旧盆明けの26日夜、邪気を払い、住民の無病息災と繁栄を願うイタシキバラが各地で行われた。石垣市宮良の「イタスィキィバラ」は、ことし新築した宮良公民館で、父・母・子の親子獅子が勇壮な舞いを見せた。
雨も上がり、満月が顔をのぞかせた午後9時過ぎに始まった。ドラ、笛の音に合わせて子ども獅子が元気よく舞った後、親獅子も登場。子が親に寄り添う仕草で親子愛を表現、宮良独特の演舞に会場から拍手が送られた。
前島邦広公民館長は「新しい公民館のもと、集まっていただき感謝したい。村人一人一人の健康と地域の繁栄を願い、きょうは盛り上がろう」とあいさつした。
公民館役員や青年らが円をなしてアンガマ踊りを繰り広げ、「赤馬節」「鷲ぬ鳥節」「目出度節」「ヨーホー節」を披露。集落内は、夜遅くまで三線の音が鳴り響いた。