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問われる政治倫理

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 ▽…白熱した質疑が交わされている竹富町議会。町役場移転をはじめ、源泉所得税の徴収義務を怠っていたことや相次ぐ公共工事の随意契約、採用試験における疑義などの問題が次々と起こっている。その中で、川満町長が西表島の自宅で宿泊費を含む旅費を受領していたことは、政治倫理上の問題だけに慎重な対応が求められている。

 

 ▽…22日の石垣市議会一般質問に登壇した我喜屋隆次氏は「地元紙の社説に、中山市長に対する評価で素晴らしい記事があったので紹介する」として市長の実績をPRした。中山市長に反発する仲間均氏がすかさず「ほめすぎだよ」とヤジ、これに我喜屋氏は「ほめますよ」と反論するなど、与党内に火花?が散った。

 

 ▽…年末を前に八重山署などによる万引き防止のチラシ配布が実施された。毎年30件以上発生しており、未成年から高齢者まで幅広い層で、男女に偏りもないという。なかには何度も再犯で逮捕される者やゲーム感覚の者もおり、犯罪の意識が低いのかもしれないが万引きはれっきとした「窃盗」という犯罪。いかにして罪の認識をはっきりさせるかが課題となりそうだ。


「飲んだら乗るな!」「乗るなら飲むな!」…

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 「飲んだら乗るな!」「乗るなら飲むな!」。飲酒運転防止を呼びかける合言葉だ。だが、その言葉を知ってか、知らずか、酒気帯び運転で逮捕されるドライバーが後を絶たない▼特に最近目立つのが、前夜に飲んだ酒類が抜け切らずに翌朝、「二日酔い」状態で車を運転し、「酒気帯び運転」で逮捕されるケース。先日は同じ日の朝に2人が逮捕されるなど、連日、逮捕が続いている▼アルコールが体から完全に抜けるには相当な時間を要する。個人差はあるが、八重山署が一般的な目安として示しているのがビール500㍉㍑は4時間。仮に3本飲むと12時間は体内にアルコールを帯びている状態になる▼運転手からは「寝たので酒は抜けていると思った」「これくらいは大丈夫だと思った」などの言い訳がある。だが、体内のアルコールは睡眠をとっても消えるわけではない。その勝手な思い込みが大きな落とし穴だ▼八重山署が10日現在でまとめた今年の飲酒運転検挙件数は72件。昨年1年間の検挙件数65件をすでに上回り、まだ増えそうな気配だ▼12月に入り、一年を締めくくる忘年会シーズンも花盛りで、飲酒の機会が増加する。楽しく一年を終え、希望を持って新年を迎えるためにも「飲んだら乗るな!、乗るなら飲むな!」。この合言葉を徹底したい。(下野宏一)

「基本徹底で労災防止を」 港湾災害防止協会支部

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本年度の冬期港湾パトロールを実施した港湾災害防止協会八重山支部の会員ら=10日午後、石垣港

 港湾災害防止協会八重山支部(渡久地明支部長)は10日午後、石垣港で本年度の冬期港湾パトロールを行い、貨物船などを立ち入り検査した。

 パトロールに先立ち渡久地支部長は「年末に向け、多忙から作業が不安定になりやすい。労災を防ぐために基本の順守を徹底してほしい」と呼びかけた。

 その後、琉球海運㈱の「しゅれい」や南西海運㈱の「よね丸」、美崎運輸㈱の上屋などを立ち入り検査した。

 パトロール後、「(同支部)加盟社の倉庫内外は昨年以上に整理整頓され、安全に配慮されている。毎年良くなってきている」との講評があった。

空港線の着工ずれ込む 市議会一般質問

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 石垣市議会(伊良皆高信議長)の12月定例会一般質問2日目の12日は我喜屋隆次、内野篤、石垣三雄、小底嗣洋の4氏が当局の見解をただした。我喜屋氏が質問した県事業の県道石垣空港線整備事業について石垣雅好建設部長は「県に確認したところ、2012年度の用地取得率は10.2%。工事着手は14年度と聞いている」と報告した。

 当初は13年度の着工を予定していたが、1年ずれ込むことになり、完成・供用開始も遅れる見通し。我喜屋氏は「供用開始が3年遅れると聞いている。早めの対策を」と県と連携して取り組むよう訴えた。答弁によると、道路整備に合わせ、旧石垣空港ターミナルも14年度に解体する計画だ。

 内野氏は観光振興事業の検証作業を追及。観光基本計画に基づき、事業の実績や今後の展開を明らかにする観光白書が作成されていないことを取り上げ、「計画では白書を報告するとうたわれているが、観光開発審議会でも事業の検証をせず、いまだに白書も作成されていない」と批判、観光大使など各種大使事業も計画性がないとして改善を求めた。

 中学校公民教科書をめぐり、玉津博克教育長が琉球大学との教育連携事業で特定の人物を外すよう求め、琉大側から「民主主義社会においてあってはならないこと」と批判されたことへの対応について、高木健委員長は、議事録の残る定例会ではなく非公式の意見交換会の場で論議したと報告した。

 これに石垣氏は「教育委員会のあり方として大問題。市民が議事録でしか確認できない。これで市民の付託に答えられるのか。透明性のある運営をしなければならない」と問題視。高木委員長は「意見交換で議論したことを定例会の議事録に載せておくべきだったと反省する」と述べた。

カンムリワシの幼鳥を保護 名蔵

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衰弱しているところを保護されたカンムリワシの幼鳥=12日午後1時ごろ、名蔵地区の水田

 12日午後1時ごろ、国の特別天然記念物、カンムリワシの幼鳥1羽が名蔵地区の水田で衰弱して動けなくなっているところを保護された。

 発見者から連絡を受けた中本純市さんが環境省石垣自然保護官事務所の本田師久自然保護官に連絡し、県傷病野生鳥獣保護飼育ボランティアとしてカンムリワシなどを預かっている「石垣やいま村」に搬送した。13日に市内の動物病院に搬送することにしている。

 この時期、気温が下がると、カンムリワシの獲物となるヘビやカエルの活動が鈍くなり、特にその年に巣立った幼鳥が餌にありつけずに衰弱して保護されることがある。

18日までに1本化へ 市長選

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 自民党石垣市支部(支部長・砂川利勝県議)は12日夜、石垣市長選の候補者を決める選考委員会を設置した。砂川支部長は終了後、「18日までには決めたい。選考委員会で候補者を1本化し、一枚岩になる」と話した。

 砂川支部長によると、名乗りを上げている現職の中山義隆氏(46)と市議会議長の伊良皆高信氏(53)の2人から選考委で1人に絞り込んだあと、支部常任総務会に報告、総務会で決定する流れになるという。

 選考委のメンバーは16人で、議員は砂川県議のみ。砂川県議の事務所で同日夜、初の会合を開いた。

資源ごみ、場外で販売 誤解で?、市「調査する」

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 石垣市一般廃棄物最終処分場を管理運営する委託業者が委託契約上は場内で処理すべき小型廃家電を、場外に持ち出して本島の鉄くず買い取り業者に販売していたことが12日、分かった。市議会一般質問で、小底嗣洋氏の指摘で判明した。市の説明によると、業者は現場担当者の了解を得て行っていたが、小底氏の一般質問通告まで販売の事実を把握しておらず、不十分な管理監督が浮き彫りに。市は「両者に誤解があった」として販売代金約5万円を回収し、詳細な調査を行う考えを示した。

 答弁や同課によると、業者は今年6月、埋め立て量を減らし、処分場の延命化を図るため、サンプリング調査をしたいと、処分場の現場担当者に伝え、了解を得た。業者は廃家電の入ったコンテナを場外に持ち出し、自社のヤードに移動。9月には販売先を記した資料を添付して口頭で再度申し入れたが、現場担当者から報告を受けた環境課が認めなかった。

 この時点でも環境課は、委託業者が販売した事実を把握しておらず、小底氏の通告を受け、業者から事情を聴取したところ、7月に2回にわたって本島の取引業者に販売したことを確認。販売代金は市からの預かり金として会計上処理されており、11日に納入させたという。

 市の委託内容は、小型家電に関しては解体してプラ類を処分場で埋め立て、金属類は市が別に委託している業者に引き取ってもらうという内容。

 小底氏は「別の委託業者にとって横流し、横領になる。損害を求められたらどうするのか」と追及、崎山用育市民保健部長は「現場の担当者と業者との考え方が違った」と説明した。

 中山義隆市長は「委託業者は販売までやっていいと考えたが、担当者はそこまで考えていなかったと聞いている。さらに調査し、不正があれば処分の対象となり、現場の担当者と委託業者の行き違いの場合は適切に処理したい」と答弁した。

自宅に泊まり旅費受領 竹富町議会一般質問

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 開会中の竹富町議会(西大舛髙旬議長)12月定例会は12日、一般質問2日目を行い、東迎一博、大石功幸、新田長男、前泊竹宏、嘉良直の5氏が登壇した。その中で、西表島の自宅兼宿泊施設に住所がある川満栄長町長が公務で西表島の自宅兼宿泊施設に泊まる際、出張旅費を受領していたことが新田氏の質問で明らかになった。新田氏は「問題だと指摘せざるを得ない」と追及。川満町長は「町民に理解していただけるものと思う」と述べた。

 町は規定に沿って市内(庁舎職員)から町内への出張、町内(出張所職員)から市内への出張に旅費を支給している。川満町長は市内の賃貸住宅から町役場に出勤しているが、住所は西表島の自宅兼宿泊施設にあり、同島に出張する際は、石垣島からの出張旅費を支給されている。

 川満町長は「町の職員が市に税金を納めている中、町民の間で町長は(税を)町に納めるべきだという言葉が根強く、自前で石垣に賃貸住宅を借りて、町内に出張するときは旅費として支給することがベターだということで、旅費をいただいている」と説明。

 新田氏は「自宅に帰って宿泊手当をもらうのはいかがなものか」と追及。川満町長は「公用の時は(旅費を)お支払いするということになっている。確かに疑問は残るが、さまざまな状況を勘案して結論を出してきた経緯があり、ベターな形として町民に理解をいただけるものと思う」と述べた。

 また、本年度の職員採用試験で試験委員長を務めた担当課長の関係者(三親等以内)が受験した際、一次試験通過後、二次試験前に委員長を辞退したことについて新田氏は「課長の答弁を聞くと、疑惑が持たれる。疑義を持たれるやり方はどうか」と指摘した。


年末掃除は少しずつ

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 ▽…13日は暦の上で正月の準備を始める日とされる「すす払い」だったが、石垣市内の神社や寺社では、ほとんどが年末に大掃除をすることにしている。確かに、今から掃除しても年の瀬までにまた汚れてしまっては二度手間に。最近ではしきたりよりも効率優先が多数を占める世の中。今年も残りわずか。少しずつ掃除を始めるのがいいかもしれない。

 

 ▽…石垣市議会一般質問で上門孝子氏が13日、中山義隆市長を強く推した。与党から市長選に名乗りを挙げている2人が議場内にいることから、支持の姿勢を明確にできない議員もいたが、上門氏は「余人をもって代えるわけにはいかないのです」と堂々と発言。これには「もう現職に決まったの」との臆測も。

 

 ▽…連日のように問題が噴出した竹富町議会12月定例会。中でも教育委員人事案は町教委が教科書問題で全国的に注目されているだけに、大きな関心事となりそう。野党議員によると、副町長人事案との駆け引きがあったというが、川満栄長町長自身が不可侵を通してきた教育行政を政治の駆け引きに使うことに疑問の声も。

巨大与党のブレーキ役どろか、逆に自民党と…

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 巨大与党のブレーキ役どろか、逆に自民党と一緒に暴走するこのところの公明党に失望感を覚えている人は、支持団体の創価学会をはじめ少なくないだろう▼維新の会やみんなの党の自民への接近で同政権から袖にされるのを恐れてか、平和を脅かし、増税を押し付け庶民や農家を苦しめる消費増税、TPP加盟をはじめ、あんなに問題になった特定秘密保護法案に早々譲歩▼さらに生活保護法改正、軽自動車増税、それにあれほどこだわった消費増税に伴う軽減税率導入も自民に譲歩。「平和の党」「弱者の味方」と思えない党の存在意義が問われるすり寄り方だ▼公明党に対しては野党が無力なだけ、自民暴走の抑制役を国民の多くが期待した。それが残念ながら今や「重症の政権病になり、自民の補完勢力だ」と識者らから批判される状況だ▼しかし普天間移設では、県本部がぶれない「県外」で仁王立ちし県民の大かっさいを浴びている。党本部には恫喝(どうかつ)で県連をねじ伏せた自民とは逆に、県本部の意をくみ取る対応を望みたい▼秘密保護法案をごり押しした安倍政権のその先には、集団的自衛権容認や武器輸出三原則緩和、憲法改正が待っている。それを公明はこのまま自民と一緒に突っ走るのか。八重山の支持者もそれを善しとするのか。(上地義男)

丁寧な対応が課題

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■マナーの向上

 南ぬ島石垣空港開港以来、好調に推移している八重山観光に受け入れマナーの問題が浮上している。行きたくても遠くて高い観光地であった八重山は、LCCの就航などで格安、身近、手軽な存在となり、若者でも簡単に行ける観光地になった。今や八重山は「安・近・短」の観光地に変貌している。

 夏のハイシーズンには渋谷風の金髪ロン毛、ピアスギャル、パンツ腰履き男、スマホを手放さない旅行客等、都会の日常生活がどっと八重山の島々に氾濫した。この夏笑えない話が「八重山そば」のメニューに「これはそばではない、うどんではないか?」とクレームを付けた客がいたと思えば島の民宿に歯ブラシ、タオルが置いてない、シャワーのみで湯船がないなどのクレームが相次いだと聞く。業界は施設やサービスをさらに改善し、適正な料金でリピーターとなってもらえるよう評価を上げる努力が求められている。

 本来、都会と異なる自然や文化、旅情を楽しむ非日常の空間が「旅」であるが、地元としてハード面の受け入れ施設強化の他、このようないわれのないクレームにも丁寧で的確な対応をおろそかにすると情報化の現代社会では悪評がインターネットを通じて拡散され、先細りの観光地となっていく。

 

■食材偽装は命取り

 本土復帰後、食や生活習慣の違いで沖縄そばに対するクレームは昭和53年、公正取引委員会が「本場沖縄そば」と認証するまで6年の歳月を費やしたがLCC等で初めて沖縄を訪れる観光客は「沖縄・八重山そば」をご存じのない方も多いということだろう。

 最近話題のホテルや外食店の食材偽装問題も観光地にとって命取りになる重要な課題となっている。所轄官庁は消費者庁だが、地方に出先機関がないため、今後、調査や指導、強固な罰則付きの措置命令を出せる権限を都道府県にも付与する方針を固め、法改正を準備中という。地域のブランドである石垣牛、伊勢エビや江戸前などの産地表示をしっかり守ることが業界に求められ、消費者の信頼がなければ地域の産業は崩壊する。

 

■条例化の検討

 豊かな自然景観や環境を阻害するたばこ、空き缶のポイ捨て、ビーチの粗大ごみ、漂着ごみ、弁当ごみ、汚いトイレは観光地として目を覆いたくなる。

 米原海岸(米原キャンプ場)では利用者へごみ持ち帰りの徹底、ビーチクリーン作業の義務化、入水時期、場所の設定、花火・バーベキューなど火気の禁止、サンゴ、魚介類採取、釣りの禁止など利用ルールを定めているが施設の整備や利用マナーの向上が遅れ、ホテルの担当者から観光地としての案内はできない状況になっている。

 730交差点付近で夏場横行した飲食店の客引き行為は観光地にふさわしいとはいえず違和感を覚えた市民が多かったと聞く。沖縄県は迷惑防止条例で取り締まっているが、実効性があるとは言い難い。八重山3市町、議会、業界団体はこれら観光客受け入れについて速やかに実効性のある条例化を含む論議を進め、健全で安心、安全な観光地づくりが強く求められている。

珍鳥クロツグミ飛来 崎枝

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エサを探すクロツグミ。左足をけがしているようだが、元気に飛び回っていた=12日午後5時半ごろ、石垣市崎枝

 モノトーンの美しい姿をしたクロツグミの雄が12日、石垣市崎枝に1羽飛来しているのが確認された。

 クロツグミは日本に飛来するツグミの仲間で一番小さく、雄は美しい鳴き声が特徴。雌は褐色。夏に本州中部以北で繁殖し、冬には中国南部で越冬する。西日本で越冬する個体もいるが、沖縄で観察されるのは非常に珍しい。

 また八重山には越冬のため、ツグミやシロハラ、クロウタドリなどが本土や中国、ロシアなどからやって来る。

 飛来したクロツグミは、同じツグミ類のシロハラと同じ場所で餌探しをする。時折、体の大きなシロハラに追われていたが、しばらくすると戻り、餌となる小さな虫を捕っていた。

 渡りの時季には、天気の良い夜、姿は見えないが「チリーチリー」と鳴き交わしながら夜空を渡るツグミ類の声が聞こえる。

田原橋周辺にタマスダレ300株

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景観美化でタマスダレを植える土木事務所職員やNPO花と緑の石垣島の会員ら=13日午前、田原橋付近

 八重山土木事務所河川都市港湾班が13日午前、石垣市健康福祉センター近くの田原橋周辺にタマスダレ300株を植えた。

 10月から防護柵設置工事が行われている同橋東周辺の景観をよくするため、赤と黄色の花が咲く種類を植栽した。6月から10月ごろに開花する。

 植栽には同事務所のOBやNPO花と緑の石垣島の会員ら約30人が参加した。

 同班の西里雅範主任技師は「タマスダレは密生する性質があるので、雑草防止も期待できる」と話した。

土曜日午後保育、保護者の7割が利用希望

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 認可・公立保育園での土曜日午後の保育実施について石垣市がアンケートを行ったところ、回答した保護者の7割が実施された場合は希望すると回答した。一方、施設側は保育士不足などを理由に全保育園がすぐには対応が困難とし、保育士確保の課題が浮き彫りとなった。12月定例市議会で13日、宮良操氏の一般質問に対し知念修福祉部長が報告した。

 知念部長は「調査結果から、土曜午後保育については各保育施設が必要性を認めているが、実施にあたっては保育士不足。まずは保育士を確保することが先決だ」と答弁した。現在、認可保育園で14人、公立で3人の不足があるという。このほか、保育士の処遇向上や財政負担の課題も指摘した。

 宮良氏は「保育所側の課題は行政が支援すれば改善できる」と新年度の取り組みを要望。これに対し、知念部長は「県が創設する待機児童支援基金30億円を活用しながら対応したい。一園でもいいから、できるところから実施したい」と述べた。

 アンケートは10月初旬に実施。保護者675人と保育施設17カ所から回答を得た。

 土曜日の午後保育の利用を希望すると回答した保護者は公立で73%、認可で69%。保育園側は「保育ニーズに合わせた実施はやむを得ない」(11園)、「実施できない」(6園)だった。

 利用希望者からは「土曜午後勤務が多い」「夫婦共働きで不定休の仕事をしている」「民間の業務・勤務形態にも対応できる保育の仕組みが必要」「実施されれば職種選択の幅も広がる」「午前中の保育時間をもう少し延ばしてほしい」などの意見があった。

 希望しない保護者からは「家庭で一緒に過ごす時間が減る」「子どもと過ごす時間を増やすべきだ」「子どもにも心の休息は必要」「子どもの精神的・肉体的な負担増になる」などの声があった。

いじめ3538件 県内小中高校

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 【那覇】県教育庁は11日、2012年度に県内の公立小中高校と特別支援学校であったいじめなど問題行動の調査結果を発表した。いじめの認知件数は、前年度の296件から3538件へと、12倍に増えた。増加原因について同庁は、件数把握に伴うアンケートで児童生徒が回答しやすい雰囲気をつくるなど学校側の工夫があり、積極的に実態を把握した結果が件数の増大につながったと分析している。

 いじめ認知件数の内訳は、小学校が2774件、中学校が483件、高校が269件、特別支援学校が12件でいずれも前年度から増加。特に小学校は、前年度の72件の38.5倍となった。

 これら認知件数のうち、2862件のいじめが解消され、解消率は80.9%。591件で支援を継続している。1校当たりの認知件数は7.1件で全国平均の5.1件を上回った。

 暴力行為は、前年度比82件増の570件。内訳は、小学校で71件、中学校で412件、高校で87件だった。

 1000人当たりの発生件数は、3.0件で全国平均の4.1件を下回ったが、増加率は、全国平均0.99倍に対し1.17倍と高かった。

 不登校は、県立高校が1465人で前年度から83人増えた。不登校率は、0.22ポイント増の3.22%で、全国平均1.72%を上回った。不登校のきっかけは、「無気力」が33.7%と最も高く、「あそび・非行」の22.0%などと続く。

 中学校は、前年度から79人減の1322人。小学校は、62人減の350人だった。きっかけは、中学校が「あそび・非行」の31.0%、小学校が「不安など情緒的混乱」の25.0%が最多だった。


住民投票の早期実施決議案を可決 竹富町議会

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野党側の賛成多数で町役場庁舎移転にかかる住民投票の早期実施を求める要請決議案を可決した竹富町議会12月定例会最終本会議=13日午後、議場

 開会中の竹富町議会(西大舛髙旬議長)12月定例会は13日午後、最終本会議を開き、野党が提案した町役場庁舎移転にかかる住民投票の早期実施を求める要請決議案を賛成7、反対3の賛成多数で可決した。週明けにも川満栄長町長に要請する。5年間にわたる源泉徴収義務を怠り、沖縄国税事務所から指摘され、追徴金を請求されている問題で当局は、町長と教育長の給与10%削減(3カ月)を提案、全会一致で可決した。24日に任期が切れる町教育委員の再任案は提案されず、教育委員不在期間が発生する可能性が浮上している。

 役場移転にかかる住民投票の早期実施を求める要請決議案は、野党の島仲秀憲氏が提案。 決議では「議会において再三再四にわたる住民投票実施請求にも言い逃れを続け、一向に住民投票を行う気配がない」と指摘。「役場移転を推進するのであれば町民に信を問うべきであり、住民投票なくして町民の合意形成が図られることはない」と、住民投票の早期実施を求めている。

 源泉徴収義務を怠っていた問題では、川満町長が「徴収義務を怠ったことを町民におわびし、加算税、延滞税については連帯責任のもと、弁済したい」と陳謝し、監督責任として、町長、教育長の給与を3カ月間、10%減額する給与削減案を提案、可決された。

 だが当初、「会期中に道筋を示したい」としていた川満町長からこの日の午前10時の開会予定時間までに報告がなかったことで開会が大幅に遅れた。

 当局側は議会事務局を通じて「連帯責任を基本に3月定例会で提案したい」と提案したが、野党側は「それでは補正予算案を通せない」と拒否したことで調整が難航。開会が午後にずれ込んだことでこの日、一般質問を予定していた与党の仲里俊一、新博文の2氏が質問を取り下げた。

 会議ではこのほか、離島高校寮生就学援助奨励金680万円など総額8400万円を一般会計予算に追加する補正予算案や、随意契約で問題視された新城島防災施設新築工事契約案など19議案と中国による八重山圏域尖閣諸島上空を含む防空識別圏設定に対する抗議決議案、意見書が全会一致で可決された。

素人農業は、草取りでつまずくと紹介しましたが…

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 素人農業は、草取りでつまずくと紹介しましたが、さらにチョウという難敵がいました。どうしたことか、芽吹いた野菜には、いつの間にか卵からかえった食欲旺盛な幼虫が無数にはい回り、次から次へと葉を食べています▼数個のプランターで、無農薬栽培を志した以上、駆除薬も使えず家族総出でピンセットを持ち出し、つまんで放り出す作業とあいなりました。完全に放逐できたと安心していても、翌朝にはまた、はい回っています▼結局は人間の方が根負けし、幼虫の食べるに任せました。おかげで野菜の収穫は、ほとんどが虫の食い残したものばかりで2割にも満ちませんでした▼店頭だったらこんなひどい穴あき野菜には絶対手を出さないだろう家人も、自分たちで育てた手前、食べないわけにはいかず、ぶつぶつ言いながら葉の裏表を念入りにチェックして調理していました▼でも失敗は成功のもとといいます。次の栽培ではチョウ対策の網をかぶせることにしました。対策は成功しました。ただ今度はカタツムリの侵入が誤算でした。それでも、ほぼ十全に収穫できました。店頭に並べても専業農家の野菜に、そう引けを取らないのではないかと思えるほどのできです▼ただ、対策で相当金がかかり、店で買って食べた方が安かったのではとの思いはあります。(仲間清隆)

二中がみごと金賞 八重高カラーガード部は銀賞

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「情熱」を生き生きと表現し見事、金賞に輝いた石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部

 【東京】第41回マーチングバンド・カラーガード全国大会(一般社団法人日本マーチングバンド協会主催)が14日、さいたまスーパーアリーナで開かれ、県代表で出場した石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部は中学生(小編成)の部で金賞、八重山高校カラーガード部が銀賞に輝き、全国頂点の大舞台で有終の美を飾った。 総勢52人の石垣第二マーチングバンド部は「Baile Ardiente~永遠なる情熱~」のテーマ通り、自らの情熱を精いっぱい表現してみせた。ステージを終えて神健太部長は「最高に楽しかった。3年生は控えめでコミュニケーションが少なく、部員同士すれ違いもあったが、雰囲気を感じることを大事にしてきた。父母や学校や地域の支えに感謝している」と充実したステージを振り返った。

 顧問の大浜安功教諭は「伝統の積み重ねを部員一人一人が自覚を持ち精神的に乗り越えた。部員たちは内にたぎる情熱があった」また「指導者、父母、地域、学校の『四輪駆動』の歯車がかみ合った」と喜びを語った。

 八重山高校カラーガード部17人は、八重山の空と海のブルーが映える衣装で登場、「Clash~空と海の間(はざま)で~」をテーマに、スリリングで力強い演技で大自然の姿を表現した。

 前年までの指導者が県外に転居したため、今年は監督も兼任した金城なつみ部長は「結果は私たちが望んだものではなかったが、一人一人が楽しんで演舞することが今回の目標だった。周囲の支えがあったからここまで頑張れた」とステージを振り返った。

 顧問の比嘉真貴子教諭は「これまでとは違う環境の中で生徒たちは本当によく頑張った」選手たちの健闘をたたえた。

石垣島名産、10品のデザインを発表

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特産品10品に採用されたデザイン(USIO Design Project提供)

 石垣島の名産品をリデザインする「USIO Design Project(ウシオデザインプロジェクト)」(石垣市主催)のデザイン審査報告発表会が13日夜、WWFサンゴ礁保護研究センターしらほサンゴ村で開かれ、対象となった10品のデザインが発表された。今後は商品化に向け色など、細かな部分を調整し、来年4月に販売を開始する予定。

 同プロジェクトは島の加工食品、工芸品、農水産物などの特産品を新たな視点で見直し、石垣島・八重山地域独特の文化と魅力を再発見することが目的。

 島の特産品46品から絞り込んだ「石垣の塩」や「石垣島のパインアップル」など10品に431点(クリエーター204人)のデザインの応募があった。

 中山義隆市長は「リデザインのなかで島の特産品がどのように生まれ変わるのか楽しみ」とあいさつした。

 審査員の一人、㈱スマイルズの遠山正道代表取締役社長は「商品そのものが魅力あるものなので、より多くの人が手に取りたくなるようにデザインでサポートできればうれしい」と述べた。

 母から受け継いだ油みその味を守りながら、「あんまぁーのアンダーミシュ」を作っている大泊食品の2代目・宮良玲子さんは新たなデザインに「素朴ながらとても優しさを感じる。地元の人だけでなく、観光客など多くの人に油みそに親しんでもらいたい」と話した。

 詳細はホームページ(http://usioproject.com/product)。

 対象となった特産品10品とデザインが採用されたクリエーターは次の通り。

 ▽石垣の塩=IDEA N DESIGN▽琉球泡盛「月虹」=ハム▽石垣島のパインアップル=Stoneup▽油みそ「あんまぁーのアンダーミシュ」=本田篤司▽本当に真面目なツナフレークス=Paz(写真上段左から)

11カ所で汚水管敷設工事 石垣市公共下水道

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4号線や産業道路など11カ所で行われている汚水管敷設工事=14日午前、南星スーパー前

 石垣市公共下水道事業は桟橋通り東側市街地の南側から順次、整備が進められており、2013年度は主に通称4号線と産業道路で汚水管の敷設工事が行われている。下水道課によると、11カ所で総延長4542㍍。敷設されれば下水道の供用開始地区が15.9㌶増え、203世帯が新たに下水道に接続できるようになる。交通量の多い道路での工事となっているため、年末年始は仮舗装して対応する予定だ。

 汚水管は家庭のトイレや台所、風呂場から出る生活排水を西浄化センターに送る管路。これに合わせ、各家庭から汚水管につなぐ公共マスも203世帯に設けられた。

 汚水管敷設工事は、4号線では南星スーパー前から旧万世館縦通りの交差点まで、産業道路では石垣中学校北側から八重山農林高校前交差点までの区間で行われている。工期は来年1月か2月ごろまで。

 車両の往来で晴天時には砂ぼこりが上がったり、雨天時には水がたまったりするため、同課は「年末年始を迎え、市民の皆さんには迷惑をかけるが、協力をお願いしたい」としている。28日までには仮舗装する。

 公共下水道は11月末現在、200㌶で供用が開始されており、対象6973世帯のうち3578世帯が接続済み。接続率は51.31%となっている。

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