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記録的大雨、住民生活に影響 石垣島地方

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猛烈な雨で国道390号は深い所で水位が約80㌢まで達した=5日午後3時4分、真栄里北交差点

 石垣島地方は5日午前10時から午後5時ごろにかけて、南からの暖かく湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、登野城で同日午後0時30分~3時30分までの3時間の雨量が7月としては1977年の観測開始以降最高の212㍉を記録するなど、市街地を中心に激しい雨が降った。人的被害はなかったが、各地で道路の冠水や床上・床下浸水、車両の水没被害が発生したほか、交通規制による渋滞も起きた。子どもたちの下校や退社時間にも重なり住民生活に影響を及ぼした。

 石垣島地方気象台によると、同日午前10時ごろから断続的に雷を伴う豪雨が、石垣島市街地から白保盛山など島の東側にかけて降り、ピークとなった午後3時30分ごろに登野城で1時間に89㍉、盛山で午後3時36分までに79㍉の激しい雨を観測した。それ以外は川平が22㍉、伊原間21㍉、西表島大原3・5㍉だった。

 5日午後9時20分までの24時間雨量は登野城で257㍉、盛山で253㍉を記録した。

 気象台は5日午後1時57分に石垣市と竹富町に大雨警報を発令。洪水、土砂災害や浸水害に注意を呼び掛けた。

 石垣市と竹富町は午後3時前、災害対策本部を設置。市などによると午後9時時点、大川などで床上浸水2件、床下浸水3件の被害があった。道路冠水は市内南大浜線を含む5カ所、小浜島の県道210号線で1箇所が報告された。

 道路の通行止めは確認されただけで5カ所、消防や警察により水没した車両も安全な場所に移された。

 市と町によると同日午後9時時点、人的被害は確認されていない。対策本部は石垣市が午後6時、竹富町が午後8時23分に解除した。

 宮古島市では1時間雨量が観測史上最多の111㍉と50年に一度の大雨となった。

 気象台は6日以降も、石垣島地方で雷を伴う雨や突風、土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。


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