▽…県と津波災害警戒区域の指定に向けて協議に入った与那国町は、合わせて新庁舎建設に向けた総務省の緊急防災・減災事業債(緊防債)の適用条件を満たすため「合わせ技」を発動した。緊防債を利用できれば町負担は総事業費の30%となるため、この協議は重要な位置づけになる。ただ、災害は待ったなし。県や国は、国境の島に住む人々の声を拾い上げてほしい。
▽…八重山特別支援学校が外部講師を招いて行っているみんさー織り実習。始まったのは約30年前からとされ、機は一部が欠けるなど、年季が入っている。みんさー工芸館常務の大浜公江さんによると、機の一部に重りをつけることで、経糸に優しいつくりになっているという。高校生の段階で伝統工芸品の細部に触れることは、文化を学ぶ上で大変有意義。今後も同校の伝統として実習の歴史を紡いでいってほしい。
▽…伊志嶺雅也さんの川原地区のパイン畑で、パイナップルの盗難被害が目立って起きている。県道沿いで入りやすい場所だけに犯人は分からないが、取り方から農家ではないことは確か。伊志嶺さんが一番訴えたいのはお金の損害ではなく、3年掛かって農家が育て上げた作物がようやく収穫できるということ。食べたり誰かにあげたいのなら店で購入を。