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農水産振興で認識共有 県と3市町

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県農林水産部と八重山圏域市町の行政懇談会で、3市町の農林水産業振興に関する課題などを共有する出席者=4日午後、市健康福祉センター

 県農林水産部(島尻勝広部長)と八重山圏域市町との行政懇談会が4日午後、石垣市健康福祉センターで行われ、同部と3市町の農林水産関係職員ら61人が一堂に会して意見を交わし、農林水産業振興に関する課題について認識を共有した。懇談会は、県全体の農林水産行政を円滑かつ効率的に推進することを目的に県内各地で行っており、八重山では初開催。

 同部によると、2018年度の八重山地区の新規事業は、雌子牛をゲノミック育種価評価により産肉能力を早期に把握し、繁殖雌牛の育種改良の促進を図る「肉用牛優良繁殖雌牛増頭改良推進事業」(石垣市)や、畜産経営の規模拡大や畜産主産地を形成するための飼料生産の基盤を整備する「畜産担い手育成総合整備事業(竹富美ら島地区)」(竹富町)、森林の多面的機能を発揮するために森林を整備する「森林環境保全直接支援事業」(与那国町)など19件。

 主要事業は、石垣市が特定地域経営支援対策事業など43件、石垣島土地改良区が農山漁村活性化対策整備事業など4件、竹富町が農業水利施設保全合理化事業など12件、与那国町が不発弾等事前探査事業など10件となっている。

 議事では、同部に提出された3市町の要望事項計26項目について、関係課長らが措置方針を説明。このうち食品製造の際の安全を確保するための管理手法「HACCP」に基づく衛生管理の適用を見据えて乳業工場の再編に取り組む石垣市は、工場整備を可能とする事業の創設を要望。県畜産課は「一括交付金を活用した乳業再編整備事業を国に要望しており、地域の合意や条件整備が重要な要件になる。地域乳業者の円滑な再編や協業化に向けた調整を進めていただきたい」と回答した。

 約5年前から使用されていない久部良漁港のトイレの修繕など早期対応を求めた与那国町に対して県漁港漁場課は「早急に原因を調査するとともに改善・改修策について与那国町と調整したい」、各島の土地改良施設に設置されている沈砂地や排水路、集水桝の土砂撤去などへの支援を要請した竹富町に県村づくり計画課は「多面的機能支払交付金で実施が可能。各島でこの事業を実施する場合は保全組織を結成する必要があるので、関係機関と連携のもと取り組んでいきたい」などと述べた。

 冒頭、島尻部長は「八重山地域が抱える課題について、県と3市町、関係団体で互いに知恵を出し合い、解決に向けた意見交換を行いたい。今後とも連携を密にした対応をお願いしたい」とあいさつした。


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