郡内の婦人らが地域の課題などについて意見を発表する第9回八重山地区婦人の主張大会(八重山三市町婦人連合会主催)が5日午後、真栄里公民館で開かれ、石垣市から4人、竹富町から1人が発表し、荻堂千愛夢(ちゃあむ)さん(40)=白保=が最優秀賞、下地幸子さん(62)=真栄里=が優秀賞(2位)に選ばれた。2人は9月19日、那覇市の琉球新報ホールで開かれる第51回同中央大会(沖縄県婦人連合会など主催)に八重山代表として出場する。与那国町は豊年祭と日程が重なったため不参加だった。
荻堂さんは「地域で子どもたちみんなと輝く」と題して発表。性別や血縁を問わず子どもたちが活躍できる場として、昨年白保で結成した「子どもアンガマ」について「小さな村の小さな試みだが、みんなが輝ける社会の実現につながる」と述べ、地域の取り組みの可能性を提示した。最優秀賞を受け「中央大会でも白保、八重山の代表として、表現力をつけて発表したい」と意気込んだ。
下地さんは、約30年間の産婦人科勤めの経験を交えながら、八重山で10代の望まない妊娠が多いことについて警鐘を鳴らし、命の尊さや正しい性知識を伝えることの大切さを訴えた。
優秀賞(3位)の宮国多恵子さん(55)=宮良=の主張は、原稿発表として中央大会の冊子に収録される。このほか、片桐明子さん(55)=干立=、平良順子さん(60)=大川=の2人が優良賞に選ばれた。
開会式で石垣市婦人連合会の宮良和美会長は「皆で新しい考えを聞き、明日へと一歩を踏み出す力としましょう」とあいさつした。