Quantcast
Channel: 八重山毎日新聞社
Viewing all 17338 articles
Browse latest View live

地域ぐるみで緑化推進を 10年ぶりの石垣開催

$
0
0

10年ぶりに石垣開催となった沖縄都市緑化祭in石垣市=4日午後、石垣市民会館中ホール

 「未来へつなぐ 花と緑の南ぬ島」をテーマにした2014年度沖縄都市緑化祭in石垣市(主催・沖縄総合事務局、県、石垣市)が4日、10年ぶりに石垣市で開かれた。同日午後、記念式典が市民会館中ホールで開かれ、都市緑化功労者表彰では石垣市婦人連合会(金城綾子会長)と新田實、純子夫妻を含む県内の3団体1個人が受賞した他、八重山土木事務所の「西表島における在来種緑化の取り組み」が亜熱帯緑化事例発表会の優秀賞に輝いた。

 同緑化祭は、県民一人一人が緑に対する認識を深め、実践活動を通じて緑豊かな郷土づくりを推進することが目的。10月を都市緑化月間と定め、各地で緑化の普及・啓発施策が展開されている。

 式典では、オープニングアトラクションで八重山商工高校郷土芸能部が舞踊を披露。県土木建築部の内間直人統括監、沖縄総合事務局の尾澤卓思次長、中山義隆石垣市長があいさつした。

 その中で中山市長は「日本最南端の自然文化都市として緑に親しむことで緑化の大切さを再認識してもらい、地域ぐるみで緑化を推進していかなければならない」と地域緑化への決意を示した。

 続いて、緑化功労者、琉球みどりの文化賞、亜熱帯緑化事例発表会の表彰が行われた後、八島小学校みどりの少年団の児童ら8人が「みんなで緑を守り育て、未来につなげる」「緑豊かな美しい沖縄を守っていく」と誓いの言葉を述べた。

 式典終了後、約50鉢のランが当たる抽選会や栽培講習会、約500本の花や木の苗無料配布も行われた。


生徒に負けじと10連覇

$
0
0

 ▽…八重山郡陸上競技大会の一般男子800㍍で10連覇を達成した川満晃弘さんは、船浦中学校で髙原直樹教諭とともに陸上を指導する。かなり厳しいトレーニングを課しているが、生徒たちは当たり前のようにこなし、中体連で好成績を残してくれた。郡大会では練習不足もあったが、生徒たちの手前、負けるわけにはいかない。「意地でした」と安堵(あんど)の表情。

 ▽…第13回クイチャーフェスティバルに八重山在宮古郷友会の24人が初参加する。真栄里公園で5日、2回目の全体練習を行い、振り付けを合わせた。参加者のうち、砂川純一さんは練習前から踊り出すほどの張り切りよう。「故郷への恩返しとオトーリが目的」と話し、同級生や先輩との交流を楽しみにしている。

 ▽…姉妹校の盛岡第四高校の50周年にあわせて旗頭を制作した八重山高校。PTA顧問の武富弘次さんは盛岡第四高の生徒が考えた「知命」という言葉に意味が分からず不思議がっていたが、「50にして天命を知る」という孔子の言葉に「なるほど」と思ったという。50周年にピッタリの文字に「高校生でこれだけ考えられるのはすごい」と感銘した様子。

ピィンガン(彼岸)を過ぎても昼間はまだ…

$
0
0

 ピィンガン(彼岸)を過ぎても昼間はまだクーラーが必要だが、朝夕はいくらかしのぎやすくなり秋の気配を感じられるようになった▼夜自転車で走っていると、どこからともなくヤコウボク(夜香木)が香ってきた。高校生のころ夜遊びして帰る道々、あちらこちらの庭先から香る花の名前が分からず友人と「ユーマーレー(夜回り)の香り」と呼んでいたのを思い出す。最近は住環境の変化で少なくなったなと思う▼そういえば本紙「週刊オーライ」に隔週掲載の「八重山の花調べ」を執筆している大竹蓉子さんが「八重山の海岸で普通に見ることができた、ありふれた花々がいつの間にか消えてしまっている」と嘆いてらした▼八重山大好きの大竹さんは、これまで30年余り、東京から石垣に通い続け、島々の山野や海浜などを巡って絶滅危惧の草木や花を観察し続けている▼ノボタンやサンタンカなどもめっきり少なくなり真栄里海岸ではハマアズキが絶滅したという。以前はグンバイヒルガオの群落もあり9~10月ごろ、紅紫色の花が砂浜を覆うように咲き、競うばかりの自然があったと振り返る▼島の原風景がここ数年、急激に消えていっているような気がするし開発による様変わりを嘆かずにいられない。大竹さんと同様、観光立市の自然の行方を案じるばかり。(辻本順子)

高橋みゆきさんが指導 女子バレー元全日本代表

$
0
0

バレーボール教室で、小学生にレシーブについて説明する高橋みゆきさん=5日午前、八重山農林高校体育館

 女子バレーボールの元全日本代表の高橋みゆきさんを講師に招いたバレーボール教室(沖縄県高等学校体育連盟八重山支部バレーボール専門部主催)が5日午前、八重山農林高校で開かれ、石垣市内の小中高校生約150人が実践的な指導を受けた。

 バレーボールの競技人口の減少に歯止めをかけようと、同支部が初めて開催。高校バレーを通して高橋さんと知り合った八重山農林の松島理奈教諭が仲介して実現した。

 教室で高橋さんはオーバーハンドパスやアンダーハンドパス、レシーブ、スパイクの仕方などをアドバイス。スパイクができない小学生にも基本的な動きも分かりやすく教えた。

 高橋さんのスパイクでレシーブを練習する場面もあり、強烈なスパイクを受けた大浜中1年の仲村渠咲良さん(12)は「すごく強かった。スパイクの時に最後の一歩を早く踏むのが大事と言っており、勉強になった。11月の地区大会では優勝を目指して頑張りたい」と刺激になった様子。

 白保小4年の世持結生(ゆい)さん(9)は「レシーブの時にまっすぐボールをとらえることが大事だというアドバイスが印象に残った。厳しかったけどすごく勉強になった」、八商工バレーボール部キャプテンの知念吉輝君(2年)は「高校男子の競技人口が特に少なくなっており、これを機に増えてくれればと思う。自分もこれから後輩に教える時、高橋さんのように教えたい」と話した。

 高橋さんは「遊びのような練習ではあったが、きょう練習したことを頭の片隅に置いて今後も頑張ってほしい」とエールを送った。

盛岡四高に旗頭贈る 創立50周年で八重高

$
0
0

盛岡第四高校の創立50周年を記念して制作された旗頭(右)。18日の記念式典で披露される=5日夕、八重山高校

 八重山高校(本成浩校長)は5日夕、今年創立50周年を迎える姉妹校の盛岡第四高校に寄贈する旗頭を関係者にお披露目した。旗頭は校章をあしらったデザイン。同校で18日に行われる記念式典で展示し、同校PTAや尚志会、八重盛48の会などのメンバーが出席する。

 旗頭は頭の部分に校章、旗には同校のシンボルになっているペガサス、生徒が考えた「知命」や「新たなる伝統への飛翔」のスローガンを書き入れている。旗頭は石垣市登野城の新城弘志さんが制作した。

 八重高は2012年の創立70周年の時に、盛岡第四高から南部鉄器のオブジェ「石割桜」の寄贈を受けており、50周年の節目に何かできないかと考えていたという。

 PTA顧問の武富弘次さんを中心に昨年11月から準備を進めてきた。竹ざおは、新川字会や大川字会、双葉公民館の旗頭持ちのメンバーが鹿児島県で調達したものを使用。高さ9㍍のさおは式典会場に入らないため、頭と旗だけを展示する予定。さおは後日、郵送する。

 武富さんは「間に合ってよかった。本当にホッとしている。盛岡第四高の皆さんに喜んでもらえれば」と安堵(あんど)の表情。田口貴子PTA会長は「この日を迎えられて感激している。きっと喜んでもらえると思うし、今後も長い付き合いができればと思う」、本成校長は「八重高の思いを伝えられたらと思う」と話した。

クイチャーフェスタに初参加 八重山在宮古郷友会

$
0
0

第13回クイチャーフェスティバルに初参加する八重山在宮古郷友会の会員たち=5日夕、真栄里公園

 宮古島市で11月2日に開かれる第13回クイチャーフェスティバルに、八重山在宮古郷友会(松原英男会長)が初めて参加することになった。宮古人(ミャークピトゥ)としてのアイデンティティーを共有し、生まれ島を見つめ直す機会にしようと企画。76歳から29歳までの会員24人が創作部門に出場する。

 旧城辺町の新城クイチャーをアレンジし、石垣らしさを演出しようとアンガマ面も取り入れたクイチャーで参加。4日に真栄里公園で全体練習を始め、当日まで計7回のけいこを積んで本番に臨む。

 舞踊を指導する砂川富士子さん(70)=新川=は「うたの島、踊りの里と言われる八重山からの参加なので、しっかりと踊れるようにしたい」と意欲満々。

 来間島生まれの砂川純一さん(73)は「ふるさとへの恩返しがしたい。同級生や先輩たちと酒も酌み交わしたい」と楽しみな様子。

 松原会長は「くいをちゃーし(声を合わせ)、きぃむをちゃーして(心を合わせて)踊り、故郷への思いを寄せたい」と話した。

大浜が総合2連覇達成 一般男子優勝は登野城

$
0
0

第78回八重山郡陸上競技大会。熱戦が展開された一般男子1500㍍決勝=5日午後、市中央運動公園陸上競技場

 第34回八重山郡民体育大会・第78回八重山郡陸上競技大会(主催・郡体協、沖縄陸上競技協会)の最終日は5日、石垣市中央運動公園陸上競技場で行われ、大浜が2年連続14度目の総合優勝を果たした。一般男子は登野城が3連覇、一般女子は平得が2連覇、壮年は与那国が4連覇に輝いた。

 種目別は、40代男子走り高跳びで後間智選手(与那国)が3回目の跳躍で大会記録を2㌢上回る1㍍67㌢をクリアし、35年ぶりに大会新記録を樹立した。

 一般男子800㍍に出場した川満晃弘選手(西表)が2分6秒9で10連覇を達成した。

 5日午前9時の天候は晴れ、気温27.5度、北風4.2㍍、湿度66%だった。

 字別の結果と得点は次の通り。

 ▽総合=①大浜(180)②登野城(147)③平得(125) ▽一般男子=①登野城(94)②大浜(68)③西表(57)

 ▽一般女子=①平得(57)②大浜(52)③白保(38)

 ▽壮年=①与那国(72)②大浜(60)③新川(56)

来年は新ステージで開催へ 鳩間島音楽祭

$
0
0

ことし5月3日に開かれた鳩間島音楽祭。ステージの改修が行われる見通しとなった

 毎年5月3日に開かれている鳩間島音楽祭のステージが老朽化していることから、竹富町は沖縄振興一括交付金で建て替えることになり、町は9月定例会に関連予算を上程している。可決されれば年内にも工事を発注し、来年の鳩間島音楽祭は新しいステージで開かれることになりそうだ。

 現在のステージは鳩間公民館(通事建次館長)が中心になって整備したもので、鉄骨造。塩害による腐食や老朽化が著しく、建て替えを見越して、ことしの同音楽祭の後、取り壊されている。

 町は新たに鉄骨造のステージを整備することを決め、当初予算に約1300万円を計上。その後、地元の要望に沿って建築面積約70平方㍍の鉄筋コンクリート造平屋建てのステージや音響室、倉庫を整備することになった。80平方㍍の幕屋根も整備し、雨天時にも対応できるようにする計画。

 9月定例会に上程しているのは鳩間島音楽祭会場整備事業で、総事業費を約6400万円に増やした。

 町企画財政課の小浜啓由係長は「新たなイベント創出に活用できるような施設にしたい」としている。

 同音楽祭は1997年5月3日に民家の庭先で始まったのをきっかけに、島の活性化を図ろうと毎年開催。人口40~60人の島に1000人前後の観客が集う音楽イベントとして定着している。島おこし奨励賞やふるさとイベント大賞奨励賞、地域再生大賞優秀賞なども受賞している。


改選後も荒れ模様?

$
0
0

 ▽…竹富町の監査委員は執行部と議会が1人ずつを選出して決めているが、町議会9月定例会では議会選出の監査委員の選任案が上程されなかった。9月29日に町議全員が決めた人事案だが、川満栄長町長は「調整中」と9カ月ほど不在となった教育委員に続いて人事案を上程しない状態に。改選後の町議会も荒れ模様か?

 ▽…6日、招集された石垣市農業委員会の総会では冒頭、会長選挙が行われた。農業委では立候補制がとられており、5氏が手を挙げて出馬を表明。5氏はその場で起立して演説し、支持を訴えた。直後に投開票が行われ、新会長が選出された。立候補制をとっていない市議会に比べ、分かりやすかった。

 ▽…デイサービスとぅぬすくで公演した演歌歌手の六本木ヒロシさん(35)。利用者のリクエストに応えて美空ひばりの「川の流れのように」なども熱唱し、美声を響かせた。デビューしたばかりで「全然売れていないが、これから売れる予定です」などと話し、笑いを誘う場面も。1時間の公演はあっという間に終わり、利用者もその魅力に取りつかれた様子。

昔はいろいろな場所で「ゆんたく会議」…

$
0
0

 昔はいろいろな場所で「ゆんたく会議」があった。鍋を持ち、豆腐を買いに行った主婦がなかなか帰ってこない。夫や子どもは「遅刻する」と焦り、近所の婦人との立ち話に夢中の母親を呼び戻しに来る光景も▼街角にたくさんあった店には数多くの「ツケ帳」が下がり、給料日払いで食料や生活品を買っていた。店には世話好きの女性がおり、悩み相談や子育てアドバイスを行っていた▼ところが大きな駐車場を完備したスーパーが次々と建ち、学校周辺を除いて街角の店が次々と消えた。同時に主婦らの「ゆんたく会議」も激減、最近では「スーパーや病院でしか会えない」という声も聞く▼確かに忙しい時代になった。先輩と後輩、世代間の距離感も広がっている。子育て真っ盛りの世代は、ママ友同士で交流を深めているケースが多い。お年寄りの知恵がなかなか伝わりにくい時代でもある▼市内に数多くあった洋服店も減り、ネットショッピングや旅行時に服を調達する人は増えた。商品の料金比較が簡単にできる便利な時代だ。送料無料のネット店舗もいっぱいある。素晴らしい時代かもしれない▼近年は、食料品などの配達サービスを行うスーパーが好評で、市内でも将来、そのサービスが始まる可能性がある。便利さの一方でどんどん対話の機会が減る。先行き不安だ。(黒島安隆)

奄美・琉球世界遺産登録を説明 竹富町商工会が勉強会

$
0
0

「奄美・琉球の世界自然遺産登録と地域振興」のテーマで講話する花井正光氏=6日午後、石垣港離島ターミナル

 竹富町商工会(上勢頭保会長)は6日午後、石垣港離島ターミナルで「地域内資金循環等新事業開発検討事業」の勉強会を開き、沖縄エコツーリズム推進協議会の花井正光会長が「奄美・琉球の世界自然遺産登録と地域振興~地域の福祉向上を目指す新たなツールの創出~」をテーマに講話した。

 花井会長は世界遺産をめぐる最近の動向や、奄美・琉球の世界自然遺産登録などについて説明。ユネスコが制定する生物圏保存地域(国内呼称・ユネスコエコパーク)も紹介し、「エコパーク登録の後、世界遺産になった所もある。先にエコパークの登録を目指すというのもありだと思う」と述べた。

 世界自然遺産登録をきっかけに西表島の発展のために必要なこととして、登録決定前は▽世界遺産のコンセプトの普及啓発の担い手▽地域振興と観光振興の統合戦略の構築など、登録後は▽観光地の自律運営の主体▽生物多様性の保全と持続可能な利用の担い手|などを挙げ、「商工会のそれぞれの目的をどうすり合わせていくかが重要だ」などとアドバイスした。

4関連事業の参加呼びかけ ハーブサミットで石垣市

$
0
0

「全国ハーブサミット石垣市大会」の関連事業への参加を呼びかける実行委員長の中山義隆石垣市長ら=6日午前、市役所

 石垣市は来年2月6日に開かれる「全国ハーブサミット石垣市大会」(同実行委員会主催)に向け、オープンガーデン、体験プログラム、ハーブ(命草)レシピ、商品開発の四つの関連事業に参加する郡民を募集している。

 同6日から15日までの10日間を「ハーブウイーク」と設定。期間中にオープンガーデンとして一般に公開できるハーブを取り入れた庭づくりをしている個人、団体、事業所などを募るほか、料理教室やソープ作りなどの体験プログラムを提供する事業者に参加を呼びかけている。

 その際、これから庭をつくりたいと考えている人や、体験プログラムづくりに挑戦したい人などにはアドバイザーを派遣し、相談も受け付ける。

 八重山で栽培できるハーブを使った料理や飲み物など、効能を生かせるレシピも募集。年齢、性別、プロ、アマは問わない。

 商品開発については現在、事務局が「命草 NUCHIGUSA」の商品登録に着手しており、これを機に加工品や飲み物、酒、香水、アロマオイルなど、新たな商品開発に取り組む企業や団体を募っている。

 オープンガーデンと体験プログラムはマップ、ハーブレシピは冊子を作成し、期間中に来訪者に配布して紹介する。同実行委リーダーの嵩西洋子さんは「八重山のハーブを活用し、地元の産業に生かしたいというのが一番の思い。全国や海外にその魅力をアピールできれば」と話した。

 すべての応募締め切りは11月7日。問い合わせは市農政経済課(82-1307)。

9カ月ぶり教育委員揃う 9月定例町議会

$
0
0

 竹富町議会(新博文議長)の9月定例会最終本会議が6日午後、開かれ、当局は昨年12月に任期切れとなっていた教育委員(小浜地区)に小浜島出身の花城正美氏(65)=石垣市大川=を提案、全会一致で可決された。議会選出の監査委員1人について議会側は全員協議による全会一致で西大舛髙旬氏を推したが、川満栄長町長は「調整中」として監査委員の人事案を上程しなかった。副町長人事も上程されなかった。

 改選後初となる今議会で9月29日の開会初日に議長、副議長、各常任委員や農業委員、八重山広域市町村圏事務組合議会議員、監査委員の選出を協議。全会一致で各人事案を決め、3日までに当局に申し入れた。

 だが、この日の最終本会議で八重山広域市町村圏事務組合議会議員は上程、可決されたが、監査委員は上程されなかった。     議会推薦の農業委員2氏には3日、農業委員会総会で川満町長が辞令を交付した。

 議会終了後、川満町長は「教育委員は地元との調整を終えて提案することができたが、監査委員については調整中」とコメント。

 町議らは「議員全員で決めているのに誰と何を調整するのか」「一言も話がないが、一体なんの調整を行うのか」と、監査委員の上程を見送った川満町長の姿勢にまゆをひそめた。

 1人欠員だった教育委員がそろったことに慶田盛安三教育長は「教科書問題は終わったが、教育に関する問題は委員5人で話し合った方が良い。委員がそろったことを喜んでいる」と話した。

県の観光ソング制作へ BEGINの比嘉さん

$
0
0

新しい沖縄の観光ソング制作を発表するBEGINの比嘉栄昇さん(左から2人目)=6日午後、県庁記者クラブ

 【那覇】石垣市出身でBEGINのボーカルとして活躍する比嘉栄昇さんが県の依頼を受けて世界に誇る沖縄の魅力をアピールする観光ソングを制作することになり、6日午後、県庁記者クラブで会見した。

 新しい観光ソングは、県民や外国人観光客から楽曲制作に向けた素材を募集。那覇大綱挽きや産業まつり会場、ウェブサイトなどで「みんなでつくろううちなーソング」と題して、沖縄の魅力や沖縄らしいエピソード、自慢の沖縄、ひらめきのメロディーなどを募る。集まった素材を比嘉さんが率いるプロジェクトチームが一つの音楽に仕上げる。

 比嘉さんは「このプロジェクトで大事なことはいろんな国の言葉でも歌われること。誰もが気軽に歌えるようなものを年内には形にしていきたい。沖縄の歌をみんなで作ろう」と述べ、県民への参加を呼びかけた。

 県は昨年度、沖縄観光のキャッチコピー「Be・Okinawa」を策定し、世界各国からの観光客受け入れを展開している。今後も外国人観光客の誘客が重要であることから、県民が観光客を温かく迎える機運を高めようと、「県民向け受入体制啓発プロモーション」として、新しい観光ソングを制作することになった。

 県文化観光スポーツ部の湧川盛順部長は「昨年度、外国からの観光客は63万人と飛躍的な伸びを示している。今後も観光客にまた来たいと満足感を与えることが大事」と強調し、観光ソングの完成に期待した。

捨て猫リストアップへ 市の猫アイランド事業

$
0
0

緑地公園内に生息する猫。中には避妊・去勢手術されていない猫も多数いるという=6日午後、南ぬ浜町

 石垣市は南ぬ浜町(新港地区)緑地公園内に生息する猫に、避妊・去勢手術を行う南の島の猫アイランド事業を2014年度も実施する予定だ。12年度から2年間実施し、効果が出たとして14年度当初は見送っていたが、手術を受けていない猫が多数いるとして対応することに。14年度一般会計補正予算案に事業費205万円を計上している。一方、市の事業により、緑地公園が捨て猫の受け皿になっている可能性もあることから、市は今回の事業で猫のリストを作成するなど対策を講じることにしている。

 市環境課によると、13年度までの2年間で、緑地公園の猫計266匹に不妊手術を行い、手術を受けた印に片耳をV字カットした。現在は推定で100―110匹にまで減少しているが、この中にV字カットされていない猫が多数確認されており、外部から持ち込まれたものとみられる。

 このため、市は緑地公園内の猫の繁殖を抑制し、公園内の衛生環境の改善を図ろうと猫の捕獲、搬送、手術のほか、今回は生息数の調査も行う。

 補正予算案を審議した市議会総務財政委員会(平良秀之委員長)では「捨てる行為を助長することにならないか」「事業のゴールがみえない。再検討が必要だ」との指摘が相次いだ。

 慶田盛伸課長は「緑地公園は捨て猫の受け皿になっていないか懸念がある。事業がエンドレスになる可能性もあることから、本年度は手術した猫のリストをつくり、リスト外の猫が持ち込まれた場合は捕獲して保健所に引き取ってもらえないか保健所と協議している」と説明した。捨て猫防止の普及活動も併せて行っていく。


「お礼」にくぎ

$
0
0

 ▽…7日から始まった石垣市議会の一般質問で、2番目に登壇した長浜信夫氏が2度目の当選に触れ、「市民皆さま方に感謝を申し上げます」と発言したことに対し、与党議員から「公選法違反だ。発言の撤回を」との声が挙がった。今後の登壇者の当選のお礼あいさつに、くぎを刺す格好となった。

 ▽…約9カ月にわたって不在だった竹富町教育委員の辞令を受けた花城正美氏。中学時代には慶田盛安三教育長の教え子だったこともあり、辞令交付式では緊張した様子だった。固い場面でも冗談を交えながらあいさつすることの多い慶田盛教育長もこの日は「守秘義務と政治的中立を肝に銘じてほしい」と厳しめの口調で、空白期間の背景が見え隠れ。

 ▽…島外からの視察が相次ぐ石垣島の紅イモ「沖夢紫」。生産農家40戸の努力とブランド化を目指す関係者の取り組みが「先進事例」として評価されている証拠だ。今回視察を行った嘉手納町商工会女性部の関係者は「イモの伝承地として私たちが先進地とならないといけないが…」と脱帽。動きが加速する沖夢紫のブランド化には農家の「想イモ」乗せて実現してほしい。

今週は世界の平和と科学技術の発展に貢献して…

$
0
0

 今週は世界の平和と科学技術の発展に貢献してきた人物や団体を表彰するノーベル賞ウイークである▼戦争の放棄を定めた「日本国憲法9条」が、今年のノーベル平和賞の候補に挙がっており、日本国民が受賞できるのか、国内外でにわかに注目を集めている▼受賞の期待に拍車をかけたのが、発表を前にノルウェーの国際平和研究所が憲法9条を筆頭候補に挙げたからだ。護憲派は世界の目が注がれている点などを指摘しながら吉報を待ち望んでいる▼事の始まりは今年4月、神奈川県座間市に住む主婦の鷹巣直美さん(37)らが中心となってノーベル賞委員会に提出した推薦状が受理された。鷹巣さんらは「戦後70年近くも日本に戦争をさせなかった。9条を保持した日本国民にも受賞の資格がある」と訴えてきた▼安倍政権は9条の解釈を変え、集団的自衛権の行使を容認し、憲法改正も視野に入れる。12月10日からは、国の機密漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法を施行する方針も固めている▼着々と進む改憲への環境整備。与党の一部には受賞なら護憲運動に火が付くと警戒する。菅義偉官房長官は、6日午後の記者会見で「まったく予測にすぎない」と苦笑したというが、果たして結果はどうなる。9条の精神が海外でどう評価されるのか、10日の発表に注目したい。(鬚川修)

10月に考えること

$
0
0

■結の心で今年は目標達成

 月日がたつのは早く、今年もあと3カ月を残すのみの10月となった。今月も多彩な行事が多く、多忙な月だ。

 65回目の全国労働衛生週間は7日で終了したが、来週13日は「体育の日」だ。健康は人間の生きる源であり、職場や家庭で常に健康診断と運動を心がけ、健康づくりに努めたい。今月はまた女性の大敵である乳がんの早期発見を訴えるピンクリボン月間でもある。早期発見で90%以上が治癒するが、残念ながら検診受診は50%未満だ。

 赤い羽根共同募金も12月までの日程で全国一斉にスタートした。しかし石垣市は近年の経済低迷が原因か、あるいは相互扶助の心が薄れたのか昨年まで14年連続で目標額を達成できていない。市民の結(ゆい)の心で今年は15年ぶりにぜひ目標額を達成したい。

 10日は那覇空襲の日、17日は貧困撲滅のための国際デー、21日は国際反戦デー、26日は同日の政府の原子力推進デーに対抗し反原子力デーとなっているが、残念ながら安倍政権になって平和は集団的自衛権容認で脅かされ、原発も福島の事故は全く顧みられず、貧困もさらに悪化しているのが現状だ。

■最低賃金は全国一律に

 今年の沖縄の最低賃金は今月24日から適用される。全国平均は16円アップの780円だが、沖縄は上げ幅は過去最高水準の13円増となったものの、それでも時給は677円で全国最低。全国トップの東京とは211円、全国平均とも112円の開きがある。

 これではフルタイム働いても10万円余の収入しかなく、4月からの消費増税や一連のアベノミクスによる物価上昇で実質賃金は逆に相当減額しておりとても生活できるものではない。

 非正規の若者たちが人間的な生活をしていくためにも地域間格差をなくしせめて東京並みに全国一律にすべきだし来年10月の消費増税も、議員定数や報酬を削減する国会議員の身を切る改革なしでは認められるべきでない。

 初の“政治の舞台”に臨んだ3市町新人議員は、緊張の中にも心に期すものがあっただろう。初日の緊張感を忘れず、まずは公約の実現に努めることが支持者の期待に応えることになる。中堅・ベテラン議員も初心を思い出し新人の良き手本でありたい。

■与那国の自衛隊混とん

 その選挙の結果でこれまでの順風満帆から一転、苦境に陥っているのが外間守吉与那国町長だ。少数与党になり自衛隊配備関連の議案や予算がことごとく否決されているのだ。

 丁寧さを欠いた町政運営で野党を軽視し、強引に自衛隊配備を進めた外間町長への強烈なしっぺ返しだ。これによりその行方は混沌(こんとん)としてきた。

 来月の県知事選も、既に市内に候補者の事務所が設置され、臨戦態勢にある。与那国が示すように選挙の結果で辺野古の状況は変わる。ウチナーンチュの尊厳を守るためにも、沖縄を差別する国の横暴は許されるべきでない。

 15日から「新聞週間」も始まる。近年は海外から極右政権と警戒される安倍政権下で報道も難しい岐路にある。記者も萎縮することなくしっかり権力に立ち向かい、「新聞の役割」である伝える使命を果たしたい。

今夜、皆既月食 石垣、与那国島でも1時間

$
0
0

石垣島での皆既月食の見え方=提供・石垣島天文台

 石垣島天文台(宮地竹史台長)によると、8日夜は日本全国で皆既月食が起きる。石垣島気象台の天気予報では晴れ時々曇りとなっており、2011年12月10日に全国で起きて以来の皆既月食が期待されている。

 皆既月食は太陽と地球、月が直線上に並び、月が暗くなる現象。8日午後6時15分に月の一部が欠けて見える部分月食が始まり、7時25分から8時25分までの1時間、全部欠ける皆既月食となる。その後は再び部分月食となって9時35分に終わる。

 地域によって夜空の月の位置は変わるが、月食が起きる時間帯は同じ。石垣島から与那国島にかけては月がわずかに欠けた部分月食の状態で昇る。

 石垣島天文台では岡山県の美星天文台と共同で観測する予定で宮地台長は「石垣島地方では昇り始めから月食を見ることができる。珍しい現象なのでぜひ見てほしい」と話した。

 皆既月食は来年4月4日にも全国で起きる。

八重山産品はゼロ 放射性セシウム

$
0
0

開所から2年が経過し、これまでの測定結果を報告する石垣市民ラボ測定責任者の笹尾哲夫さん=7日午後、同所

 福島第一原発事故を受け、2012年10月7日に開所した特定非営利活動法人(NPO法人)石垣市民放射能測定所「石垣市民ラボ」(笹尾哲夫測定責任者)は7日午後、同所で2年間の測定結果を報告した。食品の一部から放射性セシウムが検出されたが、いずれも国の基準値を下回った。八重山産品から検出されていない。

 測定件数は9月26日現在で1300件を超えた。市内の店に売られている流通品の11%、非流通品の13%から放射性セシウムが検出されたが、国の基準を超えていなかった。

 原発事故後に放出されたセシウムには、放射能が半分になるまでの期間2年のものと、30年のものがあるとみられており、笹尾責任者は「長い目で測定していく必要がある。放射能は流通ルートに乗って八重山にも入り込んでおり、風評被害に対抗する手段として測ることはとても大事。日本最南端の測定所としてしっかり続けていきたい」と語った。

 市民ラボでは、厚生労働省の定めた「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」に対応可能な放射能測定器を使用。1サンプル当たり500円(会員100円)で測定している。問い合わせは同ラボ(87-5487)。

Viewing all 17338 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>