「一杯で 消える未来と 消せぬ罪」をスローガンに夏場、増加傾向にある交通事故と飲酒運転を防止するため「2018年度夏の交通安全県民運動」が11日、県内一斉に始まった。20日まで。運動の出発式(市交通安全推進協議会主催)が11日夕、石垣市中央運動公園屋内練習場で開かれ、出席した関係7団体が決意を新たにした。同協議会など4団体は、年々増加するレンタカー事故の防止に向け3カ国語表記で注意を呼び掛ける横断幕を作製し、出発式で披露した。
八重山署(与那嶺一文署長)によると、管内の人身事故は6月末時点で前年同数の37件。交差点事故が全体の67%と依然、高い割合を占める。また、歩行者が車両に衝突される事故が約26%。物損事故は昨年より36件増え、762件。レンタカー事故が38%を占め、夏場にかけて増加が懸念されている。
出発式で、同協議会会長の中山義隆市長は「市民、観光客への交通安全意識の普及、浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣づけ、交通事故の抑止を図りたい」、与那嶺署長は「主要交差点での街頭指導など、交通事故を減らすための各種取り組みを強力に推進していく」とあいさつした。
レンタカー事故防止策横断幕は、同協議会、八重山地区交通安全協会、市商工振興課、市観光文化課が共同で作製。同横断幕を観光客の立ち寄りが多い▽南ぬ島石垣空港入口▽ユーグレナ石垣港離島ターミナル▽市役所第2駐車場▽川平公園駐車場—などに設置する。
アトラクションとして、石垣第二中学校マーチングバンド部(前本彩花部長、部員47人)が力強い演奏で出発式を盛り上げた。