優秀賞となった新垣玲央菜さん(八商工2年)の「梅しそ肉巻き」と、優秀賞となった▽浦崎未羽さん(同)の「えだまめとさけのおにぎり」▽林美羽さん(八重農2年)の「ピラたま」▽野原未来さん(同)の「マグロおにぎり」。

 商品は高校生のレシピを基にランチフーズが商品化。高校生自身も3回試食し、味付けなどを調整しながら販売にこぎ着けた。

 新垣さん「梅しそ肉巻き」は、梅などを入れたおにぎりをシソと肉で包んだもので、新垣さんは「梅とシソでさっぱりとしたおにぎりです」とPRする。

 商品開発に当たった同フーズ企画開発の鷲見美樹さんは「アイデアが斬新。到底思いつかない。形状を保つのが難しいものもあり、いい勉強になった」と話している。値段は1個120〜180円。

新八重山病院、病床数302に

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旧石垣空港跡地に建設される新八重山病院の完成予想図

 新県立八重山病院の基本設計が完成し、県病院事業局(伊江朝次局長)は12日午後、石垣市健康福祉センターで関係者を対象にした説明会を開いた。新病院の診療科目はこれまでの22科目に歯科口腔外科を盛り込んだ23科目。許可病床数は現在の350床(稼働288床)から302床になる。院内は外来患者をはじめ急患や時間外の外来患者、感染症患者の動線も分離。将来的な増改築に対応できるスペースも確保された設計となっている。

 旧石垣空港跡地内に整備される新病院は鉄筋コンクリート(プレキャストプレストレストコンクリート)造り5階建て。敷地面積は約4万平方㍍、建築面積8990平方㍍、延べ床面積2万3200平方㍍。実施設計を経て今年10月着工、17年度秋の完成を予定している。

 基本設計では電源・水道などのインフラを担うエネルギーセンターを道路に隣接する形で配置し、約533台の駐車スペースや院内保育施設用地も設計に盛り込まれている。

 郡内3市町の担当者や八重山地区医師会など15団体を対象にした説明会では、県病院事業局が3次元データを活用した画像を交えて基本設計を紹介。

 八重山の医療を守る郡民の会の宮平康弘会長は「将来を見据えて350床をお願いしてきた。病床数を増やし、1床当たりの面積も大きくしてほしい」、八重山病院OB会の川平永光事務局長も「増設にも対応できるようにしてほしい」と要望した。

 伊江局長は「現在の病床利用率を踏まえ、将来的な高齢化も含めて302床が妥当だという考えで、病院運営や収支計画の点からも350床を維持するのは難しい。必要性があれば増築できる構造になっており、その都度対応していくことになる」と理解を求めた。

 与那国町長寿福祉課の小嶺長典課長が空港や港からのバス路線確保を求めたのに対し、県病院事業局の担当者は「病院敷地内にバス停を設置する方向でバス会社と調整している」と述べた。

「地域医療に貢献したい」 八重高の騠橋君、長谷部さん

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離島・北部枠で琉球大学医学部医学科に合格した八重山高校3年の騠橋信之介君(左)と長谷部郁さん=12日午後、同校校長室

 八重山高校3年の騠橋信之介君(18)と長谷部郁さん(17)が9日、琉球大学医学部医学科の推薦入試「離島・北部枠」で合格した。同枠は今年から新設され、卒業後は県が指定する医療機関で初期研修を合わせて計9年間従事する。騠橋君は「地域医療に貢献したい」、長谷部さんは「八重山でも頑張れるということを見せたい」と意気込んでいる。

 同枠は離島と本島の北部地域の生徒が対象。大学入試センター試験の点数と小論文、面接で選抜し、3人の枠に同校から2人が合格した。2人によると、小論文は「女性の医療界進出」「どんな医師を目指すか」がテーマだったという。

 騠橋君は「いろんな人に助けられて合格できた。期待に応えられたという思いと同時に、後輩たちの枠も自分たちにかかっていると思うと責任も感じている」、長谷部さんは「合格発表の日は母の誕生日で、母からの電話で知った。クラスの子におめでとうと言われ、ようやく実感がわいた」とそれぞれ語った。

 2人とも本格的に医師を目指し始めたのは高校1年の時。騠橋君は「地域医療に貢献できる医師になり、恩返ししたい」、長谷部さんは「自分が医師になることで少しでも医師不足を補えたらと思う。常駐したいと思ってくれる人が増えるよう頑張りたい」と目標を語った。

 本成浩校長は「頑張ればできることを示してくれた。厳しいことも出てくると思うが、めげずに頑張ってほしい」と激励した。


レンタカー事故増える 「思い出が台無し」懸念の声

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 2013年3月に南ぬ島石垣空港が開港して以来、八重山地区内でレンタカーによる交通事故が増加していることが八重山署のまとめで分かった。昨年1年間に管内で起きたレンタカー事故は人身・物件合わせて388件(前年比81件増)で、全交通事故の25・7%を占め、新空港開港前の2012年の16.6%から9.1ポイント増加した。14年の物件事故は1388件で、12年の1170件にレンタカー事故の2年間の増加分166件をほぼ上乗せした格好だ。

 沖縄総合事務局陸運事務所の統計では、14年3月時点の郡内のレンタカー登録台数は2339台と過去最高を更新している。

 レンタカー関係者によると、貸し出す際には10〜15分かけて事故の危険性を説明、「『観光の思い出が台無しになる』と強めに啓発している」と話した。

 昨年、管内で発生したレンタカー事故は、人身12件(前年比2件減)、物件376件(同83件増)。物件事故のうち、286件が単独事故。発生場所別では、観光施設の駐車場やその出入りなどで212件(56.4%)が発生していた。

 レンタカー関係者は「カーナビに頼りすぎているのではないか」と指摘。空港が移転したことで、農道などを通る短距離ルートで誘導されるケースもあり、「農道での事故も増えていると感じる。地図でも確認してほしい」と県道や国道などの利用を強調した。

 関係者はすべての事故を警察に申告していることも増加の要因とみており、「レンタカーは観光の足。事故は死活問題。啓発には時間をかけている」と話している。

幼稚園・保育所、保育料値上げへ 新制度移行で竹富町

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子ども・子育て支援制度の導入に向けて意見を交わした町子ども・子育て会議=12日午前、町役場会議室

 子ども・子育て支援制度の導入に伴い、新年度から竹富町内の幼稚園は現行の保育料3000円から所得によって3000(4歳以上最低額)〜7500円(同最高額)の料金体系となる方向で協議が進んでいる。町内で順次進めていく認定子ども園の整備に伴い、保育所の保育料も変更する。町子ども・子育て会議(河合正憲会長、委員15人)が12日午前、町役場会議室で第5回会議を開き、料金体系を含む子ども・子育て支援事業計画(2017〜21年度)の原案をまとめた。

 町内の保育料はこれまで幼稚園が一律3000円、保育所5000円となっていたが、新制度への移行で幼稚園は新年度から事実上値上げとなる見込み。

 同計画案では16年度に波照間保育所、はてるま幼稚園を幼保連携型認定子ども園として整備。17年度に竹富、黒島、小浜でも認定子ども園の整備を進める。

 西表島は15年度中に定員枠を調整。19年度以降、おおはら幼稚園と大富保育所の統合を視野に入れた整備を進めるとともに、西表保育所は必要に応じて認定保育園に移行する。

 認定子ども園の整備に伴い、保育所の保育料も現行の5000円から、所得に応じ4800円(3歳以下最低)〜1万2000円(同最高)の料金体系となり、事実上の値上げが見込まれている。

 会議で、町教育委員会教育課の新本良明課長補佐は「大きな変化にならないように調整しているが、保育所の運営は収入だけで支出をまかなえない状況だ」として、値上げ幅に理解を求めた。

 委員からは「保育料が変わることへの戸惑いもあると思う」「保護者には制度や保育料が変わることを細かく説明していくことが必要だ」との意見が上がった。

 同会議では、27日にも同計画案を川満栄長町長に答申。町は町議会3月定例会に上程し、新年度から同計画をスタートさせる考え。

県紙報道を見ると名護市辺野古の新基地建設…

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 県紙報道を見ると名護市辺野古の新基地建設現場で、抗議活動の市民らが県警や海上保安部保安官らに強制排除されて連日のようにけが人が相次ぎ、胸が痛む▼同時に「移設先は辺野古しかない。粛々と進める」と沖縄の民意やこうした現場の状況を全く無視。自分たちは高みの見物で建設を強行する安倍首相や菅官房長官ら政府のお偉方に情けなさと腹立たしい思いがますます募る▼さらに自民の島尻安伊子参院議員にもあらためて「こうした現場の状況をどう感じるのか。それで満足なのか」と情けなくなる▼それというのも昨年2月の予算委で、「危険で違法な妨害活動を阻止するために警察と海保の積極的な対応が必要。政府挙げて先んじて対策を打つのが大事」と首相や関係閣僚に質問▼あろうことか「県外移設」を求めて当選した地元選出の議員が公約を破棄しただけでなく、逆にこのように国のお先棒を担いで地元住民の抗議活動を抑圧する警備強化を促し、これが現在の過剰と批判される警備になっているからだ▼特に海保の警備は、毎日の尖閣での中国公船との神経戦でいらいらのはけ口になっているとは思わないが、女性に馬乗りになったり、骨折があったりして過激だ。県警もしかりで過剰な職務遂行は県民の反発と不測の事態を招くだけだ。(上地義男)

JR並み普通運賃の実現を

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■スカイマーク社撤退は打撃

 昨年の八重山観光入域者数は前年比18・9%増の112万人余となり、2年連続で過去最多となった。観光消費額はクルーズ船が宿泊を伴わない日帰り観光であることから伸び率は若干低い653億円(前年比12.5%増)となったが過去最高を記録した。

 新石垣空港開港を機に第三極のスカイマーク社が低価格で参入したことによって、高価格帯に硬直していた運賃体系が崩れ、劇的に低減したことが八重山観光と地域経済に強い追い風となり、同社の功績は大きいものがある。 

 航空運賃低減問題は離島住民の長年のテーマで、行政や議会、関係団体が要請活動を繰り返したもののハードルが高く、実現が困難であったが、新空港開港で3社競争となり、あっさり実現できたことは、航空自由化・規制緩和の成果であるが、予期せぬスカイマーク社の経営破綻により石垣路線から撤退し、従来の高い運賃に逆戻りして、リーディング産業である観光や市民生活、地域経済に大きな打撃を与えることが強く懸念されている。

■現行料金でも利益?

 航空運賃にはユニットコストという指標があり、旅客1人当たり、1㌔㍍の輸送原価、経費を指すが、JALグループが11円、ANAグループは13円、LCCは8円以下という。那覇までの距離はおよそ400㌔なので、スカイマーク社の片道5000円は理にかなっていて稼働率が確保できれば十分採算のとれる運賃だ。

 沖縄県内にはJRがなく、その恩恵を受けていないが、那覇までの距離を比較すると、普通料金(正規料金)は2万5800円、離島住民割引料金は1万6850円である。東京駅から岐阜羽島駅(396㌔)までの新幹線料金は1万580円で、石垣=東京(約2000㌔)の航空運賃が6万6690円、新幹線で(盛岡=鹿児島、2002㌔)4万3560円となる。

 陸路と空路で輸送形態が異なるが、いつでも乗れる普通旅客運賃はJRがいかに安いかが分かる。日本国民として、離島住民であっても憲法で言う格差のない平等主義の原則を考えるとき、都市住民だけがJRの恩恵を受ける現状はいかがなものか。離島住民にも公平な経済性、利便性の確保ができなければ均衡のとれた国の発展はおろか、国境離島の衰退を招き、国家が守れない。また、最近叫ばれている「地方創生」にも大きな疑問符が付くと言わざるを得ない。

■国や県との連携が重要

 八重山経済人会議が強い危機感でいち早くスカイマーク問題に反応し、石垣市や市議会に現行運賃の継続を求める要請活動を行い、先島市町村会(宮古・八重山5市町村)も既存航空会社に低減運賃継続の要請活動を行った。

 運賃問題は航空自由化と相まって、原則自由で届け出制となっており、権限が及ばないとする点もあるが、国や県の指導力が発揮される場面であり、連携を図る必要がある。第三極のスカイマーク社存続と路線復活は、国策として、取り組むべき課題だろう。

 八重山が経済的に自立し、持続的な発展を目指すため、地域の総合力が今、まさに試されている。

クジャク288羽駆除 竹富町

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黒島で行われたインドクジャクの駆除作業(町自然環境課提供)

 竹富町は13日までに本年度のクジャク銃器駆除事業を終えた。黒島と小浜で計4回、銃器を使用した駆除作業を行い、クジャク288羽、カラス47羽を駆除した。

 町自然環境課(小浜義也課長)では、両島で来年度も事業を継続し、4〜6月と10〜12月に銃器を使った駆除のほか、4〜5月にはクジャクの卵を探索する犬を使って卵を駆除する計画。

 同事業は、環境省の要注意外来生物に指定されているインドクジャクや有害鳥獣のカラスを駆除し、生物多様性の保全や農家への被害防止を図るのが目的。

 駆除作業には町猟友会(河合正憲会長)の会員をはじめ、八重山署の小浜・西表大原駐在所、町職員など延べ約60人が参加。クジャクに加え、今回からはカラスの駆除も実施した。

 本年度の駆除作業を終えて河合会長は「数年にわたる駆除事業で黒島、小浜のインドクジャクは減少しているように感じるが、畜産や農作物へのカラス被害はまだまだ後を絶たない。来年度も町と連携して取り組みたい」と話した。

 銃器を使用するため八重山署も安全確保の面で協力しており、小浜課長は「猟友会や警察署の協力に感謝している。来年度も有害鳥獣や外来生物の除去に向けて駆除事業を実施したい」と関係者に礼を述べた。

八重山は0.86倍 県立高校入試志願状況

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 【那覇】県教育庁は13日、2015年度県立高校一般入試の初回志願状況を発表した。八重山3高校は推薦内定者を除く全日・定時制合わせた定員530人に対し、456人が志願している。平均倍率は0.86倍で、74人の定員割れが生じている。県教育庁は26日夜に最終の志願者数を発表する。

 内訳は八重高が定員192人に183人が志願し倍率0.95倍。

 八商工は全日制で定員144人に志願者が145人で倍率は1.01倍、定員を一人上回っている。定時制は定員40人に志願者7人で倍率は0.18倍。33人の定員割れで、全日と定時を合わせた倍率は0.83倍となった。

 八重農は定員154人に121人が志願。倍率は0.79倍で、33人の定員割れとなっている。

 定員を上回る志願があった学科・コースは、八商工機械電気の機械コースで定員18人に志願者32人で倍率1.78倍、次いで商業情報ビジネスコースの定員24人に対し志願者34人で倍率1.42倍。八重農のアグリフードが定員39人に志願者45人となり1.15倍。八商工と八重農のその他の学科はいずれも定員割れ。

 八重山特別支援学校は定員30人に対し志願11人となっている。

 志願変更申し出は18日と19日。願書取り下げと再出願期間が25日と26日。試験は3月10、11日。合格発表は17日。詳細は県教育委員会のホームページでも確認できる。

竹富町、慰霊之塔改築で起工式 

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竹富町出身の戦没者慰霊之塔改築工事に伴い行われた起工式=12日午前、同慰霊之塔前

 【竹富】竹富町は12日午前、竹富島世持御嶽境内にある町出身戦没者慰霊之塔の改築起工式を行った。コンクリート造となっている現在の塔を解体し、3月末までに同じ場所に石材で建立する。現慰霊之塔は戦没者300柱が刻銘されていたが、町総務課は町史などを精査して41人を追加刻印することを決め、新しい慰霊の塔には341人の戦没者が祀(まつ)られる。

 同課によると、現在の塔は1966年に完成し、郡内にある慰霊の塔の中では最も古い。建立から49年目と老朽化が激しく、戦後70年の節目に改築することとなった。改築工事費は約620万円。

 起工式では神事のあと、川満栄長町長が「世界各地で戦争が頻発しているが、老朽化した慰霊の塔を建て替え、この地から世界平和を発信していきたい」とあいさつ。大山榮一公民館長らも参列し、工事の安全を祈願した。(竹富通信員)


「差別受けた」6割 石垣市障がい者アンケート

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 2015年度からスタートする第4次障がい者福祉計画の策定に伴い、石垣市が昨年11月に障がい者を対象にアンケートを行ったところ、差別を受けたり、嫌な思いをしたりしたことのある人が全体の約6割に上り、障がい者に対する理解が進んでいない実態がうかがえる結果となった。障害福祉サービスについては「知らない」との回答が7割に上るなど、周知不足も浮き彫りになった。

 アンケートは、65歳未満の障がい者手帳所持者ら1280人に用紙を配布。43.1%に当たる552人から有効回答を得た。

 それによると、差別されたり、嫌な思いをしたことがあるか聞いたところ、「ない」の34.1%に対し、「ある」31.7%と「少しある」25.5%の合計が57.2%。差別された場所は外出先、学校や職場、住んでいる地域の順に多かった。

 障がい者が利用できるサービスについては「知っている」はわずか15.4%にとどまり、「知らない」が67.9%を占めた。

 障がい者や家族らの相談・助言の窓口として昨年4月、障がい福祉課に設置された基幹相談支援センターも71.4%が「知らない」と回答した。 

 このほか、地域社会での活動については「参加しない」の64.1%が「よく参加する」6.7%、「時々参加する」の24.3%を大きく上回り、社会参加も進んでいないことが分かった。

 障がい者福祉に詳しい障がい者福祉計画策定委員会の津嘉山航副委員長は「サービスを知らない人が多い。分かってもらえる取り組みが必要で、そのためにも相談支援を充実強化しなければならない」と指摘している。

統廃合めぐりアンケート 与那国町教委

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統廃合に関する住民へのアンケートが予定されることになった久部良中学校(1月28日)

 生徒数の減少で久部良中学校(島仲信秀校長)の統廃合が取り沙汰されていることに関連して、与那国町教育委員会は新年度、町内小中5校の保護者と地域住民を対象にアンケートを実施し▽与那国中との統合▽久部良小との併置校▽現状維持—などのなかから地域の意向を確認する方針を固めた。アンケート回収後、有識者を交えて統廃合について議論する方針だが、崎原用能教育長は「最終的には(町長の)判断になる」としている。

 ただ、同町教委は、4月1日からの改正地方教育行政組織運営法への対応が決まっていないことから具体的な議論に踏み込めない状況になっており、崎原教育長は「新制度の影響で先を見据えた協議ができない。子どもの将来を考えると存続が望ましい」と話している。

 同町内の児童生徒数は2014年12月1日現在、小学校が与那国小48人、久部良小25人、比川小7人の計80人、中学校は与那国中29人、久部良中12人の計41人。

 久部良中は3月に5人が卒業し、4月には新入生1人が入学する見通しで、新年度の生徒数は8人になりそうだ。生徒数の減少に伴い、教職員は7人から4人に減少する。

 島仲校長によると、教職員定数の標準に関する法律により、生徒数がこのまま推移すると、新年度からは校長と教頭を含む6人が適正人数となる。中学校では専門教科を学ぶため、専門外の教諭が掛け持ちして授業を行うケースも少なくないという。

 島仲校長は「子どもへの教育という視点で保護者や地域住民の意見は重要。地域の単独校として存続してもらいたい」と話した。

 アンケートは1月28日の町教委(尾辻美佐恵教育委員長)の定例会で承認。設問項目については、他市町村の事例を参考にしながら作成を進めている。

島々で歌われている八重山民謡が今日のように…

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 島々で歌われている八重山民謡が今日のように多くの愛好者に恵まれるとは思わなかった▼昭和50年に始まった弊社主催の八重山古典民謡コンクールは、曲折もあったが平成26年で40回を数え受験者は国内のみならず海外からも。総数は5486人、うち2707人が合格している。その後第一人者として活躍後、鬼籍に入られた方も。その意味で40年は短いようで長い▼コンクールは新人賞、優秀賞、最優秀賞の3部門。途中から小中高生向きの奨励普及賞が設けられた。学校でも郷土文化に親しむ子どもたちが増えて郷土芸能部が発足し頭角を現す子が出てきた。15歳になれば大人と伍(ご)して受験でき、何年も失敗して足踏みしている大人を尻目にさっさと昇格していく生徒が現れた▼話題の合格者を追ってみる。まず1、2回。最優秀賞は各1人で故通事安京氏と故大底朝要氏、続く第3回は該当者なしと厳しかったのでコンクールは難関のレッテルが貼られた。女性の最優秀賞1号は第8回の宮良公子氏▼異国語のハンディを克服したロンドンのマッドギラン氏は目をつむって聞けば島人と変わらない歌唱だった。同じく方言に苦労した長野県の山極千香氏、今では、弟子から最優秀賞を出すまでになっている▼本日、40年の歩みを披露する東京公演が開催される。(仲間清隆)

御利益?

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 ▽…バレンタインデーに合わせ、石垣市内で5組が婚姻届を提出した。書類を受け取った市役所の担当者は「バレンタインデーの日の当番は初めてだが、普段に比べても多い」と話す。11月22日の「いい夫婦の日」も縁起が良くてあやかるカップルも多いが、恋愛にまつわるバレンタインデーも夫婦円満などの御利益がありそう。

 ▽…受刑者が刑務作業で作った製品を展示即売する八重山地区矯正展がバンナ公園南口管理棟で開かれている。市価より安く買える製品もあるが、高額な製品も一つ一つ丁寧に作られているため矯正展を待ち望む市民も多い。バーベキューコンロや薫製機は大人気で売り切れとなり、買えなかった市民からは来年の矯正展を待ち望む声も。

 ▽…南ぬ浜町(新港地区)で整備されている人工ビーチに、シャワー室やトイレなどの付帯施設が2015年度内に整備される予定だ。市指定海水浴場は現在、底地ビーチのみだが、市街地からちょっと遠く、干潮時に泳げないという難点もある。人工ビーチは市街地に最も近いビーチとして市民に親しまれそう。来年の海水浴シーズンが楽しみ。

 

バレンタインが結婚記念日

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バレンタインデーに婚姻届を提出した新里翼さん・佳那さん夫妻=14日午前、石垣市役所

 「バレンタイン・デー」の2月14日、石垣市役所では今年もこの日に合わせて婚姻届を出すカップルが訪れ、午後5時までに5組が“特別な日”に新たな人生をスタートさせた。

 市内登野城の新里翼さん(25)と徳島県出身の佳那さん(24)=旧姓西川=は同日午前9時ごろ、市役所に婚姻届を提出。2月14日は翼さんの誕生日にも当たり、二人は交際し始めて1年になることからこの日に婚姻届を出すことを決めた。

 二人は、佳那さんが2013年12月に翼さんの勤務先で、アルバイトとして働いたことをきっかけに知り合い、昨年2月に交際をスタート。

 翼さんは「自分たちがここまでやってこられたのは、周囲の支えのおかげ。感謝している。今度は自分たちの幸せを多くの人に分けられるようにしたい」と抱負。

 二人の間には7月に第1子が誕生する予定で、佳那さんは「楽しく落ち着けるような家庭にしたい」と話した。

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