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将来見据え慎重審議を

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 ▽…石垣市新庁舎建設基本計画策定委員会が23日、原案づくりを開始した。最大の焦点は建設位置。通常、こうした策定委の初回は資料の説明を受けたり、今後のスケジュールを確認したりして終了するのが常だが、今回は初っぱなから賛否を表明する委員もいた。これには「まだその段階ではないか」との声も。

 ▽…県の離島体験交流促進事業で今年も沖縄本島の小学校から児童たちが石垣島を訪れ、地元の子どもたちと交流を深めた。同事業は離島の魅力を知ることが目的の一つ。石垣島に住みながら、近くの竹富町の島々や与那国島へ行ったことのない子どもたちも少なくない。八重山にも、離島を巡る学習プランがあってもよいのでは。

 ▽…沖縄公庫・八重山経済チバリヨー懇談会で、銀行系ATMの設置について意見を交わした与那国町商工会の崎原孫吉会長。島内にはJAとゆうちょ銀行だけ。与那国町は自衛隊を誘致していることから「ATMが必要になる」と強調。懇談会の参加者からは「コンビニを誘致した方が近道じゃないか」との提案も。


「ふるさとが 元気と知った 今日の記事」…

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 「ふるさとが 元気と知った 今日の記事」を代表標語に、15日に始まった第67回新聞週間が21日で終了した▼本紙では代表標語に沿う形で、郡外の郷友と故郷の新聞とのかかわりが5回にわたり紹介された。いずれも地元の新聞やホームページにアップされた記事を読んだりと、さまざまな形でふるさとの情報を得ているようだ▼その中で知人の顔や名前などが新聞に載ると「元気付けられ、笑顔になる」とか遠く離れていても「島のニュースを読むことで地元の人々と思いを共有できる」とか、あらためて地元の新聞の役割を実感させられるコメントが寄せられていた▼その記事を書く現場記者も「記者よもやま話」として、それぞれの記者としての思いや決意が示された。自身が書く記事が八重山だけでなく、海外を含め、多くの郷友たちに読まれ、遠く離れたふるさととの距離を縮める役割を果たしていることを知り、気持ちを新たにできたことだろう▼八重山も以前と比べ、さまざまな面で都会化し、地域内でも人間関係が希薄化しつつある▼その中でローカル紙として、地元に特化した多種多様な記事を掘り起こし、内外に情報を発信するとともに、できる限り多くの人々の名前、顔を紙面に掲載することで地域の人々をつなぐ役割を果たしたい。(下野宏一)

八重農、平板測量で優秀賞 学校農ク全国大会

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第65回日本学校農業クラブ全国大会沖縄大会に参加した八重山農林高校の皆さん=23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 【宜野湾】全国で農業を学ぶ高校生が知識や技術を競う「第65回日本学校農業クラブ全国大会沖縄大会」(主催・日本学校農業クラブ連盟など)は最終日の23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで成績発表が行われ、八重山農林高校が平板測量競技会で優秀賞に輝いた。

 同校は農業鑑定競技会にも出場したが入賞できなかった。また、クラブ員代表者会議に参加したほか、郷土芸能部(鈴木瑛莉部長、部員18人)が式典の歓迎の集いで「まみどーま」などを披露し、石垣島の魅力をPRした。

 沖縄で初開催となった大会は全国から320校、3408人の高校生が参加した。2日間の日程で各種発表会と競技会などを行い、同校からは生徒36人が参加した。

 平板測量競技会は22日、名護市の羽地ダム多目的広場と北部農林高校で行われ、49校が測量技術を競った。八重農は緑地土木科3年の仲桝人心(ひとみ)君、崎原拓海君、東田匠矢君、島袋周優君の4人が出場。役割を分担した作業で誤差のない測量を目指した結果、16校に与えられた優秀賞を獲得した。

 リーダーの仲桝君は「緊張した部分もあったが、いつも通りの測量ができた。優秀賞に驚いている。日ごろの練習の成果が出せてとてもうれしい」と述べ、受賞を喜んだ。

 同校の渡久山修校長は「クラブ員担当者会議で、事前の準備と司会進行から最後の意見とりまとめというプロセスの中で、生徒たちは大きく成長したと思う。この貴重な経験を今後に生かしてほしい」と全国大会の感想を述べた。

市が節水呼びかけ 給水制限のおそれも

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貯水率が53.1%に低下している真栄里ダム=23日午後

 石垣市水道部(与那国明部長)は、少雨傾向のため、白水や於茂登の河川からの取水量が減少しているとして節水を呼びかけている。

 水道部によると、7月末の時点で1日当たりの全取水量2万4000㌧のうち河川水から1万3200㌧を取水していたが、10月21日には46.2%に当たる6094㌧しか取水できない状態になった。

 河川水から流入が減少しているため、真栄里ダムは23日午後7時現在、貯水量89万㌧、貯水率53・1%に低下している。

 沖縄気象台や石垣島地方気象台によると、石垣島地方は8月上旬から降水量の少ない状態が続いている。八重山地方は10月25日から向こう約2週間、少雨の状態が続く見込み。

 このまま少雨傾向が続いた場合、水道部では給水制限を検討する。

水産加工施設が起工 来年4月供用開始目指す

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水産加工施設が建設される石垣漁港施設用地=23日午後

 石垣市の水産加工施設建築工事の安全祈願祭が23日、八重山漁協西側の石垣漁港施設用地内で行われ、近く着工することになった。来年3月に完成し、4月から供用開始される。

 市水産課によると、加工場はモズク、マグロ、ソデイカなどの水産物加工所を1カ所に集約する県内初の複合型施設。鉄骨造りで建築面積は1400平方㍍。

 モズクの洗浄・選別、ソデイカの加工、マグロの加工の各ラインのほか、真空パックやレトルト商品づくりが可能な施設も完備する。

 養殖モズク生産部会の砂川政信部会長は「水産加工施設ができると品質も良くなり、漁業者にとってプラス。職員も仕事がしやすくなるだろう」と喜んだ。

 祈願祭で中山義隆市長は「加工場の整備で安心安全な水産物加工品の提供が可能となる。漁業者の所得向上、6次産業の推進につなげたい」とあいさつ。

 上原亀一八重山漁協組合長は「漁業者全員が心待ちにしていた。付加価値の向上、安心安全な加工品提供、販路拡大に大きく寄与するものと確信する」と述べた。

28日から冬季運航 中華航空

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台北石垣間で28日から冬季運航を開始する中華航空機=4月、南ぬ島石垣空港

 台北石垣間の初の通年運航に向けた中華航空(本社・台北)の冬季運航が28日、スタートする。来年3月末まで週2往復4便運航する。通年運航決定後、石垣市内の旅行代理店では地元客を対象とした台湾向けの商品企画が活発化しているが、「冬季運航が急だったので商品が間に合わない」(旅行代理店)と、修学旅行や団体旅行シーズンを控え、対応に追われている。ただ、台湾からの利用は高い数字が出ているが「冬に島の人が台湾に行くか未知数」と期待と不安が入り交じっている。

 同航空によると、今年4月からの夏季ダイヤは1便当たりの座席提供数約150席に対し、搭乗率は90%の高率を維持。台湾人旅行客の八重山観光ニーズの高さを背景に、当初計画にはなかった夏季ダイヤからの継続に踏み切った。

 一方、地元の対応は国内の団体旅行や修学旅行シーズンが始まり、「(台湾向けの)商品企画や集客が間に合わない」(旅行代理店)ほか、台湾人観光客への課題とされる八重山の冬場観光がどこまで受け入れられるか不安要素は多く、見通しが立っていないのが現状。

 旅行代理店でアシスタントマネージャーを務める男性(34)は「台湾からの旅行客ありきで、冬場に石垣の人がどれくらい乗るかが未知数。商品をつくる側として期待は薄い」と厳しい見方を示す。

 別の男性(61)は「冬場も双方の需要があれば、(中華航空の)増便も視野に入る。だが、地元の利用客がいないと来年の通年化はない」として、中学生の修学旅行を台湾に変更するなど、行政や学校側の取り組みを求めている。

 県産業振興公社台北事務所副所長で石垣市の台北駐在員、小笹俊太郎さんは「冬期運航を含め、ようやくアウトバウンドのペダルが動いた。台湾旅行もそうだが、このチャンスでビジネスも視野に入れて考えてほしい。まずは台湾に来ることが重要」と呼びかけた。

現地か高台か二者択一 新庁舎建設基本計画策定委

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来年3月までに建て替え場所が決まる石垣市役所=23日夕

 石垣市は23日、外部委員で構成する新庁舎建設基本計画策定委員会(委員長・神谷大介琉球大学工学部助教、委員19人)を立ち上げ、基本計画原案の策定を諮問した。建設位置は現地建て替えか、移転建て替えか、いずれかの二者択一。策定委は全公民館での意見交換会の結果を踏まえ、12月までにまず建設位置と事業手法を決定する予定だ。その後、地域説明会や議会説明会などを経て来年3月までに原案を確定、答申する。

 市役所の本庁舎は、1970年の建設から44年を迎え、老朽化と狭隘(きょうあい)化が進み、バリアフリーにも対応できていない。教育委員会庁舎も築43年となっているため、統合した庁舎を建設する。

 教育委を含めた現庁舎は延べ床面積6739平方㍍。基本構想では、新庁舎に必要な面積は1万2470平方㍍と算出されている。これには総務省の基準にはない交流、多目的、防災などの各スペースも含まれている。

 事業手法について▽市が施設の設計から建設までを行う従来方式▽民間事業者がつくった施設を市にリースし、投下資金回収後に市に所有権を移転するリース方式▽PFI(民間資金活用による社会資本整備)事業者が資金を調達し、設計から運営までを一括受諾するPFI方式|のいずれかを選ぶ。

 市役所建設は順調にいけば2014年度で基本計画を策定した後、15年度に基本設計、16年度に実施設計、17年度に着工、18年度の供用開始を予定している。

 第1回会議は、石垣市水道部庁舎で行われ、オブザーバーの独立行政法人建築研究所の福山洋構造研究グループ長が地震・津波・液状化への技術的対策を紹介。「いずれについてもいろんな技術が提案されており、有効性も検証できていると言える」と説明した。

 委員からは「市役所の場所は将来のまちづくりと整合性をとる必要がある」とまちづくりに関する構想や計画の提供を求める意見があったほか、「埋め立て地はすべて液状化するのか」として液状化に関するデータの提供を求める声があった。

 策定委は各団体、周辺自治体の代表や公募市民で構成されている。

春の人事気になる

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 ▽…与那国町が町職員の採用試験を初めて実施する。町民や野党側からは「町長に有益な人材ばかり採用しているのではないか」との指摘を受け、採用試験の実施を求められてきた。最終的には合格者の中から採用者を決めるようだが、町民からは「選定の際は地縁血縁にかかわらず、能力をしっかり見極めて判断してほしい」との声も。来春の採用人事が気になるところだ。

 ▽…コペンハーゲンの人気レストランシェフの視察に続き、台北市内の人気カフェ店のシェフが石垣島に来島。「島産ハーブ」の魅力や料理に触れた。なかでもピパーチが人気で、シェフによると台湾では存在が知れ渡っていないという。島のハーブはビジネスチャンスの可能性を秘めているのかもしれない。

 ▽…西表島で開かれた第2回竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会。公開制で開かれたものの、広報紙と防災メールでの周知だったため来場者は5人に留まった。「役場移転について話をしているのか、新庁舎について話をしているのか意味が分からない」と、議論の方向性が見えない会議に首をかしげる人も。


指折り数え、その日の到来を心待ちにするの…

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 指折り数え、その日の到来を心待ちにするのは子どもの領分だと思っていたが、どっこい大人にもあった。久しく忘れていた指折り数えるを思い出させたのは、通りを挟んだ牧草地に植えた初収穫の島バナナ▼やせた畑地のせいか、木は小さいが精いっぱい実を付けている。房が現れる様子を裏庭から眺め、時どき立ち寄って青い実が丸みを帯びていく一部始終を100日余も観察してきた▼丸まってきた実を見て、そろそろ収穫どきではと家人。もう少しふくらませてみよう、叔父も言っていたし少し色づくまで待ってもいいのではないか。それでは来週までよと再び家人▼翌日からは、家から眺めて確認するだけでなくバナナの実に触れ、早く色づいてよと声かけも。指折り数えるとはこんな心もちのことをいうのだろう。しかもその日の到来はまだなのに話は収穫後におよんでいる▼切り分けたら一つはお隣に、本土に住む子どもと知人の所にも送ろう。バナナの木にぶらさがった房の様子もみせたいので写真も添えよう。残りは自家用だと皮算用も盛り上がっている。夢でも早く収穫、収穫をと迫る家人。早く色づけバナナさん▼写真は2方向から撮った。家人との約束の収穫日がきた。薄暗いうちにノコを手に出向いた。なくなっていた!誰かに一足先を越されたようだ。(仲間清隆)

生まれながらにして学ぶ権利がある

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■富の再配分の創造

 このところの世相や持たざる人々の鬱積(うっせき)もあって「学びの負の連鎖を断ち切れ」の声が高まっている。本紙社説でもそれを取り上げてきた。向学心に燃える若者にとって、生まれながら貧困であるがゆえに学びの道が断たれるのは、不公平、不平等この上ないことであろう。そういう社会をつくってはならない|の思いで私たちは連綿と努力し英知を重ねて来た。それを経済の停滞や財源の理由で、いとも簡単にその機会を奪ってはならない。もう一度英知を振り絞り財政における富の再配分を創造したい。

■負の連鎖の断ち切り 

 学びの負の連鎖の断ち切りをこうイメージする。今、地球を周回する人工衛星がある。この衛星は軌道から外れることなく回り続けている。軌道を脱し次の目的地に向かうには自分自身の力ではかなわない。この衛星を逆噴射させる他者からの強いエネルギー、すなわち燃料が必要だ。この燃料こそが学びの負の連鎖を断ちきる「奨学金」と言える。

 他に頼ることなく自力で負のスパイラルを脱せばいいのではないかという意見もある。

だが、現行の社会システムからそう容易なことではない。できたにしても時間を要し、学びの機会を失う。多角的に考えてこのようなときにこそ供与の心を発酵させたい。

 戦後、本県には米国留学制度があった。さらに文部省(当時)による国費制度があり多くの若者が学んだ。そこでの学びが本県の復興に寄与する人材を育てた。学力や経済力をカバーしたこれらの制度がなければ、今ある沖縄の発展はおぼつかなかったのではないだろうか。これらの良策に思いをはせ、先人に学び、人材育成に尽くすときではないか。

 貧困のため、子どもが学びの機会を奪われ、能力を発揮する場を失うようでは本県の未来は暗い。奨学金制度の充実を期したい。

■動きが早かった県教委

 親の経済格差は子供の教育格差に直結する|への対応か、文科省は低所得世帯の子どもに対する経済的支援を拡充する施策を打ち出した。例えば大学生への奨学金の無利子枠3万人分増加や授業料減免枠6000人分拡大である。これまでも小中学生給食費就学援助、高校生学費無償化制度の導入などがあったが、わが国教育全体を俯瞰(ふかん)すれば焼け石に水の感は否めない。奨学金にしても貸与型で返済義務がある。この程度の手当では「子どもの貧困」解消にはほど遠い。

 そんな中、県教育委員会はいち早く動いた。県外大学へ進学する県出身学生を支援するため返済義務のない給付型奨学金創設を検討している。ぜひ実現をみたい。

 「奨学金」には、優秀な学生に付与されるもの|の語感がある。加えて、使命感を醸成させるようなものがある。先の国費学生もそんな思いであったことだろう。遠くは、戦前の師範学校生がそうであった。貧しい中にあっても「官費」を受け、刻苦勉励の末、教員になり郷土の師弟教育に情熱を注いだ青春群像があった。そのことは、NHK連続ドラマ「花子とアン」の「朝市」を思い浮かべればいい。要は学ぶ意欲のある若者を社会全体で支援してこそ沖縄の未来と振興がある。

グリーンベルトを植栽 八島小5年の児童

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赤土等流出防止活動事業の一環で、グリーンベルトの植栽を体験した八島小の児童たち=24日午前、新川地区

 八島小学校(吉濱剛校長)5年生の児童42人は24日午前、新川奈良佐地区の亀谷善一さん=農家=所有のサトウキビ畑で、グリーンベルトの植栽を体験した。県の赤土等流出防止活動事業による環境教育の一環。

 児童たちは、前日に県が実施した講座で赤土流出の原因と対策を学び、この日は、ほ場の土が側溝に流出するのを防ぐため、イネ科のベチバーの苗400本をほ場と側溝の間に植えた。

 宮里稜人(たかひと)くんは「赤土を出さないために、農家の人たちがいろいろ工夫していると知った」と話し、大底莉央さんは「陸と海はつながり、赤土が流れると海が汚れると分かった。石垣島のきれいな海を守るためにグリーンベルトづくりができてよかった」と感想を述べた。

 県は2013年度に「県赤土等流出防止対策基本計画」を策定。県内の小学生を対象にした講座などで、赤土流出防止に対する意識を高めている。

県内各地の特産品を紹介 26日まで奥武山公園

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初日からにぎわいをみせた第38回沖縄の産業まつり=24日、奥武山公園

 【那覇】「美ら島の魅力がギュッと県産品」をテーマに、第38回沖縄の産業まつり(同実行委員会主催)が24日、那覇市の奥武山公園・県立武道館で開幕した。26日まで。

 今年は過去最大規模の533の個人・団体・企業が出展し、飲食や衣料、陶器など県内各地の多彩な特産品や新商品、沖縄発の新技術などを披露した。

 八重山からは石垣市商工会、竹富町商工会、与那国町商工会のほかにマーミヤかまぼこなどが出店。オープンと同時に大勢の県民が詰めかけ、石垣島エンジェルブラウンケーキや小浜島もずくつくだ煮、与那国島の長命草緑茶など離島の特産品を買い求めていた。

 県立武道館を会場にした県推奨優良県産品展や産学官技術連携展、沖縄型電気自動車などの展示やものづくり産業の基礎となる金型技術などを紹介する「中城湾港新港地区モノづくり展」などが関係者の注目を集めた。

「長田家の古墓」文化財に 市教委

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石垣市文化財に指定された長田家の古墓=9月11日午後

 なだらかな亀甲を頂点とし、左右へ緩やかに流れる形態が類例をみないとされる長田家の古墓=石垣市石垣=が24日、石垣市指定文化財(建造物)に指定された。

 古墓は幅約17㍍、縦7㍍。現在、亀甲はモルタルで補修されているが、元はしっくいによるものと推察される。墓室は上方から長方形状に掘り込んで造られており、入り口部分で細くなっている。

 墓内には20基の蔵骨器(ズシガメ)が安置されており、銘書が確認できた8基の中で最も古い年代を示すものは1668(康煕7)年、最も新しい年代は1835(道光15)年と推測される。

 古墓は、亀甲墓によく見られる墓前面部に配される臼や袖石などがなく、形態がシンプルなことなどから、亀甲墓の成り立ちを理解するのに重要とされている。

 石垣市文化財審議会の石垣博孝委員長は24日午前、市指定の文化財に指定するよう市教育委員会に答申し、同日午後の定例会で承認された。

 石垣委員長は「石垣市の一つの財産として指定し、保存と継承をしていきたいという思いがあった。答申できることをうれしく思う」と述べた。

初の職員採用試験実施へ 与那国町

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初の町職員採用試験を実施することになった与那国町

 与那国町は町職員採用試験を初めて実施する。同町の職員採用はこれまで、自薦や他薦などで行われており、町民から「一部の人たちだけが利益を得られるような採用のやり方だ」と不満の声があり、議会からも「公正公平な行政運営のためにも採用試験が必要」と指摘されてきた。

 外間守吉町長は「町民の要望だけでなく、職員の質の向上のためにも試験の必要性を感じている。町の発展のためにも変わっていかなければならない」と話した。

 議会で採用試験の実施を訴えてきた田里千代基町議は「意見を聞き入れてもらえたことは評価するが、これが本来のあるべき姿。行政力が地域を守るので真剣に取り組んでもらいたい」と述べた。

 1975年4月2日から1997年4月1日生まれで、高校、高等専門学校、短期大学、大学の卒業か卒業見込み、高校卒業と同等の資格がある人。

 試験は11月30日に第1次として教養試験と職場適応性検査を実施。第2次は第1次合格者を対象に作文と面接を行う。

 採用予定数は若干名。合格者は有効期限1年の採用候補者名簿に登録し、その中から採用を決定する。

 申し込みは、11月4日から14日までの間に同町総務財政課で配布する申込用紙に必要事項を記入し、同課総務班に提出する。問い合わせは同課(87—2241)。

建設ビジョンで意見交換 竹富町新庁舎

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新庁舎建設ビジョンについて意見を交わした竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会=24日午後、離島振興総合センター

 【西表】竹富町新庁舎建設のあり方検討有識者委員会(上妻毅委員長、委員10人)は24日午後、離島振興総合センターで第2回委員会を開いた。会議では新庁舎建設ビジョン(仮称)の方向性について意見を交わし、役場移転後のまちづくりや行政サービスの充実について提言していくことを確認した。今回の委員会の基礎資料として町企画財政課(勝連松一課長)が実施していた来庁者アンケートは回収率が低く、同課が調査を継続することとなった。

 町が取り組んでいる新庁舎のあり方等ビジョン検討調査(仮称)に対して今井恒子氏は「出張所と支所、本庁間のインターネットがつながれば届け出などの書類的なものは全部ネットで可能になる」、赤嶺武氏は「インターネットの活用に対して高齢者は不安に思うため、出張所などで対応する側の人材育成も必要だ」と提案。

 三木健氏は「役場移転を契機にまちはこのようによくなるということを示す必要がある」、上妻委員長も「ビジョンでは庁舎移転後の町内全体を見据えたまちづくりを示さなければならない」と述べ、役場移転後のまちづくりを見据えたビジョン作成を求めた。

 また、同課が来庁者の目的やニーズを把握するため6~8月の約2カ月間、本庁舎や各出張所など8カ所で実施した来庁者アンケートは132件の回収に留まった。

 池間義則氏は「興味深い内容だが1日平均2件では少ない。来庁者に対応した職員が記入することはできないか」、大浜一郎氏も「アンケートの中で本庁と出張所、支所のそれぞれでどのようなサービスが必要なのかが見えてくるのではないか」との意見が相次いだ。

 これに川満栄長町長は「年間を通じてどれぐらいの人が何を目的に庁舎を訪ねているのか、継続して調査を進めていきたい」と述べ、勝連課長も「来庁目的の把握について追跡調査を検討している」と述べた。

 委員らは会議に先立ち西表東部地区を視察。25日は西部地区も巡る予定で来年1~2月に第3回委員会を持ち、新たなビジョンのあり方について意見を交わす。


米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対しながら公明党県本部は…

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 米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対しながら公明党県本部は、辺野古反対候補がいるのになぜか県知事選で「自主投票」、同日選の那覇市長選は自民候補を推薦するという連立重視の判断をした▼国でも県でも与党でありながら、毅然(きぜん)と辺野古移設に反対を主張した金城勉幹事長ら県本部の一連の対応に感動し拍手した県民は多いと思う。そのぶん今回の決定にがっかりした人も多いだろう▼それは辺野古推進の候補にも票が割れるどっちつかずの対応が、県民の民意に沿ったものとは全く思えないからだ▼集団的自衛権など自民に次々譲歩する公明党には、踏まれても蹴られてもどこまでもついて行きます「下駄の雪」論があった。これは連立与党のうまみや権力にしがみつく政党を皮肉った政治用語だ▼そこには連立を優先するあまり自衛隊を違憲とする党是の安保政策などを転換し、結果として野党第一党から弱小政党に転落した社会党の例などがある▼来月結党50周年を迎える「平和の党」の公明も今、かつての社会党の「下駄の雪」の岐路にあるし、沖縄は基地問題が切実だ。自民も恐れる“集票力”を武器に、一強支配で軍備拡張を強める安倍政権の暴走を止め、沖縄の基地建設もこれ以上許すべきでない。「平和の党」の本領をみせてもらいたい。(上地義男)

興奮よみがえるか

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 ▽…第47回男子・第29回女子八重山中学校駅伝競走大会で、過去にどこも成し得ていない6連覇を達成した大浜中男子。前回の2位から躍進し、初めて優勝旗を手にした船浦中女子。この2校を中心に4位までが、11月15日に中頭地区中学校駅伝コースで行われる県大会に出場する。今年はどんなドラマチックなレースをみせてくれるのか。昨年、大浜中男子優勝の快挙に湧いた興奮がよみがえってくるのか。今から楽しみだ。

 ▽尖閣専従警備の第1陣として巡視船2隻と約80人余の海上保安官が石垣海上保安部に配属。今回の配属を含めて、来年度中に海上保安官420人と10隻の巡視船が増強される。海上保安庁の佐藤雄二長官は「領海警備に一丸で励む」と決意を。就役披露式に出席した男性は「逆に中国側が増船させたらどう対処するのか、尖閣警備に抜け目はないのか」と早々に苦言も。

 ▽…鳩間小中学校は不審者対応避難訓練のほか、負傷者が出た場合に西表の診療所まで運ばねばならないことを想定し、全職員が協力して診療所やチャーター船を手配したり、負傷者を担架に乗せて車で港まで連れていったりする訓練も実施。鳩間島は医療施設がなく、悪天候の場合は緊急搬送もままならない。日ごろから救急体制を話し合う重要性を再確認したようだ。

きょうから石垣島ライド

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石垣島ライド2014の受け付けに訪れた参加者ら=25日午後、舟蔵児童公園

 自然を楽しみながら島々を自転車で走る第7回「GRAET EARTH~地球を遊びつくせ!~石垣島ライド2014」(同実行委員会主催)が26、27の2日間、石垣島、西表島、黒島で行われる。同イベントには350人がエントリーしており、25日に舟蔵児童公園で行われた受け付けには、参加者らが次々と訪れた。

 参加者は26日午前7時、石垣島を西周りするコースでスタート。120㌔の「ギヒバリヨー!コース」、90㌔の「フナクヤー!コース」、50㌔の「親子、キッズ、初心者コース」に分かれて自転車を楽しむ。

 27日は西表島ジャングルライドと、ウミガメを放流する黒島ウミガメ体験ツアーが行われる。

 25日の受け付け会場では、八重山自転車競技連盟の長谷川毅会長による初心者ロングライド講座があり、長い距離を走るこつや腰に負担の少ない乗り方などについてアドバイスがあった。

 同日夕は市内ホテルで前夜祭があった。

新巡視船の就役を披露 海上保安庁

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新造巡視船「たけとみ」「なぐら」の乗組員を紹介した就役披露式=25日午後、南の美ら花ホテルミヤヒラ

 海上保安庁が石垣海上保安部に配属した千トン級の新造巡視船「たけとみ」、「なぐら」(乗組員84人)の就役披露式が25日午後、市内ホテルで行われた。海上保安庁の佐藤雄二長官は、2012年9月の尖閣三島を取得後、相次ぐ中国公船の領海侵入で緊迫した状況が続いていることを強調し「最新鋭の巡視船配備で領海警備を海上保安庁一丸となって業務に励みたい」とあいさつした。

 同庁によると、体制強化で同海保には本年度中に千トン級の巡視船を新たに2隻、来年度中に6隻を順次追加配属。乗組員の海上保安官は合計で420人増員する。海保創設66年の歴史で初めての大幅な増強となる。

 石垣海上保安部の赤津洋一部長は「尖閣諸島周辺海域を常態的に徘徊(はいかい)する中国公船に対応するため精鋭の乗組員が一丸となり、新鋭船の機能を発揮してわが国の領土・領海を確保することを確信できる」と話した。

 両巡視船の船長は3人が交代で務めることになっており、そのうちの1人、廣嶋彰船長は「最新鋭の尖閣専従巡視船の乗組員として最新・高度な機能をフル活用し、乗組員一丸となって全身全霊で任務を遂行したい」と決意を述べた。

 来賓の中山義隆石垣市長は「尖閣諸島はわが国固有の領土で石垣市の行政区域。新巡視船の配属は、漁業従事者や市民の安心につながる」とあいさつした。

 終了後には、来賓者を対象に船内見学会を行った。

大浜が男子6連覇達成

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男子第47回八重山中学校駅伝競走大会で6連覇を達成した大浜中学校=25日午後、市中央運動公園陸上競技場

 第47回男子・第29回女子八重山中学校駅伝競走大会(八重山中体連など主催)が25日、市中央運動公園陸上競技場を発着点に男子6区間20㌔、女子5区間12㌔で行われ、男子は大浜中学校が大会6連覇を達成、連勝記録を更新した。女子は船浦中学校が初優勝を成し遂げ、西表島に初めて優勝旗をもたらした。

 今大会は男子9校13チーム、女子7校10チームが出場し、日ごろ鍛えた健脚を競った。

 男子の大浜は、4位でたすきを受けた2区の島袋太佑(3年)が圧巻の走りで1位に躍り出ると、田本隆凪(同)で優勝を確実なものとし、1時間7分13秒で6連覇を達成。

 女子の船浦は、1区の井本留奈(2年)が2位と39秒差の独走態勢を築くと、後続が徐々に差を広げる危なげないレース運びをみせ、46分24秒で初めて優勝旗を手にした。

 大浜男子の島袋は、2区3㌔で9分14秒の区間新記録を樹立した。

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