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八重山最大の大綱に熱気 大浜豊年祭

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上村と下村に分かれて長さ130メートルの大綱を引き合う住民ら。下村が2連覇した=28日夜、崎原道路

 ことしの五穀の実りに感謝し、来夏世(クナツユー)の豊作と大浜村の発展を祈願する大浜公民館(大濵俊士館長)の豊年祭(ムラプール)が28日午後、崎原道路で行われた。祭事を締めくくる郡内最大の長さ130㍍の大綱引きは、上(うい)村と下(すむ)村に分かれて多くの住民や観光客らが引き合い、5分10秒後、昨年に続き下村に軍配が上がった。各団体が余興を披露する「道踊り」には26団体から総勢約1200人が参加、一大絵巻を繰り広げた。

 この日は午後2時から東海岸のカースンヤーで神司がユーニガイ(願い)を行い、番所の「オーセ」に8本の旗頭と中学生によるイリク太鼓、弥勒、大浜婦人会の「夜雨節」を次々に奉納した。

 終了後は神司と公民館役員が、東の海から船が米俵や粟俵を積んでくる様子を表現した「東(アガリ)節」を歌い、4人の神司が手招きして世果報を呼び寄せた。開会式では、豊年を祈願し市蝶の「オオゴマダラ」30羽が初めて放蝶された。

 日没後に行われる「ツナヌミン」では、幻想的なたいまつの明かりに鎌、なぎなたを持った武者が照らし出され、迫力ある演武に盛り上がりは最高潮に達した。

 大濵館長は「昨日のオンプールでは、字民が汗水流して立派な大綱が出来上がった。豊作の喜びを共にしていただき、地域住民の健勝を祈念したい」と喜んだ。

 

 ■来年の世果報願う 平得豊年祭

  勇壮なツナヌミン披露

 平得公民館(田盛芳明館長)の2018年豊年祭ムラプールが28日夕、大阿母御嶽で開かれ、同公民館と招待を受けた真栄里公民館(仲大盛進館長)などが豊作への感謝をささげ、来年の世果報を願った。地域の旗頭9本が立ち並ぶ御嶽前の通りで多彩な奉納が繰り広げられ、たいまつの明かりの中でツナヌミンや大綱引きなどが盛大に執り行われた。

 田盛館長は「台風8号の被害も最小限にとどまった。時代とともに農業従事者は減っているが、収穫への感謝と豊作を祈願する思いは受け継がれている」とあいさつした。

 祭りは旗頭が一同に集う「ヤーライ」で幕開け、ことし新調された西の村の「ショウブ頭」も初披露された。

 司たちが神に願いをささげる「世願い(ユーニガイ)」のあと、大浜中学校平得地域生徒会と真栄里地域生徒会の元気なイリク太鼓、平得婦人会の平得世果報節、平真小学校の子どもみこしなど、地域の11団体が次々と17の奉納を繰り広げた。

 祭りの終盤は旗頭奉納の「ガーリー」と、住民が支える足場の上で青年らが勇壮な「ツナヌミン」を披露すると、会場に熱気が充満した。西の村と東の村で競う大綱引きは東村が勝利した。


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