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放送大学石垣学習室が移転

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石垣港ターミナルに設置された放送大学石垣学習室=28日午後

 放送大学石垣学習室がこのほど、石垣港ターミナル2階に移転し、28日午後、設置式典が開かれた。同学習室は2004年4月に八重山学習室として石垣市立図書館に設置されたが、スペースが狭く、自由に話ができる環境ではなかったため、移転した。市教委いきいき学び課によると、市民90人が利用している。

 この日は、中山義隆石垣市長と同大学沖縄学習センターの宜保清一所長が看板を設置。

 中山市長は「高等教育機関の少ない離島で学べる環境をつくっている放送大学の活動は素晴らしい。充実することでさらに学びたいという人が増えることを期待したい」とあいさつ。宜保所長は「スキルアップのために十分活用し、学習をスムーズに進めてほしい」と激励した。

 学生代表の野底美千代さん(60)=登野城=は「一人でも多くの学生が入学し、楽しく生涯学習をしながら、仲間の輪が広がることを願っている」と述べた。

 石垣市民吹奏楽団は「おかえり南ぬ島」などを演奏し、花を添えた。


伝統の棒や太鼓披露 川平で盛大に結願祭

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観客を沸かせた迫力ある三人棒=28日午後、群星御嶽

 石垣市川平の三大祭りの一つ、「結願祭」が28日午後、群星御嶽で行われ、伝統の棒術や太鼓、獅子舞などが奉納された。会場には住民や観光客などが訪れ、伝統行事を堪能した。

 結願祭は今年の農作物の収穫に感謝し、来期の豊作と住民の無病息災を祈願するもので、3日前から4御嶽の神司や「ミットンウヤジュ」と呼ばれる65歳以上の人々が集落内の御嶽にこもって祈願を済ませた後に行われる。祭りはミロクを先頭にした総踊りで幕開け。場内を清める座見舞いでは、川平の伝統太鼓(ペッソー)と棒10組、獅子舞が披露された後、川平小学校の児童たちが勇壮に太鼓を奉納した。

 続く本舞では、男たちによる突きや片手太鼓、10組の棒術と獅子舞が奉納された。中でも2人の小人が大男を相手にする「三人棒」では、迫力ある大男の棒さばきを小人が軽やかに立ち回る姿に、会場からは大きな拍手が送られた。

 境内の特設ステージでは、「狂言」や「川平口説」「川平鶴亀」など伝統の踊りが次々と披露された。

あすから運航開始 黒島ー大原間に旅客船

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黒島-大原航路で運航する八重山観光フェリーの旅客船「ちゅらさん」=27日午後、石垣港離島ターミナル

 竹富町(川満栄長町長)は社会実験として10月1日から、定期航路がない黒島-西表島大原間で1日2往復の航路を運航する。来年3月末まで運航し、島民と観光客のニーズを調べていく。川満町長が推進する西表島大原への町役場移転を見据えたもので、利用者のニーズを把握し、海上交通ネットワークの構築を目指す考え。

 九つの有人離島を抱える町は島間の移動に石垣島を経由する必要がある。西表島大原への町役場移転に向けて島間交通における島民の利便性を確保しようと、町は八重山観光フェリー㈱(花城吉治代表取締役社長)の協力を得て、初めて社会実験を行うことになった。

 当初は8月中の運航開始を予定していたが許認可の届け出に時間を要し、10月からの実施となった。町商工観光課の東金嶺肇課長は「10月の実績を見ながら長期的な見通しを立て、航路の定期化に向けて利用促進を図っていきたい」と話した。

 定期化には利用拡大が必須となっており、「黒島大原間の航路運航を周知していくことで利用者も増えていくのではないか。旅行会社とも連携して商品化し、また地元と一緒になって滞在型観光を促進したい」と述べた。

 町では、社会実験で生じる赤字を補てんするため燃料費と人件費を対象に月額約200~230万円の運航補助を実施していく考えで、来年3月末まで総額約1400万円を見込んでいる。

 また、航路を運航する八重山観光フェリー㈱の黒島一博取締役営業部長は「観光客の利用も大事だが、島民の皆さんがどれだけ利用するかを注目したい。期間終了後も需要が見込めるのであれば独自運航も視野に入れて検討したい」と述べた。

 同航路の運航スケジュールは午前便が大原発9時30分、黒島発10時。午後便が3時50分発、大原4時15分発。90人乗りの高速船を使用し、所要時間は約20分。運賃は大人840円、小人430円。

新城島に防災施設 盛大に落成祝う

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式典祝賀会で新城島防災施設の落成を喜ぶ郷友ら=28日午後

 【新城】竹富町が新城島上地の上地小中学校跡地に整備した新城島防災施設の落成式典・祝賀会が28日、同所で開かれた。同施設は人口13人(8月末現在)の島で集会施設としても活用される。祝賀会には100人以上の郷友会員や関係者らが詰めかけ、施設の完成を盛大に祝った。

 式典では記念植樹とテープカットに続いて、工事関係者に感謝状を贈呈。祝賀会では地域住民や郷友会員らが結願祭で奉納する「一番・二番狂言」をはじめ、「くいぬぱな節」「世果報節」などを次々と披露した。

 本底重男公民館長は「完成した施設は想像以上に立派。災害時の避難所として新城島の団結と発展、住民の心のよりどころとして施設の利用が期待できる」と喜んだ。

 また、同公民館と新城公民館建設期成会(大浜修会長)は郷友会員や関係者などから寄付金を募り、企業から用地を取得したほか、テーブルやイス、音響施設など内部施設の充実も図った。

 大浜会長は「多くの郷友、新城島に関係の深い皆さまの思いと協力で計画通りに募金活動を行うことができた」と礼を述べ、高額寄付者と高額物品寄贈者17氏に感謝状を贈った。

 最後は同施設前の広場で全員で巻き踊りをして、施設の落成を祝った。

 感謝状を受けたのは次の各氏。

 ▽工事関係者=石堂設計事務所(石堂洋代表)、㈱屋建設(屋重美社長)、㈲仲野電設(仲野雅春)▽高額寄付者=㈱石垣エスエスグループ(大浜一郎社長)、㈱倉敷環境(南直樹代表)、㈱石垣島エコプロジェクト(前瓦貞敏代表)、㈱新溶接興業(新久永代表)、㈱屋建設(屋重美社長)、新垣道子、けんし歯科医院(伊礼昭洋院長)、登野原武、宇根実、宮良長成、パナリ島観光(西泊宏信代表)、黒島弘充、㈲横目測量設計(横目満社長)、八重山住宅サービス㈱(黒島栄作代表)、ホイつかホイ会▽高額物品寄贈者=㈲安栄観光(森田安高代表)、ビームパリ窯(嘉陽恵美子)

3市町、正副議長選出 「重責を全う」と抱負

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議長選で投票を行う議員ら=29日午前、本会議場

 改選後初めてとなる八重山3市町議会の9月定例会が29日、招集された。議長選の結果、市議会では知念辰憲氏(60)、竹富町議会では新博文氏(59)、与那国町議会では糸数健一氏(60)がそれぞれ議長に就任した。3氏は「重責を全うしたい」などと決意を述べた。3氏が今後4年間、議会の“顔”となる。

  市議会の第21代議長を決める議長選は投票が行われ、知念氏が与党14人全員から得票して当選した。このほか宮良操氏が野党から7票を獲得、1票が無効だった。副議長も投票の結果、仲間氏が与党の14票を集めた。長浜信夫氏が8票だった。

 議長選では、与党から知念氏のほか仲間氏、今村重治氏(61)が名乗りを上げたが、休憩中に調整した結果、今村氏が辞退、知念氏と仲間氏の2氏から1人に絞り込んだ。

 知念氏は「議長職の重責を感じており、4年間、その責務を果たすため一生懸命務めたい」、仲間氏は「議長を補佐し、中山市政の日本一幸せあふれるまちづくりにまい進したい」とそれぞれあいさつした。

 知念氏は、2004年6月から06年9月まで議長を務めた経験があり、今回で2度目。本会議終了後、「与野党関係なく議会の長として公平公正に議会運営をしていきたい」と抱負を語った。

 9月定例会の会期は10月21日までの23日間。一般質問は同月7日から4日間を予定している。30日も本会議を開き、農業委員会に推薦する農業委員4人を決める。当局側から議案35件も提案される。

 30日で任期満了となる副市長、教育委員(2人)の人事案件について当局側は29日、本会議終了後の議会運営委員会で「現在、調整中。調整ができ次第、提案する」(當真政光総務部長)と説明した。

“甘えの構造”が背景に

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 ▽…八重山警察署協議会では、路上寝込み問題をこれまで何度も取り上げてきた。今回は8月に発生した飲酒後の中学生が路上寝込みをした事案にショックを受けた心境を話す委員もおり、条例を制定し、罰則強化を望む声が多く上がった。委員の一人からは「罪の意識が薄い」「根底に社会への甘えがある」との厳しい指摘も。いずれにせよ、一人一人の意識でなくせる問題だ。

 ▽…石垣市議会が推薦する農業委員4人が決まった。全員が与党推薦の委員となり、野党側は1枠も取れなかった。4人のうち1人、内野篤氏は去る9月7日の市議選で次点に泣いた前市議。4年前の農業委員選びでも同様のケースがあり、野党からは「議会は救済機関か」と皮肉る声も。

 ▽…定数12人のうち、新人議員6人が初議会となった竹富町議会。9月定例会も2日目に入って初めての質疑となり、議長を除く2期目以上の5氏が質問したが、新人の質問は1人だけにとどまった。今議会は慣例的に一般質問もないため、新人議員も積極的な質問と発言が必要では?

きょうから10月。食欲と芸術の秋を楽しみ…

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 きょうから10月。食欲と芸術の秋を楽しみたいところだが、ところがどっこい1日から外食や厚生年金の保険料率などが上昇し、家庭にとっては苦しい「値上げの秋」となりそうだ▼9月の乳製品や魚介類の缶詰などの食品に続く値上げの第2弾。円安や世界的な天候不順で原料価格が上昇したほか、原油高騰などで生産コストが膨らんでいることが背景にあるといわれる▼今年は台風と長雨の影響で夏野菜の価格も高騰している。生活に必要な食が高い。ぜいたく品なら買わずにすむが、生活必需品は逃げるわけにはいかない。値上げの分を他の消費財で切り詰めざるを得ず、個人消費の冷え込みによる景気の悪化も懸念されている▼会社員にとっては、加入する厚生年金の保険料率(労使折半)が、従来の17・120%から17・474%に上がる。月収が諸手当を含め30万円の人の場合、毎月の天引き額が531円増える▼政府が実施する経済対策「アベノミクス」によって、国内の景気は着実に回復傾向にあると言われているが、まだまだそれを実感できるレベルにはない▼円安を受けての秋の値上げラッシュ。今春、消費税が8%に引き上げられ、出費が増えている家庭では一層の負担を強いられそうだ。ああ、庶民の生活が楽にならざるは政治が貧しいからである。(鬚川修)

主役は自治体と地域住民

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■選挙向けパフォーマンス

 第187回臨時国会が11月末までの日程で29日召集された。今国会は第2次安倍改造内閣が二本柱に掲げる「地方創生」と「女性の活躍」が焦点。中でも「地方創生」は、地域活性化と人口減少対策を基本目標に掲げた「まち・ひと・しごと創生法案」や、地域活性化に意欲的な地方自治体が財政支援などを受けやすくする地域再生法改正法案などが提出され、われわれ地方に目が向けられるだけに、審議を通してどういう支援策が示されるか注目だ。

 この地方創生の取り組みは、2040年までに国内の約半数の市区町村が東京への一極集中などの人口減で消滅の危機にあるとするショッキングな試算と、アベノミクスの恩恵は大企業と都市部だけが受けているとする地方の不満を受けてのものだ。

 それだけに来年4月の統一地方選に向けた点数稼ぎのパフォーマンス、国民の税を使った選挙対策だとする批判もあるが、それがそうなら確かに納得できるものではない。ただ国が本気で地方再生に取り組むなら八重山もそれを好機として地域活性化に生かさない手はない。3市町は早速事業スタートに向け準備を進めるべきだ。

■魅力ある就業機会の創出

 先月3日各省庁横断の約70人の職員で発足した首相を本部長とする創生本部は、基本目標を次の通り掲げた。  「地方が成長する活力を取り戻し、人口減少を克服する。そのために国民が安心して働き、希望通り結婚して子育てができ、将来の夢や希望を持つことができるような、魅力ある地方を創生し、地方への人の流れをつくる」

 「人口減少・超高齢化という危機的現実を直視しつつ、景気回復を全国津々浦々で実感できることを目指し、従来の取り組みと異なる大胆な政策を、中長期的な観点から確かな結果が出るまで断固として力強く実行していく」

 これを受けて地方創生法案は、基本理念に▽魅力ある就業機会の創出▽結婚や出産、育児に希望の持てる環境の整備|など7項目を掲げた。

 地方の問題を的確にとらえた素晴らしい基本目標と理念だが、しかしそれが言うは易しで、かつての竹下首相の「ふるさと創生1億円事業」のように看板倒れに終わらないことを願う。

■求められる地域住民の知恵

 確かに地域活性化には、魅力ある就業機会の創出と結婚し子育てできる環境整備が必要。どうすればそれが実現できるかは、各自治体や地域住民の知恵と自発的な取り組みが基本となる。

 八重山は今、新空港の開港効果で地域経済は大いに活性化している。それがいつまで続くか。鹿児島の新幹線開通効果は3年目で陰りが出てきたという。新空港も来年3年目を迎える。

 さらに八重山経済を支える観光産業は、その時々の経済情勢に左右されて実に不安定だ。それだけに雇用を創出し地域経済を活性化するには、かつてのパイン工場のように製造業の起業や農漁業の6次産業化が必要であり、そのためには行政の支援が欠かせない。

 沖縄振興一括交付金も、各自治体の知恵が求められているが、地方創生も「地方が主役」であり、地域の知恵と潜在力を活性化に生かしたい。


「デイゴを元気に」 川平中生徒ら薬剤を注入

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デイゴの樹幹に薬剤を注入する川平中の生徒ら=9月30日午後、同校

 NPO法人花と緑の石垣島の波平長吉理事長と松島昭司理事は9月30日午後、川平小中学校(石垣幸子校長、児童生徒57人)を訪れ、中学1年生7人にデイゴヒメコバチの防除方法を指導し、生徒らがデイゴの樹幹に薬剤を注入した。公益財団法人「おきぎんふるさと振興基金」の助成金を活用。沖縄銀行八重山支店の慶田城広支店長も出席し、「デイゴの再生に生かしてもらい、活性化につながればと思う」と述べた。

 松島理事によると、ヒメコバチは8、9月に盛んに活動するため、この時期に実施。同校の校舎の南側にある2本のデイゴのうち1本の樹幹のほぼ半分が枯れており、実施校に選ばれた。

 波平理事長は写真や実物を用いながら「2㍉ほどの大きさのヒメコバチが卵を次々に産み付け、デイゴを枯死させていく」と述べ、「すぐに効果が出るというわけではないが、デイゴを元気にするためにみんなで薬剤を注入しよう」と呼びかけた。

 2本のデイゴには電動ドリルで数カ所に穴を開け、薬剤計25本を注入。生徒たちはガスの力で薬剤を押し込む作業に挑戦した。

 髙嶺愛(めぐみ)さん(12)は「(薬剤を注入するのは)簡単そうに見えて難しかった。ヒメコバチやデイゴについてもっと興味を持とうと思った」と感想を語った。

障がい者実態調査へ 第4次福祉計画見直しで

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市内の障がい者を対象に実態調査の実施を確認した委員会=9月30日午後、大浜信泉記念館

 第4次障がい者福祉計画及び第4期障害福祉計画の策定を計画している石垣市は9月30日、同策定委員会(東宇里永清委員長、委員20人)に計画策定を諮問し、作業をスタートした。今後、年度内に4回の会合を開き、計画案を策定。市民へのパブリックコメントを経て、来年3月までに答申。2015年度から施行する。

 第4期障害福祉計画は、障がいを持つ市民に円滑な福祉サービスの提供を図るため3年ごとの見直しが義務化されているが、これまで5年ごとに見直している第4次障がい者福祉計画と整合性を図るため、策定期間を変更した。

 計画見直しに向け同委員会では、市内で障がいを持つ市民3000人中、無作為に抽出した1400人を対象に実態調査を行い、日常生活の課題や問題点、福祉サービス利用の認知度や利用意向を把握し、問題点を整理することを確認した。

 東宇里委員長は「素晴らしい計画策定を目指すため、市民の声を聴いてしっかりと分析したい」と述べた。

 市障がい福祉課によると、市の障がい者数(障がい者手帳所有者)は2013年度で3101人と人口の6.4%を占める。このうち、身体障がい者が全体の74.4%の2307人、知的障がい者が14.4%の447人、精神障がい者が11.2%の347人となっている。

 市が行っている障がい福祉サービスは延べ1万716人が利用し、総支給額は約10億円に上っている。

新会長に野底武信さん 東京与那国郷友会総会

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東京与那国郷友会総会祝賀会で、演じられた棒踊り=9月28日、板橋区の成増アクトホール

 【東京】東京与那国郷友会(田村寿男会長)は9月28日、板橋区の成増アクトホールで第64回総会を行い、任期満了に伴う役員改選で会長に野底武信さん、幹事長に星野仁志さんを選出した。続いて開いた祝賀会も島の芸能でにぎわった。

 新会長の野底さんは「64年間という歴史がある。この間には、いろんな思いで東京に来て、頑張った人たちの魂がこもっている。それを大事にしたい。与那国の新しい時代をつくっていくために、若い人たちに引き継いでいくことが私の立場だ」と抱負を述べた。

 会場には、八重山郷友連合会会長の宇根底政祐さんも出席。沖縄本島から在石垣与那国郷友会会長の玉城留七さん、在沖与那国郷友会から会長代理で南風原当伸さんが訪れ、祝意を示した。

 祝賀会は与那国の「みてぃ唄」で幕開け。呉屋絹子の会や紀翔の会(入澤紀会主)が舞踊を披露。田里千典さんと与那国カイダ文字研究者のマルク・ローザさんは、昔話「馬の由来」を与那国方言で演じ、観客を楽しませた。

 与那国島出身の唄者・本竹裕助さんは、息子の裕作さんミニライブも行い、「十九の春」などの楽曲で会場を盛り上げた。

 昨年発足した青年部の請舛好則部長は「2カ月前から練習しているが、まだ様にならない」と苦笑しながらも、在沖与那国青年会(上原裕二郎会長)と郷里の伝統芸能で共演した。

 「ラング棒」や「ティンバイ」など勇壮な棒踊りを演じると、会場からは大きな拍手と指笛を送られた。

 最後は参加者が一体となった「ドゥンタ」で締めくくった。(黒島安央通信員)

副市長、教育長が不在に 

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 中山義隆石垣市長は9月30日、市議会の9月定例会本会議で、漢那政弘副市長、玉津博克教育長、石垣朝子教育委員長の任期満了に伴う人事案3件を追加して提出する予定だったが、漢那氏と玉津氏の案件を取り下げた。与党の一部から理解が得られなかったため断念した。漢那氏と玉津氏は同日で任期を終えたため、1日から副市長と教育長が不在となる。

 中山市長は本会議終了後、取材に「与党の理解が得られず、調整が必要なので見送った。副市長と教育長が不在となるので早めに対応したい。会期内で出せるよう努力したい」と述べ、21日までの会期内で再提案を目指す考えを明らかにした。

 ただ、与党内では複数の議員が反発しており、現状のままで提案すると否決される可能性が高い。今後、続投案に理解が得られるか微妙な情勢だ。

 反対する議員の一人は「4年間の任期で十分。市長のイメージをよくするためにも人事を一新すべきだ」と話し、別の議員は「きょうすぐに案を出してきて通してくれというのは考えられない。市長選のときに自民党と結んだ(議員との連携を密にするという)協定は何だったのか」と語気を荒らげた。

 当局側はこの日午後の議会運営委員会(仲嶺忠師委員長、委員10人)で3件の人事案件の追加を申し入れ、議会としての取り扱いが決まった。この後、中山市長は午後4時まで与党議員と断続的に協議を重ねたが、調整が付かなかった。

 石垣氏は全会一致で続投が決まった。

住民投票条例制定へ動き 与那国陸自配備

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敷地造成工事が進められている南牧場=9月29日午前、与那国町

 9月29日の9月定例与那国町議会(糸数健一議長)の議会勢力が野党多数となったことを受け、同島への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に反対している野党側は配備の是非を問う住民投票条例の制定に向けて準備を始めた。今月末か11月上旬にも臨時議会を開き、議員提案する考え。条例案が提案された場合、野党の賛成多数で可決される公算が大きく、住民投票が現実味を帯びてきた。

 住民投票条例案は、2012年9月に住民の直接請求を経て議会提案されたが、賛成2、反対3の賛成少数で否決された経緯がある。同条例案は、投票権を中学生以上の住民に与え、町による住民説明会での詳細な情報提供を求めた。

 今回、提案を準備している条例案は同様の内容で、野党側は今後、与那国改革会議(崎原正吉議長)と条例案の中身を調整していく方針。

 陸自配備をめぐっては、12年の条例案否決後、ことし2月に町による住民説明会が開かれた。配備に反対する住民からは説明会の時間が約1時間45分だったことから、「こんな短い時間では説明が不十分」「納得できるようなものではない」と反発の声が出ていた。

 野党の田里千代基氏は「前回の条例案提出時には有権者の約半数にあたる544人分の署名が集められたが、いまだに町民の納得いく説明や十分な話し合いはなく、島は二分されたまま。住民投票を行い、民意をはっきりさせるべきだ」と、住民投票の必要性を強調した。

 一方、与党の前西原武三氏は「自衛隊配備に関しては、昨年の町長選の結果で町民の理解を得ており、住民投票は必要ない。今後は配備に伴うインフラ整備を町の活性化にどう生かしていくかが重要な課題」と話し、住民投票条例の制定に反発している。

 同島では部隊配備に向けことし4月に起工式を行い、南牧場で敷地造成工事が始まっている。

 敷地面積は約26㌶。2階建て庁舎や隊舎、訓練施設、全天候型400㍍トラックのグラウンド、空自レーダーパット1基などの整備が計画されている。

 沖縄防衛局によると15年6月末までにすべての敷地造成を完了。造成した場所から施設整備に着手し、16年3月末までに施設建設を終える予定。

再会楽しみ

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 ▽…北上市・石垣市友好都市提携記念訪問団には石垣市青年団協議会(宮良美香会長)の8人も参加し、北上市で郷土芸能を披露することになっている。北上市の青年団協議会とは3月、全国研修会の実践発表会でともに奨励賞を受賞。宮良会長は「そのとき、いっしょに記念撮影もしている」と再会を楽しみにしている。

 ▽…町税の徴収強化や滞納額の早期処理に向けて、県税務職員に町税務職員の併任辞令を交付した竹富町。町税徴収も重要だが、すでに発生している各種滞納金の徴収も大きな課題となっている。中でも畜産基地事業の負担金滞納状況は1億円以上の滞納に対して納付額が低く「完納まで何百年?」(町議)という状況もあるため、徴収業務の早期改善が必要だ。

 ▽…税の滞納一掃キャンペーンが1日からスタート。主催する八重山地区個人住民税徴収対策協議会の会長は副市長が務めることになっているが、前日の市議会で人事案件が取り下げられたため、副市長が不在の状態。キャンペーンの出発式では急きょ、下地克彦副会長が代表してあいさつ。副市長、教育長不在が今後どのような影響をもたらすのか気になるところだ。

「来年4月以降も運航」

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冬季運航について報告する中華航空沖縄支店の井上孝太営業部長=1日午後、市長室

 台北石垣便の運航を延長し、10月26日から来年3月28日まで運航することにしている中華航空沖縄支店(鄧淑華支店長)の井上孝太営業部長は1日午後、石垣市役所で中山義隆市長を表敬訪問し、「来年の夏季ダイヤも運航させる方針」と述べ、来年4月以降の運航にも意欲を示すとともに、「国際線ターミナルビルの改修はぜひやってほしい」とハード面の充実を要望した。

 同社は当初、10月から来年3月までの冬季ダイヤは運休することにしていたが、台湾からの旅行客の需要増と同社の日本路線強化策から運航を決定。

 井上部長は「八重山の冬場はサイクリングやマラソンなどスポーツイベントに潜在的需要が高い」としている。

 同社は運航時間帯も変更し、台北で欧米や東南アジア、オセアニア方面の便に乗り継ぎやすいように運航する計画で、台北発着だけでなく、石垣発着でも利用を促進したい考え。

 中山義隆石垣市長は「台湾を経由して世界に行けるのも魅力。石垣から渡航できるように協力したい」と述べた。

 冬季は毎週火・土曜日に1日1往復運航する。


アンパル守る会に博報賞

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博報財団の第45回博報賞を受賞することになり、喜びを語る「アンパルの自然を守る会」の島村賢正共同代表(中)ら=1日午後、石垣青少年の家

 名蔵川河口の湿地、アンパルの自然を守る活動を続けている「アンパルの自然を守る会」が博報財団(公益財団法人博報児童教育振興会)の第45回博報賞(教育活性化部門)を受賞することが9月30日、決まった。同会の島村賢正共同代表は「驚いた。小中学校に対する取り組みが評価され、喜んでいる。今後もアンパル、八重山の自然の素晴らしさを訴えていきたい」と述べた。

 同会は2009年に発足。「子どもアンパル教室」を4月から開催しているほか、名蔵小中学校や八重山特別支援学校の取り組みも支援。同会初代会長の島村修氏の名前を冠した島村修賞研究支援などを行っている。

 同会は石垣市立小中学校長会(仲田森和会長)の推薦とともに同賞に応募。

 審査では▽貴重なアンパルの専門的な知識を持つ会員の指導で、子どもたちが環境保全の意識を高めている▽単に環境学習にとどまらない市民参加型の活動—などと評価された。

 同会のメンバーは1日、石垣青少年の家で会見し、廣川潤共同代表は「一度壊れると戻しようのない自然。島の自然を次代に引き継げるように今後も活動していきたい」と抱負。山崎雅毅事務局長は「アンパルの自然環境を保全、改善することが目指すところ。赤土問題解決が重要課題。まだまだ道半ばだ」と話した。

 贈呈式は11月7日に都内で開かれる。

「放課後児童クラブ設置を」

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野底小学校区への放課後児童クラブの設置を求める志田奈穂代表(正面左端)ら=1日午後、市役所

 野底小学校区への放課後児童クラブの設置を求める会の志田奈穂代表ら4人が1日午後、石垣市役所で中山義隆市長に設置に関する嘆願書と384人分の署名を手渡した。

 志田代表によると、同校区には現在、放課後学童クラブがなく、1人親や共働き家庭の小学生の安全確保ができていない。レンタカーの増加に伴い、通学路で交通事故が増加する懸念もあることから、放課後に児童が安全に過ごせるよう設置を求めた。

 現在、同校の児童数は38人。保護者の7、8人は同クラブを利用したいと話しており、料金次第で利用を考えるという保護者もいるという。

 知念修福祉部長は、4月に開所し、天川公民館が運営にかかわっている「天川学童クラブ」を紹介し、「10人以上の子どもがいれば県から補助を受けることも可能。まずはこのような形を目指してほしい」と述べた。

 野底小学校PTAの上地義久会長は「敷地内が理想。同校内の空き教室を利用し、クラブを運営できないか」と提案。これに対し市教委学務課の安里行雄課長は「今は空いていても児童数が増えた場合に確保できなくなる。まずは調査をさせてほしい」と答えた。

 中山市長は「年度内にできるのであれば急ぐ必要がある。早めに対応したい」と述べた。

お弁当費用は平均7985円

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増税が続けば弁当のおかずも減る?=9月23日市内小学校

 郡内の小中高校では先月、子どもや家族の一大イベント「運動会」がピークとなり、各会場では昼食時に家族が自慢の弁当を囲んだ。本紙がこのほど運動会に参加した家族55組を対象に行った「食材費アンケート」で、弁当にかけた費用は1組平均7985円。食材を販売する市内大型スーパーは「運動会は100万円以上の市場」(40代店長)と重要視する。だが来年10月には10%への消費増税が検討されており、運動会に参加した父親(32)は「10%になったら空揚げの数が減るかも」と弁当の中身と家庭の財布のひもは、ますます引き締められそうだ。(砂川孫優、松井弥恵子記者)

 本紙が9月23日に石垣市内で行われた運動会に参加した家族55組(278人)を対象に行った「食材費アンケート」結果で、食材にかけた費用は家族の人数で上下するが2000円から2万5000円まで幅広い額となった。1家族平均5人で、食材費用は平均7985円。1人当たり1580円だった。

 これを市内の小学校児童数3259人(9月1日現在)に当てはめると約515万円。中学高の生徒1630人(同)を含めると約772万円。保護者も含めると数倍に膨れ上がり、単純計算だが運動会シーズンは一つのマーケットとして成立する。

 ■オードブル注文も増加

 市内大型スーパーではこの時期に「運動会セール」を展開し商戦も激化する。ある大型スーパーの店長によると「売り上げが通常より約10%も増えるので運動会は重要な位置づけ」と話す。

 オードブルの注文が100件以上殺到したという弁当販売チェーン「ほっともっと」石垣八島店の與那国英雄(53)オーナーは「2900円の重箱やプレートメニューが人気で売り上げは通常の約25%増。母親の手間が省けるので人気だと思う」と分析する。その反面「運動会の弁当は親の手作りがいいと思う。今の時代、作らない人が増えているので寂しくなるよね」と複雑な胸の内を明かした。

 ■家庭の財布事情は切迫

 安倍首相は12月上旬に2015年10月の消費税率10%への引き上げの是非を最終決断する方針だが値段に敏感な主婦は口々に「これ以上の増税は反対」と切実に訴える。

 家族4人で参加した母親(32)は「消費税の使い道や支払う意義をはっきりと示してほしい」と憤り、もう一人の母親(29)は「食品は非課税にするべきだ」と訴え、「家庭のお財布事情」は切迫しているという。

 アンケートでは、今年4月の増税で9割の保護者が「家計に直撃」と回答したが、「運動会は特別なのでおいしい料理を作りたい」と話しており、子を思う母親の気持ちは増税の荒波をも乗り越えそうだ。

メタン発酵プラント整備へ 石垣市

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メタン発酵試験施設のイメージ

 石垣市は来年3月までに、メタン発酵の試験用プラントを整備し、同年4月以降、実際に生ごみや浄化槽汚泥などを回収してメタン発酵させる実証試験に着手する予定だ。発酵後にできる発酵消化液を農作物の液肥として散布する方法や生育効果を調べ、メタンガスについてもどのような活用方法があるか検討する。実証試験は3年間を予定しており、この間に発酵技術を確立するなどして、本格的なメタン発酵施設の建設につなげたい考えだ。

 メタン発酵とは、メタン菌の働きで生ごみなど有機物を分解し、バイオガス(メタンガスと二酸化炭素)を生成する作用。発酵後の消化液にはチッソやリン、カリウムなどが含まれているため、液肥として利用できる。

 市は、現在は利用せずに廃棄処理している有機物資源を液肥として活用し、循環型社会の形成を目指す。焼却処分場の延命化、し尿処理場の老朽化、下水処理汚泥の肥料化などの課題の解決にもつなげたいとしている。

 農政経済課によると、来年3月までに発酵槽(40㌧)、浄化槽(同)、生ごみ破砕機を購入し、試験プラントを整備。市は試験プラントの備品購入費を1447万円と見込む。

 生ごみ、酒かす、浄化槽汚泥など1日当たり1㌧の原料を熱を加えない無加温の状態で発酵させ、40日後には約40㌧の液肥にするという。無加温で発酵させるため加温設備の必要がなく、設備投資や維持にかかる経費を縮減できるメリットがある。

 岩下幸司農林水産部長は「これまで無駄に処理していた生ごみなどを資源として見直し、命を育む農地に液肥を施用できるようにしたい」と話している。

影響に注目

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 ▽…与野党の勢力が逆転した与那国町議会。2日の議案審議では自衛隊配備に関連する議案が野党の反対多数で否決。野党側では住民投票条例の制定に向けても動きだしている。今後は自衛隊関連だけでなく、人事案件や予算案などで外間町政にどのような影響が出てくるのか注目されるところだ。

 ▽…単独自治体百周年を記念して町内全世帯への防災グッズ配布を予定している竹富町。昨年は町制施行65周年記念式典も開かれた。島々の祭事行事をはじめ集落ごとの入植周年行事などイベントも多い町だけに、式典やイベントではなく全町民を対象にした事業を望む声があったようだ。

 ▽…世界台湾商会連合総会のメンバー1450人が2日、クルーズ船で来島した。この日は定期クルーズ船も入港し、約1400人が上陸したとみられる。合わせて3000人近く。それぞれ観光や買い物を楽しんだ。石垣市内は、外国人観光客でにぎわうなど、国際観光都市の様相。

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