世界平和の鐘設置30周年記念事業「ピースベルアイランド・イシガキ2018」の実行委員会(会長・中山義隆石垣市長、委員65人)は26日、「石垣島から世界へ、ワールドピース」をテーマに▽国際友好親善▽市民草の根交流▽不戦の誓い—を基本コンセプトに開催することを決めた。市商工会館ホールで開いた第2回実行委で、プログラム概要案、約1000万円の収支予算案などとともに承認した。
開催に向け、アメリカなど平和の鐘設置国・自治体と核拡散防止条約(NPT)加盟核保有、中国や韓国など近隣諸国の計25カ国・地域の駐日大使らに案内状を近く送付する。1カ国(地域)から2人、計50人を限度に招待し、航空運賃、宿泊費、夕食費、昼食会費などを主催者が負担する。
事業予算は約999万8000円で、市からの補助金は230万円、協賛金は350万円、寄付金は319万円を見込む。市は18年度当初予算で130万円しか確保しておらず、9月補正で100万円を追加する考え。協賛金は構成団体が募集を行い、寄付金はクラウドファンディングやふるさと納税などを通して事務局が全国から募る。
プログラムは、12月9日午後5時から同6時を前夜祭として、新栄公園で鐘楼ライトアップ、キャンドルサービス、平和の歌ごえ、一般鐘打を行う。同6時半から市内ホテルで歓迎夕食会を開く。メーンの同10日は新栄公園で午前10時から正午まで。開会アトラクション、開会式、基調講演、平和コンサート、鐘打式、交流昼食会を予定する。
開催テーマは当初、「石垣から世界へ、ワールドピース」が提案、承認されたが、委員からの提案を受け、「石垣」を「石垣島」に変更した。