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本年度は古文書など整理へ 喜舎場永珣資料調査会

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2012年に八重山博物館に寄贈された喜舎場永珣資料の状態を見る調査員ら=10日午前、同館

 2012年に石垣市立八重山博物館(東迎正則館長)に寄贈された喜舎場永珣氏(1885~1972年)の資料を整理し、調査する第1回調査会が9、10の2日間、同館で開かれ、調査員10人に委嘱状を交付したほか、調査方針や方法などについて話し合った。

 寄贈された資料は古文書や調査ノート、スクラップ、写真、レコード、テープなど460件2927点。文化庁の補助を受けており、同庁文化財部美術学芸課文化財調査官の髙梨真行氏も出席した。

 2年の継続事業で、本年度は古文書類や調査ノート、写真、音声資料の整理・分類作業に着手する。

 10日は調査員が資料を手に取りながら、状態をチェック。中には芭蕉紙の古文書もあり、髙梨氏は「琉球王府では極めて日常的にあった紙で、一般的に使われていたのだろう」と話した。

 現在、資料は茶封筒や段ボールに入れられている状態で、波照間永吉調査員(県立芸術大学付属研究所長)は「あまり良くない。中性紙封筒に入れて平積みし、ラックのようなものにコンパクトに収めていくような工夫が必要では」と指摘。さらに「県立芸大に来てもらい、先行事例を見た方がよいと思う」と述べた。

 髙梨氏は資料を見る上で「年代や紙質、丁数などの情報もあった方がよい」などと話した。

 調査員は次の各氏。

 ▽会長=石垣博孝(市文化財審議会委員長)▽副会長=砂川哲雄(元県立図書館八重山分館長)▽委員=黒島為一(元市史編集室長)、田本由美子(市立教育研究所長)、波照間永吉(県立芸術大学付属研究所長)、松村順一(市史編集課長)、古堅博之(市教委文化財課長)


2週間出漁できず 相次ぐ台風で打撃

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相次ぐ台風の影響で出漁できず、漁船も約2週間陸揚げされたままとなっている=10日午後、登野城漁港

 10月に入り、18号、19号と相次ぐ台風の影響で海が荒れ、漁師は2週間前から出漁できない日が続いている。 八重山漁業協同組合によると、台風発生前は1日当たり5~10㌧あった水揚げが現在は5㌔ほどしかなく、満足にセリも開けない状態を余儀なくされている。

 深海一本釣り漁をしている60代の漁師は「漁具など月々の支払いがあるのに収入がないので、借金するしかない」と表情がさえない。

 また、出漁できないため、漁具の修理や船のエンジンの点検などをしたが、「他にやることがない」と手持ち無沙汰な様子。

 今年は8月から9月にかけて台風がなく豊漁だったため、魚の価格が暴落。高級魚のアカマチも1㌔1000円を切り、普段の半値から3分の1程度に下落し、やっと価格が持ち直してきたところに台風の影響が追い打ちをかけた。

 漁協市場販売課の與那嶺幸広課長は「逆立ちしても何も出ない。1日も早く台風が遠ざかってほしい」と話す。

 石垣市新川の鮮魚店で働く40代女性は「セリがあっても、少ない量を競り合うので値段が高騰している。提供できる魚も限られており、特に島魚が不足している」と頭を抱えていた。

米原海岸、指定海水浴場へ 石垣市

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石垣市が海水浴場として指定する予定の米原海岸=7月14日

 毎年のように死亡事故が起きている米原海岸の安全対策について、石垣市は海水浴場に指定して監視・救護体制を構築していく方針を固めた。今年8月12日、同海岸で遊泳中の観光客が死亡した事故を受け、関係課で事故防止検討会議を開催し、指定海水浴場にしていく方向性を確認。市議会で10日、大工嘉広消防長が砥板芳行氏の一般質問で報告した。

 米原海岸は、地元住民や観光客に人気の海水浴場となっており、市指定となっている川平の底地ビーチより利用者が多い。一方、離岸流など危険箇所もあることから水難事故が多く、海水浴客の安全確保が課題となっているが、海水浴場として指定されていないため、監視員の配置がなく施設整備も不十分な状況となっている。

 このため、市は、海水浴場の指定に伴う人員配置や施設整備で監視体制や救護体制を強化することにした。ただ、同海岸が約1㌔に及ぶため、市は範囲を限定して指定したい考えだが、指定範囲や指定時期はまだ決まっていない。

 大得英信観光文化スポーツ局長は「指定について地域の皆さんの意見が分かれており、一部だけの指定に納得しない住民もいる。地域と話し合いをしながら、一部のエリアの指定が可能であれば、監視員やライフセーバーなどを配置して救護体制を構築していきたい」と答弁した。

 砥板氏は「安全に遊泳できる全域を指定してもらいたい」と要望した。

 このほか市は、消防の水上バイクの乗り入れができるよう海岸入り口へのスロープ設置を予定。すでに注意喚起の看板、AEDの設置、防災無線を活用した広報など安全対策をとっている。施設整備では、来年3月までにトイレを改修する。

公共工事に国民の目が厳しく注がれるようになって…

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 公共工事に国民の目が厳しく注がれるようになって久しい▼先日、無料で通れる日本一長い夢の橋を架けた宮古島市を訪ねた。伊良部島とを結ぶもので来年の1月31日の供用予定。受益者の喜びは、いかばかりだろうと推察する半面、後の管理を考えると大変だろうなとあらぬ心配をしてきた▼伊良部大橋は最新工法で耐久性も優れていると聞いたが、沖縄では海洋性気候で鋼材やコンクリートに対する環境は険しい。その保全ひとつをとっても橋が巨大な分、それなりの経費がかかるのではないか▼宮古島市には、すでに池間大橋と来間大橋があり、その先例に倣っての無料措置だと思うが、伊良部島には、これまでも車はフェリーで運んでもらっていたのだから通行は少額でも有料にしてもよかったのではないだろうか▼伊良部大橋は経済を潤したかもしれないが島への課題も。レンタカーなどの乗り入れで交通量が増える。宿泊観光は日帰り観光に代わる。往来が便利になった分若者が街に住みたがり過疎が始まるなど▼公共工事での経済振興も大事だが、後の見通しが甘いと島の将来をダメにすることもある。石垣市でも、先例を倣うにしても再開する大型土地改良工事では過去の赤土流出などの反省点をクリアしたうえで始めるべきだ。(仲間清隆)

商工業のスペシャリストに

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 ▽…八重山商工高校の生徒の活躍が目覚ましい。ロボット、スターリングテクノラリー、溶接と分野は違えど、生徒の実力は九州や全国で戦えるレベルに達している。高校最後の大会で日ごろの練習の成果を存分に発揮し、納得のいくものにしてほしい。そして、願わくは八重山の商工業を支えるスペシャリストになってほしい。

 ▽…7個の大会新記録が出た小学校陸上競技大会。台風19号の影響で北よりの強い風が短距離に有利な追い風となった。その一方で、離島を結ぶ船便が欠航し大会に出場できない学校もあっただけに、関係者からは「この日のために練習してきた成果を出すことができないのは残念…」と同情する声も。

 ▽…台風による悪天候の中で開かれた那覇地方裁判所石垣支部石垣調停協会の無料相談会。来場者は少なかったが、調停委員らは「調停制度の周知を図ることが目的」と割り切った様子。近年では相談内容も複雑化しており、離婚に伴う親権や養育費、少子高齢化に伴う遺産相続関連の相談も増えているとか。

岩手石垣友好都市訪問団、北上市入り

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友好都市北上市に向かうため、新幹線に乗り込む訪問団の一行=11日午後8時、東京駅

 【岩手北上市で砂川孫優記者】今年1月25日に友好都市提携を締結した岩手県北上市への返礼とスポーツイベントなどで交流を深めようと北上市・石垣市友好都市提携記念訪問団(団長・中山義隆石垣市長、50人)が11日午後、南ぬ島石垣空港を出発。東京から東北新幹線で同日午後11時すぎに北上市入りした。一行が乗った航空機は台風19号の影響で出発が3時間15分遅れた。

 石垣空港で行われた出発式で団長の中山市長は「台風の影響で(出発が)大幅に遅れたが、友好都市を締結していただいた北上市に返礼したい。各団体は民間レベルでの交流をしてほしい」と述べた。

 今回で連続4度目の訪問となる石垣・岩手かけはし交流協会の高木健会長は「マラソン大会や返礼式典、被災地視察や岩手かけはし交流協会とのパーティーで両市の絆を強めたい」と意気込みを語った。

 記念式典やマラソン大会のオープニングで八重山の郷土芸能を披露する石垣市青年団協議会の宮良美香会長(31)は「初参加だが、両市の友好を深めるため(郷土芸能で)島の熱い魂を届けたい」と話した。

 一行は、12日に開催される2014いわて北上マラソンに出場する10人の八重山選手を見送った後、被災地の大槌町を視察し、義援金を贈呈するほか、北上市による歓迎式典、石垣市・北上市友好交流パーティーに参加する。

「子どもたちに支援を」

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ボリビアでの活動などを報告する小西さん=10日夜、石垣市健康福祉センター

 第28回世界食料デー沖縄大会(同実行委員会主催)の八重山大会が10日夜、石垣市健康福祉センター視聴覚室で開かれ、日本国際飢餓対策機構・ボリビア他民族国駐在スタッフの小西小百合さんが現地の様子を報告した。 「世界食料デー」は世界の食料問題を考える日として国際連合が10月16日に制定。毎年県内各地で大会が開かれ、八重山大会は今年で23回目。

 小西さんは、ボリビアのアサワニ地区やリオカイネ地区での活動を報告した。

 それによると、ボリビアは南米の中でも最も貧しい国で、5歳以下の死亡率はアサワニで15%、リオカイネで7%。貧困のため、学校に通えない子どもも多いという。

 また、同機構では子どもたちを支援するため、里親コーディネートや若者の人材育成、衛生・学習支援に取り組んでおり、この日の報告では大阪の女子中学生グループが里親として寄付を募り、ボリビアの子どもたちの学習用具購入などを支援している事例を紹介した。

 小西さんは「わが子のために何でもしたいと思う心を少しでも分けてほしい」と話した。現地報告の前にはアロハ・オリ・フラのフラやゴスペルも披露された。

7個の大会新記録を樹立 八重山地区小学校陸上

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強風が吹く中、熱戦が展開された第14回八重山地区小学校陸上競技大会=11日午後、市営陸上競技場

 第14回八重山地区小学校陸上競技大会(地区小学校体育連盟主催)が11日、石垣市中央運動公園陸上競技場で開催され、100㍍と200㍍、走り高跳び、ソフトボール投げで7個の大会新記録と1個の大会タイ記録が誕生した。

 この日は台風19号の影響で石垣島と周辺離島を結ぶ航路が全便欠航となり、出場を予定していた35校のうち竹富と小浜、大原、古見の4校が出場できなかった。

 大会は、市内登野城で午後2時に最大風速18㍍を観測するなど強風が吹く中で競技が行われ、6年男子100㍍では後冨底武司(波照間)が大会記録を0秒6更新する12秒00の大会新記録を樹立した。

 このほか、男子100㍍1年Aの川島修斗(八島)が16秒0、同Cの齋藤青(伊野田)が16秒3、5年Aの西表夢叶(大浜)が13秒1、男子5年200㍍で玻名城友芽(登野城)が27秒6を記録。

 女子6年走り高跳びで大浜朋笑(登野城)が1㍍28、同代表ソフトボール投げで赤嶺温奈(白保)が57㍍46で大会記録を更新。

 2年男子100㍍Aで伊志嶺太千(石垣)が15秒5の大会タイ記録を出した。


川平高屋線急ピッチ 八重山土木事務所

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延伸工事が進められている県道川平高屋線=9日午前、川平浄化センター前

 県八重山土木事務所が川平集落内の交通混雑解消に向け2004年度から整備を進めている旧農村集落センター前と底地ビーチ手前の市道を結ぶ県道川平高屋線延伸事業(全長約1500㍍)は、本年度で事業着手から10年が経過。13年度末までに計画の57%に当たる860㍍が完了し、本年度中に1000㍍まで整備を進める予定。同区間は当初は11年度供用開始を予定していたが、用地取得の遅れなどから期間が延びており、県では16年度の供用開始を目指している。

 川平公園や底地ビーチ、ホテルへのアクセスには集落内の生活道路が利用されており、住民の車両に加え、バスやタクシー、レンタカーなど観光客が利用する車も多く、道路交通上、危険性が指摘されている。

 このため、県は観光交通と住民の生活交通を分離することで安全を確保し、観光関連施設へのアクセスを改善するため、同路線の延伸事業を進めている。

 ルートは旧農村集落センター前から川平浄化センター前を通り、一周するような形で底地ビーチ前の市道につなげるもの。

 総事業費は6億8000万円。14年度9月末までの用地取得率は面積ベースで91%。約2万1000平方㍍のうち、約1万9000平方㍍を取得している。

 同事務所道路整備班の玉城正教班長は「地権者や地域住民の理解を得て、16年度までに供用開始できるようにしたい」と話した。

多くの利用客に影響 台風19号

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台風19号の影響で空路の本土直行便を除き、海・空の便が欠航する中、観光客でにぎわったユーグレナモール内=11日午後

 台風19号が直撃した本島の那覇空港が閉鎖されたことを受け11日、南ぬ島石垣空港と与那国空港を発着する空の便は、羽田や関西など一部の本土直航便を除いて59便が欠航し、3連休を利用して来島した旅行者をはじめ利用客に影響が出た。12日も多くの路線で欠航が決まっている。また石垣港と各島々を結ぶ離島航路も全便欠航。離島ターミナルは閑散とした。12日の早朝便まで欠航が決まっており、影響は長引きそうだ。

 連休を離島で楽しもうと八重山観光に訪れた旅行者らは、レンタカーで石垣島内をドライブしたり、ユーグレナモール内でお土産を買い求めるなど時間をもてあます姿が見られ、ある土産品店の店員は「離島航路が止まっているせいか、今日は朝から観光客が多い」と忙しそうに話していた。

 同日午前中に大阪から空路で来島した20代の女性は「友人を訪ねて初めて石垣島を訪れたが、飛行機がすごく揺れて怖かった。竹富島に行く予定だったが行けなくて残念」と話した。

 石垣島地方気象台によると、台風は本島を直撃した後、強い勢力を保ったまま本州方面に向け北上する見通し。

 八重山では石垣市登野城で午後2時25分に北の風28・2㍍、与那国町祖納で午前4時24分に北の風25・3㍍の最大瞬間風速を観測。13日未明から明け方まで強風が吹く見込み。

 沿岸の海域では12日にかけてうねりを伴い猛烈なしけとなっており、大潮の時期と台風の接近が重なっていることから潮位が高く、高潮や浸水、冠水に注意を呼びかけている。

台風に慣れている沖縄の人々をも戦々恐々…

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 台風に慣れている沖縄の人々をも戦々恐々とさせた台風19号は、本島などに被害を広げて通過した▼沖縄、特に先島は台風の常襲地。台風への備えは強固だが、宮古と八重山では対応に大きな差がある。台風被害を教訓としてどう生かし、改善するかだ。先日、宮古島で感心したことがある▼市内は電線や電話線の地中埋設が大きく進み、国・県道沿いは電柱が大幅に減った。宮古土木事務所によると、県道平良城辺線の約6.2㌔、高野西里線1.2㌔はすでに完了▼さらに国道390号線の2.8㌔、1.95㌔区間で工事が進められている。加えて市町村道路の地中埋設整備も、第7次計画に向けて活発に要請が行われているという▼宮古島は2003年の台風14号で甚大な被害を受けた。電柱がなぎ倒され、停電が長く続いた。この被害を機に電線や電話線の地中埋設要請が行われ、急ピッチで整備事業が始まった。近年は電気、電話事業者に負担をかけない「要請者負担方式」(宮古の場合は県)事業が進められている▼現在、国道の整備ペースは年間約1㌔。この話を聞くと、石垣市との差を感じる。市でも2006年に台風13号の大被害があったからだ。電線類を地中埋設すれば、停電被害も減る。市は防災対策でその要請に動いたのだろうか。(黒島安隆)

配達少年ら37人を表彰 本社従事者感謝の集い

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3年以上の新聞配達従事者などを表彰した感謝の集い=13日午前、ホテルグランビュー石垣

 15日から始まる新聞週間を前に、配達従事者の労をねぎらおうと、八重山毎日新聞販売店会(栽丈夫会長)は13日午後、石垣市内のホテルで感謝の集いを開き、3年以上の従事者37人を表彰した。

 表彰式で垣本徳一取締役社長室長は一人一人に賞状を手渡し、「たくさんの方々の力で各家庭に新聞が届けられており、感謝している。引き続き協力をお願いしたい」とあいさつ。栽会長は「皆さんが考えている以上に配達された人はありがたいと思っている。その気持ちを忘れず、雨の日も風の日も頑張ってほしい」と激励した。

 大城誠徳さん(84)は妻の幸子さんとともに10年表彰を受けた。午前4時に起床、5時には販売店に新聞を取りに行き、6時前には配達を終えるという。「時がたつのは早く、10年はあっという間だった。配達は健康に役立っている。今後も体が動く限りやり続けたい」と意欲。

 奨励賞を受賞した玉城健一さん(81)は孫から新聞配達を引き継ぎ、今年で6年目。台風の日は妻の政子さん(78)も手伝い、28部を配達しているといい、「今後もできる限り頑張りたい」と笑顔で語った。

 姉の影響で新聞配達をはじめ、5年目を迎える八重山商工高校2年の下地玲美菜さん(16)は「配達し始めてから学校に遅刻しなくなった。3年まで続けたい」と語った。

 午前11時30分からはランチバイキングも行われ、参加者137人が料理に舌鼓を打ちながら交流を深めた。

「マルバネクワガタ捕らないで」 与那国

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環境省が関係機関と合同で行ったヨナグニマルバネクワガタの密猟防止パトロール=10日夜

 【与那国】ヨナグニマルバネクワガタの密猟を防止しようと、環境省那覇自然環境事務所は10、11の2日間、与那国町と八重山警察署と合同で町内をパトロールした。

 ヨナグニマルバネクワガタは環境省のレッドリストで「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」を示す絶滅危惧ⅠA類とされ、種の保存法では国際希少野生動植物種に指定され、捕獲や譲り渡しが禁止されている。

 パトロールには石垣自然保護官事務所の原口梨沙自然保護官や町役場の林務担当者、町教委の文化財保護担当者、八重山署の駐在所員が参加。初日の10日は午後8時からパトロールを行った。

 環境省はヨナグニマルバネクワガタについて「とらないで・売らないで・買わないで」と呼び掛けている。許可なく捕獲や譲渡などをした場合は5年以下の懲役、罰金500万円以下の処罰の対象となる。(田頭政英通信員)

名蔵湾のサンゴ調査開始 3次元地形図を初活用

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特殊な機材でサンゴを撮影するダイバー(八重山ダイビング協会提供)

 県のサンゴ礁保全活動支援事業を活用した八重山ダイビング協会(安谷屋正和会長)の名蔵湾サンゴ礁調査が今月から始まっている。九州大学大学院学院比較社会文化研究院の菅浩伸教授らのグループが作成した沈水カルスト3次元地形図をもとにポイントを決めて調査を行っており、沈水カルスト地形ならではのサンゴ分布を明らかにしたい考えだ。

 初回の調査は今月1日から3日間行われ、ダイビング協会の佐伯信夫環境対策委員長のほか菅教授ら計5人が参加、設定した64カ所の調査地点のうち9ポイントで潜水調査などを実施した。

 今回の調査では、研究者らがサンゴの種類や分布など生物学的な調査、協会は測量などでサンゴ群集の大きさなどを調べる予定だ。

 調査には、衛星・航空写真を閲覧できるソフトウエア「グーグルアース」に3次元地形図を組み合わせたデータを使用。これにより、鮮明な地形図をもとにピンポイントでの調査が可能となり、ダイビング協会は「名蔵湾内の巨大なコブハマサンンゴも表示され、今後の調査に期待を抱かせてくれた」としている。

 研究者の調査は11月にも予定されている。

 カルスト地形は、海水面が下がっていた氷河期の陸域で石灰岩などの岩石が地下水系によって溶解、浸食されて形成され、その後の海面上昇過程で水没したもの。名蔵湾の沈水カルストは、日本最大級と言われている。

 菅教授らが8月25日、名蔵湾の沈水カルスト3次元地形図を公表、「サンゴ礁の調査にも役立つのではないか」としていた。

友好都市発展を誓う 石垣市訪問団

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石垣市訪問団歓迎式典で両市の市旗を交換する中山市長(中央左)と髙橋市長(同右)=12日夜、ホテルシティプラザ北上

 【岩手北上市で砂川孫優記者】北上市・石垣市友好都市記念訪問団(団長・中山義隆市長、50人)は12日夜、北上市内のホテルで開かれた石垣市訪問団歓迎式典(北上市主催)に出席した。中山市長が「今後も多様な文化、事業の展開で双方の交流を深めたい」と決意。北上市の髙橋敏彦市長は「文化交流で友好都市をさらに飛躍させたい」とさらなる相互交流の発展を誓った。

 石垣市で今年1月25日に行われた友好都市締結式には北上市側から訪問団が来島しており、今回は石垣市から返礼に訪れた。

 式典には両市の関係者約90人が出席。北上市に保管されている「友好都市提携書」を朗読し、両市長が市旗を交換、互いに記念品を贈呈した。石垣市青年団協議会(宮良美香会長)が八重山舞踊「赤馬節」と「高那節」を披露して式典に花を添えた。

 北上市議会の髙橋初男議長は「友好都市の提携で新たな気持ちで交流を深めたい。両市による文化・教育・産業の交流で実のある友好を深めたい」、石垣市議会の知念辰憲議長も「民間を中心に20年の交流が続いており、良きパートナーとしての友好都市。農業やスポーツ交流で子どもたちが交流できるよう願う」と期待を寄せた。

 今後の具体的な交流について中山市長は「北上市のみちのく祭りで市の物産を販売するほか、八重山高校と北上市の高校生が交流を予定している」と話し、髙橋市長は「北上市は観光や物産がもう一歩なので石垣市の観光産業を参考にしたい。11月には石垣島まつりに参加するので北上市の文化と物産を届けたい」と述べた。


西表製糖工場、整備工事に遅れ 年明け操業開始に影響か

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工事の遅れから操業開始への影響も懸念されている町西表製糖施設整備工事=13日午後

 【西表】竹富町(川満栄長町長)が西表島で整備を進めている西表製糖施設の整備工事は、9月末までの工事進捗(しんちょく)状況に15~28%の遅れが出ている。町農林水産課(野底忠課長)によると、全国的に鉄鋼関連の加工・搬入が遅れているのが要因。年明け早々の操業開始に影響が出る恐れがあり、農家からは「刈り取り人員をいつから雇えばいいのか分からない状況になる」と不安の声が出始めている。

 工事は5月中旬に着工。年内の完成、年明けの操業開始を見込んでいた。工期は残り3カ月と迫っているが、町農林水産課(野底忠課長)によると、9月末までの工事進捗(しんちょく)状況は、機械器具(プラント)設置工事で予定出来高68%に対して40%と28%。工場建築工事1工区で予定61%に対して46%と15%、第2工区も予定56%に対して41%と15%の遅れが出ている。

 一方、屋外排水ポンプ施設や屋外受水タンク、屋外配水施設の各種付帯施設の工事は予定10%に対して実施10%と遅れはない

 野底課長は「プラントは本土の工場でほぼ出来上がっている状態だと聞いている。鉄鋼が搬入されるまで付帯施設の工事を優先して進め、鉄鋼が搬入され次第、建屋の整備工事とプラントの整備に集中することで工程の圧縮を図りたい」と話している。

 旧工場はすでに解体されているため、新工事建設の遅れは操業開始に直結するが、同課では「現段階では年内の工事完成を目指して取り組むということに尽きる」としている。

 西表島サトウキビ生産組合の山城富正組合長は「年明けからの操業予定がずれてくると、農家も刈り取り人員をいつから雇えばいいのか分からない状況になる。来期に向けた肥培管理や春植え、株出しの遅れも出てくるのではないか」と懸念している。

 山城組合長によると、工事の進捗や操業時期について、農家からは町側に説明を求める声も上がっているという。

ばっさり

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 ▽…宮良小学校で講話した立命館大学の隂山英男教授。就寝時間の質問では「午前2時」と答える児童も数人おり、「どうしましょう」とあぜんとする場面も。その後、「午前0時より遅く起きている子は脳みそが働いていない。あなたたちに明るい未来はございません」とばっさり。児童は笑っていたが、笑い事では済まされない。規則正しい生活を送るためにも早めの就寝が大切だ。

 ▽…主に乳幼児が感染する「手足口病」の発生が7週連続で警報レベルを超えている。1週間程度で治るようだが、重症化すれば合併症を引き起こす可能性があるという。3歳の子どもを持つ母親は「子どもの病気はいろんな種類があり、重症化の話を聞くと不安」と話す。日ごろから手洗いの徹底に加え、症状を見逃さないこと、対処を知っておくことが大切だ。

 ▽…石垣港6号上屋建築工事の設計変更に伴い、工事請負契約の一部変更案について審査報告を行った建設土木委員会の伊良皆高信委員長。質疑に対し「設計の段階で分かること。素人でも分かることだ」と厳しい口調で指摘した。同様のケースが過去にもあっただけに、承認はしたものの納得がいかない様子。

「ふるさとが 元気と知った 今日の記事」

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 「ふるさとが 元気と知った 今日の記事」を代表標語に、きょうから全国一斉に新聞週間が始まった▼関連行事として、1994年から新聞配達に関するちょっといい話や心温まるエピソードなどを広く全国から募集する「エッセーコンテスト」が行われている▼今年、大学生・社会人部門で東京都の岩國哲人さん(78歳)の作品「おばあさんの新聞」が最優秀賞に輝いた。小学生の時、配達先のおばあさんはいつも優しく「てっちゃん、べんきょうして、えらい子になれよ」と、まだ読んでいない新聞を読ませてくれたという▼そのおばあさんが亡くなり、葬儀の席で「てつんど、おまえは知っとったか?おばあさんはお前が毎日来るのがうれしくて、読めないのに新聞をとっておられたんだよ」と聞かされる。「もうお礼を言うこともできない。涙が止まりませんでした」とつづった▼県内からは、浦添市の新垣夕希さん(33歳)の「優しい島ぞうり」が入選した。20代のころ、寝ているマンション住人の眠りを靴音で妨げないように、はだしで新聞配達をしていた初老の女性の姿に感銘を受け、「思いやりの気持ちはなくしたくない」と心から思うようになる▼心に残る新聞配達に関するいい話。新聞は、雨の日も風の日も読者の元に届けられる。配達員の優しさに感謝したい。(鬚川修)

新聞が果たす役割とは

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■朝日新聞の「誤報」から学べ

 今年、新聞業界は朝日新聞が報じた過去の慰安婦の強制連行証言と、東京電力福島第1原発事故をめぐる吉田昌郎元所長の聞き取り調書(吉田調書)の二つの「誤報」で揺れた。これに対する朝日新聞側の訂正、謝罪の遅れもあり、批判が広がった。

 新聞は、記事の正確性、公平性、客観性などに基づく読者との「信頼」の上に成り立っている。その根底を揺るがす「誤報」や「訂正」は、本来、あってはいけないことだ。だが、本社も含め、各新聞社で発生している現実的な問題だ。

 今回の事態を朝日新聞だけの問題とせず「他山の石」として各報道機関が、自社の報道のあり方、報道内容の正確性、公平性、客観性をあらためて検証する機会としたい。そして、問題があれば速やかに改める勇気を持つべきだ。それが、揺らいだ信頼を回復する道だろう。

■強まる国の圧力

 一方、今年2月、琉球新報が報じた陸上自衛隊警備部隊候補地の記事で、防衛省が日本新聞協会と同社に文書で抗議と訂正を申し入れる異例の事態が起こった。

 同社は2月23日の石垣市長選挙の告示日に陸自警備部隊配備先として石垣市の2カ所が候補に挙がっていると報じた。選挙への影響を懸念した国が関係大臣の会見などで事実を打ち消し、防衛省が「事実に反し、公平さにも欠ける」と日本新聞協会と同社に抗議と記事の訂正を申し入れたのだ。

 この行為は、「表現・言論の自由」と「国民の知る権利」への国家権力の圧力、介入であり、決して認めるわけにはいかない。

 特定秘密保護法が制定され、国民の知る権利が狭められる恐れがある。権力の監視、真実を追求する報道姿勢を貫くためにも社はもとより、取材する記者自身にも国家権力の圧力に屈しない断固たる決意と取材力が求められよう。

■読者目線の新聞

 新聞の果たす役割は、日常のニュースをはじめ、あらゆる情報を正確に分かりやすく伝えること。速報性こそテレビやインターネットに譲るものの、記録性、詳報性、そして、いつ、どこでも読むことができる「携帯性」は新聞に勝る物はないだろう。

 だが、その新聞購読者数は年々減り続け、日本新聞協会の調査では、1世帯当たりの購読部数は、2008年に1を切り、13年には0.86にまで減少。沖縄は0.62とさらに低く、県別の世帯普及率は2番目の低さだ。若者の新聞離れが顕著だ。

 新聞を作る側として、この現実を真摯(しんし)に受け止め、読者は新聞に何を求めているのか、記事が作る側の押し付け、情報の垂れ流しとなっていないか、検証し、新聞を読んでもらう努力が必要だろう。

 「ふるさとが 元気と知った 今日の記事」を代表標語に第67回新聞週間が15日、スタートする。地域に根ざし、読者と共にある新聞本来の姿を表した標語だ。地方紙として「新聞週間」を、あらためて地域に根ざした住民目線の報道のあり方を問い直す機会としたい。

真喜良、ミクロパト初代王者 自転車甲子園の石垣中も表彰

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第1回ミクロパトロール大会を制した真喜良自治公民館=14日午後、八島小学校体育館

 八重山地区安全なまちづくり推進協議会(会長・中山義隆石垣市長)が9月1日から10月10日まで行った「第1回ミクロパトロール大会」と八重山署が3年前から実施している「自転車総合対策コンテスト(八重山地区高校・中学校対抗自転車甲子園)」の表彰式が14日の2014年全国地域安全運動八重山郡民大会で行われた。

 「ミクロ—」は不審者情報の提供や犯人検挙に貢献した青色回転灯パトロール団体などを表彰する初の取り組み。第1回大会は、真喜良自治公民館が制した。

 自転車ツーロックの施錠率などを競う「自転車甲子園」は、ツーロック実施率、同改善率で石垣中学校が1位になった。

 【第1回ミクロパトロール大会】

 ▽①真喜良自治公民館②宮良小学校

 【2014年自転車甲子園】

 ▽ツーロック実施率=①石垣中学校▽同改善率=①石垣中学校

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