任期満了に伴う竹富町と与那国町の議会議員選挙は4日、告示される。9日投票、10日に開票が行われるは定数12に対して15人、9日投開票の与那国町議選は定数10に対して12人が出馬の意向を固めている。期日前投票は両町とも告示翌日から始まる。島々の代表者を決める竹富町内は、新人の予定候補者が多い西表と波照間が激戦で動向に注目が集まる。県内の統一地方選挙で唯一、議席数が増える与那国町は与野党同数の予定候補者による争いで、結果の読みにくい乱戦模様となっている。
■西表島で激戦の予想 竹富町
【竹富町】竹富町議会議員選挙(定数12)は、新人3人が出馬を予定する波照間の当落が他島の議席に影響を与える模様だ。黒島は4年ぶりの議席確保を目指し、8人が立候補を予定する西表では激戦が予想される。
今選挙の立候補予定者は、現職9、新人6の計15人。西大舛髙旬町長に対するスタンスは与党系6人、野党系3人、中立6人。
3人が立候補を予定している波照間は、共倒れが懸念され、その議席数で候補者の多い西表や有権者数が最も少ない黒島への影響が見込まれている。
有権者数が前回より約60人増の小浜、候補者1人を立て確実な当選を目指す竹富は、他島への票の流出を防ぐため地盤を固めている。6月1日時点の有権者数は男1795人(前回の当日有権者1691人)、女1653人(同1587人)の3448人(同3278人)。
■議席4増の10に拡大 与那国町
【与那国】議会勢力の過半数獲得が最大の争点となる今町議選から、議席が4増えて10に拡大。予定候補者は現職6人、前職1人、新人5人が水面下で地縁・血縁の取り込みに激しい集票合戦を展開してきた。
一方、4期目に入っている外間守吉町長を支持する与党系は6人、不支持の野党系も新人予定候補者1人が告示前に出馬を断念して6人同数となり、現町政に対して真っ向から賛否が分かれている。
ただ、各予定候補者は2016年3月の陸上自衛隊沿岸監視部隊配備後、初めて行われる町議選を迎えることから、政策を多様化させて約200票と言われる「自衛隊票」の獲得で票の上積みに注力している。
町選管によると、6月1日時点の有権者数は男764人(前回574人)、女603人(同544人)の1367人(同1118人)。