▽…忘勿石之碑慰霊祭終了後、同碑近くの洞穴に案内された。洞穴内の岩には、犠牲になった疎開者が彫ったとされる弥勒の顔がくっきりと浮かび上がっていた。同碑保存会の金武正会長代行は「疎開によってムシャーマができない思いから、南風見田の洞穴に弥勒面を刻んだと思う」と説明。その顔は波照間島の方向を向き、無念さを訴えているかのよう。
▽…真乙姥嶽拝殿新築事業の設計を担当する、新川出身で建築アトリエトレッペン代表の照屋寛公さん。拝殿新築の話を聞いていたので、設計の依頼を受ける前から構想を練っていた。さっそくイメージ図をつくり、依頼を受けた後、神が民を抱く形態を具現化した。「神様の前で地鎮祭を行うのは初めての経験」といたく感激の様子だった。
▽…約1時間の募金活動で12万7800円を集めたことは驚き。日本赤十字社沖縄県支部石垣市地区奉仕団は、西日本を中心とする7月の豪雨災害で被害を受けた被災地への募金活動を展開したところ、短時間で実を結んだ。関係者も「1時間で…」と目を丸くする。市民の支援する気持ちが詰まっている。