沖縄ツーリスト㈱（東良和代表取締役会長、那覇市、ＯＴＳ）は、石垣島北部に特化した新たな観光商品として、電動スクーターシェアリングサービスのＧＯｇｏｒｏスクーターに乗り換えて地域を周遊する「乗り換えドライブ」を19日から開始した。２輪スクーターに乗り換える観光形態は業界で初めて。伊原間に貸し出し拠点を設置してサービスを展開。ＯＴＳはドライブを体験型観光として売り出すことで、観光客から人気が高まっている北部エリアの活性化を加速させる狙いだ。
ＯＴＳは、ことし２月からスタートした国内初のバッテリー交換式電動スマートスクーターのシェアリングサービス「ＧＯ ＳＨＡＲＥ」を取り入れ、地元や観光客が自家用車やレンタカーから台湾のＧｏｇｏｒｏ社製スクーターに乗り換えて北部観光を楽しんでもらおうと商品を創出した。
伊原間給油所前にある６６１平方㍍の自社有地にバイクの貸し出し拠点とカフェ、バーベキューが可能なテラスを併設した「伊原間Ｎｏｒｔｈ Ｇａｔｅｗａｙ」を設置して、利用者に北部地区のドライブイン感覚で訪れてもらう。
営業時間は年中無休の午前９時から午後６時まで。現在はプレオープン期間だが、事務所にはスタッフを配置して利用客に対応。専用の北部エリアマップも制作する。
ＯＴＳによると、市街地から遠い北部地域への観光は主に車利用が多く、地域に波及効果が少ない通過型観光を指摘。スクーターに乗り換えることで、これまで気付かなかった絶景や飲食、観光スポットを体感して地域観光の掘り起こしにつなげる構えだ。
ＯＴＳ石垣観光センターの西表淳センター長は「まだまだ知られていない北部の魅力をスクーターを利用して地元の人々や観光客に知ってほしい。ここを拠点に多様なパッケージ商品を創出したい」と期待した。