世の中、たまたま後になったことで得したということがよくある。方言にも「後ふぅどぅ真ふぅ」という言い方がある▼ただ、いずれも、新し物好きや性急な人、社会貢献などに積極的に関わる人たちには得てして縁がないようだ。縁がないというより、どのみち避けて通れないなら、いち早く行動して後悔もしないという太っ腹の持ち主で了見の狭い私たちとは大違い▼大型のプラズマや液晶テレビも当初は100万円もした。ビデオも8㍉もカセットCDも高根の花だった。それを、即購入して楽しむ知人がいてうらやましくてしかたがなかった▼下水道事業に対しても海を汚しては石垣の観光がだめになると供用と同時に接続し、「接続費がこうも高くてはねー」としり込みする周りにも熱心に勧めていた▼この知人に石垣市が接続費用を10万円を上限に補助するようですよ、早めにつないで損した気分でしょうと冗談めかして話してみた▼「確かにテレビもCDプレーヤーも高かったが、国産で値段相応に質がよく壊れずに今も使っているよ。下水道の接続料も値下がりしたと理解すれば割り切れる。それに浄化槽の管理費がなくなったことでそれ相当の元も取れた。でも不公平だと思う人もいるだろうから補助なし接続には下水道料金の期限割引があってもいいね」(仲間清隆)
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