任期満了に伴い9月9日投票、10日開票される竹富町議会議員選挙(定数12)は9月4日の告示まで50日を切り、各島で出馬の動きが活発化してきた。18日までに立候補の意向を示しているのは現職6人と波照間島の新人2人だが、西表西部の住吉地区と船浮・白浜地区でそれぞれ1人を擁立する動きがある。町議不在の黒島は候補者の名前は挙がるが、目立った動きはない。現職の渡久山康秀氏(70)=西表中野=が勇退を決めたほか、新田長男氏(58)=竹富=、山盛力氏(66)=西表豊原=は出馬への態度を明確にしていない。現職と新人合わせて13人前後の争いになる見通しだ。
町議は各島や地域の代表としての色合いが強く、地縁・血縁関係が得票を大きく左右することから出馬の意向を示した予定候補者らは「与党も野党もない」と口にする。
現在、町議会(議員11人)の勢力図は議長を除き、西大舛旬町長(70)支持が5人、不支持が4人、中立1人と支持が上回る。役場移転の手法をめぐり今選挙で、勢力図がどう変わるか注目される。
現職の渡久山氏に加えて、すでに勇退を表明しているのは波照間島の波照間純一氏(68)と東迎一博氏(70)。島内では農業の男性(59)と団体職員の男性(59)が出馬の意向を固めた。渡久山氏は自身の後任として西表西部から新人を擁立する構えだ。
一方、現段階で出馬を決めていない新田氏と山盛氏は後任候補選出に向け調整を進めており、後任不在の場合に新田氏は「出馬」、山盛氏は「検討中」としている。
現職の仲里俊一氏(65)の地盤の西表住吉地区では、対立候補を擁立する動きがあり、30〜60代で4人の名前が挙がっている。船浮・白浜から1人の擁立を検討しているが、他候補の情勢をみた上で判断されそう。
現職で立候補するのはほかに、那根操氏(66)=西表祖納=、三盛克美氏(52)=同上原=、新博文氏(63)=同大原=、上盛政秀氏(63)=小浜=、大久研一氏(53)=同=の5氏。
6月1日時点、町内の選挙人登録者数は男性1795人、女性1653人の計3448人。