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安全衛生レベルの向上を 県労基協会・八重山労基署

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マイナス45度の冷凍倉庫内の労働環境を点検する県労働基準協会八重山支部の会員ら=7日午後、㈱ホクガン石垣工場

 2014年度第65回全国労働衛生週間が1日から始まったのを受け、県労働基準協会八重山支部安全衛生部会(宮良博文支部長・会員事業所230社)は7日午前、八重山労働基準監督署(比嘉健三署長)と事業所合同パトロールを市内2事業所で行った。比嘉署長によると、今年に入って2件の死亡災害が発生していることから、同支部では「意識を高めていきたい」としている。

 パトロールには、支部会員と労基職員ら10人が参加。安全衛生の管理体制や作業環境の安全対策、従業員の健康管理体制について点検を行った。

 このうち㈱ホクガン石垣工場では同社担当者から説明を受けながら、精肉加工室やもずく保存庫、マイナス45度の冷凍倉庫の業務環境をチェックした。

 八重山労基の比嘉署長は「八重山地区では今年に入り2件の死亡災害が発生し、労働災害は緊急事態。改善点は適切にアドバイスしていきたい」と述べ、宮良支部長は「事業場の内部では見えないものを、パトロールで見て安全衛生レベルの向上と会員の意識を高めていきたい」と話した。


月間降水量の3割下回る 西表島

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通常時の西表島東部第2区相良川水源地
=提供・竹富町水道課

 西表島の一部で9月の雨量が平年の30%に満たない状況が続いているのを受け、竹富町水道課(宮良用和課長)は7日、渇水対策会議を開き、対応を協議した。同課では竹富島と波照間島を除き、西表島を水源地とする町内全域で8日から節水を呼びかけていく。週明けからの時間断水も視野に臨時的な水源地調査を行っているが、時間断水が行われた場合、町内全2327世帯(9月末現在)の80%で影響が出る見込み。

 町内では西表島内の五つの水源地にせきを設けて取水した水を小浜島、黒島、新城島、鳩間島に海底送水管を通して配水している。

 石垣島地方気象台によると、西表島(上原宇那利崎)の9月の月間雨量は78㍉で平年値267.7㍉の30%を下回っている。10月も6日までの降水は4㍉にとどまり、今後1週間の天気も晴れと曇りの予報で、降水は見込めない状況となっている。

 同課では8日から防災無線で節水を呼びかけるとともに、雨が降らなかった場合に備えて西表島大見謝川から臨時的に取水し、8㌧タンクを乗せた車両で各水源ろ過地に運搬する計画を立てている。

 宮良課長は「洗車や庭への散水などは極力控えてほしい。今後1週間ほど雨が降らなければ時間断水を行わなければならない状況になりそうだ」と危機感を訴え、節水を呼びかけている。

 なお、今回の節水呼びかけでは、石垣島から送水を受けている竹富島と海水を淡水化している波照間島は対象になっていない。

 時間断水が実施された場合、町内全2327世帯4222人(2014年9月末現在)のうち、波照間276世帯533人、竹富183世帯361人を除く1868世帯3328人に影響がでる見込み。

牛の島の要請すんなり

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 ▽…少雨傾向が続く中、牧草が育たず深刻な状況になっている牛の島「黒島」。黒島肉用牛生産組合が牧草ロール購入に対する助成を竹富町役場に要請した。町は先日閉会した9月定例町議会に干ばつ対策費を計上し、予算を確保していただけに対応もスムーズ。牧草ロール購入費の三分の一を助成していく作業を進めており、職員の迅速な対応は心強い限り。

 ▽…石垣中学校の池で飼育されているコイが死んでいるのが8日発見された。8月には平得の民家庭に猫の死骸が投げ込まれる事案も発生。市内に住む30代女性は「全国の重大事件を見ると、事件前に小動物を虐待するなどの異常行動があったという報道もあるので、少し怖い」と話す。これから冬にかけ日没も早くなる。不審者に細心の注意が必要だ。

 ▽…9月11日の市議選当選証書付与式に出席できなかった中山義隆市長に対し、仲間均氏が8日の一般質問前の所見で「市長は議会や議員を軽視しているわけではないと思うが、市制始まって以来の異常事態。市長のおっしゃる『抵抗勢力』なる立場でしっかりと論戦を巡らせたい」と述べた。その後の追及ぶりから、所見が“宣戦布告”だったのかも。

デザインって面白い

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唯木さんからデザインについてアドバイスを受ける児童ら=8日午前、登野城小4年2組

 登野城小学校(浦崎喬校長)の4年2組で8日、南ぬ島石垣空港マスコットキャラクター考案者でグラフィックデザイナーの唯木律子さん=登野城=が図画工作の授業を担当した。

 地域人材活用の一環で、児童らのスキルアップを図ろうと行われた。

 授業では、学校側と唯木さんが制作した学校案内リーフレットを見比べながら違いを確認し、デザインの基礎や目的を学んだ。

 この後、児童らは台紙に印刷物の写真を切り貼りしたり、手書き文字を入れたりして、唯木さんのアドバイスを受けながら学校案内リーフレット作りをした。

 石垣有那(ありな)さんは「写真を斜めに貼り付けたり、イラストを入れると伝わりやすくなった」、崎原ゆずさんは「デザインは自由に制作することが大切だと教えられた」と感想を述べた。

 担任の東小浜尚(ひさし)教諭は「これまで地域人材活用は伝統の棒術や横笛などが多く、デザイナーによる授業は初めて。子どもたちにはいい体験になった」と話した。

記念大会に36チーム 第80回秋季軟式野球選手権

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第80回秋季軟式野球選手権大会開会式。36チームを代表して選手宣誓を行う高嶺設計B・Cの名嘉幸弘主将=8日夕、本社2階会議室

 第80回秋季軟式野球選手権大会(八重山野球連盟主催、八重山毎日新聞社共催)の抽選会が8日夕、本社2階会議室で開かれ、出場36チームの組み合わせが決定した。大会は19日に開幕し、約1カ月、石垣市中央運動公園野球場など3会場で熱戦が展開される。

 県野球連盟八重山支部の西表彰支部長は「全チームに優勝できるチャンスがあり、記念大会にふさわしい勝負を展開してほしい」と述べ、本社の黒島安隆社長は「選手の皆さんは体に気をつけ、記念大会を盛り上げてほしい」と激励した。

 出場チームを代表して選手宣誓を行った高嶺設計B・Cの名嘉幸弘主将(38)は「日ごろの運動不足をこの大会で解消し、けがなく正々堂々と戦うことを誓う」と力強く宣誓した。

 日程は次の通り。

 【19日】

 ▽市営球場=①Lapin×ISLAND BREEZE(順延)②名嘉真畜産×名蔵BC③海人×㈱基電88S④ルーキーズ×サムライ重機

 ▽沖電球場=①壱萬会×HUB BALL(順延)②八重山土木事務所×先島交通㈱B・C③Mac|Win×狩俣親族B・C④シカゴハブス×49寅~ず⑤大浜野球有志会×武南興業モンチキ

「いじめはしない」

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人権について國吉長秀氏から学んだ児童ら=8日午前、大本小

 大本小学校(漢那ひとみ校長、児童10人)の人権集会が8日午前、同校音楽室で開かれた。石垣市人権擁護委員協議会委員の國吉長秀氏が講話し、児童たちが違いを認め合うことや人権を尊重することの大切さを学んだ。

 集会ではDVDを使って「いじめ」について学習。國吉氏は「いじめを見つけたら、やめさせたり、勇気を持って先生や家族に相談してほしい」と強調。

 最後は全員で「いじめはしない、させない、見逃さない」と大声で誓った。

 児童会長の嶺井ゆきのさん(6年)は「私たちはいじめを絶対にさせないようにして、みんなの笑顔があふれる学校をつくっていきたい」と述べた。

徳村さんが優秀賞 八商工

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県高校定通制生活体験発表大会で優秀賞に輝いた徳村政直さん=8日午後、八商工校長室

 浦添市てだこホールでこのほど、「第56回沖縄県高校定時制通信制生徒生活体験発表大会」(県高校定時制通信制教育振興会など主催)が開催され、八重山商工高校定時制1年の徳村政直さん(25)が優秀賞を受賞。8日午後、同校校長室で受賞報告があった。同校では2年連続の入賞。

 「父親としての大きな決意」と題し発表した徳村さんは、自身が『中卒』という学歴に不安を抱え、結婚や子どもの誕生を契機に勉強を教えられる親になりたいと決意し、定時制に入学。学ぶ楽しさや新たな目標について述べた。

 大会までの1カ月間は仕事と授業の合間を利用して、国語担当の平良悦子教諭の指導を受けながら表現方法などを練習。原稿は暗記して、自身の発表を録音したボイスレコーダーを聞き返して毎日練習を重ねた。

 徳村さんは「大勢の前での発表と賞をもらうのは初めて。受賞は家族や職場の方々のおかげ。3年生になったらもう一度出場して最優秀賞を目指したい」と喜びを語った。

 指導した平良教諭は「暗記力が良く、粘り強く挑戦する姿勢がいい。受賞できてよかった」と喜んだ。

牛の島、干ばつ深刻 黒島畜産組合

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乾燥ロール購入の助成を要請する黒島肉用牛生産組合の仲盛浩吉組合長(左)と役員ら=8日午後、町長室

 少雨傾向が続く中、黒島肉用牛生産組合(仲盛浩吉組合長)の役員ら5人が8日午後、竹富町役場を訪ね、川満栄長町長に干ばつ対策として牧草の乾燥ロール購入に対する助成を要請した。町では干ばつ対策費で牧草ロールの購入・運搬費に対して三分の一を助成する考えで総額817万円の予算を確保しており、川満町長は早ければ週明けから受け付けを始める方針を示した。サトウキビへの干ばつ対策も実施していく。

 要請で仲盛組合長は「普段は40個以上の牧草ロールが取れる採草地も6個しか刈り取れない。立ち枯れしている状況で冬場に向けた蓄えもできず、畜産経営に大きな支障をきたしている」と窮状を訴えるとともに、農道整備や購買者の誘致活動強化も併せて要望した。

 川満町長は「雨が降らないため農業用水だけでなく、飲料水の確保も厳しくなっている。9月定例議会に干ばつ対策費を計上、可決していただいているので早急に執行できるようにしたい」と述べ、週明けにも受け付けを始められるよう作業を急がせるように指示した。

 町農林水産課では町内の全畜産牛を対象に4週間分の牧草ロール3046個を見込んでおり、運送費を含めて三分の一を助成する方向で作業を進めている。

 また、サトウキビの干ばつ対策として町では3㌧タンクを乗せた4㌧ダンプ車両のリース料を確保するとともに、JAが実施しているかん水ポンプの貸し出しについて利用料を助成していく考え。


議場に障がい者の声を

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 ▽…身体障がい者として初めて石垣市議会議員となった福島英光さんが9日、一般質問に立った。自席から壇上に向かうまで若干時間がかかったが、「皆さんこんにちは。見ての通り、私は障がい者なので、議場内でこけるようなことがあっても、驚くことなく、温かく見守ってくださいますよう、よろしくお願いします」とユーモアを交えたあいさつでデビューを飾った。

 ▽…26日に創立50周年記念コンサートを行う石垣第二中学校。4月にBEGINに出演を依頼した際、「連絡が来るのを待っていた」(比嘉栄昇さん)と即OKだったとか。BEGINのほか、きいやま商店とビッグネームがそろっており、最初は市民会館なども考えたが、「母校で歌いたい」というたっての希望で決定。卒業生や在校生にとっても母校でのコンサートは感慨深いものになりそう。

 ▽…団地住民を対象に開かれた県営新川・真喜良・真喜良第2団地・新川市営住宅建て替え工事の説明会。新たな団地は6~7階建てでエレベーターが整備されるが、維持管理費は共益費から捻出される。その共益費は自治会費の中に盛り込まれているため、自治会費の徴収を懸念する声も多く、「家賃と一緒に徴収を…」という要望には会場から拍手も。

八重山郡民陸上競技大会が4、5の2日間…

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 八重山郡民陸上競技大会が4、5の2日間、石垣市中央運動公園陸上競技場で開かれた。郡内3市町から16チーム、約300人が出場し、地域の名誉をかけ各種目で熱戦を展開した▼筆者も大浜公民館から50代100㍍と年代別リレーに出場したが、ろくすっぽ練習もせず、何十年も履いたことがないスパイクで走ったため、最初の種目で軽い肉離れを起こし、散々な目に。自身の体力の衰えと、安易な考えの怖さを身をもって実感した▼長年、大会出場を続けている選手の中には、故障と戦いながら満身創痍(そうい)で出場する者も。テーピングで足の故障を抑え、自身の記録に挑み続ける姿には頭が下がる思いだ▼ただ、全体的に大会への参加者が少なく、各種目で空きレーンが目立った。応援もまばらで、会場が広いだけに、なおさら参加者の少なさが印象に残った▼以前、八重山農林高校グラウンドで行われていた郡民陸上は花形大会として熱気にあふれ、参加選手と会場が一体となり盛り上がった。その光景を知る人にとって現在の大会は少々物足りず、寂しい限り▼だが、参加者からは出場者が少なくなった大会に寂しを感じながらも「力を付け陸上王国を復活させたい」と力強い声も。競技人口を増やし、まずは大会を盛り上げたいものだ。(下野宏一)

26日に記念コンサート BEGINなど出演

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創立50周年記念コンサートをPRする石垣第二中学校の上里多一校長(右)と期成会の上原秀政会長=9日午後、同校校長室

 今年で創立50周年を迎える石垣第二中学校(上里多一校長、生徒514人)は26日午後5時から、同校体育館で卒業生のBEGINやきいやま商店などを招いて記念コンサートを開催する。

 コンサートに先立ち午前10時からは、在校生とBEGINのトークショーとミニライブも行われる。

 記念事業期成会(上原秀政会長)は主な記念事業として①3年生の教室へのクーラーの設置②学校車の購入③マーチングバンドの楽器購入-を挙げており、その資金造成も兼ねている。

 9日午後、同校校長室で会見した上原会長は「卒業生や関係者の方々に来てもらい、楽しみながら共に50周年を祝ってほしい」と呼びかけた。

 コンサートは定員2000人。未就学児は無料、小学生以上は2000円。トークショーは定員1000人で入場無料。当日は混雑が予想されるため、同校では「乗り合わせのうえ来場してほしい」と呼びかけている。チケットはココストア全店で購入可能。同校のほか、石垣、大浜、白保、伊原間の5中学校、八重山、八重山商工、八重山農林の3高校にも置いている。問い合わせは同校(83-1953)。

ファミマきょうオープン 最高の接客でおもてなし

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オープニングセレモニーで10日の開店に備える店舗スタッフと沖縄ファミマ関係者ら=9日午後、八重山支庁前店

 10日に石垣市内の4店舗が同時開店する沖縄ファミリーマート(本社那覇市・大城健一代表取締役社長)は9日午後、八重山支庁前店で同社幹部やスタッフなど約35人が出席して開店セレモニーを行った。

 大城代表取締役社長は「4店舗の開店で県内243店舗目となる。石垣島の人々が心待ちにしているので最高の接客で迎えたい」と抱負。10日午前10時に開店するのは730記念碑前店と石垣ゆいロード店、市中央運動公園前店、八重山支庁前店。沖縄ファミマでは来年2月までに10店舗の出店を予定している。

 創立から24年、宮古島市へ初の離島出店から14年目を迎え、離島の物流や情報システムの課題解消のため石垣島への進出に約10年を費やした沖縄ファミマ。セレモニーを行った八重山支庁前店について「1日1万人以上が通行する国道に面し、周囲には公共施設や娯楽施設が立地していることで競合店から(客を)取り込める」と期待している。

 同店を運営するアルス・ライフサポートの黒嶋克史代表取締役(53)は「石垣島での開店に約2年かかった。時代の流れに乗った商品や質の高いサービスを提供し、地域に根づいたコンビニを目指したい」と意気込んだ。

 新空港開港のビジネスチャンスを取り入れたい考えを示す大城代表取締役社長は「本島と同様の店舗に仕上げ、新商品も八重山の特産品を使った11品目を展開。今後は県内で300店舗の展開を目指す」と述べ決意を示した。

 1店舗で約3000~3500商品を扱う沖縄ファミリーマートは、先月29日に完成した食品製造と物流拠点の石垣総合センターでおにぎりやすし、調理麺や弁当など7品目を製造。常温倉庫や配送センターを併設。オキコ㈱と日新パン、八重山港運㈱の3社に業務を委託している。

八重山郷里牛、マカオへ 初の海外出荷

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昨年10月に設立し、初のマカオに八重山郷里牛を出荷した八重山郷里素牛生産グループのメンバー=2013年10月23日

 「おいしい牛肉づくりは素牛から」をスローガンに八重山産子牛の高付加価値化を図ろうと全国で活動している八重山郷里素牛生産グループの「八重山郷里牛(Yaeyama-Kyouri Beef)」がこのほど、マカオに初めて輸出された。出荷されたのは黒島の比屋定修さんが繁殖、佐賀県の中山牧場(中山裕代表)で肥育したもので、八重山郷里牛の海外初出荷に同グループリーダーの東竹西信行さんは「海外の人々にどのように評価されるのか楽しみ」と期待を寄せた。

 八重山郷里牛は郡内で産まれた子牛のうち、父の血統を但馬系に限定。遺伝子にこだわった国内初の子牛農家によるブランド牛として同グループが生産に取り組んでいる。

 今回、マカオに出荷された郷里牛は出荷月齢29カ月の雌で血統は父・美津照重、母の父・福華1、祖母の父・北忠平。

 対マカオ輸出食肉施設の神戸市立食肉センターで9月1日にと畜した後、加工処理されたA5等級の枝肉414・9㌔が出荷され、マカオ市内のカジノホテルのレストランで提供される。

 初の海外出荷に東竹西さんは「八重山から巣立った和牛素牛が八重山郷里牛として海外に渡り、食されることを誇りに思う。今回はマカオへの旅立ちだがほかの国へも輸出が広がり、八重山諸島全体の知名度が諸外国の人々に伝われば幸いだ」と意気込みを話した。

 繁殖者の比屋定さんも「自分で育てた牛が輸出されたことに驚いている。繁殖農家、肥育農家が協力し合いながら良い牛づくりをすることで世界に日本の和牛の素晴らしさをアピールする一助になってほしい」と述べた。

住民に基本設計説明 新川・真喜良団地建て替えで

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県営新川団地・新川市営住宅完成イメージ図(県施設建築課提供)

 県と石垣市は9日夜、真喜良小学校体育館で県営新川・真喜良・真喜良第2団地・新川市営住宅建て替え工事の基本設計説明会を開いた。説明会には大勢の団地住民らが参加し、建て替えに伴う施設整備を要望するとともに、現施設の改善や共益費の徴収方法などについて意見が相次いだ。

 県と市では老朽化した公営住宅の住機能と防災機能の向上、団地余剰地を活用した周辺地域の活性化を目標に新川地域居住機能再生計画を策定。

 4団地合わせて現在の498戸から建て替えで539戸に増やす計画で2DK、2LDK、3LDKの団地7棟を建てる予定。

 今後は市景観形成審議会で審議した後、来年3月には実施設計と移転計画の説明会を実施する。

 説明会では住民から「高齢者や障がい者は1階に住めるようにしてほしい」「駐輪場の整備を」「集会施設に倉庫も設置してほしい」と要望が相次いだ。

 県や市ではこれを受け、部屋割りは基本的に抽選となるが、高齢者や障がい者には配慮する方針で駐輪場や集会施設の倉庫は実施設計の中で検討していくことになった。

川平リゾート用地、「1年以内の利用見込む」 市議会一般質問

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 石垣市議会(知念辰憲議長)の9月定例会は9日、宮良操、今村重治、石垣涼子、前津究、福島英光の5氏が一般質問を行った。川平公民館が農振除外に反対している川平地区北側のリゾート用地について岩下幸司農林水産部長は質問した前津氏に「原則として1年以内に土地利用が見込まれると判断した」と説明した。特別な教育支援を必要とする児童生徒への支援員配置事業は、国から交付税措置されている額の半額以下で対応していることが分かり、質問した石垣涼子氏は「現場を見てください」と増員を訴えた。

 川平地区などリゾート用地3件などを農用地から除外する一部変更案は、答弁などによると、現在不服申立期間に入っており、県との本協議を経て11月下旬に知事同意を得て決定される予定。変更案を策定する過程で川平公民館に意見照会したところ、同意できないとの回答を得たが、市は庁内の連絡会議、庁議を経て変更案を決定した。

 公民館側に事前の説明がなかったことについて岩下部長は「私有地なので開発者が行うのが基本。事業者に説明会を開催するよう依頼、要請している」と述べ、市としては今後も行わない意向を示した。

 前津氏は「以前から川平公民館はこの地区ではリゾート開発に反対していたが、新聞報道で農振除外を知り、不信感を募らせている。今後も周辺地域には秘密裏のままに農振除外をしていくのか」と批判した。

 石垣氏が取り上げた特別支援員の配置について成底啓昌教育部長は「幼稚園、小中学校から44人の支援申請があり、うち34人が支援対象となった。このうち20人に対し15人に支援員を配置している。増員の必要性を感じており、予算確保や人員確保に努めたい」と答弁した。

 石垣氏は、特別支援員配置に対する交付税措置額が5271万円あるのに実際の当初予算は1427万円しか措置されていないことを答弁で引き出し、「増員すべきではないか」と迫った。

 當真政光部長は「予算措置については予算全体の中で対応したい」と答弁したが、石垣氏は「必ず予算に反映を。まだまだ特別支援は足りない」と要望した。

 福島氏がただした自衛隊配備問題について中山義隆市長は「私が要請、誘致することは一切ない。仮に配備の話があった場合は、議論をオープンにして市民に情報を伝え、話し合っていきたい」と従来の見解を示し、住民投票には「手段として検討するが、現時点で確約するものではない」と述べた。


試される博物館の使命

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 ▽…2012年に八重山博物館に寄贈された喜舎場永珣資料の調査会が9日開かれ、調査方針などについて意見が交わされた。現在、収蔵庫も満杯の状態で同館の特別陳列室に保管しているが、その保存状態を懸念する声も。調査員によると、乾燥すると音声資料の劣化も早いとか。調査前に貴重な資料がだめになってしまわないよう対策が急がれる。

 ▽…ファミリーマートが石垣島に出店し、オープンの午前10時前には市民が列をつくり、開店を待ちわびていた。来客数に沖縄ファミマの関係者は「予想以上」と舌を巻いた。店舗を運営するオーナーの一人は納得しながらも「ここまで10年かかった」と感慨深げ。子どもからお年寄りまで幅広い層が利用するコンビニエンスストアだが、消費者の取り込み勝負が幕開けした1日でもあった。

 ▽…10日の石垣市議会一般質問で石垣亨氏と友寄永三氏が学力向上対策を取り上げた。玉津博克前教育長の冠鷲プロジェクトを高く評価し、功績をたたえたえた。石垣氏が「実績をつくった玉津前教育長の再登板を願う」と続投を“援護射撃”して締めくくると、即座に「副市長は」との突っ込みも。

安倍政権が統一地方選対策で打ち出した…

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 安倍政権が統一地方選対策で打ち出した「地方創生」が注目される中、宮古多良間村(伊良皆光夫村長)の大胆な子育て支援と過疎対策の強化策が、各自治体の注目を集めている▼それは子育て応援のため小中校の給食費やインフルエンザ予防接種費、幼稚園児の入園料・保育料、高校卒業までの医療費のほか、保育所の保育料も第二子以降はすべて無料化▼さらに過疎対策として結婚祝い金を15万円、出生祝金を第二子まで5万円、第三子以降10万円、小学入学祝い金を2万円、Uターン・Iターンの定住奨励金を20万円にそれぞれ大幅増額。住宅の新築・購入にも最高120万円を助成するというものだ▼同村は1972年の本土復帰前約2300人いた人口が1200人余に激減。そのため昨年7月に就任した伊良皆村長が「過疎を食い止め、人口を増やすには思い切った施策が必要」(池城三千雄総務課長)と1億4千万円の基金を積み立て、さっそく本年度から実施に踏み切った▼問題は実効性だが、村は「今後も若者の結婚対策など定住促進にあらゆる施策を展開する」と積極的。国の地方創生も追い風にぜひ成功してほしい▼与那国町も過疎対策に大胆な施策を展開。住民同士を対立させて島の将来に不安としこりを残す自衛隊は誘致してほしくなかった。(上地義男)

商工会議所の復活を

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■産業まつりは若手主導

 八重山の産業まつり2014が「来て見て知って南の島の全部入り」をテーマに開催された。八重山3市町から68の製造業者、33の飲食店などが出店、恒例となった地産地消を競うY―1グランプリ、仕入れ業者とのバイヤーマッチング、新商品の展示や特産品の販売。イベント広場ではクイズ大会、舞踊、ライブもあり、天気にも恵まれて2万人余の来場でにぎわった。

 ところで産業まつり実行委員会は、八重山青年会議所を中心に、石垣市観光交流協会青年部、石垣市商工会青年部など若手経済人らで構成されている。

 本島で開催される産業まつりは「しまんちゅの心つなげる県産品」をテーマに開催されるが、実行委員会は沖縄県工業連合会、商工会議所など主要経済団体を中心に電力、セメント、ビール、製鉄など沖縄を代表する企業が加わり、八重山会場とは規模、内容、運営等で違いがある。

■経済団体も積極関与を

 工業連合会や商工会議所が中心になって運営する本島の産業まつりに比較して青年会議所や各種団体の青年部が短期決戦でボランティア的に行っている八重山では組織力、事業の長期的展開の面で大きな差があるといわざるを得ない。地域経済の中心的存在である石垣市商工会や各種経済団体はもっと積極的に関わるべきではないだろうか。

 本来商工会は町村に設置し、事業内容は主に小規模事業施策、経営改善普及事業となっており、管轄官庁は中小企業庁である。商工会議所は原則として市の地域に設置、商工会の事業に加え、国際的な活動を含めた幅広い事業を実施、管轄官庁は経済産業省経済産業政策局となっている。設立要件、意思決定機関、会員要件等に違いはあるが、県内では那覇、浦添、沖縄、宮古島に設置されている。

 1972(昭和47)年の本土復帰時点で「八重山商工会議所」から「八重山商工会」へ組織変更、石垣市商工会に引き継がれているが、お隣の宮古島は離島ながら商工会議所を維持し、石垣市と友好関係にある犬山市は商工会から商工会議所へ組織替えした。

■モノつくり推進が課題

 新石垣空港開港によりV字回復を果たし、本年度も25%増の伸びを示している八重山観光だが、単純計算で本年は115万人、観光消費額は700億円を目指す勢いになっている。那覇空港第2滑走路が完成すれば県全体で1000万人、八重山は環境保全を含め、受け入れ態勢を整えれば200万人、1400億円規模の観光地となることも可能だ。

 外国人客は20%余と推計され、国際化推進や受け入れ強化は待ったなしだ。八重山経済は2次産業が弱く消費活動がほとんどで、利益が本土大手や外国資本に流れる現状を改善するためにも、国内外のマーケットを見据え、モノつくりを推進するため強力な経済団体が必要である。郡外資本に対しても地元主導で、切磋琢磨(せっさたくま)しながら共に発展する視点も重要だ。 

 八重山の産業まつりを成功させた行動力のある若い経済人が育ちつつある今、困難はあるが、若い力で商工会議所の復活に取り組むべき時期だろう。

登野城字会が猛練習 無形文化財の「大胴小胴」

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国立劇場おきなわ公演を前に猛練習に励む登野城字会の小波本康夫さん(前列中央)ら=9日夜、登野城公民館

 11月29日に国立劇場おきなわで開かれる「第2回特選 沖縄の伝統芸能|明日へ響け島々の肝心|」で石垣市の無形文化財に指定されている「大胴小胴(ウードゥクードゥ)と太鼓の段のもの」を披露する登野城字会(川平永光会長)の練習が熱を帯びている。

 大胴小胴は本土の能楽の流れをくむもので、以前は正月や春秋の祝い、頭職役人を招待した時などに座開きとして演じられた。

 伝承されている曲目は「早舞」「初段」「二段」「三段」「地頭」「打ち上げ」の六つ。ほかけかんむりや黒着物などに身を包み、力強い太鼓の音とはやしを響かせる。四カ村の士族は古くから能楽ばやしをたしなんでおり、消滅を惜しんだ登野城村は備品を新調するなどして継承してきたといわれている。

 出演者は大胴に新城浩健さん、新城浩史さん、小胴に新城貞美さん、新城弘康さん、太鼓に小波本康夫さん、平田直彦さんら6人。通常は伝承者の3人のみだが、4年前の結願祭から後継者の3人も一緒に演奏するようになった。

 小波本さん(62)は「後継者はリズムの取り方も良くなってきたし、十分任せられる。大きな舞台で石垣島の芸能を知ってもらい、成功に終わらせたい」、弘康さん(43)は「鼓の打ち方や構え方は登野城独自のもので、そこが魅力。登野城のやり方を崩さず守っていきたい」と抱負。川平会長は「貴重な無形文化財なので、今後も後継者をしっかり育成していきたい」と話した。

 公演は当初、12日に予定していたが、台風接近のため、11月29日に延期された。

八商工マイコン部が準優勝 アイデアロボット

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アイデアロボットの部で準優勝した八重山商工高校マイコン部の皆さん(前列)と相撲ロボットの部で入賞した皆さん=10日午後、同校校長室

 9月11、12日に美里工業高校で開かれた第21回沖縄県高等学校ロボット競技大会(県工業教育研究会、県高等学校文化連盟主催)のアイデアロボットの部で、八重山商工高校マイコン部(稲本健、照屋将太、比嘉慎一郎、本若俊介、翁長和希、前田島亮)が準優勝、相撲ロボットの部ラジコン型で機械電気科電気コース3年の半田康起君と同機械コース3年の譜久村翼君が準優勝に輝いた。

 マイコン部は11月8、9日に宮城県で開かれる全国大会、半田君と譜久村君は9日に福岡工業大学で開かれる九州大会に出場する。

 アイデアロボットは幅、奥行き、高さそれぞれ60㌢以内、重さ18㌔以内のロボットを製作し、缶詰を運んだり、ペットボトルをゴールに入れることで点数を競う。相撲ロボットは幅20㌢、奥行き20㌢以内、高さ制限なし、重さ3㌔以内のロボットを使い、相撲をして時間内に土俵外に出した数で勝敗を決める。

 マイコン部は今年4月からロボットの製作に取りかかり、9月上旬に完成。自分たちで設計図から考えなければならず、試行錯誤の日々だったという。リーダーの照屋君と本若君は「夏休みもほぼ毎日制作に明け暮れたので、動いた瞬間の感動は忘れられない。決勝に行けて本当にうれしかった。全国でも上位を目指したい」と抱負。半田君は「決勝は相手の操作がうまくて1勝もできず、悔しかった。九州では課題を克服し、操作の練習も積んで上位に入れるように頑張りたい」と意欲を語った。

 マイコン部以外の結果は次の通り。

 【相撲ロボットの部ラジコン型】

 ▽準優勝=半田康起、譜久村翼▽4位=譜久村翼、半田康起

 【相撲ロボットの部自立型】

 ▽4位=比嘉慶幸、長嶺塁(以上電気コース3年)

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