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民俗芸能、幼少期から関わりを

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活発に意見交換する後継者育成に関わる指導者ら=6日、DiDi与那国

 【与那国】一般社団法人・与那国フォーラムはこのほど、DiDi与那国で「民俗芸能の未来のために今できること」をテーマに意見交換会を開いた。竹富、与那国両町で伝統芸能の伝承保存に関わる指導者らが出席、幼少時から伝統芸能に関わることの重要性を確認した。

 波照間永吉県立芸術大学名誉教授を座長にパネリストの花城正美小浜公民館長、石垣金星祖納公民館顧問、亀井保信玻座間民俗芸能保存会顧問、飯田晋平干立民俗芸能保存会会長が提言、出席者と意見を交わした。

 亀井氏は「幼少時から芸能に親しませるか、島外の郷友の協力を得るのも良い。保存会が早いうちから種をまいておくことだ」と強調。花城、石垣の両氏はともに「在住人口は少ないが、芸能伝承はうまく行っている」として事例を紹介した。

 一方、飯田氏は「今はなんとか頑張っているが、将来は不安がないわけではない」と懸念。与那国町内で三線教室を開設している玉城孝氏は「地謡は育つのに時間がかかる。地謡の育成が急務だ」と訴え、元中学校長の田原伊明氏も「シティブディ(節祭)などは、節目ふしめの発表の場が久しく行われていない。そのうちに演目が消滅してしまう」と憂慮した。

 民俗芸能伝承保存会の崎原孫吉会長は「継承するからにはその功労に対して報いがないといけない」との考えを提起した。

 フロアからは「練習する場所(館)があると状況は変わるのでは」、「若者が憧れる芸能環境があれば人は来る」、「学校現場で教える時間(郷土学習など)は増やせないのか」などの声があった。


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