竹富島の継続的な地域医療を確立するため、竹富診療所を支援する会(島仲彌喜代表)や同診療所所長の石橋興介医師らが12日午後、西大舛髙旬町長や竹富町議会(新博文議長)に▽町主導の診療所医療スタッフ確保システムの確立(再要請)▽歴代スタッフ同士のつながりの構築—などを要請した。
要請は同日午後、町役場内の町長室で行われ、島仲代表と石橋医師がそれぞれ、要請文を西大舛町長に手渡した。島仲代表は「町長のリーダーシップのもと、地域住民との信頼関係をベースに医療スタッフが定着する安全、安心の医療環境の構築を」と訴えた。同会は2017年5月9日にも同じ要請を行っており、島仲代表は速やかな文書回答を求めた。
石橋医師は歴代スタッフ同士のつながりについて「円滑な情報共有、業務の引き継ぎ、代診などが可能になる」と必要性を強調。今後の医療スタッフ探しについて「公民館や支援する会が関与した形で探すことが、スタッフ定着のためにも望ましい」としたほか▽厚生労働省主催の「保健医療2035」策定懇談会への加入▽大学との連携—などを提言した
西大舛町長は「検討していきたい」とし、健康づくり課の宮里良貴課長は「島民が望む形と町の考える経営の合致した形を模索していきたい」と答えた。