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候補地見直しへ 竹富町役場石垣支所

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竹富町は、ユーグレナ石垣港離島ターミナルを中心に半径500㍍圏内で石垣支所の建設用地、施設の取得を目指している(㈱パスコ提供)

 竹富町役場移転に伴う石垣支所建設の用地取得が難航している竹富町は、これまで対象を公有地に限定していたが、今後、私有地や民間の建物も条件に入れ支所の早期移設を目指すことにしている。町は、石垣市が管理、所有する2カ所の用地で支所建設計画を進めていたが、市側から前向きな回答が得られなかったことで、別の候補地を模索。町民の利便性を最優先にユーグレナ石垣港離島ターミナルから半径500㍍圏内(徒歩6分)で候補地を検討している。支所は本年度中の用地取得後、次年度着工を予定している。

 町は、老朽化が著しい現庁舎の現状を踏まえ、行政サービス機能を維持するため石垣支所の整備を最優先に進めている。昨年、土地・施設等調査で23件の支所候補地を抽出。この中に市議会6月定例会でも取り上げられた、町役場前の危険物取り扱い施設がある市有地の一部、八島第2駐車場の一部も含まれていた。

 市当局は議会答弁で▽港湾計画の見直しが必要▽埠頭(ふとう)施設として有効活用されている—などの理由で「取得は困難」との見解を示し、町は別の候補地の検討に入った。

 支所建設計画が振り出しに戻った町は、これまで条件を公有地に絞っていたが、私有地や民間の建物も視野に入れ、抽出した土地・施設の中から交渉を進めている。仮に民間のビルを取得した場合、既存の建物内への移転や取り壊して支所を新築する可能性もある。

 また、用地・施設の取得ができなかった場合、最終手段として現庁舎を取り壊し跡地に支所を建設する構想もあるが、費用面の増大が課題としてある。

 支所の2019年度着工、21年度供用開始というスケジュールを変えないためにもスピード感を持って計画を進めたい政策推進課の通事太一郎課長は「住民の利便性を第一に考え、本年度中に支所の場所を決めたい。いろいろな角度から実現できる可能性を検討している」と進捗(しんちょく)状況を説明した。

 支所の延べ床面積は約4000平方㍍。移転や新築で財政シミュレーションの見直しも予想される。


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