15日から降り続く雨の影響で18日、竹富町西表島古見—美原の県道215号線沿い斜面で崩落が発生した。崩落による人的被害は報告されていない。石垣島地方では南からの湿った空気の影響で、16日午前10時9分に大雨警報が発令され、土砂災害などへの警戒を呼びかけていた。
町防災危機管理課によると18日午前11時ごろ、「美原方面に向かう県道215号線ガードレール外側の斜面が崩れている」と地元消防団から連絡が入った。この数日間、激しく降り続いた雨が斜面の土に浸透し、幅20㍍、高さ10㍍の規模で崩落が起きた。
現場は、雨水が斜面に流れ込んでいたため、さらなる崩落を防ごうと東部地区の消防団約10人が、土のう袋を積み、雨水が流れ込まないよう応急措置した。
対応に当たった石原和義古見分団長は「道路の側溝から崩れた場所に大量の水が流れ込んでいたので、土のうで水の流れを変えた。このままだと県道も崩落する可能性があった」と当時の状況を説明した。
西表島では17日も高那地区で小規模な斜面の崩落が発生。県は、20日以降に現地調査などを予定している。また、町防災危機管理課によると16日の落雷で住吉~船浮地区で防災無線が故障しているという。
このほか、八重山事務所によると18日、石垣島で7カ所、西表島6カ所で大雨による道路の冠水が発生し、石垣市の於茂登山登山道入り口付近で崩落が確認された。
15日午前0時から18日午後7時までの総降水量は石垣市登野城331.5㍉、盛山357.5㍉、竹富町大原393.5㍉、上原421.5㍉。
18日午後9時現在、竹富町に大雨土砂警報が発令中。石垣島気象台は、19日明け方まで土砂災害に注意するよう呼び掛けている。