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ダスティン・ホフマン主演の映画「アウト…

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 ダスティン・ホフマン主演の映画「アウトブレイク」に似ている。アフリカから密輸入されたサルが、致死率の高い未知のウイルスを媒介、アウトブレイク(流行)が始まるという内容▼石垣市の姉妹都市・カウアイ郡(ハワイ州)がロケ地とあって、興味深く映画を見た。同時に非現実的な内容ではないと思った。最近のエボラ出血熱感染問題は、アフリカから先進地への二次感染が広がっている▼先日も米国に入国した感染患者を処置した医療関係者2人が二次感染し、不安を広げている。政府はウイルスの抑え込みに自信をみせているが、世界最高水準の感染症対策と医療設備を誇る米国ですら、この状況だ▼人々が世界を行き来するようになり、同時にウイルス性感染症のリスクも高まった。感染者が発症するまで潜伏期間が長いこともあって、ウイルスの侵入警戒は極めて難しい▼その中で日本は、危機感に乏しい国だ。国内でもしエボラ出血熱患者が出た場合、収容できる特定感染症指定医療機関・第一種感染症指定医療機関は、45施設92床という▼医療機関の備えが少なく、トレーニングも十分でない。もし石垣市で発症例が起きると、パニック状態になるだろう。その中で政府は自衛隊医療チームを感染の前線に派遣する検討を始めた。国際貢献はいいが、現状はどうだろうか。(黒島安隆)


「みょうら旗頭」復元 26日の結願祭に登場

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石垣字会に引き渡されたみょうら旗頭=20日午前、宮鳥御嶽

 26日の結願祭を前に、石垣字会(池城孝会長)は20日午前、宮鳥御嶽で宮良長吉さん(84)、長安さん(45)親子が99年ぶりに復元した「みょうら旗頭」の引き渡し式と祈願を行った。結願祭では、午前中のミロク行列で頭持ちたちがみょうら旗頭を持ち、地域を練り歩く。

 字会によると、みょうら旗頭は1915(大正4)年、石垣市で大正天皇の即位祝賀式典が行われた際に披露されたと伝えられるが、それ以来現存が確認されていない。

 字会顧問の石垣英和さんによると、1894(明治27)年に「石垣村の旗頭記」に記録があり、今回の復元を120年ぶりとする説もある。

 宮良さん親子は同旗頭記に描かれていた絵や図面を基に、8月下旬から復元に着手。

 長吉さんは「一番上の部分に傘の骨に当たる木20本を差し込む作業が難しかった。良くできていると聞き、ホッとしている」と安堵(あんど)の表情。長安さんは「父に指導を受けながらやってきた。感動の一言。結願祭を成功させたい」と語った。

 池城会長は「苦労もあったと思うが、忠実に再現していただいた」、石垣さんは「宮良さん親子の職人根性に絶大な敬意を表したい」と述べた。

 結願祭の旗頭責任者の石垣英邦さん(57)はみょうら旗頭を持つことについて「人生の中でこれ以上の喜びはない。万全の体制で持ちたい」と意気込む。

新巡視船2隻が到着 海上保安庁

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尖閣警備体制強化のため石垣港に入港した新造巡視船「たけとみ」(右)と「なぐら」=20日午前、石垣港G岸壁

 海上保安庁が尖閣専従の警備体制強化のため新造し、石垣海上保安部に配属した巡視船「たけとみ」と「なぐら」の2隻が20日午前、石垣港に入港した。

 中国公船が領海への出入りを繰り返している尖閣諸島周辺の警備体制の強化に向け同庁が本年度中に配属を計画している巡視船4隻のうちの2隻。9月26日の配属以降、訓練を重ねながら石垣港を目指していた。

 2隻は全長約96㍍、重量約1500㌧。羽根の角度を自在に変えることができる可変ピッチプロペラを備える。20㍉機関砲や夜間でも船舶を識別できる遠隔監視採証装置、遠隔放水銃、停戦命令等表示装置を装備している。

 同庁では15年度には新たに6隻を配属。14年度と合わせ合計巡視船10隻、職員400人超を配属し、尖閣の警備体制の強化を図る。職員は14年度内に約200人が配置される見込み。

うふたき会に厚労大臣表彰 ボランティア功労で

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厚労大臣表彰を受けたうふたき会と西表結の会の皆さん=20日午前、竹富町役場

 本年度のボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰・感謝状の伝達式が20日午前、竹富町役場であり、町社会福祉協議会の根原憲永会長が小浜島のうふたき会(花城キミ会長、会員38人)に大臣表彰、西表島の西表結の会(塩川信江会長、会員27人)に感謝状を手渡した。

 これは福祉分野等で長年にわたり、ボランティア活動などを率先して行い、その功績が特に顕著であると認められる個人・団体を表彰するもの。

 うふたき会は1994年11月、西表結の会は1995年3月に設立。両団体とも多年にわたり、高齢者を対象に昼食会や室内レクリエーションなどのほか、独居老人の見守り活動や生きがい・健康づくりなどのボランティア活動を実践してきたことが高く評価された。

 花城会長(89)は「会員の団結力のおかげで大臣表彰を受けることができた。今後も活動を続けていきたい」、塩川会長(72)は「家族の理解があってボランティア活動ができる。今後も高齢者の生活をサポートしたい」とそれぞれ喜びを語った。

 根原会長と川満栄長町長は「長年の活動と高齢者の健康づくりに励んだ結果。今後も地域の老人福祉に頑張ってほしい」と激励した。

キングスV8に注目 11月17、18日に石垣公式戦

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11月17、18の両日に開催される琉球ゴールデンキングスの八重山公式戦をPRするユーグレナの出雲代表取締役社長、中山市長、沖縄バスケットボールの安永取締役、八重山バスケットボール協会の安里会長と太田義彦副会長ら(左より)=20日午後、市役所庁議室

 日本プロバスケットボールリーグ「TAbjリーグ」に所属する琉球ゴールデンキングスの公式戦が11月17、18の両日、市総合体育館メインアリーナで行われる。今年で4シーズン連続の八重山開催となる。対戦相手は群馬クレイサンダース。八重山では過去3回6試合で無敗のキングス。今回で8連勝となるのか注目が集まる。2月の八重山開催試合では2試合で5000人超の観客がプロの迫力あるプレーに熱狂した。

 キングスの運営会社である沖縄バスケットボール㈱の安永淳一取締役、冠スポンサーの㈱ユーグレナの出雲充代表取締役社長、中山義隆市長らが20日午後、市役所庁議室で会見し、平日に開催される八重山公式戦をPRした。

 ハーフタイムには人気いとこユニット「きいやま商店」のライブも予定されている。今回は初めてキングスカラーの金色に塗装されたキングスカーが投入され、開催まで宣伝に奔走する。

 安永氏は「八重山の皆さんに強く、かっこいいキングスを見せたい」と意気込み、平日開催について「本島でも観光に従事している人たちから平日開催を望む声も多い。学校や仕事の後に、非日常的な2時間を楽しんでほしい」と呼びかけた。

 出雲氏は「八重山からプロバスケ選手を誕生させることが仕事。多くの子どもたちがプロのプレーを観戦し、練習の励みにしてもらいたい」と述べた。

 中山市長は「キングスの試合はエンターテイメント性が高く、会場にいるだけでワクワクし、石垣じゃない雰囲気を味わえる。行政もバックアップしたい」と話した。

 対戦相手の群馬は昨季、イースタン・カンファレンス10位だが、安永氏は「過去3度の相手と比べると強敵だ」と気を引き締めた。

 チケットは㈲安栄観光、マックスバリュやいま店、ファミリーマート各店、リビングアースで販売している。

エディオン、来夏石垣進出 サンエー隣接地に離島初

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真栄里のサンエー石垣シティ駐車場。隣接して、エディオンが進出することになった=20日午後、サンエー石垣シティ

 大手家電量販店、㈱エディオン(本社・大阪市)が2015年夏、石垣市真栄里のサンエー石垣シティ駐車場隣接地に「エディオン石垣店(仮称)」をオープンする。離島出店は石垣島が初めて。県内では10店舗目。サンエー店舗に隣接させることで地元客の集客を狙うほか、免税制度を活用して増加する外国人観光客の取り込みを図る考え。

 同社とフランチャイズ契約を結ぶ㈱サンエー(本社宜野湾市・上地哲誠代表取締役社長)が20日、発表した。

 計画によると、敷地面積約1590平方㍍で、売り場面積約1843平方㍍。雇用は社員やパート、アルバイト合わせて約20人を見込む。

 同社営業担当の新城健太郎常務取締役は「石垣島は約20億円を見込める市場。(出店は)6月から計画していた。価格やサービス、品ぞろえで競合他社と勝負し、初年度の売り上げは8億円を見込んでいる」と話した。

 10月1日に外国人旅行者向け消費税免税制度が改正されたことを受け、オープンと同時に免税店の申請を行う方針。台湾からのクルーズ船や直行便で石垣島に来島する外国人観光客を取り込みたい考え。

 出店地北側の旧空港跡地やアクセス道路完成後の島内の動向も注視している。

 同社によると、エディオンは県内では1995年4月に名護市に県内1号店をオープン。「サンエー石垣シティ」も同年7月にオープンし、ともに20年が経過した。

早くも増刷?

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 ▽…森田佐知夫氏が発刊した徳八流八重山古典民謡太鼓手附には「太鼓芸を学びたい人の参考にしてほしい」との願いが込められている。この道45年の森田氏は「芸能の島としてこのような本がなかったのが不思議」と首をかしげる。「芸能研究や他流派の方にも広まってほしい」と話す。非売品で数に限りがあり、発行した50冊のうち、手元にあるのは10冊のみ。早くも「増刷ですね」と笑顔をみせた。

 ▽…北部地区でイノシシの進入を防ぐ猪垣が崩れ、機能していない場所が確認された。3㌔の間にフェンス下の穴だけで16カ所も見つかっており、猪垣全体ではどれだけの破損となっているのだろう。毎年、イノシシの食害が発生し、電気柵などで対応しているが、最初の歯止めとなる猪垣が機能していないのでは意味がない。なんとか全体的な補修や定期的な点検ができないものだろうか。

 ▽…9月定例市議会で30日、特別委員会の設置を提案した伊良皆高信氏が委員に入っていないという“珍事”があった。続けて別の特別委の設置案を提出するため、「次もあるから」と控えたが、野党から「提案者として責任をもつべきだ」との指摘を受け、委員1人と入れ替わった。伊良皆氏はほかにも2議案を提出し、議席から「今回は、伊良皆高信議会だ」との声。

第2次安倍改造内閣が揺れている。政治資金の…

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 第2次安倍改造内閣が揺れている。政治資金の不透明な記載と選挙区での資料配布が問題となり、小渕優子経済産業相(40)と松島みどり法相(58)が同時に辞任。改造内閣は、9月3日の発足以来の「逆風」に直面している▼安倍首相は「元気で豊かな地方の創生」を掲げた第2次改造内閣を「実行実現内閣」と名付けた。成長戦略の柱に据える女性の活躍推進を打ち出し5人の女性閣僚を積極的に起用した▼目玉人事だった小渕、松島両氏の引責辞任。小渕氏に至っては2度目の入閣であり閣内最年少。元首相の娘で将来の首相候補に名前が挙げられ、初の女性経産相としての手腕発揮が注目された▼「政治とカネ」をめぐり、閣僚が辞任に追い込まれるケースは今に始まったことではない。2006年の第1次安倍内閣では久間章生防衛大臣の「原爆投下はしょうがない」など閣僚の失言、不祥事が相次ぎ4人が辞任。安倍首相はわずか1年で辞任表明している▼過去の教訓と、自ら実行実現内閣と命名しただけあって後任人事を急ぐなど今回の危機への対応は早かった。しかし、内閣支持率は48・1%(共同通信調査)となり、9月の前回調査に比べて6・8ポイントも下落している▼国民はついてきているのか。一直線ではなく安倍首相はいま一度、周りを見渡してほしい。(鬚川修)


八重山版マニフェストを

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■前回初の八重山向け公約

 今年の一連の選挙戦を締めくくる県内最大の政治決戦である県知事選は、今月30日告示、11月16日投開票まで3週間余となった。

 今回初の保守・中道分裂となった同知事選は、現職の仲井真弘多氏(75)が自民推薦で3選を目指すのに対し、県議会野党会派と那覇市議会の前自民市議団ら保守層の一部、それに経済界有志が支援する前那覇市長の翁長雄志氏(64)、元郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)、前民主党県連代表の喜納昌吉氏(66)、会社代表の大城浩氏(48)が立候補を表明。各陣営は県内各地に選挙事務所を設置、既に集会も開くなど選挙戦は活発化している。

 仲井真、翁長、下地の有力3氏は既に21日までに政策も発表したが、そこで今回も各陣営に要望したいのが、八重山地域向けの「選挙公約」である八重山版マニフェストだ。4年前の前回選挙で2期目を目指した保守系無所属の仲井真氏と、革新系無所属で前宜野湾市長の伊波洋一氏が異例にもそれぞれ初の八重山版マニフェストを発表、郡内の有権者から高い評価を得た。

■離島には離島の政策課題

 今回の選挙も米軍普天間飛行場の辺野古移設の是非が大きな争点になる。 確かに前回選挙で「県外移設」を訴え、報道各社の当選インタビューで「県内移設はもうない」と言い切っていた仲井真氏が今回は一転、県外移転への努力も全くなしにただ沖縄に軍事要塞(ようさい)化を押し付ける国の圧力に屈し、辺野古移設にかじを切った公約破棄に対する是非を問い、さらに国の差別に対し沖縄の尊厳、主体性が守れるかどうかの極めて重大な選挙だ。

 とはいえ離島の八重山にとっては、「離島の人々が島に安心して住むためにどうすればよいのか」といった離島ならではの課題が山積しており、県知事選はその離島の声を直接届ける4年に1度回ってくる大事なチャンス。

 そこで前回両陣営の首長、県議、3市町村議員、選対組織が取り組み、各業界や団体などから意見を集約、それぞれ候補者と調整して初めて実現させたのが八重山版マニフェストだ。

 仲井真陣営は「なかいま弘多のお約束」と題して産業振興と地域活性化など五つを柱に47項目の政策を発表。一方伊波陣営は「イハ洋一・八重山の5つの願い」と題して頼れる医療と安心できる介護など五つをテーマに19の施策を発表した。

■各陣営は今回も取り組みを

 各候補者が知事になったら八重山のために何をするのか、各陣営は今回も取り組んでぜひ実現してほしい。

 現職の仲井真氏の離島振興への取り組みと実績は評価できる。しかし新人の翁長氏は未知数だ。ただ那覇市長として那覇市民が周辺離島を旅行する際船運賃と宿泊費を補助する「島たび助成」を実施しており、離島への理解と関心は低くないようだ。

 さらに各候補者には、八重山の観光産業に重大な影響を与えかねない石垣や与那国への自衛隊配備に対するスタンスも知りたい。それは主要候補が革新が支援する翁長氏を含め自衛隊容認の保守系だからだ。八重山版マニフェストを選択の判断材料としたい。

ベゴニアなど花の苗植える 総合体育館周辺で50人参加

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沖縄都市緑化月間にちなむ清掃で、雑草取りに汗を流す参加者=19日午前、市総合体育館

 10月の沖縄都市緑化月間にちなむ清掃と花の苗植えが19日午前、石垣市総合体育館であり、市民約50人が同館周辺にベゴニアやインパチェンスなどの苗60鉢を植えたほか、雑草取りを行って汗を流した。

 木の枝を細かくし、それを木の根の部分に敷くことで乾燥を抑え、雑草が生えにくくする取り組みや、土づくりのデモンストレーションも今回初めて行われ、参加者が興味深そうに見入った。

 アラマンダやミニサンダンカ、ブルーサルビアなどの苗約400鉢の無償配布も行われた。

 大里雅恵さん(34)は夫の広幸さん(35)と長男の孝太ちゃん(2)と参加し、「緑化について考える機会になった。またこのようなイベントがあれば参加したい」と話した。

 県造園建設業協会八重山支部の遠藤義夫支部長が「私たちの代だけでなく子や孫にどうやって島の美しい風景を残せるかを考えながら作業にあたってほしい」とあいさつした。

県タクシー協会が対応要望 白タク問題

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白タクの現状について石垣港付近を調査する県ハイヤー・タクシー協会の新垣良勝統括部長ら(右から4人目)=20日午前、市内浜崎町

 クルーズ船の外国人観光客に対して行われている「白タク」行為について、県ハイヤー・タクシー協会の新垣良勝統括部長と同協会教育指導委員会の喜屋武貞夫委員長は21日午前、石垣市側に実態を報告し、今後の対策を話し合った。市は今後、関係機関と協議会を開き、来年のクルーズ船寄港に向け対策を検討する方針。

 同協会は20日、白ナンバーの自家用車両で有償の乗合やタクシー類似行為などを行う「白タク」行為の実態などを視察した。

 喜屋武委員長は報告で、業者による客のあっせんや料金収受の確認が難しいことを指摘し、「違法行為が堂々と行われ、これを野放しにする行政はいけない。条例などで対応できないか」と要望。

 新垣統括支部長は「(白タクの)現状は悪化している。違法行為を排除し、健全な八重山観光を取り戻してほしい。このままでは全県的に飛び火する。食い止めてほしい」と求めた。

 同課観光推進班の西銘基恭班長は「有償運送や旅行業としての認可は国や県。取り締まりは警察の業務だが、来年の寄港に備えて関係者を交えて検討したい」と述べた。

来月、生産者に説明 工事遅れで方針

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西表製糖工場の建設工事の工期内完了などを要請する西表島さとうきび生産組合の山城富正組合長(左)=21日午前、竹富町長室

 建設工事が遅れている西表製糖工場について、竹富町は11月に地元で建設完了の見通しなどを説明することにしている。同工事は年内に完了する予定だったが、全国的な鉄鋼関連の加工・搬入の遅れで、9月末の工事の進捗(しんちょく)率で15・28%の遅れが発生。11月初旬には建材の鉄鋼が搬入され、建屋建築が始まることから、工程のめどがつくのを待って、同月中に説明会を開くことにしている。

 農林水産課の田代仁課長補佐によると、町は工事の遅れを取り戻すため、工事発注を一括ではなく4工区に分けて発注。

 ただ、来年1月上旬の操業開始に間に合わない可能性が高まっており、西表島さとうきび生産組合の山城富正組合長らは21日午前、竹富町役場で川満栄長町長に工期内の完了を要請するとともに、遅れる場合には工事完了期を早期に確定するよう求めた。

 山城組合長は「刈り取りが遅れれば、来期に向けた肥培管理や春植え、株出しも遅れ、全体に影響してくる。工期内の完了をお願いしたい」と要望。

 組合員らは「操業開始日が分からない状況ではアルバイトの募集が出せない」「アルバイトにいつ現地入りしてもらえばいいか答えられない」、「すべて刈り取ることができるか不安」などと訴えた。

 川満町長は「毎週の工程会議で工期内の終了に努力するよう業者に求めている」と述べた。

 西表では今期、9月1日時点で収穫面積約147㌶、生産量8987㌧のキビ生産量を見込む。

 西表糖業の操業開始時期は過去5期で12月5日から1月6日。

遺骨収集を要請決議 尖閣列島戦時遭難事件

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尖閣列島戦時遭難事件にかかる遭難者の遺骨収集などの実現を求める要請決議は与党(起立議員)の賛成多数で可決された=21日午前、本会議場

 9月定例石垣市議会(知念辰憲議長)は21日、本会議を開き、尖閣列島戦時遭難事件で犠牲になった人たちの遺骨収集の実現を求める要請決議など、議員提出議案7件を可決した。国道の不点灯照明の解消を要求する要請決議、農水産物の本島出荷に県補助事業の農林水産物流通条件不利性解消事業の適用を求める要請決議と併せ、国や県に議員6人を派遣して要請する。

 遺骨収集に関する要請決議は伊良皆高信氏が提案。上陸の許可や慰霊祭の援助、調査に基づく記録集の作成、資料館を建設する慰謝事業を求める内容で、与党の賛成多数で可決された。

 質疑で伊良皆氏は「組織としての遺族会には話していないが、遺族は高齢化しており、今なら行けると遺骨収集を求める遺族もいる。国が戦後処理の問題として遺骨収集を認めるべきだ」と訴えた。

 野党側は質疑や討論で「趣旨には賛同するが、今の状況では現実的ではない。名ばかりの決議になりかねない」(長浜信夫氏)、「遺族会に先走って決議するのは、政治的意図があると思える」(前津究氏)などと反対した。

 不点灯照明の解消を要求する要請決議は箕底用一氏、農林水産物流通条件不利性解消事業に関する要請決議は砥板芳行氏の提案。平良秀之氏が提出した「危険ドラッグ」の根絶に向けた総合対策の強化を求める意見書も可決された。

 このほか新庁舎建設、公共工事発注に関する二つの調査特別委員会の設置も認めた。いずれも伊良皆氏の提案。委員長には新庁舎―に伊良皆氏、公共―に今村重治氏を互選した。

 【尖閣列島戦時遭難事件】1945年7月3日、台湾に向かっていた疎開船2隻が米軍機の機銃掃射などを受けた遭難事件。1隻が炎上して沈没。1隻はエンジンが破損して航行不能となり、魚釣島に漂着。銃撃されたり、溺れたりして多くの乗船者が犠牲になったほか、漂着先の魚釣島で餓死する人もいた。尖閣列島戦時遭難死没者慰霊之碑には80人の名前が刻まれている。

猪垣35カ所機能せず 野底林道-浦底越道

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倒木で押しつぶされた猪垣=15日午後(農地・水・環境保全の会提供)

 伊野田地区農地・水・環境保全の会(仲原清正会長)がこのほど、野底林道から浦底越道(クイツ)まで約3㌔の猪垣を点検したところ、土砂崩れや抜け穴など、猪垣として機能していない部分が35カ所確認された。イノシシはここからほ場へ侵入しているとみられ、同会の仲原会長は市に管理と定期的な点検を要望。市は「猪垣補修のための事業はないが、補修資材の提供を検討したい」(半嶺重行市むらづくり課長)としている。

 猪垣の点検作業は地域住民と農家が一体となって農業用施設の維持管理と農村環境の向上を図る「農地・水・環境保全向上対策」の一環。今月14日から2日間、会員4人が参加して猪垣沿いの雑木などを伐採しながら点検した。

 点検した場所では、イノシシが掘ったとみられるフェンス下の抜け穴のほか、土砂崩れが約510㍍にわたって15カ所、土砂だまりが約30㍍にわたって4カ所確認された。

 崩れた場所や土砂がたまった場所からはイノシシが容易に出入りできることから、周辺ほ場での農作物被害が懸念されている。

 仲原会長は「せっかく作った猪垣も点検・補修しなければ宝の持ち腐れ。市で管理や定期的な点検をしてほしい」と、市に対策を求めた。

 これに対し、市むらづくり課の半嶺課長は「猪垣を補修する事業がなく、予算確保が困難だが、補修資材を提供することはできるかもしれない」と述べるにとどめた。

 猪垣は、市の北西部の山すそを中心に広範囲にわたって整備されているが、補修点検が十分とはいえず、毎年のように農作物のイノシシ被害が発生している。

ホテル並みの住み心地

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 ▽…サービス付き高齢者向け住宅の内覧会が開かれており、多くの市民が訪れている。個室にはベッドやエアコン、洗面台、トイレ、クローゼットなどが付いており、約18平方㍍の部屋は1人で住むには十分の広さ。デイサービスに、3食付も魅力。付き添いで内覧会を訪れた40代の男性は「とてもきれいでいい感じ。自分が住みたいくらいだ」とお気に入り。

 ▽…シードー線沿いに立つ「警察官ぱいーぐる」は、安里隆さんが手作りで完成させた。新空港入り口のマスコットに続いて2体目。硬質の発泡スチロールを削っていく根気のいる作業で、最初の製作は試行錯誤を重ねたとか。今回は要領を得ていたといい、「最初のものより上等なものができた」と満足げ。

 ▽…バイクで全国都道府県庁を巡り、約3万㌔を走破した伊藤紘太さん。神奈川県の湘南でヤンキーに絡まれたり、旅の最終局面には台風17、18、19号に立て続けに遭遇したりと危険と隣り合わせの中、見事快挙を成し遂げた。今後の目標は「幸せな家庭を築くこと」。意外な答えと思いきや「まだまだ未知の世界が広がっている。行けなかった所にバイクで行ってみたい」と冒険心も忘れなかった。


2個人1団体表彰

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受賞報告した左から仲山久紀、玉津健市、平良守弘さんら(左より)=22日午後、八重山教育事務所

 このほど長崎県で開かれた第59回九州ブロックPTA研究大会で前八重山地区PTA連合会長の仲山久紀さんと宮良小学校PTA(玉津健市会長)が表彰されたほか、前県PTA連合会副会長の平良守弘さんが感謝状を受けた。

 3氏は22日午後、八重山教育事務所を訪れ、黒島一哉所長に受賞報告した。

 仲山さんと平良さんは昨年、県内で開かれた九州ブロック沖縄大会で県PTA連合会役員として大会運営に貢献。宮良小学校PTAはイカダ下りや黒糖づくりなど地域に根ざした活動が評価された。

 黒島所長は「子どもたちは地域の宝。育てるのは大人の務め。皆さんの活動には敬意を表したい」とたたえた。仲山さんは「今後もPTA活動に貢献したい」、玉津さんは「受賞を機にさらに充実した活動を心掛けたい」、平良さんは「地域で協力しながら子どもたちを育てたい」と喜びを語った。

 

翁長友美さん3位入賞

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洋装ブライダルの部で3位入賞し、モデルと共に喜ぶ翁長友美さん=21日、大阪市中央体育館

 【大阪】第42回全国美容技術選手権大会(全美連主催)が21日、大阪市中央体育館で行われ、洋装ブライダルの部に初出場した翁長友美さん(エクセル美容室、28)が3位入賞した。また昨年、中振袖の部で優勝した新城桃子さん(アトリエM、31)が優勝旗を返還した。

 同大会は毎年開催されている美容業界最大規模のイベントで、全国の地区予選を勝ち抜いてきた9部門254人が一堂に会し、日ごろ磨いた技術を競い合った。

 翁長さんが参加した洋装ブライダルの部には15人が参加。緊張することなく、練習の成果を出せたという翁長さんは「今年1月から月2〜3回のペースで福岡の指導者の下で練習を積んできた。優勝できなかった悔しさをバネに、今後も挑戦していきたい」と満面の笑みで語った。

 一方、新城さんは「優勝旗の返還は、一つの区切りとしての思いから行った。次の大会に向け、一からスタートする心構えで取り組み、大会に臨みたい」と話した。

 会場に応援に駆けつけた池村ひろみ八重山支部長は「昨年の優勝に続き、八重山支部から入賞者が出たことは素晴らしいことで、八重山の美容技術がレベルアップした証しだと思う。今後も組合員の技術向上に努めていきたい」とコメントした。

交通安全呼びかける 警察官姿のぱいーぐる

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道行くドライバーに交通安全を呼びかけるぱいーぐる=17日、石垣市総合体育館北方のシードー線

 石垣市総合体育館北方の市道シードー線沿いで、警察官の制服を着けた石垣市公認キャラクターの「ぱいーぐる」が、ドライバーの安全運転に監視の目を光らせている。

 ぱいーぐるは、県の新川河川橋梁整備工事を請け負った㈱米盛建設工業が9月下旬に設置したもの。「交通安全」と書き入れたタスキをかけ、敬礼する格好で、安全運転を呼びかけている。

 県八重山土木事務所河川都市港湾班によると、ぴさい橋の通行者がシードー線を横断する場合、テニスコート前の横断歩道まで行かなければならないため、子どもたちの通学路の安全を確保しようと設置してもらったという。

 同社は、同様のマスコットを製作したことのある安里隆さん(71)に製作を依頼。安里さんは2、3週間かけ手作りのマスコットを完成させた。

 安里さんは「ドライバーがスピードを落とし、交通安全を心がけてくれれば」と願い、同社の担当者は「子どもたちの交通安全に役立てばうれしい。市のマスコットなので、観光客にもPRできるのではないか」と話している。

バイクで全国走破 北海道の伊藤紘太さん

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山形県庁の前で写真に収まる伊藤紘太さん=2013年8月22日(伊藤さん提供)

 石垣市新川出身の伊藤典子さん(56、旧姓・栽)=北海道上川郡新得町=の次男、紘太さん(24)=同=がこのほど、バイクで全都道府県3万㌔走破を達成した。

 紘太さんは2011年3月に國學院大學北海道短期大学部幼児・保育学科を卒業後、同年4月から13年3月まで、石垣市大浜のなごみの広場保育園に保育士として勤務。

 同大を卒業してすぐ就職したため、「社会人としての常識もまだ身に付いていないのに子どもたちと向き合ってよいのだろうか」という思いを抱えていたといい、「いろいろな経験を積んで自分に足りない物は何かを見つけ、人間的な魅力を身に付けてからまた子どもたちの前に立ちたい」と決意。

 13年4月に全国の都道府県庁を回る旅に出発。約1年半かけ今年10月14日に約3万㌔走破を達成した。

 道中、福井県の東尋坊を見た帰りに後ろから車に追突され、前の車と板挟み状態になる事故に見舞われたことも。バイクのフレームやテールランプ、ミラーなどが壊れて修理に約2カ月かかり、約3カ月半、富山県の旅館でお金をためながら再出発の日を待ったという。

 宮城県女川町では住民に震災当時やその後のことを教えてもらい、「いろんな人にお世話になった。旅の中で一番印象深い所です」と紘太さん。達成した14日は紘太さんの誕生日で、「正直まだ実感はないが、これから誕生日を迎えるたびに思い出すと思う。一生記念に残る誕生日になった」と笑顔をみせた。

 今後は再びバイクに乗り、これまで出会った人々にお礼を言いながら古里の北海道へ戻るといい、「まだ旅は終わっていない。北海道に戻ったら、旅行記を作りたい」と目を輝かせた。

 典子さんは「何かあった時には私の母が言っていた『命どぅ宝』という言葉を送っていた。大雨や雷の時も諦めず頑張ってきたのはすごいと思う。帰って来た時、自分の宝をどれだけ得られたのかを聞くのが今から楽しみです」と語った。

石垣市 鉢嶺材木店建物を買い取り

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今後の港湾計画上の土地利用に備え、石垣市が建物を買い取ることになった旧鉢嶺材木店八重山店(中央)=22日午後、ホテルピースアイランド石垣島から撮影

 石垣市は、竹富町役場前の市有地内にある旧鉢嶺材木店八重山店の建物を買い取り、今後予定されている港湾計画の利用に備えることにしている。建物がある土地一帯は、昨年12月に改訂された港湾計画で交通機能用地や都市機能用地(美崎町再開発)などに位置づけられており、具体的には南ぬ浜町と本港地区を結ぶ第2の架橋となる臨港道路が計画されている。事業が具体化した場合、市は今回買い取った建物を取り壊すなど、スムーズな土地利用につなげる考えだ。

 港湾課(玉城広文課長)によると、建物の所有者は当初、第三者への譲渡を模索していたが、市は「買い取るほうが効率的な土地利用が図れる」と判断、買い取ることで合意した。

 市は、2014年度港湾事業特別会計の9月補整で公有財産取得費として3974万円を確保。今後、売買の仮契約を結び、12月議会で正式に財産の取得について承認を得る予定だ。建物については当面、別の事業者への賃貸借を予定している。

 建物は、敷地1379平方㍍のうち704平方㍍に倉庫、コンクリート土間などがある。市は同社に土地を貸し付けており、建物の売買契約後、解除する予定。

 同地の区画内にある危険物取扱事業者は現在、南ぬ浜町への移転に向けて調整しており、石垣雅好建設部長は8日の市議会一般質問で「現段階では、おおむね2018(平成30)年から20(同32)年をめどに作業を進めている」と答弁している。

 玉城課長は「エネルギー施設の移転と同時に建物を取り壊すことができ、臨港道路や美崎町の再開発などへの土地利用がスムーズにいくのではないか」と話している。

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