優秀賞合格後の1年間を除いて、2014年の奨励普及賞から18年の最優秀賞まですべて初挑戦の“ストレート合格”を果たした。「自信があった。今までの練習の成果が結果につながったと感じた」と笑顔。
芸能が盛んな川平で生まれ育ったが、三線を始めたのは意外にも中学3年の時。祖母に勧められて大仲進研究所の門をたたいた。それまで興味も触る機会もなかったが、一気にのめり込んだ。
審査当日は緊張せずに自分らしさを出すことを心がけ、合格発表後は師匠の大仲さんから「出会えてよかった」と最高の褒め言葉も。「信頼関係があってここまで来られた。本当に感謝している」と感慨深げ。
八重山古典民謡の魅力は「昔の人の生活の中の素直な感情が込められていて、歴史も学びながら歌えること」。歌詞の意味も知る事でより感情が入るという。
八重山高校時代は郷土芸能部でも活躍。3年生の時にはとぅばらーま大会で優秀賞を獲得した。今後は小浜節大会などへの挑戦も視野に入れている。
将来について「教室を開く目標がある。4年後の教師、8年後の師範試験に向けて、努力を重ねていきたい」と意気込みを語った。
みやら・あゆみ=石垣市川平在住、新人賞2015年、優秀賞16年、大仲進研究所