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石垣市は八重山の水産業を支援するため、…

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 石垣市は八重山の水産業を支援するため、沖縄本島までの鮮魚類の輸送費を約半額補助する事業を新設し、年明け1月から実施することになった▼本土までの補助は昨年度から県が実施しているが、郡外出荷の大半を占める沖縄本島までは適用されず、加えて八重山のウミンチュ(漁業者)は今、いろいろと苦境にあるだけに同事業は大いに喜ばれている▼それは漁獲量の減少や魚価の低迷に加えて、離島はより割高な燃費高騰で打撃を受け、さらに新たな日台漁業取り決めで尖閣周辺の漁場から締め出されるなど厳しい状況にあるからだ▼そのため石垣市が、年度終盤だが急きょ一括交付金を活用し、支援することになった(平良守弘水産課長)。補助額はキロ当たり67円で空輸経費の約半分程度に当たる。現在鮮魚類の出荷は地元3割、郡外7割で郡外のうちさらに7割が本島、3割が本土出荷▼同事業は次年度以降も継続される予定であり、上原亀一八重山漁協長は「これで魚価に応じて出荷先が選べるし、今漁業者は何かと苦しい時期だけに大変ありがたい」と感謝。確かに行政の対応はタイミングとスピード感が大切▼同事業は11月から宮古島市が実施、与那国も年明けに予定しているが、そこで大事なことは「地産地消」で地元もお忘れなくということ。(上地義男)


花開いた手作りの芸能文化

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■一年を振り返る

 年の瀬も押し詰まり間もなく2013年が終わろうとしている。この一年の八重山地域の多彩で個性豊かな手作り文化の歩みを手短に振り返ってみよう。

何よりも、長年にわたって八重山の人々の悲願であった新石垣空港の開港によって、入域者や物流の飛躍的な増大が図られ、八重山の美しい自然景観に加えて気品に満ちた八重山文化に魅せられ、全国から多くの人々がやってきている。新石垣空港の開港は海、山、空の自然美に加えて、個性豊かな八重山文化を全国に発信する絶好の機会となった。

 本年も例年と同様に、数多くの伝統的な祭事に加えて、新しいイベントが開催され、八重山文化の多彩さ、底深さを印象づけた。ハーリー、ソーロン、プィーリィ、結願祭、種子取祭など伝統的な行祭事が、粛々と進められたかたわら、規模は大きくなくても、地域の特性を生かしたさまざまな芸能文化の取り組みが芽吹いていることは注目に値するだろう。

 

■13回目のドゥナンスンカニ

 まず、2月24日に行われた「ドゥナンスンカニ大会」は、「与那国を代表するドゥナンスンカニを正しく継承・発展させ、与那国町の活性化と文化の向上に資する」ことを目的に開催され、今回で13回を数える。

 「船浮音祭り」は、船浮出身のシンガー・ソングライター池田卓氏の企画・プロデュースで1995(平成7)年から西表島の船浮で開催され、今年4月21日に第7回を迎えた。船浮へは、陸路がないため、白浜から定期船で渡るので陸の孤島ともいわれる。日ごろ、プロのミュージシャンの演奏に接する機会の少ない人々に一流の演奏を楽しんでほしい、との願いを込めて池田氏が企画したイベントである。

 5月3日に鳩間コミュニティーセンター前広場で開催された第16回「鳩間島音楽祭」には、人口70人足らずの小さな島に、およそ1500人の人々が参加して大いに盛り上がった。もともと島の音楽家・加治工勇氏が、97年に自宅の庭先で始めた音楽祭であったというが、近年では遠く県外からも駆けつけるほどの人気イベントに育っており、加治工氏をはじめ、関係者のご努力に敬意を表したい。

 島の手作り「砂浜芸能祭」もユニークだ。「何もない砂浜が最高の音楽舞台に。夕日と波音、星空に包まれて、唄って踊ってもーあしびー」というキャッチコピーのとおり、西表島干立の浜で開催されてきた芸能祭は、8月25日と26日に開催された。

 石垣市川平で行われている第5回「満慶まつり」は、16世紀ごろの川平の豪族であった仲間満慶山英極にちなみ、川平棒術や子どもたちの演舞等によって人々の交流を図り、地域を活性化することを目的に開催された。

 

■小浜島に地域文化賞

 サントリー文化財団から第35回地域文化賞として表彰された小浜島の「うふだぎ会」と「小浜島ばあちゃん合唱団」の活動も特筆に値する。入団資格が80歳以上の女性たちによる合唱団として、島の古謡などを歌い継ぐ元気あふれる活動が高く評価されて今回の快挙となった。

 これら文化活動は、規模は大きくなくても、豊かな自然環境に恵まれた私たちの八重山で、先達が営々と築いてきた素晴らしい文化を受け継ぐとともに、地域の個性、特性を生かした新たな息吹としての取り組みであり、八重山文化の底辺の広さと底力を感じる。

熱帯魚が街を彩る 海のイルミネーション

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海をイメージしたイルミネーション。20日から点灯を開始した

 石垣市役所第2駐車場前交差点で20日夜、石垣島の海をイメージした常設のイルミネーションが点灯した。冬場は午後6時から11時まで点灯される。熱帯魚が夜のまちを彩る。

 ホウオウボクと花壇を利用し、LED電球1万8000個でクマノミやマンタなどの魚をかたどった。

 石垣市が新たな観光名所にしようと、「美ら島モニュメント」として整備したもの。

 中山義隆市長、やいま大通り会の大城文博会長が点灯すると、訪れた親子連れから歓声が上がった。

緑色のツリー? 実はテレビ鉄塔補修工事

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緑色のカーテンでクリスマスツリーを連想させるNHK石垣テレビFM中継局の鉄塔(左)右は民放の鉄塔=19日午後、バンナ公園エメラルドの海を見る展望台から撮影

 バンナ岳頂上付近にあるNHKの石垣テレビFM中継局の鉄塔が現在、補修工事を行っており、落下防止用としてかぶせられている緑色のシートを見た市民からは「新しく鉄塔が建っている」や「クリスマスツリーに見える」などと話題になっている。

 NHK沖縄放送局によると、鉄塔は地上デジタル放送への移行準備に伴い、2008年12月に整備。5年経過し、塩害で鉄塔のボルト交換や塗装の塗り替え作業を来年1月末までに完了する予定という。

 同局の担当者は「緑色のネットの影響で目立ったと思うが、新しく建てたというわけではない」と説明した。

 防止ネットが掛かっていない方の鉄塔は民放用の鉄塔となっている。

「ヤマネコの事故防止を」 連絡会議が発足

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イリオモテヤマネコの交通事故防止に向け発足した連絡会議。今後の取り組みなどを確認した=29日午後、石垣港離島ターミナル

 国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの交通事故が相次いだことで、環境省那覇自然保護官事務所や林野庁沖縄森林管理所、県、竹富町など関係機関23団体による「イリオモテヤマネコの交通事故発生防止に関する連絡会議」が20日、正式に発足した。同日午後、石垣港離島ターミナル会議室で連絡会議が開かれ、設置要項などを承認した。同会議では西表島内の各公民館に参加を呼びかけていく。

 同会議はヤマネコの交通事故を防止するため、自然保護や、道路管理に関連する関係行政機関・団体が効果的に対策ができるように情報の共有と連携を図るのが目的。

 ヤマネコの交通事故は今年に入って6件発生、5頭の事故死が確認されており、会議では西表野生生物保護センターの福田真自然保護官がこれまでの事故発生状況を説明。

 八重山土木事務所道路整備班の志良堂友彦技師が島内の県道に113基設置されている「ネコボックス」の活用状況や使用されていないネコボックスの改修など、今後の対応について話した。

 今後の活動として野生生物保護センターは交通事故発生防止に関する整理ファイルの作成を提案。事故発生のメカニズム解析やハード面の対策など情報の共有化を図っていく。

 町自然環境課ではデータに基づいて事故危険区間を抽出し、モデル区間の設定などを提案。同課の與那城博さんは「モデル区間の速度設定などを検討していく必要がある」と述べた。

 環境省那覇自然保護官事務所野生生物課の坂口法明課長は「連絡会議を通じ、連携した取り組みに向けて情報の共有化を図り、取り組んでいきたい」と話した。

 会議では、21日午前10時から南ぬ島石垣空港到着ロビーでヤマネコやカンムリワシの交通事故防止チラシ配りを行うことを決めた。

「飲酒運転の根絶を」 年末年始交安運動出発式

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年末年始交通安全県民運動と年末年始総合警戒の出発式。「ぱいーぐる」や関係機関・団体の代表が参加して事故防止へ協力を呼びかけた=20日夕、八重山署

 「醒めたはず その思い込みに 魔が潜む」をスローガンに、年末年始の交通安全県民運動(21日~1月4日)と年末年始総合警戒運動(20日~1月4日)の出発式が20日夕、八重山署で関係機関・団体の代表約100人が参加して行われた。

 県民運動の重点は飲酒運転の根絶、子ども

や高齢者の交通事故防止など。

 式では、石垣市交通安全推進協議会会長の中山義隆市長が「年の瀬を控え、交通量も増加し、飲酒絡みの事故も発生している。運動を通じ、市民に交通事故の悲惨さと交通マナーの順守を呼びかけていこう」とあいさつ。

 同署の小禄重信署長は「地域住民が年末年始を安全安心して迎えられるよう、交通違反取り締まりや犯罪抑止へ各種施策を進めていきたい」と協力を呼びかけた。

 式では、新空港マスコットの「ぱいーぐる」が「飲酒運転はしない」「思いやりある運転を」と決意表明を行った。

 八重山署管内の飲酒運転検挙件数は19日現在77件発生、11月25日現在の53件から24件増加している。同じく逮捕者も10人上回り、37件と増えている。

カンムリワシの事故多発 過去最多に迫る勢い

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国指定の特別天然記念物カンムリワシの幼鳥

 石垣自然保護官事務所は20日午後、17日と19日にカンムリワシの交通事故が相次いで発生したと発表した。カンムリワシの輪禍は今年すでに16件発生。過去最多だった2010年の17件に迫る勢いだ。

 カンムリワシの交通事故は17日に西表島干立の県道で発生。右の翼が骨折した幼鳥が発見され、動物病院で治療しており、西表野生生物保護センターでは状況を見て、野生復帰させる考え。19日には石垣市真栄里ダム付近の県道で死んだ個体が確認された。

 石垣自然保護官事務所によると、森林地帯や水田ではカンムリワシが多数出没し、路上で採餌している場合もあり、12—3月期は特に幼鳥が独り立ちを迎えるシーズンのため、事故が多発傾向にあるという。

 環境省では「万一、カンムリワシを車ではねても故意でない限り、罪に問われることはない。今後の対策を考える上で重要な情報となるため、事故当事者は通報してほしい」と呼びかけている。

 連絡先は石垣自然保護官事務所(82—4768)、西表野生生物保護センター(85—5581)。

大浜氏出馬意向固める 中山氏、22日に正式決定へ

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 前石垣市長で国頭村立東部へき地診療所医師の大浜長照氏(66)は、市長選(来年2月23日告示、同3月2日投開票)に出馬する意向を固めたことが20日、分かった。市政奪還を目指す笑顔かがやく石垣市民の会(会長・高嶺善伸県議)が25日、後援会組織を設立する予定だ。現職側も22日、自民党石垣市支部(支部長・砂川利勝県議)が常任総務会で中山義隆氏(46)を推薦候補者として決定する見通し。これにより、現職と前職の一騎打ちが確定的となる。

 市民の会は20日午後、市内で会合を開き、今後の日程や取り組みを確認した。25日の総会でこれまでの経緯を説明し、後援会を設立する予定。終了後に記者会見して、大浜氏を後押しすることを正式に発表する見通し。年内に大浜氏本人が出馬を発表できるよう調整を進め、同時に保革を乗り越えた市民党的な選挙組織の確立を目指す。

 現職の中山氏は、支部の候補者選考委員会(16)で立候補予定者として選定されており、あとは県議・市議で構成する常任総務会での正式決定を待つのみ。

 支部は22日、県連の翁長政俊氏を交えて総務会を開き、中山氏に決定する。現段階では、市政運営や選考過程に一部の議員が反発するなど組織面に不安を残しており、同支部は同日の会合で現職と一部市議との間に生じているあつれき、確執を解消し、一枚岩の体制を確立したい考えだ。


国頭村安田区とNPO法人「動物たちの病院」…

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 国頭村安田区とNPO法人「動物たちの病院」が猫と犬の個体を識別する首輪用メダルに代わるマイクロチップを注射針で埋めこみ、捨て猫、犬防止に努めている▼専用読み取り機器で飼い主を特定でき、野良猫、犬が激減したそうだ。竹富町西表が猫に導入し、石垣市でも一括交付金で行った捨て猫の避妊去勢事業に前後してこのマイクロチップの導入を検討したようだが詳細は不明▼ただ導入すると登録料、予防注射に加えてチップ代もかかるので愛犬、愛猫家の理解が得られるだろうか。それでも民間団体や個人が善意で行っている現状の捨て猫、犬の救命活動のことを考えたら早急な対応が望まれる▼犬猫を飼いたいが一家での旅行が難しくなるのでちゅうちょしているとの声も聞く。そこで思いついたのが農家が牛の世話などで助けあっている共済のような会の創設▼会は飼い主から会費を徴収し犬猫の飼い方指導、保護した犬猫の里親募集、親睦事業などを行う。会員が島外に出る時は、提携のペットショップやペットヘルパーにお願いする。宿泊、餌やり、ふんの片付け、散歩代行など▼動物病院での予防注射や治療費の補助、去勢や避妊で使う費用も積み立てできたらいい。家族同様の愛猫、犬の火葬場も必要。一人暮らしの飼い主に先立たれる犬猫の問題もある。(仲間清隆)

「NBAも夢じゃない」 バスケ教室に子どもたち50人

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バスケットボール教室でドリブルの指導を受ける子どもたち=21日午後、大原中学校体育館

 【大原】女子バスケットボール日本リーグの新潟アルビレックスBBラビッツの前身JALラビッツで活躍した伊佐樹里氏が指導するバスケットボール教室が21日午後、大原中学校体育館で開かれ、島内の小中学生約50人が参加した。那覇市のNPO法人アジアクラブの主催。

 伊佐氏は「自分の思うようにボールが動かせるようになれば、ドリブル技術も上がる」とアドバイスし、ドリブルやレイアップシュート、ジャンプシュートなどの練習方法やこつを教えた。

 教室に参加した船浦中バスケットボール部主将の小室いずみさん(2年)は「トップクラスの人に教えてもらい、普段できないことを学んだ。初めてやったストレッチなどを練習に取り入れたい。ハンドリングなどはバスケに必要なものなので毎日やりたい。明日からの試合も緊張しているけど、自分たちの力を出したい」と語った。

 初めて西表島に来たという伊佐氏は「8月にこの話をもらったときから楽しみにしていた。バスケを通してコミュニケーションを図り、バスケを楽しいと思ってもらえれば」と話していた。

「ケータイにルールを」 ドコモの立花さんが講話

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石垣中学校PTA文化活動委員会の教育講演会で、話に聞き入る保護者ら=20日午後、同校体育館

 石垣中学校PTA文化活動委員会(知念みゆき委員長)は20日午後、同校体育館で教育講演会を開き、NTTドコモ九州支社のケイタイ教室インストラクターの立花真紀さんがインターネットや携帯電話の使い方について「家庭で話し合ってルールをつくってほしい」と呼びかけた。

 講演には保護者や教員約80人が参加。立花さんはインターネットサイトやスマートフォンに特有のトラブルやその防ぎ方などを説明し①公開範囲を限定する②書き込む内容に注意する③知らない人と友達にならない—などの点を強調した。

 携帯電話やインターネットに依存する子どもが増えていることにも触れ、家庭でのルールづくりの例として▽食事中は使わない▽フィルタリング(アクセス制限)サービスを利用する▽家ではリビングだけで使う—などを挙げた。

「ぼくたちに注意して」 観光客に事故防止呼び掛け

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ゆるキャラが参加して行われた、イリオモテヤマネコとカンムリワシの交通事故防止を呼び掛ける活動=21日午前、南ぬ島石垣空港

 国の特別天然記念物、イリオモテヤマネコとカンムリワシの交通事故防止を観光客に呼びかける活動が21日午前、南ぬ島石垣空港で行われ、同空港のマスコットキャラクター「ぱいーぐる」と竹富町のマスコットキャラクター「ピカリャ~」、イリオモテヤマネコの着ぐるみ「まーや」がチラシを配り、被害の実態を訴えた。

 環境省那覇自然保護官事務所や県、竹富町など関係機関23団体でつくる「イリオモテヤマネコの交通事故発生防止に関する連絡会議」が実施したもの。

 この日は、ヤマネコの交通事故が発生した場所などを示したチラシ500部を用意し、石垣島に到着したばかりの観光客にスピードの出し過ぎに注意を呼び掛けた。

 ゆるキャラたちは、観光客との記念写真にも収まったりしながら、「ぼくたちをひかないで」とアピールしていた。

 石垣自然保護官事務所では「ヤマネコやカンムリワシの事故が多発し、どんな場所で起こっているのかを知ってほしい。今の時期はカンムリワシの幼鳥が餌を求めて行動が活発になるので、スピードを出し過ぎないよう運転してほしい」としている。

年間売り上げ5億円に迫る ゆらてぃく市場

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年間の売り上げ5億4000万円を目指しているJAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場=21日午後

 オープンから3年目を迎えたJAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場(幸喜英信店長)の本年度の売り上げが21日で4億7500万円余りとなり、本年度の売り上げ目標の4億8700万円に迫っている。南ぬ島石垣空港の開港に伴う観光客の増加で来客が増えるとともに、夏場の熱帯果樹の売れ行きが伸びたことが売り上げ増の要因。同市場では今後、大根やレタスなどの冬野菜の入荷が見込まれており、来年3月末までの1年間で5億4000万円の売り上げを目指す。

 同市場は本年度、パインアップルやマンゴーなど既存の熱帯果樹の生産増や、生産者がスターフルーツなど新たな果樹の栽培にも取り組んだことなどから、売り場が活性化。台風などで落下し、商品になりにくいパインやマンゴーも「訳あり商品」として販売し、人気を集めた。

 熱帯果樹や野菜、米など地元産が売り上げに占める割合は約7割。

 来客数は11月末現在で24万4088人。

 同市場は2012年度は、目標の3億5000万円を1億円余り上回る4億8892万円の売り上げを達成。来店者数も30万人台を突破する31万484人を記録している。

 幸喜店長は「農家の生産意欲も向上し、市場に見合った方法で出荷するようになってきた。新たな野菜の取り組みにも期待し、多数の商品が並んでほしい。来年3月までには、売り上げを5億4000万円までもっていきたい」と話している。

市民約8割が誘致に賛成 高校生は27.9%が入学希望

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高等教育機関等誘致可能性調査事業第2回検討委員会で、高校生や市民を対象に行ったアンケート結果について議論する委員ら=20日午後、市教育委員会

 石垣島に大学や専門学校などを誘致できるかどうか可能性を探るアンケートで、回答した市民の約8割が誘致に賛成していることが分かった。経済活性化や若年人口の増加、雇用創出などを理由として挙げている。一方、高校生は、潜在的な希望者を含め27.9%が入学を希望した。20日に開いた第2回検討委員会(委員長・下地芳郎琉球大学観光産業科学部教授兼学長補佐、委員13人)でアンケート結果を説明した。  市民向けのアンケートは、地元出身・在住の1600人、Iターン200人、Uターン200人の計2000人を無作為に抽出。用紙を郵送した。地元は20~50代までを年代、男女を均等に分けた。回収できた424人(回収率21.2%)の結果が20日、公表された。

 このほかに八重山高校1、2年の240人、八重山農林高校1、3年の130人、八重山商工高校1、2年の150人の計520人のうち477人(回収率91.7%)が回答した。

 市民を対象にしたアンケートによると、高等教育機関の誘致に関して約8割の332人が賛成。経済活性化や若年層の人口増加、市民の雇用創出につながることなどを理由として挙げた。

 高等教育機関などへの進学意識については、卒業後に「市内で進学したい」と答えた高校生は「どこでも良い」などと回答した潜在的な入学希望者も含めて27.9%だった。

 一方、子や孫など家族を「市内で進学させたい」と答えた市民は55.3%と、半数を超えた。

 この結果を受け、平田睦委員は「島外進学希望がもっと多いと思っていたので、27.9%という数字は高い方だと思った。保護者としては経済状況も厳しく、景気もあまり良くないので妥当かと思う」と印象を話した。

 誘致を望む人の中には「島で安く学べれば、農業や畜産など専門的な知識がつき、島の生産力や活性化につながる」(高校生)、「島外へ進学させる親の負担が軽減し、進学の選択肢が増えるのでとても良いことだ」(市民)などの声があった。

 一方、「大学まで地元だと新鮮味がない。成功した例がないならやめた方が良い」(高校生)、「少子化の現在、特色ある就職に有利な機関でないと存続は難しい。学力をある程度底上げすることが先」(市民)など、誘致に否定的な意見もあった。

 アンケートは石垣市教育委員会が行っている高等教育機関等誘致可能性調査事業の中で実施されたもので、20日の検討委員会では、アンケート結果に基づき、高等教育機関導入の方向性や、設置や運営主体案などについても協議した。

 今後は、本土の大学や専門学校などに立地を検討するためのアンケートを実施し、来年1月20日に計画している第3回会議でその結果を見ながら具体的にどの分野を誘致すれば実現性があるかどうか検討する。

年の瀬の出馬表明

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 ▽…石垣市長選は、現職候補も対立候補も年末に出馬を表明する見通しだ。これだけ遅くなるのは、過去の選挙ではなかったとみられる。「新聞はいつまで発行するか」と質問するなど、両陣営の関係者は年内の新聞発行に間に合わせたい考え。年末の慌ただしさに加え、出馬表明に向けた準備で大忙しとなりそう。

 

 ▽…八重山伝統のたこ作り教室に参加した市民が22日、真栄里公園で力作のたこを揚げた。八重山凧愛好会は電線や高い建物がない場所など安全面を考慮して場所を選んでいるが、「近年、場所の確保が難しい」という。市民のたこづくりのレベルも向上していると自負する愛好会。あとは市街地で心置きなくたこ揚げを楽しめる場所があれば言うことなし。

 

 ▽…やいま大通り会のスタンプラリー大抽選会には多くの人々が訪れ、大型テレビや航空券が当たった観客は大喜びだった。一方、ティッシュやキッチンペーパーを残念がる人の中には「宝くじも買っているので、ここで運を使わずに済んだ。大みそかの発表が待ち遠しい」と気持ちを切り替える人も。果たして結果はいかに。


市役所第2駐車場前交差点に、石垣島の海を…

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 市役所第2駐車場前交差点に、石垣島の海をイメージしたイルミネーションが点灯した。LED電球1万8000個でクマノミやマンタなどの魚をかたどる▼「美ら島モニュメント」として市が整備したもので、常設らしい。クリスマス前とあって道行く人や観光客の目を楽しませている。また美崎町への誘客灯にもなりそうだ▼先日、美崎町社交街の老舗「クラブ姫」が年内に閉店するという報道があった。本土復帰の1972年に開店した高級クラブで、閉店を惜しむ人は多い。特に団塊の世代の男性は、ほとんど足を運んだことがあるだろう▼社交街の花形店で、かつては「二次会は姫」というと参加率がすこぶるよかった。安月給の筆者にとっては高根の花で、忘年会の時期に先輩に連れられて店に入り、年に一度の高級感を味わい感激していた▼バブル経済の破綻以降、美崎町の飲食店を取り巻く環境は厳しさを増している。居酒屋が大幅に増え、二次会なしの会合も多くなった。このためスナックなどの競争も激しい▼その中で今年は新空港が開港し、入域客が増えた。社交街は地域経済のバロメーターで、夏場は飲食店を訪れる観光客も少し増えたと聞く。だが限定的。効果を得るなら飲食街全体で開店時刻を早めること、八重山タイムを改める運動だろう。(黒島安隆)

氷灯ろう祭り満喫 幻想的な明かり楽しむ

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色とりどりの氷灯ろうを楽しむ親子=22日夜、宮鳥御嶽

 年末恒例となっているいしゃなぎら青年会(玉代勢秀尚会長)の第14回南の島の氷灯ろう祭りが22日夜、宮鳥御嶽で開かれた。会場は氷灯籠(とうろう)の幻想的な明かりに包まれる中、色鮮やかなイルミネーションも点され、観客は一足早いクリスマスムードを満喫した。

 (3面に写真特集)

 祭りは地域を見つめ直し、地域を担う人材育成につなげようと実施されており、当初は石垣小学校グラウンドで開かれてきたが、3年前から同御嶽で行われている。

 午後6時すぎの点灯式では玉代勢会長が「地元の企業に大型冷凍施設を使用させていただき、地域の皆さんの協力で祭りを開催できることに感謝している」とあいさつ。

 カウントダウンで170基以上の氷灯籠に幻想的な明かりがともされ、イルミネーションも点灯。多くの家族連れが会場を一周しながら青年会員らが一つ一つ作り上げた氷灯籠を眺め、氷と光が織りなすショーを楽しんだ。

 特設ステージでは、サンタの衣装に身を包んだ子どもたちの踊りや冷凍ミカンの早食い競争、アニメ上映会などもあり、観客は思い思いに祭りを満喫していた。

 また、新空港マスコットキャラクター「ぱいーぐる」もサンタ姿で登場、子どもたちにお菓子を配るなど祭りを盛り上げた。

抽選会に長蛇の列 大きな賞品に一喜一憂

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長蛇の列ができたスタンプラリー大抽選会。来場者は結果に一喜一憂した=22日午後、石垣市役所

 やいま大通り会(大城文博会長)のスタンプラリー大抽選会が22日午後、石垣市役所玄関前で行われた。約1000人が訪れ、駐車場入り口付近まで長蛇の列ができた。

 今月1日から22日まで、やいま大通り会の加盟店で買い物すると、500円ごとに指定用紙にスタンプを押し、6個で1回の抽選ができるというスタンプラリー。30回分の抽選用紙を手に並ぶ市民の姿もあった。

 景品は加盟店の商品や割引券のほか、協賛賞品など1250点で、1等はスカイマークの那覇往復ペアチケット、石垣SSグループの大型液晶テレビ、日本トランスオーシャン航空の那覇往復券、会長賞の自転車。約1時間半の抽選に来場者は一喜一憂した。

 このうち、大型液晶テレビを当てた田場和枝さん(64)は「こんな大きな賞に当たったのは初めてなので、驚いている。いい一年を締めくくれそう」と喜んだ。

 やいま大通り会では1月中旬に、もちつき大会も予定している。

八島女子、八重山初の準V 粘りの逆転劇で決勝へ

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2013年度りゅうぎんカップ第36回沖縄県小学生バレーボール県大会で八重山勢初の準優勝を飾った八島マリンズ女子バレーボールチーム=23日夜、南ぬ島石垣空港

 21日から3日間、具志川総合体育館を主会場に開かれた本年度のりゅうぎんカップ第36回沖縄県小学生バレーボール県大会(県バレーボール協会主催)で、八島マリンズ女子バレーボールチームが八重山勢初の準優勝に輝いた。チームは23日夜、南ぬ島石垣空港に戻り、学校関係者や保護者など約30人の出迎えを受けた。

 八島は、決勝トーナメント2回戦で6月のファミリーマートカップ準Vの小禄南を下すと波に乗り、準々決勝で天願、準決勝では8月の全日本バレーボール小学生大会に出場した読谷を打ち破った。読谷までの3試合はいずれもフルセットまでもつれるシーソーゲームで、1、2点を追う展開から逆転で勝ち上がった。決勝では平良第一に0―2で敗れた。

 昨年3位だった先輩たちを越えることを目標にチームをまとめてきた6年の川満愛優(あゆ)主将は「決勝で負けて悔しいが先輩たちを越えたうれしさもある。心をひとつにして勝てた。練習以上の力を発揮できた。残りの地元大会は全部優勝したい。来年こそ後輩に優勝してほしい」と語った。

 上地みか監督は「誰一人気持ちを切らさず、仲間を信じてプレーしていた。点数で相手に先を行かれる展開でも、諦めないバレーをしてくれた。一人一人胴上げしたい気持ち」と選手をたたえた。

 同空港での解団式では、5年生が6年生へゆずの「栄光の懸け橋」を合唱するサプライズプレゼントがあり、6年生が涙を流す一幕があった。

 結果は次の通り。

 ■女子

 【予選リーグ】

 八島2―0上間、八島2―0大山

 【決勝トーナメント】

 ▽1回戦=八島2―0西原南

 ▽2回戦=八島2―1小禄南

 【準々決勝】

    22―24

八島2 21―12 1天願

    16―14

 【準決勝】

    21―12

八島2 18―21 1読谷

    19―17

 【決勝】

    9―21

八島0     2平良

    17―21 第一

今年もあと7日 きょうクリスマスイブ

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ハッピークリスマスでクリスマスの歌を演奏する子どもたち=23日午後、ユーグレナモールゆんたく家

 今年も残すところあと7日となった。街はクリスマスや正月準備に向け慌ただしさを増し、交通量も多くなってきた。八重山郵便局では23日、島外にお歳暮などを送る人々で混雑し、一時、外まで長い列ができた。市内に住む女性(34)は「実家の東京にお歳暮を送ろうと来たが、予想以上に人が多い」と話していた。

 クリスマスイブを前にした23日、ユーグレナモール内のゆんたく家では、石垣市中央商店街振興組合が主催するハッピークリスマスが催され、家族連れやカップルなど多くの人たちがクリスマスの雰囲気を楽しんだ。

 平真小学校マーチングバンドレインボーがクリスマスソングを演奏しながらモール内を行進。続いて、海星小学校聖歌隊がハンドベルの演奏と合唱で心地よいメロディーを奏でた。

 このほか、フラダンスやエレクトーンミニコンサート、ストリートダンスショーもあった。

 同組合の仲本勉理事長は「今年は新空港が開港してユーグレナモールもにぎわいをみせた。このイベントで少しでも地元の人々にクリスマスの雰囲気を楽しんでもらえれば」と話した。

 家族で会場を訪れた神保恵子さん(34)は「マーチングや聖歌隊の演奏でクリスマスの雰囲気を感じ、子どもたちと楽しめた」と笑顔をみせた。

 最後のお楽しみ大抽選会は来場者を対象に行われ、会場には人だかりができた。ミニタブレット端末やゲーム機、テレビなどの景品にも大喜びだった。

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