八重山3市町教育委員会は14日までに2019年度から使用する中学校の道徳教科書を採択した。石垣市と与那国町教委が日本文教出版、竹富町教委が学校図書を選んだ。
石垣市と与那国町は小学校の道徳以外の11教科も採択した。竹富町は、20年度の学習指導要領の改訂に伴い新しい教科書が来年出版されるのに合わせて、19年度に採択することにしている。
石垣市と与那国町で構成する教科用図書八重山採択地区協議会(会長・石垣安志市教育長、委員7人)は3日、竹富町立小学校および中学校教科用図書採択審議会(委員長・仲田森和教育長、委員8人)は13日に各教委へ答申。石垣市と与那国町は6日、竹富町は14日の会議で承認した。
中学校道徳教科書の採択理由は石垣市と与那国町が▽若手からベテランまで、どの年齢層の教師が授業しても、授業が進めやすい教科書となっている▽各教材の終末に「考えてみよう」や「自分にプラスワン」という項目を設け、自分自身の振り返りや成長が確認できるとともに、次につなげられるような工夫がある—など。竹富町が▽中学校の発達段階を意識した教材配列がされており、学年を追って、発問内容や「心の扉」の記載内容を深化させるなど、内容の系統性、発展性が考慮されている▽生徒に主体的に考えさせる教材や教師の発問が膨らむ教材が多く、竹富町の少人数道徳授業で意見が活発化する内容となっている—など。
石垣市と与那国町の小学校の採択教科書は次の通り。
▽国語、書写=光村図書▽社会=日本文教出版▽地図=帝国書院▽算数、理科、保健=東京書籍▽生活=日本文教出版▽音楽=教育芸術社▽図画工作、家庭=開隆堂出版